JP2949676B2 - 黒色化処理鋼板の製造方法 - Google Patents
黒色化処理鋼板の製造方法Info
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Description
の分野に使用される黒色化処理鋼板の製造方法に関す
る。
電、複写機、情報通信機、自動車部品、内装建材等にひ
ろく利用されている。
色塗装、(2)化学処理法、(3)黒色クロメート法、
(4)陽極処理法等がある。中でも、陽極処理法は低コ
ストで良好な黒色度が得られる工業的な製造方法として
特公昭61−60915、特公昭63−46158、特
公昭63−46159に開示されている。
り、電流密度、流速及び下地のZn−Ni合金めっき鋼
板の表面特性などに影響され、鋼帯の幅方向に均一な着
色外観を安定して得るのがなかなか難しい。例えば、陽
極処理によって着色化する場合はL値が20未満、好ま
しくは15以下で均一に黒色化することが望まれてい
た。実際人目に付きやすい製品部分にはL値15以下で
ないと十分な着色外観として評価されない。
一な黒色層を有する黒色処理鋼板を製造する方法を提供
することを目的として本発明者らは新たな黒色化処理鋼
板の製造方法(特願平02−266993号)を提案し
た。黒色化処理鋼板は通常黒色化処理後表面に黒色被膜
保護のため透明な有機樹脂を数μm施す。本発明者らが
前記出願で提案した製造方法では外観の均一性は改善さ
れたが、樹脂処理を施すとL値が2〜5上昇し茶褐色が
かった黒色鋼板になる問題が新たに生じた。
保ちながらしかも樹脂塗布後の外観品質を確保できる黒
色処理鋼板の製造方法の提供を目的とする。
鉛系合金めっき鋼板を塩素酸イオン(ClO3 - )を、
5〜100g/l 、SO4 2- イオンを10〜300g/l 含
む溶液中で、pH0.5以上3.0未満、温度30〜7
5℃、電気量10〜300(クローン/dm2 )で陽極処
理することを特徴とする黒色化処理鋼板の製造方法によ
り達成される。
66993号の技術思想を基礎に改良の研究を行った結
果、塩素酸イオン及びSO4 2- イオンを含む処理液のp
Hを低くして、即ちより酸性側とし、特定の温度範囲で
処理を行うことにより黒色処理鋼板のL値を下げ、たと
え樹脂を塗布してL値が上昇しても茶褐色になることを
抑制することに成功したものである。つまり本発明の方
法によれば黒色外観も均一であり、樹脂塗布後の外観品
質も確保された黒色化処理鋼板を製造することが可能で
ある。
い態様及びそれに基づく利点が自ずと明かとなろう。
の塩素酸イオン(ClO 3 - )は、5〜100g/l とす
る。このハロゲン酸イオンが5g/l 以下では黒色化処理
の寄与が小さく、100g/l 以上では鋼帯の連続処理で
はドラッグアウトが大きく経済的ではない。水に溶解し
て塩素酸イオンを発生させることのできる塩素酸塩とし
ては、Na塩、K塩、NH4 塩、Ca塩、Mg塩、Ba
塩等があり、これらの1種あるいは2種以上を用いるこ
とができるが、Na塩は溶解度が大きく安価であるので
Na塩を用いるのが好ましい。
は、Zn−Ni合金めっきの溶解を促進させ、特に着色
化に必要なNiの溶出を容易にすることでる。10(g/
l)未満では溶解に効果が期待できない。300(g/l)を
越えると鋼帯の連続処理ではドラッグアウトが大きく経
済的ではなく、また温度の低下により配管等を詰らせる
ので好ましくない。
しくはpH1〜2.0とする。pHが0.5未満である
と酸によるエッチングが強力であって必要以上に進行す
るために着色ムラが生じるので好ましくない。また、p
Hが3.0以上であるとエッチングに時間がかかり、エ
ッチング効果が期待できず相乗効果による利点がなくな
るので好ましくない。
合物が黒色層として形成されるが、pHが上記範囲で適
度にZn−Ni合金めっきをエッチングし、黒色層を形
成するのに必要なZn,Niを供給して黒色化度を上げ
ると共に、別の作用として表面を粗くし入射する光を散
乱させて黒色化度に寄与していると考えられる。
O 3 - に加えて添加助剤としてのCl- ,NO 3 - ,N
i2+,Mn2+・H2 O2 の1種または2種以上を合計し
て5〜100g/l 含むものを用いるとが黒色度を向上さ
せるので好ましい。しかし、5g/l 未満では黒色化処理
の寄与が小さく、また100g/l 超では鋼帯の連続処理
においてドラッグアウトが大きく経済的ではないし、黒
色化処理の寄与が小さくL値が大きくなる。これらが黒
色化度向上の助剤として有効な理由は、Zn−Ni合金
めっき層を容易にZnイオン、Niイオンとして溶出さ
せたり、黒色化層に必要な金属イオンを黒色処理界面に
供給しているためと考えられる。
−Ni合金めっき鋼板は生産量が多く品質も安定してい
るので、低コストの母材の入手に適している。Ni含有
率は自動車用に供給しているものが10〜15%の範囲
に入っており、この範囲では耐食性、めっき密着性、加
工性に優れているので、黒色化処理の対象鋼板として適
切である。
量に対して最適電気量を決める必要がある。通常自動車
用に生産されるZn−Ni合金めっき鋼板の目付量は2
0〜40g/m2であり、これを用いた場合、電気量は10
から600クローン/dm2が最適である。10クローン/dm2未満で
は母材に対するL値の変化が少なく効果がない。600
クローン/dm2超では残留するZn−Ni合金めっき層が薄く
なり、めっき密着性が悪く品質が悪化する。目付量が4
0g/m2超のZn−Ni合金めっき鋼板でもこの電気量で
一部対応が可能であるが、コストアップになるので厚い
目付は好ましくない。
40〜60℃とする。30℃未満では、反応性に乏しい
ため十分な黒色化度が得られない他、処理液中の成分の
析出が生じ易い問題がある。75℃を超えると反応性が
高すぎて、この場合も生成する被膜が十分に黒色化度を
呈さない。
る。
Ni合金めっき鋼板を使用して陽極処理を行なった。黒
色化処理後、樹脂クロメート(水系アクリル樹脂 パル
トップ3966AX+BY:日本パーカー社製)を黒色
化処理表面に施し、カラーコンピューター(スガ試験機
(株)製)でL値を測定した。Zn−Ni合金めっき鋼板 付着量 20〜40(g/m2) Ni含有率 12重量% 鋼板 板厚0.7mm(SPCD)樹脂クロメート Cr付着量 50±10(mg/m2 ) 樹脂厚さ 約1μm 表1に処理液の組成、pH、処理条件(温度、電流密
度、電気量)を記載した。表1に処理後のL値、樹脂被
覆後のL値を示した。
り、前記目的を達成していることが明らかである。
均一であって、樹脂塗布後の外観品質も確保された黒色
化処理鋼板を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】亜鉛系合金めっき鋼板を、塩素酸イオン
(ClO3 - )を5〜100g/l 、SO4 2- イオンを1
0〜300g/l 含む溶液中で、pH0.5以上3.0未
満、温度30〜75℃、電気量10〜300(クローン
/dm2 )で陽極処理することを特徴とする黒色化処理鋼
板の製造方法。 - 【請求項2】上記溶液が添加助剤としてCl- ,NO3
- ,Ni2+,Mn2+及びH2 O2 から選択される少なく
とも1種を5〜100g/l 含むことを特徴とする請求項
1に記載の黒色化処理鋼板の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6463292A JP2949676B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 黒色化処理鋼板の製造方法 |
TW82107797A TW234726B (en) | 1992-03-23 | 1993-09-22 | Efficient preparation of blackened steel strip |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6463292A JP2949676B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 黒色化処理鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07173686A JPH07173686A (ja) | 1995-07-11 |
JP2949676B2 true JP2949676B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=13263841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6463292A Expired - Fee Related JP2949676B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 黒色化処理鋼板の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2949676B2 (ja) |
TW (1) | TW234726B (ja) |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP6463292A patent/JP2949676B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-09-22 TW TW82107797A patent/TW234726B/zh active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07173686A (ja) | 1995-07-11 |
TW234726B (en) | 1994-11-21 |
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