JP4419351B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やパチロット等のパチンコ球を使用する遊技機に関し、特に遊技のために遊技者に供給されるパチンコ球を受ける球受け皿を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばパチンコ球を使用する遊技機の一種であるパチンコ遊技機では遊技者は入賞口に遊技球としてのパチンコ球を入賞させ多くの賞球としてのパチンコ球を得ることを目的の一つとしている。この入賞に伴う賞球は遊技台としてのパチンコ機本体の背面に配置された機構盤からパチンコ機本体を通過して上受け皿に供給されるようになっている。いわゆる大当たり状態となった場合のように連続的に入賞が繰り返されると大量の賞球が遊技者に供給される。しかし、上受け皿にパチンコ球が集中して流入し溢れ出てしまってはいけないため、上受け皿が一杯になった場合にはオーバーフローしたパチンコ球は下受け皿に迂回させられるようになっている。例えば従来のパチンコ遊技機におけるオーバーフロー機構は次の通りである。
図29〜図33に示すように、パチンコ遊技機の機構盤121では払い出し機構122を下降してきたパチンコ球は基本的に主連通路123からパチンコ機本体125の中間通路126を通り、更に中間通路126に面して配置される連絡通路129を通って上受け皿127に至るような構造とされている。この主連通路123〜上受け皿127の間がパチンコ球で一杯になってしまう(これを上受け皿のオーバーフローという)と払い出し機構122を下降してきたパチンコ球は副連通路128方向に流れるようになっている。そして副連通路128からオーバーフロー通路129を流下してパチンコ球は図示しない下受け皿に至るような構造とされている。
【0003】
ところで、例えば大当たりが連続する場合のように極めて大量の入賞が発生すると、オーバーフロー通路129方向に迂回させられた賞球自体が下受け皿から外に溢れたり図31に示すように、下受け皿からオーバーフロー通路129側に溢れてしまう事態(これを下受け皿のオーバーフローという)が生じるおそれがある。特にオーバーフロー通路129側に溢れることで球詰まり等の故障の原因が生じていた。そのため、オーバーフロー通路129にこの下受け皿のオーバーフローを検出するためのセンサとしてのリミットスイッチ133を併設するようにしている。図29に示すように、リミットスイッチ133はオーバーフロー通路129の下端位置側方(図上右側)に配設されている。リミットスイッチ133は同リミットスイッチ133とオーバーフロー通路129との間に配設されたレバー134がオーバーフロー通路129側に溢れた賞球によって図31に示すように図上時計回りに回動されることでオン状態とされる。そして、このリミットスイッチ133がオン状態であることを条件に払い出し装置からの賞球の払い出しが一旦停止させられる。下受け皿から賞球が取り除かれてオーバーフロー通路129に停滞していた賞球がなくなるとリミットスイッチ133がオフ状態となるため賞球の払い出しが再開されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来のパチンコ遊技機ではオーバーフロー通路129は機構盤121側に形成されている。そのためリミットスイッチ133も機構盤121側のオーバーフロー通路129に併設されていた。そのため、従来からいくつかの問題が生じていた。
1)リミットスイッチ133が作動するかどうかの点検作業においては従来から実際に下受け皿をオーバーフロー状態として動作確認をしていた。しかし、いちいち点検の度毎にオーバーフローを発生させるのは面倒であるし時間の無駄である。
2)例えばリミットスイッチ133が故障したり、接触部分が錆びて導通不良となったり、配線が切断されたり、球が詰まってオン状態のままとなってしまったりとリミットスイッチ133に関しては多くの異常が発生する要素が内在する。しかし、従来では機構盤121側に配設されているため、これらの異常は容易には発見できず、更に不具合を発見したとしても容易に対処できなかった。例えばリミットスイッチ133が故障すれば交換が必要であるが、機構盤121はパチンコ遊技機においては最も奧寄りにあるパネルであるため作業は極めて面倒であった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、点検や修理が容易にできる球受け皿のオーバーフローを検出するセンサを備えた遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、支持枠体に支持され遊技者が対面して遊技を行う遊技面を備えた遊技台と、同遊技台の遊技面の前方に開閉可能に配置される扉枠と、同扉枠と一体化してあるいは単独で前記遊技台の前方に開閉可能に配置され、払い出し機構から払い出された遊技球を貯留する上受け皿と、同上受け皿の下方に配置され同上受け皿に貯留しきれずにオーバーフローした遊技球が導かれる下受け皿とを備えた遊技機において、前記遊技台は、前記上受け皿の遊技球導入口と前記払い出し機構との間に設けられ、遊技球を前記遊技台の前方へ向けて流下させるとともに、前記上受け皿からオーバーフローした遊技球が貯留される主通路部と、同主通路部に遊技球を貯留しきれない状態となった場合において前記払い出し機構から払い出された遊技球を前記遊技台の前面側へ向けて流下させるバイパス通路部、及び同バイパス通路部を通過して導かれた遊技球を前記遊技台の前面側において下方の前記下受け皿へ向けて流下させる下受け皿用通路を有し、前記主通路部からオーバーフローした遊技球を前記下受け皿へ導くオーバーフロー球誘導通路とを備えるとともに、前記主通路部及び前記バイパス通路部の上流部分を構成するものであって、前記払い出し機構により払い出された遊技球を優先的に前記主通路部側へ案内し、同主通路部が遊技球によって満たされている場合には遊技球を前記バイパス通路部へ案内する分岐部と、前記下受け皿用通路に併設され、前記下受け皿に貯留しきれず前記下受け皿用通路にオーバーフローした遊技球を検出する検出機構とを備え、
前記扉枠及び上受け皿を開放させた場合に、前記遊技台の前面側において前記検出機構の上部と下受け皿用通路とが露出され、前面側に設けられた光透過性の壁を介して前記検出機構の内部が目視可能となるように構成すると共に、前記検出機構は、前記下受け皿のオーバーフロー状態を検出するセンサと、同センサと前記下受け皿用通路との間において揺動可能に設けられ、同下受け皿用通路に貯留された遊技球により押動されることに応じて前記センサを検出状態に変化させるレバーと、同レバーの揺動軸方向を覆う光透過性の壁とを備えるものであり、前記レバーが、その上部が前記上受け皿の裏面側に位置するとともに、同上受け皿を開けることなく前記下受け皿の遊技球の流入口から前記レバーに触れることが可能な位置に設けられていることにより、上受け皿を開放させた場合に、前記レバーを指により操作しながら前記光透過性の壁を介して前記レバーの揺動を目視することができるようにしたことをその要旨とする。
また、請求項2に記載の発明では請求項1に記載の発明の構成に加え、前記遊技機はパチンコ機であるようにしたことをその要旨とする。
【0007】
【発明の効果】
上記記載の発明では、上受け皿を開放させた場合に目視可能な位置に下受け皿用通路と検出機構とを併設したため検出機構及びその周辺の点検・保守が容易となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をパチンコ遊技機に応用した実施の形態について図面に基づいて説明する。特に本実施の形態では従来に比べて遊技面を大型化したパチンコ遊技機に本発明を化体させて説明する。ここに「従来に比べて大型化した遊技面を備えたパチンコ遊技機」とは遊技者の興趣をより盛り上げるために遊技面を大型化した機種であり、遊技面が大型化することにより遊技面中央に配置される表示装置の液晶画面を大きくすることが可能となり、迫力ある大画面を遊技者は享受でき遊技者に対するアピール度が増すことができる機種である。更に、同機種では遊技面が大きくなるため左右方向への遊技球(パチンコ球)の拡散度が大きくなり遊技自体の視覚的な刺激が増すこととなり、落下する遊技球の落下距離も長くなるため遊技球が入賞口に入賞するかどうかの期待感も増すこととなるものである。
尚、以下の説明においては前面、前方或いは表面側とは遊技者が正対する側をいい、後面、後方或いは背面側とはそれら正対する側の反対側をいう。また、特記なき限り左右とは前面からみた左右方向をいう。
【0009】
図1及び図5に示すように、パチンコ遊技機の支持枠体としての外枠1は上下左右の各枠板1a〜1dによって四角形に枠組みされた木製の枠体とされている。下部枠板1b上面には幕板2が配設されている。
外枠1には遊技台としての遊技機本体4が装着されている。遊技機本体4はパチンコ遊技機の構造的な中核を形成するパネル状の構成部材であってヒンジ金具6の回動軸6aを中心に回動し外枠1に対して図2に示す開閉用金具4aによって開閉可能にかつ着脱可能に装着されている。
図2に示すように、遊技機本体4を中心としてその他のパネル状の構成部材がその前後方向に積層状に配置されている。まず図2に基づいて各構成部材の概略の配置状態とそれらに付随する主要構成部材について説明し、次いで個々の構成部材について詳述する。
遊技機本体4の上半身に形成された遊技盤取り付けスペース9には遊技盤5が嵌合されている。遊技盤5の前方には扉枠7が配設されている。扉枠7の上方位置にはガラス窓Gが嵌合されており、同ガラス窓Gの下方位置にはパチンコ球受け皿としての上受け皿8が形成されている。
遊技盤5の後方位置には遊技盤5を背面から覆うように機構盤10が配設されている。
機構盤10の直下には取り付けベース11が配設されている。遊技盤5の下方位置にはカバープレート13が配設されている。カバープレート13は遊技機本体4に対して固着されている。カバープレート13には前方に突出形成した下受け皿14が形成されている。カバープレート13は従来の機種における下部カバープレートに相当する。単にカバープレート13としたのは本実施の形態では上受け皿8の扉枠7側への移動に伴って本来上受け皿8が配設される上部カバープレートが不要となっているからである。下受け皿14の右側方には操作ハンドル15が取付けられている。
【0010】
まず、遊技機本体4及び遊技盤5について詳しく説明する。
図1、図7及び図8に示すように、遊技機本体4の上半身には横架フレーム18及び左右の縦フレーム19によって額縁状に縁取られた遊技盤取り付けスペース9が形成されている。遊技盤取り付けスペース9の下方は図10に示すようにパチンコ球処理領域21とされ、同パチンコ球処理領域21の下方には更にパチンコ球発射機構23及び音響機構24が配設されている。遊技盤5はパチンコ球処理領域21の天板22上に載置され遊技盤取り付けスペース9に嵌合されている。図6に示すように、遊技盤5は略正方形のパネル体であって、遊技盤5の前面にほぼ垂直に配置された遊技面20上には内レール25及び外レール26によって包囲された略円形の遊技領域27が形成されている。遊技領域27内には入賞口28及び可変表示装置29等が所定位置に配設されている。内レール25の最下部位置にはアウト球回収口30が形成されている。遊技が終了して入賞口28に入賞しなかったパチンコ球(遊技球)はアウト球としてアウト球回収口30から後方に退場する。尚、釘については図示が省略されている。
図7及び図8に示すように、遊技盤取り付けスペース9前面には前記遊技領域27に応じた形状に縁取られた幕板31が形成されている。幕板31は天板22上に載置された遊技盤5を保持するとともに前方への脱落を防止する機能を有する。
図3及び図5に示すように遊技領域27は出願人の従来の機種(上受け皿が遊技機本体側に配設されているもの)と比較して大径とされるとともに、可変表示装置29の表示画面29aも大型化して遊技領域27内においてかなり大きな面積を占めている。これは上受け皿を遊技盤の下方位置に移動させることで上受け皿に関する機構を分散でき、その結果遊技盤を上下方向により長く構成することができるようになったことが主たる理由である。
【0011】
図11に示すように、遊技盤5の裏面であって可変表示装置29の下方位置には3箇所にセーフ球集合樋32が配設されている。セーフ球集合樋32の下方にはセーフ球集合板34が配設されている。セーフ球集合樋32は入賞したパチンコ球(セーフ球)が遊技領域27から退場後に通過する背面側の通路であって、セーフ球集合樋32に導かれたセーフ球はセーフ球集合板34の内部(遊技盤5との間でなす隙間)を通過して下方に落下する。
図9〜図11に示すように、セーフ球集合樋32及びセーフ球集合板34の背面にはメイン基板33が配設されている。メイン基板33には遊技内容に応じたプログラムやこれを起動させるためのプログラム等が個々の機種に応じて封印されて配設されている。
【0012】
次に遊技盤5のパチンコ球処理領域21の周辺の構造について説明する。
パチンコ球処理領域21には後述する払い出し機構40から供給されるパチンコ球を前面(遊技者側)に導く導入通路45とパチンコ球を外部に導く排出通路46とが配設されている。まず導入通路45について説明する。
導入通路45は上受け皿8にパチンコ球を導く主通路47と上受け皿8が一杯になった場合に下受け皿14方向にオーバーフローしたパチンコ球を導くバイパス通路49とを備えている。図9〜図11に示すように主通路47は遊技機本体4の裏面側に導入口50を備え、図1、図5等に示すように遊技機本体4の表面側の導出口51に連通されている。図13、図14及び図16に示すように、主通路47内には導入口50から導入したパチンコ球を前方に流下させる流下面47aが形成されている。流下面47aには前方に向かって緩やかな傾斜が設けられている。流下面47aはその途中で途切れており、導出口51は空間を隔てた流下面47a前方に配置される。
【0013】
図9〜図11並びに図15及び図16に示すようにバイパス通路49は遊技機本体4の裏面側に導入口52を備え遊技機本体4前面に配設されたオーバーフロー通路としての下受け皿用通路53内に連通されている。バイパス通路49内には導入口52から導入したパチンコ球が前方に流下する流下面49aが形成されている。流下面49aには前方に向かって緩やかな傾斜が設けられている。
図1、図5、図9〜図11及び図16に示すように下受け皿用通路53は遊技機本体4前面左側から右方向に横行して前記下受け皿14の流入口14aに連通されている。下受け皿用通路53はパチンコ球処理領域21の前面左方向においてバイパス通路49の流下面49aから流下するパチンコ球を下方に落下させる第1の通路53aと落下するパチンコ球をスムーズに略90度右方に方向転換させる曲面に形成された案内部53bとパチンコ球を斜め右下方に案内する第2の通路53cから構成される。第2の通路53cは遊技機本体4の左右方向の略中央位置において下受け皿14の流入口14aに接続されている。図16に示すように、第2の通路53cの起点位置の上方は開放空間54とされて前記主通路47の流下面47aの下端部が現れている。
【0014】
図1、図5、図13及び図14に示すように、導出口51にはフラップ55が立設されている。フラップ55は回動軸55aによって回動可能に軸支されるとともに図示しないバネによって付勢されている。図14に示すように、扉枠7を閉鎖させることで後述する差し込み受け皿57が導出口51から開放空間54に差し込まれることとなる。差し込み受け皿57の流下面57aは開放空間54に差し込まれた状態で主通路47の流下面47aよりも若干低い位置に配設され、同流下面47aを流下するパチンコ球をさらにすみやかに下流に流下させるために前方に向かって緩やかな傾斜が設けられている。
差し込み受け皿57の差し込みに伴ってフラップ55は開放空間54側に倒伏させられるとともに、開放空間54によって途切れた流下面49aの下流位置に導出口51方向への橋が架けられることとなる。この状態で主通路47の流下面47aを流下してきたパチンコ球は差し込み受け皿57上に流入し、更に導出口51から上受け皿8に導かれることとなる。
一方、扉枠7を開放した際には図13に示すようにフラップ55はバネの付勢力によって起立位置に復帰する。この状態ではパチンコ球は導出口51には導かれない。すなわち、扉枠7と一体的に開放されてしまった上受け皿8にパチンコ球を導くことはできないため上流から流下するパチンコ球を下受け皿14に導く必要がある。すなわち、差し込み受け皿57がなくなるためパチンコ球は開放空間54から下方の第2の通路53c方向に落下し下受け皿14に流入することとなる。このとき、勢いよく流下面49aを流下してきたパチンコ球はフラップ55によって導出口51からの外部への飛び出しが防止される。
図16に示すように、開放空間54と隣接する第1の通路53aとはその途中に隔壁がなく連通状態とされている。そのため、主通路47に導かれるパチンコ球が多すぎて流下できなくなった場合にはそのオーバーフローしたパチンコ球は主通路47から差し込み受け皿57に至る途中で開放空間54から第1の通路53aの方向に移動して下受け皿用通路53に導かれる(つまり下受け皿14に流入する)ようになっている。つまり、バイパス通路49を通らないで主通路47に導かれたパチンコ球が遊技機本体4前面に至った段階でオーバーフロー状態となると、下受け皿14方向に迂回することとなっている。
【0015】
ここに、図33に示すように、従来の機種においては扉枠を開放した際に上受け皿への通路が遮断されるためパチンコ球がこぼれないように下受け皿へパチンコ球を導く通路130が遊技機本体に形成されていた(通路130は本実施の形態の下受け皿用通路53のように周囲が完全に覆われた通路ではなく上方が開放されたレール状部材に過ぎない)。この通路130はオーバフローしたパチンコ球を下受け皿に導く機能は全くなく、あくまで上受け皿127の開放によって本来上受け皿127方向へ流下すべきパチンコ球の逃げ道として下受け皿に導く機能を有するに過ぎない。
この点で、本実施の形態の下受け皿用通路53はオーバフローしたパチンコ球を下受け皿に導く機能と扉枠開放に伴う上受け皿への通路遮断によりパチンコ球を下受け皿に導く機能の両方の機能を兼ね備えていることとなる。
尚、差し込み受け皿57は扉枠7の閉塞時に開放空間54からパチンコ球が下受け皿14方向に流れてしまわないように設けられているものであって、この機構によって下受け皿用通路53が両方の機能を兼ね備えることが可能となっている。
【0016】
次に下受け皿用通路53の下流部を構成する第2の通路53cから下受け皿14の流入口14aに至るまでの領域について説明する。
図5、図24及び図27に示すように、第2の通路53cの先端寄りは下方に屈曲されてカバープレート13後方に形成された球溜まり61に接続されている。球溜まり61は第2の通路53cを流下してきたパチンコ球が一箇所に集中して詰まらないように左右前後に大きく形成された空間であり、オーバーフロー通路の一部をなす。球溜まり61の前方には下受け皿14の流入口14aが形成されている。球溜まり61の上部位置であって第2の通路53cの右方にはセンサとしてのリミットスイッチ62が配設されている。リミットスイッチ62は第2の通路53cに隣接したセンサ収納部66に収納されている。 図23及び図28に示すように、センサ収納部66は部分的に切り欠かれた略直方体形状のケース体であって、カバープレート13の上端位置と交差するように同カバープレート13の背面側に配置されている。センサ収納部66の上半身はカバープレート13の上方に扉枠7を開放した状態で下受け皿用通路53や後述する発射案内レール65とともに前方に露出される。一方、下半身はカバープレート13の背面に収納されている。センサ収納部66の上半身前面は透明プラスチック製の前面壁66aによって覆われている。図26に示すように前面壁66aセンサ収納部66内部に配設された取り付け台114a及び前面壁66a自身に配設された取り付け台114bをビス113によって取り外し可能に締着固定されている。図28に示すように、センサ収納部66の上部には開口部66bが形成されている。
図24及び図28に示すように、センサ収納部66の下半身には逆L形状の断面の下垂板106が形成されている。下垂板106の左方は開放されて球溜まり61に連通されている。下垂板106の左方にはレバー71が取り付け台114aに対して揺動可能に吊り下げ支持されている。レバー71はちょうど球溜まり61とセンサ収納部66との間に介在され下受け皿14からオーバーフローしてきたパチンコ球によって押動されることとなる。レバー71の下部左方にはパチンコ球(賞球)と当接する球溜まり61方向に向くように若干斜めに形成された斜板71aが形成されている。斜板71aは賞球が当接する面であるとともに、賞球のセンサ収納部66内部への侵入防止する機能を有する。斜板71aの右方には断面コ字状に構成された当接部71bが形成されている。当接部71bは賞球によって押動された際に下垂板106の内面と当接し、レバー71の必要以上の揺動を防止する揺動制御手段とされる。レバー71の上部寄り右方には入力突起71cが形成されている。
【0017】
図23及び図24に示すように、リミットスイッチ62はカバープレート13の上端位置と交差するようにセンサ収納部66内に配設されている。リミットスイッチ62はレバー71の右方において取り付け台115に図示しないビスによって固定されている。リミットスイッチ62は入力レバー62a及び入力ピン62bを備えている。リミットスイッチ62はオーバーフローしてきたパチンコ球によってレバー71が揺動されることで入力突起71cによって入力レバー62aが押動されて入力ピン62bが入力されてオン状態となる。入力レバー62aは図23に示すように正視状態で入力レバー62aの上部がわずかにカバープレート13の上端から上方側に覗く。そのため、扉枠7を開放した状態でリミットスイッチ62及びリミットスイッチ62の入力レバー62aを前面壁66aを透過して目視できるようになっている。
図23、図24及び図28に示すように、リミットスイッチ62上部にはコネクタ108が装着されている。コネクタ108は電源供給と出力信号の送信のための配線L(作図上図28だけに図示)をリミットスイッチ62に接続させるものである。配線Lは開口部66bから下受け皿用通路53に沿って左方に導かれ遊技機本体4の最も左枠板1d寄りの位置で後述する球貸し用基板ボックス88(上受け皿8の裏面に装着されている。図1参照)への配線とともに後方の機構盤10側に導かれるようになっている。配線Lはセンサ収納部66から左方向に横断するように配線されており、扉枠7を開放した状態においては遊技機本体4の前面に完全に露出されることとなる。
このような構成では、上受け皿8が一杯になってオーバーフローしたパチンコ球(賞球)は第1の通路53a、案内部53b、第2の通路53c、球溜まり61を順に経て流入口14aから下受け皿14に至る。ところが、図27に示すように下受け皿14に溜まった賞球が球溜まり61側に溢れるようになると(つまり下受け皿14もオーバーフローしてしまうと)溢れた賞球はレバー71の斜板71aを押動し始める。そして、レバー71が揺動して入力突起71cによって入力レバー62aを押動して入力ピン62bが入力されるとリミットスイッチ62がオン状態とされ、結果として賞球の供給は停止される(詳しい供給停止の作用については後述する)。
センサ収納部66の右方には後述する迂回通路89(図1参照)と接続され上受け皿8からのパチンコ球を下受け皿14に回避させるための連絡通路104が形成されている。
【0018】
次に排出通路46について説明する。図9〜図11に示すように、排出通路46はアウト球回収口30から落下してくるアウト球及びセーフ球集合板34から落下してくるセーフ球を受け止めて下流(図11では右方)に流下させる第1の傾斜面58と、第1の傾斜面58を流下するアウト球及びセーフ球を受け止めて流下方向を逆転させて(図11では左方)中央寄りにアウト球及びセーフ球を導く第2の傾斜面59とを備えている。第2の傾斜面59の下端には図示しない外部レールと連通する排出口60が形成されている。
ここに、従来の機種ではアウト球とセーフ球を排出する排出通路は本実施の形態のような遊技機本体4に形成されているのではなく、その後方位置にある機構盤側に形成されるような構成を採用していた。本実施の形態においてこのように排出通路を遊技機本体4側に形成するようになった理由は主として上記取り付けベース11を機構盤10とは別体で構成したいという要請(その理由については後述する)からである。近年の機種ではセーフ球処理装置を廃した構造とされており、アウト球及びセーフ球を別個に回収せずとも構わなくなりアウト球及びセーフ球の回収機構は簡単な構造となっている。そのため敢えて機構盤側に設けずとも本実施の形態のように遊技機本体4側に設けることが可能となり、機構盤10の下部にスペースを確保して取り付けベース11を配設させることが
できるようになったものである。
【0019】
次に、パチンコ球発射機構23について説明する。図1、図9〜図12に示すように、遊技機本体4の右下方寄り(裏面から見ると左下方寄り)にはパチンコ球発射機構23が配設されている。パチンコ球発射機構23は前記操作ハンドル15、発射ハンマ63、モータ装置64、図示しない発射カム,図示しないコイルバネ、図示しない球送りアーム等から構成されている。
モータ装置64は遊技者が操作ハンドル15のハンドルリング15aに触れていることを条件に所定タイミング(本実施の形態では一分間に100回の割合)で回転する。モータ装置64の回転軸には発射カムが固着され、発射カムが回転することによりコイルバネの付勢力に抗して 発射ハンマ63を回動させる。発射ハンマ63は回転した発射カムと非係合となることによってコイルバネの付勢力によって一瞬に元の位置に戻ることとなる。この時の勢いによって遊技球が発射される。操作ハンドル15のハンドルリング15aを回動させることでコイルバネの付勢力を制御し、発射ハンマ63のパチンコ球(遊技球)への当接速度を調節するようになっている。球送りアームは発射ハンマ63と同期して駆動され後述する遊技球案内装置87と干渉して新たな遊技球を発射案内レール65に導入する。
【0020】
図1及び図12に示すように、前記下受け皿用通路53の右方には発射案内レール65が配設されている。発射案内レール65の下端(右端)は前記発射ハンマ63の側方に配置され、発射ハンマ63の進退方向と重複して左斜め上方に向かって延出されている。発射案内レール65上端から先は発射されたパチンコ球(遊技球)がジャンプして飛び越えるジャンプ領域67が形成されている。ジャンプ領域67の下方には前記下受け皿用通路53の第2の通路53cを構成する天板68が配置されている。天板68上面は右下方に向かって下がる傾斜面とされているため、発射されても遊技面20に至らず戻ってきてしまった勢いのないパチンコ球がジャンプ領域67から天板68上に落下し、そのパチンコ球は天板68上を右方向に流下して発射案内レール65の下方から返却通路69内に導入されるようになっている。返却通路69は本実施の形態では前記下受け皿用通路53上部の開放空間54に連通されている。発射案内レール65の取り付けリブ65aには発射案内レール65上にセットされた遊技球を下方から支持するストッパ79が固着されている。
【0021】
ここに図5に示すように、前方から発射案内レール65を正視した場合発射案内レール45の下端寄りはカバープレート13の上端よりも下方位置に配置される。つまり、前方からでは正視できない隠れた位置に配置されることとなっている。これは遊技盤5の上下幅が上記のように拡張され従来の機種に比べて下方位置まで進出するようになったことに伴い発射案内レール65を全体に下方位置にずらす必要が生じたことによるものである。本来ならば発射案内レール65が下がると操作ハンドル15位置も下げることでこのように発射案内レール65の下部が隠れた状態になることはない。しかし、パチンコ遊技機において操作ハンドル15の位置は遊技者が操作しやすい位置に配置されるよう人間工学的に決まってしまっている。そのため、操作ハンドル15位置を下げることはできない。しかし、遊技球の発射後の助走距離として所定長さの発射案内レール65は必要である。そこで、このように構成したものである。
ここに、発射案内レール65の最下端位置(発射準備位置)には次々と打ち出される遊技球が流入してくるため遊技球が確実に保持される必要がある。従来の機種では発射案内レール65はその前面に配置される上部カバープレートに隣接していたため上部カバープレートからの遊技球の排出口をちょうど発射準備位置に面するような設計が可能であった。ところが、本実施の形態のようなカバープレート13の上端から下方に隠れてしまっている発射準備位置ではこのような設計は困難である。すなわち、発射準備位置にセットされた遊技球(発射待機球)を前方から支持する支持手段がなくなってしまうこととなる。そこで、本実施の形態では図12及び図17に示すように発射案内レール65の最下端位置に隣接して遊技球案内プレート70を配設した。
遊技球案内プレート70は扉枠7側の上受け皿8から発射案内レール65上に供給された遊技球を前方から支持する。すなわち、図12及び図17に示すように、発射準備位置に隣接した位置(前方位置)における同プレート70の配置位置はその位置における発射案内レール65よりも若干高い位置に配設される。これによって、発射案内レール65上の発射待機球はストッパ79により下方から、発射案内レール65の取り付けリブ65aと同プレート70により前後から計三方から支持されることとなり(実際には発射待機球と取り付けリブ65a及び同プレート70との間には若干の隙間が形成され常時支持されているわけではない)正確な発射が可能となる。
カバープレート13の下受け皿14の左方には灰皿72が配設されている。本実施の形態ではこの灰皿72の裏面に前記音響機構24の図示しないスピーカが配設されている。図1、図5及び図12に示すように、発射案内レール65の右方には鍵穴73が形成されている。この鍵穴73は遊技機本体4に対する扉枠7の開閉をつかさどるものである。
【0022】
次に、扉枠7について詳述する。
図1〜図4に示すように、遊技盤5の前面には扉枠7が配設されている。扉枠7はヒンジ金具6の回動軸6aを中心に回動し(つまり遊技機本体4の回動軸と同軸で)遊技機本体4に対して開閉可能にかつ着脱可能に装着されている。扉枠7は略長方形の外形を有し、中央にほぼ円形の大型の窓穴75が形成されている。窓穴75を円形としたのは遊技盤5の遊技面9の前記遊技領域27に対応させたものである。窓穴75には遊技盤5の遊技面9を露出させるためのガラスGがはめ込まれている。扉枠7の後面側であって窓穴75周縁には補強フレーム74が配設されている。扉枠7の前面側であって窓穴75の周縁には装飾用の装飾パネル76が所定位置に配設されている。各装飾パネル76内には図示しないランプが配設されメイン基板33による制御に基づいて点滅させられる。
窓穴75の下方位置には球貸し用の操作ボタン77とカードの残量を表示する7セグ表示の表示パネル78が配設されている。
【0023】
操作ボタン77及び表示パネル78の下方には上受け皿8が配設されている。図18及び図19に示すように、上受け皿8は導入されてきたパチンコ球がプールされる流下面81と流下面81を包囲する包囲壁82を備えている。流下面81には図示しないパチンコ球貸し出し装置の配球ノズルから放出されたパチンコ球が落下当接する。流下面81は右側下がりの傾斜に形成されるとともに、下流側(右側)が徐々に狭くなってパチンコ球が縦列配置されるような狭窄通路84が形成されている。
上受け皿8には上流側(左側)の扉枠7壁面に形成されたパチンコ球導入口83から導入されたパチンコ球がプールされると同時に徐々に下流側に流下して狭窄通路84に至り、更に狭窄通路84最下流に配置された供給口85から扉枠7の背面側に導かれる。図1に示すように、供給口85の扉枠7の対応する背面位置には前記遊技球案内プレート70に遊技球を導く遊技球案内装置87が配設されている。遊技球案内装置87は上受け皿8の供給口85から流下するパチンコ球を前記発射案内レール65上に落下させる装置である。遊技球案内装置87の側方には上受け皿8に溜まったパチンコ球を遊技者の操作で自主的に下受け皿14に回避させる際の迂回通路89が形成されている。
図1及び図14に示すように、パチンコ球導入口83の扉枠7の対応する背面位置には前記差し込み受け皿57が後方に向かって突設形成されている。差し込み受け皿57は扉枠7が遊技機本体4前面に装着された状態で前記導出口51から開放空間54に差し込まれパチンコ球処理領域21から供給されたパチンコ球をパチンコ球導入口83から上受け皿8に導く。前記操作ボタン77及び表示パネル78の裏面側には球貸し用基板が内蔵された球貸し用基板ボックス88が配設されている。
【0024】
図18及び図19に示すように、上受け皿8の流下面81を包囲する包囲壁82はパチンコ球導入口83の周囲が他の部分よりも高く形成された高壁部82aとされている。高壁部82aの上端はパチンコ球導入口83の上端位置よりも高い位置とされており、正面から正視した状態でパチンコ球導入口83は包囲壁82及び高壁部82aによって完全に覆われている。高壁部82a(及び扉枠7の壁面)で包囲された流下面81の左方位置(パチンコ球導入口83の前方)はパチンコ球貸し出し装置の配球ノズルからパチンコ球が落下当接する位置である。従って、遊技盤5のサイズが大きくなって従来の機種に比べて上受け皿8が下方に配置されることとなり配球ノズルから流下面81までの距離が長くなったとしても、高壁部82aによって配球ノズルから放出されたパチンコ球が飛び出すことがない。
ここに、従来の機種では上受け皿は扉枠とは別体に上部カバープレートに配設されていた。上部カバープレートは扉枠の下方位置に配設される部材である。そのため、扉枠を開放した際に上部カバープレートに設けられた上受け皿の壁の高さは扉枠の開放の邪魔とならないように(干渉しないように)高さに制限を設けざるを得なかった。そのためパチンコ球貸し出し装置の配球ノズルから上受け皿までの距離が長いと上受け皿に落下したパチンコ球が壁を乗り越えて外に飛び出してしまう可能性があった。従って、配球ノズルの位置はできる限り低くなるように設定されていた。また、壁が余り高くなりすぎないように配慮しながら上部カバープレートをデザインしなければならずデザイン上の制限があった。ところが、本実施の形態では上受け皿8は扉枠7側にあって扉枠7と一体となって開放されるため、高壁部82aの高さには制限はない(実際には遊技盤5の遊技面20にかからない程度にする必要がある)。
【0025】
次に、機構盤10について説明する。
図2、図4及び図9に示すように、遊技盤5の背面側には機構盤10が遊技機本体4に対して開閉可能に装着されている。機構盤10は上下に配設されたヒンジ部90(本実施の形態では下側のみ表示)によって遊技機本体4に支持されており、盤面に散点的に配置された開閉ピン91の引き出し及び押し込みによって遊技機本体4に対して着脱可能とされる。機構盤10の中央付近には大型開口部10aが形成されている。大型開口部10aの上半分はカバー92によって背面から覆われている。
図9に示すように、遊技機本体4に対して機構盤10が閉塞された状態で同大型開口部10aから遊技盤5の背面に配設された可変表示装置29及びメイン基板33が露出される。可変表示装置29はカバー92によって背面から覆われるが、メイン基板33は目視確認のために覆われない。
機構盤10の上部にはタンクTが配設されている。タンクTの下方にはタンクレール93が配設されている。タンクレール93はタンクTから導入されたパチンコ球を図9において左方から右方に移動させる。本実施の形態では従来の機種に比べて遊技盤5が上方にも拡張されているためタンクTは従来の機種に比べて若干浅めに形成されている。タンクレール93の右方には下方に向かって払い出し装置ユニット95が配設されている。払い出し装置ユニット95は払い出し装置96と、パチンコ球を払い出し装置96に導く第1の流路97と、パチンコ機の廃棄等によってパチンコ機を島から取り外す際に同第1の流路97内の球抜きを行うための球抜き機構98と、球抜きを行う際にパチンコ球が排出される球抜き流路99と、払い出し装置96の下流の第2の流路100と、ベル101と、ベル101の下流の第3の流路103とより構成されている。
本実施の形態では2基の払い出し装置96はセーフ球の発生に基づいて所定量のパチンコ球(賞球)を払い出す。パチンコ球は第2の流路100を流下し途中ベル101に当接する。ベル101に当接したパチンコ球は第3の流路103を斜め下方(図9において左斜め下方)に導かれる。第3の流路103を流下したパチンコ球は取り付けベース11内に至る。機構盤10の背面を流下してきたパチンコ球はこの取り付けベース11において前方に方向転換させられる。
【0026】
図2、図4及び図9に示すように、機構盤10の下方には取り付けベース11が配設されている。取り付けベース11は上下に配設されたヒンジ部105によって遊技機本体4に開閉可能に支持されており、図9において左方に配置された開閉ピン107の引き出し及び押し込みによって遊技機本体4に対して着脱可能とされている。図9、図20及び図21に示すように、取り付けベース11には発射基板が収納される発射基板ボックス11aと、電源基板が収納される電源基板ボックス11bが固着されている。図21に示すように、払い出し基板が収納される払い出し基板ボックス11cは着脱可能とされている。これは、不正防止の点から払い出し基板ボックス11cのみを別途ユーザに供給する必要のためである。
【0027】
払い出し基板ボックス11cの装着位置の背面には払い出し装置96から流下するパチンコ球を遊技機本体4方向に導く主通路用中間通路109及びバイパス通路用中間通路110が形成されている。第3の流路103はパチンコ球を主通路用中間通路109に導くように斜めに傾斜して構成されているため特に主通路用中間通路109方向が渋滞(例えばパチンコ球の払い出し量が多くなって)しない限りパチンコ球は主通路用中間通路109から前記主通路47に導かれる。図20〜図22に示すように、主通路用中間通路109の上端位置であってバイパス通路用中間通路110との境界位置には案内部材112が配設されている。案内部材112は基本的に第3の流路103を流下してきたパチンコ球がバイパス通路用中間通路110方向に流れないように擁壁の役割を果たすとともに、速やかにパチンコ球を主通路47方向に導くための湾曲した傾斜面112aが主通路用中間通路109側を向くように形成されている。従って、第3の流路103を流下してきたパチンコ球は主通路用中間通路109及びバイパス通路用中間通路110付近で渋滞が生じない限り主通路用中間通路109方向に導かれる。そして、渋滞が生じて停滞したパチンコ球が案内部材112の高さ以上となるとバイパス通路用中間通路110方向に導かれる。
主通路用中間通路109、バイパス通路用中間通路110及び案内部材112はオーバーフロー機構を構成する。
【0028】
ここに、取り付けベース11は機構盤10とは別体に構成されている。従来の機種では発射基板、電源基板及び払い出し基板は機構盤に配設されており、かつ必ずしもこのようにまとまってチェックしやすい下方位置に配置されているわけではない。本実施の形態でこのように取り付けベース11を機構盤10と別体に構成するようになった理由は主として1)従来の機構盤が大型化、重量化してきたこと、2)別体とすることでパチンコ遊技機の組み立て作業が迅速化すること、3)逆に再利用する際の取り外しの容易さ等の理由からである。
更に、本実施の形態ではパチンコ遊技機としてゲーム内容に関わらず共通性のある基板を取り付けベース11に機構盤10とは別体としてまとめることで、保守・点検がしやすくなった。また、このように取り付けベース11を設けることができるのは上記のように遊技機本体4のパチンコ球処理領域21に排出通路46を移動させたことにより機構盤10位置のスペースに余裕ができたことによるものでもある。図9〜図11に示すように、機構盤10の上下幅は遊技盤5の上下幅とほぼ同等に構成されているため、機構盤10を開放することによって取り付けベース11は開放あるいは取り外しをしなくとも遊技盤5の保守・点検更に交換等の作業を行うことができる。
また、発射基板ボックス11a、電源基板ボックス11b及び払い出し基板ボックス11cを排出通路46から隔絶することによってパチンコ球同士が接触する際に発生する静電気由来のノイズ(電気的信号)の影響を受け難くすることも取り付けベース11を別体で構成する理由である。
【0029】
次に、このように構成された本実施の形態のパチンコ遊技機の特にリミットスイッチ62に関する作用について説明する。
機構盤10の背面の払い出し装置ユニット95を流下してきたパチンコ球(賞球)は第3の流路103から基本的に主通路用中間通路109方向に導かれ、主通路47に至る。一方、主通路用中間通路109及びバイパス通路用中間通路110付近で渋滞が生じ停滞した賞球が取り付けベース11の案内部材112の高さ以上となると賞球はバイパス通路用中間通路110に導かれ、バイパス通路49に至る。バイパス通路49に至った賞球はそのまま前記下受け皿用通路53を経て下受け皿14に至る。
これに対して主通路47に導かれた賞球は基本的には導出口51から差し込み受け皿57を介して上受け皿8に導かれるが、遊技機本体4側でも賞球の渋滞が生じていれば上記のように開放空間54から第1の通路53aの方向に移動して下受け皿用通路53に導かれる。すなわち、遊技機本体4の前後2箇所で上受け皿8におけるオーバーフローの賞球を下受け皿14に迂回させる機構が設けられていることとなる。
【0030】
ところが、下受け皿用通路53に導かれた賞球が下受け皿14において取り出されることなく図27に示すように下受け皿14に溜まった賞球が球溜まり61に溢れるようになると(つまり下受け皿14もオーバーフローしてしまうと)溢れた賞球はレバー71の斜板71aを押動し始める。そして、レバー71が揺動して入力突起71cによって入力レバー62aを押動して入力ピン62bが入力されるとリミットスイッチ62がオン状態とされ、結果として賞球の供給は停止される。リミットスイッチ62はオン状態において検出信号を払い出し基板ボックス11c内部の払い出し基板に出力する。その結果として払い出し基板からの命令によって払い出し装置ユニット95の賞球の払い出し装置96の駆動が一時的に停止させられる。
このとき、本実施の形態では払い出し装置96は停止させられるものの、パチンコ球発射機構23は停止させられることはない。この場合において入賞に伴ってそのセーフ球を順に格納し、そのセーフ球の排出処理と連動して賞球行為を行うセーフ球処理装置を備えた従来機種ではセーフ球が賞球行為が停止した場合にはセーフ球の排出ができなくなるためパチンコ球発射機構も併せて停止させなければセーフ球が詰まって故障してしまう可能性もある。しかし、本実施の形態ではこのような従来のセーフ球処理装置を備えずセーフ球は単にカウントしてセーフ球の数をデータとして取り込むだけであって上記のようにセーフ球自体はアウト球と特に区別せず排出してしまっている。そのためパチンコ球発射機構23を停止させる必要がないわけである。
【0031】
さて、下受け皿14に溜まった賞球が取り出され、球溜まり61内の賞球量が減ると賞球によるレバー71の押動作用がなくなる。すると入力ピン62bの入力が解消されてリミットスイッチ62がオフ状態とされる。その結果として払い出し装置96の駆動が再開され賞球の供給が行われる。
このとき、下受け皿14に溜まった賞球が取り出されリミットスイッチ62がオフ状態となっていなければならないところ、継続して払い出し装置96が駆動されていない状態が続く場合がありうる。この原因のとして考えられるのは例えばリミットスイッチ133の故障、接触部分の錆びによる導通不良、配線の切断、球がセンサ収納部66とレバー71の間に詰まってオン状態のままとなってしまう等である。このとき、リミットスイッチ62は下受け皿14の流入口14aの直上にあるため流入口14aからパチンコホールの従業員は指を入れてリミットスイッチ62及びセンサ収納部66周辺に不具合がないかを触診することができる。次いで、扉枠7を開放することで図5及び図23のようにセンサ収納部66の上半身が前方に露出する。このとき、前面壁66aからセンサ収納部66内部を透視して確認することができる。また、レバー71や入力レバー62aも前面壁66aを透視して確認できるためその位置のずれを見てリミットスイッチ62がオン状態かどうかを直ちに診断できる。
そして、不具合を発見した場合には前面壁66aを取り外してリミットスイッチ62を交換するなり配線を直すなり不具合に応じた修理をするようにする。
【0032】
このように構成することで本実施の形態では次のような効果を奏する。
(1)上受け皿8でオーバーフロー状態となり、更に下受け皿14においてもオーバーフロー状態となった場合に払い出し装置96の駆動を一旦停止させるリミットスイッチ62が遊技機本体4の前面側に配設されており、扉枠7を開放することによって容易に目視できることとなっている。そのため下受け皿14におけるオーバーフロー状態が解消されたにもかかわらず払い出し装置96の駆動が再開されない場合には扉枠7を開放するだけでチェックでき従来のように必ず機構盤を背面からチェックするような面倒が解消される。その際にセンサ収納部66の前面壁66aが透明であるため内部を透視でき不具合を発見しやすい。
(2)扉枠7を開けなくとも流入口14aから指を入れてレバー71及びレバー71周辺に不具合がないかを触診することが可能である。また、レバー71を直接操作することでリミットスイッチ62のオンオフ動作を点検できるため、従来のようにリミットスイッチ62が動作するかどうかを実際に下受け皿14にオーバーフローを起こさせる必要がなく作業の効率化が図られる。
(3)扉枠7を開けることでオーバーフロー通路としての下受け皿用通路53と一緒にリミットスイッチ62が同時に前面に露出するような構成とされている。ここに、リミットスイッチ62のような役割のセンサはオーバーフロー通路と併設されて、不具合はセンサ単独というよりオーバーフロー通路の確認も必要なことが多い。本実施の形態のような構成ならばリミットスイッチ62周囲を点検すると同時に下受け皿用通路53も不具合がないかを併せて確認することが可能である。
(4)センサ収納部66の前面壁66aが着脱可能であるためリミットスイッチ62に不具合がありそうな場合にリミットスイッチ62の着脱作業が簡単にできる。
(5)本実施の形態では従来のセーフ球処理装置を備えずセーフ球は単にカウントされてセーフ球の数を払い出し基板ボックス11c内の払い出し基板内にデータとして取り込まれるにすぎない。実際にはセーフ球自体はアウト球と特に区別せず排出してしまっている。そのためパチンコ球発射機構23を停止させる必要がないため、遊技者は遊技を中断させられることはない。
(6)レバー71は斜板71aによってパチンコ球のセンサ収納部66内への侵入を阻止しているため、パチンコ球が侵入して入力レバー62aが押動されたままとなることがない。
(7)レバー71の当接部71bはちょうど入力突起71cが入力レバー62aを押動して適度な圧力で入力ピン62bを入力した状態で下垂板106に当接するように配置されている。そのためオーバーフロー時の過剰な圧力によって必要以上の圧力で入力ピン62bが押されることがない。
(8)リミットスイッチ62を遊技機本体4の前面側に配置することに伴って、本実施の形態では配線Lが遊技機本体4の前面を迂回して機構盤10に接続させられている。このため、従来目視しにくかったリミットスイッチ62への配線Lを扉枠7を開放することで目視できるようになったので、配線Lの不具合の点検や交換が容易になった。また、開口部66bからコネクタ108を抜くことで配線Lの接続を簡単に解除できるため、例えば遊技機本体4から機構盤10を取り外す際に配線Lが邪魔になったり引っ張られて断線したりという不具合がなくなる。
【0033】
尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
・遊技機本体4を金属製素材より構成し、長期間使用可能とした機種に応用するようにしてもよい。
・下受け皿用通路53とセンサ収納部66をユニット化して一体的に構成し、更に着脱可能としても構わない。更に連絡通路104もこれらに一体化させてもよい。
・遊技機本体4を金属製素材より構成する一方で、下受け皿用通路53、センサ収納部66、球溜まり61更に扉枠7を樹脂にて構成してもよい。この場合に隣接した部材、例えば下受け皿用通路53、センサ収納部66はユニット化することも可能である。このようにすればパチンコ球が流下する箇所が金属製ではないため騒音が抑制される。
・リミットスイッチ62の位置は上記実施の形態に限定されるものではない。要は下受け皿14から第2の通路53c方向にオーバーフローした賞球を検出できる位置にあればよい。上記実施の形態では球溜まり61と空間的に連通されたセンサ収納部66内に配設されていたが、これは例えば第2の通路53c内にあっても構わない。
・センサとして上記リミットスイッチ62以外のセンサ、例えばマイクロスイッチ、光センサ、磁気センサ等を使用することは勿論構わない。
・上記実施の形態のような「従来に比べて大型化したパチンコ遊技機」以外の従来の機種に応用してもよい。例えば、上記実施の形態では大型化に伴って扉枠7と上受け皿8とが一体化しているが、上受け皿8が扉枠7とは別体で開閉される従来の機種に応用することももちろん構わない。
・取り付けベース11に構成した主通路用中間通路109、バイパス通路用中間通路110及び案内部材112等のオーバーフロー機構は必ずしもなくとも構わない。オーバーフロー機構がなくとも遊技機本体4前面側の下受け皿用通路53によってオーバーフローしたパチンコ球を十分下受け皿14に迂回しうるからである。
・上記実施の形態ではオーバーフローを起こすパチンコ球を賞球として説明していたが、一部賞球以外のパチンコ球が混入することは当然ありうる。
・上記実施の形態では配線Lは開口部66bから遊技機本体4の左方に導かれていたが、これ以外の配線も可能である。また、開口部66bを設けずとも構わない。
・上記実施の形態では上受け皿8及び下受け皿14のあるタイプの遊技機について説明したが、本発明は上受け皿又は下受け皿がない機種(つまり1つの球受け皿のみを有する場合)に応用することも可能である。あるいは3つ以上の球受け皿を有する場合に応用することも可能である。
・本実施の形態はいわゆる現金機以外のCR機にも応用可能である。
・本発明はいわゆるパチロットと呼称されるパチンコ球を使ってのスロットマシンに応用するようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
【0034】
本発明の目的を達成するために上記実施の形態から把握できるその他の技術的思想について下記に付記として説明する。
(1) 支持枠体に支持され遊技者が対面して遊技を行う遊技面を備えた遊技台と、
同遊技台に対して開閉可能に支持され同遊技面の前方に配置される扉枠と、
同扉枠の下方に配置され、同扉枠と一体化してあるいは単独で前記遊技台に対して開閉可能に支持され同遊技台方向から供給されるパチンコ球を貯留する上受け皿と、
前記上受け皿の下方に配置され同上受け皿へのパチンコ球の供給が所定以上となった場合に同上受け皿に貯留しきれずにオーバーフローしたパチンコ球が導かれる下受け皿とを備えた遊技機において、
前記オーバーフローしたパチンコ球を前記下受け皿に導くオーバーフロー通路を前記遊技台の前面側に配置し、同下受け皿に導かれるパチンコ球が同オーバーフロー通路側にオーバーフローした場合にオーバーフロー状態を検出するセンサを同オーバーフロー通路に併設したことを特徴とする遊技機。
このような構成では、オーバーフロー通路を遊技台の前面側に配置し、同オーバーフロー通路にセンサを併設したためセンサの点検や修理が機構盤を開放しなくとも可能となる。
(2)前記センサは前記オーバーフロー通路下流に位置する下受け皿へ流入口の近傍に配置され、同流入口から直接あるいは間接に触診可能な位置に配設されることを特徴とする請求項1又は付記1に記載の遊技機。
これによって、下受け皿からセンサ周辺に不具合がないかを触診することが可能である。ここで、直接とはセンサに作業者が直接触る場合を意図し、間接とは例えば上記実施の形態のようにレバー71のような他の部材を介する場合を意図する。
(3)同センサは前面が透明な隔壁を有する収納スペースに収納され、前記扉枠あるいは上受け皿を前記遊技台に対して開放した状態において同隔壁を通して同センサを目視できることを特徴とする請求項1若しくは付記1又は2のいずれかに記載の遊技機。
これによって、遊技台前面を覆う扉枠あるいは上受け皿を前面側から開放するだけでセンサも目視することができる。
(4)少なくとも前記隔壁は着脱可能であることを特徴とする請求項1若しくは付記1〜3のいずれかに記載の遊技機。
これによって、センサの交換・修理における作業が簡略化される。
(5)前記センサが入力された際に払い出し装置が停止するものの、発射装置は停止しないことを特徴とする請求項1若しくは付記1〜4のいずれかに記載の遊技機。
これによって、遊技者は賞球の供給が停止されていても遊技を継続することが可能となる。
(6)前記収納スペースとオーバーフロー通路間にはオーバーフローしたパチンコ球に押動されてセンサをオン状態とするレバーが配設され、同レバーは前記収納スペースの透明な隔壁から目視可能であることを特徴とする請求項1若しくは付記1〜5に記載の遊技機。
(7)前記センサへの配線は前記扉枠あるいは上受け皿を前記遊技台に対して開放した状態において前記遊技台前面に露出することを特徴とする請求項1若しくは付記1〜6に記載の遊技機。
(8)前記センサに配線を接続させるコネクタは遊技台前面において着脱可能であること。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のパチンコ遊技機の開放した状態を示す概略斜視図。
【図2】 同じパチンコ遊技機の分解側面図。
【図3】 同じパチンコ遊技機の正面図。
【図4】 同じパチンコ遊技機の側面図。
【図5】 同じパチンコ遊技機の扉枠を外した状態の正面図。
【図6】 同じパチンコ遊技機の遊技盤の正面図。
【図7】 同じパチンコ遊技機の遊技機本体の上半身の正面図。
【図8】 同じパチンコ遊技機の遊技機本体の上半身の側断面図。
【図9】 同じパチンコ遊技機の背面図。
【図10】 同じパチンコ遊技機の機構盤を外した状態の背面図。
【図11】 図10においてメイン基板周辺を取り外した状態の背面図。
【図12】 同じパチンコ遊技機のパチンコ球処理領域付近の斜め上方からの斜視図。
【図13】 図5におけるA−A線での断面図。
【図14】 図5におけるA−A線での断面図。
【図15】 図5におけるB−B線での断面図。
【図16】 同じパチンコ遊技機の主通路、バイパス通路及び導出口の断面図。
【図17】 図5におけるC−C線での断面図。
【図18】 同じパチンコ遊技機の上受け皿の平面図。
【図19】 同じパチンコ遊技機の上受け皿の断面図。
【図20】 同じパチンコ遊技機の取り付けベースの平面図。
【図21】 同じパチンコ遊技機の取り付けベースの斜視図。
【図22】 オーバーフロー機構周辺の背面図。
【図23】 扉枠を開放した際に露出される遊技機本体前面のセンサ収納部付近の拡大正面図。
【図24】 図23の一部切り欠き正面図。
【図25】 図23のA−A線での縦断面図。
【図26】 図23のB−B線での縦断面図。
【図27】 球詰まりとなってしまった状態を説明するセンサ収納部付近の拡大正面図。
【図28】 センサ収納部及びリミットスイッチを説明する一部切り欠き斜視図。
【図29】 従来のパチンコ遊技機の機構盤の部分拡大図。
【図30】 従来のパチンコ遊技機の遊技機本体の一部の正面図。
【図31】 球詰まりとなってしまった図28の機構盤の部分拡大図。
【図32】 従来のパチンコ遊技機の上受け皿、遊技機本体及び機構盤の一部断面部分平面図。
【図33】 従来のパチンコ遊技機の上受け皿、遊技機本体及び機構盤の一部断面部分平面図。
【符号の説明】
1…支持枠体としての外枠、4…遊技台としての遊技機本体、5…遊技盤、7…扉枠、8…上受け皿、14…下受け皿、20…遊技面、53…オーバーフロー通路としての下受け皿用通路、62…センサとしてのリミットスイッチ。
Claims (2)
- 支持枠体に支持され遊技者が対面して遊技を行う遊技面を備えた遊技台と、
同遊技台の遊技面の前方に開閉可能に配置される扉枠と、
同扉枠と一体化してあるいは単独で前記遊技台の前方に開閉可能に配置され、払い出し機構から払い出された遊技球を貯留する上受け皿と、
同上受け皿の下方に配置され同上受け皿に貯留しきれずにオーバーフローした遊技球が導かれる下受け皿とを備えた遊技機において、
前記遊技台は、
前記上受け皿の遊技球導入口と前記払い出し機構との間に設けられ、遊技球を前記遊技台の前方へ向けて流下させるとともに、前記上受け皿からオーバーフローした遊技球が貯留される主通路部と、
同主通路部に遊技球を貯留しきれない状態となった場合において前記払い出し機構から払い出された遊技球を前記遊技台の前面側へ向けて流下させるバイパス通路部、及び同バイパス通路部を通過して導かれた遊技球を前記遊技台の前面側において下方の前記下受け皿へ向けて流下させる下受け皿用通路を有し、前記主通路部からオーバーフローした遊技球を前記下受け皿へ導くオーバーフロー球誘導通路とを備えるとともに、
前記主通路部及び前記バイパス通路部の上流部分を構成するものであって、前記払い出し機構により払い出された遊技球を優先的に前記主通路部側へ案内し、同主通路部が遊技球によって満たされている場合には遊技球を前記バイパス通路部へ案内する分岐部と、
前記下受け皿用通路に併設され、前記下受け皿に貯留しきれず前記下受け皿用通路にオーバーフローした遊技球を検出する検出機構とを備え、
前記扉枠及び上受け皿を開放させた場合に、前記遊技台の前面側において前記検出機構の上部と下受け皿用通路とが露出され、前面側に設けられた光透過性の壁を介して前記検出機構の内部が目視可能となるように構成すると共に、
前記検出機構は、
前記下受け皿のオーバーフロー状態を検出するセンサと、
同センサと前記下受け皿用通路との間において揺動可能に設けられ、同下受け皿用通路に貯留された遊技球により押動されることに応じて前記センサを検出状態に変化させるレバーと、
同レバーの揺動軸方向を覆う光透過性の壁とを備えるものであり、
前記レバーが、その上部が前記上受け皿の裏面側に位置するとともに、同上受け皿を開けることなく前記下受け皿の遊技球の流入口から前記レバーに触れることが可能な位置に設けられていることにより、上受け皿を開放させた場合に、前記レバーを指により操作しながら前記光透過性の壁を介して前記レバーの揺動を目視することができることを特徴とする遊技機。 - 前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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