JP4418649B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を用いる画像形成装置に関し、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置には、微小粉末からなる現像剤を静電的に制御吸着する電子写真技術を利用して、画像形成を行なうものがある。例えば、感光体ドラムや感光体ベルト等の像担持体上の表面に静電潜像を形成し、像担持体上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化する。現像された画像を転写装置により転写材上に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって転写材上のトナー画像を転写材上に定着させる。これら各工程を順次行なうことによって画像を形成している。この技術をさらに応用して、複数色の画像(いわゆるカラー画像)を得るためには、複数の色の現像剤を使用することによって可能である。原理的にイエロー・マゼンタ・シアン色の現像剤を用いれば、混色によってフルカラーの画像を得ることができる。なお、場合によって、前記三種類に加えてブラック色の現像剤を用いる。
【0003】
カラー画像形成装置の構成として、前記現像剤を収納する現像装置を各色ごとに備え、それら複数の現像装置を直線または曲線上に並べ、各色の現像剤に対応した静電潜像を現像させるものがある。紙やプラスチックシートなどの転写材上に最終画像として得るまでの、カラー画像形成装置内の複数色画像の重ね合わせ工程の方法として、直接転写方式と中間転写方式がある。
【0004】
前者の直接転写方式とは、現像装置と隣接(または内包)する像担持体上の現像画像を次工程で転写する相手が転写材である場合である。像担持体に対して転写材を接触または微小間隙にて通す際に、像担持体上の現像剤を転写材に引き寄せるように電気バイアスを形成し、像担持体から転写材に画像を直接転写させる。複数の現像装置および複数の像担持体を持つカラー画像形成装置では、各色に対応する像担持体のところに転写材を移動させ、各色に対応した現像画像を転写材に順次転写するのである。
【0005】
これに対して後者の中間転写方式では、像担持体から転写材に画像を転写する工程の途中に、各色の現像画像すべてを保持する第二の像担持体があるものである。各色に対応した像担持体から、一旦、第二の像担持体に全ての現像画像を保持させ、第一・第二の像担持体間の転写位置より下流において、第二の像担持体と転写材を接触、および接触点にて電気バイアスを形成して、第二の像担持体から転写材へ画像の一括転写を行なう。この第二の像担持体を中間転写体と呼ぶ。
【0006】
この中間転写方式によるカラー画像形成装置は、直接転写方式のものより形成画像の安定性の点で有利である。両転写方式とも、各色に対応した像担持体上の単色現像画像を次工程で転写する際、必ず現像剤の重ね合わせを行なわなければならない。しかしながら、直接転写方式では、像担持体から転写材に現像剤が転写されるので、転写材の物性・厚み・コシなどによって転写環境が異なり、重ね合わせに際して不安定になってしまう。また、転写材の搬送性も画像に影響を及ぼしてしまう。転写材の吸着力によっては、既に転写材へ転写された現像剤が下流の像担持体へ再転写してしまう恐れもある。これに対して中間転写方式では、重ね合わせ工程での転写対象が常に同じ物体(中間転写体)なので、安定した重ね合わせ画像を得ることができるのである。そして、中間転写体から転写材へは一括して画像転写されるので、最悪条件の転写材に対して転写条件を設定しておけば良いのである。
【0007】
【特許文献1】
特開2003‐98936号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示すように、中間転写体がシームレスベルト(無端状ベルト)135によって構成され、複数のローラ131,132,133によって張架し、ばね荷重等によってベルト(以下、中間転写ベルトとする)135の周長が本体内の温湿度や経時変化により変化しても、変化量を吸収できる構成となっている場合において、中間転写ベルト135の各ローラ131,132,133の相対的な平行度が崩れたり、傾きにばらつきが発生したりすると、中間転写ベルト135の走行性が不安定になり、ベルト135にしわが寄ったり、破れるといった故障が発生してしまう問題があった。
【0009】
また、中間転写ベルト135と、前記ローラのうちの二次転写対向ローラ132と対向する二次転写ローラ(不図示)の相対的な平行度が崩れると、画像のゆがみが発生したり、或いは、中間転写ベルトと二次転写ローラの形成するニップとその上流に位置する搬送手段であるローラ群(例えば、給送ローラ、搬送ローラ対、レジストローラ対など)との相対的な平行度が崩れると、画像の傾きが発生したり、などの画像不良が発生してしまう問題があった。
【0010】
従って、本発明の目的は、中間転写ベルトの走行安定性を保証すると共に、中間転写ベルトと二次転写ローラとの相対的な平行度、中間転写ベルトと二次転写ローラの形成するニップと該ニップに向けて転写材を搬送する上流の搬送手段との相対的な平行度を保証することによって、画像のゆがみ、傾きのない画像形成装置を提供することである。
【0011】
更に、本発明のその他の目的は、市場での予期せぬ故障等により万が一、二次転写部を着脱、交換することがあっても、中間転写ベルトの走行性を安定させ、画像のゆがみ、傾きのない高画質な画像形成装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、トナー画像を担持する像担持体と、前記像担持体からトナー画像が一次転写される無端状ベルトと前記無端状ベルトを張架する複数の張架ローラとを備える中間転写体と、前記無端状ベルトから転写材にトナー画像を二次転写する二次転写部を前記無端状ベルトとともに形成する二次転写ローラと、前記二次転写部に転写材を搬送する搬送ローラと、を有し、前記二次転写ローラと前記搬送ローラが装置本体に位置決めされた状態で前記中間転写体は装置本体に対して移動可能であり、前記中間転写体が有する中間転写体側位置決め部を装置本体側が有する装置本体側位置決め部に嵌合させて装置本体に対する前記中間転写体の位置を決定する画像形成装置において、装置本体は、前記複数の張架ローラの内の一つの張架ローラを保持し、保持する前記張架ローラの装置本体に対する位置を決定する張架ローラ位置決め部と、前記二次転写ローラと前記搬送ローラを保持し前記装置本体側位置決め部が一体的に形成されているフレーム部材と、を有し、前記フレーム部材は装置本体に固定されている固定部材に対して着脱可能であり、前記固定部材は、前記張架ローラ位置決め部に位置決めされた前記張架ローラの軸に対して、前記固定部材に装着された前記フレーム部材が保持する前記二次転写ローラの軸と前記搬送ローラの軸が、平行になるような位置に設置されていることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、中間転写体の無端状ベルトの走行安定性を保証すると共に、無端状ベルトと二次転写ローラとの相対的な平行度、及び、無端状ベルトと二次転写ローラの形成する二次転写と該二次転写部に向けて転写材を搬送する搬送ローラとの相対的な平行度を保証し、画像のゆがみ、傾きがない高画質な画像形成装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0015】
〔第1実施形態〕
本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置について図1〜図4を参照して詳しく説明する。
【0016】
[画像形成装置の全体の説明]
まずカラー画像形成装置の全体構成について概略説明する。図3はカラー画像形成装置の一形態であるレーザープリンタの全体構成説明図である。
【0017】
カラーレーザープリンタは、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブラック)各色毎に一定速度で回転する像担持体(感光体ドラム)21を有するプロセスカートリッジ2Y,2M,2C,2Bkからなる画像形成部と、画像形成部で現像され多重転写されたカラー画像を保持し、後述する搬送手段としての給送部から給送された転写材Pに更に二次転写する中間転写体35とからなる。カラー画像を転写された転写材Pを定着部50へ搬送してカラー画像を転写材Pに定着し、排出ローラ対53,54,55によって装置上面の排出トレイ56上へ排出するものである。尚、上記4色のプロセスカートリッジ2はプリンタ本体に対して個別に着脱可能に構成されている。
【0018】
次に上記画像形成装置の各部の構成について順次詳細に説明する。
【0019】
[像担持体]
像担持体21(21Y,21M,21C,21Bk)は現像器の容器24(24Y,24M,24C,24Bk)と一体的に構成され、このプロセスカートリッジ2(2Y,2M,2C,2Bk)はプリンタ本体に対して着脱自在に支持され、像担持体21の寿命に合わせて容易にユニット交換可能であるよう構成されている。本実施形態に係る像担持体(感光体ドラム)21はアルミシリンダの外側に有機光導電体層を塗布して構成し、像担持体21の容器24に回転自在に支持されている。また図示後方の一方端に図示しない駆動モータの駆動力を伝達することにより、像担持体21を画像形成動作に応じて図示反時計回りに回転させるようにしている。
【0020】
[帯電手段]
帯電手段23(23Y,23M,23C,23Bk)はローラ帯電方法を用いたものであり、帯電ローラにより印加電圧を像担持体21の表面に一様に帯電させるものである。
【0021】
[露光手段]
上記像担持体21への露光はスキャナ部1(1Y,1M,1C,1Bk)から行われる。画像信号がレーザーダイオードに与えられると、このレーザーダイオードは画像信号に対応する画像光12(12Y,12M,12C,12Bk)をポリゴンミラー13(13Y,13M,13C,13Bk)へ照射する。このポリゴンミラー13はスキャナーモータ(不図示)によって高速回転し、ポリゴンミラー13で反射した画像光12が一定速度で回転する像担持体21の表面を選択的に露光し、その結果、像担持体21上に静電潜像を形成する。
【0022】
[現像手段]
現像手段は、上記静電潜像を可視像化するために、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色現像を可能とする4個のプロセスカートリッジ2から構成される。4色の各プロセスカートリッジ2は像担持体21に対向し、現像スリーブ22(22Y,22M,22C,22Bk)が像担持体21に対し回転しながら接触する位置に配置され、像担持体21に各色トナーによる可視像を形成する。
【0023】
[中間転写体]
中間転写体35は、カラー画像形成動作時には各プロセスカートリッジ2の現像器により可視化された像担持体21上のトナー画像を多重転写するため、像担持体21の外周速度と同期して図示時計回りに回転する。像担持体21上に形成されたトナー画像は、電圧を印加された一次転写ローラ34(34Y,34M,34C,34Bk)との接点である一次転写部T1(T1Y,T1M,T1C,T1Bk)で中間転写体35上に多重転写される。多重転写を受けた中間転写体35は二次転写部T2において電圧を印加された二次転写手段としての二次転写ローラ38によって転写材Pを挟持搬送することにより、転写材Pに中間転写体35上の各色トナー像を一括して転写する。
【0024】
本実施形態に係る中間転写体(中間転写ベルト)35はシームレスベルト(無端状ベルト)で形成されていて、駆動ローラ31、二次転写対向ローラ32、テンションローラ33の3軸で張架され、テンションローラ33の両端をばねで荷重し、中間転写ベルト35の周長が本体内の温湿度や経時変化により変化しても、変化量を吸収できる構成になっている。
【0025】
中間転写体35の内側の片側縁部全周には、ガイドリブ(不図示)が接着剤により貼り付けられている。そして、テンションローラ33の片側端部には勾配を持ち、樹脂で形成したフランジ(不図示)が配置されていて、ガイドリブ(不図示)とフランジ(不図示)で中間転写体35の走行方向と直交する方向の動き(以下「寄り」という)を規制している。
【0026】
中間転写体35は画像形成装置本体に駆動ローラ31を支点として支持され、駆動ローラ31の図示後方の一方端に図示しない駆動モータの駆動力を伝達することにより、中間転写体35を画像形成動作に応じて図示時計回りに回転させるようにしている。
【0027】
[給送部]
搬送手段としての給送部は、画像形成部(二次転写部)へ転写材Pを給送するものであり、複数枚の転写材Pを収納したカセット7と、給送ローラ41、分離パッド42、給送ガイド43、レジストローラ対44等から主に構成される。画像形成時には給送ローラ41が画像形成動作に応じて駆動回転し、カセット7内の転写材Pを一枚ずつ分離給送すると共に、ガイド43によってガイドし、搬送ローラ対39を経由してレジストローラ対44に至る。画像形成動作中にレジストローラ対44は、転写材Pを静止待機させる非回転の動作と、転写材Pを中間転写体35に向けて搬送する回転の動作と、を所定のシーケンスで行い、次工程である転写工程時の画像と転写材Pとの位置合わせを行う。
【0028】
[二次転写部]
二次転写部T2は、二次転写手段としての二次転写ローラ38からなる。二次転写ローラ38は、金属軸を中抵抗発泡弾性体で巻いてあり、図示略上下方向に移動可能で且つ回転駆動する。転写材Pにカラー画像を転写するタイミングに合わせて二次転写ローラ38は、転写材Pを介して中間転写体35に所定の圧で押し付けられる。この時、同時に二次転写ローラ38にはバイアスが印加され、中間転写体35上のトナー画像は転写材Pに二次転写される。ここで、中間転写体35と二次転写ローラ38とは夫々駆動されているため、両者に挟まれた状態の転写材Pは転写工程が行われると同時に、図示左方向に所定の速度で搬送され、搬送ベルト52により次工程である定着部50に向けて搬送される。
【0029】
[定着部]
定着部50は、中間転写体35を介して転写材P上に一括転写されたトナー画像を加熱・定着させるものであり、転写材Pに熱を加えるためのセラミックヒータ(不図示)を内蔵しているフィルムガイドユニット61と、転写材Pをフィルムガイドユニット61に圧接させるための加圧ローラ62とから成る。即ち、トナー像を保持した転写材Pは、フィルムガイドユニット61と加圧ローラ62とにより搬送されると共に、熱及び圧力を加えられることによりトナーが転写材Pに定着される。
【0030】
[画像形成動作]
次に上記のように構成された装置によって画像形成を行う場合の動作について説明する。
【0031】
先ず図3に示す給送ローラ41を回転して給送カセット7内の転写材Pを一枚分離し、レジストローラ対44へと搬送する。
【0032】
一方、像担持体21と中間転写体35とが各々所定の外周速度V(以下、プロセス速度と呼ぶ)で図示矢印方向へ回転する。
【0033】
帯電手段23によって表面を均一に帯電された像担持体21はレーザー光(画像光)12を受け画像形成を行う。
【0034】
まずイエロー画像の形成は、スキャナ部1Yによりイエロー画像のレーザー光12Yの照射を行い、像担持体21Y上にイエロー潜像を形成する。この潜像形成と同時にイエロー現像スリーブ22Yを駆動し、像担持体21Y上の潜像にイエロートナーが付着するように像担持体21Yの帯電極性と同極性で略同電位の電圧を印加してイエロー現像を行う。同時に現像部の下流の一次転写位置T1Yで像担持体21上のイエロートナー像を中間転写体35の外周に一次転写する。この時、中間転写体35には上記イエロートナーと逆特性の電圧を印加して一次転写を行う。
【0035】
以下、前述のイエロー画像の形成と同様にして、マゼンタ画像の形成、シアン画像の形成、ブラック画像の形成が順次行われる。
【0036】
このようにしてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で潜像形成及び現像及び中間転写体35へのトナー転写をそれぞれの一次転写位置T1Y,T1M,T1C,T1Bkで行い、中間転写体35の表面にイエロー、マゼンター、シアン、ブラックの4種のトナーから成るフルカラーの画像を形成することになる。
【0037】
ブラックトナーの中間転写体35への転写が終了する前に、即ち4色目のブラックトナーの一次転写を終えてフルカラー画像を形成した中間転写体35の画像先端が二次転写部T2へ到達する前に、先述のレジストローラ対44で待機させておいた転写材Pをタイミングを合わせて搬送スタートさせる。上記4色の中間転写体35上への各色の画像形成時には下方に待機し、中間転写体35とは非接触状態であった二次転写ローラ38を同時に上方へカム(図示せず)で移動させ、転写材Pを中間転写体35の二次転写部T2で圧接すると同時に二次転写ローラ38にトナーと逆特性のバイアスを印加することで、中間転写体35上のフルカラー画像を転写材Pに一括して転写する。二次転写部T2を経た転写材Pは中間転写体35から剥離され、定着部50へ搬送され、トナー定着を行った後に排出ローラ対53,54,55を介して本体上部の排出トレイ56上へ画像面を下向きにして排出され、画像形成動作を終了する。
【0038】
図4は、中間転写体35を設けた開閉カバー11を開閉し、プロセスカートリッジ2の交換、JAM処理動作を行うときの動作に関して最も良く表す画像形成装置本体の概略断面図である。
【0039】
図4のように、各プロセスカートリッジ2を上下方向に積み上げる形で配置すると、設置面積を少なくすることができ、オフィスの省スペース化のメリットが大きく、カラーレーザープリンタのパーソナル化を計る上でも有効な手段である。
【0040】
また、中間転写体35は、画像形成装置本体に対して開閉可能な開閉部材である開閉カバー11側に取り付けられ、開閉カバー11を開けることによって各プロセスカートリッジ2に対して中間転写体35を開放することが可能になり、プロセスカートリッジ2の着脱、装着を行ったり、給送部等の搬送系のJAM処理が行えるようになっている。
【0041】
すなわち、中間転写体35は、画像形成時には、図4(a)に示すように画像形成装置本体内のプロセスカートリッジ2に対向する位置に位置決めされ、着脱、JAM処理などの場合には、図4(b)に示すように画像形成装置本体からオープンになる構成で、何度開閉カバー11を開閉しても、画像形成位置においては画像形成装置本体に対して精度良く位置決めされるようになっている。
【0042】
次に、画像形成位置における中間転写体35、二次転写部T2、二次転写部T2へ転写材Pを搬送する給送部の構成について説明する。
【0043】
図1は画像形成位置における、中間転写体35、二次転写部T2、二次転写部T2へ転写材Pを搬送する給送部の構成を示す概略断面図あり、図2は中間転写体35および中間転写体35を画像形成装置本体へ位置決めする位置決め部36の概略斜視図である。
【0044】
図1において、中間転写体35は開閉カバー11(図4参照)からの付勢手段SPによって中間転写体35を駆動する駆動ローラ31を画像形成装置本体側に位置する駆動ローラ位置決め部31aに押し付け、中間転写体側の位置決め部35aを画像形成装置本体側の位置決め部36(以下、装置側位置決め部とする)に突き当て、嵌合させて位置決めされている。
【0045】
また、装置側位置決め部36はフレーム部材37に一体的に形成されており、図2に示すようにシート搬送方向に直交するシート幅方向に対して2箇所存在し、2箇所の位置決め部36に対して、二次転写ローラ38、および搬送部を構成する、レジストローラ対44、搬送ローラ対39、給送ローラ41、分離パッド42が相対的に平行になるように、前記フレーム部材37に一体的に保持されている。
【0046】
このような構成によって、中間転写体35から転写材Pに転写される際に生じる画像のゆがみ、傾きを抑えることができる。
【0047】
また、図2において、中間転写体35は、駆動ローラ31に対して二次転写対向ローラ32、テンションローラ33、中間転写体側の位置決め部35aの位置を保証し、中間転写体自身がねじれなどに対してある程度柔軟に動ける柔体構造となっており、駆動ローラ位置決め部31aの軸に対して相対的に平行になるように設けられた装置側位置決め部36に中間転写体35がならい、中間転写ベルト35の走行安定性を保証している。
【0048】
このように、中間転写ベルト35の走行安定性を保証すると共に、中間転写ベルト35と二次転写ローラ38との相対的な平行度、中間転写ベルト35と二次転写ローラ38の形成するニップと該ニップ(二次転写部T2)に向けて転写材Pを搬送する上流の搬送手段(給送部)との相対的な平行度を保証することによって、画像のゆがみ、傾きのない高画質の画像形成装置を提供することができる。
【0049】
次に、駆動ローラ位置決め部31aに対して装置側位置決め部36の平行度を保証するための構成について説明する。
【0050】
図1および図2に示すように、40は固定部材であって、前記フレーム部材37を位置決め固定する部材である。この固定部材40はフレーム部材37に対して嵌合で位置決めし、ねじ等を用いて締結されている。そして、この固定部材40は、画像形成装置本体フレーム45の所定範囲の位置に任意に固定できる構成となっている。なお、ここで言う所定範囲とは、中間転写体35を駆動させる駆動部材である駆動ローラ31(駆動ローラ位置決め部31a)の位置に対して前記中間転写体35の位置決め部である装置側位置決め部36が平行になる範囲であって、この範囲内において任意の位置に固定できる構成となっている。生産時において、固定部材40をフレーム部材37に締結した後、駆動ローラ位置決め部31aを基準に組み立て治工具を固定し(不図示)、装置側位置決め部36が平行になるように治工具によって規制して固定部材40を画像形成装置本体フレーム45に対して締結する。
【0051】
この組み立て方法によって、柔体構造である中間転写体35が相対的な平行度を保証された駆動ローラ位置決め部31a、装置側位置決め部36に対して位置決めがなされ、中間転写ベルトの走行性を安定させることが可能となる。
【0052】
もし、仮に固定部材40が存在せずフレーム部材37が画像形成装置本体フレーム45に対して所定の範囲の位置に任意に固定できる構成であっても、駆動ローラ位置決め部31aを基準に組み立て治工具を固定し、組み立て治工具にならって装置側位置決め部36が平行になるように規制して固定することで、同様の平行度を保証することが可能になるが、市場において故障や不慮の事故などによってフレーム部材37を着脱する必要性が発生した場合に、治工具によって実現した駆動ローラ位置決め部31aと装置側位置決め部36の平行度が再現できなくなってしまう。
【0053】
本構成のように、フレーム部材37は固定部材40に対して位置決め固定し、固定部材40を画像形成装置本体フレーム45の所定範囲の任意の位置に固定できる構成にすることで、市場においてフレーム部材37を着脱、交換する場合、固定部材40を画像形成装置本体フレーム45に固定したままフレーム部材37を取り外すことができるため、フレーム部材37を市場において着脱、交換が行われても、駆動ローラ位置決め部31aと装置側位置決め部36の平行度を再現することができる。
【0054】
従って、生産時に確立した精度を保証することができるため、市場での予期せぬ故障等により万が一、市場でフレーム部材37を着脱、交換することがあっても、中間転写ベルト35の走行安定性を保証し、画像のゆがみ、画像の傾きのない高画質の画像形成装置を提供することができる。
【0055】
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では、プロセスカートリッジを4つ使用しているが、この使用個数は限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。
【0056】
また前述した実施形態では、露光手段としてレーザースキャナ部を使用したが、これに限定されるものではなく、例えばLEDアレイ等を使用しても良い。
【0057】
また前述した実施形態では、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジとして、感光体ドラムと、該感光体ドラムに作用するプロセス手段としての帯電手段,現像手段を一体に有するプロセスカートリッジを例示したが、これに限定されるものではなく、感光体ドラムの他に、帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち、いずれか1つを一体に有するプロセスカートリッジであっても良い。
【0058】
更に前述した実施形態では、感光体ドラムを含むプロセスカートリッジが画像形成装置本体に対して着脱自在な構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば各構成部材がそれぞれ組み込まれた画像形成部、或いは各構成部材がそれぞれ着脱可能な画像形成部としても良い。
【0059】
また前述した実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良く、該画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、中間転写体の無端状ベルトの走行安定性を保証すると共に、無端状ベルトと二次転写ローラとの相対的な平行度、及び、無端状ベルトと二次転写ローラの形成する二次転写と該二次転写部に向けて転写材を搬送する搬送ローラとの相対的な平行度を保証し、画像のゆがみ、傾きがない高画質な画像形成装置を提供することができる。
【0061】
更に、市場での予期せぬ故障等により万が一、フレーム部材を着脱、交換することがあっても、中間転写体の走行性を安定させ、画像のゆがみ、傾きのない高画質な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成位置における、中間転写体、二次転写部、搬送部の構成を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成位置における、中間転写体、位置決め部を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像形成装置本体の概略断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像形成装置本体の開閉カバーの開閉について示す概略断面図である。
【図5】従来の画像形成装置における中間転写ベルトの構成を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
P …転写材
SP …付勢手段
T1(T1Y,T1M,T1C,T1Bk) …一次転写部
T2 …二次転写部
1(1Y,1M,1C,1Bk) …スキャナ部
7 …カセット
11 …開閉カバー
12(12Y,12M,12C,12Bk) …画像光
13(13Y,13M,13C,13Bk) …ポリゴンミラー
21(21Y,21M,21C,21Bk) …像担持体
22(22Y,22M,22C,22Bk) …現像スリーブ
23(23Y,23M,23C,23Bk) …帯電手段
24(24Y,24M,24C,24Bk) …容器
2(2Y,2M,2C,2Bk) …プロセスカートリッジ
31 …駆動ローラ
31a …駆動ローラ位置決め部
32 …二次転写対向ローラ
33 …テンションローラ
34(34Y,34M,34C,34Bk) …一次転写ローラ
35 …中間転写体(中間転写ベルト)
35a …中間転写体側位置決め部
36 …装置側位置決め部
37 …フレーム部材
38 …二次転写ローラ
39 …搬送ローラ対
40 …固定部材
41 …給送ローラ
42 …分離パッド
43 …給送ガイド
44 …レジストローラ対
45 …画像形成装置本体フレーム
50 …定着部
52 …搬送ベルト
53,54,55 …排出ローラ対
56 …排出トレイ
61 …フィルムガイドユニット
62 …加圧ローラ

Claims (2)

  1. トナー画像を担持する像担持体と、前記像担持体からトナー画像が一次転写される無端状ベルトと前記無端状ベルトを張架する複数の張架ローラとを備える中間転写体と、前記無端状ベルトから転写材にトナー画像を二次転写する二次転写部を前記無端状ベルトとともに形成する二次転写ローラと、前記二次転写部に転写材を搬送する搬送ローラと、を有し、前記二次転写ローラと前記搬送ローラが装置本体に位置決めされた状態で前記中間転写体は装置本体に対して移動可能であり、前記中間転写体が有する中間転写体側位置決め部を装置本体側が有する装置本体側位置決め部に嵌合させて装置本体に対する前記中間転写体の位置を決定する画像形成装置において、
    装置本体は、前記複数の張架ローラの内の一つの張架ローラを保持し、保持する前記張架ローラの装置本体に対する位置を決定する張架ローラ位置決め部と、前記二次転写ローラと前記搬送ローラを保持し前記装置本体側位置決め部が一体的に形成されているフレーム部材と、を有し、前記フレーム部材は装置本体に固定されている固定部材に対して着脱可能であり、前記固定部材は、前記張架ローラ位置決め部に位置決めされた前記張架ローラの軸に対して、前記固定部材に装着された前記フレーム部材が保持する前記二次転写ローラの軸と前記搬送ローラの軸が、平行になるような位置に設置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記張架ローラ位置決め部に位置決めされる前記張架ローラは、前記無端状ベルトを回転させる駆動ローラであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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