JP4417369B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、可燃物を燃焼若しくは乾留させることによって発生させられるガスを利用して電気を発生させる発電システムに関する。
従来より、この種の発電システムとしては、例えば、可燃物として木材チップを用いた発電システムが知られている(例えば、特開2001−20750号公報掲載)。この発電システムは、図13に示すように、トラック105で搬送され貯留槽106に入れられた木材チップが供給され、この木材チップを燃焼させてガスを発生させるガス発生炉100と、ガス発生炉100からのガスのダスト分を除去する集塵装置101と、集塵装置101からのガスを冷却装置101aを通した後精製を行なうガス精製装置102と、ガス精製装置102からのガスを燃焼させて動力を発生させるエンジン103と、エンジン103からの出力により発電を行なう発電機104とを備えてなる。
集塵装置101は、例えば、ガス発生炉100で発生させられたガスのダスト分を除去するサイクロンで構成され、精製装置102は、例えば、ガス発生炉100で発生させられたガスのタール分を除去するバグフィルターで構成されている。
特開2001−20750号公報
しかしながら、この従来の発電システムにおいては、ダスト分をサイクロンからなる集塵装置、タール分をバグフィルターからなるガス精製装置を用いて夫々除去しているため、これらの装置は比較的構造も複雑で、比較的高価な装置であり、システム全体の製造コストが高くなっているという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、構造が簡易で安価な装置を用いてダスト分やタール分を除去することができるようにして、システム全体のコストダウンを図った発電システムを提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の発電システムは、可燃物を燃焼若しくは乾留させることによってガスを発生させるガス発生装置と、該ガス発生装置で発生させられたガスを燃料にして駆動するエンジンと、該エンジンの出力により発電を行なう発電機とを備えてなる発電システムにおいて、上記ガス発生装置とエンジンとの間に、木材チップが収納されるとともに、上記ガスを導入口から導入して通過させ排出口から排出し、該通過過程で該ガスの洗浄を行なう容器を有した浄化装置を備えた構成とした。
これにより、ガス発生装置から発生させられたガスが浄化装置に至ると、ガスが木材チップが収納された容器内を通過し、この際、木材チップにガス中のダスト分やタール分が同時に吸着されていく。そのため、集塵装置や精製装置を用いた場合と比較しても、その性能に遜色はなく、また、構造が簡易なため、システム全体が簡易になる。また、容器内部に収納されているのが木材チップであるため、比較的安価に製造できる。
そして、必要に応じ、上記容器を順位付けして複数備え、前位の容器の排出口と後位の容器の導入口を着脱可能なパイプで接続し、最前位の容器の導入口からガスを導入し、最後位の容器の排出口からガスを排出する構成とした。これにより、最前位の容器から後位の容器にパイプを通して順番にガスが通過していくようになるので、前位に位置する容器に収納されている木材チップの方が汚れやすくなる。しかしながら、パイプが着脱可能になっているので、容器の順位を変更して再度パイプで接続できるようになる。そのため、より綺麗な木材チップが収納されている容器を前位に位置させることが可能になるなど、吸着条件が最適になるように適宜変更が可能となる。
また、必要に応じ、上記容器の相対向する壁部の一方の壁部から他方の壁部に向けて突出し該他方の壁部との間に通過孔を形成する一方側仕切り板と、上記他方の壁部から一方の壁部に向けて突出し該一方の壁部との間に通過孔を形成する他方側仕切り板とを備え、上記各仕切り板をガスの通過方向に沿って位相をずらせて交互に配置した構成とした。これにより、導入口から導入されたガスは、容器内を直進していくが、一方側仕切り板にぶつかり、一方側仕切り板の突出方向に沿って、一方側仕切り板と他方の壁部との間の通過孔へ導かれるようになる。また、一方側仕切り板と他方の壁部との間の通過孔を通過したガスは、直進していくが、他方側仕切り板にぶつかり、他方側仕切り板の突出方向に沿って、他方側仕切り板と一方の壁部との間の通過孔へ導かれるようになる。このようにして、ガスは仕切り板を縫うように蛇行しながら進行するようになるので、仕切り板を設けずガスを直進させた場合と比べて、通過距離が長くなり、かつ、容器内の木材チップを略均等に通過するようになる。このため、より多くの木材チップがガスに接触するので、ガスのダスト分,タール分をより多く吸着することになり、浄化精度が向上する。
更に、必要に応じ、上記複数の容器を、その大きさ及び形状を同じに形成するとともに、各容器の導入口及び排出口の位置を同じに設定した構成とした。これにより、容器の順位を変更する際、一種のパイプを共有できるようになるので、変更が容易になる。
そして、必要に応じ、上記浄化装置の前に、ガスを液体で冷却洗浄する冷却洗浄装置を介装した構成とした。これにより、ガスを冷却することができるとともに、木材チップで吸着されないガス中の例えば比較的大きなダスト分やタール分を排出処理するなどガスの前処理ができ、あとからの浄化装置による浄化精度を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記冷却洗浄装置を、液体をその液面より上側に空間部が設けられるよう所定量貯留し該空間部を形成する側壁にガスが給気される給気口及び給気されたガスを排気する排気口を有したタンクを備え、該タンクに上記給気口からガスが給気されガスの非給気時において液面以下に開口を有した前室と、上記排気口にガスを排出しガスの非給気時において液面以下に開口を有した後室と、上記前室及び後室に隣接しガスの非給気時において液面以下に開口を有するとともに該前室に連通し液面が臨みうる位置に入口を有し且つ上記後室に連通する出口を有し上記入口からのガスと液体とを気液混合させる混合室とを備えた構成とした。これにより、給気口から給気されたガスは、前室内を通過して入口から混合室に導入され、出口から後室に導入して排出口から浄化装置へ排気されるようになる。この場合、混合室の入り口では、液面が臨んでいるので、入口を通過するガスにより液体が巻き上げられ混合室内で気液混合される。そのため、ガス内のダスト分やタール分が液体に確実に捕捉されるようになり、前処理が確実に行なわれる。また、混合室の入口で液体を巻き上げて気液混合させる簡易な構造なので、比較的安価に製造でき、装置のコストダウンが図られる。
更に、必要に応じ、上記混合室の上記入口に対向する壁部をガス及び液体が旋回流するように湾曲させた構成とした。これにより、入口から液体内に吹き込んだガスは湾曲部分で旋回流するようになるので、液体とガスが満遍なく混合するようになり、壁部が平坦面の場合と比べて、ダスト分やタール分の除去効率が向上させられ、より洗浄精度が向上させられる。
そして、必要に応じ、上記タンク内の底面を傾斜形成し、該底面の傾斜下端部近傍に設けられ液体内に沈殿した排出物を排出する排水口を設けた構成とした。これにより、混合室で排出したダスト分やタール分は、混合室内の液面以下の開口から液体内に入り込んでいき、底面の傾斜により、底面の傾斜下端部に沈殿していく。ある程度沈殿したならば、排水口を開ければこれらの沈殿したダスト分やタール分を含む液体を排出させることができる。この場合、ダスト分やタール分を含む液体を底面の傾斜下端部にまとめて排出できるので、排出効率が向上させられる。
また、必要に応じ、上記タンクの空間部の側壁に該タンク内に液体を供給する給水口を備え、上記タンクの側壁に液面を一定にする為に液体を排出するオーバーフロー口を設けた構成とした。これにより、給水口から適時に綺麗な液体を給水できるので、冷却洗浄力を維持することができる。また、オーバーフローを設けたことにより、所定量を超える余分な液体はオーバーフロー口から排水されるようになるので、液体の所定量を保ち、常に液面を一定に保持することができる。
更に、必要に応じ、上記可燃物を、上記浄化装置で用いることのできる木材チップで構成した構成とした。これにより、燃料のみならず浄化用としても使用でき、また、浄化装置で使用済みの木材チップを燃料にもできるので、リサイクルが可能となり、経済的に使用することができる。
本発明の発電システムによれば、ガス発生装置から発生させられたガスを、浄化装置の木材チップを通過させるので、木材チップにダスト分やタール分を同時に吸着させることができ、そのため、集塵装置や精製装置を用いた場合と比較しても、その性能に損色はなく、また、構造が簡易なため、システム全体が簡易になる。また、容器内部に収納されているのが木材チップであるため、比較的安価に製造できる。
また、容器を順位付けして複数備えた場合は、容器の順位を変更することが可能になり、より綺麗な木材チップが収納されている容器を前位に位置させることができることが可能になるなど、吸着条件が最適になるように適宜変更が可能となる。
更に、可燃物を浄化装置で用いることのできる木材チップで構成した場合は、比較的安価に入手できるだけでなく、燃料のみならず浄化用としても使用でき、また、浄化装置で使用済みの木材チップを燃料にもできるので、リサイクルが可能となり、経済的に使用することができる。
また、浄化装置の前に冷却洗浄装置を介装して冷却洗浄させた場合には、ガスの前処理ができ、浄化装置の浄化精度を向上させることができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る発電システムを説明する。
図1乃至図12に示す本発明の実施の形態に係る発電システムは、可燃物Kとして木材チップを用いるもので、可燃物Kを燃焼若しくは乾留させることによってガスGを発生させるガス発生装置1と、ガス発生装置1に可燃物Kを供給する可燃物供給部10と、ガス発生装置1で発生させられたガスGを液体で冷却洗浄する冷却洗浄装置20と、冷却洗浄されたガスGを浄化する容器Yを有した浄化装置30と、浄化されたガスGを燃料にして駆動するエンジン40と、エンジン40の出力により発電を行なう発電機50とで構成される。
ガス発生装置1は、図7乃至10に示すように、木材チップからなる可燃物Kを収容して燃焼させ、耐熱ブロック6を備えて形成される炉2と、炉2に設けられる点火口2aと、炉2内で発生したガスGを吸引する吸引ブロア4とを備えている。炉2内には水が流されて、炉2内の熱と熱交換して湯にする水管3が設けられている。炉2には、上下2本の排気管7が接続されており、各排気管7は吸引ブロア4に至るパイプ5に接続されている。また、上側の排気管7には、吸引しきれないガスGを排気するための煙突9が接続されている。符号8は、炉2内に空気を送給する送風ファンである。
可燃物供給部10は、図1に示すように、可燃物Kを貯留する貯留槽11と、貯留槽11から可燃物Kを搬送するスクリュウコンベア12と、このスクリュウコンベア12で搬送された可燃物Kを受けて一時的に貯留するホッパ13と、ホッパ13内の可燃物Kをガス発生装置1に搬送するスクリュウコンベア14とで構成される。符号15(図10)は、スクリュウコンベア14の先端に設けられたヒンジ開閉可能なシャッタである。符号16は、スクリュウコンベア12,14を駆動させるモータである。
冷却洗浄装置20は、浄化装置30の前に設けられる。この冷却洗浄装置20は、図11乃至図12に示すように、ガスGを冷却洗浄する液体としての水22をその水面24より上側に空間部25が設けられるよう所定量貯留し、空間部25を形成する側壁26にガス発生装置1で発生させられたガスGを給気させる給気口27と、給気されたガスGを排気する排気口28とを有したタンク21を備えてなる。このタンク21は、給気口27からガスGが給気されガスGの非給気時において水面24以下に開口73を有した前室71と、排気口28にガスGを排出しガスGの非給気時において水面24以下に開口73を有した後室72と、前室71及び後室72に隣接しガスGの非給気時において水面24以下に開口73を有するとともに前室71に連通し水面24が臨みうる位置に入口74を有し且つ後室72に連通する出口75を有し、入口74からのガスGと水22とを気液混合させる混合室70とを備えて構成されている。混合室70の入口74に対向する壁部76は、ガスG及び水22が旋回流するように湾曲させられ湾曲部分77として形成されている。また、冷却洗浄装置20は、タンク21内の底面78を傾斜形成し、この底面78の傾斜下端部79近傍に設けられて水中内に沈殿したダスト分やタール分及びダスト分やタール分を洗浄して汚れた水22を排出する開閉可能な排水口80を備えている。更に、タンク21の空間部25の側壁26には、タンク21内に水22を供給する給水口81と、水面24を一定に保持するために水22を排出するオーバーフロー口82とが設けられている。符号83は、排水口80を開閉する栓である。符号29は給気口27を有した押し込みブロアである。
浄化装置30は、木材チップ60が収納されるとともに、ガスGを導入口31から導入して通過させ排出口32から排出し、通過過程でガスGの洗浄を行なう直方体状の容器Yを備えて構成される。
木材チップ60は、例えば、最大幅Dが、D=10mm〜50mm程度に、最大長さが10mm〜80mm程度に形成され、例えば、製紙用と同等のものが用いられる。また、木材チップ60は、最大径1mm〜3mm程度の鋸屑であってもよい。
容器Yは、2つの方形面33と4つの矩形面34とを有した直方体状に形成され、一つの方形面33に導入口31を設け、他方の反対側の方形面33に排出口32を設けて形成されている。また、2つの方形面33の少なくとも一方は、木材チップ60の出し入れのため取外し可能に形成されている。
容器Yは4つ設けられ、夫々に順位付けして集合させられている。前位の容器Yの排出口32と後位の容器Yの導入口31とは着脱可能なパイプ35で接続されている。即ち、冷却洗浄装置20と最前位の容器Y(A)とはパイプ39で接続されている。容器Y(A)と2位の容器Y(B)とは横に隣接させられ、容器Y(A)の排出口32と容器Y(B)の導入口31とはパイプ35で接続されている。同様に容器Y(B)と3位の容器Y(C)とは縦に隣接させられ、容器Y(C)と最後位の容器Y(D)とは横に隣接させられて夫々パイプ35で接続されている。このとき、各容器Yの大きさ及び形状は同じに形成されているとともに、導入口31及び排出口32の位置も同じに設定されている。
容器Yの内部には、相対向する壁部36の一方の壁部36から他方の壁部36に向けて突出し、他方の壁部36との間に通過孔37を形成する一方側仕切り板38と、他方の壁部36から一方の壁部36に向けて突出し、一方の壁部36との間に通過孔37を形成する他方側仕切り板38とが備えられている。実施の形態では、この仕切り板38は平行にして3枚設けられ、夫々ガスGの通過方向に沿って位相をずらせて交互に配置させられる。
エンジン40は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどを用いて構成される。実施の形態ではディーゼルエンジンが用いられている。このディーゼルエンジン40は、ガスGのみならず、軽油を燃料としても動力を得ることができる両用タイプに形成されている。発電機50は、このエンジン40から出力される動力を用いて発電を行なうものである。エンジン40の前には、ガスGをよりクリーンにするためのフィルター41が設けられている。
従って、この実施の形態に係る発電システムを使用して発電を行なう場合は以下のようになる。先ず、貯留槽11に木材チップからなる可燃物Kを入れ、貯留する。可燃物Kは、貯留槽11の底に連設されたスクリュウコンベア12から、ホッパ13に搬送され、一時的に貯留される。ホッパ13に貯留された可燃物Kは、ホッパ13に連設されたスクリュウコンベア14からガス発生装置1内の炉2に搬送される。この状態でガス発生装置1を稼動させる。点火口2aから火種が入れられ、送風ファン8から風が送り込まれる。これにより、可燃物Kが燃焼させられ、木質ガスGが発生させられる。このとき、可燃物Kは、順次ホッパ13から炉2に送り込まれるが、シャッタ15によって、その量は加減され、適量ずつ送り込まれるようになる。この木質ガスGは、ガス発生装置1と冷却洗浄装置20を接続しているパイプ23を通し、押し込みブロア29によって給気口27から冷却洗浄装置20内に導入させられる。
ガス発生装置1から冷却洗浄装置20内に導入されたガスGは、冷却洗浄装置20のタンク21内の前室71に導入される。導入されたガスGは、入口74を通過して混合室70に導入される。入口74は水面24を臨む位置に設けられているので、ガスGが水22を巻き上げることになり、そのため、吹きこまれたガスGは、水22と気液混合される。更にこの気液混合体は、入口74に対向する壁部76を湾曲させた湾曲部分77によって、旋回流させられる。これにより、湾曲部分77では、恰も霧が発生しているかのような状態になり、壁部76が平坦面の場合と比べて、ガスG内のダスト分やタール分が水22に確実に捕捉されるされるようになり、前処理が確実に行なわれ、あとからの浄化装置30による浄化精度を向上させることができる。また、混合室70の入口74で水22を巻き上げて気液混合させる簡易な構造なので、比較的安価に製造でき、装置のコストダウンが図られる。
これにより、ガスGから排出されたダスト分やタール分は、水中の開口73から水中内に入り込み、タンク21内に傾斜形成された底面78まで沈殿していく。底面78は傾斜形成されているので、ダスト分やタール分は傾斜に沿って底面78の傾斜下端部79に集められる。排水口80は、栓83によって開閉可能となっているため、タンク21内の状況によって開閉し、集められたダスト分やタール分を含む水22を適時に排水口80から排出させる。また、この冷却洗浄装置20には、給水口81とオーバーフロー口82が設けられており、適時に給水口81から綺麗な水22が給水することができるとともに、所定量を超える余分な水22はオーバーフロー口82から排水されるようになるので、冷却洗浄力を維持することができるようになるとともに、水22の所定量を保ち、常に水面24を一定に保持することができる。このようにして冷却洗浄されたガスGは、出口75を通過して後室72に導入され、排気口28から冷却洗浄装置20と浄化装置30を接続しているパイプ39を通して容器Y(A)に導入させられる。
浄化装置30の容器Y(A)に導入されたガスGは、容器Y内にある仕切り板38によって通過経路が蛇行させられる。これにより、通過距離が長くなり、より多くの木材チップ60がガスGに接触するので、ガスGのダスト分やタール分をより多く吸着することになり浄化精度が向上させられる。また、容器Y内の木材チップ60を略均等に通過するようになるので、汚れの度合いも略均一になり、木材チップ60を無駄なく使用することができる。
容器Y(A)を通過したガスGは、容器Y(A)の排出口32から排出させられ、容器Y(B)の導入口31から容器Y(B)内に導入させられる。同様に、後位の容器Y(C)、(D)を通過して、容器Y(D)の排出口32から排出され、フィルタ41内に導入される。4つの容器Yを通過させることにより、タール分やダスト分は略吸着され、クリーンなガスとなってフィルタ41に導入される。
ガスGは、フィルタ41を通して更にタール分を除去され、高純度のガスとなる。フィルタ41を通過したガスGは、ディーゼルエンジン40に送り込まれる。ディーゼルエンジン40は、ガスGを燃料とし、これを燃焼させることによって動力を得る。このディーゼルエンジン40から出力される動力を用いて、発電機50によって発電を行なう。尚、ディーゼルエンジン40は、非常時には軽油を燃料とし、これを燃焼させることによって動力を得ることもできる。
このようにして発電が行なわれるが、経時的に浄化装置30内の木材チップ60が汚れてくる。その場合、以下のように対応することができる。即ち、容器Yを4つ用いて順位付けしたことにより、容器Yの順位を変更して再度パイプ35で接続できるようになる。そのため、より綺麗な木材チップが収納されている容器Yを前位に位置させることが可能になるなど、吸着条件が最適になるように適宜変更が可能となる。
例えば、最前位に位置している容器Y(A)は、木材チップ60が最も汚れやすく、最後位に位置している容器Y(D)は最も汚れにくい。時間の経過に伴って、容器Y(A)と容器Y(D)の木材チップ60の汚れに差がでてくるので、容器Y(D)を最前位に位置させ、容器Y(A)を最後位に位置させることで、汚れの差を低減でき、木材チップ60の吸着効率を向上させることが可能となる。更に、各容器Y(A),(B),(C),(D)をその大きさ及び形状を同じに形成するとともに、各容器Y(A),(B),(C),(D)の導入口31及び排出口32の位置を同じに設定することにより、容器Yの順位を変更する際、一種のパイプ35を共有できるようになるので、変更が容易になる。
このように、容器Y(A),(B),(C),(D)を適宜にその位置を変更できることから、全ての容器Y内の木材チップ60をある程度汚れるまで繰り返し使用することができるので、経済的に使用することができる。
容器Y内の木材チップ60が汚れて浄化用として使用できなくなったときは、容器Yの取外し可能な方形面33を取外し、新しい木材チップ60と交換する。この場合、新しい木材チップ60としては、可燃物Kである木材チップを用いることができるので、燃料のみならず浄化用としても使用でき、この点でも経済的になっている。また、この使用済みの木材チップ60は燃料にすることができる。そのため、リサイクルが可能となり、この点でも経済的に使用することができる。
尚、上記実施の形態において、可燃物Kを木材チップ60で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、廃タイヤ,廃プラスチック等どのようなものを選択しても良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、容器Yを直方体状に形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、円柱状等でも良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、容器Yを4つで構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、順位付けて用いればいくつ用いても良く、適宜変更して差支えない。
尚また、上記実施の形態において、仕切り板38を3枚で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、何枚用いても良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、エンジン40は可燃物Kによって発生させられるガスGの質に合わせて、適宜変更して差支えないのはいうまでもない。
本発明の実施の形態に係る発電システムを示す図である。 本発明の実施の形態に係る浄化装置を示す一部断面斜視図である。 本発明の実施の形態に係る浄化装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る浄化装置を示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る浄化装置を示す図2中A線視断面図である。 本発明の実施の形態に係る浄化装置を示す図2中B線視断面図である。 本発明の実施の形態に係るガス発生装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るガス発生装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るガス発生装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るガス発生装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る冷却洗浄装置を示す正面断面図である。 本発明の実施の形態に係る冷却洗浄装置を示すX−X線断面図である。 従来の発電システムの一例を示す図である。
符号の説明
K 可燃物
G ガス
Y 容器
1 ガス発生装置
2 炉
2a 点火口
3 水管
4 吸引ブロア
5 パイプ
6 耐熱ブロック
7 排気管
8 送風ファン
9 煙突
10 可燃物供給部
11 貯留槽
12 スクリュウコンベア
13 ホッパ
14 スクリュウコンベア
15 シャッタ
16 モータ
20 冷却洗浄装置
21 タンク
22 水
23 パイプ
24 水面
25 空間部
26 側壁
27 給気口
28 排気口
29 押し込みブロア
30 浄化装置
31 導入口
32 排出口
33 方形面
34 矩形面
35 パイプ
36 壁部
37 通過孔
38 仕切り板
39 パイプ
40 エンジン
41 フィルタ
50 発電機
60 木材チップ
70 混合室
71 前室
72 後室
73 開口
74 入口
75 出口
76 壁部
77 湾曲部分
78 底面
79 下端部
80 排水口
81 給水口
82 オーバーフロー口
83 栓
100 ガス発生炉
101 集塵装置
101a ガス冷却装置
102 ガス精製装置
103 エンジン
104 発電機
105 トラック
106 貯留槽

Claims (8)

  1. 可燃物を燃焼若しくは乾留させることによってガスを発生させるガス発生装置と、該ガス発生装置で発生させられたガスを燃料にして駆動するエンジンと、該エンジンの出力により発電を行なう発電機とを備えてなる発電システムにおいて、
    上記ガス発生装置とエンジンとの間に、木材チップが収納されるとともに、上記ガスを導入口から導入して通過させ排出口から排出し、該通過過程で該ガスの洗浄を行なう容器を有した浄化装置を備え、
    上記容器を順位付けして複数備え、前位の容器の排出口と後位の容器の導入口とを着脱可能なパイプで接続し、最前位の容器の導入口からガスを導入し、最後位の容器の排出口からガスを排出するようにし、
    上記容器の相対向する壁部の一方の壁部から他方の壁部に向けて突出し該他方の壁部との間に通過孔を形成する一方側仕切り板と、上記他方の壁部から一方の壁部に向けて突出し該一方の壁部との間に通過孔を形成する他方側仕切り板とを備え、上記各仕切り板をガスの通過方向に沿って位相をずらせて交互に配置したことを特徴とする発電システム。
  2. 上記複数の容器を、その大きさ及び形状を同じに形成するとともに、各容器の導入口及び排出口の位置を同じに設定したことを特徴とする請求項1記載の発電システム。
  3. 上記浄化装置の前に、ガスを液体で冷却洗浄する冷却洗浄装置を介装したことを特徴とする請求項1または2記載の発電システム。
  4. 上記冷却洗浄装置を、液体をその液面より上側に空間部が設けられるよう所定量貯留し該空間部を形成する側壁にガスが給気される給気口及び給気されたガスを排気する排気口を有したタンクを備え、該タンクに上記給気口からガスが給気されガスの非給気時において液面以下に開口を有した前室と、上記排気口にガスを排出しガスの非給気時において液面以下に開口を有した後室と、上記前室及び後室に隣接しガスの非給気時において液面以下に開口を有するとともに該前室に連通し液面が臨みうる位置に入口を有し且つ上記後室に連通する出口を有し上記入口からのガスと液体とを気液混合させる混合室とを備えたことを特徴とする請求項3記載の発電システム。
  5. 上記混合室の上記入口に対向する壁部をガス及び液体が旋回流するように湾曲させたことを特徴とする請求項4記載の発電システム。
  6. 上記タンク内の底面を傾斜形成し、該底面の傾斜下端部近傍に液体内に沈殿した排出物を排出する排水口を設けたことを特徴とする請求項4または5記載の発電システム。
  7. 上記タンクの空間部の側壁に該タンク内に液体を供給する給水口を備え、上記タンクの側壁に該タンク内の液体の液面を一定にするために液体を排出するオーバーフロー口を設けたことを特徴とする請求項4乃至6何れかに記載の発電システム。
  8. 上記可燃物を、上記浄化装置で用いることのできる木材チップで構成したことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の発電システム。
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