JP6585991B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼装置に係る。詳細には、木質固形燃料を燃焼させる燃焼装置に係る。さらに詳細には、木質固形燃料を燃焼させる燃焼装置に設ける熱交換器に係る。
特許文献1「固形燃料の燃焼装置」には「木質バイオマス等の固形燃料を燃焼させる固形燃料の燃焼装置」の開示がされている(特許文献1[0001]参照)。更に、「炉筒上に水を加熱する熱交換器を設け、この熱交換器に炉筒からの排ガスを吸引してダストを分離捕集するサイクロン除塵機を連結する。」(特許文献1[0012]参照)、「炉筒(1)の上部には煙管式の熱交換器(28)が設けられている。この熱交換器(28)の給水口(29)には、・・・水が供給され、熱交換器(28)で暖められた湯が給湯出口(34)から温度計(35)を介して貯湯槽(30)に戻されるようになっている。熱交換器(28)の上部にはサイクロン式の除塵機(36)が連設されている。」の記載がある(特許文献1[0038]参照)。
更に、「固形燃料の燃焼による熱により、給水口(29)から給水された水が熱交換器(28)で暖められて、給湯出口(34)から貯湯槽(30)に戻される。このように、熱交換器(28)を設けることにより、小型の木質燃料ボイラが得られる。熱交換器(28)の上部から出る排出ガスは、サイクロン除塵機(35)に入ってダストが分離捕集され、クリーンになった排ガスは煙突(39)から排出される。」の記載がある(特許文献1[0043]参照)。
更に、「図1」の図示がある。
更に、特許文献1には、「熱交換器(28)の上部から出る排出ガスは、サイクロン除塵機(36)に入ってダストが分離捕集され、クリーンになった排ガスは煙突(39)から排出される。」の記載がある(特許文献1[0043]参照)。
特許文献2「熱交換器一体型燃焼炉」には、「熱交換器一体型燃焼炉1は、直方体の燃焼部2と、第1熱交換部3と、直方体形状の第2熱交換部4とを連ねて形成される。燃焼部2の燃焼室8は、底面板10の貫通孔11から上向きの燃焼空気が供給され、内壁面の上部に配置された下段空気供給管25から軸直角面内に偏心方向の燃焼空気が供給され、内壁面の上部に配置された上段空気供給管26から底面向きに下段空気供給管25と反対の偏心方向の燃焼空気が供給される。燃焼室8の上部に燃焼空気の乱れが形成され、燃焼ガスと燃焼空気が撹拌混合されて完全燃焼するので、第1熱交換部3及び第2熱交換部4の熱交換効率を向上できる。」が開示されている(特許文献2[要約][解決手段]参照)。
更に、「燃焼炉201を用いて構成されたボイラ装置は、上記燃焼炉201で生成した燃焼ガスをガス排出管245から排出し、・・・熱交換器に導いて水と熱交換を行い、温水を生成している。」の記載がある(特許文献2[0007]参照)。
更に、「図1」の図示がある。
更に、特許文献2には、集塵蔵置として、「サイクロン集塵装置74は、側面に燃焼ガスの吸入口が設けられた円筒部と、円筒部の下方に連なって内部に旋回流が形成される逆円錐形の分離部と、円筒部内から上方に突出して配置された排気筒を有する。このサイクロン集塵装置74は、第2熱交換部4で熱交換を終えた燃焼ガスを円筒部の吸入口から吸入し、円筒部と分離部で燃焼ガスの旋回流を形成し、この旋回流の遠心力により燃焼ガスに含まれる粉塵を分離する。」が開示されている(特許文献2[0064]参照)。
特開2005−300022号公報 特開2015−25642号公報
特許文献1記載の「固形燃料の燃焼装置」には、「熱交換器(28)」に係る内部構造についての記載、図示は無い。
特許文献2記載の「熱交換器一体型燃焼炉」では、「煙管43」に係る内部構造についての記載、図示は無い。
この発明は、熱交換部の効率の良い燃焼装置を提供する。
本発明の燃焼装置は、
燃焼室と、
燃焼室下方部に設けられ、固形燃料を載置して燃焼させる燃焼部と、
燃焼部に空気を吹き込む燃焼空気供給部と、
燃焼室側方に、燃焼ガスが通過する煙管が加熱する液体を溜めた液体室内に縦方向に設けられ、
燃焼室上部から下方に燃焼ガスが通過する入力側煙管と、前記下方に通過した燃焼ガスが排出側の上方に向かって通過する排出側煙管がそれぞれ複数設けられ、
燃焼室から発生した燃焼ガスで液体を加熱する熱交換部と、
それぞれの煙管内には、
螺旋材が挿入され,
前記螺旋材は、螺旋材板状体に載置され、先端に押圧部がある回動軸を備えた螺旋材可動用操作レバーを上下動させることで前記螺旋材板状体を介して煙管内において可動可能に設ける。
更に加えて、本発明の燃焼装置は、
燃焼部は、燃焼板からなり、
燃焼部に空気を吹き込む燃焼空気供給部は、燃焼板下方から固形燃料側に向け空気を吹き込む第1燃焼空気供給部と、燃焼板の上面よりも上方位置の側面から燃焼室内に空気を吹き込む第2燃焼空気供給部と、固形燃料を供給する供給部に空気を送風し、固形燃料の搬送方向に空気を噴出させる搬出部空気供給部と、着火用バーナの後方から空気を供給するヒーター送風用空気供給部と、からなり、
螺旋材は、帯状板又は棒状材を螺旋状に成形してなる、
からなる。
更に加えて、本発明の燃焼装置は、
燃焼部は、V字断面からなる板状体からなる請求項1又は請求項2いずれか記載の燃焼装置。
本発明によれば、煙管に設けた螺旋材によって、通過する燃焼ガスが螺旋状に通過して、煙管内を通過する燃焼ガス内に含まれるダストや灰が分離され下方に落下して捕集することができる。
螺旋材によって、燃焼ガスが、煙管内を直線状に通過しないため、燃焼ガスの熱を煙管から有効に加熱水に伝達できる。
この発明の実施の形態に係る第1実施例に係る燃焼装置、燃料タンク及び燃料供給部の正面断面図である。 この発明の実施の形態に係る第1実施例に係る燃焼装置の図1AA断面図である。 この発明の実施の形態に係る第1実施例に係る燃焼装置の熱交換部の側面断面図である。 この発明の実施の形態に係る第1実施例に係る燃焼装置の熱交換部の螺旋材可動状態をあらわす側面断面図である。 この発明の実施の形態に係る第1実施例に係る燃焼装置の熱交換部の螺旋材可動状態をあらわす側面断面図である。 この発明の実施の形態に係る第1実施例に係る燃焼装置の熱交換部の螺旋材可動用操作レバー部分の一部拡大断面図である。 この発明の実施の形態に係る第2実施例に係る燃焼装置の側面一部断面図である。 この発明の実施の形態に係る第2実施例に係る平断面図である。
この発明の実施の一形態に係る第1実施例を、図面に基づいて説明する。
11は、本発明の実施例に係る燃焼装置である。燃焼装置11は、内部中央下部に燃焼室21を有する。
31は燃焼部である。燃焼部31は、燃焼板からなる。燃焼部31は、燃焼室21下方部に設けられ、木質チップ、あるいはペレット等の固形燃料を載置して燃焼させる。
燃焼部31は、V字断面からなる板状体からなる。燃焼部31は、2枚の板状体312、313を相互に断面V字状となるように両先端を接して構成し、断面V字板状の燃焼部31の中心部を境に2分割される。
燃焼部31表面には、灰、燃えカス落下用のスリット311を複数列設ける。燃焼部31のV字型断面の一方の面上に、断面逆V字型板状体で凸状からなる金具である凸状物33を設置する。凸状物33表面には、孔状の第1空気供給口331が複数設けられる。
32は、着火用バーナである。着火用バーナ32は固形燃料を着火するためのものであり、電気ヒーターあるいは灯油で着火される。
22は、耐火煉瓦である。耐火煉瓦22は、燃焼室21の内部周辺に積層される。
41は、燃焼空気供給部である。燃焼空気供給部41は、パイプ状からなり、第1燃焼空気供給部42と、第2燃焼空気供給部43と搬送部空気供給部46とヒーター送風用空気供給部47からなる。燃焼空気供給部41は、吸気ファン44により、前記部分に空気を吹き込む。
45は、燃焼空気供給部41の分岐である。分岐45では、図1に図示するように吸気ファン44側から延設される燃焼空気供給部41は、第1燃焼空気供給部42と、第2燃焼空気供給部43と、搬送部空気供給部46と、ヒーター送風用空気供給部47とに分岐する。
第1燃焼空気供給部42は、燃焼部31下方から固形燃料側に向け、吸気ファン44から供給される空気を吹き込む。第2燃焼空気供給部43は、燃焼部31の上面よりも上方位置の側面から燃焼室21内に、吸気ファン44から供給される空気を吹き込む。
ヒーター送風用空気供給部47は、着火用バーナ32の後方から空気を供給する。
搬送部空気供給部46は、供給部71に送風し、搬送方向に噴出する。
液体室53は、燃焼装置11、燃焼室21の内側に沿って液体タンクとして設置される。液体室53内には、液体これら実施例では水が溜められる。
52は、煙管である。煙管52は、液体室53中を貫通して設置される。煙管52は、燃焼ガスが通過する煙管52が加熱する液体を溜めた水室からなる液体室内53内に、縦方向に設けられる。煙管52は、燃焼室21上部から下方に燃焼ガスが通過する入力側煙管521と前記下方に通過した燃焼ガスが排出側の上方に向かって通過する排出側煙管522からなる。
入力側煙管521と排出側煙管522はそれぞれ複数設けられる。この実施例では、入力側煙管521、排出側煙管522とはそれぞれ集められてそれぞれグループを形成している。そのため、燃焼ガスの通気が乱れにくい。
51は、熱交換部である。熱交換部51は、燃焼室21側方に設けられる。熱交換部51は、燃焼室21側方に設けられる円筒状の煙管52と、煙管52の周囲に位置する液体室53と、からなる。
燃焼室21から発生した燃焼ガスで液体、この実施例では水を加熱する熱交換部51が設けられる。熱交換部51では、燃焼室21から発生した燃焼ガスで液体を加熱する。この実施例では液体は水からなるが、それ以外の液体を用いてもよい。
54は、螺旋材である。螺旋材54は、金属製の帯状板又は棒状材を螺旋状に成形してなる。螺旋材54の長手方向中心は両端を閉口した円筒541となっており、円筒541の周囲に金属製の帯状板又は棒状材が、螺旋状に形成されている。燃焼ガスは、螺旋材54に沿って旋回しながら移動することになり、燃焼ガスの移動距離を稼ぐことが可能である。
それぞれの煙管52内には、螺旋材54が挿入される。
螺旋材54は、煙管内において上下可動可能あるいは、回転可動可能あるいは、回動可動可能に設けられている。
筒状からなる煙管52だけでなく、煙管52内に螺旋材(スクリュー)54を入れているため、旋回流が発生し、煙の煙管52内の滞在時間を長くする。そのため、熱交換が効率よく行える。煙を長く引き回すことで、煤等が落ち易くなる。
螺旋材54を円筒状の煙管52内で可動させることで、煙管52内に蓄積した煤、あるいは煙管、螺旋材表面に付着した酸化膜を取り除き掃除することが容易となる。
55は、螺旋材支持板である。螺旋材板状体55は金網からなり、その上に、螺旋材54を載置する。螺旋材54を螺旋材板状体55に取り付けても良い。
56は、螺旋材可動用操作レバーである。561は、螺旋材可動用操作レバー56の回動軸、562は同先端に設けられた押圧部である。
図4、図5に図示されるように、螺旋材可動用操作レバー56を上下動させることで、押圧部562が螺旋材板状体55に当接して持ち上げあるいは、当接を解除することで下げる、上下動をさせる。すると、螺旋材54は上下して、煤や表面に付着した酸化膜が落下する。
523は、燃焼部31から落ちた灰の回収部である。熱交換部51の入力側煙管521と排出側煙管522を連結する下方通路部は、燃焼ガス内のダストを受けて取り出せる集塵室57となっている。
524は、煙突である。煙突524は、排出側煙管522の下流側に設置し、燃焼ガスを排気する。
煙管52に設けた螺旋材によって、通過する燃焼ガスが螺旋状に通過して、煙管52内を通過する燃焼ガス内に含まれるダストや灰が分離され下方の集塵室57に落下して捕集することができる。
螺旋材54によって、燃焼ガスが、煙管52内を直線状に通過しないため、燃焼ガスの熱を煙管から有効に加熱水に伝達できる。
螺旋材54を回転させることで、煙管52螺旋材54表面に付着した煤や酸化膜を掃除する。
61は、燃料供給部である。燃料供給部61は、燃料タンクであり、固形燃料が収納される。
64は、供給口である。供給口64から、燃料供給部61外へ、固形燃料は供給される。
62は、温風吹き出し口である。温風吹き出し口62からは、供給された温風を吐き出す。
63は、掻き出し羽根である。掻き出し羽根63は、燃料供給部61の下部に設けられ、回転軸を回転中心として回転することで、供給口64に固形燃料を掻き出す。
71は、燃料供給部である。燃料供給部71は、燃料タンク61の下部に設置される。
72は、第1搬送部である。第1搬送部72は、スクリューコンベアからなる。第1搬送部72は、一端に設けられた搬入口721は、燃料供給部61の供給口64に臨ませて設置する。第1搬送部72の他端には、排出口722を設ける。
73は、パドル部である。パドル部73は、第1搬送部72の排出口722下部に設置する。パドル部73は、回転中心を回転軸として回転して固形燃料Fを間欠的に定量供給する。
74は、第2搬送部である。第2搬送部74は、スクリューコンベアからなる。第2搬送部74は、一端に設けられた搬入口741は、パドル部73下部に設置する。第2搬送部74の他端には、排出口742を設ける。排出口742は、燃焼部31横に設置する。
461は、空気噴出口である。空気噴出口461は、第1搬送部72の排出口722部に設けられ、燃料の搬送方向に向け噴出される。
燃料タンク61の温風吹き出し口62からは、熱交換部51で発生した温水から取り込んで発生させた温風が噴出されていて、固形燃料は、温風で温められ乾燥されながら、燃料供給部61から、掻き出し羽根63により掻き出され、供給口64から、第1搬送部72、パドル部73、第2搬送部74により、燃焼部31に供給される。
着火用バーナ32は、電気ヒーターを加熱し、ヒーター送風用空気供給部47で供給される空気により固形燃料に着火する。
図7及び図8に図示される第2実施例では、542は、螺旋材シャフトである。螺旋材シャフト542は、螺旋材54の長手方向中心の同軸長手方向延長上に延設される。543は、スプロケットである。スプロケット543は、各螺旋材シャフト542の軸回りに取り付けられる。544は、ローラチェーンである。ローラチェーン544は、各スプロケット543に掛け回される。
545は、回転ハンドルである。回転ハンドル545は、各スプロケット543と同様ローラチェーン544に噛み合わされる。
そこで、回転ハンドル545を回転させることで、ローラチェーン544が移動し、ローラチェーン544は全ての各スプロケット543を回転する。すると、各スプロケット543に取り付けられた各螺旋材54は回転する。
螺旋材54を回転させることで、煙管52螺旋材54表面に付着した煤や酸化膜を掃除する。
11 燃焼装置
21 燃焼室
31 燃焼部
41 燃焼空気供給部
51 熱交換部
52 煙管
521 入力側煙管
522 排出側煙管
53 液体室
54 螺旋材

Claims (3)

  1. 燃焼室と、
    燃焼室下方部に設けられ、固形燃料を載置して燃焼させる燃焼部と、
    燃焼部に空気を吹き込む燃焼空気供給部と、
    燃焼室側方に、燃焼ガスが通過する煙管が加熱する液体を溜めた液体室内に縦方向に設けられ、
    燃焼室上部から下方に燃焼ガスが通過する入力側煙管と、前記下方に通過した燃焼ガスが排出側の上方に向かって通過する排出側煙管がそれぞれ複数設けられ、
    燃焼室から発生した燃焼ガスで液体を加熱する熱交換部と、
    それぞれの煙管内には、
    螺旋材が挿入され、
    前記螺旋材は、螺旋材板状体に載置され、先端に押圧部がある回動軸を備えた螺旋材可動用操作レバーを上下動させることで前記螺旋材板状体を介して煙管内において可動可能に設ける、ことを特徴とする燃焼装置。
  2. 燃焼部は、燃焼板からなり、
    燃焼部に空気を吹き込む燃焼空気供給部は、燃焼板下方から固形燃料側に向け空気を吹き込む第1燃焼空気供給部と、燃焼板の上面よりも上方位置の側面から燃焼室内に空気を吹き込む第2燃焼空気供給部と、固形燃料を供給する供給部に空気を送風し、固形燃料の搬送方向に空気を噴出させる搬出部空気供給部と、着火用バーナの後方から空気を供給するヒーター送風用空気供給部と、からなり、
    螺旋材は、帯状板又は棒状材を螺旋状に成形してなる、
    請求項1記載の燃焼装置。
  3. 燃焼部は、V字断面からなる板状体からなる請求項1又は請求項2いずれか記載の燃焼装置。
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