JP4416923B2 - 出力回路及び入力回路並びに半導体集積回路装置 - Google Patents

出力回路及び入力回路並びに半導体集積回路装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部で使用する電圧を外部電圧から降圧して用いる内部降圧回路を有する半導体集積回路装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路装置の集積度を向上させ、1チップに多くの機能を搭載させるため、各MOSトランジスタの微細化が進んでいる。
また、プロセス装置の精度の向上のため、MOSトランジスタの構造の微細化は容易に行われる様になってきている。
【0003】
しかしながら、MOSトランジスタの構造を微細化していくと、半導体集積回路を使用して構成する回路の電源電圧、すなわち、半導体集積回路の内部の回路からすると、外部電源の電圧が内部のMOSトランジスタの劣化を引き起こすようになる。
これは、MOSトランジスタの微細化に合わせて、MOSトランジスタの動作電圧が変化(低下)しないため、MOSトランジスタの耐圧を超えてしまい、信頼性を低下させてしまうためである。
ここで、MOSトランジスタの動作電圧は、規格(ユーザの使用条件)で設定される値であり、MOSトランジスタの微細化と関係なく設定される。従って、MOSトランジスタが微細化されたことにより、このMOSトランジスタを使用する半導体装置の規格が変わる、すなわち規格としての動作電圧が下がる訳ではない。
【0004】
このため、図9に示す様に、半導体集積回路の内部に、内部降圧回路100を設けて、外部電源の電圧VEX(例えば、3.3V)を、微細化したMOSトランジスタの耐圧を満足させる内部電圧VINT(例えば、2.0V)に低下させて、内部回路101に供給させることが行われている。
これにより、半導体集積回路装置の動作において、消費電力を低下させることも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した半導体集積回路装置においては、入力回路102と出力回路103とを外部電源の電圧VEXに対応させる必要がある。
すなわち、入力回路102のpチャネル型のMOSトランジスタ104は、入力信号INの電圧が「H」レベルのとき、ドレイン及び基板とゲートとの間の耐圧が問題となり、入力信号INの電圧が「L」レベルのとき、ソースとゲートとの間の耐圧が問題となる。
【0006】
また、入力回路102のnチャネル型のMOSトランジスタ105は、入力信号INの電圧が「H」レベルのとき、ソースとゲートとの耐圧が問題となり、入力信号INが「L」レベルのとき、ドレイン及び基板とゲートとの耐圧が問題となる。
【0007】
同様に、出力回路103のpチャネル型のMOSトランジスタ106は、信号INOが「H」レベルの場合、ドレイン及び基板とゲートとの間の耐圧が問題となり、信号INOの電圧が「L」レベルのとき、ソースとゲートとの間の耐圧が問題となる。
【0008】
また、入力回路103のnチャネル型のMOSトランジスタ107は、信号INOの電圧が「H」レベルのとき、ソースとゲートとの耐圧が問題となり、信号INOが「L」レベルのとき、ドレイン及び基板とゲートとの耐圧が問題となる。ここで、信号INOは、レベルシフト回路108により、「H」レベルの電圧を、内部電圧VINTから外部電圧VEXへ変更している。
【0009】
上述のように、入力回路102及び出力回路103は、外部回路との信号の入出力処理を行うため、外部電源の電圧VEXに対応している必要がある。
すなわち、外部電源の電圧VEXに耐える耐圧のゲートを有するMOSトランジスタとするため、このMOSトランジスタのゲートのゲート酸化膜の膜厚を、外部電源の電圧VEXに耐える厚さとする必要がある。
【0010】
上述の構成により、外部電源の電圧に耐えるゲートを有する入力回路102及び出力回路103を有する半導体集積回路を構成することが可能である。
しかしながら、上記半導体集積回路のプロセスにおいて、内部回路101を構成する薄い膜厚(4nm程度)のゲート酸化膜のMOSトランジスタと、入力回路102と出力回路103とを構成する厚い膜厚(9nm程度)のゲート酸化膜のMOSトランジスタとの2種類のMOSトランジスタを形成する必要がある。
【0011】
このため、膜厚の異なるゲート酸化膜を2種類形成する必要があり、1種類のみの膜厚のゲート酸化膜を形成する製造プロセスに比較して、少なくとも4つのプロセスを余計に行わなければならなくなり、製造コストが増加してチップの価格が上昇してしまう欠点がある。
【0012】
この欠点を解決するために、入力回路及び出力回路を構成するMOSトランジスタのゲート酸化膜と、内部回路を構成するMOSトランジスタのゲート酸化膜との膜厚を同一とすることが可能な回路構成が提案されている。
すなわち、図10に示す入力回路は、降圧回路115により外部電圧VEXを内部電圧VINTへ低下させ入力回路に供給しており、これにより、入力信号INの電圧が「L」レベルのときのpチャネル型のMOSトランジスタ110のソースとゲートとの耐圧が満足される。
【0013】
また、ゲートの接地されたpチャネル型のトランジスタ112がMOSトランジスタ110とnチャネル型のMOSトランジスタ113との間に介挿されているため、MOSトランジスタ110のドレインの電圧が分圧されて低下し、入力信号INの電圧が「H」レベルのとき、MOSトランジスタ110のドレインとゲートとの間の耐圧が満足される。
耐圧が満足されるとは、通常の使用状態において、MOSトランジスタのゲート酸化膜の耐圧以下の電圧のみが、ゲートとソース及びドレインとの間に印加されることを示している。
【0014】
同様に、nチャネル型のMOSトランジスタ113のゲートと入力端子116(外部のパッドに接続されている)との間には、nチャネル型のMOSトランジスタ114が介挿されている。
このため、MOSトランジスタ113のゲートに印加される信号の電圧は、入力信号INが「H」レベルのとき、「H」レベルの電圧(外部電源の電圧VEX)がMOSトランジスタ114のしきい値電圧VTNにより低下され、「VEX−VTN」となり緩和され、MOSトランジスタ113のゲートとソースとの耐圧を満足させる。
【0015】
また、MOSトランジスタ113のゲートに印加される信号の電圧は、入力信号INが「L」レベルのとき、「L」レベルの電圧(接地電圧)がMOSトランジスタ114のしきい値電圧VTPにより浮き、「VTP」となり緩和され、かつ、降圧回路115によりドレインへ印加される電圧が内部電圧VINTとに変換されているため、MOSトランジスタ113のゲートとドレインとの耐圧を満足させる。
【0016】
次に、図11に示す出力回路は、pチャネル型のMOSトランジスタ120,pチャネル型のMOSトランジスタ121,nチャネル型のMOSトランジスタ122及びnチャネル型のMOSトランジスタ123が直列に接続され、構成されている。
MOSトランジスタ120は、ソースが外部電圧VEXの端子に接続され、ゲートにレベルシフタ125の出力する信号SBが入力され、ドレインにMOSトランジスタ121のソースが接続されている。
MOSトランジスタ121のゲートには、基準電源126から電圧VSPの制御信号SPが常時入力され、MOSトランジスタ122のゲートには、基準電源126から電圧VSNの制御信号SNが常時入力されている。
【0017】
ここで、制御信号SPの電圧VSPは、MOSトランジスタ120がオン状態のとき、MOSトランジスタ121のゲートとソース及びドレインとの間にかかる電圧を、ゲート酸化膜の耐圧以下とさせる値であり、かつMOSトランジスタ121がオン状態となる電圧である。
同様に、制御信号SNの電圧VSNは、MOSトランジスタ123がオフ状態のとき、MOSトランジスタ122のゲートとドレイン及びソースとの間にかかる電圧を、ゲート酸化膜の耐圧以下とさせる値であり、かつMOSトランジスタ122がオン状態となる電圧である。
【0018】
また、MOSトランジスタ120のゲートには、レベルシフタ125により、信号SAの電圧が変換された信号SBが入力される。ここで、レベルシフタ125は、内部回路からの内部電圧VINTである「H」レベルの信号SAを、電圧VEXの「H」レベルへ変換して出力し、また内部回路からの接地電圧である「L」レベルの信号SAを、電圧VLの「L」レベルへ変換して出力する。
この電圧VLは、MOSトランジスタ120のゲートとドレイン及びソースとの間にかかる電圧を、ゲート酸化膜の耐圧以下とさせる値であり、かつMOSトランジスタ120がオン状態となる電圧である。
【0019】
これにより、MOSトランジスタ121とMOSトランジスタ122とが常時オン状態であり、信号SAが「H」レベルで入力されると、信号SBが「H」レベルとなることでMOSトランジスタ120がオフ状態となり、信号SAが内部電圧VINTである「H」レベルとなることでMOSトランジスタ123がオン状態となり、出力回路は電圧が接地レベルである「L」レベルの出力信号OUTを出力する。
【0020】
一方、MOSトランジスタ121とMOSトランジスタ122とが常時オン状態であり、信号SAが「L」レベルで入力されると、信号SBが電圧VLとなることでMOSトランジスタ120がオン状態となり、信号SAが「L」レベルとなることでMOSトランジスタ123がオフ状態となり、出力回路は電圧が外部電圧VEXである「H」レベルの出力信号OUTを出力する。
【0021】
しかしながら、上述した入力回路には、MOSトランジスタ113のゲートと入力端子116との間に、外部からの入力信号INの電圧VEXを緩和させるMOSトランジスタ114を介挿したため、MOSトランジスタ113のゲートに印可される信号の立ち上がり及び立ち下がりが鈍り、かつ、MOSトランジスタ114のしきい値電圧により、MOSトランジスタ113のゲートに印可される信号の電圧が「VINT−VTN」へ下がり、内部回路への信号INSが遅延されて半導体回路装置の動作速度が低下するという問題がある。
【0022】
すなわち、入力信号INが「L」レベルから「H」レベルへの立ち上がり、及び「H」レベルから「L」レベルへの立ち下がりが、MOSトランジスタ114の抵抗成分と、MOSトランジスタ113のゲート容量とで決まる時定数により、MOSトランジスタ113のゲートに入力される信号の信号レベルの変化が遅延される。
【0023】
次に、上述の出力回路には、出力信号OUTの電圧レベルが「L」レベルから「H」レベルへ遷移する場合、MOSトランジスタ121のドレイン及びソースの電圧が急激に上昇することにより、MOSトランジスタ121におけるゲートとソースとの寄生容量により、ゲートの電位がドレイン及びソースの電圧上昇の変動に伴って制御信号SPの電圧VSPが上昇し、MOSトランジスタ121がオフ状態となり、出力信号OUTの「L」レベルから「H」への立ち上がりが遅延されるという問題がある。
このゲートとソースとの寄生容量は、MOSトランジスタにおいて、ソース及びゲート電極のオーバーラップ部分の容量成分と、ソース及びゲート電極側面の間の容量成分とを指している。
【0024】
また、上述の出力回路には、出力信号OUTの電圧レベルが「H」レベルから「L」レベルへ遷移する場合、MOSトランジスタ122のドレイン電圧が下降することにより、MOSトランジスタ122におけるゲートとドレインとの寄生容量により制御信号SNの電圧VSNが低下し、MOSトランジスタ122がオフ状態となり、出力信号OUTの「H」レベルから「L」への立ち上がりが遅延されるという問題がある。
【0025】
さらに、上述の出力回路における電圧VSP及び電圧VSNの変動を防止するため、基準電源126における制御信号SP及び制御信号SNの駆動能力を増加させることが考えられるが、この方法には、基準電源126の消費電力を大幅に増加させてしまうという欠点がある。
【0026】
本発明はこのような背景の下になされたもので、製造工程のプロセスの数を増加させず、入力信号及び出力信号における信号遅延を無くし、かつ入力回路及び出力回路の信頼性が向上された内部降圧の半導体回路装置を提供する。
【0027】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、第1の電圧を降圧した第2の電圧レベルを有する内部信号を、前記第1の電圧レベルに変換して出力端子から出力する出力回路であって、前記内部信号の電圧レベルを前記第1の電圧レベルに変換して第1の信号として出力するレベル変換手段と、各ドレインが前記出力端子に接続され各ゲートに所定の電圧の制御信号が入力された第1および第2のMOSトランジスタと、前記第1の電圧の電源と前記第1のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記第1の信号が入力された第3のMOSトランジスタと、接地と前記第2のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記内部信号が入力された第4のMOSトランジスタとを具備し、前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートとを第1のキャパシタを介して接続し、前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトランジスタのゲートとを第2のキャパシタを介して接続することにより、前記制御信号のレベル変動を抑制したことを特徴とする。
【0028】
請求項2に記載の発明は、出力回路において、第1の電圧を降圧回路で降圧した第2の電圧により内部回路が駆動されている半導体集積回路に設けられ、内部回路の第2の電圧レベルの内部信号を、前記第1の電圧のレベルの外部信号に変換して出力端子から出力する出力回路において、前記出力端子に各々ドレインが接続され、各々のゲートに所定の電圧の制御信号が入力された第1のMOSトランジスタ及び第2のMOSトランジスタと、前記第1の電圧の電源にソースが接続され、前記第1のMOSトランジスタのソースにドレインが接続された第3のMOSトランジスタと、ソースが接地され、前記第2のMOSトランジスタのソースにドレインが接続され、かつゲートに前記内部信号が入力される第4のMOSトランジスタと、前記内部信号の電圧をレベル変換して、この変換後の内部信号を第3のMOSトランジスタのゲートへ出力するレベル変換手段と、前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートとの間に介挿された第1のキャパシタと、前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトランジスタのゲートとの間に介挿された第2のキャパシタとを具備することを特徴とする。
【0029】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の出力回路において、前記第1のキャパシタの容量値が、前記第1のMOSトランジスタのゲートとドレインとの寄生容量の容量値に合わせて設定され、前記第2のキャパシタの容量値が、前記第2のMOSトランジスタのゲートとドレインとの寄生容量の容量値に合わせて設定されることを特徴とする。
【0030】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の出力回路において、前記レベル変換手段が、内部信号が接地電圧である場合、前記制御信号を前記第1の電圧として出力し、内部信号が第2の電圧である場合、前記制御信号を、第3のMOSトランジスタのゲートとソース及びドレインとの間の電圧がゲート酸化膜の耐圧以下となる電圧として出力することを特徴とする。
【0031】
請求項5に記載の発明は、第1の電圧を降圧した第2の電圧レベルを有する内部信号を、前記第1の電圧レベルに変換して出力端子から出力する出力回路であって、前記内部信号の電圧レベルを前記第1の電圧レベルに変換して第1の信号として出力するレベル変換手段と、各ドレインが前記出力端子に接続され各ゲートに所定の電圧の制御信号が入力された第1および第2のMOSトランジスタと、前記第1の電圧の電源と前記第1のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記第1の信号が入力された第3のMOSトランジスタと、接地と前記第2のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記内部信号が入力された第4のMOSトランジスタとを具備し、前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートとを第1のダイオードを介して接続し、前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトランジスタのゲートとを第2のダイオードを介して接続することにより、前記制御信号のレベル変動を抑制したことを特徴とする。
【0032】
請求項6に記載の発明は、出力回路において、第1の電圧を降圧回路で降圧した第2の電圧により内部回路が駆動されている半導体集積回路に設けられ、前記内部回路の前記第2の電圧レベルの内部信号を、前記第1の電圧のレベルの外部信号に変換して出力端子から出力する出力回路において、前記出力端子に各々ドレインが接続され、各々のゲートに所定の電圧の制御信号が入力された第1のMOSトランジスタ及び第2のMOSトランジスタと、前記第1の電圧の電源にソースが接続され、前記第1のMOSトランジスタのソースにドレインが接続された第3のMOSトランジスタと、ソースが接地され、前記第2のMOSトランジスタのソースにドレインが接続され、かつゲートに前記内部信号が入力される第4のMOSトランジスタと、前記内部信号の電圧をレベル変換して第3のMOSトランジスタのゲートへ出力するレベル変換手段と、前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートとの間に介挿された第1のダイオードと、前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトランジスタのゲートとの間に介挿された第2のダイオードとを具備することを特徴とする。
【0033】
請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載の出力回路において、直列に介挿される前記第1のダイオードの数が、前記第3のトランジスタのゲートと前記第1のトランジスタのゲートとの間の電位差に合わせて設定され、前記第2のダイオードの数が、前記第2のトランジスタのゲートと前記第4のトランジスタのゲートとの間の電位差に合わせて設定されることを特徴とする。
【0034】
請求項8に記載の発明は、請求項5から請求項7のいずれかに記載の出力回路において、前記レベル変換手段が、内部信号が接地電圧である場合、前記制御信号を前記第1の電圧として出力し、内部信号が第2の電圧である場合、前記制御信号を、第3のMOSトランジスタのゲートとソース及びドレインとの間の電圧がゲート酸化膜の耐圧以下となる電圧として出力することを特徴とする。
【0035】
請求項9に記載の発明は、第1の電圧のレベルを有する外部信号を第2の電圧レベルに降圧し、前記第2の電圧のレベルで駆動される内部回路の入力端子に入力する入力回路であって、前記内部回路の入力端子にドレインが接続されゲートが接地された第1のMOSトランジスタと、前記第2の電圧を出力する第1の端子と前記第1のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記外部信号を入力された第2のMOSトランジスタと、前記内部回路の入力端子と接地との間に接続された第3のMOSトランジスタと、前記第3のMOSトランジスタのゲートと前記外部入力信号の入力される端子との間に接続され、前記第1の端子にゲートが接続された第4のMOSトランジスタとを具備し、前記外部入力信号の入力される端子と前記第3のMOSトランジスタのゲートとをキャパシタを介して接続することにより、前記第3のMOSトランジスタのゲート入力の電圧変動を抑制したことを特徴とする。
【0036】
請求項10に記載の発明は、第1の電圧を第1の降圧回路で降圧した第2の電圧により内部回路が駆動されている半導体集積回路に設けられ、前記第1の電圧のレベルの外部信号を、前記第2の電圧のレベルの内部信号に変換して前記内部回路の入力端子へ入力する、請求項1に記載の入力回路において、第2の降圧回路の前記第2の電圧のレベルを出力する第1の端子にソースが接続され、ゲートに前記入力端子が接続された第1のMOSトランジスタと、この第1のMOSトランジスタのドレインにソースが接続され、ゲートが接地された第2のMOSトランジスタと、この第2のMOSトランジスタのドレインにドレインが接続され、ソースが接地された第3のMOSトランジスタと、この第3のMOSトランジスタのゲートとソースが接続され、ゲートに前記第2の電圧が印加され、ドレインが入力端子に接続された第4のトランジスタと、前記第3のMOSトランジスタのゲートと前記入力端子との間に介挿されたキャパシタとを具備することを特徴とする。
【0037】
請求項11に記載の発明は、請求項9または請求項10に記載の入力回路において、前記第3のMOSトランジスタのゲートと前記入力端子との間に、前記キャパシタと並列に介挿されたダイオードを具備することを特徴とする。
【0038】
請求項12に記載の発明は、請求項9から請求項11のいずれかに記載の入力回路において、前記第1の電圧の電源と前記第1の端子とがダイオードを介して接続されていることを特徴とする。
【0039】
請求項13に記載の発明は、請求項9から請求項12のいずれかに記載の入力回路において、前記入力端子が第1の電圧に上昇した場合に、前記第3のMOSトランジスタのゲートとソース及びドレインとの間の電圧がゲート酸化膜の耐圧を超えない値に、前記キャパシタの容量が設定されていることを特徴とする。
【0040】
請求項14に記載の発明は、半導体集積回路装置において、前記第1の電圧が降圧回路により降圧された前記第2の電圧により内部回路が駆動され、請求項1から請求項8までの何れかに記載の出力回路と、請求項9から請求項13のいずれかに記載の入力回路とを具備することを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態による出力回路の構成を示すブロック図である。この出力回路O1は、図9に示す半導体集積回路における出力回路103の代わりに用いられる。この半導体集積回路には、外部端子により外部電源の電圧VEXが供給され、内部降圧回路100により、この電圧VEXを内部回路に供給する内部電圧VINTに変換して、内部回路101に駆動電圧として供給している。
【0042】
この図1において、出力回路O1は、pチャネル型のMOSトランジスタ1,pチャネル型のMOSトランジスタ2,nチャネル型のMOSトランジスタ3及びnチャネル型のMOSトランジスタ4が直列に接続され、構成されている。これらのMOSトランジスタのゲート酸化膜は、内部回路101を構成しているMOSトランジスタのゲート酸化膜と同一の厚さで形成されている。
【0043】
すなわち、内部回路101のMOSトランジスタは、微細化のスケーリング測に対応した厚さのゲート酸化膜により形成されている。そして、内部降圧回路100は、この内部回路101のMOSトランジスタのゲート酸化膜の耐圧を満足させる内部電圧VINTに外部電圧VEXを降圧させている。
MOSトランジスタ1は、ソースが電圧VEXの外部電源の端子に接続され、ゲートにレベルシフタ5の出力する信号SBが入力され、ドレインにMOSトランジスタ2のソースが接続されている。
【0044】
MOSトランジスタ2は、ドレインがMOSトランジスタ3のドレインと接続されている。このMOSトランジスタ2のドレインとMOSトランジスタ3のドレインとの接続点が外部端子TOに接続されている。そして、出力回路O1は、内部信号SAの電圧を変換し、外部端子TOから信号DOUTとして出力する。
MOSトランジスタ2のゲートには、微小電流電源6から電圧VRPの制御信号RPが常時入力され、MOSトランジスタ3のゲートには、微小電流電源6から電圧VRNの制御信号RNが常時入力されている。
MOSトランジスタ4は、ドレインがMOSトランジスタ3のソースと接続され、ゲートに信号SAが入力され、ソースが接地されている。
【0045】
ここで、制御信号RPの電圧VRPは、MOSトランジスタ1がオン状態のとき、MOSトランジスタ2のゲートとソース及びドレインとの間にかかる電圧を、MOSトランジスタ2のゲート酸化膜の耐圧以下とさせる値であり、かつMOSトランジスタ2がオン状態となる電圧である。
この耐圧とは、ゲート酸化膜の膜厚に応じて決定される、ゲート酸化膜の信頼性を保持するために許容される上限の電圧を意味している。
同様に、制御信号RNの電圧VRNは、MOSトランジスタ4がオフ状態のとき、MOSトランジスタ3のゲートとドレイン及びソースとの間にかかる電圧を、MOSトランジスタ3のゲート酸化膜の耐圧以下とさせる値であり、かつMOSトランジスタ3がオン状態となる電圧である。
【0046】
レベルシフタ5は、直列に接続されたpチャネル型のMOSトランジスタ5a,ダイオード5c及びnチャネル型のMOSトランジスタ5eと、同様に、直列に接続されたpチャネル型のMOSトランジスタ5b,ダイオード5d及びnチャネル型のMOSトランジスタ5fと、信号SAのレベルを反転させるインバータ5gとから構成されている。
【0047】
すなわち、MOSトランジスタ5aは、ソースが電圧VEXの外部電源の端子に接続され、ゲートがMOSトランジスタ5bのドレインへ接続され、ソースがダイオード5cのアノードへ接続されている。
ダイオード5cは、信号SBの「L」レベルを電圧VLとするために介挿されており、カソードがMOSトランジスタ5eのドレインへ接続されている。
MOSトランジスタ5eは、ゲートがインバータ5gの出力端子へ接続されているため、ゲートに信号SAのレベルが反転された信号が入力され、ソースが接地されている。
【0048】
MOSトランジスタ5bは、ソースが電圧VEXの外部電源の端子に接続され、ゲートがMOSトランジスタ5aのドレインへ接続され、ソースがダイオード5dのアノードへ接続されている。
ダイオード5dは、信号SCの「L」レベルを電圧VLとするために介挿されており、カソードがMOSトランジスタ5fのドレインへ接続されている。
MOSトランジスタ5fは、ゲートに信号SAが入力され、ソースが接地されている。
【0049】
上述の構成により、レベルシフタ5は、内部回路101からの内部電圧VINTである「H」レベルの信号SAを、電圧VEXの「H」レベルの信号SBへ変換して出力する。
すなわち、信号SAが「H」レベルとなることにより、MOSトランジスタ5fがオン状態となり、信号SCが電圧VLとなり、MOSトランジスタ5aがオン状態となり、MOSトランジスタ5eがオフ状態となる。
そして、信号SBが電圧VEXの「H」レベルとなり、MOSトランジスタ5bがオフ状態となる。
これにより、レベルシフタ5は、信号SBを電圧VEXの「H」レベルとして出力する。
【0050】
また、レベルシフタ5は、内部回路101からの接地電圧である「L」レベルの信号SAを、電圧VLの「L」レベルの信号SBへ変換して出力する。
すなわち、信号SAが「L」レベルとなることにより、MOSトランジスタ5fがオフ状態となり、MOSトランジスタ5eがオン状態となることにより、信号SBが電圧VLとなり、MOSトランジスタ5bがオン状態となる。
そして、信号SCが電圧VEXの「H」レベルとなり、MOSトランジスタ5aがオフ状態となる。
これにより、レベルシフタ5は、信号SBを電圧VLの「L」レベルとして出力する。
【0051】
この電圧VLは、MOSトランジスタ1のゲートとドレイン及びソースとの間にかかる電圧を、ゲート酸化膜の耐圧以下とさせる値であり、かつMOSトランジスタ1がオン状態となる電圧である。
これにより、MOSトランジスタ2とMOSトランジスタ3とが常時オン状態であり、信号SAが「L」レベルで入力されることにより、MOSトランジスタ4がオフ状態となり、かつ、信号SBが電圧VLで入力されることにより、MOSトランジスタ1がオン状態となり、出力回路O1は、信号SAが「L」レベルとなることで外部電源の電圧VEXである「H」レベルの出力信号OUTを出力する。
【0052】
一方、MOSトランジスタ2とMOSトランジスタ3とが常時オン状態であり、信号SAが内部電源の電圧VINTである「H」レベルで入力されると、信号SBが外部電源の電圧VEXである「H」レベルとなり、MOSトランジスタ1がオフ状態となり、かつ、信号SAが「H」レベルで入力されることにより、MOSトランジスタ4がオン状態となり、出力回路O1は、電圧が接地レベルである「L」レベルの出力信号OUTを出力する。
【0053】
キャパシタCpは、MOSトランジスタ1のゲートと、MOSトランジスタ2のゲートとの間に介挿されている。
また、キャパシタCpは、出力信号DOUTの電圧が「L」レベルから「H」レベルに遷移するとき、MOSトランジスタ2のゲートとドレインとの寄生容量により、出力信号DOUTが上昇する変動に伴ってMOSトランジスタ2のゲートに印加される電圧VRPが上昇する効果を、信号SBが「L」レベルに遷移するときの電位の下降の変動に伴って、ゲートに印加される電圧VRPを下降させる効果によりキャンセルすることにより、電圧VRPの変動を抑える。
【0054】
キャパシタCnは、MOSトランジスタ3のゲートと、MOSトランジスタ4のゲートとの間に介挿されている。
また、キャパシタCnは、出力信号DOUTの電圧が「H」レベルから「L」レベルに遷移するとき、MOSトランジスタ3のゲートとドレインとの寄生容量により、出力信号DOUTが下降する変動に伴ってMOSトランジスタ3のゲートに印加される電圧VRNが下降する効果を、信号SAが「H」レベルに遷移するときの電位の上昇の変動に伴って、ゲートに印加される電圧VRNを上昇させる効果によりキャンセルすることにより、電圧VRNの変動を抑える。
【0055】
このとき、キャパシタCpの容量値は、MOSトランジスタ2のゲートとドレインとの寄生容量の容量値に合わせて作成されており、キャパシタCnの容量値は、MOSトランジスタ3のゲートとドレインとの寄生容量の容量値に合わせて作成されている。
また、このキャパシタCp及びキャパシタCnは、それぞれ対応するMOSトランジスタ2及びMOSトランジスタ3と特性を合わせ込むため、各々同様の形状のMOSトランジスタを用いて形成する。
【0056】
次に、図1及び図2を参照し、一実施形態の動作を説明する。図2は、図1の動作例を説明するタイミングチャートである。
時刻t1において、内部回路101が信号SAを「L」レベルから「H」レベルへの遷移を開始させると、信号SAの電圧の上昇に伴い、信号SBの電圧が電圧VLから上昇を開始する。
そして、信号SAの電圧及び信号SBの電圧が徐々に上昇するため、MOSトランジスタ4がオン状態に移行し、MOSトランジスタ1がオフ状態に移行する過程において、出力信号DOUTの電圧レベルが電圧VEXから徐々に下降していく。
【0057】
この図2において、出力信号DOUTが実線と破線との2つの線で示されているが、実線が図1に示す本発明の第1の実施形態による出力回路O1の動作を示した線であり、破線が図11に示す従来例の出力回路の動作を示した線である。
図2から判るように、従来例の出力回路において、MOSトランジスタ3のソース及びドレイン電圧が変化するのに伴い、MOSトランジスタ3のドレイン電圧が低下すると、MOSトランジスタ3のドレインとゲートとの間の寄生容量によって制御信号SNの電圧VSNが低下している。
また、従来例の出力回路において、MOSトランジスタ2のソース及びドレイン電圧が変化するのに伴い、MOSトランジスタ2のドレイン電圧が低下すると、MOSトランジスタ2のドレインとゲートとの寄生容量によって、制御信号SPの電圧VSPが低下している。
【0058】
そして、制御信号SNの電圧VSN及び制御信号SPの電圧VSPが低下することにより、MOSトランジスタ3のオン抵抗が増加し、MOSトランジスタ2のオン抵抗が減少するため、出力信号DOUTの電圧が低下する速度が遅く、すなわち、信号SAが「L」レベルから「H」レベルへの遷移から、出力信号DOUTの「H」レベルから「L」レベルへの変化の遅延(ディレイ)が増加する。
【0059】
一方、第1の実施形態による出力回路O1において、キャパシタCpの一端に入力される信号SAの電圧が上昇するのに伴い、他端に接続されている配線の信号RPの電圧VRPを上昇させようとする。
このため、第1の実施形態の出力回路O1は、出力信号DOUTの電圧の下降により、MOSトランジスタ2のソース及びドレイン電圧の低下、すなわち、MOSトランジスタ2の寄生容量の一端であるドレインの電圧の低下に伴う、この寄生容量の他端であるゲートに印加されている制御信号RPの電圧VRPの低下を、上述のキャパシタCpの電圧VRPを上昇させようとする効果によりキャンセルすることができる。
【0060】
同様に、第1の実施形態による出力回路O1において、キャパシタCnの一端に入力される信号SBの電圧が上昇するのに伴い、他端に接続されている配線の信号RNの電圧VRNを上昇させようとする。
このため、第1の実施形態の出力回路O1は、出力信号DOUTの電圧の下降により、MOSトランジスタ3のソース及びドレイン電圧の低下、すなわち、MOSトランジスタ3の寄生容量の一端であるドレインの電圧の低下に伴う、この寄生容量の他端であるゲートに印加されている制御信号RNの電圧VRNの低下を、上述のキャパシタCnの電圧VRNを上昇させようとする効果によりキャンセルすることができる。
【0061】
次に、時刻t2において、第1の実施形態による出力回路O1による出力信号DOUTは接地電位まで低下する。
一方、従来の出力回路による出力信号DOUTにおいて、制御信号SNの電圧VSN及び制御信号SPの電圧VSPが低下することにより、MOSトランジスタ3のオン抵抗が増加し、MOSトランジスタ2のオン抵抗が減少しているため、出力信号DOUTの「H」レベルから「L」レベルへの遷移における遅延時間が長くなり、出力信号DOUTの電圧は、接地電位まで低下していない。
【0062】
このように、キャパシタCp及びキャパシタCnにより、信号SB及び信号SAの電圧上昇の変動を、各々制御信号RPの配線及び制御信号RNの配線へ伝達することにより、制御信号RPの電圧VRP,制御信号RNの電圧VRNの出力DOUTの変動に基づく低下を、キャンセルまたは逆に上昇させることで、信号SAの変化から出力信号DOUTの変化するまでの遅延時間を低減させ、動作速度を向上することができる。
【0063】
ここで、制御信号RPの電圧VRP,制御信号RNの電圧VRNが所定の電圧の値よりも上昇した場合でも、MOSトランジスタM2のオン抵抗が増加し、MOSトランジスタ3のオン抵抗が減少するため、出力信号DOUTの電圧を接地電位に低下させるためには、出力信号DOUTの電圧の低下する効率が上昇するので都合が良くなる。
【0064】
次に、時刻t3において、内部回路101が信号SAを「H」レベルから「L」レベルへの遷移を開始させると、信号SAの電圧の下降に伴い、信号SBの電圧が電圧VEXから下降を開始する。
そして、信号SAの電圧及び信号SBの電圧が徐々に下降するため、MOSトランジスタ4がオフ状態に移行し、MOSトランジスタ1がオン状態に移行する過程において、出力信号DOUTの電圧レベルが接地電位から徐々に上昇していく。
【0065】
図2から判るように、従来例の出力回路において、MOSトランジスタ3のソース及びドレイン電圧が変化するのに伴い、MOSトランジスタ3のドレイン電圧が上昇すると、MOSトランジスタ3のドレインとゲートとの間の寄生容量によって、ゲートに印加される制御信号RNの電圧VRNが上昇している。
また、従来例の出力回路において、MOSトランジスタ2のソース及びドレイン電圧が変化するのに伴い、MOSトランジスタ2のドレイン電圧が上昇すると、MOSトランジスタ2のドレインとゲートとの間の寄生容量によって、MOSトランジスタ2のゲートに印加されている制御信号RPの電圧VRPが上昇している。
【0066】
そして、制御信号SNの電圧VSN及び制御信号SPの電圧VSPが上昇することにより、MOSトランジスタ3のオン抵抗が減少し、MOSトランジスタ2のオン抵抗が増加するため、出力信号DOUTの電圧が上昇する速度が遅く、すなわち、信号SAが「H」レベルから「L」レベルへの遷移から、出力信号DOUTの「L」レベルから「H」レベルへの変化の遅延(ディレイ)が増加する。
【0067】
一方、第1の実施形態による出力回路O1において、キャパシタCpの一端に入力される信号SAの電圧が下降するのに伴い、他端に接続されている配線の信号RPの電圧VRPを下降させようとする。
このため、第1の実施形態の出力回路O1は、出力信号DOUTの電圧の上昇により、MOSトランジスタ2のソース及びドレイン電圧の低下、すなわち、MOSトランジスタ2のドレイン電圧の上昇に伴う、MOSトランジスタ2のドレインとゲートとの間の寄生容量によって、ゲートに印加されている制御信号RPの電圧VRPの上昇を、上述のキャパシタCpの電圧VRPを下降させようとする効果によりキャンセルすることができる。
【0068】
同様に、第1の実施形態による出力回路O1において、キャパシタCnの一端に入力される信号SBの電圧が下降するのに伴い、他端に接続されている配線の信号RNの電圧VRNを下降させようとする。
このため、第1の実施形態の出力回路O1は、出力信号DOUTの電圧の上昇により、MOSトランジスタ3のソース及びドレイン電圧の上昇、すなわち、MOSトランジスタ3のドレイン電圧の上昇に伴う、MOSトランジスタ3のドレインとゲートとの間の寄生容量によって、ゲートに印加されている制御信号RNの電圧VRNの上昇を、上述のキャパシタCnの電圧VRNを下降させようとする効果によりキャンセルすることができる。
【0069】
次に、時刻t4において、第1の実施形態による出力回路O1による出力信号DOUTは外部電源の電圧VEXまで上昇する。
一方、従来の出力回路による出力信号DOUTにおいて、制御信号SNの電圧VSN及び制御信号SPの電圧VSPが上昇することにより、MOSトランジスタ3のオン抵抗が減少し、MOSトランジスタ2のオン抵抗が増加しているため、出力信号DOUTの「L」レベルから「H」レベルへの遷移における遅延時間が長くなり、出力信号DOUTの電圧は、電圧VEXまで上昇していない。
【0070】
このように、キャパシタCp及びキャパシタCnにより、信号SB及び信号SAAの電圧低下の変動を、各々制御信号RPの配線及び制御信号RNの配線へ伝達することにより、制御信号RPの電圧VRP,制御信号RNの電圧VRNの出力信号DOUTの変動に基づく上昇を、キャンセルまたは逆に低下させることで、信号SAの変化から出力信号DOUTの変化するまでの遅延時間を低減させ、動作速度を向上することができる。
【0071】
ここで、制御信号RPの電圧VRP,制御信号RNの電圧VRNが所定の電圧の値よりも低下した場合でも、MOSトランジスタM2のオン抵抗が減少し、MOSトランジスタ3のオン抵抗が増加するため、出力信号DOUTの電圧を電圧VEXへ上昇させるためには、出力信号DOUTの電圧の上昇する効率が向上するので都合が良くなる。
【0072】
また、第1の実施形態による出力回路O1は、制御信号RP及び制御信号RNの電圧の変動を、キャパシタCp及びキャパシタCnにより防止しているため、特に、微小電流電源6の制御信号RP及び制御信号RNを出力する電流容量を増加させる必要が無く、各々の電圧VRP,電圧VRNの電圧レベルを所定の範囲に保持するのに必要な電流のみで済むために、消費電流を減少させる事が可能である。
【0073】
<第2の実施形態>
図3は本発明の第2の実施形態による出力回路の構成を示すブロック図である。この出力回路O2は、図9に示す半導体集積回路における出力回路103の代わりに用いられる。この半導体集積回路には、外部端子により外部電源の電圧VEXが供給され、内部降圧回路100により、この電圧VEXを内部回路に供給する内部電圧VINTに変換して、内部回路101に駆動電圧として供給している。
図2において、従来例及び第1の実施形態と同様な構成には、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0074】
この図3において、出力回路O2は、pチャネル型のMOSトランジスタ1,pチャネル型のMOSトランジスタ2,nチャネル型のMOSトランジスタ3及びnチャネル型のMOSトランジスタ4が直列に接続され、構成されている。これらのMOSトランジスタのゲート酸化膜は、内部回路101を構成しているMOSトランジスタのゲート酸化膜と同一の厚さで形成されている。
【0075】
すなわち、内部回路101のMOSトランジスタは、微細化のスケーリング測に対応した厚さのゲート酸化膜により形成されている。そして、内部降圧回路100は、この内部回路101のMOSトランジスタのゲート酸化膜の耐圧を満足させる内部電圧VINTに外部電圧VEXを降圧させている。
MOSトランジスタ1は、ソースが電圧VEXの外部電源の端子に接続され、ゲートにレベルシフタ5の出力する信号SBが入力され、ドレインにMOSトランジスタ2のソースが接続されている。
【0076】
MOSトランジスタ2は、ドレインがMOSトランジスタ3のドレインと接続されている。このMOSトランジスタ2のドレインとMOSトランジスタ3のドレインとの接続点が外部端子TOに接続されている。そして、出力回路O2は、内部信号SAの電圧を変換し、外部端子TOから信号DOUTとして出力する。
MOSトランジスタ2のゲート及びMOSトランジスタ3のゲートには、微小電流電源10から電圧VRRの制御信号RRが常時入力されている。
MOSトランジスタ4は、ドレインがMOSトランジスタ3のソースと接続され、ゲートに信号SAが入力され、ソースが接地されている。
【0077】
ここで、制御信号RRの電圧VRRは、MOSトランジスタ1がオン状態のとき、MOSトランジスタ2のゲートとソース及びドレインとの間にかかる電圧を、MOSトランジスタ2のゲート酸化膜の耐圧以下とさせる値であり、かつMOSトランジスタ2がオン状態となる電圧である。
この耐圧とは、ゲート酸化膜の膜厚に応じて決定される、ゲート酸化膜の信頼性を保持するために許容される上限の電圧を意味している。
同様に、制御信号RRの電圧VRRは、MOSトランジスタ4がオフ状態のとき、MOSトランジスタ3のゲートとドレイン及びソースとの間にかかる電圧を、MOSトランジスタ3のゲート酸化膜の耐圧以下とさせる値であり、かつMOSトランジスタ3がオン状態となる電圧である。
例えば、電圧VRRは、(1/2)VEXに設定される。
【0078】
これにより、MOSトランジスタ2とMOSトランジスタ3とが常時オン状態であり、信号SAが「L」レベルで入力されることにより、MOSトランジスタ4がオフ状態となり、かつ、信号SBが電圧VLで入力されることにより、MOSトランジスタ1がオン状態となり、出力回路O1は、信号SAが「L」レベルとなることで外部電源の電圧VEXである「H」レベルの出力信号OUTを出力する。
【0079】
一方、MOSトランジスタ2とMOSトランジスタ3とが常時オン状態であり、信号SAが内部電源の電圧VINTである「H」レベルで入力されると、信号SBが外部電源の電圧VEXである「H」レベルとなり、MOSトランジスタ1がオフ状態となり、かつ、信号SAが「H」レベルで入力されることにより、MOSトランジスタ4がオン状態となり、出力回路O1は、電圧が接地レベルである「L」レベルの出力信号OUTを出力する。
【0080】
ダイオードD1は、MOSトランジスタ1のゲートと、MOSトランジスタ2のゲートとの間に、順方向に介挿されている。
また、ダイオードD1は、出力信号DOUTの電圧が「H」レベルから「L」レベルに遷移するとき、MOSトランジスタ2のゲートとドレインとの寄生容量により、出力信号DOUTが下降する変動に伴ってMOSトランジスタ2のゲートに印加される電圧VRRが下降する効果を、「H」レベル状態の電圧VEXの信号SBの配線から信号RRの配線へ、順方向に電流を流して電荷を供給することにより、制御信号RRの電圧を上昇させることにより、電圧VRRの変動を抑える。
【0081】
ダイオードD2は、MOSトランジスタ3のゲートと、MOSトランジスタ4のゲートとの間に介挿されている。
また、ダイオードD2は、出力信号DOUTの電圧が「L」レベルから「H」レベルに遷移するとき、MOSトランジスタ3のゲートとドレインとの寄生容量により、出力信号DOUTが上昇する変動に伴ってMOSトランジスタ3のゲートに印加される電圧VRRが上昇する効果を、信号RRの配線から「L」レベル状態の接地電圧の信号SAの配線へ、順方向に電流を流して電荷引き抜くことにより、制御信号RRの電圧を低下させてキャンセルすることにより、電圧VRRの変動を抑える。
【0082】
ここで、ダイオードD1を介して、「H」レベル状態の電圧VEXの信号SBの配線から信号RRの配線へ、順方向に電流が流れるとき、信号SAの電圧が上昇しているため、ダイオードD2には電流が流れない。
同様に、ダイオードD2を介して、信号RRの配線から「L」レベル状態の接地電圧の信号SAの配線へ、順方向に電流が流れるとき、信号SBの電圧が低下しているため、ダイオードD1には電流が流れない。
このとき、ダイオードD1の数は、電圧VEXが電圧VRRの所定の値(例えば、1/2VEX)に電圧降下するように設定され、ダイオードD2の数は、接地電圧に対して電圧VRRが上昇した電圧の値から所定の値(例えば、1/2VEX)に降下するように設定される。
【0083】
次に、図3及び図4を参照し、第2の実施形態の動作を説明する。図4は、図3の動作例を説明するタイミングチャートである。
時刻t11において、内部回路101が信号SAを「L」レベルから「H」レベルへの遷移を開始させると、信号SAの電圧の上昇に伴い、信号SBの電圧が電圧VLから上昇を開始する。
そして、信号SAの電圧及び信号SBの電圧が徐々に上昇するため、MOSトランジスタ4がオン状態に移行し、MOSトランジスタ1がオフ状態に移行する過程において、出力信号DOUTの電圧レベルが電圧VEXから徐々に下降していく。
【0084】
図3の第2の実施形態による出力回路O2において、出力信号DOUTが下降することにより、MOSトランジスタ2のゲートとドレインとの寄生容量により信号RRの電圧VRRが低下を始める。
そして、信号SBの電圧と制御信号RRの電圧VRRとの差が、ダイオードD1に順方向に電流が流れる電圧の値となると、信号SBの配線から制御信号RRの配線へ電流がながれ、カソードに接続されている配線の制御信号RRの電圧VRRを上昇させようとする。
【0085】
このため、第2の実施形態の出力回路O2は、出力信号DOUTの電圧の下降により、MOSトランジスタ2のソース及びドレインの電圧の低下、すなわち、MOSトランジスタ2のドレイン電圧の低下に伴う、MOSトランジスタ2のドレインとゲートとの間の寄生容量による、ゲートに印加されている制御信号RRの電圧VRRの低下を、上述のダイオードD1を介し、信号SBの配線から電荷を制御信号RRの配線へ供給させて、電圧VRRを上昇させようとする効果によりキャンセルすることができる。
【0086】
このとき、信号SAの電圧も上昇しているため、ダイオードD2の両端の電圧が順方向の電流が流れる値となることはなく、ダイオードD2を介して、制御信号RRの配線から信号SAの配線へ電流は流れない。このため、ダイオードD2により制御信号RRの配線から配線SAへ電流が流れ、制御信号RRの配線から電荷が引き抜かれ、制御信号RRの電圧が低下することはない。
【0087】
次に、時刻t12において、第2の実施形態による出力回路O2による出力信号DOUTは接地電位まで低下する。
一方、図2の従来の出力回路による出力信号DOUTにおいて、制御信号SNの電圧VSN及び制御信号SPの電圧VSPが低下することにより、MOSトランジスタ3のオン抵抗が増加し、MOSトランジスタ2のオン抵抗が減少しているため、出力信号DOUTの「H」レベルから「L」レベルへの遷移における遅延時間が長くなり、出力信号DOUTの電圧は、接地電位まで低下していない。
このように、ダイオードD1により、各々制御信号RRの電圧VRRの低下を、キャンセルさせることにより、信号SAの変化から出力信号DOUTの変化するまでの遅延時間を低減させ、動作速度を向上することができる。
【0088】
次に、時刻t13において、内部回路101が信号SAを「H」レベルから「L」レベルへの遷移を開始させると、信号SAの電圧の下降に伴い、信号SBの電圧が電圧VEXから下降を開始する。
そして、信号SAの電圧及び信号SBの電圧が徐々に下降するため、MOSトランジスタ4がオフ状態に移行し、MOSトランジスタ1がオン状態に移行する過程において、出力信号DOUTの電圧レベルが接地電位から徐々に上昇していく。
【0089】
図3の第2の実施形態による出力回路O2において、出力信号DOUTが上昇することにより、MOSトランジスタ2のゲートとドレインとの寄生容量により信号RRの電圧VRRが上昇を始める。
そして、制御信号RRの電圧VRRと信号SAの電圧との差が、ダイオードD2に順方向に電流が流れる電圧の値となると、制御信号RRの配線から信号SBの配線へ電流がながれ、アノードに接続されている配線の制御信号RRの電圧VRRを低下させようとする。
【0090】
このため、第2の実施形態の出力回路O1は、出力信号DOUTの電圧の上昇により、MOSトランジスタ2のソース及びドレインの電圧の上昇、すなわち、MOSトランジスタ2のドレイン電圧の上昇に伴い、MOSトランジスタ2のドレインとゲートとの間の寄生容量によって、ゲートに印加されている制御信号RRの電圧VRRの上昇を、上述のダイオードD2を介し、制御信号RRの配線から信号SBの配線へ電荷を供給させて、電圧VRRを低下させようとする効果によりキャンセルすることができる。
【0091】
このとき、信号SBの電圧も低下しているため、ダイオードD1の両端の電圧が順方向の電流が流れる値となることはなく、ダイオードD1を介して、信号SBの配線から制御信号RRの配線へ電流は流れない。このため、ダイオードD1により制御信号SAの配線から制御信号RRの配線へ電流が流れ、制御信号RRの配線に電荷が供給され、制御信号RRの電圧が上昇することはない。
【0092】
次に、時刻t14において、第2の実施形態による出力回路O2による出力信号DOUTは外部電源の電圧VEXまで上昇する。
一方、図2の従来の出力回路による出力信号DOUTにおいて、制御信号SNの電圧VSN及び制御信号SPの電圧VSPが上昇することにより、MOSトランジスタ3のオン抵抗が減少し、MOSトランジスタ2のオン抵抗が増加しているため、出力信号DOUTの「L」レベルから「H」レベルへの遷移における遅延時間が長くなり、出力信号DOUTの電圧は、外部電源の電圧VEXまで上昇していない。
このように、ダイオードD2により、各々制御信号RRの電圧VRRの上昇を、キャンセルさせることにより、信号SAの変化から出力信号DOUTの変化するまでの遅延時間を低減させ、動作速度を向上することができる。
このように、ダイオードD1及びダイオードD2により、制御信号RRの電圧VRRの上昇を、キャンセルさせることにより、信号SAの変化から出力信号DOUTの変化するまでの遅延時間を低減させ、動作速度を向上することができる。
【0093】
また、第2の実施形態による出力回路O2は、第1の実施形態と同様に、制御信号RRの電圧の変動を、ダイオードD1及びダイオードD2により防止しているため、特に、微小電流電源10の制御信号RRを出力する電流容量を増加させる必要が無く、電圧VRRの電圧レベルを所定の範囲に保持するのに必要な電流のみで済むために、消費電流を減少させる事が可能である。
【0094】
<第3の実施形態>
図5は本発明の第3の実施形態による入力回路の構成を示すブロック図である。この入力回路I1は、図9に示す半導体集積回路における入力回路102の代わりに用いられる。この半導体集積回路には、外部端子により外部電源の電圧VEX(VDD)が供給され、内部降圧回路100により、この電圧VEXを内部回路に供給する内部電圧VINTに変換して、内部回路101に駆動電圧として供給している。
【0095】
この図1において、入力回路I1は、ダイオード20,pチャネル型のMOSトランジスタ21,pチャネル型のMOSトランジスタ22,及びnチャネル型のMOSトランジスタ23が直列に接続されて構成されている。これらのMOSトランジスタのゲート酸化膜は、内部回路101を構成しているMOSトランジスタのゲート酸化膜と同一の厚さで形成されている。
【0096】
すなわち、内部回路101のMOSトランジスタは、微細化のスケーリング測に対応した厚さのゲート酸化膜により形成されている。そして、内部降圧回路100は、この内部回路101のMOSトランジスタのゲート酸化膜の耐圧を満足させる内部電圧VINTに外部電圧VEXを降圧させている。
【0097】
ダイオード20は、アノードが外部電源の電圧VEXの配線に接続され、カソードがMOSトランジスタ21のソースへ接続されている。
また、ダイオード20は、電圧VEXを内部電源の電圧VINTへ降下させ、この電圧VINTを入力回路I1の駆動電圧として供給している。
MOSトランジスタ1は、ゲートが入力端子TINへ接続され、ドレインにMOSトランジスタ22のソースが接続されている。
【0098】
MOSトランジスタ22は、ゲートが接地され、ドレインがMOSトランジスタ23のドレインと接続されている。
このMOSトランジスタ22のドレインとMOSトランジスタ23のドレインとの接続点が、内部回路101へ接続され、入力信号INの電圧を変換された出力信号OUTを出力する内部端子TINTとなる。
また、MOSトランジスタ22は、出力信号OUTが接地電圧の「L」レベルで出力されるとき、MOSトランジスタ21のドレインの電圧を接地電圧とさせないように、電圧VINTを分圧するために設けられている。
【0099】
これにより、入力信号INが電圧VEXの「H」レベルとなり、内部端子TINが「L」レベル(接地電位)に低下したとしても、MOSトランジスタ21のドレインの電圧は、MOSトランジスタ22により分圧されているために接地電圧へ下がらない。
この結果、MOSトランジスタ21のゲートとドレインとの間に印加される電圧は、MOSトランジスタ21のゲート酸化膜の耐圧を満足させる値となる。
【0100】
MOSトランジスタ23は、ゲートがnチャネル型のMOSトランジスタ24のソースへ接続され、ソースが接地されている。
微小電流電源6から電圧VRPの制御信号RPが常時入力され、MOSトランジスタ3のゲートには、微小電流電源6から電圧VRNの制御信号RNが常時入力されている。
MOSトランジスタ24は、ゲートが点Sに接続され、ドレインが入力端子TINが接続されている。ここで、点Sは、ダイオード20のカソードとMOSトランジスタ21のソースとの接続点である。点Gの電圧値は、電圧VINTである。
【0101】
キャパシタ25は、入力端子TINと点Gとの間に介挿されている。ここで、点GはMOSトランジスタ23のゲートとMOSトランジスタ24のソースとの接続点である。
また、キャパシタ25は、入力信号INが「L」レベルから「H」レベルへ遷移するとき、MOSトランジスタ23のゲート電圧を上昇させるために用いられる。
【0102】
すなわち、入力信号INが「L」レベルから「H」レベルへ遷移するとき、MOSトランジスタ24を介して、「L」レベルから「H」レベルへの入力信号INの変化がMOSトランジスタ23のゲートへ供給される。
しかしながら、MOSトランジスタ23のゲート、すなわち点Gの電圧は、電圧「VINT−VTN」以上に上昇しない。ここで、「VTN」はMOSトランジスタ24のしきい値の電圧である。
【0103】
さらに、MOSトランジスタ24のオン抵抗とMOSトランジスタ23のゲートの容量とによる時定数により、点Gの電圧の「H」レベルへの遷移に時間がかかり、MOSトランジスタ23のオン状態におけるオン抵抗は十分低くならずに、出力信号OUTの電圧が接地電圧に低下するために要する時間が長くなり、入力信号INの変化が出力信号OUTに現れる遅延時間が増大する。
【0104】
このとき、キャパシタ25は、入力端子TINに接続された一方の端子の電圧が、入力信号INが「L」レベルから「H」レベルへ遷移することにより上昇することで、点Gに接続された他方の端子の電圧も上昇し、MOSトランジスタ23のゲートの電圧を上昇させる。
これにより、入力回路IN1は、MOSトランジスタ23のオン抵抗を低下させることができ、出力信号OUTの「H」レベルから「L」レベルへの遷移を高速に行うことが可能である。
【0105】
さらに、キャパシタ25は、入力信号INが「H」レベルから「L」レベルへ遷移するとき、MOSトランジスタ23のゲート電圧を下降させるために用いられる。
すなわち、入力信号INが「H」レベルから「L」レベルへ遷移するとき、MOSトランジスタ24を介して、「H」レベルから「L」レベルへの入力信号INの変化がMOSトランジスタ23のゲートへ供給される。
【0106】
しかしながら、MOSトランジスタ23のゲート、すなわち点Gの電圧は、MOSトランジスタ23を介して電荷が引き抜かれるため、MOSトランジスタ24のオン抵抗とMOSトランジスタ23のゲートの容量とによる時定数により、点Gの電圧が接地電位まで低下するために時間がかかり、入力信号INの変化が出力信号OUTに現れる遅延時間が増大する。
【0107】
このとき、キャパシタ25は、入力端子TINに接続された一方の端子の電圧が、入力信号INが「H」レベルから「L」レベルへ遷移することにより下降することで、点Gに接続された他方の端子の電圧も下降し、MOSトランジスタ23のゲートの電圧を下降させる。
これにより、入力回路IN1は、MOSトランジスタ23をオフ状態に高速に移行させることができ、出力信号OUTの「Lレベルから「H」レベルへの遷移を高速に行うことが可能である。
【0108】
ここで、キャパシタ25の容量は、入力信号INが「L」レベルから「H」レベルへ遷移するとき、点Gの電圧を、MOSトランジスタ23のゲート酸化膜の耐圧を超える電圧へ上昇させない値で、かつ、入力信号INが「H」レベルから「L」レベルへ遷移するとき、点Gの電圧を、MOSトランジスタ23のゲート酸化膜の耐圧を超える電圧へ下降させない値に設定される。
【0109】
次に、図5及び図6を参照し、第3の実施形態の動作を説明する。図6は、図5の動作例を説明するタイミングチャートである。
この図6において、出力信号OUTが実線と破線との2つの線で示されているが、実線が図5に示す本発明の第3の実施形態による入力回路I1の動作を示した線であり、破線が図10に示す従来例の入力回路の動作を示した線である。
時刻t21において、外部回路からの入力信号INが、「L」レベルから「H」レベルへの遷移を開始させると、MOSトランジスタ24を介して点Gに電荷が供給されとともに、キャパシタ25により点Gの電圧が引き上げられて、点Gの電圧は電圧「VINT−VTN」より上昇する。
これにより、MOSトランジスタ23のオン抵抗が低下し、MOSトランジスタ23に多くの電流が流れるため、出力信号OUTの電圧は高速に低下する。
【0110】
これにより、図10における、MOSトランジスタ114のオン抵抗とMOSトランジスタ113の寄生容量の容量値による時定数の遅れにより、点Pの電圧の上昇が遅いため、MOSトランジスタ113のオン抵抗が低下せず、出力信号OUTの電圧の低下が入力回路I1に比較して遅い。
時刻t22において、入力回路I1は、出力信号OUTの電圧を接地電圧へ低下させているが、一方の図10の入力回路は、点Pの電圧が上昇しないため、MOSトランジスタ113のオン抵抗が低下せず、出力信号OUTの電圧を接地電圧に低下させることが出来ない。
【0111】
次に、時刻t23において、外部回路からの入力信号INが、「H」レベルから「L」レベルへの遷移を開始させると、MOSトランジスタ24を介して点Gから電荷が引き抜かれるとともに、キャパシタ25により点Gの電圧が引き下げられて、点Gの電圧は急速に接地電圧へ低下する。
このとき、「H」レベルから「L」レベルへの遷移のとき、点Gの電圧が線G(1)で示したように放電していない場合、点Gの電圧は、キャパシタ25により、急速に電圧「VINT−VTN」へ下がり、その後、MOSトランジスタ24がオン状態となることにより、入力信号INの電圧変化に追従する。
【0112】
また、「H」レベルから「L」レベルへの遷移のとき、点Gの電圧が線G(2)で示したように、点Pと同様な電圧まで低下している場合、このときすでにMOSトランジスタ24がオン状態にあるため、キャパシタ25による電圧の低下はそれほど影響がないが、入力信号INの電圧が線G(2)で示す点Gの電圧以下に下がると、点Gの電圧は、キャパシタ25により入力信号INの電圧の変化に追従して急速に低下させられる。
【0113】
これにより、MOSトランジスタ23はオフ状態に移行し、MOSトランジスタ23に電流が流れ無くなるため、出力信号OUTの電圧は急速に上昇する。
時刻t24において、入力回路I1は、出力信号OUTの電圧を内部電源の電圧VINTへ上昇させているが、一方の図10の入力回路は、点Pの電圧が低下しないため、MOSトランジスタ113がオフ状態へ移行せず、出力信号OUTの電圧を電圧VINTへ上昇させることが出来ない。
【0114】
上述したように、第3の実施形態の入力回路I1によれば、キャパシタ25により、MOSトランジスタ23のゲートの電圧を入力信号INの電圧変化に追従させることで、MOSトランジスタ23のゲートに印加される電圧を入力信号に合わせて急速に変化させることができるため、MOSトランジスタ23のオン/オフの動作を高速に行うことが可能となり、入力信号INの変化が出力信号OUTに反映される遅延時間を減少させ、入力信号INの電圧を変化させる処理の動作速度を向上させることができる。
【0115】
<第4の実施形態>
図7に示す第4の実施形態の入力回路I2が図5に示す第3の実施形態と異なるのは、入力端子TINと点Gとの間にダイオード26が、キャパシタ25と並列に介挿された点である。他の構成については、第3の実施形態と同様のため、説明を省略する。
【0116】
入力信号INの電圧が「L」レベルから「H」レベルへ(接地電圧から電圧VEXへ)遷移するとき、ダイオード26により、点Gの電圧が電圧「VINT−Vf」まで上昇し、MOSトランジスタ23のオン抵抗を低下させ、第3の実施形態の入力回路I1に比較して、高速に出力信号OUTの電圧を接地電圧に低下させる。ここで、「Vf」は、ダイオード26の順方向に電流が流れた場合の降下電圧である。
また、ダイオード26を、p型拡散層とn型拡散層とのPN接合で構成すると、同時に、ダイオード26とキャパシタ25とを1つの構成で、またはダイオード26をキャパシタ25の1部として形成することが可能である。
【0117】
次に、図7及び図8を参照し、第4の実施形態の動作を説明する。図8は、図7の動作例を説明するタイミングチャートである。
時刻t31において、外部回路からの入力信号INが、「L」レベルから「H」レベルへの遷移を開始させると、MOSトランジスタ24を介して点Gに電荷が供給されとともに、キャパシタ25により点Gの電圧が引き上げられ、さらにダイオード26の順方向電流により、点Gの電圧は電圧「VINT−Vf」へ、急速に上昇する。
これにより、MOSトランジスタ23のオン抵抗が低下し、MOSトランジスタ23に多くの電流が流れるため、出力信号OUTの電圧は高速に低下する。
そして、時刻t32において、入力回路I2は、出力信号OUTの電圧を接地電圧へ低下させている。
【0118】
次に、時刻t33において、外部回路からの入力信号INが、「H」レベルから「L」レベルへの遷移を開始させると、MOSトランジスタ24を介して点Gから電荷が引き抜かれるとともに、キャパシタ25により点Gの電圧が引き下げられて、点Gの電圧は急速に接地電圧へ低下する。
このとき、「H」レベルから「L」レベルへの遷移のとき、点Gの電圧は、キャパシタ25により、急速に電圧「VINT−VTN」へ下がり、その後、MOSトランジスタ24がオン状態となることにより、入力信号INの電圧変化に追従して急速に低下させられる。
【0119】
これにより、MOSトランジスタ23はオフ状態に移行し、MOSトランジスタ23に電流が流れ無くなるため、出力信号OUTの電圧は急速に上昇する。
そして、時刻t24において、入力回路I1は、出力信号OUTの電圧を内部電源の電圧VINTへ上昇させている。
【0120】
上述したように、第4の実施形態の入力回路I2によれば、入力信号INが「L」レベルから「H」レベルへの遷移において、第3の実施形態の効果に加え、ダイオード26により点Gの電圧が電圧「VINT−Vf」へ上昇するため、オフの動作を高速に行うことが可能となり、入力信号INの変化が出力信号OUTに反映される遅延時間を減少させることができ、動作速度を向上させることができる。
【0121】
上述してきた第1の実施形態の出力回路O1,第2の実施形態の出力回路O2,第3の実施形態の入力回路I1及び第4の実施形態の入力回路I2の各々の出力回路及び入力回路を組み合わせて、図9の入力回路102と出力回路103に代えて用いることにより、ゲート酸化膜の膜厚が同一なMOSトランジスタにより半導体集積回路装置を構成することが出来る。
また、入力回路102の出力する信号の電圧レベルと、内部回路が出力回路に出力する信号の電圧レベルとは、必ずしも一致したものである必要がない。
すなわち、内部回路は、入力回路102からの信号の電圧レベルを、昇圧または降圧し、出力回路103に出力する場合もある。
【0122】
この結果、入力回路及び出力回路のMOSトランジスタの膜厚を、内部回路の膜厚と異なった厚さに作成する従来の構成の半導体集積回路装置に比べ、製造工程におけるプロセスの工程数を削減(4プロセス程度)でき、製造期間が短縮でき、かつ製造コストを削減でき、チップ価格を低下させることが可能となる。
【0123】
以上、本発明の一実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0124】
【発明の効果】
本発明の出力回路によれば、制御信号,内部信号の変動を第1のキャパシタと第2のキャパシタにより、それぞれ、第1のMOSトランジスタのゲート及び第2のMOSトランジスタのゲートに伝達することにより、第1のMOSトランジスタのゲートに入力される電圧と、第2のMOSトランジスタのゲートに入力される電圧との外部信号に基づく変動(上昇及び下降)をキャンセルさせることで、第1のMOSトランジスタ及び第2のMOSトランジスタの動作を安定させ、内部信号の変化から外部信号の変化までの遅延時間を低減させ、動作速度を向上させることができる効果がある。
【0125】
また、本発明の入力回路によれば、第3のMOSトランジスタ(MOSトランジスタ23)のゲートの電圧を入力信号の電圧変化にキャパシタで追従させることにより、第3のMOSトランジスタのオン/オフの動作を高速に行うことが可能となり、入力信号の変化が内部信号に反映される遅延時間を減少させることができ、動作速度を向上させることができる。
【0126】
さらに、本発明の出力回路及び入力回路を用いることにより、ゲート酸化膜の膜厚が同一なMOSトランジスタにより半導体集積回路装置を構成することが出来き、入力回路及び出力回路のMOSトランジスタの膜厚を、内部回路の膜厚と異なった厚さに作成する従来の構成の半導体集積回路装置に比べ、製造工程におけるプロセスの工程数を削減(4プロセス程度)でき、製造期間が短縮でき、かつ製造コストを削減できるため、チップ価格を低下させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による出力回路の構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1の出力回路の動作例を示すタイミングチャートである。
【図3】 本発明の第2の実施形態による出力回路の構成例を示すブロック図である。
【図4】 図3の出力回路の動作例を示すタイミングチャートである。
【図5】 本発明の第3の実施形態による入力回路の構成例を示すブロック図である。
【図6】 図5の入力回路の動作例を示すタイミングチャートである。
【図7】 本発明の第4の実施形態による入力回路の構成例を示すブロック図である。
【図8】 図7の入力回路の動作例を示すタイミングチャートである。
【図9】 従来の内部電圧を降下する降圧回路を有する半導体集積回路の構成を示す概念図である。
【図10】 従来例による入力回路の構成を示すブロック図である。
【図11】 従来例による出力回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2,5a,5b,21,22 MOSトランジスタ
3,4,5e,5f,23,24 MOSトランジスタ
5 レベルシフタ
5c,5d,20,26 ダイオード
5g インバータ
6,10 微小電流電源
7,8,25 キャパシタ
D1,D2 キャパシタ
O1,O2 出力回路
I1,I2 入力回路

Claims (14)

  1. 第1の電圧を降圧した第2の電圧レベルを有する内部信号を、前記第1の電圧レベルに変換して出力端子から出力する出力回路であって、
    前記内部信号の電圧レベルを前記第1の電圧レベルに変換して第1の信号として出力するレベル変換手段と、
    各ドレインが前記出力端子に接続され各ゲートに所定の電圧の制御信号が入力された第1および第2のMOSトランジスタと、
    前記第1の電圧の電源と前記第1のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記第1の信号が入力された第3のMOSトランジスタと、
    接地と前記第2のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記内部信号が入力された第4のMOSトランジスタと
    を具備し、
    前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートとを第1のキャパシタを介して接続し、
    前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトランジスタのゲートとを第2のキャパシタを介して接続することにより、
    前記制御信号のレベル変動を抑制したことを特徴とする出力回路。
  2. 第1の電圧を降圧回路で降圧した第2の電圧により内部回路が駆動されている半導体集積回路に設けられ、内部回路の第2の電圧レベルの内部信号を、前記第1の電圧のレベルの外部信号に変換して出力端子から出力する出力回路において、
    前記出力端子に各々ドレインが接続され、各々のゲートに所定の電圧の制御信号が入力された第1のMOSトランジスタ及び第2のMOSトランジスタと、
    前記第1の電圧の電源にソースが接続され、前記第1のMOSトランジスタのソースにドレインが接続された第3のMOSトランジスタと、
    ソースが接地され、前記第2のMOSトランジスタのソースにドレインが接続され、かつゲートに前記内部信号が入力される第4のMOSトランジスタと、
    前記内部信号の電圧をレベル変換して、この変換後の内部信号を第3のMOSトランジスタのゲートへ出力するレベル変換手段と、
    前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートとの間に介挿された第1のキャパシタと、
    前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトランジスタのゲートとの間に介挿された第2のキャパシタと
    を具備することを特徴とする出力回路。
  3. 前記第1のキャパシタの容量値が、前記第1のMOSトランジスタのゲートとドレインとの寄生容量の容量値に合わせて設定され、前記第2のキャパシタの容量値が、前記第2のMOSトランジスタのゲートとドレインとの寄生容量の容量値に合わせて設定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の出力回路。
  4. 前記レベル変換手段が、内部信号が接地電圧である場合、前記制御信号を前記第1の電圧として出力し、内部信号が第2の電圧である場合、前記制御信号を、第3のMOSトランジスタのゲートとソース及びドレインとの間の電圧がゲート酸化膜の耐圧以下となる電圧として出力することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の出力回路。
  5. 第1の電圧を降圧した第2の電圧レベルを有する内部信号を、前記第1の電圧レベルに変換して出力端子から出力する出力回路であって、
    前記内部信号の電圧レベルを前記第1の電圧レベルに変換して第1の信号として出力するレベル変換手段と、
    各ドレインが前記出力端子に接続され各ゲートに所定の電圧の制御信号が入力された第1および第2のMOSトランジスタと、
    前記第1の電圧の電源と前記第1のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記第1の信号が入力された第3のMOSトランジスタと、
    接地と前記第2のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記内部信号が入力された第4のMOSトランジスタと
    を具備し、
    前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートとを第1のダイオードを介して接続し、
    前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトランジスタのゲートとを第2のダイオードを介して接続することにより、
    前記制御信号のレベル変動を抑制したことを特徴とする出力回路。
  6. 第1の電圧を降圧回路で降圧した第2の電圧により内部回路が駆動されている半導体集積回路に設けられ、前記内部回路の前記第2の電圧レベルの内部信号を、前記第1の電圧のレベルの外部信号に変換して出力端子から出力する出力回路において、
    前記出力端子に各々ドレインが接続され、各々のゲートに所定の電圧の制御信号が入力された第1のMOSトランジスタ及び第2のMOSトランジスタと、
    前記第1の電圧の電源にソースが接続され、前記第1のMOSトランジスタのソースにドレインが接続された第3のMOSトランジスタと、
    ソースが接地され、前記第2のMOSトランジスタのソースにドレインが接続され、かつゲートに前記内部信号が入力される第4のMOSトランジスタと、
    前記内部信号の電圧をレベル変換して第3のMOSトランジスタのゲートへ出力するレベル変換手段と、
    前記第1のMOSトランジスタのゲートと前記第3のMOSトランジスタのゲートとの間に介挿された第1のダイオードと、
    前記第2のMOSトランジスタのゲートと前記第4のMOSトランジスタのゲートとの間に介挿された第2のダイオードと
    を具備することを特徴とする出力回路。
  7. 直列に介挿される前記第1のダイオードの数が、前記第3のトランジスタのゲートと前記第1のトランジスタのゲートとの間の電位差に合わせて設定され、前記第2のダイオードの数が、前記第2のトランジスタのゲートと前記第4のトランジスタのゲートとの間の電位差に合わせて設定されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の出力回路。
  8. 前記レベル変換手段が、内部信号が接地電圧である場合、前記制御信号を前記第1の電圧として出力し、内部信号が第2の電圧である場合、前記制御信号を、第3のMOSトランジスタのゲートとソース及びドレインとの間の電圧がゲート酸化膜の耐圧以下となる電圧として出力することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の出力回路。
  9. 第1の電圧のレベルを有する外部信号を第2の電圧レベルに降圧し、前記第2の電圧のレベルで駆動される内部回路の入力端子に入力する入力回路であって、
    前記内部回路の入力端子にドレインが接続されゲートが接地された第1のMOSトランジスタと、
    前記第2の電圧を出力する第1の端子と前記第1のMOSトランジスタのソースとの間に接続されゲートに前記外部信号を入力された第2のMOSトランジスタと、
    前記内部回路の入力端子と接地との間に接続された第3のMOSトランジスタと、
    前記第3のMOSトランジスタのゲートと前記外部入力信号の入力される端子との間に接続され、前記第1の端子にゲートが接続された第4のMOSトランジスタと
    を具備し、
    前記外部入力信号の入力される端子と前記第3のMOSトランジスタのゲートとをキャパシタを介して接続することにより、前記第3のMOSトランジスタのゲート入力の電圧変動を抑制したことを特徴とする入力回路。
  10. 第1の電圧を第1の降圧回路で降圧した第2の電圧により内部回路が駆動されている半導体集積回路に設けられ、前記第1の電圧のレベルの外部信号を、前記第2の電圧のレベルの内部信号に変換して前記内部回路の入力端子へ入力する入力回路において、
    第2の降圧回路の前記第2の電圧のレベルを出力する第1の端子にソースが接続され、ゲートに前記入力端子が接続された第1のMOSトランジスタと、
    この第1のMOSトランジスタのドレインにソースが接続され、ゲートが接地された第2のMOSトランジスタと、
    この第2のMOSトランジスタのドレインにドレインが接続され、ソースが接地された第3のMOSトランジスタと、
    この第3のMOSトランジスタのゲートとソースが接続され、ゲートに前記第2の電圧が印加され、ドレインが入力端子に接続された第4のトランジスタと、
    前記第3のMOSトランジスタのゲートと前記入力端子との間に介挿されたキャパシタと
    を具備することを特徴とする入力回路。
  11. 前記第3のMOSトランジスタのゲートと前記入力端子との間に、前記キャパシタと並列に介挿されたダイオードを具備することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の入力回路。
  12. 前記第1の電圧の電源と前記第1の端子とがダイオードを介して接続されていることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載の入力回路。
  13. 前記入力端子が第1の電圧に上昇した場合に、前記第3のMOSトランジスタのゲートとソース及びドレインとの間の電圧がゲート酸化膜の耐圧を超えない値に、前記キャパシタの容量が設定されていることを特徴とする請求項9から請求項12のいずれかに記載の入力回路。
  14. 前記第1の電圧が降圧回路により降圧された前記第2の電圧により内部回路が駆動され、請求項1から請求項8までの何れかに記載の出力回路と、請求項9から請求項13のいずれかに記載の入力回路とを具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
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