JP4416525B2 - 振れ補正装置及び光学機器 - Google Patents

振れ補正装置及び光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4416525B2
JP4416525B2 JP2004025951A JP2004025951A JP4416525B2 JP 4416525 B2 JP4416525 B2 JP 4416525B2 JP 2004025951 A JP2004025951 A JP 2004025951A JP 2004025951 A JP2004025951 A JP 2004025951A JP 4416525 B2 JP4416525 B2 JP 4416525B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shake correction
optical axis
base member
lens
lens holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004025951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005215647A (ja
JP2005215647A5 (ja
Inventor
弘司 赤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004025951A priority Critical patent/JP4416525B2/ja
Publication of JP2005215647A publication Critical patent/JP2005215647A/ja
Publication of JP2005215647A5 publication Critical patent/JP2005215647A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4416525B2 publication Critical patent/JP4416525B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

本発明は、振動に伴う像振れを光学的に補正する振れ補正装置に関するものである。
従来のレンズ鏡筒の振れ補正装置(第1の従来例)は、特許文献1に記載のように、ケース部材に環状の第1のヨーク部材が取り付けられ、第1のヨーク部材には板状の第1の永久磁石が配置され、振動補正レンズとコイルが取り付けられた移動枠部材が、第1の永久磁石とコイルとが対向するように配置され、板状の第2の永久磁石が取り付けられた環状の第2のヨーク部材が、上記移動枠部材およびコイルに対向するように配置されている。さらに、環状の第2のヨーク部材が、ケース部材に設けられた当接面に当接することで、第1の永久磁石と第2の永久磁石とが所定の間隔を維持して対向するように構成されている。
この上記特許文献1では、移動枠部材の光軸方向への移動(倒れ)による光学性能の低下を抑えるためと、コイルと第1の永久磁石との間隔およびコイルと第2の永久磁石との間隔を所定間隔に維持して、磁気回路を安定化させ、良好な振れ補正性能を得るために、移動枠部材に複数の支持軸を設け、ケース部材にそれらの支持軸に係合する長穴部を設けた構造となっている。
また、特許文献2に記載のレンズ鏡筒の振れ補正装置(第2の従来例)は、ケース部材にL形状の第1のヨーク部材が取り付けられ、第1のヨーク部材には棒状の永久磁石が配置され、振動補正レンズとコイルが取り付けられた移動枠部材が、永久磁石とコイルとが対向するように配置され、環状の第2のヨーク部材が、移動枠部材およびコイルに対向するように配置されている。また、環状の第2のヨーク部材は、ケース部材に設けられた当接面に当接することで、永久磁石と第2のヨーク部材とが所定の間隔を維持して対向するように構成されている。さらに、ケース部材と移動枠部材とには、ガイド部材が係合しており、移動枠部材の移動方向を阻止している。また、コイルへの給電のためのフレキシブルプリント基板が、ケース部材と移動枠部材に係合して取り付けられていて、フレキシブルプリント基板の一方の端がコイルの端子と接合し、他方の端が振れ補正制御回路に接合している。
この上記特許文献2では、移動枠部材の光軸方向への移動(倒れ)による光学性能の低下を抑えるためと、コイルと永久磁石との間隔およびコイルと第2のヨーク部材との間隔を所定間隔に維持して、磁気回路を安定化させ、良好な振れ補正性能を得るために、圧縮バネと摺動ピンにより、移動枠部材を第2のヨーク部材に押圧して片寄せする構造となっている。
また、特許文献3に記載のレンズ鏡筒の振れ補正装置(第3の従来例)は、振れ補正光学系の補正ロックを行うロック機構の駆動源(モータ)および伝達機構が、振れ補正ユニットの光軸方向の位置よりも、撮像面側に張り出して配置されている。
特開2002−182259号公報(段落0022〜段落0025、図1、2等) 特開2001−42377号公報(段落0021、0022、図1〜3等) 特開平8−87046号公報(段落0052、図3等)
しかしながら、上記第1の従来例によれば、支持軸に係合するケース部材の長穴部の近傍に第2のヨーク部材の当接面が設けられているため、第1の永久磁石と第2の永久磁石の磁気吸引力により、当接面を押圧することによって長穴部を変形させ、支持軸との摺動摩擦が増し、振れ補正性能を悪化させてしまう可能性がある。
また、上記第2の従来例によれば、圧縮バネと摺動ピンにより、移動枠部材を第2のヨーク部材に押圧して片寄せする構造となっているため、振れ補正(光軸に垂直方向に移動枠部材が移動)中に常に圧縮バネによって強制的に光軸方向と平行な方向に付勢された力(垂直抗力)による摺動摩擦が働くため、振れ補正光学装置の振れ補正性能を悪化させる要因となっている。
さらに、上記第2の従来例では、ケース部材への第1のヨーク部材の取り付けをネジなどの締結部材により複数箇所で固定し、それらの締結部は前述の摺動ピンの摺動箇所の近傍に設けられた構成となっている。よって、ケース部材への締結時のケース部材の変形が、摺動ピンのケース部材側の摺動面に伝わり、圧縮バネによる付勢力が均一にならず、摺動摩擦が変化するため、安定した振れ補正性能が得られない可能性がある。
また、上記第3の従来例によれば、ロック機構の駆動源(モータ)および伝達部材は、振れ補正ユニットの光軸方向の位置よりも、撮像面側に配置された構成となっているため、振れ補正光学装置が光軸方向に大きくなって、レンズ鏡筒の全長が大型化してしまう要因になる。
本発明は、良好な振れ補正性能を有し、さらには小型の振れ補正装置及び該振れ補正装置を備えた光学機器を提供することを目的としている。
本発明の振れ補正装置は、ベース部材と、振れ補正レンズを保持し、ベース部材に対して光軸直交方向に移動可能なレンズ保持部材と、ベース部材に対して固定された永久磁石と、レンズ保持部材に対して固定され、永久磁石との間での電磁作用によりレンズ保持部材を光軸直交方向に駆動するコイルと、コイルに対して永久磁石とは反対側に配置されるようベース部材に固定されたヨーク部材とを有する。そして、ベース部材には、ヨーク部材側に延出し、レンズ保持部材に設けられた係合部と係合して該レンズ保持部材の光軸方向への移動を阻止する移動制限部が設けられており、ヨーク部材は、移動制限部の延出方向端面との当接を避ける凹形状の退避形状部を有する。ベース部材には、さらに移動制限部の両側のうち少なくとも一方における延出方向端面よりも永久磁石側の位置に、ヨーク部材の永久磁石側の面と当接する当接部が設けられている。
本発明によれば、ヨーク部材に設けられた退避形状部により、該ヨーク部材と移動制限部の延出方向端面との当接を避けることができ、該移動制限部の変形が防止される。よって、移動制限部に係合する軸と該移動制限部との摺動摩擦の増加が防止でき、安定した振れ補正性能を発揮する振れ補正装置を提供することができる。
また、移動制限部の両側のうち少なくとも一方における延出方向端面よりも永久磁石側の位置に、ヨーク部材と当接する当接部が設けられるため、該移動制限部を変形させないで、ベース部材に対して安定したヨーク部材の取付けができる。
また、ロック機構を駆動するアクチュエータの配置スペースを形成するように、ガイド部材の第1のガイド部と第2のガイド部との間に退避形状部を設けたことにより、配置スペースを有効に活用できる。よって、該アクチュエータが振れ補正装置の光軸の垂直方向へ張り出す量を小さくできるので、小型の振れ補正装置を提供できる。
また、該アクチュエータを、該振れ補正装置の光軸方向両端に形成された光束を通過させる開口の端面の間に配置しているため、アクチュエータが振れ補正装置の光軸方向へ張り出す量を小さくできる。よって、振れ補正装置の光軸方向の外形よりもアクチュエータが突出することがなく、振れ補正装置を光軸方向に小型化できる。
以下に本発明の実施例について説明する。
まず、振れ補正装置が搭載されたレンズシステムとカメラシステムの構成について説明する。図15は、振れ補正装置を搭載したカメラシステム(レンズシステムを含む)の構成を示すブロック図である。
200はカメラ本体、300は交換レンズ本体、201はマイクロコンピュータで構成されるカメラCPUで、後述するカメラ本体200内の種々の回路の動作を制御すると共に、レンズ本体300の装着時にはレンズ接点302とカメラ接点202が接続されて、レンズCPU301との通信を行うものである。203は外部より操作可能な電源スイッチであり、カメラCPU201を立ち上げてシステム内の各アクチュエータやセンサ等への電源供給及びシステムの動作を可能な状態とするためのスイッチである。204は外部より操作可能な2段ストローク式のレリーズスイッチで、その信号はカメラCPU201に入力される。また、205は測光ユニット、206はCCDセンサ、CMOSセンサ等の撮像素子を有する撮像ユニット、208は焦点検出ユニット、209は表示ユニットである。
カメラCPU201はレリーズスイッチ204より入力された信号に従い、第1ストロークスイッチがON(SW1信号発生)であれば、測光ユニット205による露光量の決定や焦点検出ユニット208による被写体の合焦演算結果に基づいた後述の合焦ユニットへの合焦レンズ駆動命令による合焦動作および合焦判定等を行って撮影準備状態に入り、第2ストロークスイッチがON(SW2信号発生)まで操作されたことを検知すると、レンズ本体300内のレンズCPU301(後述するレンズ本体300内の種々のユニット回路の動作を制御すると共に、カメラ本体200に装着された時にはレンズ接点302とカメラ接点202が接続されて、カメラCPU201との通信を行うもの)に後述のレンズ本体300内の絞り装置の駆動命令を送信して、絞りユニットを駆動するとともに、撮像ユニット206に撮影開始命令を送信して実際の動作を行わせる。209は、絞り値やシャッタスピードなどの各種撮影条件や、撮影枚数、電池残量、各種モードを、カメラCPU201の指令により表示を行う表示ユニットである。
303は外部より操作可能な像振れ補正作動切替スイッチ(以下、ISスイッチと記す)であり、後述の像振れ補正動作(以下、IS動作とも記す)を行わせるかどうかを選択すること(ONでIS動作を選択)が可能である。
305は振れ補正装置であり、以下の6つの構成要素に大別される。第1は、振れ補正レンズとそれを保持する保持枠とから成る振れ補正光学系、第2は、振れ補正光学系を駆動するための駆動機構、第3は、移動した振れ補正光学系の位置を検出するための位置検出回路、第4は、振れ補正光学系を所定位置(光軸中心位置)にロックしたりロック解除(アンロック)したりすることのできるロック機構、第5は、ロック機構を駆動するためのロック駆動機構、第6はカメラの縦振れおよび横振れの加速度あるいは速度を検出して、振れ補正の対象となる振動状態を検出する振動検出回路である。
306は合焦ユニットであり、合焦レンズおよびその保持枠と、合焦レンズを目標位置まで駆動するための合焦レンズ駆動機構と、合焦レンズ駆動による駆動力を合焦レンズの移動力として伝達する伝達機構と、前述のようにカメラCPU201から送信された、合焦レンズの移動量の情報に従い、レンズCPU301によって制御され、合焦レンズ駆動機構に駆動指令を送る合焦レンズ駆動回路とから構成されている。
307は絞りユニットであり、開口面積を設定する絞り機構と、絞り機構を駆動するための絞り機構駆動ユニットと、前述のようにカメラCPU201から送信された絞り動作命令に従い、レンズCPU301によって制御され、絞り機構駆動ユニットに駆動指令を送る絞り駆動回路とから構成されている。
図16は、図15に示したレンズシステムおよびカメラシステムにおける主要動作を示すフローチャートである。
まず、カメラ本体200の電源スイッチ203がONされ、レンズ本体300に電源の供給が開始(又は、新しい電池を入れられた場合、カメラ本体200にレンズ本体300が装着された場合などカメラ本体200とレンズ本体300との間で通信が開始)されたことを判別すると(S5001)、レンズCPU301は振れ補正装置305に通電を行い、振れ補正装置305のイニシャル動作を行う(S5002)
このイニシャル動作についての詳細は、本実施形態の振れ補正装置の機械的構成を説明した後に説明(後述)するが、概説すると、振れ補正装置305のロック機構のロック部材(振れ補正光学系の保持枠をロックする部材)を所定の基準位置に設定するための処理で、ロック機構の駆動途中での電源遮断や衝撃等で、ロック機構のロック部材の位置がズレて、現在のロック状態が所定の基準位置から特定できなくなってしまった時のために、必ず電源投入時にロック機構を駆動して、ロック部材を所定の基準位置に設定する処理である。例えば、ロック駆動機構の駆動源として、ステッピングモータ(パルス駆動モータ)を用いた場合、所定の基準位置から目標位置までの駆動パルス数を制御することで、目標位置に到達させているため、所定の基準位置(現在の位置が基準位置から何パルス目のところか)が分からなくなると、目標位置までの正確なパルス数が算出できなくなる。このために、まず、所定の基準位置を定める動作が必要になる。
次に、カメラCPU201がレリーズスイッチ204にSW1信号が発生しているか否かを判別し(S5003)、発生していればレンズCPU301においてISスイッチ303がON(IS動作選択)になっているかを判別し(S5004)、IS動作が選択されていればステップ5005へ、選択されていなければステップ5019へ進む。ステップ5005では、レンズCPU301が内部タイマをスタートさせ、次にカメラCPU201が、測光ユニット205、合焦検出ユニット208による測光、合焦動作を行い、レンズCPU301が、合焦ユニット306による合焦動作、振れ補正装置305による振れ検出の開始、更にはロック駆動機構による振れ補正光学系のロック解除を行う(S5006)。
次に、レンズCPU301が上記タイマでの計時内容が、所定の時間t1に達したか否かを調べ、達していなければ達するまでこのステップに留まる(S5007)。これは、振動検出回路の出力信号が安定するまでの間、待機する為の処理である。その後、所定の時間t1 が経過すると、振動検出器の出力信号によって演算される目標値信号と、位置検出回路の出力信号に基づいて、振れ補正装置の駆動機構によって振れ補正光学系を駆動し、振れ補正制御を開始する(S5008)。
次に、カメラCPU201が、レリーズスイッチ204のSW2信号が発生しているか否かを調べ(S5009)、発生していなければ再びSW1信号が発生しているか否かの判別を行い(S5011)、もしSW1信号も発生していなければ、レンズCPU301が振れ補正制御を停止する(S5012)と共に、振れ補正光学系を所定の位置(光軸中心位置)にロックするようロック機構を駆動する(S5013)。
また、ステップ5009でSW2信号は発生していないが、ステップ5011でSW1信号が発生していると判別した場合はステップ5009へ戻る。そして、このステップ5009でレリーズスイッチ204のSW2信号が発生したことを判別すると、レンズCPU301が絞りユニット307を制御し、同時にカメラCPU201が、撮像ユニット206により露光(結像及び結像された画像データの電気信号の出力、変換処理等)を行う(S5010)。次いで、カメラCPU201がSW1信号の状態を調べ(S5011)、SW1信号が発生しなくなったらレンズCPU301が振れ補正制御を停止する(S5012)と共に、振れ補正光学系を所定の位置(光軸中心位置)にロック機構によりロックするよう、ロック駆動機構を駆動する(S5013)。
以上の動作を終了すると、次にレンズCPU301は、上記タイマを一旦リセットして再度スタートさせ(S5014)、再びSW1信号が所定時間t2内に発生するかどうかの判別を行う。もし振れ補正を停止してから所定時間t2内に再度SW1信号が発生したならば、測光,AF(測距動作及び合焦動作)及び振れ補正光学系のロック解除を行い(S5017)、振れ検出はそのまま継続されているので、直ちに目標値信号と位置検出回路の出力信号に基づいて、振れ補正光学系を駆動し、振れ補正制御を再び開始する(S5008)。以下、前述と同様の動作を繰り返す。
このような所定時間t2の経過判定の処理をすることにより、撮影者がレリーズ操作を停止した後に再度レリーズ操作をした際に、その度に振動検出回路を起動してその出力安定まで待機するといった不都合を無くすことが可能になる。
一方、振れ補正を停止してから所定時間t2以内にSW1信号が発生しなかった場合は(S5015)、振動検出回路の動作を停止する(S5018)。その後はステップ5003に戻り、SW1信号の発生待機の状態に入る。
ステップ5004でIS動作が選択されていなければ、カメラCPU201が測光、合焦検出動作を、レンズCPU301が合焦動作を、それぞれ実行する(S5019)。
次に、カメラCPU201がレリーズスイッチ204のSW2信号が発生しているか否かを調べ(S5020)、発生していなければ再びSW1信号が発生しているか否かの判別を行い(S5022)、SW1信号も発生していなければステップ5003に戻り、SW1信号の発生待機の状態に入る。また、ステップ5020でSW2信号は発生していないがSW1信号が発生していれば、ステップ5020へ戻る。そして、このステップ5020でレリーズスイッチ204にSW2信号が発生したことを検知すると、レンズCPU301が絞りユニット307を制御し、同時にカメラCPU201が撮像ユニット206を制御して、露光を行う(S5021)。次いで、カメラCPU201がSW1信号の状態を調べ(S5022)、SW1信号が発生していなければステップ5022からステップ5003へ戻る。
本実施形態におけるカメラシステムでは、電源スイッチ203がOFFされるまで上記一連の動作を繰り返し、OFFされるとカメラCPU201とレンズCPU301との通信が終了しレンズ本体300への電源供給が終了する。
次に、本実施形態の振れ補正装置の機械的構成について説明する。
図1は本実施形態の振れ補正装置の分解斜視図である。1は合成樹脂で形成されるベース部材であり、後述するレンズ保持部材5の光軸方向の移動を阻止する突出片部1h−1(移動制限部)が設けられている。2は透磁率の高い鋼板で形成された第1のヨーク部材、3は永久磁石であり、矩形の4つの永久磁石3a−1、3b−1、3a−2、3b−2で構成されている。
4は金属の線材を屈曲させて形成されたガイド部材で第1のガイド部4aと第2のガイド部4bとを有し、ガイド部4aとガイド部4bとの間には退避形状部とし凹形状部4cが設けられている。5は合成樹脂材で形成され、振れ補正レンズ14を保持しているレンズ保持部材(鏡筒)、6a、6bは導線で形成されたコイルである。
7は透磁率の高い鋼板で形成された第2のヨーク部材であり、該第2のヨーク部材には後述する溝部7a−1、7a−2、7a−3が形成され、さらに該溝部7a−1にはベース部材1に固定された際の突出片部1h−1との当接を避けるための退避形状部7a−1−aが設けられている。8は電気絶縁性の高い合成樹脂で形成された絶縁板、9は主に振れ補正制御回路の電気部品が実装された電気回路基板、10は合成樹脂で形成され、レンズ保持部材5の補正動作方向の移動を機械的にロックするロック機構であるロックリング、11はロックリング10を駆動するためのアクチュエータで、ステッピングモータ(パルス駆動モータ)を採用している。12はロックリング10の位置を検出するためのフォトインタラプタ、13はフレキシブルプリント基板、15a、15bは発光素子、16a、16bは受光素子、17〜20は締結部材、21a〜21cは金属の線材で形成された支持軸である。
次に各部品の詳細と各部品の相互関係について説明する。
まず、ベース部材1に第1のヨーク部材2が取り付けられる。その際、ベース部材1に設けられた突出軸部1a−1〜1a−4に、第1のヨーク部材2に設けられた穴部2a−1〜2a−4をそれぞれ係合させる。また、ベース部材1に設けられた当接面部1b−1、1b−2に第1のヨーク部材2の端面を当接させ、締結部材(ネジ)17a、17bを第1のヨーク部材2の溝部2b−1、2b−2に挿通させて、ベース部材1の穴部1b−1−a、1b−2−aに螺合させ、ベース部材1に第1のヨーク部材2を固定する。
次に、永久磁石3を第1のヨーク部材2に設置する。その際、永久磁石3a−1と3b−1、3a−2と3b−2とで、ベース部材1の突出軸部1a−1と1a−2、1a−3と1a−4を挟むように配置する。それらが設置された状態を図2に示す。
第1のヨーク部材2に設置された永久磁石3は、磁気吸引力のため、第1のヨーク部材2に強力に保持されている。次に、フォトインタラプタ12は、フレキシブルプリント基板13に、その端子部12aが半田付けされて固定されている。
そして、フレキシブルプリント基板13の穴部13a−1、13a−2に、ベース部材1に設けられた突出軸部1c−1、1c−2を係合させ、フレキシブルプリント基板13の端面を、ベース部材1の当接面部1c−1−a、1c−2−aに当接させ、締結部材18をフレキシブルプリント基板13の穴部13bに挿通させて、ベース部材1の穴部1dに螺合させ、ベース部材1にフレキシブルプリント基板13を固定させる。その際、フォトインタラプタ12は、ベース部材1の穴部1mを挿通する。
なお、ベース部材1の当接面部1c−1−a、1c−2−aに当接させるフレキシブルプリント基板13の端面部に補強板を設けるとフォトインタラプタの位置が安定する。フォトインタラプタ12の端子12aは、フレキシブルプリント基板13を介して、電気回路基板9へ接続されていている。
次に、ガイド部材4の第1のガイド部である一方の長辺軸部4aは、ベース部材1に設けられた係合柱部1f、1gの係合穴部1f−1、1g−1に係合する。
次に、レンズ保持部材5にコイル6a、6bが取り付けられる。その際、レンズ保持部材5に設けられた弾性変形可能な挟持片部5a−1、5a−2、5b−1、5b−2と、挟持座部5c−1、5c−2、5d−1、5d−2とでコイルを挟み込んで保持し、レンズ保持部材5に対する、光軸方向のコイルの相対移動を阻止する構造になっている。また、挟持片部5a−1、5a−2、5b−1、5b−2の先端には係合凸部5a−1−a、5a−2−a、5b−1−a、5b−2−aがあり、コイルの長穴部6a−1、6b−1に係合させるので、レンズ保持部材5に対する、光軸と垂直方向のコイルの相対移動を阻止する構造になっている。
次に、発光素子15a、15bはレンズ保持部材5に熱カシメ等により取り付けられる。レンズ保持部材5には長穴部5e−1、5e−2が施されていて、それらの長穴部より、発光素子の発光光線が通過できるように発光素子15a、15bがそれぞれ配置されている。
なお、上述のコイル6a、6b、発光素子15a、15bのそれぞれの端子は、不図示のフレキシブルプリント基板を介して、電気回路基板9へ接続されていて、振れ補正制御を行うようになっている。
次にレンズ保持部材5に設けられた係合柱部5i、5jの係合穴部5i−1、5j−1(図3参照)に、ガイド部材4の第2のガイド部である他方の長辺軸部4bが係合する。
次に、レンズ保持部材5の穴部5g−1〜5g−3には、支持軸21a〜21cが圧入等により取り付けられる。その際、支持軸21a〜21cを、ベース部材1の突出片部1h−1〜1h−3に設けられた長穴部1h−1−a〜1h−3−aに係合させるので、ベース部材1に対するレンズ保持部材5の光軸方向の移動が阻止される。
このように第1のガイド部4aがベース部材1に係合し、第2のガイド部4bがレンズ保持部材5に係合し、支持軸21a〜21cがベース部材1の長穴部1h−1−a〜1h−3−aに係合することで、レンズ保持部材5は、光軸を回転軸とした回転移動と光軸方向への移動は阻止され、ピッチ方向(図中Y方向)とヨー方向(図中X方向)にのみ移動可能な構造となる。言い換えれば、該突出片部1h−1〜1h−3と該長穴部1h−1−a〜1h−3−aとがレンズ保持部材5の光軸方向への移動を阻止する移動制限部として機能し、上記方向のみの確実な移動を実現している。
なお、レンズ保持部材5には穴部5h−1と5h−2が設けられていて、ベース部材1に設けられた軸部1i−1、1i−2が挿通するが、穴部5h−1、5h−2の直径は、軸部1i−1、1i−2の直径よりも所定の間隔で大きく形成されていて、穴部5h−1、5h−2の内周面が軸部1i−1、1i−2の外周面に当接することにより、レンズ保持部材5のピッチ方向およびヨー方向の最大の移動量を阻止している。例えば、一方の穴部と軸部のみで移動量を阻止し、他方では所定間隔よりも大きく形成する構成であってもよい。
次に、第2のヨーク部材7が、ベース部材1に取り付けられる。その際、第2のヨーク部材7の端面がベース部材1の端面部1j−1、1j−2、1k−1−a、1k−1−b、1i−1および1i−2の先端面部(全て光軸方向に同一高さの面)に当接し、ベース部材1に対する第2のヨーク部材7の光軸方向の位置を決めている。
第2のヨーク部材7には溝部7a−1〜7a−3が設けられ、レンズ保持部材5の挟持片部5a−1、5a−2、5b−1、5b−2の逃げのための溝である。
また、溝部7a−1には、ベース部材1の長穴部1h−1−aが設けられた突出片部1h−1(移動制限部)の延出方向端面(先端面)1h−1−pを避けるように退避形状部7a−1−aが凹状に形成されている。これは、第2ヨーク部材7が、永久磁石3による磁気吸引力で、長穴部1h−1−aが設けられた突出片部1h−1の延出方向端面1h−1−pを押圧して、長穴部1h−1−aを変形させてしまうことを防止するためである。すなわち、退避形状部7a−1−aにより第2のヨーク部材7とベース部材1の突出片部(移動制限部)1h−1との当接を避けて、長穴部1h−1−aと支持軸21aとの間に過度の摺動摩擦を発生させることなく、常に摺動状態を良好に維持することができ、安定した振れ補正性能が得ることができる。
さらに、突出片部1h−1の延出方向端面1h−1−pの両側には、第2のヨーク部材7の永久磁石側の面と当接し、かつ、該延出方向端面1h−1−pよりも一段低く形成された当接部1k−1−a、1k−1−bが設けられている。よって、ベース部材1に取り付けたとき、第2のヨーク部材7が延出方向端面1h−1−pよりもベース部材1側に入り込んだ位置(光軸方向に入り込んだ位置)となるため、光軸方向の小型化が図れる。
次に電気回路基板9には、受光素子16a、16bが実装されており、前述の発光素子15a、15bからの光線を受光できる位置に配置されている。電気回路基板9は、絶縁板8を挟んでベース部材1に締結される。その際、締結部材20a、20bは、電気回路基板9の穴部9a−1、9a−2、8a−1、8a−2、7b−1、7b−2に挿通し、ベース部材1の穴部1i−1−a、1i−2−aに螺合するので、ベース部材1に対して、電気回路基板9と絶縁板8と第2のヨーク部材7が位置決めされる。
次に、ステッピングモータ11にはその出力軸部にピニオン11cが取り付けられている。そして、ステッピングモータ11の本体部11aに取り付けられた取り付け板部11bの穴部11b−1に、締結部材19を挿通させ、ベース部材1に設けられた取り付け穴部1p−1(1pは取り付け穴部を施すための突状部)に螺合させて、ベース部材1にステッピングモータ11を締結させる。なお、ベース部材1には穴部1mと溝部1nが施されているが、穴部1mはモータ本体の逃げ穴、溝部1nはモータの接続端子の逃げ溝である。そして、ステッピングモータ11はベース部材1に取り付けられると、その本体部11aが、ロックリング10と電気回路基板9との間のスペースに収まるように配置されることから、振れ補正装置の光軸方向の外形よりもステッピングモータ11が突出することがない小型の振れ補正装置が得られる。よって、図8に示すように振れ補正装置の光軸方向両端に形成された光束を通過させる開口の両端面A、Bの間(厚さD)にステッピングモータ11の配置スペースが確保され、振れ補正装置の光軸方向における小型化を図ることができる。
さらに、図7に示すように、ガイド部材4の第1のガイド部4a及び第2のガイド部4bが交差する部分に、退避形状部として凹形状部4cが形成されている。この凹形状部4cにより得られるスペースにステッピングモータ11の本体部11aを配置することで、振れ補正装置の光軸に垂直方向の外形よりもステッピングモータ11が突出することがなく、振れ補正装置の該垂直方向における小型化を図ることができる。
次に、ロックリング10が、ベース部材1に取り付けられる。ロックリング10に設けられ、弾性変形可能な突出片10c−1〜10c−3には、爪部10c−1−a〜10c−3−aと、傾斜面部10c−1−e〜10c−3−eが施されている(図5参照)。一方、ベース部材1には凹部1q−1〜1q−3と光軸方向にほぼ同一の高さ寸法で施された摺動面1r−1〜1r−3が施されている。1t、1s−1、1s−2、1u−1、1u−2はベース部材1の変形を抑える補強部であり、それらの内で、1s−1、1s−2、1u−1、1u−2は、永久磁石3の光軸中心方向への移動を阻止するストッパを兼ねている。
ロックリング10の爪部10c−1−a〜10c−3−aをベース部材1の凹部1q−1〜1q−3にそれぞれ合わせて、光軸方向に両部品を近づけていくと、突出片部10c−1〜10c−3が傾斜面部10c−1−e〜10c−3−eに従って光軸中心側に弾性変形し、さらに、光軸方向に両部品を近づけていくと、突出片部10c−1〜10c−3の弾性変形が開放され(スナップフィット)、組み込みが完了する。この状態では、図6(b)に示すように、ベース部材1の凹端面部(光軸を中心とした円弧形状部)1q−1−a〜1q−3−aに、突出片部10c−1〜10c−3の外側端面部10c−1−b〜10c−3−bが係合するとともに、ベース部材1の摺動面部1w−2〜1w−3とロックリング10の摺動面部10d−1〜10d−3(図5参照)がそれぞれ光軸方向に近接し、爪部10c−1−a〜10c−3−aの端面が、摺動面1r−1〜1r−3にほぼ当接している。この状態により、ロックリング10はベース部材1に対して、光軸方向および光軸に垂直方向への移動が阻止され、光軸を回転中心として回転移動することができる。
また、ロックリング10には、張り出し片部10aを有しており、その外側端部には歯車部10a−3が施されていて、ステッピングモータ11のピニオン11cと噛合わせて、ステッピングモータ11の駆動力をロックリング10に伝達できるようになっている(図5参照)。
また、ロックリング10の回転移動により、レンズ保持部材5の光軸と垂直方向への移動を阻止したり、阻止を解除したりすることができる。これについてはさらに詳しく説明する。ロックリング10の突出片部10c−1〜10c−3にはカム面部10c−1−c〜10c−3−cと、係止面部(光軸を中心とした円弧面部)10c−1−d〜10c−3−dがある。また、レンズ保持部材5には係止爪部5k−1〜5k−3の係合面部(略半円柱状で光軸を中心とした円周上に配置されている面部)5k−1−a〜5k−3−aがある(図3参照)。レンズ保持部材5の光軸と垂直方向への移動を阻止されていない状態(以下アンロック状態)の時は、係合面部5k−1−a〜5k−3−aはどこにも当接することはなく、レンズ保持部材5は、前述の穴部5h−1、5h−2の内周面が軸部1i−1、1i−2の外周面に当接することにより、ピッチ方向およびヨー方向の移動が阻止されている。
一方、アンロック状態から、ステッピングモータ11を駆動してロックリング10を回転移動(図1において、被写体側から見て反時計周りの回転移動)させていくと、係合面部5k−1−a〜5k−3−aがカム面部10c−1−c〜10c−3−cに当接していき、レンズ保持部材5が、カム面部10c−1−c〜10c−3−cの形状に従って移動していく。さらにロックリング10を回転移動させると、係合面部5k−1−a〜5k−3−aは、カム面部10c−1−c〜10c−3−cとの当接状態から係止面部10c−1−d〜10c−3−dとの当接状態に至る。この状態になると、係合面部5k−1−a〜5k−3−aの当接部を結んだ直径と係止面部10c−1−d〜10c−3−dを結んだ直径がほぼ一致するので、レンズ保持部材5は、光軸に垂直方向への移動を阻止されている状態(以下ロック状態)になる。
また、ロックリング10のロック、アンロック方向への回転移動を所定範囲内に阻止するための機械的阻止機構を有している。これは、図4が示すようなベース部材1の突出部1x−1、1x−2とロックリング10の張り出し片10aの両端面10a−1、10a−2よりなり、突出部1x−1の端面1x−1−aに端面10a−1が当接すると、ロック状態での機械的回転阻止状態(図9の状態)となり、突出部1x−2の端面1x−2−aに端面10a−2が当接すると、アンロック状態での機械的回転阻止状態(図10の状態)となる。また、ロックリング10には、屈曲片部10bを有しており、前述のフォトインタラプタ12と係合する位置に配置されている(図5参照)。これについて、さらに詳しく説明する。ロックリング10が、べース部材1に完全に組み込まれた状態では、図13が示すように、屈曲片部10bはフォトインタラプタ12の光軸方向のセンサ位置12C(線12C上にセンサ部がある)と光軸方向にオーバーラップした位置関係になっている。
そして、図9と図10が示すように、ロック状態とアンロック状態での機械的回転阻止状態では、屈曲片部10bが、フォトインタラプタ12の光軸方向から見たセンサ位置12B(線12B上にセンサ部がある)を遮らない構成となっている。
また、図11と図12が示すように、ロック状態とアンロック状態での機械的回転阻止状態よりも若干手前の状態では、屈曲片部10bが、フォトインタラプタ12の光軸方向から見たセンサ位置12B(線12B上にセンサ部がある)を遮るか遮らないかの境界の位置に、屈曲片部10bの端面部10b−1、10b−2が施されている。
上記の機械的構成を線図で表すと、図14(a)のようになる。ロック状態とアンロック状態での機械的回転阻止範囲を全範囲として、機械的にロック状態の範囲とアンロック状態の範囲と機械的にロック・アンロック不完全状態の範囲から構成されている。そして、機械的にロック状態とアンロック状態の範囲内に、それぞれ、フォトインタラプタ12の光軸方向から見たセンサ位置12B(線12B上にセンサ部がある)を遮るか遮らないかの境界の位置がある。
また、フォトインタラプタの出力信号でみると、図14(b)に示すように、上記境界位置を境としてHigh、Lowの出力信号の変化が得られるようになっている。電気的に見れば、Highのときはロック・アンロック不完全状態、Lowのときはロックもしくはアンロック状態となっている。
図14が示すように、電気的なロックもしくはアンロック状態を、機械的なロックもしくはアンロック状態の範囲内に設定しているのは、各部品の機械的な寸法誤差による、ロック・アンロックの判定エラーを回避するためである。例えば、機械的なロック状態と機械的なロック・アンロック不完全状態の境界位置に、フォトインタラプタ12のセンサ位置を合わせたとすると、部品の機械的な寸法誤差により、ロック・アンロック不完全状態であるにもかかわらず、電気的にはロック状態と判定されてしまうので、この問題を回避するために電気的なロック、アンロック状態の機械的阻止部側とその反対側にそれぞれ機械的な余裕範囲を設定にしている(図14(a)参照)。
なお、本実施形態では、ロックリング10の位置検出器として、フォトインタラプタを用いたが、ロックリングの位置が検出できる他のセンサであってもよい。つまり、ロック、アンロックの機械的阻止部の手前でセンサの出力信号の変化が得られればよく、その出力信号の変化に基づいてロックリングを制御すれば、本実施形態は前述と同様にして実現できる。
ところで、上記構成によれば、コイル6a、6bと永久磁石3と第1のヨーク部材2と第2のヨーク部材7により磁気回路が形成されているので、コイル6aに通電することで、レンズ保持部材5はピッチ方向(図中Y方向)に移動でき、コイル6bに通電することで、レンズ保持部材5はヨー方向(図中X方向)に移動できる。また、コイル6aと6bに通電すると、ピッチ方向とヨー方向の合成した方向に移動できる。そして、それぞれのコイルの電流値を変化させることによって、レンズ保持部材5は、移動範囲内の任意の位置に移動することができる。
さらに、上記レンズ保持部材5には、発光素子15a、15bが取り付けられ、それらの発光光線を受光素子16a、16bで受光できるように構成されているので、レンズ保持部材5のピッチ方向およびヨー方向の位置を検知することができる(15aと16aの組み合わせでヨー方向の位置検知可能、15bと16bの組み合わせでピッチ方向の位置検知可能に構成されている)。
なお、上記構成には記載されていないが、コイル6a、6bの端子、発光素子15a、15bの端子はフレキシブルプリント基板等の一方の端部に接続されており、他方の端部は電気回路基板9にコネクタ等で接続されている。また、フレキシブルプリント基板13も、電気回路基板9にコネクタ等で接続されている。さらに、電気回路基板9はレンズCPU301に接続されている。
次に、本実施形態の振れ補正装置の動作を説明する。
まず、先に概説した振れ補正装置のイニシャル動作について、詳細に説明する。
振れ補正装置のイニシャル動作とは、ロックリング(ロック部材)10を所定の初期状態(基準位置)に設定するための処理で、ロックリング10をステッピングモータ11により駆動している途中で電源が遮断されたり、衝撃等でロックリング10の位置がずれて(不意に回転して)、現在のロック状態が、所定基準位置から特定できなくなってしまった時のために、必ず電源投入時に、ロックリング10を駆動して、所定の初期状態(基準位置)に設定する処理である。
例えば、本実施形態のようにロックリング10の駆動源として、ステッピングモータを用いた場合、所定の基準位置から目標位置までの駆動パルス数を制御することで、目標位置に到達させているため、衝撃等でロックリング10が不意に回転するなどして、所定の基準位置からの現在位置(現在位置が基準位置から何パルス目のところか)が分からなくなると、目標位置までの正確なパルス数が算出できなくなる。このために、まず、所定の基準位置を定める動作が必要になる。
なお、本実施形態においては、所定の初期状態(所定の基準位置)とは、図11の状態(屈曲片部10bが、フォトインタラプタ12の光軸方向から見たセンサ位置12B(線12B上にセンサ部がある)を遮るか遮らないかの境界の位置)よりも所定パルス分(所定時間分)、ロック側の機械的阻止部1x−1−a寄りの位置である。図11の状態よりも数パルス分(所定時間分)ずらした位置を基準位置とするのは、図11の状態を基準位置としてしまうと、各部品の寸法誤差による機械的なガタにより、屈曲片部10bがフォトインタラプタ12のセンサ部を遮光したり、遮光しなかったりしてフォトインタラプタ12の出力信号がふらついて、ロック検知が安定せずに、ロックリング10の制御がうまくできなくなる可能性があるからである。例えば、レンズ本体の姿勢が変わると、各部品のガタにより、ロックリング10がそのガタ分ずれて、出力信号のレベルが変化してしまうと、ロックリング10が駆動されていないにもかかわらず、ロック状態と検知されたり、ロック・アンロック不完全状態と検知されたりするからである。そこで、図11の状態よりも所定パルス分(上記ガタの影響を受けない量)だけずらした位置を基準位置(本実施形態の場合はロック側の機械的阻止部1x−1−a寄り)とすることで、上記懸念は解消される。
所定パルス数は、通常数パルス程度に設定される。
図17は、振れ補正装置のイニシャル動作のフローチャートである。なお、図14が示すように、機械的にロック・アンロック状態となる範囲と、電気的にロック・アンロック状態と判定する範囲があるが、以下の説明では、ロック・アンロック状態とは、後者の電気的状態を意味するものとする。
まず、カメラ本体200の電源スイッチ203がONされ、レンズ本体300に電源の供給が開始(又は、新しい電池を入れられた場合や、カメラ本体200にレンズ本体300が装着された場合など、カメラ本体200とレンズ本体300との間で通信が開始)されると、フォトインタラプタ12の出力信号が、Highレベル(屈曲片部10bがフォトインタラプタのセンサ部を遮光した状態。以下H)かLowレベル(屈曲片部10bがフォトインタラプタのセンサ部を遮光していない状態。以下L)かを判定する(S6001)。
Lの場合は、ロック状態のLなのか、アンロック状態のLなのかが分からないため、以下の処理を行って判別する。受光素子16a、16bの出力信号により、レンズ保持部材5の位置を検出する(S6002)。そして、レンズ保持部材5が、所定範囲内(ほぼ光軸中心位置)に位置しているかどうかを判別し(S6003)、所定範囲内に位置していれば、レンズ保持部材5がロック状態であると判定する。また、所定範囲外に位置しているときは、ロック状態でないと判定する。以上の処理で、ロック状態のLなのか、アンロック状態のLなのかが分かる。
次に、ロック状態のLの場合は、レンズ保持部材5がロック状態の範囲のどこに位置しているかがわからないため、まず一端アンロック側へロックリング10を駆動(S6004)して、フォトインタラプタ12の出力信号が、LからHになったのを検出(S6005)後、さらにアンロック側に数パルス(所定時間)駆動して駆動を停止(S6006)する。そして、今度はロック側に駆動(S6007)して、フォトインタラプタ12の出力信号が、HからLになったのを確認(S6008)後、さらにロック側に数パルス(所定時間)駆動して駆動を停止(S6009)し、振れ補正装置のイニシャル動作を終了する。
一方、ステップ6001においてHと判定された場合や、ステップ6003でロック状態でないと判定された場合は、ロックリング10をロック側へ駆動する(S6010)。そして、フォトインタラプタ12の出力信号が、HからLになったのを検出(S6008)後、さらにロック側に数パルス(所定時間)駆動して駆動を停止(S6009)し、振れ補正装置のイニシャル動作を終了する。
次にイニシャル動作が行われた後のロックリング10の駆動について説明する。
レンズCPUのロック解除駆動指令により、ロックリング10が、イニシャル動作にて設定した基準位置から、アンロック側へ駆動される。そして、フォトインタラプタ12の出力信号が、HからLになったのを検出後、さらにアンロック側に数パルス(所定時間)駆動して駆動を停止して、ロック解除動作を終了し、振れ補正動作に移行する。その後、レンズCPUのロック駆動指令があった場合は、ロックリング10が、ロック側へ駆動される。そして、フォトインタラプタ12の出力信号が、HからLになったのを検出後、さらにロック側に数パルス(所定時間)駆動して駆動を停止(基準位置で停止)して、ロック動作を終了する。
ところで、カメラシステム200およびレンズシステム300では、図16のステップ5006およびステップ5017の振れ補正光学系ロック解除動作の途中で、合焦動作もしくは絞り動作が割り込まれることがある。この状況の場合は、ロックリング10は電気的にロック・アンロック不完全状態に位置した状態で強制的に停止される。この場合の動作を図18のフローチャートを用いて説明する。
まず、図16のステップ5006の振れ補正光学系ロック解除動作の途中で、再度合焦動作指令もしくは絞り動作指令が割り込み動作として、カメラCPU201から発せられると(S7001)、カメラCPU201からの指令を受けたレンズCPU301が、ロックリング10の駆動停止信号をステッピングモータ11に送り、強制的にロックリング10が停止させられる(S7002)。この際に、レンズCPUはフォトインタラプタ12の出力信号の履歴を記憶しておく。この出力信号の履歴の記憶とは、停止させられた位置が、1)『Hを通過しないL』なのか、2)『Hを通過したL』なのか、3)『H』なのかを記憶しておくことである。
次に、割り込んできた合焦動作もしくは絞り動作が終了する(S7003)と、SW1がON状態かどうかの判別をする(S7004)。SW1がON状態であると、先ほどのフォトインタラプタ12の出力信号の履歴よりロックリング10がどこに位置しているかを判定する。『Hを通過したL』の場合は、既にアンロック状態にあると判定されるため、ステップ5007(図16)の動作へ移行する。
一方、『Hを通過しないL』もしくは『H』の場合はアンロック状態でないと判定されるため、アンロック側へ駆動される(S7006)。
次に、アンロック側への駆動中に、再度合焦動作もしくは絞り動作の割込みがあるかどうかについて監視し、割込みがあった場合はステップ7002へ移行し、割込みがなかった場合は、フォトインタラプタ12の出力信号がHからLになったのを検出(S7008)後、さらにアンロック側に数パルス(所定時間)駆動して駆動を停止(S7009)してアンロック動作を終了し、ステップ5007に移行する。ここで、アンロック側に数パルス(所定時間)駆動する理由は、前述のロックリング10の基準位置を設定する際の考慮と同じで、アンロック状態の停止位置でのフォトインタラプタ12の出力信号を安定させるために行う処理である。
SW1がON状態かどうかの判別(S7004)をした際に、SW1がOFF状態である場合は、まず振れ補正動作を停止する(S7010)。そして、先ほどのフォトインタラプタ12の出力信号の履歴より、ロックリング10がどこに位置しているかを判定する。『Hを通過しないL』の場合は、既にロック状態であると判定されるため、ステップ5014へ移行する。
一方、『Hを通過したL』もしくは『H』の場合はロック状態でないと判定されるため、ロック側へ駆動される(S7012)。
そして、フォトインタラプタ12の出力信号がHからLになったのを検出(S7013)後、さらにロック側に数パルス(所定時間)駆動して駆動を停止(S7014)してロック動作を終了し、ステップS5014に移行する。
以上説明した本実施形態の構成によれば、どんな状況においても、ロックリングがベース部材の機械的阻止部に突き当たることがないので、突き当たり時の衝撃音が生じない。また、ロックリングの駆動を高速化した際に、衝撃力の増大による突き当たり時の歯車部の損傷を回避できる。さらには、ロックリングの位置検出器を1個で構成しているので、小型の振れ補正装置が提供できる。
なお、ロックリングに検出トリガ部(屈曲片部)を設け、ベース部材にフォトインタラプタ等の検出器を設けたが、ロックリングに検出器を設け、ベース部材に検出トリガ部(屈曲片部)を設けても、同様の機能、効果がある構成となる。
また、ロックリングの駆動機構(モータ)として、ステッピングモータ(パルス駆動モータ)を用いたが、他のモータであってもよい。例えば回転角に応じてパルス出力信号が得られるエンコーダ等の回転角検出回路を有したDCモータを使ってもよい。また、上記エンコーダ等を施さなくても、ロックリングの位置検出回路からの出力信号のトリガ信号(上記本実施形態では、LからH、もしくはLからHの切替わり時の信号)が検出されてから一定時間経過後に駆動を停止させるようにすれば、ロックリングを確実にロックまたはアンロック状態で停止させることができ、上述のように、各部品の寸法誤差による機械的なガタにより、ロックリングの検出トリガ部(屈曲片部)がフォトインタラプタ等の検出器のセンサ部を遮光したり、遮光しなかったりして位置検出回路の出力信号のL、Hがふらついて、ロックまたはアンロックの検出が安定せずに、ロックリングの制御がうまくできなくなる懸念を回避できる。
以上からも明らかなように、本実施形態では、カメラに適用した例を述べたが、これに限定されるものではなく、補正装置を具備したその他の装置やレンズ一体型カメラ双眼鏡等の観察機器といった光学機器への適用も可能である。
本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置の分解斜視図である。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置の組立の途中の状態を示す図である。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置のレンズ保持部材の斜視図である。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置のベース部材の斜視図である。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置のロックリングの斜視図である。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置のベース部材とロックリングの組立状態を示す図で、(a)は正面図、(b)はX−X断面図である。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置の組立の途中の状態を示す図である。 図7のX1−X1断面図である。 本発明に係る第1の実施形態における振れ補正光学装置のフォトインタラプタとロックリングの位置関係を説明する図である。 本発明に係る第1の実施形態における振れ補正光学装置のフォトインタラプタとロックリングの位置関係を説明する図である。 本発明に係る第1の実施形態における振れ補正光学装置のフォトインタラプタとロックリングの位置関係を説明する図である。 本発明に係る第1の実施形態における振れ補正光学装置のフォトインタラプタとロックリングの位置関係を説明する図である。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置のフォトインタラプタとロックリングの位置関係を説明する断面図である。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置のロック機構に係るものであり、(a)は機械的構成、(b)は電気的構成を示す図である。 本発明に係る第1の実施形態におけるカメラシステムのブロック図である。 本発明に係る第1の実施形態におけるカメラシステムの動作フローチャートである。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置のイニシャル動作時の動作フローチャートである。 本発明に係る第1の実施形態の振れ補正装置の割込み動作時の動作フローチャートである。
符号の説明
1 ベース部材
2 第1のヨーク部材
3 永久磁石
4 ガイド部材
5 レンズ保持枠
6 コイル
7 第2のヨーク部材
10 ロックリング
11 モータ
12 フォトインタラプタ
15 発光素子
16 受光素子
200 カメラ本体
300 レンズ本体

Claims (5)

  1. ベース部材と、
    振れ補正レンズを保持し、前記ベース部材に対して光軸直交方向に移動可能なレンズ保持部材と、
    前記ベース部材に対して固定された永久磁石と、
    前記レンズ保持部材に対して固定され、前記永久磁石との間での電磁作用により前記レンズ保持部材を光軸直交方向に駆動するコイルと、
    前記コイルに対して前記永久磁石とは反対側に配置されるよう前記ベース部材に固定されたヨーク部材とを有し、
    前記ベース部材には、前記ヨーク部材側に延出し、前記レンズ保持部材に設けられた係合部と係合して該レンズ保持部材の光軸方向への移動を阻止する移動制限部が設けられており、
    前記ヨーク部材は、前記移動制限部の延出方向端面との当接を避ける凹形状の退避形状部を有し、
    前記ベース部材には、さらに前記移動制限部の両側のうち少なくとも一方における前記延出方向端面よりも永久磁石側の位置に、前記ヨーク部材の永久磁石側の面と当接する当接部が設けられていることを特徴とする振れ補正装置。
  2. 記レンズ保持部材を前記ベース部材に対して、互いに直交する第1および第2の光軸直交方向にガイドするための部材であって、前記第1および第2の光軸直交方向にそれぞれ延びる第1および第2のガイド部を有するガイド部材と、
    前記ベース部材に対して前記レンズ保持部材をロック保持するロック機構と、
    該ロック機構を駆動するアクチュエータとを有し、
    前記ガイド部材は、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との間に、前記アクチュエータの配置スペースを形成するよう該アクチュエータに対して退避する退避形状部を有することを特徴とする請求項1に記載の振れ補正装置。
  3. 前記退避形状部は、凹形状を有することを特徴とする請求項2に記載の振れ補正装置。
  4. 光軸方向両端に、光束を通過させる開口が形成された端面を有し、前記アクチュエータは、前記両側の端面の間に配置されていることを特徴とする請求項またはに記載の振れ補正装置。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の振れ補正装置と、撮影光学系とを有することを特徴とする光学機器。
JP2004025951A 2004-02-02 2004-02-02 振れ補正装置及び光学機器 Expired - Fee Related JP4416525B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004025951A JP4416525B2 (ja) 2004-02-02 2004-02-02 振れ補正装置及び光学機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004025951A JP4416525B2 (ja) 2004-02-02 2004-02-02 振れ補正装置及び光学機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005215647A JP2005215647A (ja) 2005-08-11
JP2005215647A5 JP2005215647A5 (ja) 2007-03-22
JP4416525B2 true JP4416525B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=34908172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004025951A Expired - Fee Related JP4416525B2 (ja) 2004-02-02 2004-02-02 振れ補正装置及び光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4416525B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5258309B2 (ja) * 2008-01-18 2013-08-07 キヤノン株式会社 光学防振装置及び光学機器
JP6492454B2 (ja) * 2014-08-18 2019-04-03 リコーイメージング株式会社 像振れ補正装置および光学機器
CN109462752A (zh) * 2018-11-19 2019-03-12 信利光电股份有限公司 一种摄像模组光心位置测量方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005215647A (ja) 2005-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7149419B2 (en) Position control device, image blur correction device, and optical apparatus
US7450834B2 (en) Lens unit and imaging apparatus
US7602439B2 (en) Lens unit and imaging apparatus
JP5117359B2 (ja) 像振れ補正装置、撮像レンズユニット、及びカメラユニット
US9848108B2 (en) Image shake correction device and optical apparatus
JP3233493B2 (ja) 振れ補正装置
WO2019123963A1 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP5955609B2 (ja) レンズ駆動装置
TW201030370A (en) Image blur correction device, imaging lens unit, and camera unit
US7991276B2 (en) Optical image stabilizer and optical apparatus
US8311403B2 (en) Imaging apparatus
EP3561589A1 (en) Image stabilization apparatus, lens apparatus, and camera system
JP4416525B2 (ja) 振れ補正装置及び光学機器
US7758261B2 (en) Light amount adjustment apparatus and image pickup apparatus
JP4416530B2 (ja) 振れ補正装置及び光学機器
JP4981945B2 (ja) 光学機器
EP2806299A1 (en) Lead screw device, lens driver, lens barrel, and camera using the lead screw device
JP2013235124A (ja) レンズ駆動装置
JP2006178332A (ja) レンズ駆動装置
JP4882343B2 (ja) 像振れ補正装置およびカメラ
JP2003337276A (ja) ズームレンズ鏡胴
JPH10254013A (ja) ブレ補正装置とレンズ鏡筒
JP4603833B2 (ja) レンズ装置及び撮像装置
JP2003222924A (ja) カメラ
JP4969399B2 (ja) レンズ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070202

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070202

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081023

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20081201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131204

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees