JP4416329B2 - 搾乳プロセス中のミルクの取扱いを調節するシステムおよび該搾乳プロセスを調節する方法 - Google Patents

搾乳プロセス中のミルクの取扱いを調節するシステムおよび該搾乳プロセスを調節する方法 Download PDF

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Description

【0001】
この発明は、搾乳プロセス中のミルクの取扱いを調節するためのシステムおよび該搾乳プロセスを調節する方法に関する。該調節の結果、例えば、乳腺炎に起因する細胞のごとき汚染物質の存在のために貧しい品質のミルクから良質なミルクを分離する。本発明方法は、ミルク中に存在する少なくとも1つの粒子タイプの少なくとも1つの性質の評価に基づいている。
【0002】
関連技術の記載
搾乳プロセスを調節するための様々な搾乳システムが当該技術分野において記載されている。かかる搾乳システムは、雌ウシごとく、搾乳されるべき動物が、雌ウシの自動的に搾乳するための搾乳ロボットを備え付けた搾乳用牛舎に自発的に入るという原理にしばしば基づいている。かかる搾乳システムは、とりわけWO99/41977、WO99/03332、WO96/11568、WO96/03031および米国第5,896,827号に記載されている。搾乳プロセスなる用語とは、実際に動物を搾乳するだけではなく、ミルクを搾乳設備にての貯蔵手段に移すプロセスを意味する。
【0003】
自動化搾乳システムは、高度の自動化プロセス調節のために広く用いられている。プロセス調節には、システムに入るミルクの品質の継続的な評価が含まれる。例えば、ミルク中の細胞のためにヒトまたは動物の消費に適当でないと見なされるミルクから良質なミルクを分離できることは重要である。該細胞は、例えば、乳腺炎を患う雌ウシの結果として生じ得る。従って、例えば、乳腺炎に感染した乳首から得られたミルクから良質なミルクを分離できることは必要であり得る。分離工程を行うために、ミルクの品質を評価できることが必要である。
【0004】
ミルク品質の評価のための様々な方法は、当該技術分野において記述されている。該方法は様々な測定手段を活用するが、自動化搾乳システムにおいて使用するのには特に正確でないかまたは不適当のいずれかである。ミルクの濾過、保持された材料の分析、および該分析結果と搾乳されるべき動物における炎症性疾患の発生との相関性は、1つの先行技術方法を示す。
【0005】
米国第5,722,343号は、ミルクの濾過と、乳腺炎を含めた汚染物質を検出するための光学センサーの使用との組合せに関する。濾過は時間を消費し、また、光学センサーによる汚染物質の評価は、ミルク品質の正確で信頼性のある評価を表わさない。
【0006】
米国第4,385,590号は、保持された材料を光学的に測定し、光学的測定と乳腺炎のごとき炎症性疾患の発生とを相関させるミルクの濾過に関する。濾過は時間を消費し、また、光学的評価と乳腺炎との相関性は、正確でもなく、信頼性もない。
【0007】
米国第3,668,925号は、ミルクの濾過、保持された材料中の白血球の特徴付け、および多数の白血球と乳腺炎のごとき炎症性疾患の発生との相関の方法に関する。しかしながら、この方法は時間も消費し、また、自動化搾乳システムにて用いるのに適当ではない。
【0008】
また、先行技術は、ミルク試料の電気伝導率または静電容量が搾乳されるべき動物において炎症性疾患の示度として用い得ることを開示している。しかしながら、電気伝導率または静電容量の変化は多くの原因を有し、乳腺炎のごとき炎症性疾患の発生と関係がない因子がしばしば含まれる。
【0009】
WO95/22888は、電気伝導率または静電容量の測定および得られた結果のある数値と、乳腺炎の発生との相関性に関する。
【0010】
また、電気伝導率または静電容量と、乳腺炎を含めた炎症性疾患との相関性は、米国第5,873,323号、米国第5,704,311号、米国第5,664,521号および米国第4,771,007号に記載されている。
【0011】
速度、正確さおよび信頼性に関して不十分な結果とはいえ、前記の方法は自動化搾乳システムと組み合せて用いることができる。その先行技術は、ミルク品質の評価のためのさらなる精巧でかつ複雑な方法を記載する。しかしながら、その先行技術のどこにも、これらのさらなる方法が、自動化搾乳システムにおける使用、または自動化搾乳システムを操作するという複雑な決定作成プロセスの援助について示唆されていない。結果的に、先行技術は、例えば、自動化搾乳システムにおいて、体細胞カウントを評価するのに適当な方法を提供しなかった。
【0012】
ミルクの容量当たりの体細胞は、ミルクの品質の測定において重要である1つのパラメーターを表わし、ミルクの容量当たりの体細胞数の直接的測定のための通常の方法は、主としてフロー・サイトメトリーまたは高度な顕微鏡のごとき精巧でかつ高価な技術に基づいている。今日用いられる機器の相対的に高度の複雑さおよびコストのために、ミルクまたはミルク製品分析物中の体細胞数の大部分の評価は、熟練した操作者が機器を操作する研究室において行われている。研究室は、自動化搾乳システムから物理的に分けられ、実験結果の生成は遅すぎるので、自動化搾乳プロセスの調節において如何なる重要な助けとはならない。
【0013】
フロー・サイトメトリーを行う機器は、米国のFranklin LakesのBecton, Dickinson and Companyから入手可能である。しかしながら、フロー・サイトメトリーは、部分的には、信頼性のある結果を得るために要求された高い正確さの流速のために、また、部分的には、粒子が検出器に存在する相対的に短時間に該粒子から弱いシグナルを検出するために要求された高感度のために、むしろ、精巧でかつ高コストの設備を必要とする。
【0014】
EP 397583は、ミルク試料を得、試料を細胞核酸によって結合できる蛍光体と接触させ、試料をレーザーと操作上接触する毛細管を通じて通過させ、次いで、蛍光体によって結合されるべき核酸の量、ならびに所望により細胞懸濁の密度も評価する工程を含むサイトフルオロメトリー法に関する。毛細管と操作上接触させるべきレーザーが個々の細胞を検出できる場合に、毛細管を通じて通過する細胞数の評価は、単に可能である。しかしながら、ミルク中に存在する細胞数により、個々の細胞の評価は実際に不可能である。個々の細胞の評価は、非常に薄い試料が毛細管を通じて通過することが必要であり、十分に大きな試料容量中の細胞を測定するのに関与する時間は、記載された方法を自動化搾乳システムで用いるのを不適当とする。
【0015】
また、GB 2001434は、細胞成分に結合した蛍光体の検出と、乳腺炎を含めた炎症性疾患の発生との相関性に基づいている。
【0016】
体細胞測定用のもう1つの公知の方法は、磨き上げた回転ディスクの縁上で分散する粒子からのシグナルの検出に基づいており、1つのかかる機器は、デンマークのHillerodのFoss Electricから入手可能である。この方法を用いる粒子数の評価における正確さは、ディスク上で分散した試料の薄膜の物理的な形に依存し、高感度が、粒子が検出器に存在する時間の相対的に短時間の過程に該粒子からの弱いシグナルを検出するのに必要である。
【0017】
リボン様のフィルム上にミルクの薄膜を広げ、次いで、顕微鏡により分析されることに基づいたミルク中の体細胞の測定方法は、EP 0 683 395に記載されている。しかしながら、この方法は信頼性を持ち働くためには複雑な機械的な解決を要求するようである。
【0018】
ミルク中の体細胞数の評価のための参照方法として国際乳製品連合(International Dairy Federation)によって受入れられた1つの方法は、国際的なIDF Standard 148A:1995に記載されている。該方法は、表面上にミルク試料を広げ、試料が乾燥され、続いて、体細胞の染色に実質的に特異的である染料で染色されることに基づいている。次いで、試料は顕微鏡による調査に提出され、その結果はミルク試料の容量当たりの体細胞数に相関される。
【0019】
ミルク中の体細胞数の評価に関係する本発明の好ましい具体例が、前記の参照方法から実質的に小さな方法の誤差または偏差だけに関係していることは明らかである。これは、ミルク中の体細胞数の評価のために、体細胞の直接的カウントに基づいている方法、またはミルク組成に関する詳細な情報、例えば、分光法に基づいた方法を好ましくは含む。
【0020】
従って、本明細書に記載された先行技術方法は、自動化搾乳システム中のミルクの品質の評価には十分に正確でなく、信頼性がないかのどちらかであり、あるいは、それらは、非実用的であり、用いるのに高価であり、かつ正確な操作条件および維持には熟練した専門家が必要である。先行技術方法には、複雑な決定作成プロセスおよび自動化搾乳システムの管理を組み合わせた操作に適当であるものはない。自動化搾乳システムにおけるミルク品質の評価が迅速で正確で、信頼性のあることは必要である。本発明による調節プロセスおよびシステムは、ミルク品質の、非常に必要とされる迅速で、正確でかつ信頼性のある評価を提供する。
【0021】
また、ミルクの品質に基づいた搾乳中のミルクの取扱いの調節は、ミルクの視覚的検査と組み合わせて行うこともできる。かかる視覚的検査は法規によって要求でき、また、該検査は、搾乳装置の操作者によって手動で行うこともできる。しかしながら、この検査は、主として、大きな生物学的粒子、および/または乳腺炎またはある類似した疾病に苦しむかまたは、ミルクの品質および/または組成に影響する生理的状態を有している動物からのミルク中にしばしば存在する組織上および/もしくは区域的な異常を明らかとするだろう。従って、視覚的検査は、本発明による搾乳プロセスを調節する方法に置き換えることができない。
【0022】
発明の記載
本発明は、例えば、視覚的検査に基づく現在の方法に比較して、ミルク中の体細胞の直接的カウントのごときミルク中の粒子の評価のための、または該試料中の他の生物学的粒子の形態学的性質またはカウントのためのリアルタイムで、単純でかつ信頼性のある方法を提供することによって、搾乳中のミルクの取扱いの自動化に実質的な単純化および改良を提供する。
【0023】
本発明による搾乳プロセスを調節する方法は、体細胞数またはその断片の数(ここに、体細胞が以下に言及される場合は常に、該破片が含まれると理解される)、1またはいくつかのタイプの生物学的粒子の数および/または形態学的性質、および好ましくはさらに1以上の化学的または物理的な性質の評価のごときミルク中に存在する少なくとも1つの粒子タイプの少なくとも1つの性質の測定または評価に基づいている。評価の目的は、搾乳中の搾乳プロセスおよび/またはミルクの輸送の実質的にリアルタイムの調節または調整のために用いることができる結果を提供することである。さらに、ミルクの評価のいかなる結果も、獣医学的または群の管理の目的の1以上の性質の登録のために用いることができる。
【0024】
本発明は、この技術分野におけるいずれの特殊な技術もない操作者が、搾乳中のミルクの取扱いの自動的で、正確で、信頼性のある測定に必要とされる評価を行うことを可能にする。搾乳されるべき動物が、雌ウシ、ヤギ、ヒツジ、バッファローまたは他の動物である場合、本発明は、ミルクの取扱いの調節に良好に適している。
【0025】
特に注目する1つの態様において、本発明は搾乳プロセスを調節する方法に関し、該方法は、
i) 少なくとも1の容量のミルクを識別し、
ii) a)該容量のミルク中の実質的に個々の体細胞をカウント、または
b)該容量のミルク中の少なくとも1つの生物学的粒子の少なくとも1つの性質を評価すること、
のいずれかによって、識別された容量中の粒子を評価し、
iii) 識別された容量のミルク中の粒子の評価の少なくとも1つの結果を得、
iv) 少なくとも1つの予め決定されたミルク品質パラメーターを供し、
v) 工程iii)にて得られた少なくとも1つの結果と、工程iv)にて供給された予め決定されたミルク品質パラメーターとを相関させ、
vi) c)iii)にて得られた少なくとも1つの結果、および
d)v)にて得られた相関性
の片方または双方を、搾乳されるべきミルクの少なくとも一部分の搾乳プロセスを調節できる調節手段に転送し、次いで
vii) c)iii)にて得られた少なくとも1つの結果およびd)v)にて得られた相関性の片方または双方に基づき搾乳プロセスを調節する工程を含む。
【0026】
また、前記の方法は、ミルクの少なくとも1つの化学的または物理的な性質を評価するのを促し、該評価は、好ましくは、識別された容量のミルク中の粒子の評価と実質的に同時になされる。
【0027】
また、本発明による方法は、分析の目的がハード・インプルーブメント・スキーム(heard improvement scheme)において用いられた情報を生成することである場合、または分析の目的がペイメント・スキーム(payment scheme)において用いられる品質パラメーターを得ることである場合、ミルク中の体細胞数の評価にうまく適している。これらの分析は、複雑な機器の使用によって、中央研究室で通常行なわれる。
【0028】
本発明によるいずれの機器の信頼性のある操作は、しばしば自動搾乳システムと呼ばれる自動化搾乳システムでの使用に適し、ここに、該搾乳は、動物、通常は、雌ウシ、ヤギ、ヒツジまたはバッファローが自由なアクセスを有するところに位置する装置中で行われる。搾乳は、装置に動物が入ると作動し、搾乳装置は実質的に、常置の操作者の監督なくして操作される。
【0029】
従って、本発明のもう1つの態様において、搾乳プロセスを調節するためのシステムが提供され、該システムは、
i) 少なくとも1の容量のミルクを識別する検出手段、
ii) a)該容量のミルク中の実質的に個々の体細胞をカウント、または
b)該容量のミルク中の少なくとも1つの生物学的粒子の少なくとも1つの性質を評価すること
のいずれかによって、識別された容量中の粒子を評価する手段、
iii) 識別された容量のミルク中の粒子の評価の少なくとも1つの結果を収容および供給する収容手段、
iv) 少なくとも1つの予め決定されたミルク品質パラメーターを収容および供給する収容手段、
v) iii)にて供給された少なくとも1つの結果と、iv)にて供給された少なくとも1つの予め決定されたミルク品質パラメーターとを相関させる処理手段、vi) 工程v)にて得られた相関性に基づき搾乳プロセスを調節する手段を含む。
【0030】
1つの具体例において、該システムは、ミルクの少なくとも1つの化学的または物理的な性質の評価のための手段をさらに含み、該評価は、識別された容量のミルク中の粒子の評価と実質的に同時に好ましくはなされる。
【0031】
発明により、検出素子の整列が、適当な電子部品と組み合わせて利用でき、試料区画中の分析物質の一部分を置き換えることによってミルクまたはミルク製品分析物質中の体細胞の評価を達成し、本発明の多くの具体例における該試料区画は、2つの窓のガラスまたは他の透明な物質であり、流入口および流出口を含む空間によって分けられ、該試料が測定物間に配置されるのを可能とし;1つの具体例において、該試料区画が、プロフィールにおいて実質的に環状、または実質的に楕円の管である。体細胞の存在は、通常、検出素子からのシグナルを引き起こして、高シグナル強度の方向または低シグナル強度の方向のいずれかに、通常レベル、例えば、ベースラインレベルから偏向するであろうが、下記の明瞭化の目的のために、かかる偏向はより高シグナル強度の方向であると仮定されるであろう。
【0032】
本発明は、検出素子の整列上の「イメージ」の形態における試料からのシグナルの実質的な領域および検出の「窓」を超えて拡張するような試料の整列に基づき、検出素子の整列は、個々の素子を含み、その各々は試料窓領域の一部分からのシグナルを検知でき、全整列が実質的に全ての試料窓領域または試料窓領域の一部を定義する少なくとも壁からのシグナルを検知できる。
【0033】
下記から明らかなごとく、この方法における試料および検出素子の配置は、該測定の高い正確さを保持しつつ、非常により単純でかつ経済的な方法において容量当たりの体細胞数の検出を可能とするであろう。また、以下に説明されるごとく、試料の曝露領域を「観察する」検出素子の整列の使用は、該試料からのシグナルを生成する全く単純な手段、および全く単純でかつ高感度の検出手段を用いることを可能とする。
【0034】
かくして、本発明の態様は、該評価が、ある容量の液体のミルクまたはミルク製品物質中の体細胞数の評価である方法として表すことができ、該方法は、曝露領域を規定する壁を有する試料区画中に液体試料物質の試料を整列させ、該壁が、試料からのシグナルが、壁を通って通過し、次いで外側まで曝露されるのを可能とし、検出素子の整列上の試料区画において該試料からのシグナルのイメージを形成し、該粒子からのシグナルが試料背景から区別されるように識別されるように、およびある容量の該液体試料物質中の粒子数を評価するための識別された該粒子からのシグナルに基づき、検出素子の該整列上のイメージを処理する。
【0035】
より一般的な方法にて表わすと、この態様は、ミルクまたはミルク製品分析物質中の体細胞の評価に関し、
曝露領域を規定する壁を有する試料区画中の分析物質を表す液体試料の容量を整列させ、該壁部分が、該区画中の試料からの電磁気シグナルが壁を通って通過し、次いで外側に曝露されるのを可能とし、
体細胞からの電磁気シグナルの表示が、背景からの電磁気シグナルの表示が区別されるように識別される曝露中に、検出素子の整列によって検出された強度の処理を可能とするであろう条件下にて、活性検出素子の整列に曝露し、電磁気シグナルの少なくとも一次元空間表示が試料区画中の試料から壁部分を通って通過し、該表示が個々の活性検出素子による強度として検出可能であるものであり、
液体試料の容量のサイズが、体細胞数の評価を可能とするのに十分大きく、好ましくは実質的なものの曝露に基づいて、評価の統計的な質に予め決定された要求を満たし、
体細胞からのシグナルが背景シグナルから区別されるごとく識別されるように、検出素子によって検出された強度を処理し、
次いで、処理の結果を液体分析物における体細胞数と相関させることを含む。
【0036】
該ドメインから検出素子の整列に通過する電磁気シグナルの曝露は、通常、検出素子の二次元整列上の(試料区画の壁部分の曝露領域のごとき)ドメインの「イメージ」を形成するに対応するであろうが、適当な光学手段によって得られた一次元空間表示を用いることも可能であり、その場合には、検出素子の整列は検出素子の直線整列のごとき一次元より大きい必要はない。また、特殊な具体例において、検出素子の直線整列は、各素子の領域は受けるのに十分であるとすれば、電磁放射線の二次元イメージを受けるのに用いることもできる。
【0037】
検出素子の整列によって検出された強度は、電磁放射により構築された電荷であってもよく、または、例えば、電磁放射の結果として個々の素子を通って通過する電流強度であってもよい。
【0038】
非常に詳しく後記に説明されるごとく、含まれた様々なパラメーターに関しての曝露の条件を適応させて、生物学的粒子からの電磁気シグナルの表示として検出された強度が背景シグナルの表示からの区別として識別されるように、適当な処理手段、典型的にはイメージ処理手段および方法を用いて、検出素子の整列によって検出された強度を処理できる。
【0039】
測定がなされるか、または該粒子が単離される液体試料の容量のサイズは、体細胞の濃度を測定できるのに十分大きく、実質的にその曝露に基づく評価の統計の質に予め決定された要求を満たすであろう。以下に説明されるごとく、評価が非常に単純な方法で行うことができるにも拘らず、1つの曝露における十分な情報の収集が、高い統計的な質を可能とすることは本発明の特有の特徴である。この1つの理由は、本発明の方法が、今まで可能と考えられてきたよりも、検出素子の整列に投影されたイメージの非常に小さな拡張を用いて通常行われることであり、拡張とは対照的に、いくらかの場合において縮小さえ行われる。多数の適用では、拡張の程度は、大きな拡張およびいくつかの観察を用いる大部分の自動化顕微鏡方法とは対照的にまさに約1:1である。本発明に関して、「実質的に1つの曝露」なる用語は、1つの曝露として、またはいくらかの場合には2、3または4つの曝露のごときまさに少しの曝露と理解されるべきであるが、はるかに好ましい具体例は、本発明によって可能とされるようにまさに1つの曝露を用いる。ある種の環境下のにて、曝露は、整列素子によって検出された強度が処理される以前の多数のサブ曝露のとして行うことができるが、これは通常必要ではないか、または好ましくない。
【0040】
検出素子の整列上の試料のイメージの形成は、試料区画の曝露壁の外側と密接に接触または実質的に密接に接触する検出素子の整列を整列させることによって、または試料区画の曝露壁と検出素子の整列との間の光の通路に整列された1またはいくつかの素子を含むレンズのごときイメージ形成手段を用いることによって行うことができる。
【0041】
本発明のもう1つの態様は、搾乳中の取扱いの調節方法に関し、
1以上の容量のミルクを、例えば、ミルクの主要な流れ外にある容量のミルクを流すことによって、またはミルクの流れの実質的に規定された部分が分析されるのを可能とすることによって、獲得および/または識別して、
ある容量のミルク中の粒子を評価し、該評価が1以上の下記のものである:
ある容量のミルク中の実質的に個々の体細胞をカウントし、形態学的性質(形またはサイズ)のごときある容量のミルク中の生物学的粒子の1以上のタイプの1以上の性質または粒子数を評価し、
ミルクの1以上の化学的または物理的な性質を好ましくは実質的に同時に評価し、
ある容量のミルク中の粒子の評価の少なくとも1つの結果および好ましくはミルクの1以上の化学的または物理的な性質の評価の少なくとも1つの結果を調節手段に移し、それは、体細胞または粒子の数についての限定のごとく一組の予め決定されたおよび/または計算されたパラメーターにより搾乳されるべきミルクの少なくとも一部分の取扱い、およびある容量のミルク中の粒子の評価の少なくとも1つの結果、および好ましくはミルクの化学的および物理的な性質の評価の少なくとも1つの結果を調節できる。
【0042】
適当な場合、個々の体細胞のカウントの結果は、1以上の計算されたおよび/または予め決定された(複数の)パラメーターの使用によって、ミルクの容量当たりの体細胞数を実質的に表す値に相関される。体細胞数の評価の質を評価するために、カウントされる個々の体細胞数は、通常、2以上、好ましくは4以上であろう。体細胞数の評価の質におけるさらなる改善は、10を超え、20さえ超え、50個の体細胞以上多くカウントすることによって得ることができる。依然として、高い質が体細胞数の測定につき求められるならば、100個以上、時々、200以上、400以上さえの体細胞がカウントされるべきである。
【0043】
同様に、体細胞数の評価の質は、個々の体細胞数のカウントにおける相対的な精度の誤差として表すことができ、それは、体細胞数の得られた数に対する(繰り返し測定の1つの標準偏差として表される)評価における誤差の比として定義される。好ましい具体例において、かかる相対的な精度の誤差は、多くとも30%、およびとりわけ多くとも20%である。高精度が好ましい具体例において、相対的な精度誤差は、多くとも15%、または多くとも10%、好ましくは多くとも5%、さらに多くとも2%である。
【0044】
さらに、体細胞数の評価の質は、正確さの相対誤差として表すことができ、それは、得られた体細胞数に対する(正確さの1つの標準偏差として表された)評価における誤差の比として定義される。しばしば、正確さの誤差が多くとも30%であり、一方、他の具体例は、好ましくは多くとも20%または多くとも15%正確さの誤差を有する。具体例において、高い正確さが好ましく、多くとも10%の正確さの誤差が好ましく、多くとも5%が好ましく、または多くとも2%と同じくらい低いことが好ましい。
【0045】
ミルク中の生物学的粒子を評価する場合、粒子はしばしば、0.1mmを超え、さらに、または0.5mmを超え、または1mmを超える直径を有する。2mmを超える直径を有するもののごときさらに大きな粒子、および5mmを超える直径を持ったものでさえも本発明の好ましい具体例において用いることができる。これらの生物学的粒子は、しばしば蛋白質を含有する粒子、体細胞を含有する粒子または体組織を含有する粒子である。
【0046】
ミルクの1つの品質パラメーターはミルク中の血液の存在であり、本発明の好ましい1つの具体例は、血液粒子数の評価に基づいている。
【0047】
粒子の評価に加えて、1以上の:脂肪、蛋白質、ラクトース、クエン酸、尿素、ヘモグロビン、ケトン、二酸化炭素、酸素、pH、カリウム、カルシウム、ナトリウムの濃度の測定のごとき1以上の化学的性質の評価は、ミルクの取扱いの測定の品質を改善するために好ましい。同様に、1以上の物理的性質の評価は1以上の:温度、伝導性、光散乱の測定がしばしば好ましい。
【0048】
個々の区域または乳首からのミルクが異なる性質を有し得るという事実により、別々に、個々の1以上の(複数の)区域につき、個々の体細胞数の評価、および/またはそのカウントとミルクの容量当たりの体細胞数を実質的に表わす値との相関性、1以上の生物学的粒子の評価、1以上の化学的性質の評価、1以上の物理学的性質の評価を行うことができることがしばしば好ましい。同様に、搾乳中のミルクの取扱いを調節する場合、別々に、個々の区域からのミルクの取扱いを個々に調節することにしばしば注目する。
【0049】
多くの好ましい具体例において、搾乳されるべき個々の動物の識別の前および/または後にミルク中の粒子の評価、および/またはミルクの1以上の化学的または物理的な性質の評価は実質的に行われる。しばしば、かかる識別は、個々の動物によって行われた1以上のデータを読み取る識別手段によって行うことができる。個々の動物を識別したならば、動物が搾乳されるべきであるか否かを決定するのに有利であり、この決定は測定手段によって決定でき、その測定手段は従前の搾乳の(複数の)時期に関する1以上の情報および/または動物の健康に関する1以上の情報を考慮する。
【0050】
本発明による搾乳の取扱いの調節の結果、好ましくは、少なくとも1つの流入口から1以上の貯蔵手段および/または流出口までミルクの流れを向かわせる。ミルクの流れは、好ましくは、搾乳されるべき動物の乳房の乳首に適用される少なくとも1つの乳首カップを通って自動化搾乳システムに入る。少なくとも1つの乳首カップは、動物の乳房の位置を検知するセンサー手段によって好ましくは操作される。少なくとも1つの乳首カップは、好ましくは別々の4つの流入口を含む。これは、個々の乳首からの起源のミルク試料中の体細胞を評価することを可能とする。従って、各乳首につき行われた個々の評価は、各個々の乳首からの起源のミルク中の体細胞の評価に基づいて該搾乳プロセスを調節するのを可能とする。
【0051】
調節は、例えば、粒子の評価の少なくとも1つの結果を収容し、供給する収容手段についての1以上の収容手段、および少なくとも1つの予め決定されたミルク品質パラメーターを収容し、供給するための1以上の収容手段に操作可能に連結する自動バルブのごとき調節手段によって行うこともできる。あるいは、自動バルブのごとき調節手段は、評価の該少なくとも1つの結果と該少なくとも1つの予め決定されたミルク品質パラメーターとを相関する処理手段に操作可能に連結できる。調節手段と該少なくとも1つの収容手段または処理手段との連結に関係なく、搾乳プロセスの調節は、例えば、自動化搾乳システムを通じてのミルクの流れ中の体細胞数のリアルタイムの評価を行い、次いで、例えば、体細胞の該リアルタイムの評価と好ましくは少なくとも実質的に同時に自動化搾乳プロセスを調節することに基づいている。
【0052】
リアルタイムの評価および調節の結果、自動化搾乳システムを通るミルクの流れの取扱いを迅速で、正確で、信頼性のあるものとする。少なくとも1つのバルブの開放および閉鎖は、ミルクの流れを指示し、予め決定された品質のミルクの最大容量を搾乳システムを通して、消費のミルク用の貯蔵手段まで通過させ、一方、例えば、乳腺炎に感染したミルクの最小量だけが、良質のミルクと物理的に分離され、良質のミルクが消費を意図され、さらに処理される。
【0053】
搾乳されるべきミルク中の体細胞の評価は、該自動化搾乳システムを通過する主要なミルクの流れを分析することによって行ってもよい。しかしながら、また、体細胞の評価は、例えば、自動化顕微鏡で行うことができる検出手段を装備した該自動化搾乳システムの特定のセクションを通過する通り抜ける補助のミルクの流れを分析することによって行うこともできる。また、体細胞の評価は、該メインおよび補助のミルクの流れの片方または双方に操作可能に連結するチャンバーに入れることもできる。該チャンバーと該ミルクの流れとの連結は、ミルクの流れを予め決定された時点にてチャンバーに入れるのを可能とする自動バルブであり得る。チャンバー中のミルクは、評価後に廃棄してもよく、あるいはそれを主および補助のミルクの流れに再度向けて戻してもよい。
【0054】
分析されるべき試料の容量は、該評価容量を通る評価容量およびミルクの流れの産物である。評価容量は、例えば、主要なミルクの流れまたは補助のミルクの流れの大きさによって定義できる。また、その大きさは、例えば、分析されるべきミルクの流れ中の体細胞数に評価につき選択された検出手段に特徴的な予め決定された値または一組の予め決定された値であり得る。
【0055】
検出手段は、ミルクの流れに含まれた少なくとも1つの生物学的粒子の少なくとも1つの体細胞または少なくとも1つの性質から起源の少なくとも1つのシグナルのイメージを好ましくは形成できる。少なくとも1つのシグナルから形成されたイメージは、該ミルクの流れ中で少なくとも1つの体細胞の存在を表し、背景の「ノイズ」に起因するいずれのシグナルからも評価されるシグナルを区別するためにさらに処理できる。このさらなる処理を行えば、例えば、ミルクの流れ中の体細胞数を評価でき、処理されたイメージに基づいて実質的に個々の数における体細胞を識別することにより分析できる。
【0056】
実質的に個々の数におけるミルクの流れ試料中の体細胞を識別するための処理されたイメージの表示に基づいた体細胞の評価は、ミルク試料からの起源のシグナルを検出および処理するために用いた検出手段に依存するであろう。該シグナルを増強できるエンハンサーを添加することは望ましいかもしれない。エンハンサーは、別々のチャンバー中のミルク試料に好ましくは添加され、次いで、エンハンサーを含む試料は、シグナル検出および/または処理の後に廃棄される。
【0057】
発明の1つの好ましい具体例において、シグナルまたはその一部を処理して、中IR範囲、すなわち、約1100nmから約2500nmまでの波長につき、ミルク試料のプロフィールを生成する。中IR範囲は、近−IR範囲より成分特異的な性質の結果を生成する。
【0058】
一組の予め決定されたミルク品質パラメーターに関してのミルクの取扱いの最適な調節は、好ましくは、1つの好ましい具体例により行われた搾乳の少なくとも85%における、または90%さえにおけるミルクの取扱いの正確な調節を可能とする。さらに他の具体例は、搾乳の少なくとも95%における、および搾乳の少なくとも98%さえにおけるミルクの正確な調節を可能とする。
【0059】
群管理の目的では、好ましくは、結果が動物の識別によって識別され、収容手段のデータがコンピューター手段に利用可能である場合に、少なくとも1つの結果を収容手段に転送することによって、該容量のミルクの評価の少なくとも1つの結果を収容することに注目する。
【0060】
従前に言及されるごとく、搾乳装置が自動搾乳システムである場合に、搾乳中のミルクの取扱いを制御できることは重要である。
【0061】
体細胞をカウントするごとき粒子の評価、または生物学的粒子のサイズおよび/または形の測定は、本発明により、自動化顕微鏡方法によって行うことができる。特に、粒子の評価が自動化顕微鏡によって行われる場合、これは、ミルク試料を含む曝露ドメインからの電磁放射線照射の空間的イメージ表現を創製し、次いで、イメージの定量化検出を行うことによって行うことができる。粒子の評価の好ましい質を保証するために、照射された電磁放射線が検出される液体試料の容量は、好ましくは、0.01μlと20μlとの間の範囲にあり、より好ましくは0.04μlと4μlとの間の範囲にある。
【0062】
粒子の評価では、検出されるシグナルが、電磁気シグナルの減衰、および/またはホトルミネセンスによる電磁放射線照射の放出によって実質的に引き起こされるシグナルであり、減衰および/またはホトルミネセンスが粒子の一部分である1以上の分子に関連することがしばしば好ましい。さらに、粒子の評価のために検出されたシグナルが、該粒子に結合する、該粒子に保持されるか、または該粒子と相互作用する1またはいくらかのタイプの分子から実質的に由来し、かかる分子が電磁気シグナルの曝露の前または間に試料に添加され、該分子が、1またはいくつかの以下の現象:電磁放射線の減衰、電磁放射線で発光した場合のホトルミネッセンス、電磁放射線の散乱、ラマン散乱に上昇を与える分子であることがしばしば好ましい。該粒子は好ましくは体細胞であり、該分子は好ましくはDNAおよび/または蛋白質である。
【0063】
この目的では、有効量の1以上の核酸染料、および/または1以上の電位差膜染料(potentiometric membrane dye)を添加することはしばしば利点である。さらに、多くのかかる化学薬品は危険であると考えられ、または環境上曝露が最小限にされるべき場合に、それは低下された量にて化学薬品を添加することが好ましく、従って、核酸染料または複数の核酸染料が添加される場合、試料の1ml当たり0.3〜30μgの量が好ましくは用いられる。核酸染料を考える場合、それらは:フェナントリジン類(例えば、臭化エチジウムCAS番号:1239-45-8、ヨウ化プロピジウムCAS番号:25535-16-4)、アクリジン染料類(例えば、アクリジンオレンジCAS番号:65-61-2/CAS-10127-02-3)、シアニン色素類(TOTOTM-1ヨウ化物CAS番号:143 413-84-7-Molecular Probes、YO−PROTM-1ヨウ化物CAS番号:152 068-09-2-Molecular Probes)、インドール類およびイミダゾール類(例えば、Hoechst 33258 CAS番号:023 491-45-4、Hoechst 33342 CAS番号:023 491-52-3、DAPI CAS番号:28718-90-3、DIPI(4',6-(ジイミダゾリン-2-イル)-2-フェニルインドール)よりなる群から好ましくは選択される。より好ましくは、添加される核酸染料は、ヨウ化プロピジウムCAS番号:25535-16-4である。化学成分が電位差膜染料である場合、それは、限定されるものではないが、下記のうちの1つまたはいくつかのものであり得る:Rhodamine-123、Oxonol V)。
【0064】
t−オクチルフェノキシポリエトキシエタノール(トリトンX−100)の添加によるごとき、1以上の化学薬品または試薬の添加によって添加されたいずれの染料の効果もしばしば増強できる。いずれの化学薬品の安全な定着を保証し、こぼすのを防止するために、試料にいずれかの化学薬品を添加する場合に、化学薬品のかかる添加は実質的に固体、および/または実質的に非水性、および/または実質的に凍結乾燥の形態に対してであるのが利点があると判明した。いずれかの化学薬品を実質的に固体、および/または実質的に非水性、および/または実質的に凍結乾燥の形態に添加する場合に、例えば、1以上のタイプの有機または無機の塩を添加することによって、分解または可溶化の速度を増強することは注目できる。
【0065】
試料中のいずれかの化学成分の評価に関して、かかる評価は、好ましくは分光光度測定法に基づき、分光光度測定法は、例えば、1またはいくつかの;中赤外減衰、近赤外減衰、可視減衰、紫外減衰、ホトルミネッセンス、ラマン散乱、核磁気共鳴である。化学成分の評価の他の好ましい方法は、好ましくはイオン選択性電極の使用による電位差測定法に基づいている。
【0066】
該容量の試料に対するいずれかの化学薬品の添加の効果を最小化するために、すなわち、希釈のために、添加される試薬または化学薬品は、実質的に固体、および/または実質的に非水性、および/または実質的に凍結乾燥の形態であることが好ましい。
【0067】
いずれかの化学薬品を添加する場合、試料区画は、しばしば、さらに、試薬容器を含むデバイスの統合部分であり、該試薬容器は、1またはいくつかの(複数の)試薬成分を含有する。
【0068】
ミルクの取扱いの好ましい方法を決定できることは注目されるので、少なくとも一部分の容量の評価されるべきミルクが、搾乳の初めにて、好ましくは、100mlのミルクが搾乳される前に、より好ましくは20mlのミルクが搾乳される前に、より好ましくは5mlのミルクが搾乳される前に、実質的に集められることが好ましい。また、もう1つ好ましい方法は、例えば、搾乳が少なくとも実質的に完了するまでに搾乳されるべきミルクの実質的に全容量が一時的貯蔵手段中に含有される場合、評価されるべきミルクが全搾乳中に実質的に集められることであり、好ましくは、ミルクの組成が搾乳されるべき全ミルクの実質的な代表であるということである。同様の結果は、もう1つの好ましい具体例を通して得ることができ、ここに、評価されるべき該容量のミルクは、搾乳中の異なる時間にて集められ、好ましくは、1以上の評価の結果は搾乳されるべき全ミルクの性質に相関できる。
【0069】
ミルクの取扱い方法の決定は、好ましくは、実質的に自動的に、または少なくとも最小の手動管理で行われるので、ミルクのいずれの評価の最高の可能な信頼性を保証するのは明らかに利点がある。いずれかの評価の信頼性に影響を及ぼしかねない1つの態様は、評価のために用いられたシステムのいずれかの部分、特に、測定されるべきミルクを保持するいずれかのドメインの可能な汚染である。本発明の好ましい1つの具体例において、ミルクの粒子、または化学的もしくは物理的な性質の評価に用いた測定は、実質的に使い捨てデバイスにおいて行われ、好ましくは、該デバイスが予め決定された数の容量のミルクの評価の後に、廃棄されるかまたは処分される。その廃棄されるかまたは処分されるとは、デバイスがさらなる評価に用いられず、クリーニング、再生または少なくとも手動または自動の検査まで、少なくとも用いられない。1つの好ましい方法は、少なくとも部分的にブロックされる場合にかかる使い捨て装置の廃棄または処分することである。デバイスがブロックされるかどうか考える場合には、これは、流れの妨害または電磁放射線照射の曝露の妨害が検出される場合であり得ると理解される。もう1つの好ましい方法は、評価のために用いられたいずれかの化学薬品または試薬が実質的に空になった場合に、かかる使い捨てデバイスを廃棄または処分することである。例えば、存在するいずれかの化学薬品または試薬の量が信頼性のある評価を行うのには実質的に適切でない場合に、かかる使い捨てデバイスは、実質的に空であると考えることができる。
【0070】
ミルクの評価のために用いられたいずれかのシグナルの測定の多くの態様により、例えば、測定に好ましい直径または厚さが小さいので、試料の流れに衝撃を与えることができるならば、検出システム(例えば、シグナルが照射されるいずれかのドメイン)の少なくとも一部分にまたはそれを通って流れるのを困難とできる。かかる場合に、該ドメインの少なくとも1つの物理的寸法は、該ドメインの容量を実質的に部分的に決定し、および該少なくとも1つの物理的寸法は、試料が該ドメインに誘導される場合の少なくとも一部のいずれかの期間、および測定または検出が行われる場合の少なくとも一部のいずれかの期間の間に実質的に異なり、好ましくは、該効果は、該ドメインの容量が、測定または検出が行われる場合の少なくとも一部のいずれかの期間より、試料が該ドメインに誘導される場合の少なくとも一部のいずれかの期間にて実質的に大きいようにすることがしばしば好ましい。かくして、該寸法は大きい間に、検出に先立ち試料をドメインに流し、次いで、測定に先立ち寸法を縮小するのを可能とできる。特に、試料が該ドメインに誘導される場合の少なくとも一部のいずれかの期間の間の容量が、測定または検出が行われる場合の少なくとも一部のいずれかの期間の間の容量より少なくとも10%大きく、好ましくは、該容量が25%大きく、より好ましくは該容量が50%大きく、より好ましくは該容量が100%大きく、より好ましくは該容量が200%大きく、より好ましくは該容量が400%大きいことが好ましい。
【0071】
本発明の多くの好ましい具体例において、ミルクの粒子、または化学的もしくは物理的な性質の少なくとも1つの評価は、搾乳を制御する制御手段によって作動されるか、あるいは制御される。さらに、かかる評価は実質的にヒト介在なくして行うことがしばしば好ましい。
【0072】
本発明の多数の具体例および変形は、下記の図および実施例から明らかである。
【0073】
これらのおよび他の課題を目的として、当業者ならば、記載が進むごとく、本発明が実質的に後記され、より詳細には添付の特許請求の範囲によって規定される一部分および方法の新規な構築、組合せ、整列に属し、本明細書に開示された発明の正確な具体例における変化は、特許請求の範囲の範囲内に含まれることを意味する。
【0074】
実施例1
搾乳中のミルクの取扱いを制御するための方法およびシステム
図1は、本発明の具体例を含めた搾乳中のミルクの取扱いについての方法およびシステムを示す。該方法および該システムは、搾乳が手動により管理される搾乳に、および搾乳が自動的に管理され制御される搾乳にも適用可能な適当な修飾を含む。図1は、ミルクの流れ、および/または搾乳されるべき動物ならびに情報および/または制御の流れを示す。
【0075】
搾乳されるべき動物は、入口102を通って搾乳システムに入り、それは、物理的な入口、例えば、自動搾乳システム、または搾乳システムの/に対する想像上の入口/開始のいずれでもよい。入口は、制御手段101によって制御できる。次いで、動物は識別手段103によって識別され、該識別の結果を制御手段に利用可能とする。識別、ならびに識別されるべき動物の従前の搾乳の時間および日時のごとき好ましくはさらに他の情報に基づき、動物は、搾乳が必要ではないならば出口111を通じてシステムから出るのを可能とするか、あるいは搾乳プロセスを開始するかのいずれかである。
【0076】
通常、搾乳プロセスの第1工程は動物の準備である。これには、乳首の洗浄および/またはクリーニングが含まれ、通常、続いて乳首を乾燥する。準備中に、小容量のミルクを集めることができ、次いで、搾乳を制御するおよび/またはミルクの取扱いを制御するのを援助する目的を持って、この試料中の粒子は該ミルクの品質についての情報を集めるために104にて評価される。かかる評価は、体細胞のカウント、血液粒子のカウントおよび/または識別、ミルク中の大きな生物学的粒子のカウントおよび/または識別、好ましくは行われるべき少なくとも2つの性質またはパラメーターの評価であり得る。加えて、ミルクの1またはいくつかの化学的または物理的な性質を105にて評価できる。粒子の評価の結果、および所望により化学的または物理的な性質の評価からの結果は、ミルクの搾乳または取扱いの制御を決定するのを可能とする制御手段に利用可能とされる。該評価および制御は、同一方法にて、搾乳されるべき各区域につき、または全ての区域を処理することによって別々に行うことができる。
【0077】
準備が完了した場合、搾乳107を開始できる。搾乳中の如何なる時点にても、試料は得ることができるか、または識別および評価できる。評価の結果は、ミルクの搾乳または取扱いの制御において調整を可能とする制御手段に利用可能とできる。これは、同一方法にて、搾乳されるべき各区域につき、または全ての区域を処理することによって別々に行うことができる。好ましくは、搾乳されるべき全ミルクを実質的に表わす試料は、個々に集められ分析され、および/または分析して合わせて、かくして、搾乳されるべき合わせた全ミルクの性質を少なくとも実質的に反映する結果を得る。これは、搾乳されるべき各区域からのミルク、または全区域からの合わせたミルクにつき別々に行うことができる。
【0078】
搾乳からのミルクは、1またはいくつかの一時的ミルク貯蔵手段109または1またはいくつかのミルク貯蔵手段および/または流出口110に向けることができ、ミルクの流れは制御手段によって制御される。一時的ミルク貯蔵手段および/またはミルク貯蔵手段および流出口からの試料を集めることができ、粒子および/または化学的または物理的な性質の評価に提出できる。該評価の結果は、制御手段に利用可能とされ、ミルクの制御および/またはミルクの取扱いの制御はこれらの結果に基づくことができる。例えば、一時的貯蔵手段中のいずれのミルクも、例えば、該目的が、例えば、該性質がミルクの容量当たりの体細胞数である予め決定されたレベルの性質を参照して貯蔵手段におけるミルクのいずれかの性質を調整することである場合、一時的貯蔵手段および/または貯蔵手段および/または流出口から取られた試料の評価の結果に基づき、1またはいくつかの貯蔵手段および/または排出口に移すことができる。
【0079】
準備および/または搾乳中に得られたいずれの結果は、データ収容手段108に利用可能とできる。次いで、該データは、制御手段に利用可能とできるか、またはそれを群管理目的に用いることができる。
搾乳が終了した場合に、該動物は、出口を通って搾乳システムを出る。
【0080】
実施例2
本発明によるある容量のミルク中の粒子数の評価についての原理
本発明によるミルク中の粒子の評価の1つの方法は、以下に記載されている。
ミルク溶液は、試料区画から下流に位置したペリスタポンプの使用によって試料区画に入る。バルブは、試料区画中の試料の移動を低下させるために試料区画に直ちに隣接したフローシステムに位置する。
【0081】
ある容量のミルク中の粒子数の評価は、それにはハロゲン光源、OSRAM-64255(8V、20W Photo Optic Lamp)、光学フィルター、Ferroperm SWP550(赤外線放射線を吸収する2mmの基板(Hoye、BG-39)上の両側干渉フィルター)、および熱線吸収フィルター(Schott KG5、厚さ3mm)を含む励起モジュール、ならびに収束レンズの、センサー素子に約1倍の倍率を与えるように整列した0.10の開口数を持った標準4倍顕微鏡、光学フィルター(Schott OG590、厚さ3mm)および熱線吸収フィルターのSchott KG5(厚さ3mm)およびCCD検出器、SONY-CX 045 BLを含む検出モジュールを装備した本発明による機器で行われる。
【0082】
ミルク溶液の一部を、2枚の実質的に平行なガラスのプレートの間に置き、検出モジュールの収束面におよそ位置させ、励起モジュールから放射された励起光によって照射される。2つの平行なガラスプレート間の距離は約100μmである。検出モジュールによって検出され、CCDのサイズ、用いられた倍率および平行なガラスプレート間の距離によって定義されるべき容積は約1μlに等しく、かくして、約0.5μlのミルクを含有する。
各観察は、ミルク溶液の少なくとも1つの部分の測定に基づいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、搾乳中のミルクの取扱いの測定のために用いられた方法およびシステムを示す。

Claims (31)

  1. 搾乳プロセスを調節する方法であって、
    i) 予め決定された容量のミルクを識別し、
    ii) 該容量の液体のミルクを含有する曝露ドメインから電磁放射線照射の空間的イメージを創製し、該イメージの定量化検出を行うことより行われる自動化顕微鏡を用いて、該容量のミルク中の体細胞のカウントによって、識別された容量中の粒子を評価し、
    iii) 識別された容量のミルク中の粒子の評価の少なくとも1つの結果を得、
    iv) 少なくとも1つの予め決定されたミルク品質パラメーターを供し、
    v) 工程iii)にて得られた少なくとも1つの結果と、工程iv)にて供給された予め決定されたミルク品質パラメーターとを相関させ、
    vi)c)iii)にて得られた少なくとも1つの結果、および
    d)v)にて得られた相関性
    の片方または双方を、搾乳されるべきミルクの少なくとも一部分の搾乳プロセスを調節できる調節手段に転送し、次いで
    vii) c)iii)にて得られた少なくとも1つの結果およびd)v)にて得られた相関性の片方または双方に基づき搾乳プロセスを調節する工程を含むことを特徴とする該方法。
  2. 該方法が、ミルクの1以上の化学的または物理的な性質を評価することをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 個々の体細胞数のカウントが、動物の1以上の個々の乳首からの起源のミルクでなされることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 1以上の化学的性質の評価および/または1以上の物理的性質の評価が、動物の1以上の個々の乳首からの起源のミルクでなされることを特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 搾乳プロセスの調節が、動物の1以上の乳首からのミルクを個々に取扱うことを含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載の方法。
  6. ミルク中の粒子の評価および/またはミルク中の1以上の化学的もしくは物理的な性質の評価が、搾乳されるべき個々の動物の識別の前および/または後になされることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1記載の方法。
  7. 搾乳プロセスの調節が、ミルクを1以上の貯蔵手段および/または流出口に向けることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1記載の方法。
  8. 該容量のミルクの評価の少なくとも1つの結果が、収容手段に転送され、該収容手段のデータがコンピューター手段に利用可能であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1記載の方法。
  9. 電磁放射線が照射され、検出される液体試料の容量が、0.01μlと20μlとの間の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 粒子の評価につき検出されるシグナルが、電磁気シグナルの減衰、および/またはホトルミネセンスによる電磁放射線照射の放出によって引き起こされるシグナルであって、該減衰および/または該ホトルミネセンスが、該粒子の一部分である1以上の分子に関連することを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 粒子の評価につき検出されるシグナルが、該粒子に結合し、該粒子内に保持され、該分子と相互作用する1またはいくつかの型の分子タイプから由来し、かかる分子が電磁気シグナルの曝露前または曝露中に試料に添加され、該分子が、電磁放射線の減衰、電磁放射線で照らされた場合のホトルミネセンス、電磁放射線の散乱およびラマン散乱の少なくとも1つに上昇を与える分子であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 1以上の核酸染料および/または1以上の電位差膜染料の有効量を添加することを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. フェナントリジン類、アクリジン染料類、シアニン色素類、インドール類およびイミダゾール類よりなる群から選択される1以上の核酸染料を添加することを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 添加されたいずれかの化学薬品が、1以上の染料を分子に結合させるのに促進効果を有することを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1記載の方法。
  15. 添加されたいずれかの化学薬品が、固体、および/または非水性、および/または凍結乾燥の形態のいずれかの化学薬品の溶解または可溶化の速度を増大させる効果を有することを特徴とする請求項11ないし14のいずれか1記載の方法。
  16. 該容量の評価されるべきミルクが、評価に用いられる試薬の添加を除いて希釈されていないミルク試料であることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1記載の方法。
  17. 評価されるべきミルクの少なくとも一部が、搾乳の初めにて獲得され、および/または識別されることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1記載の方法。
  18. ミルクの粒子または化学的もしくは物理的な性質の少なくとも1つの評価が、使い捨てデバイスにおいて行われることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか1記載の方法。
  19. ミルクの粒子または化学的もしくは物理的な性質の少なくとも1つの評価が、搾乳を制御する制御手段によって作動されるかまたは制御されることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1記載の方法。
  20. 搾乳プロセスを調節するシステムであって、
    i) 予め決定された容量のミルクを識別する検出手段、
    ii) 該容量のミルク中の体細胞のカウントによって、識別された容量中の粒子を評価する手段、ここに、粒子を評価する該手段は、該容量の液体のミルクを含有する曝露ドメインから電磁放射線照射の空間的イメージを創製し、該イメージの定量化検出を行う自動化顕微鏡を用いるように適合し、
    iii) 識別された容量のミルク中の粒子の評価の少なくとも1つの結果を収容および供給する収容手段、
    iv) 少なくとも1つの予め決定されたミルク品質パラメーターを収容および供給する収容手段、
    v) iii)にて供給された少なくとも1つの結果と、iv)にて供給された少なくとも1つの予め決定されたミルク品質パラメーターとを相関させる処理手段、
    vi) 工程v)にて得られた相関性に基づき搾乳プロセスを調節する手段
    を含むことを特徴とする該システム。
  21. 該システムが、ミルクの少なくとも1つの化学的または物理的な性質を評価する手段をさらに含むことを特徴とする請求項20記載のシステム。
  22. 粒子の該評価が、動物の1以上の個々の乳首からの起源のミルクでなされることを特徴とする請求項20または21記載のシステム。
  23. ミルクの取扱いの調節が、動物の1以上の乳首からのミルクにつき個々になされることを特徴とする請求項20ないし22のいずれか1記載のシステム。
  24. 動物を識別する検出手段および従前の搾乳の時期に関する1以上の情報および/または動物の健康に関する1以上の情報をさらに含むことを特徴とする請求項20ないし23のいずれか1記載のシステム。
  25. ミルクの取扱いの調節が、ミルクを1以上の貯蔵手段および/または流出口に向けることを特徴とする請求項20ないし24のいずれか1記載のシステム。
  26. 該容量のミルクの評価の少なくとも1つの結果が、収容手段に転送され、その中に、該動物の識別の結果が収容され、該収容手段のデータがコンピューター手段に利用可能であることを特徴とする請求項24記載のシステム。
  27. 搾乳装置が自動搾乳システムであることを特徴とする請求項20ないし26のいずれか1記載のシステム。
  28. 識別された該容量が、0.01μlと20μlとの間の範囲内にあることを特徴とする請求項20ないし27のいずれか1記載のシステム。
  29. 該容量の評価されるべきミルクが、搾乳中の異なる時間にて集められることを特徴とする請求項20ないし28のいずれか1記載のシステム。
  30. 試料区画を含む使い捨てデバイスを含むことを特徴とする請求項20ないし29のいずれか1記載のシステム。
  31. 粒子の評価が、搾乳を制御する制御手段によって作動されるかまたは制御されることを特徴とする請求項20ないし30のいずれか1記載のシステム。
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