JP4416150B2 - 立体彩紋 - Google Patents

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    • G03H2210/55Having particular size, e.g. irresolvable by the eye

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体彩紋に関し、特にホログラムを用いて偽造防止効果を高めた立体彩紋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、証券、紙幣等の金券には、偽造防止のために印刷による彩紋が使われている。従来の彩紋は、波状線等の細い線を複雑に組み合わせて作った幾何学的模様からなる。しかし、カラーコピー機の高解像度化、色再現性の向上により、こうした金券が偽造されることが増えてきた。
【0003】
また、偽造防止性を高めるために、回折格子を用いた彩紋も実用化している。回折格子による彩紋は、光の動きを表現でき、また、2次元画像ではあるが高解像度で微細なパターンを表現できるため、高度な偽造防止手段として利用されることが多い。しかし、従来高度な偽造防止技術と思われていた回折格子の彩紋パターンも、現在では、顕微鏡による観察や光の動きの観察で記録されているパターンが分かり、また、レーザー2光束干渉による回折格子画像作成装置が普及してきたため、偽造が増えてきた。
【0004】
ところで、従来、立体像が再生可能な計算機合成ホログラム(CGH)が知られており、そのようなCGHの作成手法には、概略2つの方法があり、その1つは非特許文献1、2等で知られた物体表面を点光源の集合で置き換える方法である。もう1つは、特許文献1、非特許文献3等で知られたホログラフィック・ステレオグラムの方法である。
【0005】
ここで、代表的なものとして、前者の物体表面を点光源の集合で置き換える方法を説明する。
【0006】
CGHの例として、干渉縞の強度分布を記録したバイナリホログラムであって、再生像が水平方向の視差のみを持ち、上方からの白色光で観察される場合について、その概要を説明すると、図3に示すように、ステップST1で、CGH化する物体の形状の定義される。次いで、ステップST2で、物体、CGH面、参照光の空間配置が定義される。次いで、ステップST3で、物体は、水平面でのスライスにより垂直方向に分割され、さらにスライス面上で点光源の集合に置き換えられる。そして、ステップST4で、これらの空間配置に基き、CGH面上に定義された各サンプル点において、物体を構成する各点光源から到達する光と参照光との干渉縞の強度が演算により求められ、干渉縞データが得られる。次に、ステップST5で、得られた干渉縞データは量子化された後、ステップST6で、EB描画用矩形データに変換され、ステップST7で、EB描画装置により媒体に記録され、CGHが得られる。
【0007】
この干渉縞の計算の際に、隠面消去処理が行われる。この隠面消去処理とは、ある視点から物体を観察したときに、手前の物体に隠される部分を見えないようにする処理であり、この処理により物体の重なり合いの情報が網膜像に付加され、立体感を得ることができる処理であり、CGH記録の場合に、次の手順により隠面消去処理が施される。
【0008】
図4に示すように、物体1を構成する各点光源毎に、その点光源が物体1、2で隠される領域(図4の斜線部)を求める。図3の手順で作成されるCGHの場合は、物体1、2は水平面でスライスされ、かつ、水平方向にのみ視差を有しているため、物体1の点光源の物体1、2で隠される領域は各スライス面上での点と線分との位置関係により求められる。CGH面上に分布する干渉縞のサンプル点が、上記で求めた点光源が隠される領域に含まれる場合(図4の黒丸部)には、そのサンプル点においてその点光源を干渉縞強度の計算対象から除外するのが、隠面消去処理である。このような処理を施したCGHの再生された物体1の像からは、図4の斜線部に再生光が回折されず、その領域に観察者の視点が入った場合、その点光源に対応する物体1の領域は物体2の像で隠されて見えなくなる。
【0009】
なお、このような物体表面を点光源の集合で置き換える方法によるGGHにおいて、白色光で再生した場合にカラーを再現するものも、特許文献2で提案している。
【0010】
ところで、本発明者は、特願2001−365628号において、このような立体像を再生するCGHにおいて、真贋判定情報である微小物体が、裸眼で認識容易な大きさの遮蔽物体の背後に配置され、所定方向の観察では真贋判定情報は遮蔽物体で遮蔽されて観察できず、その所定方向と異なる別の方向から観察可能に記録されているものを提案している。その代表的なものを図5を用いて説明すると、図5に示すように、真贋判定情報である裸眼で分解困難な大きさ、具体的には最大寸法が300μm以下の文字形態等の微小物体11を観察者Eが正面(通常の観察方向)から観察できないように、微小物体11を正面から見て覆い隠すことのできる位置に、微小物体11より大きく裸眼で認識容易な大きさの遮蔽物体12を微小物体11の手前(観察側)に配置してCGH10に記録する。そのためには、微小物体11を表現する点光源の集合に上記隠面消去処理が行われ、少なくとも、微小物体11からの光は、図5の直線21Lと直線21Rの間には微小物体11からの再生光が回折されないように記録される。ここで、直線21Lは微小物体11の左端と遮蔽物体12の左端を通る直線、直線21Rは微小物体11の右端と遮蔽物体12の右端を通る直線であり、その直線21Lと直線21Rの間に正面方向が含まれる。なお、図中、直線22Lは、微小物体11の左端から左側上方へ引いた直線で、その直線より左側の領域には微小物体11の左端からの再生光が回折されない境界を示し、また、直線22Rは、微小物体11の右端から右側上方へ引いた直線で、その直線より右側の領域には微小物体11の右端からの再生光が回折されない境界を示す。
【0011】
ここで、微小物体11の物体光の右側の放射角γ2 が、微小物体11の右端と遮蔽物体12の右端とを結んだ直線21Rの正面方向からの角度β2 よりも大きく、微小物体11の物体光の左側の放射角γ3 が、微小物体11の左端と遮蔽物体12の左端とを結んだ直線21Lの正面方向からの角度β3 よりも大きく設定されており、微小物体11の一部又は全部が見える角度範囲は、図5から、γ2 −β2 +γ3 −β3 となる。これに対して、微小物体11が遮蔽物体12で隠される角度範囲は、β2 +β3 となる。
【0012】
このようなCGHによれば、仮に適切な照明光を照射したとしても、記録されている真贋判定情報(微小物体11)が肉眼で認識困難な程小さいので、その真贋判定情報の存在が気付かれ難く、さらに、ルーペ等で拡大して観察しても、通常の観察方向である正面からは真贋判定情報の存在が気付かれ難くいので、真贋判定情報の秘匿性が一層高まり、偽造の危険性が減少する。
【0013】
このようなCGHにおいては、真贋を判定する際には、適切な照明をホログラムに照射し、ルーペ等を用いて拡大し、正面以外の所定の方向から観察すると、真贋判定情報(微小物体11)が現れ、通常の方向である正面に観察位置を移動した場合には、その真贋判定情報11が遮蔽物12に隠れて見えなくなることで確認することができる。
【0014】
【特許文献1】
特許第3,155,263号公報
【0015】
【特許文献2】
特開2000−214751号公報
【0016】
【非特許文献1】
「画像ラボ」1997年4月号(Vol.8,No.4)34〜37頁
【0017】
【非特許文献2】
「3次元画像コンファレンス‘99−3D Image Conference‘99−」講演論文集CD−ROM(1999年6月30日〜7月1日 工学院大学新宿校舎)、論文「EB描画によるイメージ型バイナリCGH(3)−隠面消去・陰影付けによる立体感の向上−」
【0018】
【非特許文献3】
ホログラフィック・ディスプレイ研究会(日本光学会、応用物理学会)主催「第3回Hodic講演会講演論文集」(平成8年11月15日、日本大学駿河台キャンパス1号館第二会議室)、論文「ホログラフィック・ステレオグラムのための2次元画像列生成の高速化」
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように、従来の彩紋では偽造が容易で偽造が増えてきている。
【0020】
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、カラーコピー機や回折格子画像作成装置では偽造できないホログラムを用いた立体的な彩紋を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の立体彩紋は、ホログラム中に、局所的に見たときに少なくとも2本の立体的な線状のパターンであって、前記少なくとも2本の立体的な線状のパターンの中、少なくとも1本の線状のパターンが、他の線状のパターンと手前側で交差する部分と奥側で交差する部分とを各々1か所以上有するように再生可能に記録されてなることを特徴とするものである。
【0022】
この場合に、計算機合成ホログラムとして記録することが望ましい。そのような計算機合成ホログラムは、物体表面を点光源の集合で置き換える方法や、ホログラフィック・ステレオグラムの方法で記録できる。
【0023】
また、局所的に見たときに少なくとも2本の立体的な線状のパターンを模型で構成し、この模型からの物体光と参照光とを干渉させて撮影することもできる。
【0024】
また、線状のパターンの線幅は300μm以下であることが望ましい。
【0025】
また、2本以上の立体的な線状のパターンは、裸眼で見るときに全体として1本の線状パターンに見えるように記録されていることが望ましい。
【0026】
また、2本以上の立体的な線状のパターンは、相互に交差する部分の奥側近傍で少なくとも一部が途切れているものとして構成することが望ましい。
【0027】
また、2本以上の立体的な線状のパターンは、相互に交差する部分の手前側に位置する線状のパターンの太さを奥側の線状のパターンの太さよりも太くなるように構成することもできる。
【0028】
また、2本以上の立体的な線状のパターンは、相互に交差する部分の奥側部分に、立体的な配置の微小なマイクロ文字あるいは幾何学的なマイクロ図形が配置されて構成されているものとすることができる。
【0029】
また、2本以上の立体的な線状のパターンがホログラム面から1mm以内に再生されるように記録されていることが望ましい。
【0030】
また、2本以上の立体的な線状のパターンが相互に異なる色で再生されるように記録されているものとすることができる。
【0031】
なお、本発明は以上の立体彩紋を設けた書類を含むものである。
【0032】
本発明においては、ホログラム中に、局所的に見たときに少なくとも2本の立体的な線状のパターンであって、前記少なくとも2本の立体的な線状のパターンの中、少なくとも1本の線状のパターンが、他の線状のパターンと手前側で交差する部分と奥側で交差する部分とを各々1か所以上有するように再生可能に記録されてなるので、線状のパターン相互が交差する部分の奥側の部分の情報の存在が気付かれ難く、さらに、ルーペ等の拡大観察手段で拡大して観察しても、通常の観察方向ではその存在が気付かれ難く、さらに、カラーコピー機ではこの情報が複写できず、さらには、回折格子画像作成装置では偽造できないので、彩紋の偽造防止効果が飛躍的に高まる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の立体彩紋の基本原理と実施例を説明する。
【0034】
本発明の立体彩紋の基本原理は、局所的に見たときに2本以上の線状のパターンが相互に立体的に絡まり合う配置の立体像をホログラフィックに記録してなるものであり、特に、計算機合成ホログラム(CGH)として記録してなるもので、このようなホログラムとして記録された立体彩紋に所定の照明光を照射すると、2本以上の線状のパターンが相互に立体的に絡まり合う配置の立体像が再生されるものである。
【0035】
具体的には、例えば、図3のステップST1において、コンピュータグラフィックス用の3D−CADで立体的に編み合うよう配置された立体彩紋の原画を精密に作成し、次いで、ステップST2で、その立体彩紋、CGH面、参照光の空間配置を定義し、次いで、ステップST3で、その彩紋の線を点又は線状の光源の集合に置き換え、図4の隠面消去処理を施しながら、ステップST4で、これらの空間配置に基き、CGH面上に定義された各サンプル点において、彩紋の線を構成する各点又は線光源から到達する光と参照光との干渉縞の強度が演算により求めて干渉縞データが得られる。次に、ステップST5で、得られた干渉縞データを量子化した後、ステップST6で、EB描画用矩形データに変換して、ステップST7で、EB描画装置により媒体に記録することにより、物体表面を点光源の集合で置き換える方法を利用して作成されたCGHからなる本発明の立体彩紋が得られる。
【0036】
上記の局所的に見たときに2本以上の線状のパターンが相互に立体的に絡まり合う配置の立体像の具体例としては、図1(a)に上面図、(b)に側面図、(c)にその線状のパターンの一部の拡大図を示すように、例えば2本の螺旋状の線状パターン1と2から構成し、2本の線状パターン1、2は、図の場合、相互に左巻きに絡み合っている。絡まり合いの形態としては、右巻き、左巻き何れでもよく、また、途中から左右の巻き方が逆転するもの等何れでもよい。そして、その線状パターン1、2本体は、図1(c)に示されるように、極微小な点3の集合として形成される(物体表面を点光源の集合で置き換える方法を採用した場合)。
【0037】
また、彩紋を構成する線状のパターン1、2の中、他方の線状のパターン1又は2の背後に位置する線状のパターン2又は1の部分(線状のパターン1、2が奥行き方向前後で交差する位置の奥側の部分)を途切れたものとし、その部分に立体的な配置の微小なマイクロ文字あるいは幾何学的なマイクロ図形(マイクロパターン)4を配置する。このような構成とすると、図5で説明したように、このマイクロ文字又は幾何学的なマイクロ図形4が真贋判定情報として機能し、その前方に位置する他方の線状のパターン1又は2が遮蔽物体として機能することになり、所定方向、例えば正面方向からの観察ではマイクロ文字又は幾何学的なマイクロ図形4は他方の線状のパターン1又は2で遮蔽されて完全には観察できず、その所定方向と異なる別の方向、例えば斜め方向からは完全に観察可能になり、一層偽造が困難な彩紋となり、セキュリティ性が向上する。
【0038】
図2は、上記の局所的に見たときに2本以上の線状のパターンが相互に立体的に絡まり合う配置の立体像の別の具体例を示す図であり、図2(a)は上面図、図2(b)に側面図である。この例では、例えば2本の螺旋状の線状パターン1と2から構成し、2本の線状パターン1、2は、図の場合、相互に左巻きに絡み合っている。絡まり合いの形態としては、図1の場合と同様、右巻き、左巻き何れでもよく、また、途中から左右の巻き方が逆転するもの等何れでもよい。そして、この例の場合、彩紋を構成する線状のパターン1、2が奥行き方向前後で交差する位置において、手前の線状のパターン1又は2の太さを奥の線状のパターン2又は1の太さよりも太くすることで、遠近法により奥行き感を高めることができる。この太くした部分を符号5で示してある。さらに、手前の線状のパターン1又は2の太くした部分5の背後に、マイクロ文字又は幾何学的なマイクロ図形4を隠すよう配置することで、一層偽造が困難となり、セキュリティ性が向上する。なお、この例の場合も、CGHを物体表面を点光源の集合で置き換える方法で作成する場合には、線状のパターン1、2、マイクロ文字又は幾何学的なマイクロ図形4は、極微小な点3の集合として構成される(図1(c)参照)。
【0039】
線状のパターン1、2は、裸眼で分解困難な線幅で記録される方が偽造防止のための彩紋としては有効であり、具体的には線幅が300μm以下であることが望ましい。
【0040】
そして、裸眼で見るとき、立体的に絡まり合う複数の線状のパターン1、2は全体として1本の線状パターンに見えるように記録されることが望ましい。
【0041】
また、図1の2本の線状のパターン1、2は1本の線状パターンを途中で折り返して相互に立体的に絡まり合うようにしたものであってもよい。
【0042】
また、線状のパターン1、2は、CGHの面から離して配置すればする程、再生される線状のパターン1、2の像はボケてしまい観察し難いため、線状のパターン1、2はCGHの面から1mm以内の奥行きに配置するのが望ましい。
【0043】
また、線状のパターン1、2相互は異なる色で再生されるように記録することも望ましい。そのための1つの手法として、例えば特許文献2で提案している方法を用いることができる。
【0044】
なお、本発明の立体彩紋を構成するホログラムは、複数の線状のパターン1、2を模型で構成し、通常の2光束干渉によるホログラム撮影方法によっても作成することができる。ただし、線状のパターン1、2の線幅が300μm以下である場合は、通常のホログラム撮影方法では容易でないため、上記のように計算機合成によって作成することがより望ましい。
【0045】
なお、本発明は、このような本発明による立体彩紋を転写箔あるいはラベルとして構成し、これを転写あるいは貼り付けた証券、紙幣等の書類を含むものである。
【0046】
以上、本発明の立体彩紋をその原理と実施例に基づいて説明してきたが、これらの実施例等に限定されず種々の変形が可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の立体彩紋によると、ホログラム中に、局所的に見たときに少なくとも2本の立体的な線状のパターンであって、前記少なくとも2本の立体的な線状のパターンの中、少なくとも1本の線状のパターンが、他の線状のパターンと手前側で交差する部分と奥側で交差する部分とを各々1か所以上有するように再生可能に記録されてなるので、線状のパターン相互が交差する部分の奥側の部分の情報の存在が気付かれ難く、さらに、ルーペ等の拡大観察手段で拡大して観察しても、通常の観察方向ではその存在が気付かれ難く、さらに、カラーコピー機ではこの情報が複写できず、さらには、回折格子画像作成装置では偽造できないので、彩紋の偽造防止効果が飛躍的に高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による彩紋に用いる2本以上の線状のパターンが相互に立体的に絡まり合う配置の立体像の1例を説明するための図である。
【図2】本発明による彩紋に用いる2本以上の線状のパターンが相互に立体的に絡まり合う配置の立体像の別の例を説明するための図である。
【図3】物体表面を点光源の集合で置き換える方法によるCGHの作成過程の概要を説明するためのフロー図である。
【図4】CGH記録の隠面消去処理を説明するための図である。
【図5】先願による真贋判定情報が記録されたCGHの微小物体、遮蔽物体、物体光範囲を説明するための図である。
【符号の説明】
E…観察者
1、2…線状パターン
3…極微小な点
4…微小なマイクロ文字あるいは幾何学的なマイクロ図形(マイクロパターン)5…線状パターンの太くした部分
10…CGH
11…微小物体
12…遮蔽物体
21L…微小物体の左端と遮蔽物体の左端を通る直線
21R…微小物体の右端と遮蔽物体の右端を通る直線
22L…微小物体の左端からの再生光が回折されない境界を示す直線
22R…微小物体の右端からの再生光が回折されない境界を示す直線

Claims (7)

  1. 計算機合成ホログラム中に、原画として3次元コンピュータグラフィックスによる立体構造体であり、局所的に見たときに少なくとも線幅が300μm以下の2本の立体的な線状のパターンであって、前記少なくとも2本の立体的な線状のパターンの中、少なくとも1本の線状のパターンが、他の線状のパターンと手前側で交差する部分と奥側で交差する部分とを各々1か所以上有するように記録され、立体像が再生可能に記録されてなる立体彩紋の製造方法であって、
    コンピュータグラフィックス用の3D−CADで立体的に編み合うよう配置された立体彩紋原画を作成し、次いで、その立体彩紋、計算機合成ホログラム面、参照光の空間配置を定義し、次いで、その彩紋の線を点又は線状の光源の集合に置き換え、これらの空間配置に基き、計算機合成ホログラム面上に定義された各サンプル点において、彩紋の線を構成する各点又は線光源から到達する光と参照光との干渉縞の強度の演算により干渉縞データを求め、次に、得られた干渉縞データを量子化した後、描画用データに変換して、描画装置により媒体に記録することにより立体彩紋を製造することを特徴とする立体彩紋の製造方法。
  2. 前記2本以上の立体的な線状のパターンは、裸眼で見るときに全体として1本の線状パターンに見えるように記録されていることを特徴とする請求項記載の立体彩紋の製造方法
  3. 前記2本以上の立体的な線状のパターンは、相互に交差する部分の奥側近傍で少なくとも一部が途切れていることを特徴とする請求項1又は2記載の立体彩紋の製造方法
  4. 前記2本以上の立体的な線状のパターンは、相互に交差する部分の手前側に位置する線状のパターンの太さを奥側の線状のパターンの太さよりも太くなるように構成されていることを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の立体彩紋の製造方法
  5. 前記2本以上の立体的な線状のパターンは、相互に交差する部分の奥側部分に、立体的な配置の微小なマイクロ文字あるいは幾何学的なマイクロ図形が配置されて構成されていることを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の立体彩紋の製造方法
  6. 前記2本以上の立体的な線状のパターンがホログラム面から1mm以内に再生されるように記録されていることを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の立体彩紋の製造方法
  7. 前記2本以上の立体的な線状のパターンが相互に異なる色で再生されるように記録されていることを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の立体彩紋の製造方法
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