JP4415654B2 - ハイドロフォーム成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、管材や重ね合わせ板材などの素材を、ハイドロフォーム成形法により金型の成形用凹部の形状に合致した成形品に成形するハイドロフォーム成形装置に関するものである。
自動車のフレームなどを製造するにあたり、素材としての管材を、ハイドロフォーム成形法により、金型の成形用凹部の形状に合致した成形品に成形する技術が広く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
ハイドロフォーム成形装置は、成形用凹部を備える金型内に管材をそのまま、あるいは曲げやつぶしなどの予備成形を行った後に入れ、管材内に内圧をかけて、成形用凹部の内面形状に合致した外面形状を有する成形品を成形するものである。ハイドロフォーム成形時には、管材内に内圧を付加するための媒体(例えば、水などの液体)の圧力を漏らさないことが必要である。このため、ハイドロフォーム成形装置は、媒体をその圧力が漏れないように管材内に注入するノズルを有している。素材として管材を用いる場合には、一般的に、管材の両端部のそれぞれにノズルが挿入される。ノズルの先端部により管材の内径部分をしごくことにより、メカシールが形成され、この状態で、媒体を管材内に注入している。
ハイドロフォーム成形装置はまた、ノズルの後端部側に、ノズル先端部を管材の端部に挿入する押圧力をノズルに対して付与する軸押しシリンダユニットが配置されている。ノズルは、軸押しシリンダユニットのアダプタプレートに対して、ノズルホルダを介してボルトにより固定されている。ノズルおよびアダプタプレートのそれぞれには、媒体を流下させる通路が形成されている。これら通路を介して管材内に媒体を注入する媒体注入ホースは、アダプタプレートに形成した取付穴に接続されている。ノズルの通路とアダプタプレートの通路とを接続する部位にはOリングなどのシール部材が設けられ、媒体の圧力が漏れないようにされている。
媒体の圧力が漏れないように管材内に媒体を注入するためには、ノズルの中心軸線を管材の中心軸線に一致させ、管材に対してノズルが芯出しされた状態であることが必要である。従来のハイドロフォーム成形装置にあっては、作業者は、ノズルの芯出し作業を行いながら、当該ノズルをアダプタプレートにボルト止めしなければならない。このような芯出し作業は、比較的長時間を要する作業である。しかも、管材に対するノズルの位置は、作業者の熟練度に大きく左右され、作業者ごとにバラツキが生じる虞がある。
このような管材に対するノズルの位置にバラツキが生じると、座屈やバリなどの品質上の不具合が生じる虞がある。また、ノズルと型との間のクリアランスが不安定となり、メカシールのシール不良により媒体の漏れが生じ、媒体圧力が低下して成形できなかったり、成形時間が長くなったりして、成形性が低下する虞がある。さらに、ノズルの先端部が欠けたり、型面などに対してかじったりして、ノズルの破損が生じ易く、ノズルの寿命が短くなる。
特開2000−233235号公報
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、素材に対するノズルの位置のバラツキをなくし、成形品の品質および成形性を向上し、ノズルの長寿命化を図り得るハイドロフォーム成形装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、成形用凹部を備える型内に素材を入れ、前記素材内に内圧をかけて、前記成形用凹部の形状に合致した成形品を成形するハイドロフォーム成形装置において、
前記素材内に挿入される先端部を備え、前記内圧を付加するための媒体が流下する通路が形成されたノズルと、
前記型に取り付けられ、前記素材に対して芯出しされた状態で前記ノズルの移動をガイドするガイド部材と、
前記ノズルに接続され、前記通路を介して前記素材内に前記媒体を注入する媒体注入管と、
前記ノズルの後端部側に配置され、前記ノズルの前記先端部を前記素材内に挿入する押圧力を前記ノズルに対して付与する押圧手段と、
前記押圧手段に対して前記ノズルを着脱自在に接続する接続部材と、を有し、
前記接続部材は、前記ノズルおよび前記押圧手段と別体にして形成されており、前記ノズルに形成したノズル側の係止部および前記押圧手段に形成した押圧手段側の係止部のそれぞれに差し込まれるキー形状を有し
前記接続部材による前記ノズルと前記押圧手段との接続を、前記ノズルが前記ガイド部材に保持された状態で前記ノズル側の係止部および前記押圧手段側の係止部に前記接続部材を差し込むことによって行うことを特徴とするハイドロフォーム成形装置である。
作業者によるノズルの芯出し作業が不要となり、素材に対するノズルの位置にバラツキが生じることが根本的になくなることから、成形品の品質および成形性が向上し、さらに、ノズルの長寿命化を図ることが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係るハイドロフォーム成形装置10を、下型32を露出させた状態で示す平面図、図2は、ハイドロフォーム成形装置10の要部を示す側断面図、図3(A)(B)は、ノズル40を示す平面図および側面図である。図4は、接続部材80によるノズル40と軸押しシリンダユニット70との接続の説明に供する斜視図である。
図1および図2を参照して、ハイドロフォーム成形装置10は、成形用凹部31a、32aを備える型30内に素材20を入れ、素材20内に内圧をかけて、成形用凹部31a、32aの形状に合致した成形品を成形するものである。このハイドロフォーム成形装置10は、概説すれば、素材20内に挿入される先端部42を備え、内圧を付加するための媒体(例えば、水)が流下する通路44が形成されたノズル40と、型30に取り付けられ、素材20に対して芯出しされた状態でノズル40の移動をガイドするガイドユニット50(ガイド部材に相当する)と、ノズル40に接続され、通路44を介して素材20内に媒体を注入する媒体注入ホース60(媒体注入管に相当する)と、ノズル40の後端部側に配置され、ノズル40の先端部42を素材20内に挿入する押圧力をノズル40に対して付与する軸押しシリンダユニット70(押圧手段に相当する)と、軸押しシリンダユニット70に対してノズル40を着脱自在に接続する接続部材80と、を有している。接続部材80によるノズル40と軸押しシリンダユニット70との接続は、ノズル40がガイドユニット50に保持された状態で行うようにしてある。以下、詳述する。
前記素材20として、本実施形態では、中空の管材21を用いている。管材21の材料は、特に限定されるものではないが、例えば、アルミ合金やステンレス鋼などである。管材21は、曲げやつぶしなどの予備成形を行った後に型30内に入れられる。この管材21の端部22の開口にノズル40が挿入される。図示するハイドロフォーム成形装置10にあっては、管材21の両端部22のそれぞれにノズル40を挿入し、各ノズル40から媒体を供給している(図1参照)。各ノズル40に応じて、ガイドユニット50や軸押しシリンダユニット70などが設けられている。一対のノズル40、ガイドユニット50、媒体注入ホース60、軸押しシリンダユニット70および接続部材80のそれぞれは同様に構成されている。
前記型30は、相対的に接近離反移動自在な上型31と下型32とを含んでいる。上下型31、32のそれぞれの内面には、カップ形状の成形用凹部31a、32aが形成されている。上下型31、32を図示しない型締め機構により閉じると、各成形用凹部31a、32aが突き合わされ、成形品形状に応じたキャビティが形成される。
前記ノズル40は、図3(A)(B)に示すように、略扁平な形状を有する本体部41と、素材20内に挿入される先端部42とを備えている。先端部42は、管材21の端部22の断面形状に対応した形状を有している。先端部42には、メカシール部を形成するためのシール面43が形成されている。このシール面43により管材21の内径部分を管材板厚の10%〜40%程度にしごくことにより、メカシールが形成される。ノズル40内には、媒体が流下する通路44が形成されている。通路44の一端は、ノズル40の先端部42において開口し、他端は、本体部41に形成した取付穴45に連通している。このように、媒体が流下する通路44はノズル40にのみ形成してある。ノズル40は、後述するガイドユニット50に保持されている。
前記媒体注入ホース60は、図2に示すように、一端にコネクタ61が設けられ、このコネクタ61を介して、ノズル40に形成した取付穴45に接続されている。取付穴45およびコネクタ61にはねじ部が形成され、両者はねじ込み式により着脱自在に接続される。これにより、媒体注入ホース60は、ノズル40に着脱自在に接続されている。媒体注入ホース60の他端は図示しない圧力供給装置に接続され、所定の圧力に高められた媒体が、圧力供給装置からノズル40に導入される。
前記ガイドユニット50は、図2に示すように、下型32に取り付けられている。ガイドユニット50は、ボルトにより下型32に固定されるガイドブロック51と、ボルトによりガイドブロック51に固定されるガイドプレート52と、を有している。ガイドプレート52は、ノズル40の本体部41の周囲4面に当接して、当該ノズル40を摺動自在に保持している。このガイドプレート52は、保持したノズル40の中心軸線を管材21の中心軸線に一致させ、管材21に対してノズル40が芯出しされた状態となるように、ガイドブロック51に固定されている。かかるガイドユニット50により、ノズル40は、管材21に対して芯出しされた状態で、その移動がガイドされる。
従来のハイドロフォーム成形装置にあっては、芯出ししながらノズルをアダプタプレートにボルト止めする形態となっている。このため、作業者によるノズルの芯出し作業に比較的長時間を要するのみならず、作業者の熟練度などにより管材に対するノズルの位置にバラツキが生じる。
これに対して、本実施形態にあっては、ガイドユニット50は下型32に固定されるため、下型32、ノズル40および管材21の各寸法から、管材21に対してノズル40が芯出しされた状態となるように、ガイドブロック51およびガイドプレート52を設計することはきわめて容易である。このため、設計上の各種寸法に基づいて製作したガイドユニット50にノズル40を保持するだけで、ノズル40は管材21に対して芯出しされた状態となる。したがって、作業者によるノズル40の芯出し作業が実質的に不要となり、管材21に対するノズル40の位置にバラツキが生じることが根本的になくなる。これより、座屈やバリなどの品質上の不具合が成形品に発生することがなくなる。また、ノズル40と上下型31、32との間のクリアランスが一定となり、シール不良が生じる虞がないメカシールを常に形成することができ、所期の媒体圧力を得ることができる。さらに、ノズル40の先端部42が欠けたり、型面などに対してかじったりすることがなくなる。
型30やノズル40は部品ごとに形状が異なるため、型30、ノズル40およびガイドユニット50は、部品ごとに製作されている。部品ごとに製作した下型32に、部品ごとに製作したガイドユニット50が固定され、このガイドユニット50に、部品ごとに製作したノズル40が保持される。型30とは別個にノズル40を保管することもできるが、異なる部品を成形する際には当該部品用の型30をハイドロフォーム成形装置10に乗せ替える必要がある。このことから、本実施形態では、ガイドユニット50にノズル40を保持したままにしてある。保管時におけるノズル40の抜けを防止するため、ピン形状のノズルストッパをガイドユニット50に設けることが好ましい。
前記軸押しシリンダユニット70は、図2に示すように、ノズル40の後端部側に配置されており、軸押しシリンダ71と、当該シリンダ71を固定するための固定プレート72と、シリンダ71の可動ロッド73の先端にボルト締結されるアダプタプレート74と、アダプタプレート74に挿通され可動ロッド73の進退移動に応じてアダプタプレート74の進退移動をガイドするガイドピン75と、を有している。アダプタプレート74の前面にノズル40が着脱自在に接続されるが、その構成については後述する。軸押しシリンダ71の作動により、アダプタプレート74および当該アダプタプレート74に接続されたノズル40は、実線で示される前進限位置と、2点鎖線で示される後退限位置との間で進退移動する。軸押しシリンダユニット70は、軸押しシリンダ71を作動してアダプタプレート74およびノズル40を前進限位置に移動することにより、ノズル40の先端部42を管材21内に挿入する押圧力をノズル40に対して付与している。軸押しシリンダユニット70はさらに、ハイドロフォーム成形時に管材21の材料を軸方向に押し込む押し付け力を管材21に付与し、ハイドロフォーム成形時の板厚減少を防いでいる。軸押しシリンダユニット70は、ハイドロフォーム成形装置10上でのセット位置を自在に替え得るように構成されている。
前記接続部材80は、図3(A)および図4に示すように、ノズル40および軸押しシリンダユニット70のそれぞれに形成した係止部に差し込まれるキー形状を有している。具体的には、接続部材80は、ベース82の両端部に一対の係止突片83、84を設けた略U字形状を有するキー81から構成されている。説明の便宜上、一対の係止突片83、84のうち、ノズル40側を前側係止突片83と、アダプタプレート74側を後側係止突片84と言う。アダプタプレート74の前面74aには凹部76が形成され、この凹部76内の下方位置には、凹部76内面との間でキー81を差し込むための空間を形成するキー押さえブロック85が固定されている。キー押さえブロック85と凹部76内面とにより、キー81の後側係止突片84が差し込まれて当該後側係止突片84を係止する縦溝86(係止部に相当する)が形成される。キー押さえブロック85の前面85aは、アダプタプレート74の前面74aと面一に形成されている。一方、ノズル40の側面には、キー81の前側係止突片83が差し込まれて当該前側係止突片83を係止するキー溝46(係止部に相当する)が形成されている。また、アダプタプレート74の前面74aには、ノズル40の下面を支持する支持ブロック77がボルト締結されている。キー81の各係止突片83、84は、挿入方向先端側が若干先細りとなるテーパ形状を有することが望ましい。ノズル40と軸押しシリンダユニット70との接続が確実なものとなり、両者40、70の間にガタが生じないからである。
ノズル40を軸押しシリンダユニット70に対して接続する場合には、ノズル40の下面を支持ブロック77に載置しつつ、ノズル40の後端面をアダプタプレート74の前面74aおよびキー押さえブロック85の前面85aに当接させる。そして、キー81を凹部76内に位置させ(図2の矢印a)、その後、下げる(図2の矢印b)。すると、キー81の前側係止突片83がノズル40のキー溝46に差し込まれて係止され、後側係止突片84が縦溝86に差し込まれて係止され、ノズル40が軸押しシリンダユニット70に対して接続される。一方、ノズル40を軸押しシリンダユニット70から取り外す場合には、キー81を持ち上げ(図2の矢印bと逆の方向)、キー81を凹部76内から取り出せばよい(図2の矢印aと逆の方向)。このようにして、接続部材80としてのキー81により、軸押しシリンダユニット70に対してノズル40が着脱自在に接続されている。
キー81によるノズル40と軸押しシリンダユニット70との接続は、ノズル40がガイドユニット50に保持された状態で行われる。ノズル40は管材21に対して芯出しされた状態でガイドユニット50に保持されていることから、キー81によるノズル40と軸押しシリンダユニット70との接続時には、管材21に対するノズル40の芯出し作業を行う必要がない。したがって、キー81によるノズル40と軸押しシリンダユニット70との接続を容易に行うことができる。また、ノズル40がガイドユニット50に保持されているため、作業者は、比較的重いノズル40を支持することなく、キー81を取りつければよく、比較的狭い場所で行われるノズル40と軸押しシリンダユニット70との接続を容易に行うことができる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、成形対象の管材用に製作された上下型31、32をハイドロフォーム成形装置10に乗せ替え、軸押しシリンダユニット70のセット位置を成形対象の管材用に定められた位置に替える。成形対象の管材用のノズル40は、管材21に対して芯出しされた状態で、下型32に固定したガイドユニット50に保持されている。
軸押しシリンダユニット70の軸押しシリンダ71を作動し、アダプタプレート74を後退限位置に移動する。ノズル40がガイドユニット50に保持された状態で、キー81を介してノズル40を軸押しシリンダユニット70に接続する。具体的には、ノズル40の下面を支持ブロック77に載置しつつ、ノズル40の後端面をアダプタプレート74の前面74aおよびキー押さえブロック85の前面85aに当接させる。そして、キー81を凹部76内に位置させ(図2の矢印a)、その後、下げる(図2の矢印b)。これにより、キー81の前側係止突片83がノズル40のキー溝46に差し込まれて係止され、後側係止突片84が縦溝86に差し込まれて係止され、ノズル40が軸押しシリンダユニット70に対して接続される(図3(A)も参照)。その後、媒体注入ホース60のコネクタ61をノズル40の取付穴45にねじ込んで、媒体注入ホース60をノズル40に接続する。
次いで、上下型31、32を開いた状態で、曲げやつぶしなどの予備成形を行った管材21を下型32の成形用凹部31a、32aに入れる。その後、上型31を閉じ、型30締めする。
軸押しシリンダユニット70の軸押しシリンダ71を作動し、アダプタプレート74およびノズル40を前進限位置に移動する。この移動により、ノズル40には、その先端部42を管材21内に挿入する押圧力が付与される。ノズル40の先端部42が管材21内に挿入されると、シール面43が管材21の内径部分をしごき、メカシールを形成する。ガイドユニット50は管材21に対して芯出しされた状態でノズル40の移動をガイドするので、ノズル40のシール面43と上下型31、32との間のクリアランスがバラツクことがない。このため、形成されたメカシールに、シール不良が生じることがない。
その後、管材21の内部空間に、所定の圧力に高められた成形用媒体となる液体(例えば、水)をノズル40から注入し、内圧を付加する。付加された内圧により、管材21は徐々に膨出し、ついには成形用凹部31a、32aの内面に圧接する。ハイドロフォーム成形時には、軸押しシリンダユニット70は管材21の材料を軸方向に押し込む押し付け力を管材21に付与しており、膨出に伴う板厚減少を防いでいる。
ハイドロフォーム成形が終了すると、管材21は成形用凹部31a、32aの内面形状に合致した形状に成形される。そして、媒体の注入を終了し、軸押しシリンダ71を作動してアダプタプレート74およびノズル40を後退限位置に移動し、上下型31、32を開いて成形品を取り出すと、一連のハイドロフォーム成形が完了する。ハイドロフォーム成形が完了した成形品にトリミングなどを施して、最終的な製品を得る。
以上説明したように、本実施形態のハイドロフォーム成形装置10は、管材21に対して芯出しされた状態でノズル40の移動をガイドするガイドユニット50を下型32に取り付け、接続部材80としてのキー81によるノズル40と軸押しシリンダユニット70との接続を、ノズル40がガイドユニット50に保持された状態で行うようにしてあるため、作業者によるノズル40の芯出し作業が不要となり、管材21に対するノズル40の位置にバラツキが生じることが根本的になくなる。管材21に対するノズル40の位置にバラツキが生じないので、座屈やバリなどの品質上の不具合の発生を防止して、成形品の品質を向上することができる。また、シール不良が生じる虞がないメカシールを常に形成して所期の媒体圧力を得ることができ、成形不良や成形時間の長時間化を防止して、成形性を向上することができる。さらに、ノズル40の先端部42が欠けたり、型面などに対してかじったりすることがなくなり、ノズル40の破損を低減し、ノズル40の長寿命化を達成することもできる。
型30やノズル40は部品ごとに形状が異なることから、異なる部品をハイドロフォーム成形する際には、型30を乗せ替えたり、軸押しシリンダユニット70のセット位置を替えたりする段取り作業が必要となる。このような段取り作業においても、ノズル40をガイドユニット50に保持するだけで、管材21に対してノズル40を芯出しすることができ、比較的長時間を要していた従来の芯出し作業が不要となる。したがって、段取り作業に要する総合的な時間を著しく短縮することができる。
内圧を付加するための媒体が流下する通路44をノズル40に形成し、この通路44を介して、媒体注入ホース60から管材21内に媒体を注入する構成を採用しており、通路44の途上では媒体の漏れは発生しない。通路44を1つの部材であるノズル40にのみ形成したため、従来構成の場合に必要であったOリングなどのシール部材を廃止することができ、シール性の信頼性が増すとともに、部品点数の削減を通して構成の簡素化を図ることができる。
また、接続部材80は、ノズル40および軸押しシリンダユニット70のそれぞれに形成した係止部(キー溝46、縦溝86)に差し込まれるキー形状を有している。かかる構成によれば、ノズル40がガイドユニット50に保持された状態で、キー形状を有する接続部材80を係止部に差し込むという簡単な作業により、ノズル40と軸押しシリンダユニット70とを接続することができる。したがって、軸押しシリンダユニット70と型30との間の作業エリアは比較的狭く、ノズル40も比較的重いものの、作業者はノズル40の接続作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
また、媒体注入ホース60は、ノズル40に着脱自在に接続されている。かかる構成によれば、異なる部品をハイドロフォーム成形する場合でも、媒体注入ホース60の共用化を図ることができる。
(改変例)
素材20として中空の管材21を用いるハイドロフォーム成形装置10を図示したが、素材20は管材21に限定されるものではなく、本発明は、重ね合わせ板材を用いるハイドロフォーム成形装置にも適用可能である。素材20としての重ね合わせ板材は、一般的に、型内に入れる前に予め、複数枚の金属板をその縁部を全周にわたってまたは適宜個所溶接して相互に接合したものである。重ね合わせ板材には、媒体注入通路をなすゲート部が金属板の間の空間に連通するように設けられ、このゲート部にノズルが挿入される。また、ハイドロフォーム成形時には、重ね合わせ板材はその外周縁部が型により拘束される。
続部材80は、軸押しシリンダユニット70に対してノズル40を強固に固定する機能を備える必要はなく、軸押しシリンダユニット70の作動をノズル40に伝達して当該ノズル40を素材20に挿入したり素材20から引き抜いたりする機能を備えていれば足りる。接続作業の作業性を良好にするためには、ノズル40と軸押しシリンダユニット70との接続を、ねじ締結方式によらずに、ワンタッチ化することが好ましい
また、媒体注入ホース60をノズル40に着脱自在に接続する機構はねじ込み式に限られず、公知の種々の着脱機構を採用し得る。
本発明は、素材を、ハイドロフォーム成形法により金型の成形用凹部の形状に合致した成形品に成形する装置に適用できる。
本発明の実施形態に係るハイドロフォーム成形装置を、下型を露出させた状態で示す平面図である。 ハイドロフォーム成形装置の要部を示す側断面図である。 図3(A)(B)は、ノズルを示す平面図および側面図である。 接続部材によるノズルと軸押しシリンダユニットとの接続の説明に供する斜視図である。
符号の説明
10 ハイドロフォーム成形装置、
20 素材、
21 管材(素材)、
30 型、
31 上型、
31a 成形用凹部、
32 下型、
32a 成形用凹部、
40 ノズル、
41 本体部、
42 先端部、
43 シール面、
44 通路、
45 取付穴、
46 キー溝(ノズル側の係止部)、
50 ガイドユニット(ガイド部材)、
51 ガイドブロック、
52 ガイドプレート、
60 媒体注入ホース(媒体注入管)、
70 軸押しシリンダユニット(押圧手段)、
71 軸押しシリンダ、
74 アダプタプレート、
76 凹部、
77 支持ブロック、
80 接続部材、
81 キー、
83、84 係止突片、
85 キー押さえブロック、
85a キー押さえブロックの前
86 縦溝(押圧手段側の係止部)。

Claims (3)

  1. 成形用凹部を備える型内に素材を入れ、前記素材内に内圧をかけて、前記成形用凹部の形状に合致した成形品を成形するハイドロフォーム成形装置において、
    前記素材内に挿入される先端部を備え、前記内圧を付加するための媒体が流下する通路が形成されたノズルと、
    前記型に取り付けられ、前記素材に対して芯出しされた状態で前記ノズルの移動をガイドするガイド部材と、
    前記ノズルに接続され、前記通路を介して前記素材内に前記媒体を注入する媒体注入管と、
    前記ノズルの後端部側に配置され、前記ノズルの前記先端部を前記素材内に挿入する押圧力を前記ノズルに対して付与する押圧手段と、
    前記押圧手段に対して前記ノズルを着脱自在に接続する接続部材と、を有し、
    前記接続部材は、前記ノズルおよび前記押圧手段と別体にして形成されており、前記ノズルに形成したノズル側の係止部および前記押圧手段に形成した押圧手段側の係止部のそれぞれに差し込まれるキー形状を有し
    前記接続部材による前記ノズルと前記押圧手段との接続を、前記ノズルが前記ガイド部材に保持された状態で前記ノズル側の係止部および前記押圧手段側の係止部に前記接続部材を差し込むことによって行うことを特徴とするハイドロフォーム成形装置。
  2. 前記媒体注入管が、前記ノズルに着脱自在に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のハイドロフォーム成形装置。
  3. 前記押圧手段は、前記ノズルの下面を載置する支持ブロックと、
    前記ノズルの後端面が当接して配置される前面を備えるキー押さえブロックと、を有し、
    前記ノズルと前記押圧手段との接続は、前記支持ブロックに前記ノズルの前記下面を載置しつつ、前記ノズルの前記後端面を前記キー押さえブロックの前記前面に当接させた状態で行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイドロフォーム成形装置。
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