JP4415425B2 - オートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器 - Google Patents

オートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器に関するものであり、特にフォーカシングのためのフォーカス用レンズをオートとマニュアルの両方で駆動可能な光学機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
オートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器の代表例として、カメラシステムを例にして、従来技術について説明する。
従来のカメラシステムは、通常、オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードを備えている。
【0003】
オートフォーカスモードは、フォーカシングのための手段として、カメラ内やレンズ内のマイコンの演算結果に基づいて、レンズ鏡筒又はカメラボディに搭載しているフォーカス用モータを制御し、フォーカス用レンズを駆動するものである。以後、前記オートフォーカスモードをAFモードと呼称する。
また、マニュアルフォーカスモードは、撮影者が自由にフォーカス用の部材を操作することで、フォーカス用のレンズを駆動するものである。以降、前記マニュアルフォーカスモードをMFモードと呼称する。
【0004】
前記AFモードとMFモードはそれぞれ独立したモードとして使われるのが一般的である。しかし、撮影者がAFモードを使用している最中に、AFモードによってカメラが捕らえている被写体が、撮影者の意図している被写体と別のものになることがある。また、AFモードでは難しいとされている低輝度の被写体や無地の被写体にフォーカスさせなくてはならない場合が生じる。このような場合、撮影者は、瞬時にAFモードからMFモードヘ切り替えることが必要となる。
【0005】
そこで、近年、オートフォーカスからマニュアルフォーカスに瞬時に切り替えるモードとして、M/Aモードが使用されている。M/Aモードは、撮影者がAFモードによる撮影中にMF用モード用の操作部材を操作した時、MF用部材の操作をレンズ内のマイコン又はカメラボディ内のマイコンが前記操作を感知し、AFモードからMFモードに切り替えるものである。
【0006】
MFモードでは、撮影者がレンズ鏡筒を安定して保持する目的もあり、MFフォーカス用の操作部材としてレンズ鏡筒に合わせて形成されたリング状の部材(以降、フォーカスリングと呼ぶ)を用いるのが一般的である。撮影者は、前記フォーカスリングを回転させることでフォーカシングを行う。
同様に、AFモードからM/Aモードの切り替えにおいても、前記フォーカスリングが用いられている。すなわち、撮影者は、AFモードによる撮影中にフォーカスリングに手を添えておき、MFモードに切り替える必要が生じた時に、フォーカスリングを回転させ、MFモードに切り替えている。
【0007】
詳しくは、フォーカスリングの回転に連動してパルスを発生させ、このパルスが一定時間内に所定パルス数以上発生するか否かを監視する。一定時間内に所定パルス数以上発生した場合は、フォーカスリングの操作があったとみなし、AFモードからMFモードに切り替える。これは、撮影者がカメラを安定して保持するため、AFモードによる撮影中にフォーカスリングに手を添える必要がある。このため、撮影者がフォーカスリングを不必要に動かしてしまった場合や、フォーカス用モータの駆動に起因する衝撃やノイズ等により発生してしまうパルスによって、AFモードからMFモードに誤って切り替わることを防ぐためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように、従来技術においては、撮影者がフォーカスリングに代表される操作部材を一定量以上操作することにより、AFモードからMFモードに切り替えていた。
しかし、前記操作部材の操作量は、撮影者の感覚に依存してしまい、必ずしも撮影者一人一人が意図するタイミングで、AFモードからMFモードに切り換わらないという問題点がある。
【0009】
すなわち、ある撮影者は、ノイズ等に起因して誤ってAFモードからMFモードに切り替わる可能性があるとしても、前記操作部材を少し操作しただけで、AFモードからMFモードに敏感に切り替わることを望む。
また、他の撮影者は、前記操作部材を大きく操作した時だけ切り換わり、操作量が少ない場合には、AFモードからMFモードに切り換わることを望まない。
【0010】
すなわち、敏感に切り換わることを望む撮影者と不用意に切り換わることを嫌う撮影者とが存在し、撮影者の感覚に合ったAFモードからMFモードへの切り替えが難しいという問題点がある。
本発明は、前記した従来技術の問題点に鑑み為されたもので、撮影者が意図したタイミングでAFモードからMFモードに切り替えることが可能なオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器は、被写体を撮影面で合焦させるためのフォーカス用レンズと、フォーカス用レンズを移動させるためのフォーカス用モータと、フォーカス用モータを駆動してフォーカス用レンズをオートで移動させるオート駆動手段と、フォーカス用レンズをマニュアルで移動させるマニュアル駆動手段とを搭載したオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器において、マニュアル駆動手段を動作させる操作部材と、操作部材が操作されている状態にあることを検出する操作検出手段と、光学機器のレリーズ釦が操作されている状態で、操作部材が操作されている状態にあることを操作検出手段によって検出された時に、フォーカス用レンズをオートで移動させるモードからマニュアルで移動させるモードに移行するとともに、前記光学機器のレリーズ釦の操作がされていない状態では前記フォーカス用レンズをオートで移動させるモードに移行する切り替え手段と、前記操作部材の操作量および操作時間に関する値を、操作部材が操作されている状態にあるか否かを判断するための判断基準として複数格納するとともに、該判断基準を超えたか否かを判断するマイクロコンピュータと、前記複数の判断基準を選択するための選択値を記憶する記憶手段とを有し、前記選択値に基づいて前記操作量と操作時間に関する値を選択することにより、前記複数の判断基準から1つの判断基準を選択可能としたことを特徴とする。
【0012】
請求項1記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器によれば、複数の判断基準から1つの判断基準を選択することができるため、撮影者の感性に合致したオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替えを実行することができる。例えば、オートフォーカスからマニュアルフォーカスに切り替える際の前記操作部材の操作量を、撮影者の感性に合致した操作量に設定することができる。
【0013】
請求項2に記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器は、請求項1記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器において、操作部材はマニュアル駆動手段と機械的に連動し、操作部材の操作に応じてフォーカス用レンズがマニュアルで移動するように構成したことを特徴とする。
【0014】
請求項2記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器によれば、操作部材がマニュアル駆動手段と機械的に連動し、操作部材の操作に応じてフォーカス用レンズがマニュアルで移動する。したがって、前記操作部材がマニュアル駆動手段と機械的に連動しているため、撮影者の感性に合致したオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替えを実行することができる。
【0015】
請求項3に記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器は、請求項1記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器において、マニュアル駆動手段は、操作部材の操作に応じて、フォーカス用モータを駆動させ、フォーカス用レンズを移動するように構成したことを特徴とする。
【0016】
請求項3記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器によれば、マニュアル駆動手段が操作部材の操作に応じて、フォーカス用モータを駆動させ、フォーカス用レンズを移動する。したがって、撮影者の感性に合致したオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替えを実行することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
図1及び図2は本発明の第1の実施の形態を示すブロック図であり、オートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器の代表例として、カメラシステムを例にしている。
ここで、図1はレンズ鏡筒10がカメラボディ20に取り付けられた状態を示し、図2はレンズ鏡筒10が通信工具30に取り付けられた状態を示す
【0024】
図1及び図2に示すカメラシステムは、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り替えるシステムを含むレンズ鏡筒10と、レンズ鏡筒10を装着するカメラボディ20と、レンズ鏡筒10の各種の設定を変更するための通信工具30とから構成されている。
図1に示すように、レンズ鏡筒10にカメラボディ20が取り付けられた形態は、通常の撮影時に使用されるものである。
【0025】
これに対して、図2に示すレンズ鏡筒10に通信工具30が取り付けられた形態は、通常、メーカのサービスステーション等でレンズ鏡筒10の各種の設定を変更する場合に使用されるものである。
図1に示すように、レンズ鏡筒10は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼称する)11と、記憶装置12と、操作検出回路13と、位置検出回路14と、モータ駆動回路15と、マニュアルフォーカス用部材16と、フォーカス用モータ17と、フォーカス用レンズ18とから構成されている。
【0026】
また、図1に示すように、カメラボディ20は、マイクロコンピュータ(マイコン)21と、レリーズ釦22と、フォーカスセンサ23とから構成されている。
レンズ鏡筒10内のマイコン11は、カメラボディ20内のマイコン21と通信ラインを介して通信する。レンズ鏡筒10は、この通信において、レンズ鏡筒10の個々の情報や現在の状態などのデータをカメラボディ20に送信したり、カメラボディ20から測距データやフォーカス用レンズ18の駆動情報などを受信する。
【0027】
フォーカス用モータ17は、フォーカス用レンズ18を光軸上で駆動させるためのモータである。オートフォーカスでは、このフォーカス用モータ17を用いてフォーカシングを行う。
【0028】
また、マニュアルフォーカス用部材16は、マニュアルフォーカス用の操作部材としてレンズ鏡筒に合わせて形成されたリング状の部材(例えば、フォーカスリング、鏡筒を前後に移動させるタイプのもの等)を用いるのが一般的である。マニュアルフォーカス用部材16は、図示しないマニュアル駆動手段と連動して、フォーカス用レンズ18を撮影者の操作により、光軸上で駆動させるための部材である。
【0029】
フォーカス用レンズ18の位置は、フォーカス用レンズ18に連動したエンコーダ等からなる位置検出回路14を通して、マイコン11が読み取ることが可能なように構成されている。
また、マニュアルフォーカス用部材16の操作の有無は、マイコン2が、エンコーダ等からなる操作検出回路13を通して入力されるパルス数をモニタすることによって判断する。マニュアルフォーカス用部材16の操作有無の判定基準は、記憶装置12に格納されている判定基準(判定リセット時間と判定パルス数)を読み出し、マイコン11が判定する(判定の詳細は後述)。
【0030】
ところで、前記マニュアル操作によるフォーカス用レンズ18の駆動には、次の2種類がある。
第1は、マニュアルフォーカス用部材16の操作により、図示しないマニュアル駆動手段と機械的に連動して、フォーカス用レンズ18を駆動する場合である
【0031】
第2は、マイコン11の制御のもと、マニュアルフォーカス用部材16の操作に起因して、操作検出回路13から出力されるパルス数に基づいて、モータ駆動回路15がフォーカス用モータ17を駆動し、フォーカス用レンズ18を駆動する場合である
前記第2の場合は、一般にパワーフォーカスと呼ばれるものであり、この実施の形態はパワーフォーカスによるマニュアルフォーカスを含んでいる。
【0032】
カメラボディ20内のマイコン21は、前記したようにレンズ鏡筒10内のマイコン11と通信する他に、カメラボディ20内全体の統括や制御を行う。例えば、カメラボディ20内のマイコン21は、レリーズ釦22の状態を読み取ってシャッター(図示せず)を制御したり、フォーカスセンサ23の出力に基づいてオートフォーカスを行う際のフォーカス演算を行う。
【0033】
図2は、前記したように、レンズ鏡筒10が通信工具30に取り付けられた状態を示す。図2に示す通信工具30は、レンズ鏡筒10内の記憶装置12に格納されているデータを書き替える際に、メーカのサービスステーション等で用いられるものである。なお、図2において、図1に示す部分と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
図2において、レンズ鏡筒10内のマイコン11は、図2に示す通信工具30内のマイコン31と通信ケーブル25を介して通信し、通信工具30から受信するデータを記憶装置12に格納したり、記憶装置12から読み出したデータを通信工具30のマイコン31に送信する。
また、通信工具30内のマイコン31は、レンズ鏡筒10内のマイコン11と通信ケーブル25を介して通信し、記憶装置12に格納するためデータ及びアドレスをマイコン11へ送信したり、記憶装置12からデータを読み出すためのアドレス及び読み出したデータの受信等を行う。
【0035】
また、マイコン31は、通信工具30内に設けられている各スイッチ(アドレス設定スイッチ32、データ設定スイッチ33、データ書込スイッチ34、データ読込スイッチ35)の設定状態を読み込んで、データ表示部36にLED表示させる。すなわち、マイコン31は、通信工具30内の統括や制御も行っている。
前記アドレス設定スイッチ32は、8ビットタイプのディップスイッチ等からなり、レンズ鏡筒10の記憶装置12においてデータを読み書きする際のアドレス設定を行うものである。
【0036】
データ設定スイッチ33は、8ビットタイプのディップスイッチ等からなり、レンズ鏡筒10の記憶装置12へ書き込むデータ値を設定するものである。
データ書込スイッチ34は、マイコン31がマイコン11に対して記憶装置12への書込要求を発行する際のトリガを発生するものである。
データ読込スイッチ35は、マイコン31がマイコン11に対して記憶装置12からの読込要求を発行する際のトリガを発生するものである。
【0037】
データ表示部36は7セグメントのLED等からなり、記憶装置12から読み出されたデータを表示する場合などに使用される。
なお、前記記憶装置12としては、EEPROM等が用いられる。
以上の構成を有する第1の実施の形態において、特許請求の範囲に記載するマニュアル駆動手段は、フォーカス用レンズ18に付設されている。なお、前記したように、操作部材(マニュアルフォーカス用操作部材16)によって動作するマニュアル駆動手段は、公知であるので図示していない。
【0038】
また、特許請求の範囲に記載するオート駆動手段は、マイコン11とモータ駆動回路15とフォーカス用モータ17に対応する。
同じく、特許請求の範囲に記載する操作部材はマニュアルフォーカス用操作部材16に対応する。
同じく、特許請求の範囲に記載する操作検出手段は、マイコン11と操作検出回路13とに対応する。
【0039】
同じく、特許請求の範囲に記載する切り替え手段はマイコン11と記憶装置12に対応する
同じく、特許請求の範囲に記載する記憶手段は、記憶装置12に対応する。
【0040】
以下、第1の実施の形態において、レンズ鏡筒10内のマイコン11が実行する処理についてフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、レンズ鏡筒10内のマイコン11は、図1のカメラボディ装着時と図2の通信工具装着時の両方において、共通のプログラムを実行する。
図3〜図7は、図1及び図2に示す第1の実施の形態の第1の動作例を示すフローチャートである。このフローチャートは、レンズ鏡筒10内の記憶装置12を取り替えることなく、前記判断基準を変更可能にするものである。
【0041】
図3に示すフローチャートは、通常、カメラの電源投入時にスタートする。
図3のステップS1において、マイコン11は初期設定処理を行う。ここで、初期設定処理とは、例えば、マイコン11内のポート設定、タイマやカウンタの初期化、各ルーチンのスタート、割り込みレベルの設定、RAMのクリアなどをいう。
【0042】
図3から明らかなように、このプログラムは、一般のソフトウェア構造で知られているように、通常はメインルーチンを繰り返し実行し、必要に応じて各タスク処理や割り込み処理を行う構造になっている。
次に、ステップS2以降の処理について、詳しく説明する。
ステップS2において、マイコン11は、マニュアルフォーカス用部材16(フォーカスリング等)の操作の有無を判定するための判定基準(図中、MF部材操作感度読込と記載する)を記憶装置12から読み出す処理を行う。
【0043】
ステップS3において、マイコン11はコマンド処理を行うか否かを判断する。この判断は、次のように行われる。すなわち、マイコン11は、そのRAMにコマンド処理する旨を示すフラグが立っているか否かを確認する。例えば、カメラボディ20から通信によりコマンドを受けて、該コマンドを実行するフラグがマイコン11内のRAMに立っているか否かを確認して判断する。
【0044】
コマンド処理を行うための要因は、コマンドを受信すると直ちに発生する。そして、カメラボディ20からの要望が何であるかを即座に判断する必要があるため、コマンド処理の要否は、メインルーチンの最初に最優先で判断される。
ステップS3において、マイコン11がコマンド処理が必要であると判断した場合、ステップS4において、各コマンドに応じて実行すべき内容を判断し、その実行のための準備等を行う。その後、ステップS3に戻る。
【0045】
ステップS3において、マイコン11がコマンド処理を行わないと判断した場合、ステップS5において、フォーカス用モータ17の制御処理を実行するか否かが判断される。ここで、フォーカス用モータ17の制御処理を実行する要因は、制御サイクルごとのタイマ割り込みにより発生する。
ステップS5において、マイコン11がフォーカス用モータ17の制御処理を実行すると判断した場合には、ステップS6に分岐し、フォーカス用モータ制御処理を実行する。ステップS6のフォーカス用モータ制御処理においては、フォーカス用モータ17の駆動量や駆動速度を制御するための演算及び制御出力を行う。ステップS6の処理が終了すると、ステップS3に戻る。
【0046】
ステップS5において、マイコン11がモータ制御処理を実行しないと判断した場合には、ステップS7に進む。
ステップS7において、マイコン11がレンズ状態認識処理を実行すると判断した場合には、ステップS8に進む。
ステップS8において、マイコン11はレンズ状態別処理を実行する。レンズ状態別処理においては、それぞれ図示しないレンズのフォーカスロックスイッチや、レンジリミッタスイッチ、フォーカスモードスイッチ、ズームの焦点距離位置等の状態が読み取られ、それに応じた処理が行われる。
【0047】
ステップS8の処理が終了すると、マイコン11はステップS9の処理を実行する。ステップS9においては、後述するように、マニュアルフォーカス用部材16の操作の有無を判断し、その判断に応じてAF動作とMF動作の切り替えを行う。
【0048】
次に、ステップS10において、記憶装置12への読み込み又は書き込み処理を実行するか否かを判断する。マイコン11は、そのRAMに記憶装置12の処理を行う旨を示すフラグが立っているか否かを確認する。記憶装置12の処理を行う旨を示すフラグが立っている場合には、ステップS11に進む。
ステップS11において、マイコン11は記憶装置12に対して通信を実行し、記憶装置12への読み込み又は書き込みを行う。その後、ステップS3へ戻る。
【0049】
ステップS10において、マイコン11が記憶装置12への読み込み又は書き込みが必要でないと判断した場合は、そのままステップS3へ戻る。
また、ステップS7において、マイコン11がレンズ状態認識処理を実行しないと判断した場合にはステップS8からステップS11の一連の処理を実行することなく、そのままステップS3に戻る。
【0050】
以上のように、図3に示すメインルーチンの全体の流れは、各タスク処理に優先順位をつけ、繰り返し実行するようになっており、メインルーチンの処理中に通信などの割り込み処理が入るようになっている。
図4は、図3のステップS4に示すコマンド処理の詳細を示すフローチャートである。ここでは、カメラボディ20又は通信工具30から送信されたコマンドに対する処理を行う。
【0051】
図4に示すステップS12において、マイコン11は送信されたコマンドがフォーカス用モータ駆動用コマンドであるか否かを判定する。ステップS12において、フォーカス用モータ駆動コマンドであると判定された場合は、マイコン11はステップS13においてモータ制御を実行するためのフラグをそのRAMにセットする。
【0052】
ステップS12において、フォーカス用モータ駆動コマンドではないと判定された場合は、ステップS14に進む。ステップS14において、マイコン11は記憶装置12に関するコマンドであるか否かを判定する。
【0053】
ステップS14において、記憶装置12に関するコマンドであると判定された場合は、マイコン11はステップS15において記憶装置12との通信を開始するためのフラグをそのRAMにセットする。その後、ステップS16に進む。
ステップS14において、記憶装置12に関するコマンドではないと判定された場合は、直接ステップS16に進む。
【0054】
ステップS16において、マイコン11は各コマンドに対応したデータをカメラボディ20や通信工具30と送受信するために通信を開始する。例えば、記憶装置12に関するコマンドの場合は記憶装置12ヘアクセスするためのアドレスやデータの送受信を開始する。図4のステップS16では、上記したステップS13,S15に起因する通信を単にデータ送受信処理と記載している。
【0055】
なお、この実施の形態では詳しく説明しないが、ステップS16においては、前記データ送受信と共に、通常データ送受信が併せて実行される。ここで、通常データとは、レンズ情報(焦点距離、絞りの解放値等)や、レンズ鏡筒10側にフォーカス用モータがあるのか又はカメラボディ20側にフォーカス用モータがあるのか等の情報をいう。前記通常データ送受信は、ステップS12,S14において、NOと判定された場合にも実行される。すなわち、この場合には、通常データ送受信だけが行われる。すなわち、図4に示すフローチャートは、フォーカス用モータ駆動コマンドの処理と記憶装置12に関するコマンドの処理を強調したものである。
【0056】
図5は、図3のステップS2に示すマニュアルフォーカス用部材16の操作の有無を判定するための判断基準を記憶装置12から読み出す処理の詳細を示すフローチャートである。
ここで、マイコン11は、マニュアルフォーカス用部材16の操作の有無を次のように判定する。すなわち、マイコン11は、一定時間(以降、MF判定リセット時間と呼ぶ)に、マニュアルフォーカス用部材16に連動している操作検出回路13から入力されるパルス数(以降、MF検出パルス数と呼ぶ)が、一定のパルス数(以降、MF判定パルス数と呼ぶ)を超えた場合、マニュアルフォーカス用部材16が操作されたと判定する。
【0057】
図5に示すステップS17において、マイコン11は記憶装置12に格納されているMF判定パルス数を読み込んでセットする。
次に、ステップS18において、マイコン11は記憶装置12からMF判定リセット時間を読み込んでセットする。
次に、ステップS19において、マイコン11はMF検出パルス数をカウントするマイコン2内のカウンタをクリアする。
【0058】
ステップS20において、マイコン11はMF判定リセット時間用のタイマをリセットし、計測をスタートさせる。これによって、マイコン11は、前記MF判定リセット時間内にMF判定パルス数を超えるMF検出パルス数が出力されるか否かを判定する準備を整えることができる。
その後、マイコン11の処理はリターンして、図3のステップS3に進む。
【0059】
図6は、図3のステップS9に示すAFモードからMFモードに切り替える処理の詳細を示すフローチャートである。AFモードからMFモードに切り替える処理は、マニュアルフォーカス用部材16の操作の有無を判定し、その結果に応じて行われる。また、マニュアルフォーカス用部材16の操作によるAFモードからMFモードへの切り替えは、フォーカスモードがM/Aモードの時に行われる。
【0060】
図6に示すステップS21において、まず、マイコン11はフォーカスモードがM/Aモードであるか否かを判定する。前記判定は、例えば、レンズ鏡筒10の外周部にAFモード、MFモード、M/Aモードを各々設定するスイッチが設けられており、このスイッチはマイコン11のポートに接続されている。したがって、マイコン11は前記各スイッチの設定状態を検出してモードを判定する。
【0061】
図6のステップS21において、M/Aモードではないと判定された場合、そのままリターンして図3のステップS10に進む。
ステップS21において、M/Aモードであると判定された場合には、ステップS22に進む。なお、以下の説明では、レリーズ釦22が半押しされている場合は勿論のこと、全押しされている場合でも半押しされていると呼称する。なお、カメラボディ20のレリーズ釦22が半押し(全押しを含む)されていない場合、カメラボディ20は無条件でAFモードであると判定される。
【0062】
ステップS22において、マイコン11はカメラボディ20のレリーズ釦22が半押しされているかどうかを判断する。ここで、カメラボディ20のレリーズ釦22の状態は、通信ラインを通して、カメラボディ20のマイコン21から得ることができる。
ステップS22において、カメラボディ20のレリーズ釦22が半押しされていないと判断された場合、前記したように、カメラボディ20はAFモードであると判定される。この場合、マイコン11の処理はステップS23に進み、AFモードにセットされる。続いて、マイコン11の処理はステップS24に進み、MF検出パルス数をクリアし、ステップS25でMF判定リセット時間用のタイマをクリアしてリターンする(図3のステップS10に進む)。
【0063】
ステップS22において、マイコン11が、カメラのレリーズ釦22が半押しされていると判断した場合には、ステップS26に進む。
ステップS26において、マイコン11は、MF検出パルス数がMF判定リセット時間以内にMF判定パルス数を超えたか否かを判定する。
ステップS26において、超えたと判定された場合には、マニュアルフォーカス用部材16の操作が行われたと判定され、ステップS27に進む。
【0064】
ステップS27において、マイコン11はMFモードに切り替える。
その後、ステップS28において、マイコン11は、MFモードにおけるフォーカス用レンズ18の駆動が、マニュアルフォーカス用部材16の操作により、図示しないマニュアル駆動手段と機械的に連動しているか否かを判定し、機械的に連動していると判定した場合はそのままリターンする(図3のステップS10に進む)。
【0065】
ステップS28において、図示しないマニュアル駆動手段と機械的に連動していないと判定された場合には、フォーカス用レンズ18をフォーカス用モータ17の駆動により移動させる必要がある。そのため、マイコン11の処理はステップS29に進み、モータ制御の実行を促すフラグをセットしてリターンする(図3のステップS10に進む)。
【0066】
前記ステップS26において、MF検出パルス数がMF判定パルス数を超えていないと判定された場合には、マニュアルフォーカスの動作が行われていないと判断されるため、ステップS30へ進む。
ステップS30において、MF判定リセット時間計数用のタイマがセットされてから経過した時間(以後、MF経過時間と呼称する)が、MF判定リセット時間を超えたか否かを判定する。ステップS30において、MF経過時間がMF判定リセット時間に達してないと判断された場合は、そのままリターンする(図3のステップS10に進む)。
【0067】
ステップS30において、MF経過時間がMFリセット時間を超えたと判断された場合は、ステップS24に進む。ステップS24以降の処理は、上述した通りである。
図7は、図3のステップS6に示すモータ制御処理のうち、本発明に係わる部分を示すフローチャートである。
【0068】
まず、ステップS31において、マイコン11はAFモードであるかMFモードであるかを判定する。ステップS31において、AFモードであると判定された場合は、ステップS32に進む。ステップS32において、マイコン11はフォーカス用モータ17を駆動するための制御演算処理を行う。
【0069】
次に、ステップS33に進み、前記制御演算処理の結果に基づいて、フォーカスモータ17を駆動するための出力を行った後リターンする。
ステップS31において、AFモードではないと判定された場合は、ステップS34に進む。
ステップS34において、マイコン11は、現在、フォーカス用モータ17が駆動中であるか否かを判定する。フォーカス用モータ17が駆動中であると判定された場合には、ステップS35に進み、フォーカス用モータ17を停止させてリターンする。また、ステップS34において、フォーカス用モータ17がすでに停止していると判定した場合には、そのままリターンする。
【0070】
図7に示すフローチャートは、MFモードであると判定された場合、フォーカス用モータ17を停止させる役割を有する。これは、AFモードからMFモードに切り替わる際に、最初に必要な処理である。
次に、図1及び図2に示す第1の実施の形態に基づいて、レンズ鏡筒10内のマイコン11で実行されるプログラムの他の例を、図8に示すフローチャートを用いて説明する
【0071】
図8に示すフローチャートは、図3に示すステップS2において、マイコン11が複数の判断基準(マニュアルフォーカス用部材16の操作の有無を判定する基準)から1つの判断基準を選択するように構成したものである。
すなわち、図5に示すフローチャート(図3に示すステップS2の詳細を示すフローチャート)においては、記憶装置12は1つの判断基準しか格納していないものとして説明した。しかし、図8に示すフローチャートでは、記憶装置12は複数の判断基準を選択するための選択値を格納している。そして、複数の判断基準(具体的には、複数のMF判定パルス数と複数のMF判定リセット時間)は、あらかじめマイコン11内のROMに格納されていることを前提にしている。この場合、前記したように、図1及び図2に示す第1の実施の形態がそのまま適用できる。
【0072】
図8に示すステップS36において、マイコン11は記憶装置12から複数の判断基準から1つの判断基準を選択するための選択値を読み出す。
ステップS37において、マイコン11は、ステップS36において読み出した選択値に基づいて、あらかじめマイコン11内のROMに格納されている複数のMF判定パルス数と複数のMF判定リセット時間(複数の判断基準)から各々1つの値を選択し、マイコン11内のRAMに格納する。
【0073】
ステップS37において、マイコン11は、ステップS36において読み出した選択値に基づいて、前記ROMに格納されている複数のMF判定パルス数から1つのMF判定パルス数を読み出し、マイコン12内のRAMに格納する。
次に、ステップS38において、ステップS36で読み出した選択値に基づいて、前記ROMに格納されている複数のMF判定リセット時間から1つのMF判定リセット時間を読み出し、マイコン11内のRAMにセットする。
【0074】
ステップS38に続くステップS39,S40における処理は、図5に示すステップS19,S20の処理と同様であるため説明を省略する。
なお、図8に示すフローチャートにおいて、記憶装置12は複数の判断基準を選択するための選択値を格納するものとして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、記憶装置12自身が複数の判断基準を格納するように構成しても良い。
【0075】
なお、前記第1の実施の形態では、通信工具30とカメラボディ20を別のものとして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、通信工具30の機能をカメラボディ20に内蔵するように構成しても良い。この場合には、通信工具30のマイコン31の機能をカメラボディ20のマイコン21に持たせることにより、マイコン31を省略することができる。
【0076】
また、前記第1の実施の形態では、レンズ鏡筒10とカメラボディ20とが着脱可能なカメラシステムを例にして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズ鏡筒10とカメラボディ20が一体に構成されたカメラシステムについても適用することができる。この場合には、カメラ側に通信工具30との接続接点を設ければ良い。
【0077】
また、前記レンズ鏡筒10とカメラボディ20を一体化することにより、マイコン11とマイコン21のうちの一方を省略することが可能になる(通常は、レンズ鏡筒10のマイコン11を省略する)。
また、前記第1の実施の形態では、フォーカス用モータ17がレンズ鏡筒10側に存在するタイプのカメラシステムを例にして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラボディ20側にフォーカス用モータ17が設けられているタイプのカメラシステムにも適用することができる。
【0078】
また、前記第1の実施の形態では、オートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器の代表例として、カメラシステムを例にして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、オートフォーカスからマニュアルフォーカスに切り替え可能な機構を有する光学機器の全てについて適用することができる。これらの光学機器としては、カメラシステムの他に、例えば望遠鏡や双眼鏡等が存在する。
【0079】
以上の説明から明らかなのように、前記第1の実施の形態によれば、M/Aモードにおいて、マニュアルフォーカス用部材16の操作感覚が各々の撮影者によって異なる場合でも、通信工具30を用いて記憶装置12に格納されている判断基準や選択値を書き替えることで、容易に操作感覚を撮影者の操作感覚と合致させることができる。その結果、撮影者は、自から意図したタイミングでAFモードからMFモードに切り替えることが可能となる。
【0080】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図9は、本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である
また、図9において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。図1に示す第1の実施の形態と図9に示す第2の実施の形態が相違するのは、記憶装置12(図1参照)の代わりに判断基準変更スイッチ19(図9参照)が設けられている点である。すなわち、第2の実施の形態は、前記判断基準変更スイッチ19を用いて、あらかじめ設定された複数の判断基準から1つの判断基準を選択する構成になっている。
【0081】
図9に示す第2の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
前記判断基準変更スイッチ19は、あらかじめマイコン11内のROMに格納されている複数のMF判定パルス数とMF判定リセット時間(判断基準)を選択するための選択値を決定するためのスイッチである。この判断基準変更スイッチとしては、通常の切り替えスイッチの他に、ディップスイッチや半田ブリッジ等を用いても良い。すなわち、ディップスイッチや半田ブリッジのように、設定状態を複数表現できるものが好ましい。ここで、半田ブリッジとは、接点間にハンダを落として、接点間を接続することをいう。これは、ユーザの希望に応じて行われるもので、メーカのサービスセンターでの作業を前提としている。
【0082】
マイコン11は、前記判断基準変更スイッチ19の状態を読み出して、前記選択値を変更する。この場合のアルゴリズムは、図8に示すステップS36において記憶装置12から選択値を読み込んでいたのを、判断基準変更スイッチ19の設定状態に応じて、選択値を決定するようにする変更すれば良い。また、第2の実施の形態の場合には、記憶装置12に関する処理は全て省略することが可能である。
【0083】
なお、前記第2の実施の形態においては、判断基準変更スイッチ19をレンズ鏡筒10内に設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばレンズ鏡筒の外周面上等に設けても良い。
【0084】
また、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、レンズ鏡筒10とカメラボディ20とが着脱可能なカメラシステムを例にして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズ鏡筒10とカメラボディ20が一体に構成されたカメラシステムについても適用することができる。この場合には、カメラ側に通信工具30との接続接点を設ければ良い。
【0085】
また、前記レンズ鏡筒10とカメラボディ20を一体化することにより、マイコン11とマイコン21のうちの一方を省略することが可能になる(通常は、レンズ鏡筒10のマイコン11を省略する)。
また、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、フォーカス用モータ17がレンズ鏡筒10側に存在するタイプのカメラシステムを例にして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラボディ20側にフォーカス用モータ17が設けられているタイプのカメラシステムにも適用することができる。
【0086】
また、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、オートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器の代表例として、カメラシステムを例にして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、オートフォーカスからマニュアルフォーカスに切り替え可能な機構を有する光学機器の全てについて適用することができる。これらの光学機器としては、カメラシステムの他に、例えば望遠鏡や双眼鏡等が存在する。
【0087】
以上の説明から明らかなように、前記第2の実施の形態によれば、M/Aモードにおいて、マニュアルフォーカス用部材16の操作感覚が各々の撮影者によって異なる場合でも、判断基準変更スイッチ19を切り換えるだけで、容易に操作感覚を撮影者の操作感覚と合致させることができる。その結果、撮影者は、自から意図したタイミングでAFモードからMFモードに切り替えることが可能となる。
【0088】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、選択値に基づいて操作量と操作時間に関する値を選択することにより、複数の判断基準から1つの判断基準を選択する。したがって、撮影者の感性に合致したオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替えを実行することができる。例えば、オートフォーカスからマニュアルフォーカスに切り替える際の操作部材の操作量を、撮影者の感性に合致した操作量に設定することができる。
【0089】
請求項2記載の発明によれば、操作部材がマニュアル駆動手段と機械的に連動しているため、撮影者の感性に合致したオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替えを実行することができる。
請求項3記載の発明によれば、マニュアル駆動手段が操作部材の操作に応じて、フォーカス用モータを駆動させ、フォーカス用レンズを移動する。したがって、撮影者の感性に合致したオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替えを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すブロック図であり、レンズ鏡筒がカメラボディに取り付けられた状態を示す図。
【図2】本発明の第1実施の形態を示すブロック図であり、レンズ鏡筒が通信工具に取り付けられた状態を示す図。
【図3】図1及び図2に示す実施の形態の第1の動作例を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS4におけるコマンド処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図3のステップS2における、マニュアルフォーカス用部材16の操作の有無を判定するための判断基準を、記憶装置12から読み出す処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図3のステップS9における、AFモードとMFモードを切り替える処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図3のステップS6に示すモータ制御処理を示すフローチャートである。
【図8】図3のステップS2において、マイコン11が複数の判断基準を選択可能にするフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 レンズ鏡筒
11 マイコン(マイクロコンピュータ)
12 記憶装置
13 操作検出回路
14 位置検出回路
15 モータ駆動回路
16 マニュアルフォーカス用部材
17 フォーカス用モータ
18 フォーカス用レンズ
19 判断基準変更スイッチ
20 カメラボディ
21 マイコン(マイクロコンピュータ)
22 レリーズ釦
23 フォーカスセンサ
25 通信ケーブル
30 通信工具
31 マイコン(マイクロコンピュータ)
32 アドレス設定スイッチ
33 データ設定スイッチ
34 データ書込スイッチ
35 データ読込スイッチ
36 データ表示部

Claims (3)

  1. 被写体を撮影面で合焦させるためのフォーカス用レンズと、前記フォーカス用レンズを移動させるためのフォーカス用モータと、前記フォーカス用モータを駆動してフォーカス用レンズをオートで移動させるオート駆動手段と、前記フォーカス用レンズをマニュアルで移動させるマニュアル駆動手段とを搭載したオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器において、
    前記マニュアル駆動手段を動作させる操作部材と、
    前記操作部材が操作されている状態にあることを検出する操作検出手段と、
    前記光学機器のレリーズ釦が操作されている状態で、前記操作部材が操作されている状態にあることを前記操作検出手段によって検出された時に、前記フォーカス用レンズをオートで移動させるモードからマニュアルで移動させるモードに移行するとともに、前記光学機器のレリーズ釦の操作がされていない状態では前記フォーカス用レンズをオートで移動させるモードに移行する切り替え手段と、
    前記操作部材の操作量および操作時間に関する値を、前記操作部材が操作されている状態にあるか否かを判断するための判断基準として複数格納するとともに、該判断基準を超えたか否かを判断するマイクロコンピュータと、
    前記複数の判断基準を選択するための選択値を記憶する記憶手段とを有し、
    前記選択値に基づいて前記操作量と操作時間に関する値を選択することにより、前記複数の判断基準から1つの判断基準を選択可能とした
    ことを特徴とするオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器。
  2. 請求項1記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器において、
    前記操作部材は前記マニュアル駆動手段と機械的に連動し、前記操作部材の操作に応じて前記フォーカス用レンズがマニュアルで移動するように構成したことを特徴とするオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器。
  3. 請求項1記載のオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器において、
    前記マニュアル駆動手段は、前記操作部材の操作に応じて、前記フォーカス用モータを駆動させ、前記フォーカス用レンズを移動するように構成したことを特徴とするオートフォーカス/マニュアルフォーカス切り替え可能な光学機器。
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