JP4414784B2 - オイルフィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貯留部に貯留されたオイルを、オイルポンプによって潤滑対象へ供給するオイル供給油路の途中に設けられるオイルフィルタ装置に関する。
図3に、従来から使用されているエンジン潤滑装置の油圧回路図を示す。この潤滑装置は、オイルパンTに貯留されたエンジン潤滑用オイルをオイルポンプPによってエンジンEへ供給するためのオイル供給油路L1a〜L1cと、エンジンEの潤滑に供されたオイルをオイルパンTへ戻すための戻り油路L3とを備えており、これによってオイルの循環供給を行っている。
このオイル中には、エンジンEの駆動等で発生する金属粉やカーボン等のダストが混入する。このため、通常、前記オイル供給油路L1a〜L1cには、前記ダストを濾過するためのオイルフィルタ装置1として、二つのフィルタF,Bが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
第1のフィルタは、前記オイル供給油路L1a〜L1cに介装されたフルフローフィルタFであり、濾過後のオイルはエンジンEへと直送される。このフルフローフィルタFの濾紙目は粗く、金属紛等の比較的大きなダストを捕捉可能である。尚、このオイル供給経路L1a〜L1cにおけるフルフローフィルタFの直近の下流側部分L1b〜L1cには、このオイル供給経路L1b〜L1cを開閉するバルブVが設けられている。このバルブVは、オイルポンプPの停止中にフルフローフィルタF内にオイルを充満させておき、次のポンプ運転開始時におけるオイルの供給不足を防ぐためのものである。よって、このバルブVは、オイルポンプP停止時にはオイル供給経路L1b〜L1cを閉じ、運転時には開くように動作する。
第2のフィルタは、前記フルフローフィルタFの上流側で前記オイル供給油路L1aから分岐してオイルパンTにオイルを直帰させるオイル直帰油路L2a〜L2bに介装されたバイパスフィルタBである。そして、このバイパスフィルタBが濾過したオイルは、エンジンEをバイパスしてオイルパンTへと戻される。このバイパスフィルタBの濾紙目は細かく、カーボン等の比較的小さなダストを捕捉可能である。
図4に、このバイパスフィルタBの中心縦断面図を示す。尚、図が見難くなるのを防ぐべく、同図中の一部を側面視で示すとともに、一部の断面線を省略して示している。また、図3には、矢印にて上下方向を示している。
このバイパスフィルタBは、これをエンジンE等に取り付けるための取付部材11と、この取付部材11の上部に一体に立設された略有底円筒状のフィルタケース21と、フィルタケース21の上端開口を閉塞する蓋部材31と、前記フィルタケース21内空間に配されてオイルを濾過する略円筒状のフィルタエレメント41と、このフィルタエレメント41の内周側に通されてフィルタエレメント41を支持しつつ前記蓋部材31をフィルタケース21に固定するためのセンターボルト51とを備えている。
ここで、前記フィルタエレメント41は、フィルタケース21内空間を、フィルタエレメント41の外周側空間21aと内周側空間21bとに画成している。また、フィルタケース21の筒部23にはオイルの入口孔23aが設けられており、これによって、前記外周側空間21aは、前記オイル直帰油路における上流側部分L2aに接続されている。また、フィルタケース21の底部25の略中心には、オイルの出口孔25bが形成されているとともに、この出口孔25bには前記センターボルト51の先端部51bが螺着している。このセンターボルト51の内部には、前記出口孔25bと内周側空間21bとを連通する油路51aが形成されており、これにより、前記内周側空間21bは、オイル直帰油路における下流側部分L2bに接続されている。従って、前記入口孔23aからバイパスフィルタB内に入ったオイルは、順次、外周側空間21a、フィルタエレメント41、内周側空間21b、およびセンターボルト51を通って濾過された後、出口孔25bから出てオイルパンTに戻るようになっている。
ところで、この濾過に供する前記フィルタエレメント41は消耗品であり定期交換される。この交換は、前記フィルタケース21から蓋部材31を取り外してなされるが、その際にフィルタケース21内のオイルが、図中一点鎖線で示すようにケース21外へ飛散する虞がある。このため、この蓋部材31を開ける前に、ケース21内のオイルがオイルパンTへ抜けるのを待つという、所謂ドレン抜き時間を設けることを行うようにしている。
ここで、このドレン抜き時においては、前記内周側空間21bのオイルは出口孔25bに直結しているために、大きな抵抗なしに直ぐ抜けていくが、外周側空間21aのオイルは、フィルタエレメント41の通過抵抗が大きいため、出口孔25bを通じてオイルパンTへと抜けていくのに時間がかかってしまう。このため、この時間を短縮する一つの方法として、前記出口孔25bにおける螺着部の上流側と外周側空間21aとを結ぶバイパス路を設けておき、センターボルト51の締結を緩めたときに、前記フィルタエレメント41をバイパスさせて外周側空間21aのオイルを出口孔25bから速やかに抜くという方法が採られている。尚、この時のオイルの流れを図中の破線矢印で示す。
特開平9−141011号公報(第3頁、第4頁、第2図)
しかしながら、上記のようなバイパス路を設けていてもドレン抜きに要する時間は長く感じられてしまうことは否めず、作業者によっては、フィルタエレメント交換時間を少しでも短くしようという意識等から、前記ドレン抜きの完了前にフィルタケース21から蓋部材31を外してしまい、これによって、図中一点鎖線で示すようにオイルがフィルタケース21上端から溢れ出て外に流出させてしまうことがあった。
また、ドレン抜き自体の時間を短くするために、前記センターボルト51の先端部51bに切り欠き部を設け、前記センターボルト51を緩めた際のドレン流量を多く設定するような改善もなされているが、未だこのドレン時間自体の短縮化は不十分であり、上記フィルタエレメント交換時における外部へのオイル流出の防止を有効的に図ることができないのが実情であった。
本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、フィルタエレメント交換時のケース外部へのオイル流出を確実に防止可能なオイルフィルタ装置を提供することにある。
かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、有底ケース内にその上端開口よりフィルタエレメントを収容し、前記上端開口を蓋部材で閉塞して、該ケースと該蓋部材との対向するシール面間にシールリングを介在させたオイルフィルタ装置において、該蓋部材側のシール面の内側部に該ケースの内周面に嵌合する環状突起を一体的に延出形成するとともに、該ケースのシール面に該シールリングの下側部を装着固定する環状の装着溝を形成し、該シールリングには、径方向内方に延びて該蓋部材の環状突起の外周面の全周に亘って当接するシール片を設けた、ことを特徴とする。
請求項2に示す発明は、請求項1に記載のオイルフィルタ装置において、前記シール片は前記シールリングの上端部内周縁から径方向内方にリップ状に延出形成されて前記ケースのシール面から離間されていることを特徴とする。
請求項3に示す発明は、前記環状の装着溝より内周部のケースのシール面を低く形成して段差部を形成したことを特徴とする。
請求項4に示す発明は、請求項2または3に記載のオイルフィルタ装置において、前記シール片には、開閉時にケース内外を連通する通気路が形成されていることを特徴とする。
上記請求項1に示す発明によれば、フィルタエレメントの交換時に蓋部材をケースから取り外す際、蓋部材の環状突起がケースの内周面から離脱する迄は、ケースのシール面に固定装着してあるシールリングのシール片先端が当該環状突起の外周面に当接して蓋部材とケースとの間に生じる隙間をシールしているから、当該隙間を通じて外部にオイルが流出してしまうことを可及的に防止することができる。
上記請求項2に示す発明によれば、離間したシール片とケースのシール面との間のギャップによってシール片の可撓性を確保して、当該シール片が内周部側の端縁上面に干渉することを防止しつつ、その先端と蓋部材の環状突起外周面との密着性の可及的な向上を図って、蓋部材の取り外し時におけるオイルの外部への流出を防止することができる。
上記請求項3に示す発明によれば、ケースのシール面は装着溝よりも内周部側が若干低く段差部に形成されているので、シール片を当該ケースのシール面に対して確実に離間させておくことができる。
上記請求項4に示す発明によれば、蓋部材がシールリングから少しでも離間した状態にあれば、ケース内外がリップ状のシール片に形成された通気路を通じて連通されるので、当該開閉操作に伴ってケース内外に空気を流出入させることができ、もって蓋部材の開閉操作力の可及的な低減化が図れる。また、蓋部材をシールリングに密着させれば、通気路は閉塞状態となるから、蓋部材の閉塞時における密閉性は損なわれることがない。
以下に、本発明に係るオイルフィルタ装置の好適な一実施形態例を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のオイルフィルタ装置の要部を示す縦断面図である。ここで、前述した図3と図4とに示す従来のオイルフィルタ装置の構成は、その大部分において基本的に本実施形態にも共通するものである。よって、以下には前記従来例と同一の構成部材については同一の符合を付して説明する。
図3に示すように、このオイルフィルタ装置1は、貯留部たるオイルパンTに貯留されたオイルを、オイルポンプPによって潤滑対象たるエンジンEへ供給するオイル供給油路L1a〜L1cに設けられるフルフローフィルタFと、このフルフローフィルタFの上流側で前記オイル供給油路L1a〜L1cから分岐して前記オイルパンTにオイルを直帰させるオイル直帰油路L2a〜L2bに設けられるバイパスフィルタBとを備えており、これらのバイパスフィルタBとフルフローフィルタFとは、互いに隣接配置されている。尚、エンジンEの潤滑に供されたオイルは、戻り油路L3を通ってオイルパンTに戻る。
前記オイル供給油路L1b〜L1cにはこれを開閉するスプール弁Vが設けられている。このスプール弁Vの弁体たるスプールは、二つのポジションを往復移動するようになっている。すなわち、前記オイル供給油路におけるスプール弁Vの上流側部分L1bのオイル圧力(以下、一次側圧力とも言う)が高まると第2ポジションに移動し、当該圧力が低下するとコイルバネの弾性力によって第1ポジションへ復帰する。すなわち、第1ポジションは、フルフローフィルタFの下流側のオイル供給油路L1b〜L1cを閉じるポジションであり、第2ポジションは、前記オイル供給油路L1b〜L1cを開けるポジションである。
そして、前記オイルポンプPの停止中は、前記コイルバネによって前記スプールは第1ポジションに復帰し、フルフローフィルタF内にオイルを充満させた状態に維持すべく油路L1b〜L1cを閉じ、これとは逆にオイルポンプPの運転中は、前記オイル圧力によって前記スプールは第2ポジションに移動して、フルフローフィルタFに対して油路L1b〜L1cを開いてエンジンEへオイルを供給するようになっている。
図1及び図2に示すように、このオイルフィルタ装置1は、エンジンE等に取り付けるためのブロック状の取付部材11と、この取付部材11の上部に一体的に立設形成されたバイパスフィルタBと、同じく上部に一体的に立設形成されたフルフローフィルタFとを備えている。そして、この取付部材11側の取付面11aを、前記エンジンE側の取付面(図示せず)に取り付けることによって、オイルフィルタ装置1側の各油路L1a,L1c,L2bを、これに対応するエンジンE側の油路に接続して、前述した図2の油圧回路を形成するようになっている。つまり、上記取付部材11は、前記油路L1a〜L1c,L2a〜L2bとしての複数の孔が内部に形成されたブロック体である。そして、図中の左端面11aが、エンジンEへ取り付けるための前記取付面であり、この取付面11aには、エンジンE側へ連通する前記油路の孔が臨んでいる。
尚、ここで言うオイルフィルタ装置1は、図2の油圧回路図中の一点鎖線で示す範囲のマニホールド部品からなり、これ以外の部品であるオイルポンプPやオイルパンTは、エンジンE側に付属している。
バイパスフィルタBは、図1に示すように、前記取付部材11の上部に一体形成された略有底円筒状のフィルタケース21と、このフィルタケース21の上端開口を閉塞する蓋部材31と、前記フィルタケース21内空間に配されてオイルを濾過する略円筒状のフィルタエレメント41と、このフィルタエレメント41の内周側に通されてフィルタエレメント41を支持しつつ前記蓋部材31をフィルタケース21に固定するためのセンターボルト51とを備えている。
フィルタケース21(以下、ケースと言う)は、その筒軸を鉛直から少し傾けた傾斜状態で、前記取付部材11の上部に一体に突出形成されている。そして、その筒部23には、オイルの入口孔23aが形成され、またその底部25の略中心にはオイルの出口孔25bが形成されている。前記入口孔23aは、前記オイル供給油路L1aから分岐したオイル直帰油路の上流側部分L2aに連通しており、この入口孔23aからオイルポンプPにより圧送供給されたオイルがバイパスフィルタB内に取り込まれる。また出口孔25bは、前記オイル直帰油路の下流側部分L2bに連通しており、濾過されたオイルはこの出口孔25bからオイルパンTへ戻される。尚、この出口孔25bの内周面には、前記センターボルト51の先端部51bが螺着するようになっており、つまりセンターボルト51の支持部としても機能する。
このケース21内には、前記円筒状のフィルタエレメント41が収容されており、これによってケース21内空間は、フィルタエレメント41の外周側空間21aと内周側空間21bとに画成されている。このうちの外周側空間21bは、前記入口孔23aと連通しており、当該外周側空間21aが、前述したフィルタエレメント41の上流側空間21aである。一方、内周側空間21bは、前記センターボルト51の内部に形成された油路51aを介して前記出口孔25bと連通しており、当該内周側空間21bが、フィルタエレメント41の下流側空間21bとなる。尚、これら両空間21a,21b内のオイルの行き来は、前記フィルタエレメント41を通過することでのみ可能なように、後記ブッシュ46a,46b等によって完全に隔離されている。
また、前記出口孔25bにおける螺着部の上流側には、前記外周側空間21aとを結ぶバイパス路(図示せず)が設けられていて、センターボルト51の締結を緩めると、図中に点線で示すように、前記フィルタエレメント41をバイパスさせて外周側空間21aのオイルが出口孔25bに流下してドレンされるようになっている。
蓋部材31は、前記フィルタケース21の筒部23の上端開口の端縁上面23aとほぼ同じ環状平面の端縁下面31bを有した円板部材である。この蓋部材31の裏面には、その外周部の端縁下面31bより内側に環状の突起33が一体的に突出されて延出形成されている。そして、この環状突起33が、前記ケース筒部23の内周面に嵌合するとともに、環状の端縁の上・下面同士(21c,31b)が対面してシール面として突き合わされて、筒部23の上端開口を閉塞するようになっている。
また、この蓋部材31の円心部分には、前記センターボルト51の通し孔31aが設けられている。そして、前記ケース21に嵌合された蓋部材31は、当該センターボルト51の頭部51cが前記通し孔31aに係合するとともに、先端部51bの雄ネジが前記ケース底部25の出口孔25bに螺着することによって締結固定され、シール面たる環状の端縁上・下面21c,31b同士がシールリング35を介して圧着固定されるようになっている。
ここで、これら蓋部材31とケース21との間に介在される上記シールリング35は、図1中にその要部として部分拡大して示してあるように(なお、当該要部拡大図は説明の便宜上、蓋部材31を取り外し方向の上方に向けて少し引き上げた状態にて示してある。)、縦断面がL字状をなしている。すなわち、シールリング35には、断面矩形の基部35aの上端部から径方向の内方に向けてリップ状に厚みの薄いシール片35bが一体的に突出して延出形成されている。上記基部35aは、ケース21のシール面である環状の端縁上面23aに沿って形成された装着溝37に下端部が嵌入されて固定装着されており、上記シール片35bはケース21のシール面から離間して径方向内方に延び、その延出された先端が蓋部材31の環状突起33の外周面にその全周に亘って当接して当該外周面をシールするようになっている。また、当該シール片35bはシールリング35の基部35aの上端部内周縁から径方向内方にリップ状に延出形成されていて、ケース21のシール面である端縁上面23aから離間し、さらに、この離間したシール面に臨んで当該シール片35bにはその対向する位置に、当該ケース21内外を連通させる通気路として、直径略φ1mm程のエアブリード孔35cが開口形成されている。
また、ケース21は装着溝37よりも内周側の端縁上面23aが若干低く形成されて当該部位に段差部23bが形成されている。これにより、シール片35bは当該内周側の端縁上面23aに対して確実に離間するようにしており、この離間したギャップによって、シール片35bの弾性変形を損なわせないようにして、その可撓性を十分に確保し、つまり当該シール片35bが内周側端縁上面23aに干渉することを防止し、その先端と蓋部材31の環状突起33外周面との密着性の可及的な向上を図るとともに、蓋部材31の開閉時にエアブリード孔35cを通じてケース21内に空気が容易に流出入可能となして、開閉時の操作力の低減化を図っている。
フィルタエレメント41は、略円筒形状の外観を呈し、その外周側から内周側へと径方向にオイルを通過させることによって、主にオイル中のカーボンを捕捉して濾過するものである。このフィルタエレメント41は、その主な構成部品として、多数のオイル通過孔(図示せず)が形成された略円筒状のフレーム43と、このフレーム43の筒軸方向の両端のそれぞれに一体的に同軸に固定された上下一対の円形状エンドプレート45a,45bと、前記フレーム43の全外周を覆って配される、ひだ折り状の濾紙からなるエレメント本体47とを備えている。
前記上下一対のエンドプレート45a,45bの円心部分には、それぞれに円孔が形成されており、これら円孔にはブッシュ46a,46bを介して前記センターボルト51が通され、このセンターボルト51に当該フィルタエレメント41は支持されている。尚、前記ブッシュ46a,46bは、センターボルト51と円孔との両者に対して隙間無く嵌合しており、つまり両者の隙間をシールするシール部材でもある。また、上側のブッシュ46aと蓋部材31裏面との間にはコイルバネ61が介装されており、このフィルタエレメント41は、所定の押し力にて底部25側に押し付けられ、これによって、下側のブッシュ46bは、前記底部25の出口孔25bの周囲部分に当接している。
センターボルト51の内部には、その軸芯に沿って前記油路51aが形成されている。この油路51aは、センターボルト51の外周面と先端部とを連通するものであり、この油路51aによって、前記内周側空間21bは前記出口孔25bに連通している。
フルフローフィルタFも前記バイパスフィルタBとほぼ同様の構成となっている。すなわち、図2に示すように、フルフローフィルタFは前記取付部材11の上部に一体形成された略円筒状のフィルタケース121と、このフィルタケース121の上端開口を閉塞する蓋部材131と、前記フィルタケース121内空間に配されてオイルを濾過する略円筒状のフィルタエレメント141と、このフィルタエレメント141の内周側に通されてフィルタエレメント141を支持しつつ前記蓋部材131をフィルタケース121に固定するためのセンターボルト151とを備えている。
フィルタケース121(以下、ケースと言う)は、その筒軸を鉛直から少し傾けた傾斜状態で、前記取付部材11の上部に一体に突出形成されている。このケース121内には、前記略円筒状のフィルタエレメント141が収容されており、これによってケース121内空間は、フィルタエレメント141の外周側空間121aと内周側空間121bとに画成されている。ケース121の筒部123には、オイルの入口孔123aが形成されており、これにより前記外周側空間121aは、前記オイル供給油路の上流側部分L1aに連通している。また、ケース121の底部125にはオイルの出口孔125bが形成されており、これにより、内周側空間121bは、後記下側エンドプレート145bの円孔を介して前記出口孔125bに連通している。
従って、オイルポンプPにてフルフローフィルタFに圧送供給されたオイルは、順次、入口孔123a、外周側空間121a、フィルタエレメント141、および内周側空間121bを通って濾過された後、出口孔125bから出てエンジンEへ送られる。尚、この出口孔125bの近傍のオイル供給油路L1b〜L1cには、この油路L1b〜L1cを開閉するための前記スプール弁Vが設けられている。
蓋部材131は、前記フィルタケース121の筒部123の上端開口の周囲の端縁上面とほぼ同じ平面形状の端縁下面を有した円板部材である。この蓋部材131の裏面には、その外周部の環状の端縁下面よりも内側に環状の突起133が突出形成されている。そして、この環状突起133が、前記ケース筒部123の内周面に嵌合して、筒部123の上端開口を閉塞するようになっている。尚、この両者の間にも前記バイパスフィルタBと同様にしてシールリング35が介装されている。
蓋部材131の円心部分には、前記センターボルト151の通し孔131aが設けられている。そして、前記ケース121に嵌合された蓋部材131は、当該センターボルト151の頭部151cが前記通し孔131aに係合するとともに、先端部151bの雄ネジが前記ケース底部125中心に螺着することにより固定されている。
フィルタエレメント141は、略円筒形状の外観を呈し、その外周側から内周側へと径方向にオイルを通過させることによって、主にオイル中の金属紛を捕捉して濾過するものである。このフィルタエレメント141は、その主な構成部品として、多数のオイル通過孔(図示せず)が形成された略円筒状のフレーム143と、このフレーム143の両端のそれぞれに一体的に固定された上下一対の円形状エンドプレート145a,145bと、前記フレーム143の全外周を覆って配される、ひだ折り状の濾紙からなるエレメント本体147とを備えている。
前記上下一対のエンドプレート145a,145bの円心部分には、それぞれに円孔が形成されており、これら円孔に前記センターボルト151が通されている。尚、このセンターボルト151と、上側のエンドプレート145aの円孔との間にはブッシュ146aが介装されているが、下側エンドプレート145bの円孔との間には介装されておらず、これにより円孔との間に隙間を有している。そして、この隙間によって内周側空間121bは前記出口孔125bに連通している。尚、この下側エンドプレート145bの円孔の外側部分に対応させて、ケース底部125からは環状部127が突出して前記エンドプレート145bに当接しており、これによって出口孔125bと前記外周側空間121aとはシールされている。この当接は、前記ブッシュ146aと蓋部材131裏面との間に介装されたコイルバネ161によって、前記フィルタエレメント141が、所定の押し力にて底部125側に押し付けられることで達成されている。
従って、以上のようにしてなる本実施形態のオイルフィルタ装置にあっては、エンジンEの運転中には、これに連動してオイルポンプPも稼働しており、このため、図3に示すように、スプール弁Vのオイルの一次側圧力は高く、スプール73は待避孔71に押し込まれて第1ポジションに位置している。よって、フルフローフィルタFのオイル供給油路L1b〜L1cは開いており、オイルはエンジンEへ供給される。また、バイパスフィルタBに入ったオイルは、フィルタエレメント41を通って濾過された後、出口孔25bから出てオイルパンTへと戻される。
一方、エンジンが停止していると、オイルポンプPも稼働しておらず、よってスプール弁の一次側圧力は低くなる。このため、スプール73はスプリングの付勢力により待避孔71から押し戻されて第2ポジションに位置し、フルフローフィルタFのオイル供給油路L1b〜L1cは閉じられて、エンジンEへのオイル供給は止まる。また、バイパスフィルタB内に入ったオイルはフィルタエレメント41を通って濾過された後、出口孔25bから出てオイルパンTへと徐々に戻されてドレンされていくことになるが、フィルタエレメント41の外周側空間21bにあるオイルは当該フィルタエレメント41が抵抗になるので、オイルポンプPの稼働が止まるエンジンEの停止中は、当該フィルタエレメント41を透過し難くなり、もって当該外周側空間21b内には暫くの間オイルが残留する。
ところで、このエンジン停止状態において、バイパスフィルタB内のフィルタエレメント41を交換すべく、センターボルト51を緩めると、フィルタエレメント41をバイパスして外周側空間21aのオイルが出口孔25bに流下してドレンされていくが、そのドレンの流下速度はあまり速くはない。従って、センターボルト51の螺着を外した後に、直ぐに蓋部材31を取り外すと、外周部側空間21a内のオイルはまだ殆どそのまま残っている。このため、従来のオイルフィルタ装置であると、蓋部材31がケース21から離間すると同時にオイルがその隙間から外部に流出してしまい易かった。
しかしながら、本実施形態のオイルフィルタ装置の場合では、フィルタエレメント41の交換時に蓋部材31をケース21から取り外す際には、少なくとも蓋部材31の環状突起33がケース21の内周面から離脱する迄は、ケース21の端縁上面23aのシール面に固定装着してあるシールリング35のシール片35bの先端が、弾性変形を伴いながら当該環状突起33の外周面に密着して当接していて、蓋部材31とケース21との間に生じる隙間をシールしているから、当該隙間を通じて外部にオイルが流出してしまうことが可及的に防止される。
そして、ケース21の内周面に嵌合している蓋部材31の環状突起33を完全に引き抜いて取り外す迄の間に、内部のオイルはオイルパンに向けて流下して、その液面はケース開口部よりも十分に低くなり、もって開放後に開口部からオイルが流出することもない。
また、シールリング35を固定装着したケース21の装着溝37よりも内周部に位置しているケース21のシール面部位を若干低く形成して、当該部位に段差部23bを設けてあるので、シールリング35のシール片35bはケース21の端縁上面23aの対向するシール面部分に対して確実に離間させられるようになっている。そして、この離間したギャップによって、シール片35bはその弾性変形が損なわれることがないので、十分な可撓性を確保し得ることになる。すなわち、当該シール片35bが内周部側の端縁上面に干渉することを防止しつつ、その先端と蓋部材31の環状突起33の外周面との密着性の可及的な向上を図って、蓋部材31の取り外し時におけるオイルの外部への流出を防止することができるようになる。
さらに、前記シール片35bには、開閉時にケース21内外を連通する通気路としてエアブリード孔35cが形成されているので、蓋部材31がシールリング35から少しでも離間した状態にあれば、ケース21内外が当該エアブリード孔35cを通じて連通されるので、当該開閉操作に伴わせてケース21内外に空気を流出入させることができ、もって蓋部材31の開閉操作力の可及的な低減化を図ることができる。ここで、蓋部材31をシールリング35に密着させれば、エアブリード孔35cは閉塞状態となされるから、もしくはシールリング35の基部35aによって蓋部材31とケース21とが密閉されるから、当該閉塞時における密閉性が損なわれることはない。
また、フルフローフィルタFにあっても上記バイパスフィルタと同様にしてシールリング35を介在させているので、同様な作用効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、例えばエアブリード孔35cでなる連通路はスリットに形成しても良い等、種々の変形が可能である。
本発明に係るオイルフィルタ装置をバイパスフィルタ部に適用した実施形態を示す縦断面図である。 上記実施形態のフルフローフィルタ部を示す縦断面図である。 本発明と従来例とに共通するエンジン潤滑装置の油圧回路図である。 従来のバイパスフィルタの中心縦断面図である。
符号の説明
B バイパスフィルタ、第2フィルタ
E エンジン、潤滑対象
F フルフローフィルタ、第1フィルタ
L1a,L1b,L1c オイル供給油路
L2a,L2b オイル直帰油路
L3 戻り油路
P オイルポンプ
T 貯留部、オイルパン
V スプール弁
21 ケース
23 筒部
23a 端縁上面(シール面)
23b 段差部
31 蓋部材
31b 端縁下面(シール面)
33 環状突起
35 シールリング
35a 基部
35b シール片
35c エアブリード孔(通気路)
37 装着溝
41 フィルタエレメント
51 センターボルト

Claims (4)

  1. 有底ケース内にその上端開口よりフィルタエレメントを収容し、前記上端開口を蓋部材で閉塞して、該ケースと該蓋部材との対向するシール面間にシールリングを介在させたオイルフィルタ装置において、
    該蓋部材側のシール面の内側部に該ケースの内周面に嵌合する環状突起を一体的に延出形成するとともに、該ケースのシール面に該シールリングの下側部を装着固定する環状の装着溝を形成し、該シールリングには、径方向内方に延びて該蓋部材の環状突起の外周面の全周に亘って当接するシール片を設けた、
    ことを特徴とするオイルフィルタ装置
  2. 前記シール片は前記シールリングの上端部内周縁から径方向内方にリップ状に延出形成されて前記ケースのシール面から離間されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルフィルタ装置。
  3. 前記環状の装着溝より内周部のケースのシール面を低く形成して段差部を形成したことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のオイルフィルタ装置。
  4. 前記シール片には、開閉時にケース内外を連通する通気路が形成されていることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のオイルフィルタ装置。
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