JP3853092B2 - 液体フィルタ - Google Patents

液体フィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP3853092B2
JP3853092B2 JP28578498A JP28578498A JP3853092B2 JP 3853092 B2 JP3853092 B2 JP 3853092B2 JP 28578498 A JP28578498 A JP 28578498A JP 28578498 A JP28578498 A JP 28578498A JP 3853092 B2 JP3853092 B2 JP 3853092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
cap
liquid
elastic body
center bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28578498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000110537A (ja
Inventor
貴弘 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP28578498A priority Critical patent/JP3853092B2/ja
Publication of JP2000110537A publication Critical patent/JP2000110537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3853092B2 publication Critical patent/JP3853092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンオイルやギヤオイルや燃料等の液体を濾過する液体フィルタに関する。更に詳しくは取付部が下部に設けられ、かつセンタボルトがキャップの上面中央から挿入されてエレメントの交換作業性に優れた倒立型の液体フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の液体フィルタとして、図6及び図7に示すように、上部中央に雌ねじ部2aが形成された基台2にオイル流入通路2b、オイル排出通路2c及びドレン孔2dがそれぞれ形成され、基台2の上面にエレメント3を収容可能なキャップ4が取付けられた、オイルフィルタ1が知られている。このオイルフィルタ1では、キャップ4内がエレメント3によりこのエレメント3の外周側の入口側室2eと内周側の出口側室2fとに区画され、入口側室2eをオイル流入通路2bに連通させかつ出口側室2fをオイル排出通路2c及びドレン孔2dに連通させるように構成される。またキャップ4を基台2に取付けるためのセンタボルト6がキャップ4の上面中央からキャップ4内に挿通される軸部6aと、この軸部6aの上端に設けられた頭部6bと、軸部6aの下部に形成され雌ねじ部2aに螺合可能な雄ねじ部6cとを有する。
【0003】
センタボルト6の上部にはエア抜き孔6dが形成され、このエア抜き孔6dは第1ドレンボルト7(図6)により閉止される。一方、ドレン孔2dにはこのドレン孔2dを開閉可能な第2ドレンボルト8が螺合される(図6及び図7)。ドレン孔2dは略逆T字状に形成され、鉛直孔2gと水平孔2hとからなる。第2ドレンボルト8は水平孔2hに挿入され、第2ドレンボルト8にはこのボルト8を水平孔2hに完全にねじ込んだときに(図6)水平孔2h及び鉛直孔2gの接続部を閉止する円柱状の弁体8aが設けられる。
【0004】
また基台2はシリンダブロック(図示せず)に取付けられる。図示しないが上記オイル流入通路2bはシリンダブロックに形成された第1通路、オイルクーラ及びオイルポンプを介してオイルパンのオイル供給口に接続され、上記オイル排出通路2cはシリンダブロックに形成された第2通路及びエンジンの各潤滑部を介してオイルパンのオイル戻り口に接続され、更にドレン孔2dはシリンダブロックに形成された第3通路を介してオイルパンのオイル戻り口に接続される。なお、図6及び図7の符号9はエレメント3を押下げる圧縮コイルばねである。
【0005】
このように構成されたオイルフィルタでは、エレメント3を交換するときには、先ず第1ドレンボルト7(図6)をセンタボルト6のエア抜き孔6dから外し、第2ドレンボルト8を弛緩する(図7)。これにより第2ドレンボルト8の弁体8aがドレン孔2dの水平孔2h及び鉛直孔2gの接続部から外れ、かつオイルフィルタ1の外部のエアがエア抜き孔6dからキャップ4内の上部を通って入口側室2eに侵入するので、キャップ4内のオイルが速やかにドレン孔2d及びシリンダブロックの第3通路を介してオイルパンに戻る。所定時間経過してキャップ4内のオイルが全て排出されたころを見計らって、センタボルト6の雄ねじ部6cを基台2の雌ねじ部2aから外してエレメント3を交換する。エレメント3の交換後、センタボルト6の雄ねじ部6cを基台2の雌ねじ部2aに螺合し、第2ドレンボルト8を水平孔8hに完全にねじ込み、更に第1ドレンボルト7をエア抜き孔6dに螺合する。このような作業でエレメント3の交換が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のオイルフィルタでは、エレメント交換時にキャップ内の全てのオイルが排出される前にキャップを外すと、オイルが外部に漏れてしまいオイルフィルタ周辺の各部品をオイルで汚染するおそれがあった。
また、上記従来のオイルフィルタでは、センタボルトの他に第1及び第2ドレンボルトを必要とし、オイルフィルタの部品点数及び組立工数を増大し、センタボルトの着脱の他に第1ドレンボルトの着脱や第2ドレンボルトの締付け及び弛緩等の作業を必要とし、エレメントの交換作業が比較的煩わしい問題点があった。
【0007】
また、上記従来のオイルフィルタでは、基台からキャップを外した後、キャップからセンタボルトを引抜くと、圧縮コイルばねが全く自由な状態になるため、このばねを紛失するおそれがあった。一方、この圧縮コイルばねをセンタボルトに嵌入した状態で新しいエレメントをセンタボルトに嵌入すると、圧縮コイルばねがキャップ及びエレメント間の所定の位置に着座しているかどうかを確認できない問題点もあった。
更に、上記従来のオイルフィルタでは、エレメントの交換後、基台内にオイルが供給されてオイル流入通路及びオイル排出通路が油没すると、キャップ内のエアがキャップ内に閉じ込められ、このエアがオイルの流れに巻き込まれながら徐々に各潤滑部に混入する。このためクランク軸の軸受メタルや、或いは極めて高速で回転するターボ過給機の回転軸を保持する軸受部がエアフローティングの状態になって焼付きを生じるおそれがあった。
【0008】
本発明の第1の目的は、エレメント交換時に、センタボルトを弛緩する作業に連動して少なくともキャップ内のオイル等の液体を速やかに排出することにより、キャップを外しても液体が外部に漏れるのを防止できる液体フィルタを提供することにある。
本発明の第2の目的は、センタボルトにドレン孔を開閉するバルブの機能を持たせることにより、部品点数及び組立工数を削減できるとともに、エレメントの交換作業性を向上できる液体フィルタを提供することにある。
本発明の第3の目的は、エレメントを押下げる弾性体がエレメント交換時に紛失するのを防止でき、かつこの弾性体を常にキャップ及びエレメント間の所定の位置に着座させることができる液体フィルタを提供することにある。
本発明の第4の目的は、エレメントを交換してケース内に液体が流入した後に、ケース内の上部に溜まったエアを速やかに排出できる液体フィルタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1〜図3及び図5に示すように、上面が開放され下部中央に雌ねじ部12aが形成され下部に液体流入通路12b、第1液体排出通路12c及びドレン孔12dがそれぞれ形成されかつ雌ねじ部12aがドレン孔12dに連通するケース12と、ケース12内に収容されケース12内を外周側の入口側室12eと内周側の出口側室12fに区画し入口側室12eを液体流入通路12bに連通させかつ出口側室12fを第1液体排出通路12cに連通させるエレメント13と、ケース12の上部に取付けられケース12の上部を閉止するキャップ14と、キャップ14の中央からエレメント13内に挿通される軸部16aとこの軸部16aの上端に設けられた頭部16bと軸部16aの下部に形成され雌ねじ部12aに螺合可能な雄ねじ部16cとこの雄ねじ部16cの下部に軸方向に延びて形成されたスリット16dとを有するセンタボルト16とを備えた液体フィルタであって、センタボルト16を弛緩したときに頭部16b及びキャップ14間にエアがキャップ14及びケース12内に侵入可能な隙間28が形成され、かつ出口側室12fがセンタボルト16のスリット16dを介してドレン孔12dに連通するように構成され、エレメント13の上端にセンタボルト16の軸部16a外周面に密着するアッパシール部材18が取付けられ、キャップ14とアッパシール部材18との間にエレメント13を押下げる弾性体24が介装され、アッパシール部材18と弾性体24との間に弾性体押え具26が介装され、弾性体押え具26の所定の上下動を許容しかつ弾性体24を弾性体押え具26を介して保持するリテーナ27がキャップ14に取付けられたことを特徴とする。
【0010】
この請求項1に記載された液体フィルタでは、エレメント13を交換するためにセンタボルト16を弛緩すると、センタボルト16の頭部16bとキャップ14と間に隙間28が形成され、この隙間28からエアがキャップ14及びケース12内に侵入する。一方、ケース12の出口側室12fがセンタボルト16のスリット16dを介してドレン孔12dに連通する。これによりキャップ14及びケース12内の液体はドレン孔12dから液体貯留部に排出される。この液体の排出は速やかに行われるため、センタボルト16を更に弛緩してセンタボルト16の雄ねじ部16cがケース12の雌ねじ部12aから離脱するまでに、少なくともキャップ14内の液体は全て排出される。
またセンタボルト16の雄ねじ部16cをケース12の雌ねじ部12aから外し、キャップ14をケース12から外した後に、センタボルト16からエレメント13を引抜くと、弾性体24はその弾性力により弾性体押え具26を押下げる。しかし、弾性体押え具26は弾性体24により所定の距離だけ押下げられた後にリテーナ27に係止するので、弾性体24は弾性体押え具26を介してリテーナ27により保持される。また弾性体24の位置は上記弾性体押え具26及びリテーナ27により一義的に決められているため、弾性体24を常にキャップ14及びエレメント13間の所定の位置に着座させることができる。
【0012】
請求項に係る発明は、図〜図3及び図5に示すように、上面が開放され下部中央に雌ねじ部12aが形成され下部に液体流入通路12b、第1液体排出通路12c及びドレン孔12dがそれぞれ形成されかつ雌ねじ部12aがドレン孔12dに連通するケース12と、ケース12内に収容されケース12内を外周側の入口側室12eと内周側の出口側室12fに区画し入口側室12eを液体流入通路12bに連通させかつ出口側室12fを第1液体排出通路12cに連通させるエレメント13と、ケース12の上部に取付けられケース12の上部を閉止するキャップ14と、キャップ14の中央からエレメント13内に挿通される軸部16aとこの軸部16aの上端に設けられた頭部16bと軸部16aの下部に形成され雌ねじ部12aに螺合可能な雄ねじ部16cとこの雄ねじ部16cの下部に軸方向に延びて形成されたスリット16dとを有するセンタボルト16とを備えた液体フィルタであって、センタボルト16を弛緩したときに頭部16b及びキャップ14間にエアがキャップ14及びケース12内に侵入可能な隙間28が形成され、かつ出口側室12fがセンタボルト16のスリット16dを介してドレン孔12dに連通するように構成され、ケース12の上端より所定の距離だけ下方のセンタボルト16の軸部16aにこの軸部16aの半径方向に延びる第1エア抜き孔16fが形成され、一端がケース12の雌ねじ部12aの下端に連通しかつ他端がエア混じりの液体の供給によっても支障のない部位或いは液体貯留部に接続された第2液体排出通路12gがケース12の下部に形成され、軸部16aの下面から軸方向に延びて第1エア抜き孔16fに達する第2エア抜き孔16hがセンタボルト16に形成され、ケース12の出口側室12fの上部が第1及び第2エア抜き孔16f,16hを介して第2液体排出通路12gに連通するように構成されたことを特徴とする。
この請求項に記載された液体フィルタでは、エレメント13を交換した後に、ケース12内に液体が流入すると、ケース12内の上部にエアが溜まる。しかし、このエアは液体とともに第1エア抜き孔16f、第2エア抜き孔16h及び第2液体排出通路12gを通って、エア混じりの液体が供給されても支障のない部位に供給されたり、或いは直接液体貯留部に戻される。
【0013】
請求項に係る発明は、図〜図3及び図5に示すように、上面が開放され下部中央に雌ねじ部12aが形成され下部に液体流入通路12b、第1液体排出通路12c及びドレン孔12dがそれぞれ形成されかつ雌ねじ部12aがドレン孔12dに連通するケース12と、ケース12内に収容されケース12内を外周側の入口側室12eと内周側の出口側室12fに区画し入口側室12eを液体流入通路12bに連通させかつ出口側室12fを第1液体排出通路12cに連通させるエレメント13と、ケース12の上部に取付けられケース12の上部を閉止するキャップ14と、キャップ14の中央からエレメント13内に挿通される軸部16aとこの軸部16aの上端に設けられた頭部16bと軸部16aの下部に形成され雌ねじ部12aに螺合可能な雄ねじ部16cとこの雄ねじ部16cの下部に軸方向に延びて形成されたスリット16dとを有するセンタボルト16とを備えた液体フィルタであって、センタボルト16を弛緩したときに頭部16b及びキャップ14間にエアがキャップ14及びケース12内に侵入可能な隙間28が形成され、かつ出口側室12fがセンタボルト16のスリット16dを介してドレン孔12dに連通するように構成され、エレメント13の上端にセンタボルト16の軸部16a外周面に密着するアッパシール部材18が取付けられ、キャップ14とアッパシール部材18との間にエレメント13を押下げる弾性体24が介装され、アッパシール部材18と弾性体24との間に弾性体押え具26が介装され、弾性体押え具26の所定の上下動を許容しかつ弾性体24を弾性体押え具26を介して保持するリテーナ27がキャップ14に取付けられ、ケース12の上端より所定の距離だけ下方のセンタボルト16の軸部16aにこの軸部16aの半径方向に延びる第1エア抜き孔16fが形成され、一端がケース12の雌ねじ部12aの下端に連通しかつ他端がエア混じりの液体の供給によっても支障のない部位或いは液体貯留部に接続された第2液体排出通路12gがケース12の下部に形成され、上記軸部16aの下面から軸方向に延びて第1エア抜き孔16fに達する第2エア抜き孔16hがセンタボルト16に形成され、ケース12の出口側室12fの上部が第1及び第2エア抜き孔16f,16hを介して第2液体排出通路12gに連通するように構成されたことを特徴とする。
この請求項に記載された液体フィルタでは、センタボルト16の雄ねじ部16cをケース12の雌ねじ部12aから外し、キャップ14をケース12から外した後に、センタボルト16からエレメント13を引抜くと、弾性体24はその弾性力により弾性体押え具26を押下げる。しかし、弾性体押え具26は弾性体24により所定の距離だけ押下げられた後にリテーナ27に係止するので、弾性体24は弾性体押え具26を介してリテーナ27により保持される。また弾性体24の位置は上記弾性体押え具26及びリテーナ27により一義的に決められているため、弾性体24を常にキャップ14及びエレメント13間の所定の位置に着座させることができる。
更にエレメント13を交換した後に、ケース12内に液体が流入すると、ケース12内の上部にエアが溜まる。しかし、このエアは液体とともに第1エア抜き孔16f、第2エア抜き孔16h及び第2液体排出通路12gを通って、エア混じりの液体が供給されても支障のない部位に供給されたり、或いは直接液体貯留部に戻される。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、液体フィルタ11はこの実施の形態ではオイル(液体)を濾過するオイルフィルタである。このオイルフィルタ11はエンジンオイルを濾過するフィルタであり、上面が開放されたケース12と、このケース12内に収容されたエレメント13と、ケース12の上部に取付けられケース12の上部を閉止するキャップ14と、キャップ14の中央からエレメント13内に挿通されたセンタボルト16の軸部16aとを備える。ケース12の下部中央には鉛直方向に延びる雌ねじ部12aが形成され、ケース12の下部にはオイル流入通路12b(液体流入通路)、第1オイル排出通路12c(第1液体排出通路)及びドレン孔12dがそれぞれ形成される。雌ねじ部12aはドレン孔12dに連通するように構成される。
【0015】
ケース12はシリンダブロック(図示せず)に取付けられ、上記オイル流入通路12bは図示しないがシリンダブロックに形成された第1通路、オイルクーラ及びオイルポンプを介してオイルパン(液体貯留部)のオイル供給口に接続される。また上記第1オイル排出通路12cは図示しないがシリンダブロックに形成された第2通路及び主要潤滑部を介してオイルパンのオイル戻り口に接続され、上記ドレン孔12dはシリンダブロックに形成された第3通路を介してオイルパンのオイル戻り口に接続される。上記主要潤滑部とは、クランク軸の軸受メタルや、極めて高速で回転するターボ過給機の回転軸を保持する軸受部などのエア混じりのオイルが供給されると支障をきたす潤滑部である。
【0016】
エレメント13は円筒状に形成され、ケース12内はエレメント13により外周側の入口側室12eと内周側の出口側室12fに区画される。入口側室12eはオイル流入通路12bに連通し、出口側室12fは第1オイル排出通路12cに連通するように構成される。またエレメント13はオイルの通過を許容し、かつオイルに含まれる塵埃の通過を阻止するように構成される。エレメント13の上面には中央に円孔17aを有するアッパプレート17が取付けられ、円孔17aの周縁にはアッパシール部材18が挿着される。図1の符号19はエレメント13の下面に取付けられたロアシール部材である。
【0017】
キャップ14は伏せ椀状に形成され、ケース12の上部に嵌合可能な嵌合部14aと、弾性体24を収容可能な凹部14bと、センタボルト16の軸部16aを挿通可能な挿通孔14cとを有する(図1及び図5)。上記嵌合部14aの外周面にはケース12の上部内周面に密着する第1シール部材21(O−リング)が嵌着される(図1)。また上記弾性体24はこの実施の形態では圧縮コイルばねであり、キャップ14の中央下面には弾性体24を遊嵌可能なガイド筒14dが突設される。このガイド筒14dの内径は上記挿通孔14cの内径と略同一に形成され、ガイド筒14dにより挿通孔14cが下方に延長されるように構成される。一方、センタボルト16の軸部16aの上端には頭部16bが設けられ、軸部16bの下部には雌ねじ部12aに螺合可能な雄ねじ部16cが設けられる。また雄ねじ部16cの下部には4本のスリット16dが軸方向に延びて形成される(図4)。軸部16aの上端外周面にはリング状の凹溝16eが形成され、この凹溝16eには第2シール部材22(O−リング)が嵌着される(図1)。センタボルト16をケース12に締付けた状態、即ち図1の状態で、上記第2シール部材22によりキャップ14及び頭部16b間からのオイルの漏れが阻止されるようになっている。
【0018】
アッパシール部材18はキャップ14及びエレメント13に挿通されたセンタボルト16の軸部16a外周面に密着するように構成され、上記弾性体24はキャップ14とアッパシール部材18との間に介装される。またアッパシール部材18と弾性体24との間には弾性体押え具26が介装され、キャップ14の凹部14bの下端近傍にはリテーナ27が取付けられる。弾性体押え具26は中央に通孔26bを有する水平リング部26aと、この水平リング部26aの外周縁から立上がる円筒部26cと、円筒部26cの上端外周縁から外方に張り出すフランジ部26dとからなる。リテーナ27は弾性体押え具26の所定の上下動を許容し、かつ弾性体押え具26のフランジ部26dがリテーナ27に係止することにより弾性体押え具26を介して弾性体24を保持するように構成される。また上記弾性体24は水平リング部26a、アッパシール部材18及びアッパプレート17を介してエレメント13を押下げるように付勢する。
【0019】
センタボルト16の軸部16aにはケース12の上端より所定の距離だけ下方に、軸部16aの半径方向に延びる第1エア抜き孔16fが形成され、ケース12には雌ねじ部12aの下端に連通する第2オイル排出通路12gが形成される。センタボルト16の軸部16a下端には第2オイル排出通路12g(第2液体排出通路)に挿入可能な弁体16gが形成され、軸部16aにはこの下面から軸方向に延びて上記第1エア抜き孔16fに達する第2エア抜き孔16hが形成される。これによりケース12の出口側室12fの上部は第1及び第2エア抜き孔16f,16hを介して第2オイル排出通路12gに連通するように構成される。また第2エア抜き孔16hは図示しないがシリンダブロックに形成された第4通路を介してエア混じりのオイルでも潤滑可能な潤滑部に接続されるか、或いはシリンダブロックに形成された第5通路を介してオイルパンのオイル戻り口に接続される。上記エア混じりのオイルでも潤滑可能な潤滑部とは飛沫給油による潤滑部(ノズル)等であり、エア混じりのオイルが供給されても支障のない部位である。なお図1の符号23は弁体16gの外周面に嵌着されかつ第2オイル排出通路12gの内周面に密着する第3シール部材(O−リング)であり、符号16iは第1エア抜き孔16fより所定の距離だけ下方の軸部16aの外周面に形成された突起である。
【0020】
このように構成されたオイルフィルタの動作を説明する。
エンジンを始動すると、オイルはオイルパンのオイル供給口からオイルポンプ、オイルクーラ及びシリンダブロックの第1通路を通って図1の実線矢印で示すようにオイル流入通路12bに流入し、更にケース12の入口側室12eに流入する。入口側室12eに流入したオイルは一点鎖線矢印で示すようにエレメント13を通過して出口側室12fに流入する。このときオイルに含まれる塵埃がエレメント13により捕集される。出口側室12fに流入したオイルは破線矢印で示すように第1オイル排出通路12c及びシリンダブロックの第2通路を通って主要潤滑部に供給されるか、二点鎖線矢印で示すように第1エア抜き孔16f、第2エア抜き孔16h、第2オイル排出通路12g、シリンダブロックの第4通路を通って飛沫給油による潤滑部に供給されるか、或いは第1エア抜き孔16f、第2エア抜き孔16h、第2オイル排出通路12g及びシリンダブロックの第5通路を通ってオイルパンに戻される。
【0021】
オイルフィルタ11のエレメント13は定期的に交換される。エレメント13を交換するときには、センタボルト16を弛緩する。このときセンタボルト16の突起16iがアッパシール部材18を乗り越えてアッパシール部材18より上方に至る力が最も大きく、第1シール部材21のケース12内面への密着力が次に大きく、弾性体24の弾性力がその次に大きく、アッパシール部材18の軸部16aへの密着力が最も小さい。このためセンタボルト16の突起16iがアッパシール部材18に当接するまではキャップ14は上昇せずにセンタボルト16のみが上昇し、センタボルト16の頭部16bとキャップ14と間に隙間28が形成される。センタボルト16の突起16iがアッパシール部材18に当接すると、センタボルト16の突起16iがアッパシール部材18及び弾性体押え具26を押上げるとともに弾性体24を縮める。このときエレメント13がアッパプレート17を介してアッパシール部材18とともに上昇するので、エレメント13の下面に入口側室12eと出口側室12fとを連通する隙間29が形成される(図2)。上記センタボルト16の弛緩作業中にセンタボルト16のスリット16dの上部がケース12の出口側室12fに臨む(図2)。
【0022】
この結果、ケース12の出口側室12fが上記スリット16dを介してドレン孔12dに連通するので、オイルフィルタ11外のエアがセンタボルト16の頭部16bとキャップ14との間の隙間28を通ってキャップ14内に侵入し、更にケース12の入口側室12eに侵入することにより、ケース12内のオイルはスリット16d、ドレン孔12d及びシリンダブロックの第3通路を通ってオイルパンに戻される。なお、弾性体押え具26の水平リング部26aがキャップ14のガイド筒14dの下端に当接しても、水平リング部26a及びガイド筒14dは密着せずに隙間が形成されており、この隙間をエアが通過できるようになっている。水平リング部26a及びガイド筒14dが密着してしまう場合には、ガイド筒14dにエアが通過可能な切欠きや孔等を形成してもよい。
【0023】
センタボルト16を更に弛緩すると、突起16iの上縁がアッパシール部材18の下縁に当接した状態で、弾性体押え具26の水平リング部26aがキャップ14のガイド筒14dに当接して、センタボルト16がエレメント13及びキャップ14ととともに上昇する。センタボルト16の雄ねじ部16cがケース12の雌ねじ部12aから離脱すると略同時に第1シール部材21がケース12の内周面から離脱する(図3)。このとき最も上部に位置しかつ比較的容積の小さいキャップ14内のオイルは全てエアに置換され、オイルの液面はケース12の上端より下方に位置する。この結果、キャップ14をセンタボルト16及びエレメント13とともにケース12から引抜いてもオイルがケース12外に漏洩することはない。
【0024】
上記センタボルト16からエレメント13を引抜くと、弾性体24はその弾性力により弾性体押え具26を押下げる。しかし、弾性体押え具26は弾性体24により所定の距離だけ押下げられた後にフランジ部26dがリテーナ27に係止し、弾性体24は弾性体押え具26を介してリテーナ27により保持されるので、弾性体24を紛失することはない。上記センタボルト16に新品のエレメント13を嵌入し、このセンタボルト16の雄ねじ部16cをケース12の雌ねじ部12aに螺合すると、ケース12の出口側室12fとドレン孔12dとが遮断される。同時にセンタボルト16の弁体16gが第2オイル排出通路12gに挿入されるので、第2オイル排出通路12gとドレン孔12dとが遮断される。また弾性体24の位置は上記弾性体押え具26及びリテーナ27により一義的に決められているため、弾性体24を常にキャップ14及びエレメント13間の所定の位置に着座させることができ、エレメント13は常に弾性体24の過不足のない所定の弾性力により押し下げれられる。
【0025】
この状態でエンジンを始動すると、オイルポンプがエンジンにより駆動されてオイルパンのオイルがケース12下部のオイル流入通路12bからケース12内に流入するので、ケース12内のエアは油圧により圧縮されてケース12内の上部に溜まる。しかし、このエアはオイルとともに第1エア抜き孔16f、第2エア抜き孔16h、第2オイル排出通路12g及びシリンダブロックの第4通路を通って飛沫給油による潤滑部に供給されるか、或いは第1エア抜き孔16f、第2エア抜き孔16h、第2オイル排出通路12g及びシリンダブロックの第5通路を通ってオイルパンに速やかに排出される。なお、上記飛沫給油による潤滑部にエアが混入したオイルが供給されても、この潤滑部はこのエアが混入したオイルにより十分に潤滑できるので、上記潤滑部に焼付きが生じることはない。
【0026】
なお、上記実施の形態では、オイルフィルタとしてエンジンオイルを濾過するフィルタを挙げたが、ギヤオイル又はその他の液体、例えば燃料を濾過するフィルタでもよい。
また、上記実施の形態では、エレメントを押下げる弾性体として圧縮コイルばねを用いたが、エレメントを押下げることができれば、弾性体として板ばね、円筒状のラバー又はその他の弾性体を用いてもよい。
更に、上記実施の形態では、雄ねじ部の下部に4本のスリットを形成したが、スリットの本数は1〜3本又は5本以上でもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、エレメントを交換するためにセンタボルトを弛緩すると、センタボルトの頭部とキャップと間に形成された隙間からエアがキャップ及びケース内に侵入し、ケースの出口側室がセンタボルトのスリットを介してドレン孔に連通するので、キャップ及びケース内の液体はドレン孔から液体貯留部に排出される。この液体の排出は速やかに行われるため、センタボルトを更に弛緩してセンタボルトの雄ねじ部がケースの雌ねじ部から離脱するまでに、少なくともキャップ内の液体は全て排出される。この結果、キャップをケースから外しても液体が外部に漏れることはない。
【0029】
またエレメントの上端にセンタボルトの軸部外周面に密着するアッパシール部材を取付け、キャップとアッパシール部材との間にエレメントを押下げる弾性体を介装し、アッパシール部材と弾性体との間に弾性体押え具を介装し、更に弾性体押え具の所定の上下動を許容しかつ弾性体を弾性体押え具を介して保持するリテーナをキャップに取付ければ、センタボルトの雄ねじ部をケースの雌ねじ部から外し、キャップをケースから外した後に、センタボルトからエレメントを引抜くと、弾性体はその弾性力により弾性体押え具を押下げる。しかし、弾性体押え具は弾性体により所定の距離だけ押下げられた後にリテーナに係止する。この結果、弾性体は弾性体押え具を介してリテーナにより保持されるので、弾性体を紛失することはない。また弾性体の位置は上記弾性体押え具及びリテーナにより一義的に決められているため、弾性体を常にキャップ及びエレメント間の所定の位置に着座させることができる。この結果、エレメントは常に弾性体の過不足のない所定の弾性力により押し下げれられる。
【0030】
更にケースの上端より所定の距離だけ下方のセンタボルトの軸部に第1エア抜き孔を形成し、一端がケースの雌ねじ部の下端に連通しかつ他端がエア混じりの液体の供給によっても支障のない部位或いは液体貯留部に接続された第2液体排出通路をケースの下部に形成し、軸部の下面から第1エア抜き孔に達する第2エア抜き孔をセンタボルトに形成し、ケースの出口側室の上部が第1及び第2エア抜き孔を介して第2液体排出通路に連通するように構成すれば、エレメントを交換した後に、ケース内に液体が流入すると、ケース内の上部にエアが溜まるけれども、このエアは液体とともに第1エア抜き孔、第2エア抜き孔及び第2液体排出通路を通って、エア混じりの液体の供給によっても支障のない部位に供給されたり、或いは直接液体貯留部に戻される。上記エア混じりの液体の供給によっても支障のない部位とは、具体的には飛沫給油による潤滑部等である。この結果、ケース内の上部に溜まったエアはケースから速やかに排出されるため、クランク軸の軸受メタルや極めて高速で回転するターボ過給機の回転軸を保持する軸受部等にエア混じりの液体(オイル)が供給されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のオイルフィルタを示す縦断面図。
【図2】そのオイルフィルタのセンタボルトを弛緩してスリットが出口側室に臨んだ状態を示す図1に対応する断面図。
【図3】そのセンタボルトを更に弛緩してセンタボルトの雄ねじ部がケースの雌ねじ部から外れた状態を示す図1に対応する断面図。
【図4】図1のA−A線断面図。
【図5】ケースから外しかつセンタボルトを引抜いた状態を示すキャップの縦断面図。
【図6】従来例を示すオイルフィルタの縦断面図。
【図7】その第1ドレンボルトを外しかつ第2ドレンボルトを弛緩した状態を示す図1に対応する断面図。
【符号の説明】
11 オイルフィルタ(液体フィルタ)
12 ケース
12a 雌ねじ部
12b オイル流入通路(液体流入通路)
12c 第1オイル排出通路(第1液体排出通路)
12d ドレン孔
12e 入口側室
12f 出口側室
12g 第2オイル排出通路(第2液体排出通路)
13 エレメント
14 キャップ
16 センタボルト
16a 軸部
16b 頭部
16c 雄ねじ部
16d スリット
16f 第1エア抜き孔
16h 第2エア抜き孔
18 アッパシール部材
24 弾性体
26 弾性体押え具
27 リテーナ
28 隙間

Claims (3)

  1. 上面が開放され下部中央に雌ねじ部(12a)が形成され下部に液体流入通路(12b)、第1液体排出通路(12c)及びドレン孔(12d)がそれぞれ形成されかつ前記雌ねじ部(12a)が前記ドレン孔(12d)に連通するケース(12)と、
    前記ケース(12)内に収容され前記ケース(12)内を外周側の入口側室(12e)と内周側の出口側室(12f)に区画し前記入口側室(12e)を前記液体流入通路(12b)に連通させかつ前記出口側室(12f)を前記第1液体排出通路(12c)に連通させるエレメント(13)と、
    前記ケース(12)の上部に取付けられ前記ケース(12)の上部を閉止するキャップ(14)と、
    前記キャップ(14)の中央から前記エレメント(13)内に挿通される軸部(16a)とこの軸部(16a)の上端に設けられた頭部(16b)と前記軸部(16a)の下部に形成され前記雌ねじ部(12a)に螺合可能な雄ねじ部(16c)とこの雄ねじ部(16c)の下部に軸方向に延びて形成されたスリット(16d)とを有するセンタボルト(16)と
    を備えた液体フィルタであって、
    前記センタボルト(16)を弛緩したときに前記頭部(16b)及び前記キャップ(14)間にエアが前記キャップ(14)及び前記ケース(12)内に侵入可能な隙間(28)が形成され、かつ前記出口側室(12f)が前記センタボルト(16)のスリット(16d)を介して前記ドレン孔(12d)に連通するように構成され
    前記エレメント (13) の上端に前記センタボルト (16) の軸部 (16a) 外周面に密着するアッパシール部材 (18) が取付けられ、
    前記キャップ (14) と前記アッパシール部材 (18) との間に前記エレメント (13) を押下げる弾性体 (24) が介装され、
    前記アッパシール部材 (18) と前記弾性体 (24) との間に弾性体押え具 (26) が介装され、
    前記弾性体押え具 (26) の所定の上下動を許容しかつ前記弾性体 (24) を前記弾性体押え具 (26) を介して保持するリテーナ (27) が前記キャップ (14) に取付けられた
    ことを特徴とする液体フィルタ。
  2. 上面が開放され下部中央に雌ねじ部 (12a) が形成され下部に液体流入通路 (12b) 、第1液体排出通路 (12c) 及びドレン孔 (12d) がそれぞれ形成されかつ前記雌ねじ部 (12a) が前記ドレン孔 (12d) に連通するケース (12) と、
    前記ケース (12) 内に収容され前記ケース (12) 内を外周側の入口側室 (12e) と内周側の出口側室 (12f) に区画し前記入口側室 (12e) を前記液体流入通路 (12b) に連通させかつ前記出口側室 (12f) を前記第1液体排出通路 (12c) に連通させるエレメント (13) と、
    前記ケース (12) の上部に取付けられ前記ケース (12) の上部を閉止するキャップ (14) と、
    前記キャップ (14) の中央から前記エレメント (13) 内に挿通される軸部 (16a) とこの軸部 (16a) の上端に設けられた頭部 (16b) と前記軸部 (16a) の下部に形成され前記雌ねじ部 (12a) に螺合可能な雄ねじ部 (16c) とこの雄ねじ部 (16c) の下部に軸方向に延びて形成されたスリット (16d) とを有するセンタボルト (16)
    を備えた液体フィルタであって、
    前記センタボルト (16) を弛緩したときに前記頭部 (16b) 及び前記キャップ (14) 間にエアが前記キャップ (14) 及び前記ケース (12) 内に侵入可能な隙間 (28) が形成され、かつ前記出口側室 (12f) が前記センタボルト (16) のスリット (16d) を介して前記ドレン孔 (12d) に連通するように構成され、
    前記ケース(12)の上端より所定の距離だけ下方の前記センタボルト(16)の軸部(16a)にこの軸部(16a)の半径方向に延びる第1エア抜き孔(16f)が形成され、
    一端が前記ケース(12)の雌ねじ部(12a)の下端に連通しかつ他端がエア混じりの液体の供給によっても支障のない部位或いは液体貯留部に接続された第2液体排出通路(12g)が前記ケース(12)の下部に形成され、
    前記軸部(16a)の下面から軸方向に延びて前記第1エア抜き孔(16f)に達する第2エア抜き孔(16h)が前記センタボルト(16)に形成され、
    前記ケース(12)の出口側室(12f)の上部が前記第1及び第2エア抜き孔(16f,16h)を介して前記第2液体排出通路(12g)に連通するように構成された
    ことを特徴とする液体フィルタ。
  3. 上面が開放され下部中央に雌ねじ部 (12a) が形成され下部に液体流入通路 (12b) 、第1液体排出通路 (12c) 及びドレン孔 (12d) がそれぞれ形成されかつ前記雌ねじ部 (12a) が前記ドレン孔 (12d) に連通するケース (12) と、
    前記ケース (12) 内に収容され前記ケース (12) 内を外周側の入口側室 (12e) と内周側の出口側室 (12f) に区画し前記入口側室 (12e) を前記液体流入通路 (12b) に連通させかつ前記出口側室 (12f) を前記第1液体排出通路 (12c) に連通させるエレメント (13) と、
    前記ケース (12) の上部に取付けられ前記ケース (12) の上部を閉止するキャップ (14) と、
    前記キャップ (14) の中央から前記エレメント (13) 内に挿通される軸部 (16a) とこの軸部 (16a) の上端に設けられた頭部 (16b) と前記軸部 (16a) の下部に形成され前記雌ねじ部 (12a) に螺合可能な雄ねじ部 (16c) とこの雄ねじ部 (16c) の下部に軸方向に延びて形成されたスリット (16d) とを有するセンタボルト (16)
    を備えた液体フィルタであって、
    前記センタボルト (16) を弛緩したときに前記頭部 (16b) 及び前記キャップ (14) 間にエアが前記キャップ (14) 及び前記ケース (12) 内に侵入可能な隙間 (28) が形成され、かつ前記出口側室 (12f) が前記センタボルト (16) のスリット (16d) を介して前記ドレン孔 (12d) に連通するように構成され、
    前記エレメント (13) の上端に前記センタボルト (16) の軸部 (16a) 外周面に密着するアッパシール部材 (18) が取付けられ、
    前記キャップ (14) と前記アッパシール部材 (18) との間に前記エレメント (13) を押下げる弾性体 (24) が介装され、
    前記アッパシール部材 (18) と前記弾性体 (24) との間に弾性体押え具 (26) が介装され、
    前記弾性体押え具 (26) の所定の上下動を許容しかつ前記弾性体 (24) を前記弾性体押え具 (26) を介して保持するリテーナ (27) が前記キャップ (14) に取付けられ、
    前記ケース (12) の上端より所定の距離だけ下方の前記センタボルト (16) の軸部 (16a) にこの軸部 (16a) の半径方向に延びる第1エア抜き孔 (16f) が形成され、
    一端が前記ケース (12) の雌ねじ部 (12a) の下端に連通しかつ他端がエア混じりの液体の供給によっても支障のない部位或いは液体貯留部に接続された第2液体排出通路 (12g) が前記ケース (12) の下部に形成され、
    前記軸部 (16a) の下面から軸方向に延びて前記第1エア抜き孔 (16f) に達する第2エア抜き孔 (16h) が前記センタボルト (16) に形成され、
    前記ケース (12) の出口側室 (12f) の上部が前記第1及び第2エア抜き孔 (16f,16h) を介して前記第2液体排出通路 (12g) に連通するように構成された
    ことを特徴とする液体フィルタ。
JP28578498A 1998-10-08 1998-10-08 液体フィルタ Expired - Fee Related JP3853092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28578498A JP3853092B2 (ja) 1998-10-08 1998-10-08 液体フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28578498A JP3853092B2 (ja) 1998-10-08 1998-10-08 液体フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000110537A JP2000110537A (ja) 2000-04-18
JP3853092B2 true JP3853092B2 (ja) 2006-12-06

Family

ID=17696034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28578498A Expired - Fee Related JP3853092B2 (ja) 1998-10-08 1998-10-08 液体フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3853092B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4376716B2 (ja) * 2004-07-20 2009-12-02 トヨタ自動車株式会社 フューエルフィルタ
CN101790641B (zh) * 2008-10-17 2012-07-04 三菱重工业株式会社 风力发电装置
JP5279592B2 (ja) * 2009-04-15 2013-09-04 本田技研工業株式会社 船外機用エンジン
US20140008282A1 (en) * 2010-06-04 2014-01-09 Tokyo Roki Co. Ltd. Oil filter and filter element
JP6892295B2 (ja) * 2017-03-16 2021-06-23 ヤマシンフィルタ株式会社 フィルタ装置及び濾過装置
IT201700076718A1 (it) * 2017-07-07 2019-01-07 Ufi Filters Spa Cartuccia filtrante con dispositivo di ventilazione
JP2022120633A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 本田技研工業株式会社 潤滑機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000110537A (ja) 2000-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6485637B2 (en) Liquid filter with a drain for residual liquid
US5312546A (en) Dry change fuel filter system
RU2581868C2 (ru) Канистровая система фильтрации со стоком, взаимодействующим с фильтрующим элементом
US3000506A (en) Throwaway type filter
US6610203B1 (en) Liquid filter, particularly for oil or fuel in an internal combustion engine
JP2006522260A (ja) 内燃エンジンのフィルタカートリッジ用基体
US20090078629A1 (en) Exchangeable Oil Filter With Spring-Operated Pin For Drainage
US20090314697A1 (en) Liquid Filter With A Non-Return Valve In The Filtered Side Flow Channel
US20020100720A1 (en) Filter arrangement for liquids
EP1698762A2 (en) Sealing of an aircraft engine accessory lubrication system
US7507339B2 (en) Self-draining oil filter adaptor
US4976854A (en) Oil filter II
JP3853092B2 (ja) 液体フィルタ
US7150828B2 (en) Fluid filter having drain structure and drain tool
US20160332095A1 (en) Filtration System with Anti Drain Valve and Drain X-Seal
US8940165B2 (en) Oil-filter device
US2897966A (en) Filter unit
US20070080106A1 (en) Oil filter housing
US20100147253A1 (en) Oil Pan
WO1999051860A1 (fr) Bouchon de vidange d'huile de moteur
JP2006082010A (ja) 流体濾過フィルタ
KR100972518B1 (ko) 자동차용 오일필터의 잔류오일 배출장치
US20090095665A1 (en) Anti-Drainback Valve For An Oil Filter
KR100397694B1 (ko) 오일클리너 마운팅용 어댑터
US20230173412A1 (en) Quick oil change filter and assembly

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130915

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees