JP4414213B2 - インクジェット印刷システム - Google Patents

インクジェット印刷システム Download PDF

Info

Publication number
JP4414213B2
JP4414213B2 JP2003417711A JP2003417711A JP4414213B2 JP 4414213 B2 JP4414213 B2 JP 4414213B2 JP 2003417711 A JP2003417711 A JP 2003417711A JP 2003417711 A JP2003417711 A JP 2003417711A JP 4414213 B2 JP4414213 B2 JP 4414213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
nozzle
fluid
gas flow
print head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003417711A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004195978A (ja
Inventor
ロング マイケル
Original Assignee
イーストマン コダック カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イーストマン コダック カンパニー filed Critical イーストマン コダック カンパニー
Publication of JP2004195978A publication Critical patent/JP2004195978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4414213B2 publication Critical patent/JP4414213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/07Ink jet characterised by jet control
    • B41J2/075Ink jet characterised by jet control for many-valued deflection
    • B41J2/08Ink jet characterised by jet control for many-valued deflection charge-control type
    • B41J2/09Deflection means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/07Ink jet characterised by jet control
    • B41J2/105Ink jet characterised by jet control for binary-valued deflection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/02Ink jet characterised by the jet generation process generating a continuous ink jet
    • B41J2/03Ink jet characterised by the jet generation process generating a continuous ink jet by pressure
    • B41J2002/031Gas flow deflection

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関し、特に、連続インク流式のプリントヘッドを使用するインクジェットプリンタに関する。
デジタル制御印刷は通常、「ドロップオンデマンド」および「連続」インクジェット印刷と呼ばれる2つの技術の一方を用いて実現される。これら2つの印刷技術は各色に対してインク供給源を使用し、プリントヘッドに形成されたノズルを通してインクを放出する。
ドロップオンデマンドインクジェット印刷は通常、感熱または機械アクチュエータを用いてインク滴を形成し、印刷媒体上に付着させる。連続インクジェット印刷技術では、通常、プリントヘッド内のインクリザーバにインクを加圧して供給し、リザーバと流体連通するノズルからジェット、つまりインクの連続的な流れを生成する。インク流を周期的に励磁してインク流を分裂させ、インク滴にする。
連続インクジェットプリンタの中には空気流を利用して、プリントヘッドから放出されたインク滴の軌道を制御するものもある。この場合、プリントヘッドから印刷媒体または(捕捉部や溝部等の)インク捕捉装置へインク滴が流れる際に、このインク滴を放出パスから逸脱させることができる。捕捉装置に捕捉されたインクはインクリザーバに戻して再利用するか、廃棄することができる。
米国特許第6,079,821号明細書
最初にプリントヘッドのノズルプレートが乾燥していると、連続流インクジェットプリンタを立ち上げる際に問題が生じる場合が多々ある。インク駆動圧はゼロから上昇するが、立ち上げ当初はこの圧力が低すぎて、表面張力を克服してノズルプレート上の小さなノズルからインクを放出することができない。その後、移行期間になるとインク駆動圧力が表面張力を克服してノズルを通してインクを放出するが、圧力はまだ不十分であって、十分に形成されたインク流ジェットを形成できない。立ち上げ当初の乾燥したノズルプレートの状態からインク流ジェットを生じる状態までの移行期間に通常、インクがプリントヘッドノズルから漏れてしまい、ノズルプレートに流体膜や流体ビーズができてしまう。同様の現象はプリンタまたはプリントヘッドを終了する際にも生じる。終了後、次にプリントヘッドを立ち上げたり印刷を行ったりするまでに流体膜または流体ビーズがノズルプレート上で乾燥してしまう可能性がある。
ノズルプレートに流体膜が形成されると、ノズルプレートから放出される流体がノズルに形成された膜の表面張力を克服できない可能性が高くなる。また、ノズルプレートに流体ビーズができると、ビーズの下にあるノズルから生じた連続的なインク流がノズルプレートに粘着する可能性がある。さらに、ノズルに隣接してビーズが形成されると、そのノズルから放出されるインクを誤った方向に向けたり、小滴の大きさや形状が不均質になったりする可能性がある。ジェットが詰まった場合の最も一般的な解決方法はノズルをフラッシュすることである。つまり、複数のノズルに大量のインクを流す。しかし、このような方法はインクを無駄にする上に、必ずしも効果的であるとは限らない。更に、この方法では、ノズルに隣接する位置に形成された流体ビーズを確実に除去することはできないため、誤った方向に向けられたり歪んだりした滴が引き続きプリントヘッドから放出され、品質が劣った画像が印刷される可能性がある。
本発明のシステムおよび方法は幾つかの特徴を有する。それらの内の1個だけがその所望の特性の実現を請け負うものではない。請求項に表現されている本発明の範囲の制限をはずした上で、ここでは、より卓越した特徴を簡単に説明する。この説明を考慮し、特に「発明を実施するための最良の形態」を読めば、本発明の特徴が如何にして従来のインクジェットプリンタに勝る利点を提供するかが分かるであろう。
本発明は、ノズルからインクを放出するプリントヘッドと、印刷媒体に向かう方向から外れた方向に流れるインクを吸収する捕捉用多孔部材と、前記捕捉用多孔部材と前記ノズルとの間に設けられ、インク流方向とは異なる方向に気体を流通させる気体流室と、前記ノズルから前記気体流室へと至る領域に設けられ、インク流を挟むよう配置された2つのインク吸収面を形成し、印刷媒体に向かう方向から外れた方向に流れるインクを吸収するノズル近傍多孔部材と、を備え、前記2つのインク吸収面は、前記ノズルから印刷媒体に向かうにつれて互いに距離が広がるよう形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、ノズルからインクを放出するプリントヘッドと、印刷媒体に向かう方向から外れた方向に流れるインクを吸収する捕捉用多孔部材と、前記捕捉用多孔部材と前記ノズルとの間に設けられ、インク流方向とは異なる方向に気体を流通させる気体流室と、前記ノズルから前記気体流室へと至る領域に設けられ、印刷媒体に向かう方向から外れた方向に流れるインクを吸収するノズル近傍多孔部材と、を備え、前記ノズル近傍多孔部材は、前記ノズルに対向する面に開口し、前記ノズルから前記気体流室へとインクを流通させるスリットを有し、前記スリットは、インク流を挟むよう対向して配置され、前記ノズルから印刷媒体に向かうにつれて距離が広がるよう配置された2つの壁面を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るインクジェット印刷システムにおいては、前記スリットは、インク流を挟むよう対向して配置され、前記ノズルから印刷媒体に向かうにつれて距離が広がるよう配置された2つの壁面を含むことが好適である。
本発明の更に別の態様は、プリントヘッド表面の約250μm以内に多孔部材を装着して、プリンタ動作の立ち上げにおいて、誤方向インクの少なくとも幾分かが多孔部材によって捕捉されるようにするインクジェットプリンタを製造する方法を提供する。
本発明の実施形態を、添付の図面を参照しながら説明する。図面では、同様の番号は同様の要素を示す。本明細書の説明に用いた用語は如何なる制限的または限定的な意味に解釈されるものではない。これは単に、本発明のある特定の実施形態の詳細な説明と関連して用いられているだけだからである。更に、本発明の実施形態は幾つかの新規の特徴を含むが、それらの1個だけがその所望の特性の実現を請け負うものであったり、本明細書で説明する本発明の実行に必須であるというものではない。
図1は例示的な印刷システム10を示す。印刷システム10は、本明細書で更に説明するシステムおよび方法と共にプリンタにおいて実現できる。
印刷システム10は、プリントヘッド12と、少なくとも1個のインク供給源14と、コントローラ16とを有する。プリントヘッド12は、当業において周知である製造技術を用いてシリコン等の半導体物質から形成できる。プリントヘッド12上には複数のノズル18を形成できる。ノズル18は、これもプリントヘッド12上に形成されたインク通路20を介して、インク供給源14と流体的に連通している。
図1の実施形態では、ヒータ22をプリントヘッド12上のノズル18の各々に対して配置または形成することで、ノズル18から糸状インクを放出したり、糸状インクを分裂させてインク滴にしたりすることを容易にしている。この実施形態においてヒータ22は、導体28を介して電気接触パッド26と接続した抵抗加熱素子24を有して実現されている。接触パッド26をコントローラ16に接続してコントローラ16が抵抗加熱素子24の始動を制御するようにすれば、ノズル18によって生成されたインク滴を用いて流れを生成する処理を制御できる。
図2は、図1に示すプリントヘッド12の断面図であり、ノズル18からインクが放出される状態を示す。図2から分かるように、プリントヘッド12は複数のノズルを有するノズルプレート40を有する。インクはプリントヘッド12からこのノズルプレート40を通って放出される。つまり、動作中、インク供給源14から供給されたインクがプリントヘッド12のノズルプレート40内のノズルを通って放出され、インクの細糸42を形成する。次に、抵抗素子24を始動して細糸42を分裂させて個々のインク滴の流れにし、印刷媒体上に付着させることができる。ノズルプレート40内のノズルの周辺領域は過剰なインクや残骸が溜まる主な領域である。これはプリンタ性能に悪影響を及ぼす。
図1および図2を参照することで示され、説明された印刷システム10は本質的には一例であって、本発明は斯かるプリントシステムに限定されるものではないことは理解されよう。
印刷システム10は、例えば図3に示すプリンタ50において実行できる。本発明と共に適切に使用できるプリンタシステムの多様な例示的な実施形態が米国特許出願第09/751,232号(2000年12月28日出願、「CONTINUOUS INK−JET PRINTING METHOD AND APPARATUS」)に詳しく説明されているので、これを引用して援用する。プリンタ50は滴偏向領域51を使用する。滴偏向領域51は気体流室52を有し、気体流室52は、ノズル18から放出されたインクが気体流室52を通過し、ノズル18とほぼ整列して設けられた開口部54から排出されるように、ノズルプレート40の近くに設けられる。気体流は気体源56によって供給され、気体流レギュレータ58によって調整された後に気体流室52に供給される。気体流源56は、例えば空気源または窒素源でもよい。
細糸42から形成された大量のインク滴や少量のインク滴の流れをノズル18からほぼパスXに沿って放出することができる。滴偏向システム51では、気体流を気体流室52に供給して、ノズル18から放出されたインク滴の流れに力を加えることができる。このようにして、少量のインク滴がパスXから印刷パスYに沿って分岐する。一方、大量のインク滴はパスXに沿って流れ、捕捉器74に流入するであろう。捕捉器74は多孔要素、メッシュスクリーン、溝型装置等でもよい。このように、立ち上げ、終了、清掃時に、捕捉器74がプリントヘッドから放出されたインクを捕捉してインクが印刷媒体70に届かないようにする。捕捉器74は、インクを大量のインク滴から、例えばインク回収システム66に導く。
負圧源68は、負の圧力を捕捉器74の排出溝に適用できる。負圧源68は、少量のインク滴を大量のインク滴から分離する一助となり、ほぼパスXに添って移動するインク滴を回収する一助にもなる。
印刷パスYは、印刷ドラム72上に支持された印刷媒体70に少量のインク滴を導く。開口部54の上または近傍に配置された捕捉器74によって、印刷パスYから迷走したインク滴が印刷媒体70に接触しないようにする。印刷処理中は、パスYを伝って所望位置の印刷媒体に流れる少量のインク滴が選択的に生成される。媒体に滴が付着していないときは、捕捉器74に衝突するような大きな滴が生成されている。
更に別の負圧源76を気体流室52の出口78に設けて、気体流室52の他方の端部にも負の圧力を適用し、小量のインク滴と大量のインク滴とを分離する一助にすることができる。また、負圧源76を捕捉器74と結合すれば、動作中に捕捉器74によって収集されたインクを除去する一助にできる。気体流室52の出口78もインク回収システム66と流体連通している。
図3に示すシステムが有する1つの問題は、プリンタシステムの立ち上げおよび終了時に、プリントヘッドから供給されるインクがパスXから遠く外れて噴出してしまい、プリントヘッドの上や近くに溜まってしまう可能性があることである。この間、捕捉部は通常、媒体へ印刷するために使われないインクがプリンタ動作に悪影響を及ぼすことを回避する手段として効果的に機能しない。この問題に対処する新規の方法を、図を参照しながら次に説明する。
図4は、立ち上げ/終了システム100の一実施形態を示す断面図である。立ち上げ/終了システム100は、滴偏向システム51と組み合わせてプリンタ50において実現できる。この実施形態は少なくとも1個の多孔要素102と、負圧源104とを有する。あるいは、多孔要素102は、相互の間に分離部を有する2個の多孔要素を含む。
多孔要素102が有する表面106は、プリントヘッド12のノズルプレート40とほぼ平行で、これに非常に近接していてもよい。あるいは、平面表面106はノズルプレート40に当接して接触してもよい。一実施形態において多孔要素102は、40%の平均有孔性と、平均孔直径20μmとを有する85%Al2O3から成る。水中での多孔要素102の公称濾過レベルは5μmが許容される。ここでは、多孔要素102がフィルタとして機能する実施形態を説明する。最良のインク吸収性を維持するために、時間の経過と共に多孔要素102を清掃、交換してもよい。
誤方向インク滴を補えて多孔要素102から除去すれば、ノズルプレート40の至極近くに隣接して流体膜または流体ビーズが形成されることを軽減できる。このようにすれば、スリット108を完全に通過しないインク滴がノズルプレート40に付着することがない。
多孔要素102の内部または近くに形成されたスリット108によって、プリントヘッド12から放出されたインク滴44が通過する通路を規定する。スリット108の異なる実施形態は異なる幅を有することができる。例えば、ある実施形態では、スリット108の幅は約125μmであるし、他の実施形態では約250μmである。図7を参照して説明するように、スリット108の幅は多孔要素102の厚み方向に沿ったノズルからの距離によって変えることができる。
更に、負圧源104を多孔要素102に結合してもよい。図4に示す実施形態では、負圧源104は、図3を参照して説明した負圧源68、76と類似したものである。
再び図4を参照する。インク供給源14からインクをインク供給室110に供給する。インク供給室110は、バルブ114を有する出口112を有することで、インク供給室110内の流体圧を制御できる。インク供給室110は、複数のインク放出ノズル18を形成する複数の開口部を有するノズルプレート40と連通する。ノズルプレート40は、選択されたインクに対して疎水性反応を示す物質で形成することが好適である。例えば、シリコンプレートを使用できる。
一実施形態では、清掃室116がインク供給室110と平行であって、多孔要素102および負圧源104と流体的に接続されるように配設されている。清掃室116は、多孔要素102によって吸収されたインクを収集する多岐管として機能する。ノズル18から放出されたインク滴は、清掃室116に対して垂直方向にスリット108を通過する。スリット108はノズル18とほぼ整列している。スリット108を通過する際に多孔要素102に接触するインク滴44は多孔要素102によって吸収され、清掃室116に溜まる。
図4に示すように、多孔要素102によって吸収されたインク滴44は、ノズル18からインクが放出される方向に対してほぼ垂直である流れ方向に流れて清掃室116に引き出される。吸収されたインク滴44は負圧源104によって清掃室116から除去されるので、残骸や過剰なインクがノズル18の開口部や周辺領域から除去される。つまり、清掃室116によって除去された残骸や過剰なインクが清掃室から流れ出し、清掃室の終端に設けられた出口118(a)、118(b)から排出される。
図4に示す実施形態では、インク回収システム66は出口118(a)、118(b)と流体的に連通しており、多孔要素102から引き出されたインクを回収するように構成されている。あるいは、追加的なインク回収システムを使用する。
立ち上げ/終了システム100の別の実施形態においては、システムは、ジェットの完全さ(integrity)を感知する機能を実行するように構成されている。この機能は、プリンタ50が定常状態で動作している間に実行できる。例えば、ノズル18が適切に動作している場合、近接配置された多孔要素102の上下面は、プリンタ50を開始または停止しなければ、印刷処理中は、通常、乾燥している。しかし、部分的に閉じたノズル18があると、そこから液体が漏れ、滴となり、これが多孔要素102に捕捉される。このように流体が捕捉されると、設けられた流体存在センサ(図示せず)が流体を検出するため、続いてプリンタ50の清掃またはメンテナンス等の措置を採ることができる。このようにして、通常の動作中に立ち上げ/終了システム100の中にインク滴44があることで、1本以上のノズルから流体が漏れていることを示すことができる。
本明細書で図示し、説明するように、滴偏向システム51の気体流室52は清掃室116に隣接して設けられるが、本発明は斯かる構成に制限されるものではない。一実施形態では、気体流室52は特に、清掃室116に対してほぼ並列に設けられた実質的に清掃室116に包含された気体流パスであって、清掃室116から排出されたインク流が滴偏向システム51の気体流パスを通過するようになっている。また、滴偏向システム51を清掃室116と組み合わせて多数の構成で実現し、適切なインク滴を所望の方法で印刷媒体70に効果的に振り分けるようにすることができる。
図5は、多孔要素102から距離Bをあけて配置されたプリントヘッド12の側面図である。一実施形態では、距離Bは250μmである。図では、多孔要素102内のスリット108は幅Aを有するように示されている。利点がある別の実施形態では、幅Aは約125μm〜約250μmの範囲内である。
図6は、隣接する2個の多孔要素102(a)、102(b)を含む多孔要素102を有するノズルプレート40の正面図である。2個の多孔要素102(a)、102(b)は、幅Aによって分離されている。図6に示すように、ノズル18は、幅Aによって規定された分離部とほぼ整列している。多孔要素102の別の実施形態では、多孔要素は、ノズル18とほぼ整列した開口部列を有する。この実施形態では、任意の平面において誤方向に向けられたインク滴44が多孔要素102によって捕捉される。
図7は、立ち上げ/終了システム100の別の実施形態の断面等尺図である。図7に示す多孔要素102は面120、122を有する。面120、122は、プリントヘッド12からインク滴が放出される方向に対して角度を有するように傾斜している。面120、122を傾斜させることで、迷走したインク滴44を面120、122に添って流してプリントヘッド12から遠ざける。面を傾斜させると、迷走したインク滴44の吸収を高めるであろうことが分かった。
図8は、内側の面が平面でない多孔要素102の代替的な実施形態を示す。これらの実施形態では、表面は凹表面特性124および凸表面特性126を有してもよい。図8に示すように、凸凹表面特徴の組み合わせを用いることができる。平面表面106に、凸凹表面特徴の一方または両方を非対称的に設けることができる。
凸凹表面特徴124、126は、少量の流体が集まる領域となり易い。このような領域を少なくとも幾つかノズル18に隣接して好適に配置することで、ノズル18に隣接する領域から迷走インク滴44を除去する効果を高めることができる。図8に示す様に、凸凹表面特徴をプリントヘッド12から距離Bの所に配置する。面が平面である上述の実施形態の場合、多孔要素102をプリントヘッド12に隣接配置して距離Bをほぼ0にしてもよい。
図9は、図4に示す印刷システム50の代替的な実施形態を示す断面図であり、このシステム50は、立ち上げ/終了システム100と流体バルブシステム127とを有する。流体バルブシステム127は単独または立ち上げ/終了システム100とともに使用することができる。立ち上げ/終了システム100は図4を参照して説明した通りである。流体バルブシステムは、放出されたインク滴44と印刷媒体70との間に一時的なバリア、つまり流体ブリッジ132を形成するように構成されている。以下で説明するように、流体ブリッジ132を形成することは、プリンタ50の立ち上げおよび/または終了の段階において利点がある。
図9に示す流体バルブシステム127の実施形態は、流体バルブ多孔要素128、130と、清掃室134と、バルブ136と、負圧源104とを有する。流体バルブ多孔要素128、130の相互に近接して配置された表面によって、インク滴44が印刷媒体70に到達するための通路を形成する。この通路は、例えば125μmである。流体バルブ多孔要素128、130は、清掃室134を介して、負圧源104に接続されている。
負圧源104の動作状態に応じて、流体バルブ多孔要素128、130の間に通路または流体ブリッジ132が形成される。例えば、負圧源104への気体流が適度に制限されていない場合、流体ブリッジ132は形成されず、インク滴44は流体バルブ多孔要素128、130を通過する。一方、バルブ136が負圧源104への気体流を適度に制限している場合、流体バルブ多孔要素128および130の間に流体ブリッジ132が形成される。これが生じた場合、ノズルプレート40から放出され、多孔要素102および溝部60a、60bを通過するインク滴44は、流体ブリッジ132を通過しない。これにより、立ち上げや終了に関連した噴霧や誤方向といった、ノズル18の一過性の動作による所望でない効果を無効にできる確かな流体シャッタを形成する。流体ブリッジ132により、迷走するインク流体がプリントヘッド12から放出されて印刷媒体70に衝突することを制限できる。更に、流体ブリッジ132は、捕捉部および/または溝部が乾燥している場合に流体ノズル18が最初に捕捉器74および/または溝部60a、60(b)に衝突する際に生じる一時的な噴霧やノズルの偏向を更に抑制する。
流体バルブ多孔要素128、130間の通路は約125μmなので、流体ブリッジ132内の流体量も相応に少なく、流体を溜めたり除去したりする動作を比較的迅速に行うことができるだろう。流体ブリッジ132を迅速に形成および除去することは、流体ノズル18に対して迅速バルブとして作用する。流体ブリッジ132を維持するための、流体バルブ多孔要素128、130から清掃室134に排出される流体の流体速度はノズル18における流体速度と等しいだろう。
流体バルブシステム127の実施形態は穴空き多孔流体バルブ要素を含む。穴空き流体バルブ要素は、ノズル18と整列する通路の列を有し、複数の流体ブリッジを形成する。実施形態の中には、通路の直径がノズルのピッチ間隔より小さいものもある。例えば、通路の列の直径は50μmであって、ノズル18のピッチ間隔が80μmである。ノズル18は10μmの直径を有することができる。
流体ブリッジ132は、水および/または、粘性が1.0〜4.5cPであって滴下速度が約10m/秒未満である多様なインクを使用する印刷システム10内で用いることができる。滴下速度が速い場合、インクの粘性が低い程、流体ブリッジ132の効果は薄れる。
立ち上げ/終了システム100および方法を図示し、インク滴の連続流を空気流を用いて方向付けるプリンタにおいて実現すると説明したが、本明細書で説明したシステムおよび方法は斯かる印刷システムに限定されるわけではない。本明細書で説明するシステムおよび方法は、例えば静電電荷を用いてインク滴を方向付けたり、インク滴の空気流偏向の代替的な構成を用いたりする印刷システムにおいても実行できる。そのような環境では、説明した発明のシステムおよび方法を変更して、意図する機能を効果的に実行するようにしてもよい。
上記の説明は、本発明のある一つの実施形態を詳細に説明する。しかし、上記の説明が如何に詳細と思われても、本発明が多くの方法で実行できることは理解されよう。また、上述の通り、本発明のある特徴や態様の説明に用いた特定の用語は、本明細書において再定義され、その用語が関連する本発明の特徴や態様の具体的な特性を含むように制限する、と理解すべきではない。本発明の範囲は、添付の請求項およびその均等物によって解釈されるべきである。
本発明は、その好適な実施形態を参照しながら説明したが、本発明の範囲内で変形および修正を加えることができる。
印刷システムの一実施形態を示す図である。 図1の印刷システムの断面図である。 図1および図2の印刷システムを実行するプリンタの一実施形態の断面側面図である。 多孔要素を内蔵する印刷システムの一実施形態の断面側面図である。 多孔要素から距離Bをおいて設けられたプリントヘッドの側面図である。 隣接する2個の多孔要素を含む多孔要素を有するノズルプレートの正面図である。 傾斜面を有する多孔要素を内蔵するプリンタの別の実施形態を示す断面等尺図である。 凸凹表面特徴を有する多孔要素の実施形態を示す図である。 流体バルブシステムを更に含む、図4の印刷システムの一実施形態の断面図である。
10 印刷システム、12 プリントヘッド、14 インク供給源、16 コントローラ、18 ノズル、20 インク通路、24 抵抗加熱素子、26 電気接触パッド、28 コンダクタ、40 ノズルプレート、42 細糸、44 インク滴、50 プリンタ、51 滴偏向領域、52 気体流室、54 開口部、56 気体源、58 気体流レギュレータ、60a,60b 溝部、66 インク回収システム、68,76 負圧源、70 印刷媒体、72 印刷ドラム、76,78 引出部、100 立ち上げ/終了システム、136 バルブ。

Claims (2)

  1. ノズルからインクを放出するプリントヘッドと、
    印刷媒体に向かう方向から外れた方向に流れるインクを吸収する捕捉用多孔部材と、
    前記捕捉用多孔部材と前記ノズルとの間に設けられ、インク流方向とは異なる方向に気体を流通させる気体流室と、
    前記ノズルから前記気体流室へと至る領域に設けられ、インク流を挟むよう配置された2つのインク吸収面を形成し、印刷媒体に向かう方向から外れた方向に流れるインクを吸収するノズル近傍多孔部材と、
    を備え
    前記2つのインク吸収面は、
    前記ノズルから印刷媒体に向かうにつれて互いに距離が広がるよう形成されていることを特徴とする、インクジェット印刷システム。
  2. ノズルからインクを放出するプリントヘッドと、
    印刷媒体に向かう方向から外れた方向に流れるインクを吸収する捕捉用多孔部材と、
    前記捕捉用多孔部材と前記ノズルとの間に設けられ、インク流方向とは異なる方向に気体を流通させる気体流室と、
    前記ノズルから前記気体流室へと至る領域に設けられ、印刷媒体に向かう方向から外れた方向に流れるインクを吸収するノズル近傍多孔部材と、
    を備え
    前記ノズル近傍多孔部材は、
    前記ノズルに対向する面に開口し、前記ノズルから前記気体流室へとインクを流通させるスリットを有し、
    前記スリットは、
    インク流を挟むよう対向して配置され、前記ノズルから印刷媒体に向かうにつれて距離が広がるよう配置された2つの壁面を含むことを特徴とする、インクジェット印刷システム。
JP2003417711A 2002-12-17 2003-12-16 インクジェット印刷システム Expired - Fee Related JP4414213B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/320,884 US6808246B2 (en) 2002-12-17 2002-12-17 Start-up and shut down of continuous inkjet print head

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004195978A JP2004195978A (ja) 2004-07-15
JP4414213B2 true JP4414213B2 (ja) 2010-02-10

Family

ID=32392989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003417711A Expired - Fee Related JP4414213B2 (ja) 2002-12-17 2003-12-16 インクジェット印刷システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6808246B2 (ja)
EP (1) EP1431039B1 (ja)
JP (1) JP4414213B2 (ja)
DE (1) DE60326919D1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2380671A1 (fr) * 2002-04-05 2003-10-05 Stephane Dufresne Seringue sans aiguille pour l'injection sous-cutanee de gouttelettes medicamenteuses
US7918530B2 (en) 2006-02-03 2011-04-05 Rr Donnelley Apparatus and method for cleaning an inkjet printhead
US7303265B1 (en) * 2006-10-06 2007-12-04 Eastman Kodak Company Air deflected drop liquid pattern deposition apparatus and methods
US8172348B2 (en) 2008-03-24 2012-05-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Print head cap vent
US8585179B2 (en) 2008-03-28 2013-11-19 Eastman Kodak Company Fluid flow in microfluidic devices
WO2012014379A1 (en) * 2010-07-28 2012-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head and liquid ejection apparatus
JP5541724B2 (ja) * 2010-11-01 2014-07-09 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
US8403457B2 (en) 2011-02-04 2013-03-26 Xerox Corporation Waste ink reclamation apparatus for liquid ink recirculation system
WO2013134737A1 (en) 2012-03-09 2013-09-12 R. R. Donnelley & Sons Company System and method for cleaning inkjet cartridges
US8888208B2 (en) 2012-04-27 2014-11-18 R.R. Donnelley & Sons Company System and method for removing air from an inkjet cartridge and an ink supply line
US9216581B2 (en) 2013-02-08 2015-12-22 R.R. Donnelley & Sons Company Apparatus and method for wiping an inkjet cartridge nozzle plate
US8870340B2 (en) 2013-02-28 2014-10-28 Ricoh Company, Ltd Dynamic drop redirection for drop on demand printing
CN108778753B (zh) 2016-03-04 2020-04-21 R.R.当纳利父子公司 打印头维护台及其操作方法
CN207291314U (zh) 2016-05-09 2018-05-01 R.R.当纳利父子公司 油墨供应单元
WO2018027678A1 (en) * 2016-08-10 2018-02-15 The University Of Hong Kong Accelerating the breakup of fluid bridges for micro-dispensing applications
WO2023126105A1 (en) * 2021-12-29 2023-07-06 Asml Netherlands B.V. Debris mitigation in an extreme ultraviolet light source

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4024548A (en) * 1976-06-07 1977-05-17 International Business Machines Corporation Liquid absorbing assembly with two porosities
US4240082A (en) 1979-02-28 1980-12-16 The Mead Corporation Momentumless shutdown of a jet drop recorder
JPS5784858A (en) 1980-11-18 1982-05-27 Ricoh Co Ltd Ink mist recovery device
US4514735A (en) * 1983-08-12 1985-04-30 The Mead Corporation Ink jet printer start-up and shutdown
US6079821A (en) * 1997-10-17 2000-06-27 Eastman Kodak Company Continuous ink jet printer with asymmetric heating drop deflection
US6588888B2 (en) 2000-12-28 2003-07-08 Eastman Kodak Company Continuous ink-jet printing method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004195978A (ja) 2004-07-15
EP1431039B1 (en) 2009-04-01
DE60326919D1 (de) 2009-05-14
EP1431039A1 (en) 2004-06-23
US20040113970A1 (en) 2004-06-17
US6808246B2 (en) 2004-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4414213B2 (ja) インクジェット印刷システム
EP1277580B1 (en) A continuous ink-jet printing apparatus with integral cleaning
US6802588B2 (en) Fluid jet apparatus and method for cleaning inkjet printheads
KR100764809B1 (ko) 필터 장치 및 액적 토출 장치
JPH0717050A (ja) インクジェットプリンタにおけるフィルタ装置
US20110205306A1 (en) Reinforced membrane filter for printhead
JP4403379B2 (ja) インクジェットプリンタ用ヘッド清掃装置及び該清掃装置を備えたプリンタ
US20080252707A1 (en) Liquid supply apparatus, liquid supply method and image forming apparatus
US8523327B2 (en) Printhead including port after filter
JP4680499B2 (ja) 液滴沈着装置
JP2006231812A (ja) 記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JP2005014566A (ja) インクジェット記録装置
US6848766B2 (en) Start-up and shut down of continuous inkjet print head
JP4265165B2 (ja) 記録ヘッド
JP3414559B2 (ja) インクジェット記録装置
EP1403071B1 (en) Wicking arrangement to eliminate catcher dripping
JPS63252749A (ja) インクオンデマント型のインクジエツトヘツド
US20110204018A1 (en) Method of manufacturing filter for printhead
JP2001071525A (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP2005104036A (ja) 画像形成装置
US20220370940A1 (en) Aerosol removal
JP2004174847A (ja) インクジェットプリンタ用フィルタ
JP2002160384A (ja) インクジェット記録装置および気泡除去方法
JP2019043042A (ja) 記録ヘッドおよび記録装置
JP2014083849A (ja) 流体吐出装置のノズルプレートのメンテナンス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees