JP5541724B2 - 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ヘッド、および、この液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置に関する。
いわゆるコンティニュアス方式の液滴吐出装置は、ポンプで液体に常時圧力をかけてノズルから押し出し、さらに加振手段により振動を加えることで、ノズルから吐出された液体が規則正しく液滴化する状態を形成する。この方式では、液滴がノズルから吐出され続けるので、印刷データにあわせて印刷に使用する液滴と使用しない液滴を選別する必要がある。いわゆる荷電偏向方式では、液滴を選択的に帯電させ、電場によって偏向させ、非帯電液滴と異なる軌道を飛翔するようにして選別を行う。選別された非印刷液滴は、ガターによって捕獲、回収する。これらの機能を実現するため、ノズルから液滴飛翔軌道に沿って、帯電電極、偏向電極、ガターが設けられる。
特許文献1は、液滴を帯電させることなく液滴を選別する方法を開示している。具体的には、ノズルで大液滴と小液滴を打ち分け、液滴の飛翔路に形成したミスト状液滴からなる液体カーテンを通過させることで、小液滴を捕獲し、大液滴のみを記録媒体に着弾させる構成を開示している。また、特許文献2は、コンティニュアス方式の液体吐出装置ではないが、飛翔する液滴に別の液滴を衝突させる技術を開示している。具体的には、第1の吐出口からの液滴(主滴)に第2の吐出口からの液滴を衝突させ、飛翔方向をそらすことで、第1の吐出口からのサテライト滴(極小滴)のみを記録媒体に着弾させることで、記録ドットの微小化を図る構成を開示している。
特開2003−334957号公報 特開2008−143188号公報
ところで、記録液滴が帯電していると、前後の帯電液滴や壁面に付着した帯電したミストとの静電相互作用を受け、飛翔軌道がずれてしまい、着弾精度が低下する可能性がある。
また、特許文献1に示す方法では、記録液滴も液体カーテンを通過するため、液体カーテンの影響を受けて、着弾位置がずれる可能性がある。特許文献2に示されている方法では、非記録液滴の捕獲のために、別の液滴を飛翔させ、ガターに着弾させるが、着弾時に跳ね返りミストが発生し、飛翔路を汚してしまう可能性がある。
本発明の目的は、使用液滴(記録液滴)の着弾精度を高めつつ、液滴飛翔路中のミストの発生を抑制可能な液体吐出ヘッド、および、この液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置を提供することにある。
本発明の液体吐出ヘッドは、液滴を連続的に吐出する第1のノズルと、当該第1のノズルから連続的に吐出された液滴のうち使用されない不使用液滴を回収するために、前記第1のノズルから吐出された液滴が飛翔する軌道に位置するように液面を突出させることが可能な第2のノズルを有し、当該第2のノズルから液面を突出させ、当該突出液面に前記第1のノズルから吐出された不使用液滴を衝突させて合体させ、当該突出液面を後退させることにより、前記不使用液滴を回収する液体吐出ヘッドであって、前記第2のノズルの液面を変位させる、圧電素子を含む駆動機構を有し、前記駆動機構は、前記液面を継続的に振動させる第1の駆動機構と、前記不使用液滴を回収すべく、振動する前記液面の振幅を増加させる第2の駆動機構とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、電気的な力を使用しないので、使用液滴(記録液滴)に影響を与えず不使用液滴(非記録液滴)の選別回収が可能であり、その結果、使用液滴(記録液滴)の着弾精度を高めることができる。また、第2のノズルから液面を変位させるための圧電素子を含む駆動機構を複数個設けることで、第2のノズルの液面の振幅を大きくすることができ、不使用液滴の選別回収を確実に行なうことが可能となる。
本発明の液体吐出装置のシステム概略図である。 本発明の液体吐出装置の第1の実施形態の分解斜視図である。 本発明の液体吐出装置の第1の実施形態の断面図である。 本発明の液体吐出装置の第1の実施形態の回収ノズル液面動作を示す断面図である。 本発明の液体吐出装置の第1の実施形態の回収ノズル液面動作を示す断面図である。 本発明の各実施形態の液体吐出装置の第1の圧電素子と第2の圧電素子に与える駆動電圧と回収ノズルの圧力変位と液面駆動を示した線図である。 本発明の液体吐出装置の第2の実施形態の断面図である。 本発明の液体吐出装置の第3の実施形態の分解斜視図である 本発明の液体吐出装置の第3の実施形態の断面図である。 本発明の液体吐出装置の第3の実施形態の液面駆動機構を示す分解斜視図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施形態を説明する。なお、本発明の液体吐出ヘッドは、色材を用いた印刷用インクだけでなく、液体全般に適用可能である。また、本発明の液体吐出ヘッドは記録媒体に液滴を着弾させて画像を記録するのに用いる場合を例に説明されるが、印刷だけでなく、導電性材料やポリマーからなる液体を用いた製造装置やたんぱく質を含む液体などを用いた分析装置などにも広く適用可能である。
図1は、本実施形態に係る液体吐出ヘッドを搭載した液体吐出装置のシステム概要図である。本実施形態に係る液体吐出装置は、液体タンク001、加圧ポンプ002、加振機構003、ヘッド004、コントローラ005(制御手段)、回収ポンプ006、液体調整部007を有する。なお、図1において、太線はインクの輸送経路を示し、細線は電気信号の伝送経路を示している。
図2は、ヘッド004の分解斜視図、図3はヘッド004の断面図である。本実施形態では、Y方向にノズル列を形成し、X方向にノズル列を並べて配置した、2次元マルチノズルヘッドの構成を示す。
図3に示すように、ヘッド004は、吐出ノズル101(第1のノズル)、回収ノズル102(第2のノズル)、第1の回収流路116、第1の液面駆動機構103(第1の駆動機構)および第2の液面駆動機構104(第2の駆動機構)を有する。図2に示すように、ヘッド004は上記ノズル等の構成要素が加工された板状の部材を積層することにより、構成されている。部材にはシリコンやステンレス、樹脂材料などを使用することができる。これら板状の部材を露光によるパターニングやエッチング、プレスによって作製することで、ノズル数が増加した場合にも一括加工可能で部品点数を増加させず、低コストでヘッドを作製することができる。
回収ノズル102はX方向に形成されており、回収ノズル102の先端開口は、吐出ノズル101から吐出される液滴118の液滴飛翔軌道117の近傍に配置される。第1の液面駆動機構103および第2の液面駆動機構104は、各回収ノズル102に連通する回収流路116にそれぞれ隣接して設けられている。後述するように、これらを駆動することにより、回収ノズル102の液面を変位させて当該ノズルの開口先端から突出させ、この突出した液面に吐出ノズル101から連続的に吐出される液滴を衝突、合体させて回収ノズル102内へ液滴を回収する。本実施形態では、第1の液面駆動機構103、第2の液面駆動機構104として、薄膜状の圧電素子を使用している。具体的には第1の上部電極411、第1の圧電素子412、第1の下部電極413が第1の振動板414の上に成膜された構成となっている。第2の液面駆動機構104も同一構成であり、第2の上部電極421、第2の圧電素子422、第2の下部電極423が第2の振動板424の上に成膜された構成となっている。成膜にはスパッタなどを、また、パターニングにはドライエッチングを用いることができる。
図4および図5は、本実施形態の液体吐出装置の動作を説明する断面図である。図4は、吐出ノズルから吐出された液滴を記録に使用する場合を示し、図5は吐出ノズルから吐出された液滴を回収する場合を示す。液体タンク001に貯えられた液体(インク)IKは、加圧ポンプ002によって加圧され、ヘッド004に供給される。ヘッド004から押出された液体(液柱)は、加振機構003によって振動を与えられ、規則的に滴化され、液滴飛翔軌道117に沿って飛翔する。一方回収ノズル102の液面009には、回収ポンプ006による負圧(圧力値P1、大気圧よりも小さい圧力値)とメニスカス力がバランスすることで、液面009が回収ノズル102の先端開口付近に保持される。
吐出ノズル101から吐出された液滴118を記録に使用する場合には、図4(a)、(b)に示すように、液面009は、液滴飛翔軌道117に位置しておらず、使用液滴118は周囲から何ら影響を受けずに、回収ノズル102を通過する。回収ノズル102を通過した液滴118は、記録媒体008に着弾し、画像形成が行なわれる。なお、記録媒体008を搬送手段(不図示)に保持することにより、液滴118の吐出タイミングに合わせて記録媒体008を搬送することで所望の画像を記録でできる。
後述するように、液滴118を記録に使用する場合であっても、第2の液面駆動機構104は駆動されていないが、第1の液面駆動機構103は継続的に駆動されている。このため、液面009は振動し、図4(a)、(b)に示すように、回収ノズル102の先端開口から距離L1の位置と距離L2の位置との間で変位する。しかしながら、距離L2は、回収ノズル102の先端開口から液滴飛翔軌道117までの距離Mよりも小さくなるように制御されているので、液面009に飛翔してくる液滴118が衝突し、合体することはない。
一方、吐出ノズル101から吐出された液滴118を使用せず回収する場合には、液滴118が回収ノズル102を通過する前に、第1の液面駆動機構103の駆動に重ね合わせて第2の液面駆動機構104も駆動する。これにより、図5(a)に示すように、液滴飛翔軌道117に位置していない状態にある液面009は、図5(b)に示すように、液滴飛翔軌道117に位置するように回収ノズル102から突出する。すなわち、第1の液面駆動機構103に加えて第2の液面駆動機構104も駆動することにより、周期的に変位する液面009の変位量を、一時的に増大させ、液面009を液滴飛翔軌道117に位置させる。これにより、飛翔してくる液滴118を液面009に確実に衝突、合体させ、回収ノズル102内に回収できる。
ここで、図6を参照して、吐出ノズル101の液面009を変位させるための、第1および第2の圧電素子412、422の駆動方法を説明する。図6(a)および図6(b)は、それぞれ第1および第2の圧電素子412、422に与える駆動電圧を示している。また、図10(c)は圧電素子を駆動させた時に液面009に発生する圧力線図、図10(d)はその時の液面009の回収ノズル面に対する変位量をそれぞれ示す。
図6(a)に示すように、第1の圧電素子412に、一定周期で変化する電圧を継続的に印加する。これにより、液面009の圧力値も、図6(b)に示すように、一定の周期で変化を繰り返す。この圧力値の変化により、図6(d)に示すように、液面009の位置も周期的に変化する。具体的には、最初、回収ノズル102の先端開口(回収ノズル面)に位置する液面009は、第1の圧電素子412への電圧の印加により、図4に示した、回収ノズル面から距離L1の位置と距離L2の位置との間で変位する。この距離L1、L2は、回収ノズル面から液滴飛翔軌道117までの距離Mよりも小さくなるように制御される。
また、第1の圧電素子412に印加する電圧は、一定振幅および一定の周波数をもつ電圧である。この電圧の周波数は、加振機構003の加振周波数である、液滴118の吐出周期と同じにする。また、図6(d)において時点T1〜T3で示すように、液滴118が回収ノズル102を通過するタイミングと、液面009の突出量が最大となるタイミングとが同期するように、第1の圧電素子412への電圧の位相が制御される。
図6(b)に示すように、第2の圧電素子422には、第1の圧電素子412に印加する電圧の振幅より大きな振幅で、かつ、これと同じ周波数の電圧を、同じ位相で印加する。なお、第2の圧電素子422に印加する電圧は、これに限定されるわけではなく、液面の変位を増大させるものであればよい。これにより、図6(c)に示すように、液面009の圧力値を増大させることができ、液面009の振幅が増大する。そして、図6(d)に示すように、液面009は、回収ノズル102内に引き込まれる距離L3の位置に移動したのち、距離L4の位置まで大きく突出し、その後、後退する。距離L4は、回収ノズル102の先端開口から液滴飛翔軌道117までの距離Mよりも大きくなるように制御される。このため、図5(b)に示したように、液面009に第1の不使用液滴d4が衝突、合体する。
その後、第2の圧電素子422への電圧の印加を停止すると、突出した液面009は、当該液面の表面張力によって元の位置に復帰し、回収ノズル面から距離L1の位置と距離L2の位置との間で振動する。回収ポンプ006によって圧力が一定に保たれることにより(圧力値P1)、回収ノズル102の液面009は、液滴の捕獲後も一定の範囲に保たれる。
捕獲された液滴118は、液体調整部007に徐々に送られ、ごみの除去や粘度調整を行った後、再び加圧ポンプ002によって加圧され、再利用のためにヘッド004へと循環される。
このように、本実施形態では、液面009に継続的に振動を与えておき、不使用液滴が飛翔してきた際に、液面009の圧力値を高めて振幅を大きくすることで、液面009を俊敏に(高応答で)突出させることができる。このため、吐出ノズル101から高周波数で液滴を吐出したとしても、不使用液滴を確実に回収することが可能となる。
具体的には、Y方向のノズル間隔は500μm、X方向のノズル間隔は3mmとなるヘッド004を作製し、また、液体として、粘度40cP、表面張力30mN/mのものを使用した。吐出ノズル101の直径を8μm、液体タンク001の圧力を2.8MPa、加振機構003の振動周波数を175kHzの条件で吐出させた結果、液滴サイズは4.5pL(直径約20μm)、吐出速度は約13m/s程度であった。回収ノズル102の直径は約80μmで、吐出ノズル101から液滴の飛翔方向に約1mm離れた位置に設けられた。また、液滴の飛翔軌道117は、回収ノズル102から30μm離れた位置に設定された。回収ノズル102内のインクを回収ポンプ006によって一定の負圧にコントロールし(大気圧を基準として−1.4kPa程度)、回収ノズル102にはインクのメニスカスを形成した。このような条件の下で、不使用液滴が通過する際に、第1の液面駆動機構103と第2の液面駆動機構104の駆動により、回収ノズル102の液面を突出させ、液滴と衝突合体させ、回収ノズル102内に不使用液滴を回収することができた。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態に係るヘッドを図7に示す。図7(a)はY方向から見たヘッドの断面図、図7(b)はX方向から見たヘッドの断面図である。なお、図7において、第1の実施形態と同一の構成部分には、同一の符号を使用している。また、本実施形態は、ヘッド以外の他の構成は、第1の実施形態と同じである。
上記した第1の実施形態では、それぞれの回収ノズル102の回収流路116に対して第1の液面駆動機構103が個別に配置されているのに対し、第2の実施形態では、回収ノズル列106毎に共通の第1の液面駆動機構103を設ける。すなわち、各ノズル列106の複数の回収ノズル102に対して、共通の第1の液面駆動機構103を設ける。図7(b)に示すように、複数の第2の回収圧力室011が流路下流側で各回収ノズル列106毎に合流され、1つの圧力室である第1の回収圧力室010の位置に、第1の液面駆動機構103が配置されている。
上記構成により、共通の第1の液面駆動機構103を用いて、回収ノズル列106の複数の液面009を一括して振動させることができるため、圧電素子の電気配線等のスペースを簡素化できる。本実施形態においても、不使用液滴が回収ノズル102を通過する際に、第1の液面駆動機構103と第2の液面駆動機構104の駆動により、回収ノズル102から液面を突出させ、液滴と衝突合体し、回収ノズル内に不使用液滴を回収することができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態を説明する。図8は第3の実施形態に係るヘッド全体を示す分解斜視図、図9はヘッドの断面図である。図9(a)はY方向から見たヘッドの断面図、図9(b)はX方向から見たヘッドの断面図である。図10は、第3の実施形態に係る第1および第2の液面駆動機構を示す分解斜視図である。なお、図8〜図10において、第1の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を使用している。また、本実施形態は、ヘッド以外は、第1の実施形態と同一の構成である。
図8および図9に示すように、本実施形態に係るヘッド004Aは、吐出ノズル101、回収ノズル102、供給流路115、第1の回収流路116、第2の回収流路117、回収合流路118、第1の液面駆動機構103Aおよび第2の液面駆動機構104Aを有する。ヘッド004Aは、第1の実施形態と同様に、板状の部材を積層することにより構成されている。
第1の実施形態では、図3に示したように、第1の液面駆動機構103及び第2の液面駆動機構104を、薄膜型の圧電素子と振動板で構成した。本実施形態では、液面駆動機構に円筒型の圧電素子を使用する。この円筒型の圧電素子は、電圧を印加することで円筒の半径方向に拡大、収縮する。
図10に示すように、本実施形態の第1の液面駆動機構103Aは、図7に示す回収ノズル列106を構成する回収ノズル102の個数分の複数の第1の円筒部127(筒状部)と、複数の第1の円筒部127と一体化されこれらの円筒部127の一端部を共通に支持する第1のベース部125とを有する。円筒部127は、上記の円筒型の圧電素子で構成され、この圧電素子は、円筒部の内壁面と外壁面にそれぞれ配線された第1の電極および第2の電極(不図示)を含み、これら分極した第1および第2の電極への通電により円筒の半径方向(円筒部の厚さ方向)に変形する。円筒部127は、第1の回収流路116と連通する第1の回収圧力室010を画定し、流路の一部を構成している。第2の液面駆動機構104Aも第1の液面駆動機構103Aと同様に構成され、複数の第2の円筒部128(筒状部)と、これら第2の円筒部128の一端部を共通に支持する一枚の第2のベース部126とを有する。円筒部128は、第2の回収流路117と連通する第2の回収圧力室011を画定し、流路の一部を構成しているとともに、第2の回収圧力室011は第1の回収圧力室010と連通している。また、第1の液面駆動機構103Aおよび第2の液面駆動機構104Aは、互いに独立駆動できる構成となっている。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、使用液滴が回収ノズル102を通過する時には、第1の液面駆動機構103Aのみを駆動して液面009を振動させる。一方で、不使用液滴が回収ノズル102の近傍を通過する時は、第1の液面駆動機構103Aの駆動と重ね合わせて第2の液面駆動機構104Aも駆動する。
本実施形態によれば、第1および第2の液面駆動機構103A、104Aの駆動部を円筒型の圧電素子で構成することで、回収ノズル102内の液面009に発生する圧力を大きくすることができるため、液面009の突出量も大きくでき、不使用液滴の確実な回収が可能となる。なお、円筒部127、128の形状は、円筒以外に、角筒等の形状であってもよい。
本発明の液体吐出装置は、液滴の選別および回収に際し、記録等に使用される液滴の飛翔に影響を与えないため、高い着弾精度が得られ、高画質印刷装置などに利用することができる。
004 ヘッド
005 コントローラ
008 記録媒体
009 液面
010 第1の回収圧力室
011 第2の回収圧力室
101 吐出ノズル
102 回収ノズル
103 第1の液面駆動機構
104 第2の液面駆動機構

Claims (7)

  1. 液滴を連続的に吐出する第1のノズルと、当該第1のノズルから連続的に吐出された液滴のうち使用されない不使用液滴を回収するために、当該第1のノズルから吐出された液滴が飛翔する軌道に位置するように液面を突出させることが可能な第2のノズルを有し、当該第2のノズルから液面を突出させ、当該突出した液面に前記第1のノズルから吐出された不使用液滴を衝突させて合体させ、当該突出した液面を後退させることにより、前記不使用液滴を回収する液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置であって、
    前記液体吐出ヘッドは、前記第2のノズルの液面を変位させる、圧電素子を含む駆動機構を有し、
    前記駆動機構は、前記液面を継続的に振動させる第1の駆動機構と、前記不使用液滴を回収するべく、振動する前記液面の振幅を増加させる第2の駆動機構とを含む、ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第1の駆動機構は、複数の前記第1のノズルに対して共通に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1および第2の駆動機構は、筒状に形成された筒状部と、当該筒状部の内壁面に形成された第1の電極と外壁面に形成された第2の電極を有し、当該筒状部の厚さ方向に変形する筒型の圧電素子を含み、
    前記筒状部は、前記第2のノズルに通じる液体の流路の一部を構成する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1および第2の駆動機構は、複数の前記筒状部の一端部を共通に支持するベース部をさらに有する、ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1の駆動機構の圧電素子に一定の周期および振幅の電圧を印加する制御手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記液面の振幅を増加させるように、前記第2の駆動機構の圧電素子に電圧を印加する、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1のノズルからの液滴が前記第2のノズルを通過するタイミングと、前記液面の突出量が最大となるタイミングとが同期するように、前記第1の駆動機構の圧電素子に電圧を印加する、ことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 液滴を連続的に吐出する第1のノズルと、当該第1のノズルから連続的に吐出された液滴のうち使用されない不使用液滴を回収するために、当該第1のノズルから吐出された液滴が飛翔する軌道に位置するように液面を突出させることが可能な第2のノズルを有し、当該第2のノズルから液面を突出させ、当該突出した液面に前記第1のノズルから吐出された不使用液滴を衝突させて合体させ、当該突出した液面を後退させることにより、前記不使用液滴を回収する液体吐出ヘッドであって、
    前記第2のノズルの液面を変位させる、圧電素子を含む駆動機構を有し、
    前記駆動機構は、前記駆動機構は、前記液面を継続的に振動させる第1の駆動機構と、前記不使用液滴を回収するべく、振動する前記液面の振幅を増加させる第2の駆動機構とを含む、ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
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