JP4411759B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電容量式指紋検出装置として用いることができる半導体装置およびその製造方法に関し、特に、表面形状認識面あるいは指紋認識面のスクラッチ耐性および耐薬品性が向上された半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、入退室管理などの用途に利用されることが多かった指紋検出装置は、近年、コンピュータネットワーク上のセキュリティシステムや、携帯端末などにおける本人認証ツールとして注目されてきている。
指紋検出装置において採用されている指紋検出方法としては、例えば、指紋表面における光の反射をCCD(charge coupled device)を用いて検出する光学式検出方法が挙げられる。
【0003】
また、圧電薄膜(感圧シート)を利用して圧力差の分布から指紋の検出を行う方法が挙げられる。
さらに、指の接触による電気特性の変化、具体的には抵抗値の変化または静電容量の変化を、電気信号の分布に置き換えて指紋を検出する方法が挙げられる。例えば米国特許第5325442号公報には、検出電極と指との間の静電容量を検出することにより指紋の認識を行う指紋検出装置が開示されている。
【0004】
上記の指紋検出方法のうち、指紋の圧力差を利用する方法は、圧電薄膜の材料が特殊であり、圧電薄膜の加工が比較的困難であることと、検出感度および解像度の向上が難しく、指紋照合の信頼性が低いことから実用化は遅れている。光学式検出方法は、光源とCCDを含む指紋照合システムの小型化が難しいため、用途が限定されている。
それに対し、指の接触による静電容量の変化を検出する静電容量式の指紋検出装置は、装置の小型化および軽量化が比較的容易であるため、携帯端末などに搭載するのに適している。
【0005】
図3は静電容量式指紋検出装置の検出原理を示す図である。図3(a)に示すように、静電容量式指紋検出装置は半導体チップ10を有し、半導体チップ10の表面は指11が接触する指紋認識面12となっている。半導体チップ10は指紋認識面12の裏面がリードフレーム(不図示)等に接続された構造となっており、リードフレームはさらに絶縁性樹脂等からなるパッケージ13によって被覆されている。また、半導体チップ10の側面は、例えばワイヤボンディング等によりリードに接続され、半導体チップ10とリードとの接続部は例えば絶縁性樹脂14によって被覆されている。
【0006】
図3(b)に図3(a)の指紋認識面12を部分的に拡大した図を示す。図3(b)に示すように、スイッチング用トランジスタ等を含む半導体基板(不図示)上に層間絶縁膜21を介して、例えばAlまたはAl合金等からなる検出電極2が形成されている。検出電極2は絶縁性保護膜23により被覆されている。
【0007】
指紋認識面12は通常、数cm2 程度となるように形成される。指紋ピッチは通常500μm程度であり、検出電極2は指紋ピッチよりも小さいサイズ、例えば数10μm程度で形成される。隣接する検出電極2の間隔は例えば数μm程度である。したがって、指紋認識面12に検出電極2は例えば数万〜数十万個のオーダーで形成される。
【0008】
指紋認識面12に指11が接触すると、検出電極2−絶縁性保護膜23−指11の間で静電容量(キャパシタ)が形成される。このとき、絶縁性保護膜23はキャパシタ絶縁膜の一部として機能する。
基準電位を与えられた指11が、n番目の検出電極2から距離dn の位置にあるとき、n番目の検出電極2と指11との間の静電容量CSnは、次式(1)によって表される。
【0009】
CSn=ε・ε0 ・S/dn ・・・(1)
【0010】
ここで、εはキャパシタ誘電体の比誘電率を表し、ε0 は真空の誘電率を表し、Sはキャパシタ電極の有効面積(検出電極のキャパシタに寄与する面積)を表す。
式(1)から、指11が指紋認識面12に接触していない状態では、指紋検出装置の全セルにおいてd=∞となり、全セルで静電容量値CS =0となる。
【0011】
検出電極2と指11との距離dn は、指紋の凹凸11aに応じて変動する。指紋の凸部が接触している検出電極では、キャパシタ絶縁膜の厚さが絶縁性保護膜23の膜厚とほぼ一致し、キャパシタの容量値が最大となる。指紋を横切る方向において、容量最大の検出電極から離れるにしたがってキャパシタの容量値は漸減し、指紋の凹部の中心に対応するセルで容量値は最小値となる。このような容量値の分布を、マトリクス状に配置されたセルを用いて二次元的に測定することにより、指紋の検出が行われる。
【0012】
図4に、静電容量式指紋検出装置の回路構成を示す。図4に示すように、各検出電極2は、スイッチング用トランジスタTrを介して列方向の選択線であるビット線BLに接続されている。
例えば、検出電極2(1)−絶縁性保護膜−指の間で形成されるキャパシタと、スイッチング用トランジスタTr1のソース/ドレイン領域の一方とが接続され、スイッチング用トランジスタTr1のソース/ドレイン領域の他方がビット線BL1に接続されている。スイッチング用トランジスタTr1のゲートは行方向の選択線であるワード線WL1に接続されている。
【0013】
上記の構成において、ビット線BLに所定電位(例えば電源電圧VCC)を印加しておく(VCCプリチャージ)。指紋検出時に、選択されたワード線WLに電圧を印加して、ワード線WLに接続されたスイッチング用トランジスタTrを一斉にオンとする。各検出電極2(1)、2(2)には距離d1 、d2 によって決定される静電容量CS1、CS2に応じた電荷がビット線BLから供給されて蓄積される。したがって、これらの電荷量に応じてビット線BLの電位が変化する。ビット線BLの電位変化量ΔVは、ビット線BLの負荷容量をCB とすると、次式(2)で表される。
【0014】
ΔV={CSn/(CB +CSn)}・VCC ・・・(2)
【0015】
ビット線群には、選択されたワード線方向の一次元指紋パターンに対応した電位変化が現れる。この電位変化を、例えば増幅してからデジタル信号に変換し、所定の記憶手段の対応アドレスに蓄積する。この動作を、ワード線数だけ短時間で連続して行うと、二次元の指紋パターンに対応した画像データを得ることができる。
【0016】
図5に従来の指紋センサの断面図を示す。図5に示すように、第1層間絶縁膜21上に例えばビット線などの配線25が形成され、配線25を被覆するように第2層間絶縁膜22が形成されている。第2層間絶縁膜22上に検出電極2が形成され、その上層に絶縁性保護膜23が形成されている。
【0017】
前述したように、指紋認識面12の絶縁性保護膜23には指が直接接触するため、スクラッチ耐性、耐薬品性、絶縁破壊耐性が要求される。これら以外に、キャパシタ絶縁膜としての機能から電気絶縁性や高誘電率を有することが要求される。このような条件から、絶縁性保護膜23としては化学気相成長(CVD;chemical vapor deposition)、特にプラズマCVDにより形成されたシリコン窒化膜が多用されている。
【0018】
一方、フッ素樹脂は耐久性や撥水性の高い樹脂として知られており、指紋認識面にフッ素樹脂からなる層を有する指紋検出装置が、特開平9−91400号公報および特開平10−269340号公報に開示されている。しかしながら、特開平9−91400号公報および特開平10−269340号公報に記載された指紋検出装置はいずれも光学式の指紋検出装置である。これらの装置においては、指紋認識面に対する指紋の凸部以外の接触あるいは付着、または指紋認識面の汚れ等が光学的な指紋の読み取りに影響するのを防止する目的で、フッ素樹脂層が設けられている。
【0019】
フッ素樹脂としては例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE;polytetrafluoroethylene)、パーフロロアルコキシフッ素樹脂(PFA;perfluoroalcoxy fluororesins)、フロロエチレンプロピレン共重合体(FEP;poly fluoroethylene plopylene)、エチレン4フッ化エチレン共重合体(ETFE;ethylene tetrafluoroethylene copolymer)等が挙げられる。これらのフッ素樹脂は誘電率が2.0〜2.5程度であり、電気絶縁部品等として用いられている。
また、誘電率の高いフッ素樹脂としてはポリフッ化ビニリデン(PVDF;polyvinylidene fluoride)があり、PVDFフィルムの誘電率は13程度である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の静電容量式指紋検出装置の指紋認識面に、絶縁性保護膜としてCVDによりシリコン窒化膜を形成した場合、シリコン窒化膜の段差被覆性(ステップカバレッジ)が良好となるため、図5に示すように、シリコン窒化膜の表面に下地の段差を反映する表面段差26が形成される。
表面段差26が大きいほど、絶縁性保護膜23のスクラッチ耐性は低下する。指紋検出装置の指紋認識面12は指や爪によるスクラッチを受けやすく、特に表面段差26が大きい場合には、スクラッチによって段差26部分に応力が集中しやすくなる。これにより、図6に示すように、絶縁性保護膜23の表面段差26部分にクラック27が発生することがある。
【0021】
クラック27が発生した部分では絶縁性保護膜23の耐湿性が低下し、クラック27を通じて指紋センサ内部に薬品や可動イオンが侵入しやすくなる。このように絶縁性保護膜23に侵入した薬品あるいは可動イオンによって、キャパシタの誘電率が局所的に変化したり、Al配線等が損傷を受けたりすると、指紋検出装置の感度や信頼性が低下する。
しかしながら、クラック27の発生を防止する目的で絶縁性保護膜23を厚膜化すると、検出電極2−絶縁性保護膜23−指の間の静電容量値が低下するという問題が生じる。
【0022】
絶縁性保護膜23の表面段差26を解消し、表面を平坦化するための方法としては、例えば、化学機械研磨(CMP;chemical mechanical polishing)がある。しかしながら、この場合にはCMP装置を新たに導入し、さらに、CMP工程の追加に伴い数工程を追加する必要がある。
【0023】
また、絶縁性保護膜23の表面段差26を埋め込むためにSOG(spin on glass)膜を塗布する方法もある。しかしながら、SOG膜の耐湿性が十分でないことから、SOG膜を指紋認識面の最表層とすることができず、SOG膜の表面に例えばシリコン窒化膜をさらに形成する必要がある。したがって、絶縁性保護膜の膜厚の合計が厚くなり、静電容量値の低下が問題となる。
【0024】
あるいは、絶縁性保護膜23の表面段差26を埋め込むために、リフロー性の高いBPSG(boro−phospho silicate glass)膜やPSG(phospho silicate glass)膜を形成する方法もある。しかしながら、この場合にはリフロー化のための熱処理が必要となる。通常、下地の検出電極2の材料としてはAlまたはAl系合金が用いられ、リフロー化の熱処理を行うと、検出電極2やさらに下層のビット線等の配線25が損傷を受ける可能性がある。
【0025】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、したがって本発明は、静電容量値を低下させずに、表面形状認識面あるいは指紋認識面のスクラッチ耐性や耐薬品性を改善することが可能である半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置は、半導体基板に形成された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続され、検出対象物との間の静電容量値に応じた量の電荷が蓄積される複数の検出電極と、少なくとも前記検出電極上に形成された第1の絶縁性保護膜と、前記第1の絶縁性保護膜上に形成されたフッ素樹脂からなる第2の絶縁性保護膜とを有することを特徴とする。
【0027】
本発明の半導体装置は、好適には、前記スイッチング素子と前記検出電極との間に、前記スイッチング素子を被覆する第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜上に形成され、前記スイッチング素子に接続する配線と、前記配線上に形成された第2の層間絶縁膜とをさらに有することを特徴とする。
【0028】
本発明の半導体装置は、好適には、前記配線上部の前記第1の絶縁性保護膜の表面は、前記配線以外の部分の前記第1の絶縁性保護膜の表面よりも相対的に高く、前記第1の絶縁性保護膜は表面に段差を有し、前記配線上部の前記第2の絶縁性保護膜は、前記配線以外の部分の前記第2の絶縁性保護膜よりも相対的に薄く、前記第2の絶縁性保護膜は前記段差を平坦化するように形成されていることを特徴とする。
【0029】
本発明の半導体装置は、好適には、前記スイッチング素子は、ゲートに印加する制御電圧に応じてオンまたはオフとなる絶縁ゲート電界効果トランジスタを含むことを特徴とする。
【0030】
これにより、第1の絶縁性保護膜の表面が第2の絶縁性保護膜によって平坦化され、指の接触あるいは指や爪によるスクラッチ等があった場合にも、第1の絶縁性保護膜に局所的な応力の集中が起こるのを防止することが可能となる。したがって、第1の絶縁性保護膜にクラックが発生するのを防止して、クラックを通じた水分、薬品あるいは可動イオンの侵入を防止することが可能となる。これにより、水分、薬品あるいは可動イオンの影響による素子特性の変化を防止して、指紋検出装置の感度および信頼性を向上させることができる。
また、フッ素樹脂の撥水性、撥油性を利用して表面形状認識面に防汚性を付与することができる。
【0031】
さらに、上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板に複数のスイッチング素子を形成する工程と、検出対象物との間の静電容量値に応じた量の電荷が蓄積される複数の検出電極を、前記スイッチング素子に接続するように形成する工程と、少なくとも前記検出電極上に第1の絶縁性保護膜を形成する工程と、前記第1の絶縁性保護膜上にフッ素樹脂からなる第2の絶縁性保護膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0032】
本発明の半導体装置の製造方法は、好適には、前記スイッチング素子を形成後、前記検出電極を形成する前に、前記スイッチング素子を被覆する第1の層間絶縁膜を形成する工程と、前記スイッチング素子に接続する配線を前記第1の層間絶縁膜上に形成する工程と、前記配線上に第2の層間絶縁膜を形成する工程とをさらに有することを特徴とする。
【0033】
本発明の半導体装置の製造方法は、好適には、前記配線上の前記第1の絶縁性保護膜を形成する工程は、前記配線上部の前記第1の絶縁性保護膜の表面が前記配線以外の部分の前記第1の絶縁性保護膜の表面よりも相対的に高い、表面段差を有する前記第1の絶縁性保護膜を形成する工程であり、前記第2の絶縁性保護膜を形成する工程は、前記段差を平坦化するように前記第2の絶縁性保護膜を形成する工程であることを特徴とする。
【0034】
本発明の半導体装置の製造方法は、好適には、前記第2の絶縁性保護膜を形成する工程は、溶媒に溶解したフッ素樹脂を前記第1の絶縁性保護膜上に塗布する工程と、前記フッ素樹脂を乾燥させる工程とを含むことを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、好適には、前記スイッチング素子を形成する工程は、ゲートに印加する制御電圧に応じてオンまたはオフとなる絶縁ゲート電界効果トランジスタを形成する工程を含むことを特徴とする。
【0035】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、フッ素樹脂からなる第2の絶縁性保護膜を形成することにより、表面形状認識面の最表層を平坦化し、最表層の撥水性、撥油性を高くすることができる。これにより、製造工程を大幅に増加あるいは複雑化させずに、スクラッチ耐性および耐薬品性に優れた半導体装置を製造することが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の半導体装置およびその製造方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に、指紋検出装置として用いられる本実施形態の半導体装置の平面図の一部を示す。図1に示すように、本実施形態の指紋検出装置は例えば正方形のセル1がマトリクス状に配置された構造を有する。各セル1は検出電極2を有し、隣接するセル1の検出電極2は絶縁膜3によって相互に分離されている。
【0037】
図1に示すようなセル1のマトリクスは、例えば数cm2 程度の面積内に配置され、指紋認識面を構成する。指紋ピッチは通常500μm程度であり、セル1は指紋ピッチよりも小さいサイズ、例えば数10μm程度で形成される。また、隣接する検出電極2の間隔は例えば数μm程度である。したがって、数cm2 程度の指紋認識面にセル1は例えば数万〜数十万個のオーダーで形成される。
【0038】
図2に図1のX−X’における断面図を示す。図2に示すように、第1層間絶縁膜21上に例えばビット線などの配線25が形成されている。図示しないが、第1層間絶縁膜21の下層には、各セルのスイッチング用素子である絶縁ゲート電界効果トランジスタ(スイッチング用トランジスタ)と、それらのスイッチング用トランジスタを表層に有する半導体基板が存在する。スイッチング用トランジスタのゲート電極は検出回路のワード線として機能する。また、スイッチング用トランジスタのソース/ドレイン領域の一方は検出電極に接続され、他方はビット線に接続されている。
【0039】
配線25を被覆するように第2層間絶縁膜22が形成されている。第2層間絶縁膜22上にバリアメタル層(不図示)を介して検出電極2が形成されている。バリアメタル層としては例えばTi層やTi/TiN/Ti積層膜などが用いられる。検出電極2としては例えばAlまたはAl合金からなる層が用いられる。検出電極2の上層に第1の絶縁性保護膜23が形成されている。第1の絶縁性保護膜23としては、例えばプラズマCVDにより形成されたシリコン窒化膜が用いられる。第1の絶縁性保護膜23には下地の配線25の段差を反映した表面段差26が形成される。
【0040】
第1の絶縁性保護膜23の上層に、フッ素樹脂からなる第2の絶縁性保護膜24が形成されている。第2の絶縁性保護膜24によって第1の絶縁性保護膜23の表面段差26は埋め込まれており、第2の絶縁性保護膜24の表面は平坦化されている。本実施形態の半導体装置の第2の絶縁性保護膜24表面の段差をg1とすると、g1 は図5の従来構造の絶縁性保護膜23表面の段差g2 よりも小さくなる。
【0041】
また、第1の絶縁性保護膜23と第2の絶縁性保護膜24の2層構造の誘電体は、それぞれの膜を誘電体とするキャパシタの直列接続で表されるが、第2の絶縁性保護膜24は第1の絶縁性保護膜23の表面段差26を解消するための必要最小限の膜厚で形成されるため、実効的な静電容量値はほぼ第1の絶縁性保護膜23の膜厚に依存して決定される。
【0042】
フッ素樹脂は耐薬品性が高いため、指紋認識面に薬品が付着した場合にも絶縁性保護膜の変性や腐食等を防止できる。これにより、絶縁性保護膜の変性あるいは腐食部分からの薬品や水分等の侵入が防止され、指紋検出装置の特性の変動を防止することができる。さらに、フッ素樹脂は撥水性および撥油性が高いため、指紋認識面の防汚性を高めることができる。
【0043】
上記の本実施形態の指紋検出装置によれば、指紋認識面の表面の微細な凹凸が解消されており、指や爪によるスクラッチが生じた場合にも、絶縁性保護膜におけるクラックの発生が防止される。したがって、クラックを通じた薬品や可動イオンの侵入が防止される。これにより、例えば静電容量値などの指紋検出装置の特性の変動が防止され、指紋検出装置の感度や信頼性を向上させることができる。
【0044】
図3に、上記の本実施形態の指紋検出装置の検出原理を示す。図3(a)に示す静電容量式指紋検出装置は、上記のような構成の半導体チップ10を有し、半導体チップ10の表面は指11が接触する指紋認識面12となっている。半導体チップ10は指紋認識面12の裏面がリードフレーム(不図示)等に接続された構造となっており、リードフレームはさらに絶縁性樹脂等からなるパッケージ13によって被覆されている。また、半導体チップ10の側面は、例えばワイヤボンディング等によりリードに接続され、半導体チップ10とリードとの接続部は例えば絶縁性樹脂14によって被覆されている。
【0045】
図3(b)に図3(a)の指紋認識面12を部分的に拡大した図を示す。指紋認識面12に指11が接触すると、検出電極2−第1の絶縁性保護膜23および第2の絶縁性保護膜(不図示)−指11の間でキャパシタが形成される。このとき、第1および第2の絶縁性保護膜はキャパシタ絶縁膜の一部として機能する。
【0046】
検出電極2と指11との距離dn は、指紋の凹凸11aに応じて変動する。指紋の凸部が接触しているセルでは、キャパシタ絶縁膜の厚さが第1および第2の絶縁性保護膜の膜厚とほぼ一致し、キャパシタの容量値が最大となる。指紋を横切る方向において、容量最大のセルから離れるにしたがってキャパシタの容量値は漸減し、指紋の凹部の中心に対応するセルで容量値は最小値となる。このような容量値の分布を、マトリクス状に配置されたセルを用いて二次元的に測定することにより、指紋の検出が行われる。
【0047】
基準電位を与えられた指11が、n番目のセルの検出電極2から距離dn の位置にあるとき、n番目のセルの検出電極2と指11との間の静電容量CSnは、次式(1)によって表される。
【0048】
CSn=ε・ε0 ・S/dn ・・・(1)
【0049】
ここで、εはキャパシタ誘電体の比誘電率を表し、ε0 は真空の誘電率を表し、Sはキャパシタ電極の有効面積(検出電極のキャパシタに寄与する面積)を表す。式(1)から、指41が指紋認識面に接触していない状態では、指紋検出装置の全セルにおいてd=∞となり、全セルで静電容量値CS =0となる。
【0050】
図4に、静電容量検出用セルの回路構成を示す。図4に示すように、各セルの検出電極2は、スイッチング用トランジスタTrを介して列方向の選択線であるビット線BLに接続されている。
例えば、検出電極2(1)−絶縁性保護膜−指の間で形成されるキャパシタと、スイッチング用トランジスタTr1のソース/ドレイン領域の一方とが接続され、スイッチング用トランジスタTr1のソース/ドレイン領域の他方がビット線BL1に接続されている。スイッチング用トランジスタTr1のゲートは行方向の選択線であるワード線WL1に接続されている。
【0051】
同様に、検出電極2(2)−絶縁性保護膜−指の間で形成されるキャパシタと、スイッチング用トランジスタTr2のソース/ドレイン領域の一方とが接続され、スイッチング用トランジスタTr2のソース/ドレイン領域の他方がビット線BL2に接続されている。スイッチング用トランジスタTr2のゲートは行方向の選択線であるワード線WL2に接続されている。
【0052】
上記の構成において、ビット線BLに所定電位(例えば電源電圧VCC)を印加しておく(VCCプリチャージ)。指紋検出時に、選択されたワード線WLに電圧を印加して、ワード線WLに接続されたスイッチング用トランジスタTrを一斉にオンとする。各検出電極2(1)、2(2)には距離d1 、d2 によって決定される静電容量CS1、CS2に応じた電荷がビット線BLから供給されて蓄積される。したがって、これらの電荷量に応じてビット線BLの電位が変化する。ビット線BLの電位変化量ΔVは、ビット線BLの負荷容量をCB とすると、次式(2)で表される。
【0053】
ΔV={CSn/(CB +CSn)}・VCC ・・・(2)
【0054】
あるいは、ビット線BLを接地電位にプリチャージしておくことも可能である。その場合には、選択されたワード線WLに接続されたトランジスタTrを一斉にオンとすることにより、各セルの検出電極2(1)、2(2)に誘起されていた電荷がビット線BLに放出される。
【0055】
ビット線群には、選択されたワード線方向の一次元指紋パターンに対応した電位変化が現れる。この電位変化を、例えば増幅してからデジタル信号に変換し、所定の記憶手段の対応アドレスに蓄積する。この動作を、ワード線数だけ短時間で連続して行うと、二次元の指紋パターンに対応した画像データを得ることができる。
【0056】
上記の本実施形態の指紋検出装置を製造するには、まず、半導体基板にスイッチング用トランジスタを形成する。その上層に、図2に示すように、例えばCVDによりシリコン酸化膜からなる第1層間絶縁膜21を形成する。
次に、第1層間絶縁膜21上に例えばAlまたはAl系合金からなるビット線などの配線25を形成する。配線25は例えばスパッタリングにより全面に金属層を形成してから、金属層に反応性イオンエッチング(RIE;reactive ion etching)を行うことにより形成する。また、図示しないが配線25を形成する前に、第1層間絶縁膜21に配線25とスイッチング用トランジスタとを接続するコンタクトホールを形成する。その後、配線25を被覆するように、例えばCVDによりシリコン酸化膜からなる第2層間絶縁膜22を形成する。
【0057】
次に、第2層間絶縁膜22の上層にバリアメタル層(不図示)を介して検出電極2を形成する。バリアメタル層および検出電極2を形成するには、まず、バリアメタル層となるTi層あるいはTi/TiN/Ti積層膜などを例えばスパッタリングにより全面に形成する。その上層に、AlまたはAl−Si等のAl系合金などからなる金属層を例えばスパッタリングにより全面に形成する。その後、レジストをマスクとしたRIEを行い、検出電極2およびバリアメタル層を形成してから、レジストを除去する。検出電極2の膜厚は例えば0.5μm程度とする。また、検出電極2の形成と同時に、リードとの接続用のパッド電極(不図示)を形成することができる。
【0058】
次に、第1の絶縁性保護膜23としてシリコン窒化膜を、例えばCVDにより全面に膜厚1μm程度堆積させる。シリコン窒化膜のかわりにシリコン酸化膜の積層膜などを第1の絶縁性保護膜23として用いることもできる。第1の絶縁性保護膜23の表面には、下地の配線25に起因した段差26が形成される。
その後、第1の絶縁性保護膜23上にフッ素樹脂からなる第2の絶縁性保護膜24を形成し、第1の絶縁性保護膜23の表面段差26を低減する。第2の絶縁性保護膜24は例えば、溶媒に溶解したフッ素樹脂を塗布した後、乾燥させることにより形成することができる。
以上の工程の後、ダイシング処理などを施すことにより、検出電極2および検出回路が形成された半導体チップが得られる。
【0059】
続いて、半導体チップのパッケージングを行う。まず、リードフレームのダイパッド上に、例えば銀ペースト等を用いて半導体チップを固着してから、例えば金線などを用いたワイヤボンディングにより半導体チップのパッド電極とリードとを結線する。リードには予め銀めっき処理などを施しておく。
次に、半導体チップの指紋認識面を露出させながら、例えば熱硬化性樹脂からなるモールド樹脂を用いて、半導体チップおよびワイヤボンディングを封止する。
【0060】
その後、モールド樹脂のバリ取り処理を行ってから、樹脂封止された状態のパッケージをリードフレームの枠から切り離す(トリミング工程)。さらに、リードを所望の形状に折り曲げる(フォーミング工程)ことにより、所望の指紋検出装置が得られる。
上記の本実施形態の製造方法によれば、指紋認識面が平坦化され、さらに指紋認識面の耐久性や防汚性が向上された指紋検出装置を製造することが可能となる。
【0061】
本発明の半導体装置およびその製造方法の実施形態は、上記の説明に限定されない。例えば、本発明の半導体装置を指紋認識以外、例えば動物の鼻紋などの微細な凹凸の検出に用いることも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0062】
【発明の効果】
本発明の半導体装置によれば、指紋認識面などの表面形状認識面の表面を平坦化してスクラッチ耐性を向上させ、かつ、表面形状認識面に撥水性、撥油性を付与して耐薬品性を向上させることが可能となる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、スクラッチ耐性や耐薬品性が向上された、信頼性の高い半導体装置を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態に係り、指紋検出装置として用いられる半導体装置の平面図の一部である。
【図2】図2は本発明の実施形態に係り、指紋検出装置として用いられる半導体装置の断面図である。図2は図1のX−X’に対応する。
【図3】図3(a)および(b)は本発明および従来の半導体装置の指紋検出の原理を示す図である。図3(b)は図3(a)の指紋認識面12の一部を拡大した断面図である。
【図4】図4は本発明および従来の指紋検出装置の回路構成を表す図である。
【図5】図5は指紋検出装置として用いられる従来の半導体装置の断面図である。
【図6】図6は指紋検出装置として用いられる従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
1…セル、2…検出電極、3…絶縁膜、10…半導体チップ、11…指、11a…指紋の凹凸、12…指紋認識面、13…パッケージ、14…絶縁性樹脂、21…第1層間絶縁膜、22…第2層間絶縁膜、23…第1の絶縁性保護膜、24…第2の絶縁性保護膜、25…配線、26…表面段差、27…クラック。
Claims (6)
- 半導体基板に形成された複数のスイッチング素子と、
前記スイッチング素子に接続され、検出対象物との間の静電容量値に応じた量の電荷が蓄積される複数の検出電極と、
少なくとも前記検出電極上に形成された第1の絶縁性保護膜と、
前記第1の絶縁性保護膜上に形成されたフッ素樹脂からなる第2の絶縁性保護膜と、
前記スイッチング素子と前記検出電極との間に、前記スイッチング素子を被覆する第1の層間絶縁膜と、
前記第1の層間絶縁膜上に形成され、前記スイッチング素子に接続する配線と、
前記配線上に形成された第2の層間絶縁膜と、
前記第2の層間絶縁膜上に形成されたバリアメタル層とを有し、
前記配線上部の前記第1の絶縁性保護膜の表面は、前記配線以外の部分の前記第1の絶縁性保護膜の表面よりも相対的に高く、前記第1の絶縁性保護膜は表面に段差を有し、
前記配線上部の前記第2の絶縁性保護膜は、前記配線以外の部分の前記第2の絶縁性保護膜よりも相対的に薄く、前記第2の絶縁性保護膜の表面段差は、前記第2の絶縁性保護膜が形成される前の前記第1絶縁性保護膜の表面段差よりも小さい
半導体装置。 - 前記スイッチング素子は、ゲートに印加する制御電圧に応じてオンまたはオフとなる絶縁ゲート電界効果トランジスタを含む
請求項1記載の半導体装置。 - 前記第2の絶縁性保護膜は、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、パーフロロアルコキシフッ素樹脂、フロロエチレンプロピレン共重合体またはエチレン4フッ化エチレン共重合体からなる群から選択した一のフッ素樹脂を含む
請求項1記載の半導体装置。 - 半導体基板に複数のスイッチング素子を形成する工程と、
検出対象物との間の静電容量値に応じた量の電荷が蓄積される複数の検出電極を、前記スイッチング素子に接続するように形成する工程と、
少なくとも前記検出電極上に第1の絶縁性保護膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁性保護膜上にフッ素樹脂からなる第2の絶縁性保護膜を形成する工程と、
前記スイッチング素子を形成後、前記検出電極を形成する前に、前記スイッチング素子を被覆する第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記スイッチング素子に接続する配線を前記第1の層間絶縁膜上に形成する工程と、
前記配線上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の層間絶縁膜上にバリアメタル層を形成する工程とを有し、
前記配線上の前記第1の絶縁性保護膜を形成する工程は、前記配線上部の前記第1の絶縁性保護膜の表面が前記配線以外の部分の前記第1の絶縁性保護膜の表面よりも相対的に高い、表面段差を有する前記第1の絶縁性保護膜を形成する工程であり、
前記第2の絶縁性保護膜を形成する工程は、前記配線上部の前記第2の絶縁性保護膜は、前記配線以外の部分の前記第2の絶縁性保護膜よりも相対的に薄く、前記第2の絶縁性保護膜の表面段差は、前記第2の絶縁性保護膜が形成される前の前記第1絶縁性保護膜の表面段差よりも小さくなるように前記第2の絶縁性保護膜を形成する工程である
半導体装置の製造方法。 - 前記第2の絶縁性保護膜を形成する工程は、溶媒に溶解したフッ素樹脂を前記第1の絶縁性保護膜上に塗布する工程と、
前記フッ素樹脂を乾燥させる工程とを含む
請求項4記載の半導体装置の製造方法。 - 前記スイッチング素子を形成する工程は、ゲートに印加する制御電圧に応じてオンまたはオフとなる絶縁ゲート電界効果トランジスタを形成する工程を含む
請求項4記載の半導体装置の製造方法。
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