JP4411596B2 - 法面の緑化工法 - Google Patents

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Description

本発明は、法面、殊に、比較的急峻でそのままでは緑化が困難な法面の緑化工法、特に、法面上に植生基盤を充填させるためのポケットを形成する緑化工法に関するものである。
従来、急峻な法面はそのままでは緑化が困難であることから、法面に土留シートを利用したポケットを形成し、このポケット内に植生基盤材を定着させる緑化工法が知られている。
前記ポケット内に植生基盤材を定着させる緑化工法は当初、金網のような素材により階段状に形成していたことから全体として嵩張って保管並びに運搬に向かないばかりか施工や加工も容易でなかった。そこで、土留シートを利用してポケットを形成するものが考えられた、それらはポケットの部分の強度が充分でなかったり、法面への収まりが悪かったり、更には敷設作業が困難で安定した状態で法面に敷設できない等の欠点があった。
そこで、これらの欠点を解消した工法が例えば特開2002−227208号公報、特開2003−82668号公報等に提示されている。
前記公報に提示されている法面の緑化工法は、ポケット植生シートが適宜の幅を有する土留シートを長さ方向の所定間隔毎に重ね折りして横方向に延びる襞部を長さ方向に順次形成してポケットを形成するものであり、ポケットの壁部分が二重になるので充分な強度を発揮して耐久性を有するとともにロール状に巻回させた状態で保管並びに運搬が可能であり、流通性にも優れている。
また、ポケット植生シートの法面への敷設に際してもポケットの上端部を法面に突設したアンカーの頭部により固定することにより安定した状態で法面に固定することもできるなど多数の点で優れたものである。
ところが、前記公報に提示されている法面の緑化工法は、ポケット植生シートを形成する際に、土留シートを折り曲げた複数の折曲部をそれぞれ根本部分において幅方向のほぼ全長にわたって縫製しなければならず、縫製は折り曲げた状態に保持した状態で行うので困難であった。
また、シート自体はロール状に巻回させた状態で保管並びに運搬が可能であり、流通性にも優れているが、法面への施工の際には、棒材、網体等を配置したり、これらと法面に打ち込んだアンカーとを固定したり、更には折曲部に断熱シートを挿入したりするなど敷設作業が簡単でないという問題点もあった。
特開2002−227208号公報 特開2003−82668号公報
本発明が解決しようとする課題は、前記公報に提示されている優れた緑化工法において、ポケット植生シートの製造を更に簡単なものにするとともに、法面への施工を更に簡単にした法面の緑化工法を提供するものである。
適宜の幅を有する土留シートを長さ方向の所定間隔毎に重ね折りして形成した横方向に延びる複数の襞部を長さ方向に順次形成するとともに前記襞部における上方への折り返し部の表面に沿って断熱シートを配置して、前記襞部の両端縁を前記断熱シートと一緒に縫製し、前記各襞部の下方へ向けた折り返し部への折り返し点である頂部内側に挿入した棒状の保持材を土留シートを折り曲げた中に挿入保持させ、折り返し点の頂部内側に挿入して土留シートの上からCリング等の止め部材により固定したポケット植生シートを法肩から法尻にかけて敷設するとともに前記保持材部分を法面に突設させたアンカーの頭部で固定して前記襞部にポケットを形成し、前記ポケット内に植生基盤材を充填することにより植物を育成させることを特徴とする。
また、前記保持材の一端ともう一端とが軸線方向において軸線の内側あるいは外側にて互いに連結可能に形成されており、ポケット植生シートを幅方向に重ねて法面に敷設したとき互いに当接する保持材の一端ともう一端とが連結可能である構成とすることもできる。
本発明によれば、ポケット植生シートは前記公報に提示されている従来のものと同様にロール状に巻回させた状態で保管並びに運搬が可能であってきわめて便利であることは勿論のこと、土留シートの折曲部の両端を縦方向(長さ方向)に縫製するだけでよく、縫製作業が容易で製造し易く、また、法面への敷設作業も法面にアンカーを打ち込むだけの簡単な作業でよく、きわめて作業性も良い。
前記保持材の一端ともう一端とが軸線方向において互いに連結可能に形成されており、ポケット植生シートを幅方向に重ねて法面に敷設したとき互いに当接する保持材の一端ともう一端とが連結可能である構成とした場合には、敷設時に互いに隣接させたポケット植生シートのそれぞれの保持部材を連結させて一体化することによりそれぞれのポケット植生シートの端部に打ち込むアンカーを共用することができるので使用するアンカーの数を減らせるばかりか打ち込み作業の軽減を図ることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図面は本発明の実施の形態について使用されるポケット植生シート1を示すものであり、例えば適宜太さのポリエステル繊維などをラッセル織りして植物の根が貫通可能とし適宜の幅と長さを有する土留シート2を長さ方向の所定間隔毎に重ね折りして横方向に延びる複数の襞部3を長さ方向に順次形成するとともに例えばポリエチレン製のシートからなる断熱シート4を襞部3における上方への折り返し部22と下方への折り返し部23との間に折り込んで上方への折り返し部22の表面に沿って配置し、襞部3の幅方向の両端縁を縦方向に縫製して、土留シート2の基部21と上方への折り返し部22と断熱シート4とを一体的に固着する。
更に、前記襞部3の上方への折り返し部22と下方への折り返し部23との間に形成される折り返し点24の頂部内側に土留シート2についての幅方向のほぼ全長にわたる長さの例えば少なくとも表面に腐食処理を施した鉄材や内部に硬質の合成樹脂材などの剛性並びに耐性に優れた棒状の保持材5を挿入し、この保持材5に土留シート2の上から適宜の弾性を有する硬質材により形成されたC形の止め部材6を嵌合して固定することにより製造される。
尚、前記、止め部材6は土留シート2内に保持材5が挿入してあるため土留シート2の上から嵌め込むだけの簡単な作業で取り付けることができるので製造が容易であるが、土留シート2の上から保持材5を固定することができるものであれば他の手段であっても良い。
尚、本発明では、少なくとも襞部3の幅方向の両端縁を縦方向に縫製して、土留シート2の基部21と上方への折り返し部22と断熱シート4とを一体的に固定すればよいが、この場合には襞部3の部分を選択して縫製しなければならず縫製作業が面倒な場合もある。そこで、図3に示すように複数の襞部3を形成した土留シート2の幅方向の両端を上端から下端にわたって縫製することも可能であり、この場合には更に製造作業が簡単になり、価格的にも有利である。この場合には、保持材5は両端の縫製箇所31,31間に配置可能な長さとし、縫製箇所31,31間における折り返し点24の頂部内側に下側から差し込むことになる。
このようにして製造されたポケット植生シート1は、従来のものと同様にロール状に巻回させた状態で保管され、敷設現場に運搬されるので従来のものと同様な保管性並びに運搬性を有している。
そして、図4乃至図6に示すように、ポケット植生シート1の巻き上げ端11に地山押さえ線材71を介して押さえアンカー72により法面8の地山81に固定して法肩82から法尻(図示せず)へと下げおろし、アンカー9を法面8に打ち込んで、アンカー9の頭部91で土留シート2の内側に固定された保持材5を保持することにより法面に固定され、襞部3の部分に二重の壁を有する耐性に優れているとともに断熱材を配置したポケット10が簡単に形成される。特に、アンカー9の頭部91で土留シート2の内側に固定された保持材5を保持することにより、前記図3に示した両側を一操作で縫製したポケット植生シート1の場合にも両端の縫製箇所31,31に挟まれた部分にポケットが形成される(図示せず)。尚、必要であれば、本実施の形態に示したように、アンカー9の頭部91と土留シート2とを番線などの結束具93で固定する更に確実に土留シート2を法面8に固定することができる。
従って、図7に示すように前記各ポケット10に植生基盤材11を充填して各種の混合種子を播いたり或いは予め種子を混合した植生基盤材11を充填して植物12を成長させて法面の緑化を図るものである。
また、本実施の形態では、1枚のポケット植生シート1の敷設工法について説明したが、通常施工法面は幅があり、複数枚のポケット植生シート1を幅方向に並設させることになるが、例えば隣り合うポケット植生シート1に用いられる保持部材の端部の口径を違えて互いに嵌め込み可能としておくことにより、敷設時に互いに隣接させたポケット植生シート1,1のそれぞれの保持部材を連結させて一体化することによりそれぞれのポケット植生シート1,1の端部に打ち込むアンカー9を共用することができるので使用するアンカー9の数を減らせるばかりか打ち込み作業の軽減を図ることもできる。
本発明の好ましい実施の形態に使用するポケット植生シートの一例を示す斜視部分図。 図1のA−A線に沿う拡大正面図。 ポケット植生シートの異なる実施例を示す平面図。 図1に示したポケット植生シートを用いた本発明の実施の形態の使用状態を示す説明図。 図4の一部を拡大した部分図。 図4のB−B線に沿う拡大正面図。 図1に示したポケット植生シートを用いた本発明の実施の形態の使用状態を示す説明図。
符号の説明
1 ポケット植生シート,2 土留シート,3 襞部,4 断熱シート,5 保持材, 6 止め部材,8 法面,82 法肩,9 アンカー,91 頭部,10 ポケット,11 植生基盤材,12 植物

Claims (2)

  1. 適宜の幅を有する土留シートを長さ方向の所定間隔毎に重ね折りして形成した横方向に延びる複数の襞部を長さ方向に順次形成するとともに前記襞部における上方への折り返し部の表面に沿って断熱シートを配置して、前記襞部の両端縁を前記断熱シートと一緒に縫製し、前記各襞部の上方へ向けた折り返し部と下方へ向けた折り返し部との折り返し点となる頂部内側に挿入した棒状の保持材を土留シートを折り曲げた中に挿入保持させ、土留シートの上からCリング等の止め部材により固定したポケット植生シートを法肩から法尻にかけて敷設するとともに前記保持材部分を法面に突設させたアンカーの頭部で固定して前記襞部にポケットを形成し、前記ポケット内に植生基盤材を充填することにより植物を育成させることを特徴とする法面の緑化工法。
  2. 前記保持材の一端ともう一端とが軸線方向において互いに連絡可能に形成されており、ポケット植生シートを幅方向に重ねて法面に敷設したとき互いに当接する保持材の一端ともう一端とが連結可能である請求項1記載の法面の緑化工法。
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