JP4410897B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機あるいはプリンタなどとされる電子写真方式の画像形成装置に関し、トナー残量検出装置に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トナー(現像剤)を用いて現像を行なう電子写真方式の画像形成装置においては、装置内にトナー残量検出装置を設けることで、現像剤容器であるトナー容器内のトナー残量を検出し、その情報を表示手段などによりユーザーに報知している。
【0003】
図12に従来のプロセスカートリッジおよびトナー残量検出装置の一構成例を示す。
【0004】
図12において、プロセスカートリッジ(以下、「カートリッジ」という)101は、電子写真感光体111、帯電手段112、現像手段としての現像スリーブ105、クリーニング手段113、およびトナー容器102が一体的にカートリッジ化され、不図示の画像形成装置本体に着脱可能に装着される。現像スリーブ105には高圧電源108にて生成された直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。
【0005】
トナー容器102内には、トナー残量検出用のアンテナ電極100が現像スリーブ105に対向するように配置されている。トナー容器102内のトナー残量の検出は、現像スリーブ105とアンテナ電極100間の静電容量を検出することで行なう。トナーを構成する材料の誘電率は空気に比べて大であるため、現像スリーブ105とアンテナ電極100間に分布するトナー量に応じて静電容量は変化する。すなわち、検出した静電潜像を所定のレベルと比較することで、トナー容器102内のトナー量を逐次に検出することができる。
【0006】
つぎに、上記静電容量の検出方法について説明する。
【0007】
静電容量の検出を行なう静電容量検出装置109には、アンテナ電極100と基準容量素子である基準コンデンサ107が接続され、また、基準コンデンサ107は現像スリーブ105と接続され、現像バイアスが印加される。静電容量検出装置109では、現像スリーブ105とアンテナ電極100間の静電容量と、基準コンデンサ107の静電容量差が算出されて出力信号Vsが出力される。このように、基準コンデンサ107との容量差を算出することで、現像バイアスの変動による検出電圧の精度悪化を防ぐことができる
図13に静電容量検出装置109の内部回路を示す。基準コンデンサ107との接続端子201には、現像バイアスの交流電圧の印加により、基準コンデンサ107の静電容量に応じた交流電流が流れ込む。ダイオード204、205を通過した一方向の半波の電流(以下、「半波電流」という)は、コンデンサ210と抵抗209で形成された電流積分手段としての積分回路220に入力され、直流電圧Vrに変換され、オペアンプ203の正端子に入力される。
【0008】
一方、アンテナ電極100との接続電極202には、現像スリーブ105とアンテナ電極100間の静電潜像に応じた交流電流が流れ込み、ダイオード206、207を通過した半波電流はコンデンサ211と抵抗212で形成された積分回路230によって、直流電圧に変換され、オペアンプ203の負端子に入力される。
【0009】
オペアンプ203の出力電圧Vsは、現像スリーブ105とアンテナ電極100間の静電容量と基準コンデンサ107の静電容量値の容量差に応じたレベルとなる。オペアンプ203の出力電圧Vsは画像形成装置を制御する中央演算処理回路(CPU)110のアナログ入力端子213に入力され、アナログ/デジタル変換が行なわれ、不図示の記憶装置内に予め記憶されているデータと比較することでトナー容器102内のトナー残量が算出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のように、アンテナ電極100に流れる交流電流と、比較基準となる静電容量値の基準容量素子107に流れる交流電流を、別々の積分回路230、220に入力し、各積分回路によって積分された結果を比較することでアンテナ電極間の静電容量と基準容量素子の静電容量の容量差を検出する装置においては、各積分回路220、230で発生する特性ばらつきの合計が、検出電圧のばらつきとして生じることから、高い検出精度を実現できないという問題があった。
【0011】
ここでいう積分回路の特性ばらつきとは、積分回路内を構成する抵抗、コンデンサの定数の抵抗値のばらつき、積分回路を基板上で構成する場合に発生する浮遊容量やリーク電流などにより生じるものである。
【0012】
なお、上記説明においては、プロセスカートリッジを例に説明したが、トナー容器および現像手段を一体的に構成し、画像形成装置本体に着脱可能とした現像カートリッジにも同様なことがいえる。
【0013】
従って、本発明の目的は、電流積分手段のばらつきによる検出電圧のばらつきの発生を抑えることのできる現像剤残量検出装置を備えた画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と前記現像剤を収容する現像剤容器とを備えたカートリッジが着脱可能な画像形成装置において、前記現像剤容器内の現像剤量を検知する検出部材と、前記現像剤担持体に交流電圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段により前記現像剤担持体に交流電圧が印加された際に、前記現像剤担持体と前記検出部材との間の静電容量に応じた検出信号と基準容量部材の静電容量に応じた基準信号とに基づいて、前記現像剤容器内の現像剤量に応じた信号を出力する静電容量検出手段と、を備え、前記静電容量検出手段は、前記検出信号と前記基準信号とを加算した信号を積分した積分信号を、前記現像剤量に応じた信号として出力する1つの積分手段を有することを特徴とする画像形成装置である。本発明の一実施態様によれば、前記静電容量検出手段は、前記現像剤担持体と前記検出部材との間の静電容量に応じた検出信号として第1電流信号を出力する第1整流手段と、前記基準容量部材の静電容量に応じた基準信号として、前記第1電流信号とは逆極性の第2電流信号を出力する第2整流手段と、を有し、前記積分手段は、前記第1電流信号と前記第2電流信号を加算した電流信号を積分することにより前記積分信号を出力する。
本発明の他の態様によると、像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と前記現像剤を収容する現像剤容器とを備えたカートリッジが着脱可能な画像形成装置において、前記現像剤容器内の現像剤量を検知する第1及び第2の検出部材と、前記現像剤担持体に交流電圧を印加する交流電圧印加手段と、前記第1の検出部材に対して、前記交流電圧印加手段からの交流電圧に応じた信号を出力した際に、前記第1の検出部材と前記第2の検出部材との間の静電容量に応じた検出信号と基準容量部材の静電容量に応じた基準信号に基づいて、前記現像剤容器内の現像剤量に応じた信号を出力する静電容量検出手段と、を備え、前記静電容量検出手段は、前記検出信号と前記基準信号とを加算した信号を積分した積分信号を、前記現像剤量に応じた信号として出力する1つの積分手段を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。本発明の一実施態様によれば、前記静電容量検出手段は、前記第1の検出部材と前記第2の検出部材との間の静電容量に応じた検出信号として第1電流信号を出力する第1整流手段と、前記基準容量部材の静電容量に応じた基準信号として前記第1電流信号とは逆極性の第2電流信号を出力する第2整流手段と、を有し、前記積分手段は、前記第1電流信号と前記第2電流信号を加算した電流信号を積分することによって前記積分信号を出力する。
【0015】
上記各本発明における一実施態様によれば、前記検出部材とはアンテナ電極である
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0017】
実施例1
本発明の第1実施例について図1〜図5により説明する。図1に本実施例の画像形成装置を示す。
【0018】
図1に示す画像形成装置1において、記録紙トレイ3上にセットされた記録媒体である記録紙4はピックアップローラ5の駆動によって1枚だけ記録紙トレイ3から送出され、給紙ローラ6によって矢印A方向にレジストローラ7に向けて搬送される。さらに記録紙4はレジストローラ7の駆動によって所定のタイミングでプロセスカートリッジ2に搬送される。
【0019】
プロセスカートリッジ2は、図2に示すように、現像剤容器であるトナー容器21、帯電手段22、現像手段としての現像スリーブ23、クリーニング手段であるクリーナ24、および電子写真感光体である感光体ドラム8で一体的に構成されており、電子写真の一連の処理によって未定着トナー像が記録紙4上に形成される。
【0020】
感光体ドラム8は帯電手段22によって表面を帯電された後、像露光手段であるスキャナユニット9により画像信号に基づいた像露光が行なわれる。像露光はスキャナユニット9内のレーザー光源10からのレーザ光を回転するポリゴンミラー11、および反射ミラー12を経て主走査と、感光体ドラム8の回転による副走査とによってなされ、感光体ドラム8の表面上に潜像が形成される。
【0021】
この感光体ドラム8の潜像は現像手段23によってトナー像として現像され、トナー像は、転写装置25によって、レジストローラ7から搬送されてきた記録紙4に転写される。
【0022】
つづいて記録紙4は定着ローラ13に搬送され、ここで加熱加圧処理され、記録紙4上の未定着トナー像が記録紙4に定着される。記録紙4はさらに排紙ローラ14によって画像形成装置本体1外に搬送され、一連の記録処理を終える。これらの一連の処理は不図示のコントローラによって制御される。
【0023】
図2に示すように、プロセスカートリッジ2は、トナー容器21、帯電手段22、現像手段23、クリーナ24、および感光体ドラム8で一体的に構成されており、図1に示す装着手段30を介して装置本体1に着脱可能に装着される。
【0024】
トナー容器21内に収容されたトナーは現像手段である現像スリーブ23に供給され、現像スリーブ23に高圧電源36から直流電圧に交流電圧が重畳した現像バイアスが印加されることにより、トナーが感光体ドラム8上に選択的に移動し、感光体ドラム8上にトナー像が形成される。
【0025】
図3に、高圧電源36内の現像バイアス生成回路を示す。現像バイアス生成回路500は、直流バイアス生成回路502と、交流バイアス生成回路501とからなり、直流バイアス生成回路502ではトランス518を駆動することで−300Vの直流電圧を生成しており、交流バイアス生成回路501では、不図示のエンジンコントローラから出力されたクロック信号DEVCLKによって駆動されるトランス508によって交流バイアスが生成される。交流バイアスは振幅Vd=1500Vpp、周波数fd=3000Hzである。
【0026】
つぎに、本実施例におけるトナー残量検出装置について詳細に説明する。
【0027】
再度、図2において、トナー容器21内にはトナー残量検出用のアンテナ電極34が現像スリーブ23に対向するように配置されている。アンテナ電極34と現像スリーブ23の間にはトナーが分布している。トナーの誘電率は空気に比べて大であるため、現像スリーブ23とアンテナ電極34間の静電容量はアンテナ電極34と現像スリーブ23間に分布するトナー量に応じて変化し、分布するトナー量が多いほど大きくなる。
【0028】
本実施例のトナー残量検出装置では、第1の電極としての現像スリーブ23と第2の電極としてのアンテナ電極34間の静電容量を検出することで、トナー残量の逐次検出を行なう。
【0029】
静電容量の検出は静電容量検出装置37にて行なわれ、現像スリーブ23とアンテナ電極34間の静電容量に応じたレベル信号Vsが出力される。出力信号Vsは画像形成装置を制御するエンジンコントローラの中央演算処理装置(CPU)38のアナログ入力端子に入力され、アナログ/デジタル変換が行なわれ、不図示の記憶装置内に予め記憶されているデータと比較されることで、トナー容器21内のトナー残量が算出される。
【0030】
つぎに、図4により、静電容量検出装置37の内部回路について説明する。
【0031】
現像バイアスDEVが交流電圧印加手段としての高圧電源36から現像スリーブ23に印加されると、アンテナ電極34に接続された接続端子605には、現像スリーブ23とアンテナ電極34間に形成された容量を介して交流電流I1が流れる。図5に示すように、現像バイアスDEVと交流電流I1の波形はそれぞれ、波形(1)、波形(2)のようになる。交流電流I1の大きさは、現像スリーブ23とアンテナ電極34間の静電容量値Ctonに比例して変化する。
【0032】
ダイオード601、602は交流電流I1を整流するための第1の整流手段であり、各ダイオード601、602には、交流電流I1の片方向の成分の電流である半波電流が流れる。ダイオード601に流れる電流I2の波形は、図5の波形(3)に示すようになる。
【0033】
電流I2は、オペアンプ615、抵抗611、コンデンサ612で形成された電流積分手段としての積分回路620に入力される。
【0034】
現像バイアスの交流電圧を振幅Vdの矩形波に近似することで、電流I2の平均電流値I2(av)は下記の式1で表せる。
【0035】
I2(av)=fd×Vd×Cton … 式1
ここで、fdは現像交流バイアスの周波数である。
【0036】
一方、図4において、端子606はカートリッジ2内の現像スリーブ23に接続されている。基準容量素子としての基準コンデンサ607の静電容量値Crefは、トナー容器21内のトナー量に応じて変化する、現像スリーブ23とアンテナ電極34間の静電容量値の変化範囲内で設定する。例えば、トナー容器21にトナーが入っていない状態の現像スリーブ23とアンテナ電極34間の静電容量値、あるいはトナー容器21内のトナーがフル状態の現像スリーブ23とアンテナ電極34間の容量値とに相当するコンデンサを用いる。本実施例では、トナー容器21内にトナーが入っていない状態の現像スリーブ23とアンテナ電極34間の静電容量値に相当する10pFのコンデンサを使用している。
【0037】
現像バイアスが印加されると、基準コンデンサ607の静電容量値に応じた大きさの交流電流I3が流れる。この交流電流I3の波形は、図5の波形(4)のようになる。交流電流I3の大きさは、基準コンデンサ607の値に応じた値になっている。ダイオード604、603は交流電流I3を整流するための第2の整流手段であるが、交流電流I1を整流するためのダイオード601、602とは逆方向に接続されている。ダイオード604に流れる電流I4は、図5の波形(5)のようになり、電流I2とは逆方向の電流が流れる。電流I4は、電流I2と同様にオペアンプ615、抵抗611、コンデンサ612で形成された積分回路620に入力される。
【0038】
電流I4の平均電流値I4(av)は下記の式2で近似して表せる。
【0039】
I4(av)=−fd×Vd×Cton … 式2
積分回路620には、I2+I4の電流が入力されることから、積分回路620に入力される電流の平均電流Is(av)は下記の式3のようになる。
【0040】
Is(av)=fd×Vd×(Cton−Cref) … 式3
積分回路620では入力される電流の平均値に応じた直流電圧に変換される。オペアンプ615の正入力に入力される電源608からの基準電圧をVt、抵抗611の抵抗値をRsとすると、積分回路の出力Vsは下記の式4で表せる特性となる。
【0041】
Vs=Vt−Rs×fd×Vd×(Cton−Cref) … 式4
したがって、静電容量検出装置37の出力電圧Vsは現像スリーブ23とアンテナ電極34間の静電容量値Ctonと、基準コンデンサ607の静電容量値の容量差に応じた値、すなわちトナー容器21内のトナー量に応じた値となる。
【0042】
上記のように、本実施例におけるトナー残量検出装置の静電容量検出回路では、現像スリーブからアンテナ電極に流れる交流電流と、基準コンデンサに流れる交流電流とをそれぞれ相異なる方向の半波電流に変換し、2つの電流を加算後に1つの積分回路に入力して直流電圧化した。積分回路は、回路内で使用する抵抗、コンデンサの定数のばらつき、積分回路を基板上で構成する場合に発生する浮遊容量やリーク電流などによる特性のバラツキを生じるが、本実施例では静電容量検出回路の積分回路を一つで構成したことから、積分回路によるばらつきによる検出電圧のばらつきの発生を抑えることができる。
【0043】
なお、本実施例では、カートリッジとして、電子写真感光体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段、および現像剤容器を備えたプロセスカートリッジの場合について説明したが、電子写真感光体、現像手段、および現像剤容器を備えたプロセスカートリッジでもよく、あるいは、現像手段および現像剤容器を備え、画像形成装置本体に着脱可能とした現像カートリッジでもよい。
【0044】
実施例2
つぎに、本発明の第2実施例について図6〜図8により説明する。
【0045】
本実施例における画像形成装置の基本的な構成は第1実施例と同じであり、トナー残量検出装置の構成が異なっている。
【0046】
第1実施例では、現像スリーブとトナー容器内に設けられたアンテナ電極間の静電容量Ctonを測定することによりトナー量の検出を行なったが、本実施例では、トナー容器内に2つのアンテナ電極を設け、トナー容器内のトナー量に応じて変化するアンテナ電極間の静電容量を検出することでトナー容器内のトナー量を検出することを特徴とする。
【0047】
図6に示すように、本実施例のカートリッジ2は、トナー容器21内には2つのアンテナ電極81、82が対向するように配置されている。各アンテナ電極81、82は静電容量検出装置83に接続されている。
【0048】
図7に示すように、静電容量検出装置83の内部回路において、端子906は第1のアンテナ電極81に接続されており、静電容量検出用のクロックを出力する。クロックは、抵抗915、916、トランジスタ918、および発振器917で構成される交流電圧印加手段としてのクロック回路930で生成される。発振器917は、周波数fc=100Kz、デューティが50%の矩形波を出力する。トランジスタ918は、発振器917から出力された矩形波を増幅し、振幅幅VcのクロックCLKが端子906から出力される。端子906部における電圧波形、抵抗915に流れる電流I10の波形は、それぞれ、図8の波形(6)、波形(7)のようになる。
【0049】
端子905は第2のアンテナ電極82に接続されている。第1のアンテナ電極81に端子906から出力されたクロックCLKが印加されると、アンテナ電極81、82間に形成された静電容量Ctonを介して、端子905に交流電流I12が流れる。この交流電流I12の波形は、図8の波形(8)のようになる。交流電流I12の大きさは、アンテナ電極81、82間の静電容量値Ctonの大きさにより変化する。ダイオード901、902は交流電流I12を整流するための第1の整流手段であり、各ダイオードには、電流I12の片方向成分の電流である半波電流が流れる。図10の波形(9)がダイオード901を通過する電流I13の波形である。
【0050】
電流I13はオペアンプ915、抵抗911、コンデンサ912で構成された積分回路940に入力される。積分回路940に入力される電流I13の平均電流I13(av)は下記の式で近似することができる。
【0051】
I13(av)=fc×Vc×Cton … 式5
一方、積分回路940には、コンデンサ919を介して流れる電流I15も入力される。コンデンサ919は端子906に接続されており、静電容量値Crefはトナー容器21内のアンテナ電極81、82間の静電容量値に合わせて設定される。本実施例では、トナー容器21内にトナーが入っていない状態のアンテナ電極間の静電容量値に相当する20pFのコンデンサを使用している。
【0052】
端子906からクロックCLKが出力されると、コンデンサ919に交流電流I14が流れる。この交流電流I14の波形は、図8の波形(10)のようになる、交流電流I14の大きさはコンデンサ919の静電容量値に応じた値になる。
【0053】
ダイオード903、904は交流電流I14の整流するための第2の整流手段であるが、交流電流I12を整流するための第1の整流手段、すなわちダイオード901、902とは逆方向に接続されている。ダイオード904に流れ、整流回路に入力される電流I15は図10の波形(11)になり、電流I13とは逆方向の半波電流になる。I15の平均電流I15(av)は下記の式6で近似することができる。
【0054】
I15(av)=−fc×Vc×Cref … 式6
積分回路940には、I13+I14の電流が入力されることから、積分回路940に入力される電流の平均電流Is(av)は下記の式7で表せる。
【0055】
Is(av)=fc×Vc×(Cton−Cref) … 式7
オペアンプ915の正入力に入力される電源908からの基準電圧をVt、抵抗911の抵抗値をRsとすると、積分回路940の出力Vsは下記の式8で表せる特性となる。
【0056】
Vs=Vt−Rs×fc×Vd×(Cton−Cref) … 式8
したがって、静電容量検出装置83の出力電圧Vsはカートリッジ2内のアンテナ電極間の静電容量値Ctonと、基準コンデンサ919の静電容量値Crefの容量差に応じた値、すなわちトナー容器内のトナー量に応じた値となる。
【0057】
上記のように、本実施例におけるトナー残量検出装置の静電容量検出回路では、トナー容器内のアンテナ電極間に流れる交流電流と、基準コンデンサに流れる交流電流と、をそれぞれ相異なる方向の半波に変換し、2つの電流を加算後に1つの積分回路に入力して直流電圧化した。
【0058】
積分回路は、回路内で使用する抵抗、コンデンサの定数のばらつき、積分回路を基板上で構成する場合に発生する浮遊容量やリーク電流などによる特性のばらつきを生じるが、本実施例では静電容量検出装置を、1つの積分回路で構成したことから、積分回路による検出電圧のばらつきの発生を抑えることができる。
【0059】
なお、本実施例では、カートリッジとして、電子写真感光体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段、および現像剤容器を備えたプロセスカートリッジの場合について説明したが、電子写真感光体、現像手段、および現像剤容器を備えたプロセスカートリッジでもよく、あるいは、現像手段および現像剤容器を備え、画像形成装置本体に着脱可能とした現像カートリッジ、あるいは、現像剤容器を画像形成装置本体に対して着脱可能としトナーカートリッジでもよい。
【0060】
上記各実施例に則して説明した本発明によれば、トナー容器内のトナー量を精度良く逐次に検出することができる。
【0061】
現像剤量検出装置からの現像剤残量情報は、現像剤量表示手段により表示される。現像剤量表示方法について説明すると、例えば、上述の現像剤量検出装置により検知情報はユーザーのパソコンなどの端末画面上に、図9および図10に示すように表示される。図9および図10においては、現像剤量に応じて動く針51がゲージ52のどの部分を指しているかによって現像剤量がユーザーに報知される。
【0062】
また、図11に示すように、画像形成装置本体に直接、LEDなどによる表示部を設け、現像剤量に応じてLED53を点滅させてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の画像形成装置によれば、現像剤容器周辺に設けられた第1の電極および第2の電極と、前記第1の電極に交流電圧を印加する交流電圧印加手段と、前記第2の電極に流れる交流電流を整流して、該交流電流の半波電流を出力する第1の整流手段と、前記交流電圧印加手段に接続された容量素子と、前記容量素子に流れる交流電流を整流して、該交流電流の半波電流を出力する第2の整流手段と、電流を積分する電流積分手段と、を有し、前記第2の電極に流れる交流電流を前記第1の整流手段によって整流して出力された半波電流と、前記容量素子に流れる交流電流を前記第2の整流手段によって整流して出力された半波電流と、を加算した電流を前記電流積分手段によって積分し、積分した結果を基に前記現像剤容器に収容された現像剤の量を検出することにより、前記電流積分手段のばらつきによる検出電圧のばらつきの発生を抑えることができ、高精度で現像剤量を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の装着されるプロセスカートリッジとトナー残量検出装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図3】現像バイアス生成回路の一実施例を示す回路図である。
【図4】静電容量検出装置の一実施例を示す内部回路図である。
【図5】図4の静電容量検出回路における内部信号の波形図である。
【図6】プロセスカートリッジとトナー残量検出装置の他の実施例を示す概略構成図である。
【図7】静電容量検出装置の他の実施例を示す内部回路図である。
【図8】図7の静電容量検出装置における内部信号の波形図である。
【図9】現像剤量表示の一実施例を示す図である。
【図10】現像剤量表示の他の実施例を示す図である。
【図11】現像剤量表示の他の実施例を示す図である。
【図12】従来のプロセスカートリッジとトナー残量検出装置の一例を示す概略構成図である。
【図13】図11のトナー残量検出装置の内部回路図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 プロセスカートリッジ(カートリッジ)
8 感光体ドラム(電子写真感光体)
21 トナー容器(現像剤容器)
23 現像スリーブ(現像手段/第1の電極)
34 アンテナ電極(第2の電極)
36 高圧電源(交流電圧印加手段)
37、83 静電容量検出装置
81 第1のアンテナ電極
82 第2のアンテナ電極
601、602 ダイオード(第1の整流手段)
603、604 ダイオード(第2の整流手段)
620、940 積分回路(電流積分手段)
607、919 基準コンデンサ(容量素子)
901、902 ダイオード(第1の整流手段)
903、904 ダイオード(第2の整流手段)

Claims (5)

  1. 像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と前記現像剤を収容する現像剤容器とを備えたカートリッジが着脱可能な画像形成装置において、
    前記現像剤容器内の現像剤量を検知する検出部材と、
    前記現像剤担持体に交流電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段により前記現像剤担持体に交流電圧が印加された際に、前記現像剤担持体と前記検出部材との間の静電容量に応じた検出信号と基準容量部材の静電容量に応じた基準信号とに基づいて、前記現像剤容器内の現像剤量に応じた信号を出力する静電容量検出手段と、
    を備え、
    前記静電容量検出手段は、前記検出信号と前記基準信号とを加算した信号を積分した積分信号を、前記現像剤量に応じた信号として出力する1つの積分手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記静電容量検出手段は、前記現像剤担持体と前記検出部材との間の静電容量に応じた検出信号として第1電流信号を出力する第1整流手段と、前記基準容量部材の静電容量に応じた基準信号として、前記第1電流信号とは逆極性の第2電流信号を出力する第2整流手段と、を有し、前記積分手段は、前記第1電流信号と前記第2電流信号を加算した電流信号を積分することにより前記積分信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と前記現像剤を収容する現像剤容器とを備えたカートリッジが着脱可能な画像形成装置において、
    前記現像剤容器内の現像剤量を検知する第1及び第2の検出部材と、
    前記現像剤担持体に交流電圧を印加する交流電圧印加手段と、
    前記第1の検出部材に対して、前記交流電圧印加手段からの交流電圧に応じた信号を出力した際に、前記第1の検出部材と前記第2の検出部材との間の静電容量に応じた検出信号と基準容量部材の静電容量に応じた基準信号に基づいて、前記現像剤容器内の現像剤量に応じた信号を出力する静電容量検出手段と、
    を備え、
    前記静電容量検出手段は、前記検出信号と前記基準信号とを加算した信号を積分した積分信号を、前記現像剤量に応じた信号として出力する1つの積分手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記静電容量検出手段は、前記第1の検出部材と前記第2の検出部材との間の静電容量に応じた検出信号として第1電流信号を出力する第1整流手段と、前記基準容量部材の静電容量に応じた基準信号として前記第1電流信号とは逆極性の第2電流信号を出力する第2整流手段と、を有し、前記積分手段は、前記第1電流信号と前記第2電流信号を加算した電流信号を積分することによって前記積分信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記検出部材とはアンテナ電極であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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