JP4409329B2 - ガイドワイヤ挿入・操作器具 - Google Patents

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本発明は、血管、尿管等の管状器官の治療に用いられるカテーテル内に、ガイドワイヤを容易に挿入することができ、しかも、ガイドワイヤに容易に取付け可能で、かつ、ガイドワイヤの操作性を向上させるガイドワイヤ挿入・操作器具に関する。
近年、血管、尿管、胆管、気管などの人体の管状器官における検査・治療のため、カテーテルを挿入して造影剤などの薬剤を投与したり、カテーテルを通して鉗子等によって組織の一部を採取したりすることが行われている。
カテーテルの挿入に際しては、まず、管状器官内にガイドワイヤを挿入し、このガイドワイヤの先端を目的箇所に到達させた後、このガイドワイヤの外周に沿ってカテーテルを挿入する。この場合、カテーテルにガイドワイヤを挿通させた状態で、ガイドワイヤの先端を先に進行させながら、ガイドワイヤの後を追うようにカテーテルを追随させて進行させる方法がよく採用されている。
このようなカテーテルの挿入作業においては、例えば図6、7に示されるような挿入装置が用いられている。図6において、50はカテーテルであり、本体をなす樹脂チューブ51と、その基端部に装着されたハブ52とで構成されている。ハブ52は、扁平な形状のケース53と、基端側から挿入された導入管部55と、先端側から挿入された連結チューブ56と、連結チューブ56の導出部分を覆う導出管部57とを有し、樹脂チューブ51は、その基端部を上記連結チューブ56に通して、上記導入管部55の先端に連結されている。また、70は、ガイドワイヤ60をカテーテル50内に導入するためのガイドをなすインサータであり、その先端部72はテーパー状に縮径しており、基端部71は漏斗状に広がっている。インサータ70の先端部72は、上記導入管部55に挿入されるようになっている。
ところで、管状器官内にてガイドワイヤ60を進行させる場合や、管状器官の分岐部にて進路を選択する場合には、ガイドワイヤ60を押し込んだり、引き戻したり、或いは回転させたりする操作が必要となる。このようなガイドワイヤ60の操作は、人体の外部に位置するガイドワイヤ60の基部を動かして行われるが、ガイドワイヤ60は、そのままでは把持しづらく操作もしにくい。そのため、例えば図7に示すような操作保持具80が用いられている。この操作保持具80は、略筒形状で手指等により把持可能な本体部81と、本体部81の先端部内周に基部82aを挿入されて、本体部81の先端部に装着されたチャック部82と、前記本体部81の先端部外周に螺着されるキャップ84とで構成されている。本体部81内には、ガイドワイヤ60の挿通孔83が形成されており、この挿通孔83は、チャック部82内周に連通している。チャック部82は、軸方向に沿ったスリットによって複数に分割されており、キャップ84を本体部81にねじ込むと、チャック部82が締まってガイドワイヤ60に固定されるようになっている。
一方、下記特許文献1には、カテーテルを体内に挿入する際に、該カテーテルを案内するために用いられる線材の操作器具であって、前記操作器具は、前記線材を任意に挟持できる線材挟持部と、前記カテーテルの基部と嵌合し一体化されるカテーテル嵌合部と、把持可能な把持部とを備えることを特徴とする線材操作器具が開示されている。更に、その実施例には、前記線材挟持部は、ヘッド部本体と、挟持用チャック部材と、線材操作グリップ(把持部)のねじ嵌合部とから構成されることが併せて開示されている。
特許第2521181号公報
従来のガイドワイヤのカテーテルへの挿入装置においては、ガイドワイヤ60をカテーテル50に挿入する際に、まず、図6に示すように、カテーテル50のハブ52の導入管部55に、インサータ70の先端部72を挿入し、その基端部71からガイドワイヤ60を挿入することにより、インサータ70を通してガイドワイヤ60をカテーテル50に挿入する。
次に、インサータ70をガイドワイヤ60の基端側にスライドさせて抜き取り、図7に示すように、ガイドワイヤ60の基端部を操作保持具80のチャック部82先端側から挿入し、操作保持具80をガイドワイヤ60の外周に沿ってスライドさせる。そして、操作保持具80がガイドワイヤ60上の操作しやすい適当な位置に配置されたら、操作保持具80のキャップ84を本体部81にねじ込み、チャック部82を締め付けてガイドワイヤ60に固定する。こうしてガイドワイヤ60に固定された操作保持具80を持って、ガイドワイヤ60の管状器官内への進行と、カテーテル50の追随操作を行う。
しかしながら、上記のような従来の挿入操作では、インサータ70をガイドワイヤ60から抜き出さなければならず、しかも操作保持具80をガイドワイヤ60の後端側から挿入しなければならず、作業手順が煩雑で操作に時間がかかるという問題があった。
一方、上記特許文献1の線材操作器具は、その先端部にテーパー状のカテーテル嵌合部を有している。しかし、ガイドワイヤへの装着手順については、カテーテル内に線材(ガイドワイヤ)を挿入して、線材の先端をカテーテルの先端から任意に出した状態にセットし、操作器具を線材の後端から通して所定位置でクランプするという説明がなされているのみである。すなわち、上記特許文献1においても、操作手順としては、図6,7に示した従来の方法が採用されており、作業手順が煩雑で操作に時間がかかるという問題を解決することはできなかった。
したがって、本発明の目的は、カテーテル内にガイドワイヤを挿入し、ガイドワイヤを操作するための操作器具を取付ける操作を、作業性よく短時間で行えるようにしたガイドワイヤ挿入・操作器具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、カテーテル内にガイドワイヤを挿入する際のガイドをなすと共に、前記ガイドワイヤを操作するための把持部ともなるガイドワイヤ挿入・操作器具であって、前記ガイドワイヤの挿通孔を内部に有する筒状の本体と、この本体の先端に設けられたチャック部と、前記本体の先端外周に螺着されて前記チャック部を締め付けるキャップとを備え、前記本体の挿通孔及び前記チャック部内周には、前記本体の基端側から見たときに、段状に縮径された部分が形成されておらず、前記キャップ先端には、前記カテーテルの基端に設けられたハブに挿入され、かつ、前記ガイドワイヤを前記ハブの縮径孔部に導入するための先細のガイド管が設けられていることを特徴とするガイドワイヤ挿入・操作器具を提供するものである。
上記発明によれば、ガイドワイヤをカテーテルに挿入する際には、まず、挿入・操作器具のキャップを緩めてガイドワイヤが挿通可能な状態にして、カテーテルの基端に設けられたハブに、挿入・操作器具のガイド管を挿入し、次いで、ガイドワイヤを挿入・操作器具の本体の基端側から挿通孔に挿入する。このとき、前記本体の挿通孔及び前記チャック部内周には、前記本体の基端側から見たときに、段状に縮径された部分が形成されていないので、ガイドワイヤは途中で引っ掛かることなく、チャック部の内周を通り、更にガイド管内を通ってハブに挿入され、ハブからカテーテル内に挿入される。こうして挿入・操作器具をインサータとして、ガイドワイヤをカテーテルに挿入することができる。
次に、ガイドワイヤをカテーテルの先端から所定長さで突出させたら、挿入・操作器具を、ガイドワイヤを操作するのに適当な箇所に移動させ、その状態でキャップを回して本体の先端外周にねじ込む。すると、チャック部が縮径してガイドワイヤの外周を締め付けるので、挿入・操作器具をガイドワイヤに固定することができる。そして、作業者は、この挿入・操作器具を把持して、ガイドワイヤの押し引きや回転操作を行いながら、ガイドワイヤを管状器官内に挿入することができる。このように、インサータを用いる必要がなくなるので、ガイドワイヤをカテーテル内に挿入し、ガイドワイヤを操作するための操作器具を取付ける操作を、作業性よく短時間で行うことが可能となる。
なお、上記特許文献1の線材操作器具においては、その挟持用チャック部材が線材操作グリップ(把持部)に設けられた孔部に挿入されセットされているので、把持部の基端側から見たときに、挟持用チャック部材と孔部との間に段差が生じてしまい、把持部の基端端から線材を孔部に挿通しようとしても、段差に引っ掛かってしまうという問題があり、上記のような操作方法で用いることは困難であると考えられる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記本体と前記チャック部とが一体で形成され、前記本体の挿通孔が前記チャック部内周まで連続して形成されているガイドワイヤ挿入・操作器具を提供するものである。
上記発明によれば、本体の挿通孔及びチャック部の寸法精度等に影響されず、完全に段差をなくすことが可能なので、カテーテル内にガイドワイヤをスムーズに挿入することができる。また、部品点数を削減することができるので、製造コストの低減を図れる。
本発明のガイドワイヤ挿入・操作器具によれば、本体の挿通孔の内周には、ガイドワイヤが引っ掛かるような段差がなく、かつ、キャップの先端には、カテーテル基端に設けられたハブの縮径孔部に挿入可能な先細のガイド管が設けられているので、カテーテル基端に設けられたハブにガイド管の先端を挿入し、本体の後端から挿通孔にガイドワイヤの先端を差し込んで、そのまま押し込み続けるだけで、カテーテル内にガイドワイヤをスムーズに挿入することができる。そして、ガイドワイヤの挿入が終了したらキャップを回転させるだけで、ガイドワイヤ挿入・操作器具をガイドワイヤにしっかりと取付けることができるので、迅速かつ効率的にガイドワイヤ挿入・操作器具の取付け作業を完了することができる。また、従来のインサータによるガイドワイヤの挿入作業が必要なく、インサータの引き抜き作業も省略することができるので、ガイドワイヤをカテーテル内に挿入する際の作業性がより向上し、術者の負担を効果的に低減できる。
以下、図1〜4を参照して、本発明のガイドワイヤ挿入・操作器具の一実施形態を説明する。
本発明のガイドワイヤ挿入・操作器具10は、カテーテルに設けられたハブに組み合わされて使用されるものである。図1に示されるように、このカテーテル50は、所定長さの樹脂チューブ51を有し、その基端にはハブ52が設けられている。ハブ52は、前記図6,7に示した従来例と同様な構造をなすので、同一部分に同符号を付してその説明を省略することにする。図3に示すように、ハブ52の導入管部55内周が、本発明における縮径孔部58をなしている。また、ガイドワイヤ60としては、公知の各種のものが使用でき、例えば、超弾性合金やステンレス等を芯線とし、それらに合成樹脂膜を被覆したものや、上記芯線の外周にコイルを装着し、このコイルの外周を更に合成樹脂膜で被覆したもの等が用いられる。本発明のガイドワイヤ挿入・操作器具10は、上記のようなカテーテル50にガイドワイヤ60を挿入し、ガイドワイヤ60の所望の箇所に操作保持具を装着するために使用される。
図2を併せて参照すると、ガイドワイヤ挿入・操作器具10は、筒状の本体20と、この本体20の先端に設けられたチャック部30と、本体20の先端外周に螺着されてチャック部30を締め付けるキャップ40とから主として構成される。
本体20は、円筒形状の把持部21と、この把持部21の端部から延出し、把持部21よりやや小径の雄ネジ部22とからなる。この雄ネジ部22には、後述するキャップ40の雌ネジ部41aが螺着される。また、雄ネジ部22の先端部内周には、把持部21側に向けて次第に縮径するテーパー状をなした、チャック当接面22aが形成されている。
更に、図2(B)に示されるように、本体20の内部には、ガイドワイヤ60を挿通させるための挿通孔23が形成されている。そして、この実施形態の場合、挿通孔23よりやや径が大きい拡径孔部23aが、挿通孔23の途中から雄ネジ部22の先端にかけて形成されている。この拡径孔部23aに、チャック部30の円筒部31が挿入されることになる。なお、把持部21の外周面には、ローレット加工等を施して滑り止めを形成してもよい。また、本体20は、ポリエチレン、ウレタン、ポリアセタール等の樹脂材料で形成されることが好ましい。
チャック部30は、上記拡径孔部23aに挿入される円筒部31と、この円筒部31の先端の周縁に、外径方向に膨出して形成された突部32とからなる。また、円筒部31の軸方向のほぼ中間から突部32の先端にかけて、周方向に均等な間隔で形成された4本のスリットにより、突部32が4つ割りにされて、分割爪部32a,32a,32a,32aが形成されている。この分割爪部32aは、スリットの根本から撓んで縮径可能となっている。なお、スリットは3本、或いは2本でもよく、分割爪部が撓んで縮径可能となっていればよい。
そして、この実施形態の場合、チャック部30の円筒部31の内径が、前述した本体20の挿通孔23の内径と同一か、やや大きく形成されることが必要である。円筒部31の内径が挿通孔23の内径と同一である場合には、円筒部31を、本体20の拡径孔部23aに挿入してセットしたときに、挿通孔23と円筒部31との間で段差ができることがない。また、円筒部31の内径が挿通孔23の内径よりやや大きい場合には、ガイドワイヤ60を挿入してセットした際に、挿通孔23と円筒部31との間で段差ができるが、ガイドワイヤ60を挿通させるための通路を狭めることはなく広くなる。
したがって、チャック部30の円筒部31の内径が、本体20の挿通孔23の内径と同一か、やや大きく形成された場合には、本体20の後端から挿通孔23にガイドワイヤ60の先端を差し込んで、そのまま押し込んでも、挿通孔23の途中で引っ掛かることがなく、スムーズにガイドワイヤ60を挿入することができる。
なお、チャック部30は、ステンレス、Cu−Zn系合金(黄銅)、Al等の金属により形成されることが好ましく、ガイドワイヤ60を損傷することなく圧着させるため、Cu−Zn系合金(黄銅)等のやや硬度が低い金属であることがより好ましい。
キャップ40は、円筒形状の嵌合筒部41と、この嵌合筒部41から軸方向に沿って次第に縮径した先細のガイド管42とからなる。また、嵌合筒部41の内周には、雌ネジ部41aが形成されており、前記本体20の雄ネジ部22と、螺着するようになっている。なお、キャップ40は、ポリエチレン、ウレタン、ポリアセタール等の樹脂材料で形成されることが好ましい。
なお、図3に示すように、ガイド管42の最先端を、ハブ52の縮径孔部58に当接するまで挿入したとき、その当接位置における縮径孔部58の内径Aは、ガイドワイヤ60の外径Bの2.5倍以下であることが好ましく、1.5倍以下であることがより好ましい。すなわち、上記内径Aができるだけ小さい方が、ガイドワイヤ60がガイド管42から突出した位置における遊び(ガイドワイヤ60と縮径孔部58内周との隙間)を小さくすることができる。その結果、ガイドワイヤ60をスムーズに縮径孔部58から樹脂チューブ51内に導入することができる。
以上のような構成部材からなるガイドワイヤ挿入・操作器具10の使用方法について、以下に説明する。
始めに、本体20の拡径孔部23aに、チャック部30の円筒部31を挿入して、その状態で、キャップ40の雌ネジ部41aを、本体20の雄ネジ部22に緩く螺着させておく。次に、カテーテル50のハブ52に設けられた導入管部55に、キャップ40のガイド管42の最先端が、縮径孔部58の内周に当接するまで挿入する。
そして、本体20の後端から挿通孔23にガイドワイヤ60の先端を差し込んで、そのままガイドワイヤ60を押し込んでいく。この際、挿通孔23と円筒部31との間には、段差がないので、スムーズにガイドワイヤ60を挿入することができる。更に、ガイドワイヤ60を押し込んでいくと、ガイドワイヤ60は、キャップ40のガイド管42、ハブ52の縮径孔部58、導入孔52aを通って、カテーテル50の樹脂チューブ51の内部に挿入されることになる。
なお、前述したように、ガイド管42の最先端を、ハブ52の縮径孔部58に当接するまで挿入したとき、その当接位置における縮径孔部58の内径Aを、ガイドワイヤ60の外径Bの2.5倍以下とすることにより(図3参照)、ガイド管42から突出した状態でのガイドワイヤ60の遊びを極力少なくすることができ、それによってカテーテル50内にガイドワイヤ60を、よりスムーズに挿入することができる。
そして、カテーテル50の先端からガイドワイヤ60を所望の長さで突出させたら、挿入・操作器具10をガイドワイヤ60に対してスライドさせ、ガイドワイヤ60を操作するのに適当な位置に配置する。その状態で、本体20の雄ネジ部22に、雌ネジ部41aを介して螺着されたキャップ40を、本体20に対して回転させる。すると、チャック部30の分割爪部32aが、キャップ40によって締め付けられ、分割爪部32aが次第に縮径すると共にガイドワイヤ60に圧着し、ガイドワイヤ挿入・操作器具10がガイドワイヤ60にしっかりと取付けられることになる。
このように、本発明のガイドワイヤ挿入・操作器具10によれば、本体20の挿通孔23の内周には、ガイドワイヤ60を挿入した際に、ガイドワイヤ60が引っ掛かるような段差がなく、かつ、キャップ40の先端には、カテーテル50の基端に設けられたハブ52の縮径孔部58に、挿入可能な先細のガイド管42が設けられているので、本体20の後端から挿通孔23にガイドワイヤ60の先端を差し込んで、そのまま押し込み続けるだけで、カテーテル50内にガイドワイヤ60をスムーズに挿入することができる。そして、ガイドワイヤ60の挿入が終了したらキャップ40を回転させるだけで、ガイドワイヤ挿入・操作器具10がガイドワイヤ60にしっかりと取付けることができるので、迅速かつ効率的にガイドワイヤ挿入・操作器具の取付け作業を完了することができる。
また、従来のインサータ70によるガイドワイヤ60の挿入作業が必要なく、インサータ70の引き抜き作業も省略することができるので、カテーテル50内にガイドワイヤ60を挿入する際の作業性がより向上し、術者の負担を効果的に低減できる。
そして、ガイドワイヤ60にガイドワイヤ挿入・操作器具10がしっかりと取付けられたら、本体20の把持部21を片方の手で把持し、一方の手でカテーテル50のハブ52を把持して、ガイドワイヤ60を、矢印方向に押し出したり、引き戻したり、或いは回転させることによって、血管Vの内部においてガイドワイヤ60を進行させたり、血管Vの分岐部において分岐管を選択するといった操作を、容易に行うことができる(図4参照)。
図5には、ガイドワイヤ挿入・操作器具10の他の実施形態が示されている。なお、前述した実施形態と実質的に同一部分には、同符合を付してその説明を省略することにする。 この実施形態(A)、(B)は、前述した実施形態と比べ、チャック部の形状が異なっている。
すなわち、図5(A)のガイドワイヤ挿入・操作器具10aは、本体20aの挿通孔23が、後端から先端にかけて、一定の内径にて形成されている。そして、チャック部30aの円筒部31の基端には、先端方向に向かって次第に縮径するテーパー面31aが形成されている。そのため、このチャック部30aを挿通孔23に挿入してセットすると、挿通孔23の途中からテーパー状に縮径される孔となり、本体20の後端から挿通孔23にガイドワイヤ60を挿入したときに、引っ掛かるような段差がないので、カテーテル50内にガイドワイヤ60をスムーズに挿入することができる。
図5(B)のガイドワイヤ挿入・操作器具10bは、前述の実施形態と異なり、チャック部が別体で形成されておらず、本体20bと一体で形成されている。この実施形態によれば前述の実施形態のように、本体20の挿通孔23及びチャック部30の円筒部31の寸法精度等に影響されず、完全に段差をなくすことが可能なので、カテーテル50内にガイドワイヤ60をスムーズに挿入することができる。また、部品点数を削減することができるので、製造コストの低減を図れる。なお、この場合には、本体20b及びチャック部30を、ガラス繊維等の補強材を含有する合成樹脂で形成することが好ましい。
本発明は、血管等の治療に用いられるカテーテル内にガイドワイヤを容易に挿入することができ、しかも、ガイドワイヤに容易に取付け可能で、かつ、ガイドワイヤの操作性を向上させることができるガイドワイヤ挿入・操作器具として利用することができる。
本発明のガイドワイヤ挿入・操作器具の一実施形態を示す斜視図である。 同ガイドワイヤ挿入・操作器具の説明図であって、(A)は分解斜視図、(B)は断面図である。 同ガイドワイヤ挿入・操作器具を、カテーテルの基端に設けられたハブに挿入した状態の拡大断面図である。 同ガイドワイヤ挿入・操作器具の使用状態を示す説明図である。 本発明のガイドワイヤ挿入・操作器具の他の実施形態を示す説明図であって、(A)はチャック部の基端がテーパー面を形成している場合の断面図、(B)はチャック部が本体と一体で形成した場合の断面図である。 カテーテルにガイドワイヤを挿入するための従来の装置の一例を示す断面図である。 カテーテル内に挿入したガイドワイヤの基端から装着する従来の操作保持具の一例を示す断面図である。
符号の説明
10 ガイドワイヤ挿入・操作器具
20 本体
23 挿通孔
40 キャップ
42 ガイド管
50 カテーテル
52 ハブ
58 縮径孔部
60 ガイドワイヤ
A ガイド管の最先端を、ハブの縮径孔部に当接するまで挿入したとき、その当接位置における縮径孔部の内径
B ガイドワイヤの外径

Claims (2)

  1. カテーテル内にガイドワイヤを挿入する際のガイドをなすと共に、前記ガイドワイヤを操作するための把持部ともなるガイドワイヤ挿入・操作器具であって、
    前記ガイドワイヤの挿通孔を内部に有する筒状の本体と、この本体の先端に設けられたチャック部と、前記本体の先端外周に螺着されて前記チャック部を締め付けるキャップとを備え、
    前記本体の挿通孔及び前記チャック部内周には、前記本体の基端側から見たときに、段状に縮径された部分が形成されておらず、
    前記キャップ先端には、前記カテーテルの基端に設けられたハブに挿入され、かつ、前記ガイドワイヤを前記ハブの縮径孔部に導入するための先細のガイド管が設けられていることを特徴とするガイドワイヤ挿入・操作器具。
  2. 前記本体と前記チャック部とが一体で形成され、前記本体の挿通孔が前記チャック部内周まで連続して形成されている請求項1記載のガイドワイヤ挿入・操作器具。
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