JP4408135B2 - プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配線層が複数存在するプリント配線板およびその製造方法に係り、特に、配線層同士の電気的接続(層間接続)や配線パターン形成の高信頼性化を図り製造歩留まり、生産性などを向上できるプリント配線板およびその製造方法に関する。
近年の電子機器の小型軽量化への要求に伴い、それらの機器を構成する各種の電子部品も小型軽量、高機能化が著しい。その中で、半導体部品においては電気的接続部に多ピン狭ピッチ化と面領域で接続を図るいわゆるエリアアレー化が進展している。
電子機器においては、所定の機能を持たせるため複数の電子部品でこれを構成するが、電子部品の実装にはプリント配線板の使用が必要不可欠と言える。この重要な部品であるプリント配線板も、電子部品の小型軽量化、半導体部品の多ピン狭ピッチ化・エリアアレー化の進展に伴い、貫通孔(スルーホール)をあけその内面へのメッキで層間接続を行うスルーホール方式のプリント配線板では、実装密度にむだが生ずるなどのため対応し切れなくなりつつある。
このため用いられているスルーホール以外の層間接続を有する従来の多層プリント配線板の例について図8を参照して説明する。同図は、ビルドアップ方式のプリント配線板の製造プロセスフローを模式的に示す図であり、(a)、(b)、(c)、(d)の順に工程が進行するものである。
まず、同図(a)に示すようにコア板71の両面に導電パターン72を形成しさらに必要に応じスルーホール73をこれらの層間接続として設ける。次に、同図(b)に示すように、スルーホール73を絶縁樹脂74で穴埋めするとともに、絶縁層75をコア板71上に積み重ねて形成する。ここで、層間接続部のためのビアホール76を必要に応じ絶縁層75に設ける。このためには、感光性樹脂を使用してフォトリソグラフにより形成する方法や、絶縁層75形成後にレーザー加工により穴をあける方法などを用いることができる。
さらに、同図(c)に示すように、導電層77を形成・パターニングする。導電層77の形成には、メッキを用いることができる。パターニングには、エッチングを用いることができる。メッキにより、ビアホール76に層間接続となるビア79を形成する。
さらに多層化する場合には、同図(d)に示すように導電層77上に絶縁層78を積層し、このあと同様に導電層を形成・パターニングする。すなわち、同図(c)のプロセスと(d)のプロセスとを繰り返すことでより多層のプリント配線板が製造される。
このような多層プリント配線板では、内層同士の層間接続のためのスルーホールが少なくとも必要なくなり、スルーホール基板に比較してプリント配線板の外側の面における部品実装密度を増加させる。
しかしながら、このような多層プリント配線板は、製造方法としてコア板の上に順次絶縁層と導体層とを形成していく方法であることに変わりがなく、製造歩留まりや生産性などの観点からは改善すべき事項が存在する。
すなわち、個々の積層工程が必ずしも単純な工程とは言えず、プリント配線板の多層化に比例してこのような工程が累積する。このため、完成品の総合的な歩留まりは各層の形成工程歩留まりの積となり、歩留まり劣化の要因となる。特に、メッキによるビアの形成は、メッキ厚の均一性確保が難しく層間接続の不良の原因となりやすいのみならず、メッキ厚の不均一により、配線パターンのエッチングによる形成も精密性を欠き歩留まり劣化の要因になる。また、順次積み上げるため並行して行う工程がなく生産性の向上も困難である。さらに、コア板のスルーホールの穴埋め工程という特別の工程を要する。これらのため、一般的には、低価格化が難しいなどである。
また、製造されたプリント配線板の外側の一面にはビアが存在しその部位には部品実装のためのランドを設けられない。このため、部品実装効率、配線効率を向上するという意味ではまだ余地を有しているとも言える。
本発明は、上記した事情を考慮してなされたもので、配線層が複数存在するプリント配線板およびその製造方法において、配線層同士の電気的接続の高信頼性化およびパターン形成の高信頼性化を図り製造歩留まり、生産性などを向上できるプリント配線板およびその製造方法を提供することを目的とする。また、これに加え、部品実装の密度、配線密度をさらに向上するプリント配線板およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係るプリント配線板は、第1の面と第2の面とを有する第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層の前記第1の面に設けられた、第1の層状の導電体を有する第1の配線層と、前記第1の層状の導電体に達する前記第1の絶縁層を貫く孔に充填されかつこの孔より前記第1の絶縁層の第2の面側にはみ出す第1の導電性組成物と、前記第1の絶縁層の前記第2の面に設けられた、前記第1の導電性組成物に電気的に接続しかつ第2の層状の導電体を有する第2の配線層と、前記第2の配線層を前記第1の絶縁層とにより挟み込む第2の絶縁層と、前記第2の層状の導電体または前記第1の導電性組成物に達する前記第2の絶縁層を貫く孔または前記第1の層状の導電体に達する前記第1および第2の絶縁層を貫く孔に充填されかつこの孔より前記第2の配線層に接する面とは異なる前記第2の絶縁層の面上にはみ出す第2の導電性組成物と、前記第2の配線層に接する前記面とは異なる前記第2の絶縁層の前記面に設けられた、前記第2の導電性組成物に電気的に接続する第3の配線層とをそれぞれ有し互いに層状に配置された2以上のプリント配線板部と、前記2以上のプリント配線板部それぞれの間に挟まれた第3の絶縁層と、を具備し、前記2以上のプリント配線板部のうちで最外に配置されたものそれぞれが、該それぞれの前記第1、第3の配線層のうち前記第3の配線層が前記第3の絶縁層に接し前記第1の配線層が前記第3の絶縁層に接しない配置であることを特徴とする。
層間接続は、配線層を隔てる絶縁層に形成される孔に充填された導電性組成物によりなされる。メッキ工程を用いる必要がないので、層間接続の信頼性を向上する。配線層のパターニングは、この層間接続とは関係なく、均一厚に製造可能である金属層に対して行うことができ、このためより微細なパターンも高歩留まりで形成可能となる。
これらにより、配線層同士の電気的接続の高信頼性化およびパターン形成の高信頼性化を図り、製造歩留まりを向上できる。
ここで、第1の絶縁層には、ガラスエポキシのようなリジッドな材料、ポリイミドのようなフレキシブルな材料いずれも用いることができる。また、液晶ポリマー(LCP)、ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂のような樹脂単体のシートのほか、ガラスクロス入りポリイミド、ガラスクロス入りビスマレイミドトリアジン樹脂、ガラスクロス入りPPE樹脂などのガラスクロス入り樹脂材料や、アラミド繊維入りエポキシ樹脂などの有機繊維入り樹脂材料、エポキシフィラー入りエポキシ樹脂などのフィラー入り樹脂材料などを用いることができる。金属層には、例えばCu箔を用いることができる。導電性組成物には、例えば銀微粒子を分散させた導電性ペーストを用いることができる。
また、部分ごとに電気的・光学的検品をすることが可能であり、良品のみの組み合わせにより製造できるので、歩留まりも向上する。
なお、このようなプリント配線板を電子機器に適用すれば配線の自由度が高いのでパターン設計時間の短縮もなされ得る。
また、第2の絶縁層には、例えば、ガラスエポキシからなるプリプレグを用いることができる。
さらに、プリント配線板の外側の面には、導電性組成物のはみ出しがなくパターニングされた金属層のみ存在するので、部品実装のためのランド位置に制限がなく部品実装の密度、配線密度をさらに向上することが可能となる。
また、本発明の一態様に係るプリント配線板の製造方法は、両主面にそれぞれ第1、第2の金属層を有する第1の絶縁層の前記第2の金属層をエッチング加工して前記第1の絶縁層を露出する第1の孔を含むよう第1の導電パターンを形成する工程と、前記第1の導電パターンの前記第1の孔に連続して前記第1の金属層に達する第2の孔を前記第1の絶縁層に形成する工程と、前記形成された連続する第1および第2の孔に第1の導電性組成物を充填し前記第1、第2の金属層の電気的接続部分を形成する工程と、前記第1の絶縁層の前記第1の導電性組成物が露出する側の面上に第2の絶縁層、第3の金属層の順に該第2の絶縁層および該第3の金属層を積層する工程と、前記第3の金属層をエッチング加工して前記第2の絶縁層を露出する第3の孔を含むよう第2の導電パターンを形成する工程と、前記第2の導電パターンの前記第3の孔に連続して、前記第2の金属層または前記第1の導電性組成物に達する前記第2の絶縁層を貫く第4の孔または前記第1の金属層に達する前記第1および第2の絶縁層を貫く第5の孔を形成する工程と、前記形成された連続する第3および第4の孔または前記形成された連続する第3および第5の孔に第2の導電性組成物を充填し前記第2、第3の金属層の電気的接続部分または前記第1、第3の金属層の電気的接続部分を形成する工程と、により得られるプリント配線板部を少なくとも2枚準備するステップと、前記少なくとも2枚のプリント配線板部それぞれの間に挟まれるように第3の絶縁層を加えて全体を積層・一体化するステップと、を具備し、前記積層における前記少なくとも2枚のプリント配線板部のうち最外に配置されるものそれぞれが、該それぞれの前記第1、第3の金属層のうち前記第3の金属層が前記第3の絶縁層に接し前記第1の金属層が前記第3の絶縁層に接しない配置にされることを特徴とする。
これは上記説明のプリント配線板を製造する方法の態様である。形成された連続する孔に導電性組成物を充填し電気的接続部分を形成する工程は、例えば、その孔に相当する位置に印刷のための開口部を有するスクリーン版を用いたスクリーン印刷により達成することができる。また、スクリーン印刷に代えてディスペンサーによる方法を使用してもよい。
また、積層で得られたプリント配線板の外側の面には、導電性組成物のはみ出しがないので、部品実装のためのランド位置に制限がなく部品実装の密度、配線密度をさらに向上することが可能となる。
本発明によれば、配線層が複数存在するプリント配線板およびその製造方法において、配線層同士の電気的接続の高信頼性化およびパターン形成の高信頼性化を図り製造歩留まり、生産性などを向上できる。また、これに加え、部品実装の密度、配線密度をさらに向上できる。
本発明の実施形態の参考となるプリント配線板の製造プロセスを模式的に示す断面図。 図1に示したプリント配線板を用いて多層配線板を製造するプロセスを模式的に示す断面図。 図2に示した多層配線板の変形例を模式的に示す断面図。 本発明の一実施形態に係るプリント配線板の前提となるプリント配線板を製造プロセスフローとともに模式的に示す断面図。 図4の続図であって、本発明の一実施形態に係るプリント配線板の前提となるプリント配線板を製造プロセスフローとともに模式的に示す断面図。 本発明の一実施形態に係るプリント配線板を製造プロセスフローとともに模式的に示す断面図。 本発明の実施形態の参考となる多層配線基板を製造する別のプロセスを模式的に示す断面図。 ビルドアップ方式のプリント配線板の製造プロセスフローを模式的に示す図。
以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態の参考となるプリント配線板の製造プロセスを模式的に示す断面図である。同図の(a)、(b)、(c)、(d)の順に工程が進行する。
まず、同図(a)に示すように、両面に金属層(この例では18μm厚のCu箔)12、13を有する絶縁層(この例では100μm厚のガラスエポキシ板)11を用意する。次に、同図(b)に示すように、両面の金属層12、13をエッチング加工して必要な配線等のパターンを形成する。このとき、通常のパターン12b、13bのほかに層間接続を行う部分としてのパターン12a、13a(この例では直径300μmのほぼ円形状)も位置を合わせて同時に形成する。なお、一方の面のパターン13aには、その内側に孔14(この例では直径100μm)が形成される。これも、エッチングにより同時に形成される。なお、説明を分かりやすくするため、孔14は実際より大きく描いてある。
次に、同図(c)に示すように、孔14をマスクとして、例えば炭酸ガスレーザにより絶縁層11に孔15を形成する。この孔15は、絶縁層11を貫きパターン12aに達するものである。ここまでの工程で用いられるのは、エッチング加工、レーザ加工のみであり、また、エッチング加工はレーザ加工のためのマスク形成工程にもなっているので効率的に行うことが可能である。また、エッチング加工は、もともと均一厚に加工されている金属層に対して行うので、微細なパターンを高歩留まりで形成できる。なお、レーザ加工に代えてNCマシーンにより機械加工することもできる。
さらに、同図(d)に示すように、形成された孔15に導電性ペースト(この例では銀ペースト)16をスクリーン印刷で充填する。この例では、スクリーン印刷は、インチ当たり325本のステンレススクリーンに10μmの乳剤を塗布したスクリーン版を使用する。また、銀ペーストには銀スルーホール用のものを用い、スクリーン版を擦るスキージには平スキージを用いる。これにより、パターン13aに5〜15μm厚のはみ出し部分が形成されるまで、孔15に導電性ペースト16が充填され、パターン13aとパターン12aとの良好な層間接続が形成される。
なお、このような孔15への導電性ペーストの充填は、スクリーン印刷以外の方法を使用してもよい。例えば、ディスペンサーによる方法を用いることができる。これは、以下でも同様である。
以上のようにして、前提としての2層のプリント配線板25を得ることができる。
次に、図2は、図1に示したプリント配線板を用いて多層配線板を製造するプロセスを模式的に示す断面図である。すでに説明した構成要素には同一番号を付して説明する。同図の(a)、(b)、(c)、(d)の順に工程が進行する。
このプリント配線板は、上記で説明した2層のプリント配線板25を2枚用いて4層のプリント配線板にしたものである。
まず、同図(a)に示すように、図1に示したプロセスにより製造されたプリント配線板25を用意する。なお、この図(a)では図1(d)とは上下反対にして示してある。
次に、同図(b)に示すように、導電性ペースト16のうち必要な部位のものの上に導電性バンプ21を形成する。導電性バンプ21の形成は、例えば、導電性ペースト(例えば銀微粒子を分散させたペースト)をスクリーン印刷することにより行うことができる。なお、導電性バンプ21の形成は、パターン13bのように層間接続を直下に有しないものの上であってもよい。図2(b)に示すこのような態様は、以下説明するように、多層配線板を製造するための有用な素材となる。
次に、同図(c)に示すように、セミキュア状態のプリプレグ(この例ではガラスエポキシ製)22を導電性バンプ21に貫通させて積層する。
さらに、同図(d)に示すように、もう1枚のプリント配線板25aを、その導電性ペースト16が内側になるようにかつ導電性バンプ21が層間接続(導電ピラー)となるようにその上に積層する。このとき、加熱・加圧して積層することでプリプレグ22が硬化するとともに導電性バンプ21の頭部がつぶれ層間接続がなされる。
以上により、4層のプリント配線板を得ることができる。
この例では、第1のプリント配線板25と第2のプリント配線板25aとは別個に並行して製造することができる。したがって、ビルドアップ基板と異なり部分ごとの並行製造により生産性を向上することができる。
また、このような部分ごとに電気的・光学的検品をすることが可能であり、良品のみの組み合わせにより製造できるので、歩留まりも向上する。さらに、このように積層されたプリント配線板の外側の面には、導電性ペースト16のはみ出しがなくパターニングされた金属層のみ存在するので(いわゆるパッドオンビア構造になる。)、部品実装のためのランド位置に制限がなく部品実装の密度、配線密度をさらに向上することが可能となる。
さらに、このようなプリント配線板を電子機器に適用すれば配線の自由度が高いのでパターン設計時間の短縮もなされ得る。
なお、この例におけるプリント配線板の変形例として、図3に示すような形態をとることもできる。同図においてすでに説明した構成要素には同一番号を付してある。
この例は、内層同士の層間接続に導電性バンプ21を用いないものであって、プリプレグ22を貫通して必要な層間接続をスルーホール302の内面に形成された導電体のメッキ301によりなすものである。スルーホール302の形成には、全体の積層を終えてからドリルで貫通孔をあけることにより行うことができる。メッキ301には、銅メッキを用いることができる。
このようなスルーホール302とメッキ301であっても、任意の必要な層間接続を達成できる。図3においては、最上の配線層、2番目の配線層、最下の配線層を接続するものが例として示されている。
次に、本発明の一実施形態に係るプリント配線板の前提となるプリント配線板について図4、図5を参照して説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るプリント配線板の前提となるプリント配線板を製造プロセスフローとともに模式的に示す断面図である。同図の(a)、(b)、(c)、(d)の順に工程が進行する。図5は、図4の続図であって、同様のプリント配線板を製造プロセスフローとともに模式的に示す断面図であり、図4(d)に続き、図5(a)、(b)、(c)の順に工程が進行する。
まず、図4(a)に示すように、両面に金属層(この例では18μm厚のCu箔)32、33を有する絶縁層(この例では100μm厚のガラスエポキシ板)31を用意する。次に、図4(b)に示すように、片面の金属層33をエッチング加工して必要な配線等のパターンを形成する。このとき、通常のパターン33bのほかに層間接続を行う部分としてのパターン33a(この例では直径300μmのほぼ円形状)、パターン33c(同)も同時に形成する。ここで、パターン33aには、その内側に孔34(この例では直径100μm)が形成される。これも、エッチングにより同時に形成される。
次に、図4(c)に示すように、孔34をマスクとして、例えば炭酸ガスレーザにより絶縁層31に孔35を形成する。この孔35は、絶縁層31を貫き金属層32に達するものである。
次に、図4(d)に示すように、形成された孔35に導電性ペースト(この例では銀ペースト)36をスクリーン印刷で充填する。この例では、スクリーン印刷は、インチ当たり325本のステンレススクリーンに10μmの乳剤を塗布したスクリーン版を使用する。また、銀ペーストには銀スルーホール用のものを用い、スクリーン版を擦るスキージには平スキージを用いる。これにより、パターン33aに5〜15μm厚のはみ出し部分が形成されるまで、孔15に導電性ペースト36が充填され、パターン33aと金属層32との良好な層間接続が形成される。
次に、図4(e)に示すように、絶縁層(プリプレグ)37と金属層(この例では銅箔)38とを導電性ペースト36のはみ出しがある面にプレスして積層する。これにより、配線層が3層になる。
次に、図5(a)に示すように、両面の金属層32、38をエッチング加工して必要な配線等のパターンを形成する。このとき、通常のパターン32b、38bのほかに層間接続を行う部分としてのパターン32a(この例では直径300μmのほぼ円形状)、32c(同)、パターン38a(同)、38c(同)、38d(同)も同時に形成する。ここで、パターン38a、38c、38dには、その内側に孔39(この例では直径100μm)が形成される。これも、エッチングにより同時に形成される。
次に、図5(b)に示すように、孔39をマスクとして、例えば炭酸ガスレーザにより絶縁層37に孔310a、310b、310cを形成する。これら孔310a、310b、310cは、絶縁層37を貫き、さらに場合によっては絶縁層31をも貫き、導電性ペースト36もしくはパターン33cまたはパターン32cに達するものである。
次に、図5(c)に示すように、形成された孔310a、310b、310cに導電性ペースト(この例では銀ペースト)311a、311b、311cをスクリーン印刷で充填する。この例では、スクリーン印刷は、インチ当たり325本のステンレススクリーンに10μmの乳剤を塗布したスクリーン版を使用する。また、銀ペーストには銀スルーホール用のものを用い、スクリーン版を擦るスキージには平スキージを用いる。これにより、パターン38a、38c、38dに5〜15μm厚のはみ出し部分が形成されるまで、孔310a、310b、310cに導電性ペースト311a、311b、311cが充填され、パターン38a、38c、38dと導電性ペースト36もしくはパターン33cまたはパターン32cとの良好な層間接続が形成される。
以上のようにして、3層のプリント配線板51を得ることができる。また、図5(e)に示されるようにこれら3層の配線層は、任意の配線層同士で、上記説明のエッチング、レーザ加工、スクリーン印刷により層間接続が可能である。
以上の工程で用いられるエッチング加工、レーザ加工については、エッチング加工がレーザ加工のためのマスク形成工程にもなっているので効率的に行うことが可能である。また、エッチング加工は、もともと均一厚に加工されている金属層に対して行うので、微細なパターンを高歩留まりで形成できる。なお、レーザ加工に代えてNCマシーンにより機械加工することもできる。これらの効果は、2層の配線層を有する図1に示したプリント配線板についての説明と同様である。
次に、本発明の一実施形態に係るプリント配線板について図6を参照して説明する。同図は、本発明の一実施形態に係るプリント配線板を製造プロセスフローとともに模式的に示す断面図であり、すでに説明した構成要素には同一番号を付して説明する。同図の(a)、(b)、(c)、(d)の順に工程が進行する。
このプリント配線板は、上記で説明した3層のプリント配線板51を2枚用いて6層のプリント配線板にしたものである。
まず、同図(a)に示すように、図4、図5に示したプロセスにより製造されたプリント配線板51を用意する。なお、この図(a)では図5(c)とは上下反対にして示してある。
次に、同図(b)に示すように、導電性ペースト311a、311b、311cのうち必要な部位のものの上に導電性バンプ312aを形成する。導電性バンプ312aの形成は、例えば、導電性ペースト(例えば銀微粒子を分散させたペースト)をスクリーン印刷することにより行うことができる。なお、導電性バンプの形成は、パターン38eのように層間接続を直下に有しないものの上であってもよい(導電性バンプ312b)。
次に、同図(c)に示すように、セミキュア状態のプリプレグ(この例ではガラスエポキシ製)313を導電性バンプ312a、312bに貫通させて積層する。
さらに、同図(d)に示すように、もう1枚のプリント配線板51aを、その導電性ペースト311a(または311b、311c)が内側になるようにかつ導電性バンプ312a、312bが層間接続(導電ピラー)となるようにその上に積層する。このとき、加熱・加圧して積層することでプリプレグ313が硬化するとともにプリプレグ313を貫通した導電性バンプ312a、312bの頭部がつぶれ層間接続がなされる。
以上により、6層のプリント配線板を得ることができる。
この例では、第1のプリント配線板51と第2のプリント配線板51aとは別個に並行して製造することができる。したがって、ビルドアップ基板と異なり部分ごとの並行製造により生産性を向上することができる。
また、このような部分ごとに電気的・光学的検品をすることが可能であり、良品のみの組み合わせにより製造できるので、歩留まりも向上する。さらに、このように積層されたプリント配線板の外側の面には、導電性ペースト36、311cのはみ出しがなくパターニングされた金属層のみ存在するので、部品実装のためのランド位置に制限がなく部品実装の密度、配線密度をさらに向上することが可能となる。これらの効果は、4層の配線層を有する図2に示したプリント配線板についての説明と同様である。
次に、本発明の実施形態の参考となる多層配線基板を製造する別のプロセスについて図7を参照して説明する。同図は、本発明の実施形態の参考となる多層配線基板を製造する別のプロセスを模式的に示す断面図であり、すでに説明した構成要素には同一番号を付してある。
このプリント配線板は、上記で説明した2層のプリント配線板25を3枚用いて6層のプリント配線板にしたものである。
製造方法としては、同図(a)に示すように、図1に示したプロセスにより製造されたプリント配線板25、およびこれに必要な導電性バンプ21が形成されたもの2枚(25a、25c)を用意する。そして、最外の配線層には導電性ペースト16のはみ出しがない層が配置されるようにし、プリント配線板25、25b、25cの間にはセミキュア状態のプリプレグ61a、61bを配置する。
これらの配置を加熱・加圧して積層する。これにより、図7(b)に示すように、プリプレグ61a、61bが硬化するとともにこれらを貫通した導電性バンプ21の頭部がつぶれ層間接続がなされる。
これにより、6層の配線層のプリント配線板を得ることができる。
この例でも、第1のプリント配線板25と第2のプリント配線板25b、第3のプリント基板25cとは別個に並行して製造することができる。したがって、ビルドアップ基板と異なり部分ごとの並行製造により生産性を向上することができる。
また、このような部分ごとに電気的・光学的検品をすることが可能であり、良品のみの組み合わせにより製造できるので、歩留まりも向上する。さらに、このように積層されたプリント配線板の外側の面には、導電性ペースト16のはみ出しがなくパターニングされた金属層のみ存在するので、部品実装のためのランド位置に制限がなく部品実装の密度、配線密度をさらに向上することが可能となる。これらの効果は、4層の配線層を有する図2、6層の配線層を有する図6に示したプリント配線板についての説明と同様である。
また、図7に示したようにしてさらに2層のプリント配線板25(または3層のプリント配線板51)を多く配置すれば、7層以上のプリント配線板を得ることができる。
以上詳述した実施形態によれば、層間接続は配線層を隔てる絶縁層に形成される孔に充填された導電性組成物によりなされ、メッキ工程を用いる必要がないので層間接続の信頼性を向上し、配線層のパターニングは、この層間接続とは関係なく均一厚に製造可能である金属層に対して行うことができ、これらにより、配線層同士の電気的接続の高信頼性化およびパターン形成の高信頼性化を図り、製造歩留まりを向上できる。さらに、このように積層されたプリント配線板の外側の面には、導電性組成物のはみ出しを作らずパターニングされた金属層のみ存在するようにできるので、部品実装のためのランド位置に制限をなくし部品実装の密度、配線密度をさらに向上することが可能となる。
11,31,37…絶縁層、12,13,32,33,38…金属層、12a,12b,13a,13b,32a,32b,32c,33a,33b,33c,38a,38b,38c,38d,38e…パターン、14,34,39…孔、15,35,310a,310b,310c…孔、16,36,311a,311b,311c…導電性ペースト、21,312a,312b…導電性バンプ、22,61a,61b,313…プリプレグ、25,25a,25b,25c…プリント配線板、51,51a…プリント配線板、301…メッキ、302…スルーホール。

Claims (4)

  1. 第1の面と第2の面とを有する第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層の前記第1の面に設けられた、第1の層状の導電体を有する第1の配線層と、前記第1の層状の導電体に達する前記第1の絶縁層を貫く孔に充填されかつこの孔より前記第1の絶縁層の第2の面側にはみ出す第1の導電性組成物と、前記第1の絶縁層の前記第2の面に設けられた、前記第1の導電性組成物に電気的に接続しかつ第2の層状の導電体を有する第2の配線層と、前記第2の配線層を前記第1の絶縁層とにより挟み込む第2の絶縁層と、前記第2の層状の導電体または前記第1の導電性組成物に達する前記第2の絶縁層を貫く孔または前記第1の層状の導電体に達する前記第1および第2の絶縁層を貫く孔に充填されかつこの孔より前記第2の配線層に接する面とは異なる前記第2の絶縁層の面上にはみ出す第2の導電性組成物と、前記第2の配線層に接する前記面とは異なる前記第2の絶縁層の前記面に設けられた、前記第2の導電性組成物に電気的に接続する第3の配線層とをそれぞれ有し互いに層状に配置された2以上のプリント配線板部と、
    前記2以上のプリント配線板部それぞれの間に挟まれた第3の絶縁層と、を具備し、
    前記2以上のプリント配線板部のうちで最外に配置されたものそれぞれが、該それぞれの前記第1、第3の配線層のうち前記第3の配線層が前記第3の絶縁層に接し前記第1の配線層が前記第3の絶縁層に接しない配置であること
    を特徴とするプリント配線板。
  2. 前記2以上のプリント配線板部が2つのプリント配線板部であり、
    前記第3の絶縁層を貫通して、前記2つのプリント配線板部の前記第3の配線層同士が電気的接続される導電ピラーをさらに具備することを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
  3. 前記導電ピラーが、前記2つのプリント配線板部いずれかの前記第2の導電性組成物上に位置することを特徴とする請求項2記載のプリント配線板。
  4. 両主面にそれぞれ第1、第2の金属層を有する第1の絶縁層の前記第2の金属層をエッチング加工して前記第1の絶縁層を露出する第1の孔を含むよう第1の導電パターンを形成する工程と、前記第1の導電パターンの前記第1の孔に連続して前記第1の金属層に達する第2の孔を前記第1の絶縁層に形成する工程と、前記形成された連続する第1および第2の孔に第1の導電性組成物を充填し前記第1、第2の金属層の電気的接続部分を形成する工程と、前記第1の絶縁層の前記第1の導電性組成物が露出する側の面上に第2の絶縁層、第3の金属層の順に該第2の絶縁層および該第3の金属層を積層する工程と、前記第3の金属層をエッチング加工して前記第2の絶縁層を露出する第3の孔を含むよう第2の導電パターンを形成する工程と、前記第2の導電パターンの前記第3の孔に連続して、前記第2の金属層または前記第1の導電性組成物に達する前記第2の絶縁層を貫く第4の孔または前記第1の金属層に達する前記第1および第2の絶縁層を貫く第5の孔を形成する工程と、前記形成された連続する第3および第4の孔または前記形成された連続する第3および第5の孔に第2の導電性組成物を充填し前記第2、第3の金属層の電気的接続部分または前記第1、第3の金属層の電気的接続部分を形成する工程と、により得られるプリント配線板部を少なくとも2枚準備するステップと、
    前記少なくとも2枚のプリント配線板部それぞれの間に挟まれるように第3の絶縁層を加えて全体を積層・一体化するステップと、を具備し、
    前記積層における前記少なくとも2枚のプリント配線板部のうち最外に配置されるものそれぞれが、該それぞれの前記第1、第3の金属層のうち前記第3の金属層が前記第3の絶縁層に接し前記第1の金属層が前記第3の絶縁層に接しない配置にされること
    を特徴とするプリント配線板の製造方法。
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