JP4406705B1 - 精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置、そのプログラムおよびサーバコンピュータ - Google Patents

精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置、そのプログラムおよびサーバコンピュータ Download PDF

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Abstract

【課題】精神的疲労を容易かつ正確に評価することができる携帯端末装置、そのプログラムおよびサーバコンピュータムを提供すること。
【解決手段】携帯端末装置は、操作部20と、周囲の明るさを測定する撮像部18と、周波数を変化させながら点滅表示する表示部16または発光素子17と、ユーザによってフリッカーが認知されて操作部20が操作された時の点滅周波数を測定周波数として記録する記録部14とを備え、周囲の環境の明るさを表す環境データを、少なくとも標準イメージを撮像することによって求め、ユーザの健常時に測定された第1周波数データを、測定時の第1環境データに対応させて記録部に記録し、ユーザの非健常時に測定された第2周波数データが、測定時の第2環境データと同じオーダーの第1環境データに対応させて記録されている第1周波数データから、減少している程度に応じてユーザの疲労度を評価する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人の精神的疲労の測定に関し、特に、精神的疲労を測定する機能を有する携帯端末装置、そのプログラム、および、その携帯端末装置によって測定された情報を管理するサーバコンピュータに関する。
近年、過度の労働による精神的疲労に伴う健康被害および労働災害が問題となっている。
精神的疲労の測定法の一つとして、フリッカーテストが知られている。このテストは、人は、光源を高速に点滅させた状態では、光の点滅、即ちちらつき(以下、フリッカーとも記す)を認知できないが、点滅の速度即ち周波数を低下させると、ある周波数からフリッカーが認知されるようになるという現象を利用するものである。フリッカーの認知が始まる周波数は、フリッカー認知の閾値とされ、その値が、精神的疲労とともに変化することが知られている。即ち、疲労に伴い、フリッカー認知の閾値が低下し、高い周波数での点滅が認知できなくなり、健常時よりも低い周波数での点滅でなければ認知できなくなる現象が知られている。従って、フリッカーテストを用いた、種々の方法、システムが提案されている。
例えば、下記特許文献1には、PDAなどの携帯型端末を用いて、マッサージの前後のフリッカー値を測定し、マッサージによって疲労度が改善されたか否かを判断するマッサージ機が開示されている。
また、下記特許文献2には、ホストコンピューターが回線を介して、被験者の目前にある末端コンピュータを遠隔操作し、刺激の提示、刺激のコントロールおよび反応の記録を行い、目にストレスがかかった状態の実際の視力(実用視力)の測定を行うシステムが開示されている。視力測定の一つとして、フリッカー現象を認識するフリッカー認識視力の測定を行なう方法も開示されている。
また、下記特許文献3には、点滅発光表示装置及びコンピュータ端末装置からなるシステムが開示されている。点滅発光表示装置が、通信ケーブルを介してコンピュータ端末装置によって制御されてフリッカー刺激の提示を行い、コンピュータ端末装置が、フリッカー認知反応に伴うボタン押しの記録を行い、事前に計測されたデータと比較して疲労の程度を測定する。
また、下記特許文献4には、フリッカー値を測定するものではないが、セルラー電話に接続され、ヒトに接触されるセンサーによって生体データを取得し、これをもとに精神生理学的パラメータを参照してストレス状況を把握し、推論エンジンを利用してその状況を改善するような画像を選択してセルラー電話の表示画面に表示するストレス制御システムが開示されている。
特開2004−174041号公報 特開2001−309887号公報 特開2003−70773号公報 特開2001−189924号公報
しかし、上記特許文献1〜3の何れも、フリッカーの認識周波数は周囲の明るさによって影響を受ける点を考慮して評価するものではないので、精神的疲労を正確に評価することはできない。上記特許文献1〜3に開示された測定装置を覗き込んだり、測定装置に眼を押し当てたりすることによって、周囲の明るさの影響を抑制することは可能ではあるが、ユーザに不自由な姿勢を強いることになり、ユーザへの負担が大きい問題がある。
また、上記特許文献1〜3の何れもコンピュータや専用装置を用いており、個人が任意の場所で容易に精神的疲労を測定することができない。また、上記特許文献4は、フリッカー値の測定に関するものではない。
本発明は、上記の課題を解決すべく、ユーザに負担を掛けることなく、場所の制約を受けずにどこでも、簡単に精神的疲労を正確に測定かつ評価することができる精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置、そのプログラムおよびサーバコンピュータを提供することを目的とする。
本願発明者は、個人の健常状態のフリッカー認知の閾値の値は安定しているので、その値を基準として、精神的労働時のフリッカー認知の閾値の変化を測定すれば、その時点での、個人の精神的疲労を定量化できるとの考え、および、周囲の明るさを考慮すればより正確に疲労度を評価することができるとの考えに基づき、携帯端末装置を用いた精神的疲労の測定方法の発明に至った。
即ち、本発明に係る精神的疲労の測定機能を有する第1の携帯端末装置は、
操作部と、
周囲の明るさを測定する撮像部と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、点滅表示する表示部と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録する記録部とを備え、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録し、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する携帯端末装置であって、
前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、任意の照度の位置に配置された標準イメージを、前記
撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータSnとを用いて、K×Sn/SSによ
り計算された値である。
また、本発明に係る精神的疲労の測定機能を有する第2の携帯端末装置は、
操作部と、
周囲の明るさを測定する撮像部と、
表示部と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、点滅表示する発光素子と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操
作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録する記録部とを備え、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録し、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する携帯端末装置であって、
前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、任意の照度の位置に配置された標準イメージを、前記
撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータSnとを用いて、K×Sn/SSによ
り計算された値である。
また、本発明に係る精神的疲労の測定機能を有する第3の携帯端末装置は、
操作部と、
周囲の明るさを測定する撮像部と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、点滅表示する表示部と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録する記録部とを備え、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録し、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する携帯端末装置であって、
前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、前記ユーザの身体の一部または前記ユーザが携行して
いる物を、前記撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータHpと、修正ファク
ターαとを用いて、α×K×Hp/SSにより計算された値である。
また、本発明に係る精神的疲労の測定機能を有する第4の携帯端末装置は、
操作部と、
周囲の明るさを測定する撮像部と、
表示部と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、点滅表示する発光素子と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録する記録部とを備え、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録し、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する携帯端末装置であって、
前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、前記ユーザの身体の一部または前記ユーザが携行して
いる物を、前記撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータHpと、修正ファク
ターαとを用いて、α×K×Hp/SSにより計算された値である。
また、本発明に係る精神的疲労の測定機能を有する第5の携帯端末装置は、上記第3又は第4の携帯端末装置において、
撮像される前記ユーザの身体の一部が手の平であり、
前記修正ファクターαが、前記標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSnと、前記データSnを得た環境と同じ明るさの環境で、手の平を撮像して得られた画像の明るさデータHnとを用いて、Sn/Hnにより計算された値である。
本発明に係る第1のサーバコンピュータは、上記第1〜第5の携帯端末装置の何れかを用いて計測されたデータの変化に応じて、前記ユーザの異常を判断するサーバコンピュータであって、
前記携帯端末装置を用いて計測された前記第1周波数データ、前記第1環境データおよびこれらのデータを計測した時刻情報を、前記携帯端末装置から受信して記録し、
前記第2周波数データおよび前記第2環境データを前記携帯端末装置から受信した場合、前記第2周波数データと、前記第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応する前記第1周波数データとの差が所定値以上であるとき、異常と判断して、対応する情報を前記携帯端末装置に送信する。
また、本発明に係る第2のサーバコンピュータは、上記第1〜第5の携帯端末装置の何れかを用いて計測されたデータの変化に応じて、前記ユーザの異常を判断するサーバコンピュータであって、
前記携帯端末装置を用いて計測された前記第2周波数データ、前記第2環境データおよびこれらのデータを計測した時刻情報を、前記携帯端末装置から受信して記録し、
新たな第2周波数データおよび第2環境データを前記携帯端末装置から受信した場合、
新たな前記第2環境データと同じオーダーの記録されている前記第2環境データに対応する前記第2周波数データを選択し、
選択された前記第2周波数データと、新たな前記第2環境データとの時間変化が、ウイークエンドエフェクトによる時間変化と異なる場合、異常と判断して、対応する情報を前記携帯端末装置に送信する。
本発明に係る第3のサーバコンピュータは、上記第1〜第5の携帯端末装置の何れかを用いて計測されたデータの変化に応じて、前記ユーザの異常を判断するサーバコンピュータであって、
前記携帯端末装置を用いて計測された前記第2周波数データ、前記第2環境データ、およびこれらのデータを計測した時刻情報を、前記携帯端末装置から受信して記録し、
前記ユーザが携帯している加速度センサーによって検出された加速度データおよび該加速度データが検出された時刻情報を受信して記録し、
所定期間における、前記第2環境データが同じオーダーである前記第2周波数データの変化と、前記加速度データの変化とに応じて、異常状態を判断し、対応する情報を前記携帯端末装置に送信する。
本発明に係る第1の精神的疲労の測定プログラムは、
操作部、撮像部、表示部、及び記録部を有する携帯端末装置に、
前記撮像部を用いて周囲の明るさを測定する第1の機能と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、前記表示部を点滅表示させる第2の機能と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として前記記録部に記録する第3の機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録する第4の機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する第5の機能とを実現させ、
前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、任意の照度の位置に配置された標準イメージを、前記
撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータSnとを用いて、K×Sn/SSによ
り計算された値である。
また、本発明に係る第2の精神的疲労の測定プログラムは、
操作部、撮像部、表示部、発光素子、及び記録部を有する携帯端末装置に、
前記撮像部を用いて周囲の明るさを測定する第1の機能と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、前記発光素子を点滅表示させる第2機能と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として前記記録部に記録する第3機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録する第4の機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する第5機能とを実現させ、
前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、任意の照度の位置に配置された標準イメージを、前記
撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータSnとを用いて、K×Sn/SSによ
り計算された値である。
また、本発明に係る第3の精神的疲労の測定プログラムは、
操作部、撮像部、表示部、及び記録部を有する携帯端末装置に、
前記撮像部を用いて周囲の明るさを測定する第1の機能と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、前記表示部を点滅表示させる第2の機能と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として前記記録部に記録する第3の機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録する第4の機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2
環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する第5の機能とを実現させ、
前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、前記ユーザの身体の一部または前記ユーザが携行して
いる物を、前記撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータHpと、修正ファク
ターαとを用いて、α×K×Hp/SSにより計算された値である。
また、本発明に係る第4の精神的疲労の測定プログラムは、
操作部、撮像部、表示部、発光素子、及び記録部を有する携帯端末装置に、
前記撮像部を用いて周囲の明るさを測定する第1の機能と、
時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、前記発光素子を点滅表示させる第2機能と、
前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として前記記録部に記録する第3機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録する第4の機能と、
前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する第5機能とを実現させ、
前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、前記ユーザの身体の一部または前記ユーザが携行して
いる物を、前記撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータHpと、修正ファク
ターαとを用いて、α×K×Hp/SSにより計算された値である。
また、本発明に係る第5の精神的疲労の測定プログラムは、上記第3又は第4の精神的疲労の測定プログラムにおいて、
撮像される前記ユーザの身体の一部が手の平であり、
前記修正ファクターαが、前記標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSnと、前記データSnを得た環境と同じ明るさの環境で、手の平を撮像して得られた画像の明るさデータHnとを用いて、Sn/Hnにより計算された値である。
本発明によれば、携帯端末装置、特に携帯電話やPHSが装備する標準的な機能を活用するだけで、他の外部機器を用いることなく、人の疲労の測定を容易に行うことができる。
また、測定装置を覗き込んだり、測定装置に眼を押し当てたりすることをユーザに強いることが無く、携帯端末装置を目から50cm程度離して、発光部の点滅を観察するだけの開放的な状況で測定を行うことができるので、ユーザへの負担は殆どない。
また、測定時の周囲の明るさを測定し、その結果を用いて健常時に同様の明るさで測定したデータをもとに、疲労を評価するので従来よりも正確な評価が可能となる。
また、過去の点滅周波数データ中に、同様の明るさで測定したデータが無い場合に、複数の過去の点滅周波数データを用いて基準となる健常時の点滅周波数を求めることによっ
て、比較的少ない測定回数でも正確に疲労度を評価することができる。
また、所定の期間にわたって継続的に疲労度を測定し、測定データを蓄積することによって、個人の高度な健康管理を実現することができる。即ち、疲労度の変化がなだらかであるか、急峻であるかは、人の健康を判断する上で重要な指標となるので、疲労度の変化に応じた情報を提示することは健康管理に有益である。例えば、一定以上の急峻な疲労度の変化があった場合には、緊急性をもって対処する必要があることを携帯電話の画面に表示したり、疲労度が周期性に極端な振幅を繰り返す場合には、その振幅を減少させるように休息および休暇を取得すべきことを携帯電話の画面に表示したりすることが、有益である。
国民の大部分が各個人専用の携帯電話を持つ時代が到来しており、それらの携帯電話に本発明のプログラムをインストールするだけで、疲労の測定が可能となる。即ち、本来、自覚症状としては認知されににくい、慢性的な疲労状態を、生理的且つ客観的な認知反応をもとに、非常に簡単に評価することができる。従って、個人レベルでの健康管理水準の著しい向上をもたらし、それによる疾病への罹患率の低下、さらには医療に費やす経済的な負担の低下、クオリティーオブライフの向上にもつながる。
以下、本発明に係る実施の形態を、添付した図面に基づいて説明する。尚、以下においては、特に断らない限り「疲労」とは精神的疲労を意味するものとする。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置である携帯電話装置を示す外観図である。図1の(a)は正面図、(b)は背面図である。携帯電話装置1は通常の携帯電話であり、液晶画面2と、LED3と、キーやパッドなどの操作手段4と、カメラレンズ5とを備えている。尚、図1では、以下の説明で必要となる構成要素のみ示しており、その他の構成要素は省略している。
図2は、携帯電話装置1の内部構成を示すブロック図である。携帯電話装置1は、携帯電話装置全体を制御する演算処理部(以下、CPUと記す)11と、プログラムなどを記録した不揮発性の読出専用メモリ(以下、ROMと記す)12と、データを一時的に保持可能な揮発性の書換可能メモリ(以下、RAMと記す)13と、データを持続的に保持可能な不揮発性の書換可能な記録部14と、携帯電話装置基地局(図示せず)と無線電波を送受信する通信部15と、表示部16と、LED部17と、撮像部18と、計時部19と、操作部20と、各部の間でデータ(制御情報を含む)を交換する内部バス21とを備えている。操作部20は、キーやパッドなどの操作手段4を備えている。表示部16は、液晶画面2及びそれを駆動させる駆動部(図示せず)を備えている。LED部17は、LED3及びそれを駆動する駆動部(図示せず)を備えている。撮像部18は、CCDやCMOSセンサなどの撮像素子(図示せず)と、レンズ5を含む光学系と、それらを駆動する駆動部(図示せず)とを備えている。計時部19は、タイマなどの、内部クロックを用いて現在時刻の情報を出力する手段である。
本発明の実施の形態に係る精神的疲労の測定機能を有する携帯電話装置1では、図1及び図2に示した液晶画面2又はLED3を用いて、輝度が周期的に変化する光をユーザに提示し、点滅を認知できたときにユーザによって操作手段4が操作されることによってユーザの疲労度を測定および評価する。
次に、本精神的疲労の測定および評価について具体的に説明する。図3は、本実施の形態の携帯電話装置1の動作を示すフローチャートである。以下では、特に断らない限りCPU11が行う処理として説明する。また、ROM12には、CPU11に、後述する処
理を実行させるためのコンピュータプログラムが記録されており、CPU11は、適宜ROM12および記録部14から必要なデータをRAM13に読み出し、RAM13の所定領域をワーク領域として使用して処理を行い、一時的結果や最終の処理結果を適宜記録部14に記録することとする。
また、測定に必要な初期条件は予め記録部14に記録されているとする。即ち、予め携帯電話装置1の記録部14には、標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータと、そのときの照度とが対応させて記録されているとする。撮像の一例を図4に示す。まず、サービス提供者(疲労度の評価プログラムを提供する者)が、ある明るさの環境において、照度計を用いて各位置での照度を測定し、照度が100ルクスになる位置及び方向(照度計の測定面の方向)を決定する。次に、同じ環境において、携帯電話装置1と同じ機種の携帯電話装置を用いて、照度が100ルクスであった位置及び方向に向けて配置された標準イメージ(平面に印刷されたチェッカーイメージ等)を撮像する。図4では、標準イメージから50cmの距離で撮像を行っている。画像の明るさデータを得るには、所定の撮像条件(例えば、シャッタ時間、絞り、標準イメージとの距離)でフラッシュを使用せずに、撮像部20を駆動して撮像を行う。これにより、撮像素子の各々の画素が受光した光量に応じた信号を取得できるので、それらを平均して1画素当たりの平均光量を求め、画像の明るさデータとする。なお、画像の明るさデータは、周囲の明るさを表す情報であればよく、測定値から代表データを求めればよいので、平均値に限らず、総和、メディアン、モードなどの統計値であってもよい。測定の基準とした照度を表す値である“100”と、画像の明るさデータSSとは、可搬性の記録媒体(メモリカード等)に記録され
る。そして、この記録媒体が携帯電話装置1の所有者であるユーザに提供されて、照度100(ルクス)及び画像の明るさデータSSが記録部14に記録される。このとき、1回
の測定で得られた画像の明るさデータSSを用いてもよいが、複数回測定し、得られた値
の平均値を用いてもよい。
まず、液晶画面2に疲労測定を行なうか否かのメニューが表示され、ユーザが操作手段4を操作して測定を選択した場合、以下に説明する疲労測定が開始される。
ステップS1において、ユーザの現在の身体状態に関する情報を取得する。例えば、液晶画面2に、現在の身体状態が健常か否かを問う選択肢を表示し、ユーザの選択を待ち受ける。ユーザによる操作手段4を介しての選択によって、ユーザ自信が判断した現在の身体状態に対応するデータを、CPU11が取得し、計時部19から現在の時刻(年月日を含む。以下同じ)情報と対応させてRAM13に記録する。
ステップS2において、標準イメージを撮像して周囲環境の明るさを求めて、RAM13に記録する。即ち、上記で説明した画像の明るさデータSSを取得した場合と同じ条件
(例えば、シャッタ時間、絞り、標準イメージとの距離)でフラッシュを使用せずに、撮像部18を駆動して撮像を行う。これにより、上記と同様に、画像の明るさデータ(Sn
とする)を得ることができる。そして、記録部に予め記録された照度100(ルクス)及び画像の明るさデータSSを読み出し、式1によって、その環境の明るさを表すデータ(
以下、環境データと記す)Nを得る。環境データは、照度に対応するデータである。
N=100×Sn/SS (式1)
このとき、表示部16に撮像条件を表示して、ユーザが携帯電話装置1をその条件に設定しても、CPU11が自動的に撮像条件を設定してもよい。
ステップS3において、測定開始の指示の入力を待ち受け、測定開始の指示があればステップS4に移行する。
ステップS4において、測定に関する初期設定を行なう。具体的には、開始周波数fs
、終了周波数fe、周波数差Δf、および時間差ΔTを記録部14から読み出し、開始周
波数fsを点滅周波数fに設定する。例えば、fs=60(Hz)、fe=30(Hz)、
Δf=1.0(Hz)、ΔT=1(秒)とする。また、後述するように、時間差ΔTで点滅周波数fを周波数差Δfだけ変化させるために、現在時刻を計時部19から取得して時刻パラメータTに設定する。
以下では、fs>feである場合について説明する。後述するように、これは点滅周波数fを高い値から低い値に変化させることを意味し、ユーザが光源の点滅をフリッカーとして認知できない状態から、時間経過とともに認知できるようになることを意味する。
ステップS5において、ステップS4で決定された現在周波数f=fsを用いて、点滅
表示を行なう。このとき、点滅表示の開始前または点滅表示中に、ユーザに操作手段4の操作に関する指示を提示する。点滅表示は、液晶画面2を用いても、LED3を用いても行なうことができる。
例えば、液晶画面2を用いる場合には、光源が点滅する複数の静止画像を予め記録部20に記録しておく。図5は、光源の点滅表示に用いる2枚の画像の一例である。画像aは中央付近に所定の大きさの高輝度の微小領域Aがあり、その周囲Bが一様な低輝度の、液晶画面2と同じサイズ(画素)の画像であり、画像bは、画像aの周囲Bと同じ一様な低輝度の、液晶画面と同じサイズ(画素)の画像である。例えば、Aの輝度値は、携帯電話装置1で表示可能な最大の輝度値であり、Bの輝度値は、携帯電話装置1で表示可能な最小の輝度値である。具体的に示せば、領域Aは、輝度が100cd(カンデラ)/m2
直径が約5mmの円形の領域(携帯電話装置1を約50cm離した場合、0.5〜0.6度の視野角に相当)である。
CPU11は、図5の画像aと画像bとをRAM13に読み出して、所定の時間間隔で交互に液晶部16に伝送する。液晶部16では、駆動部が伝送された画像データを液晶画面2に表示する。このとき、CPU11は、各画像を表示する時間Δtを、点滅周波数fからΔt=1/(2×f)によって求め、計時部19から繰り返し現在時刻情報を取得し、2枚の画像のうちの一方の画像を表示してからΔt経過するまでその状態を維持し、Δt経過すれば他方の画像を表示するという動作を繰り返す。これによって、円Aが点滅周波数fで点滅する画像をユーザに提示することができる。なお、画像a、bに含まれている「ちらつき始めたらキーを押してください」の文字は、点滅することなく同じ位置に表示される。
また、LED3を用いる場合には、CPU11は、LED部17の駆動部に所定のタイミングで点滅周波数fを伝送する。それに応じて駆動部は、点滅周波数fで変化する所定の電圧をLED3に印加して、LED3を点滅させる。LED3に印加する電圧は、例えば、デューティが50%の矩形波や、サイン波(コサイン波)である。この場合、LEDの点滅の開始前またはLEDの点滅中に、例えば「ちらつき始めたらキーを押してください」の文字を液晶画面2に表示する。
なお、閾値に関しては、高速点滅から低速点滅への変化のフェーズでのちらつきの認知の始まりの周波数を用いる場合と、逆の変化のフェーズ(低速点滅から高速点滅へ)でのちらつき認知の消失の周波数を用いる場合とがあるが、ちらつきの認知の始まりの周波数の方がより低周波数であり、相対的に安定でもあるため、本方法では、ちらつきの認知の始まりの周波数を用いる。
また、周囲の明るさ以外の測定状況をできるだけ一定にするのが望ましいので、例えば、手を自然に伸ばして目から50cm程度離して正面から点滅する画像またはLEDを見
るように指示するメッセージを液晶画面2に表示してもよい。
ステップS6において、ユーザによって操作手段4(例えば、何れかのキー)が押されたか否かを判断する。ステップS5において、例えば「ちらつき始めたらキーを押してください」と液晶画面に表示されるので、ユーザが液晶画面に表示された円AまたはLEDがちらつき始めたと認知してキーを押下した場合、ステップS11に移行する。ユーザがまだキーを押下していなければ、ステップS7に移行する。
ステップS7において、計時部19から現在時刻tを取得して時刻パラメータTと比較し、その差(t−T)が、時間差ΔTよりも小さければ(t−T<ΔT)ステップS6に戻り、時間差ΔT以上であれば(t−T≧ΔT)ステップS8に移行する。
ステップS8において、現在の点滅周波数fから周波数差Δfを減算して新たな点滅周波数fとし(f=f−Δf)、ステップS7で取得した現在時刻tを時刻パラメータTに設定した後、ステップS9に移行する。
ステップS9において、点滅周波数fが終了周波数feを越えているか否かを判断し、
f≧feであると判断すれば、ステップS5に戻る。従って、新たな点滅周波数fを用い
て点滅が行なわれる。一方、f<feであると判断すれば、ステップS10に移行してエ
ラー表示をした後、ステップS15に移行する。点滅している間に、ユーザがキーを押さなかった場合にステップS10の処理が実行される。
ステップS11において、点滅表示を停止し、現在の点滅周波数fを表示画面に数字で表示し、計時部19から現在時刻(年月日を含む)を取得し、取得した現在時刻と点滅在周波数fとを対応させてRAM13に記録する。
以上のステップS5〜S9によって、開始周波数fsから終了周波数feまで、ΔTの時間が経過する毎に周波数差Δfだけ点滅周波数fを変化させて、点滅表示させ、ユーザがキーを押下した時の点滅周波数を取得することができる。
ステップS12において、ステップS1でRAM13に記録された身体状態に対応するデータに応じて分岐する。即ち、ステップS1でユーザが健常状態であるとの選択肢を選択していた場合、ステップS13に移行し、ステップS11でRAM13に記録した点滅周波数f及び現在時刻に対応させて、ステップS2で求めた環境データNを記録部14に記録する。一方、ステップS1でユーザが健常状態であるとの選択肢を選択しなかった場合、ステップS14に移行する。
ステップS14において、記録部14に記録された過去の測定結果を検索し、同程度の環境データに対応する点滅周波数を決定し、それを基準値として、今回測定して得られた周波数が基準値からどの程度低下しているかに応じてユーザの疲労度を評価し、液晶画面2に表示する。従って、過去のデータがある程度の数記録部14に記録されていることが必要である。過去のデータが全くまたは十分な数だけ存在しなければ、液晶画面2に評価不可能である旨を表示する。
なお、上記した同程度の明るさとは、同じオーダー(最上位の桁が同じ)の環境データであることを意味する。これは、周囲の明るさ(輝度)に対し、フリッカーを認知する閾値の周波数は対数的に変化すると考えられ、例えば、周囲の輝度を100cd/m2から
10cd/m2に変化させた場合、閾値の周波数は1〜2Hz低下すると考えられるから
である。また、発光部の明るさが1000cd/m2の場合、周囲の明るさが1000c
d/m2よりも低ければ、明るさの減少の対数値を1.5倍した値だけ閾値(Hz)が低
下し、1000cd/m2以上の場合、明るさの減少の対数値を3倍した値だけ閾値(H
z)が低下する。
また、上記したユーザの疲労度の評価に関しては、個人差および年齢においても健常時の閾値周波数が変化するので、基準値から低下している割合(基準値に対するパーセンテージ)で判断する。例えば基準値からの低下が、3〜5%の場合を軽度、5〜7.5%の場合を中度、7.5〜10%の場合を重度、10%以上の場合を危険と評価する。
過去のデータは存在するが、記録部14に記録された環境データに今回の測定値に近似する環境データが存在しなかった場合、記録部14に記録されている複数の環境データを用いた補間処理(内挿または外挿)によって、測定値の環境データに対応する周波数を求め、これを疲労度評価の基準値としてもよい。従って、評価に必要な過去の測定データの数は、測定した環境データを過去の測定データから補間処理によって求めることができる程度の数でよい。
また、ステップS2で測定した環境データ(B0とする)と同程度の環境データが記録
部14に記録されていない場合には、一桁明るさが上昇したら1.5Hz閾値が増加する(逆に、一桁明るさが低下したら1.5Hz閾値が減少する)と仮定して、記録部14に記録されている環境データのうち最も近い環境データ(B1とする)を決定し、これに対
応させて記録部14に記録されている点滅周波数(f1)と、環境データの差(B1−B0
)の対数値(log(B1−B0))に1.5(Hz)をかけた値とを加算して得られた値(
f1+1.5×log(B1−B0))を基準値とする。
しかし、これに限定されず、光環境に応じて、新たに計測されたフリッカー値(f2と
する)を修正してもよい。例えば、ステップS2で測定した環境データ(B0とする)と
同程度の環境データが記録部14に記録されていない場合には、上記と同じ仮定に基づき、記録部14に記録されている環境データのうち最も近い環境データ(B1とする)を決
定し、新たに計測されたフリッカー値f2を、f2’=f2+1.5×log(B1−B0)によって修正する。そして、修正後のフリッカー値f2’と、環境データB1に対応させて記録部14に記録されている点滅周波数f1(評価の基準となる健常時のフリッカー値)とを
比較して、疲労度を評価する。
なお、上記した一桁明るさが上昇した場合に閾値が増加する値(即ち、一桁明るさが低下した場合に閾値が減少する値)は1.5Hzに限定されず、発光部の明るさ及び周囲の明るさに応じて適切な値を用いればよく、例えば、1.5Hzの代わりに3Hzを使用して基準値を計算するのが望ましい場合もある。
また、評価に用いる健常時のデータが十分ない場合、デフォルト値を用いることもできる。装置および実験者によっても異なるが、多く報告されている閾値周波数とし42Hzがある。この数値を基準値として評価を行うとすれば、閾値周波数の変化に伴う疲労の評価として、基準値からの低下が1.5Hz〜2Hzの場合を軽度、2Hz〜3Hzの場合を中度、3Hz〜4Hzの場合を重度、4Hz以上の場合を危険とする。
最後にステップS15において、終了の指示があったか否かを判断し、終了の指示が無ければ、ステップS1に戻り、終了の指示があるまで以上の処理を繰り返す。
以上によって、ユーザは、自己の疲労を、時刻および場所に依存せずに、容易に測定することができる。
以上、実施の形態を用いて本発明を説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定さ
れず、種々変更して実施することができる。
例えば、上記では、ユーザが標準イメージを撮像する場合を説明したが、これに限定されない。上記の場合には、ユーザは、疲労度を評価するために常に標準イメージを携行することが必要になるが、ユーザの身体の一部や、ユーザが普段携行している物(財布、クレジットカード、ライターなど)を撮像してもよい。例えば、ユーザ自身の手の平を撮像する場合を、図6に示す。標準パターンを撮像して画像の明るさデータSnを取得し、同
じ明るさの環境で、標準パターンを配置したのと同じ位置及び方向に手の平を位置させて撮像を行い、画像の明るさデータHnを取得する。このとき、同じ明るさの環境で測定し
ているので、画像の明るさデータHnから求められるべき環境データは、式1を用いて求
められた環境データNと同じ値になるべきである。従って、式2のように修正ファクターαを導入する。
N=100×Sn/SS=α×100×Hn/SS (式2)
即ち、修正ファクターαを式3によって求める。
α=Sn/Hn (式3)
予め、修正ファクターαが少なくとも1回求められ、例えば携帯電話装置に記録されていれば、その後、ユーザは自分の手の平を撮像すれば、環境データを得ることができる。即ち、任意の環境で、ユーザが図6に示したように、手を撮像して画像の明るさデータHp
を取得すれば、式4によって、その環境データPを得ることができる。
P=α×100×Hp/SS=Sn/Hn×100×Hp/SS (式4)
これによって、ユーザは標準イメージを携行する必要が無くなる。なお、修正ファクターαは、複数回測定を行って得られた値を平均した値であることが望ましい。
手の平は、同じ手の平を撮像すること(例えば、常に左の手の平を撮像すること)が望ましいが、左右どちらの手の平を撮像してもよい。
また、基準とする照度は100ルクスに限定されず、任意である。基準とする照度をKルクスとする場合には、式1、2、4において、数値“100”の代わりにKを使用すればよい。
また、上記では、携帯電話装置の機種毎に、基準の照度で明るさを測定し、測定結果を同じ機種の携帯電話装置で用いる場合を説明したが、これに限定されない。即ち、携帯電話の製造会社毎に、基準の照度で明るさを測定し、測定結果を同じ製造会社の携帯電話装置で用いてもよい。その場合、同じ製造会社であっても、機種によって携帯電話装置の仕様、即ち撮像系(カメラの仕様)及び表示系(画素数)が異なるので、複数の機種を用いて測定し、得られた値の代表値(平均値、メディアン、モードなど)を用いることが望ましい。
また、修正ファクターαを、ユーザが携帯電話装置1を用いて計測したデータを用いて求める場合(即ち、ユーザ毎に修正ファクターを求める場合)を説明したが、これに限定されない。例えば、サービス提供会社が、予め複数の人に関して、上記したように計測を行って修正ファクターを求め、その代表値をユーザに依存しない修正ファクターとして、ユーザの携帯電話装置に提供してもよい。この場合、疲労度の評価精度が若干低下する可能性はあるが、ユーザが標準イメージを用いた計測を行う煩雑さを無くすことができる。
標準イメージは、図4に示した白黒のチェッカー模様に限定されず、カラーイメージであってもよく、任意のパターンのイメージであってもよい。何ら模様を有しない一様な輝度のイメージであってもよい。少なくとも撮像時にフォーカスすることができる対象であればよい。一般的な携帯電話装置が有しているオートフォーカス機能では、一様な輝度のイメージのフォーカスは容易ではないが、対象イメージのエッジを撮像視野に含むことで
フォーカスさせることが可能である。
また、フリッカー値の測定(例えば、上記のステップS4〜S11)はユーザが携帯電話装置1を用いて行う必要があるが、それ以外の処理(環境データ及び修正ファクターの計算、疲労度の評価など)は、携帯電話装置1またはサービス提供者側のサーバコンピュータ(以下、単にサーバとも記す)の何れで実行されてもよい。
例えば、サービス提供者によって測定された照度100(ルクス)での画像の明るさデータSSをユーザに提供する代わりに、サーバに記録しておき、ユーザが携帯電話装置1
で測定した画像の明るさデータSnをサーバに送信したときに、サーバが上記の式1によ
って環境データNを計算し、得られた値Nをユーザの携帯電話装置1に送信してもよい。
また、手を撮像する場合、ユーザが、携帯電話装置1で測定した画像の明るさデータSn、Hn及びHpを携帯電話装置1からサーバに送信し、サーバが、上記の式3及び式4を
用いて環境データPを計算し、得られた環境データPを携帯電話装置1に送信してもよい。
また、手を撮像する場合、ユーザが、携帯電話装置1で測定した画像の明るさデータSn及びHnを携帯電話装置1からサーバに送信し、サーバが、上記の式3を用いて修正ファクターαを計算し、得られた修正ファクターαを携帯電話装置1に送信してもよい。この場合、携帯電話装置1が、修正ファクターα及び式4を用いて環境データPを計算する。
また、上記では、ユーザ毎に求めた修正ファクターを使用する場合を説明したが、予め複数のユーザについて修正ファクターを求めておき、それらの代表値を、ユーザに依らない修正ファクターとして使用してもよい。
例えば、ある標準的な光環境(例えば、ユーザ側でよく使用される光環境)で、かつ無疲労および健常状態で計測したフリッカー値の健常値をサーバにアップロードしておく。ある状況で、ユーザがフリッカー値を計測した際に、サーバに保存した健常値(フリッカー値)を携帯電話装置にダウンロードする。そして、その健常値と計測されたフリッカー値とを比較し、計測されたフリッカー値が健常値からどの程度減少したかによって疲労の評価を行う。計測した光環境に差があった場合、修正ファクターで修正を行い、評価を行う。また、標準的な光環境に限らず様々な光環境で、かつ無疲労および健常状態で計測したフリッカー値の健常値をサーバにアップロードしておいてもよい。その場合、サーバに記録された、計測光環境で最も近い健常値(単数または複数)をダウンロードし、その健常値と計測されたフリッカー値とを比較し、どの程度減少したかによって疲労の評価を行うことができる。修正ファクターを用いて修正することもできる。
また、図3のフローチャートを種々変更して実行することもできる。例えば、ステップS5〜S10において、点滅周波数を線形に減少させる場合を説明したが、これに限定されない。例えば、点滅周波数を低周波数から線形に増加させてもよい。また、単調な変化であればよく、非線形に単調増加または単調減少させてもよい。点滅周波数を単調増加させる場合、開始周波数を終了周波数よりも小さく(fs<fe)設定し、開始周波数にユーザがフリッカーを認知する周波数を設定し、フリッカーを感じなくなったときにキーを操作するように液晶画面に指示を表示すればよい。
また、1種類の初期条件、即ち1種類の開始周波数fs、終了周波数fe、周波数差Δf、時間差ΔTのみを用いるのではなく、複数の異なる初期条件を予め記録部14に記録しておき、ステップS4で初期設定するときに、それらの中から1種類をランダムに読み出して使用するようにしてもよい。そうすることによって、ユーザが、慣れによって、測定
開始からフリッカーを認知し始めるタイミングを予測してしまうことを防止することができ、より正確な測定結果を得ることができる。4つの初期条件(fs、fe、Δf、ΔT)のうち、少なくとも1つが異なれば、ユーザの予測を抑制することができる。例えば、fs=60(Hz)、fe=30(Hz)、ΔT=1(秒)に対して、Δfとして1.2、1.0及び0.8Hzの3種類を用意する。
また、閾値の決定において、ステップS4〜S13の処理を3〜5回行なわせ、得られた複数の測定値の中から、相互の差が1Hz以内の値を選択し、それらの平均値を閾値としてもよい。
測定に使用する装置は携帯電話装置に限定されず、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)などの撮像手段を備えた携帯端末装置に適用することもできる。また、表示画面は、液晶画面に限定されず、EL画面(Electroluminescence Display)などの液晶画面以外の表示画面を備えた携帯電話装置であってもよ
い。さらに、LEDを用いた携帯電話装置に限定されず、所定の周波数で点滅させることができる可視光を発する発光素子を用いてもよい。
また、液晶画面に表示する画像として、2枚の画像を使用する場合を説明したが、これに限定されず3枚以上の画像を用いてもよい。例えば、図5の画像a及び画像bの中間の輝度の画像cを用いて、画像a→画像c→画像b→画像aの順で繰り返し表示してもよい。画像cは、例えば画像a及び画像bの対応する各画素データを平均して生成することができる。この場合、ステップS5において、各画像を表示する時間Δtは点滅周波数fからΔt=1/(3×f)によって求めた値を使用すればよい。複数枚の画像を表示する場合、各画像を表示する時間は、使用する画像の輝度に応じて適切に設定すればよい。さらに、画像の一部の画素の輝度が、その他の画素の輝度と異なる画像を使用する代わりに、画像全体の輝度が異なる複数の画像を使用してもよい。
また、表示する画像を予め準備しておく代わりに、測定を開始する前にCPU11がRAM13上に画像を生成し、これを用いて点滅表示を行なってもよい。
上記では、精神的疲労度を測定するプログラムが予めROM12に記録されている場合を説明したが、インターネットサーバなどにアクセスしてプログラムを携帯電話装置にダウンロードしてもよく、メモリカードなどの取り外し可能な記録媒体を介してプログラムを携帯電話装置に取り込んでもよい。
上記では、ユーザが自分で健常と判断したときの測定結果のみを記録部に保存する場合を説明したが、健常と判断しなかった場合の測定結果を記録してもよい。この場合、認知した点滅周波数、現在時刻(年月日を含む)、周囲の環境データ、及び疲労度の評価結果を対応させて記録すればよい。そして、所定の期間毎に若しくはユーザの指示を受けて、コンピュータサーバなどに、記録部14に記録したデータを送信し、データベースとして長期間にわたって保存してもよい。また、メモリカードなどの取り外し可能な記録媒体を介して、データベースに保存してもよい。このように、所定の期間にわたって継続的に疲労度を測定および評価し、測定および評価データを蓄積することによって、個人の高度な健康管理を実現することができる。
また、上記のように所定の期間にわたって蓄積した点滅測定結果と、それ以外のユーザの生理指標などに基づいて、ユーザの健康状況を判定することも可能である。ユーザが携帯電話装置を用いて同サーバにアクセスした場合に、サーバがアクセスしたユーザの健康状況を評価し、その結果をユーザの携帯電話装置に送信し、表示画面に表示するようにしてもよい。
これらについて、以下に、より具体的に説明する。
(第2の実施の形態)
以下に、上記した方法で得られたデータの保管・管理および生体状況の判断を行う方法について説明する。
1)計測データの保存・管理
ユーザが携帯端末装置で計測したフリッカー値、光環境で修正したフリッカー値、光環境の光強度の値を、携帯端末装置からサーバに送信し、サーバが記録する。そして、サーバは、必要に応じて(例えば、ユーザの携帯電話装置から要求を受信したとき)、数日、数週間、数ヶ月単位でのデータの表示画像を、携帯端末装置に送信する。また、サーバは、計測状況情報として計測と同時に記録される、光環境、時間、就労情況、主観的疲労状況等の要因ごとにデータの再配列を行い、グラフ等を作成し、作成されたグラフ等を携帯端末装置へ送信する。
2)異常値の判断および通達
サーバが、計測したフリッカー値が異常値であるか否かの判断を行い、異常値であると判断された場合は、ユーザに状況の認知を喚起すべく、所定情報を携帯端末装置へ送信する。異常値であるか否かの判断に関しては、新たに計測され、サーバに受信されたフリッカー値のデータFが、蓄積されているデータ(健常と指定されて計測されたフリッカー値Fのうち、新たなフリッカー値Fを計測したときの環境と同じ又は近似する明るさ(即ち環境データ。以下同じ)に対応するフリッカー値)の平均値よりある一定値以上(例えば10Hz以上等)逸脱していた場合、又は、蓄積されたデータ(同上)の分散σを基準として一定値以上(例えば1.5σ以上等)、蓄積されたデータの平均値から逸脱していた場合、計測されたフリッカー値が異常値であると判断する。サーバは、判断結果の情報を携帯端末装置へ送信する。
異常値の判断において、データ全体の情報を用いて行なうことに加えて、計測状況情報を用いてある制限を行い、評価することも行う。フリッカー値について、一週間の始めは高く、週末に従って疲労蓄積のために減少してゆくウイークエンドエフェクトという現象が報告されている。従って、例えば、月曜日のデータだけ、または金曜日のデータだけを用いて計測データの分析を行い、異常値の判断を行なう。それによって、より精密な異常状況の把握が可能になる。
3)異常傾向の判断および通達
計測したデータと、それ以前のデータとをあわせて比較し、データの変化の傾向を把握し、その変化の仕方が、異常または一定以上に急激であった場合、異常傾向と判断し、端末側に通達を行なう。即ち、サーバは、新たにデータ(明るさデータおよびフリッカー値)を受信した場合、記録している複数のデータ(ユーザが健常と指定せずに測定したデータ)のうち、新たに受信した明るさデータと同じ又は近似する明るさデータに対応する複数のフリッカー値を選択する。そして、例えば、選択された複数のフリッカー値の平均値と、新たに計測されたフリッカー値とを比較する、または、選択されたフリッカー値に新たに受信したフリッカー値を加えた複数のデータ(フリッカー値)の変化傾向を評価する。例えば、上記したウイークエンドエフェクトという現象があるが、通常の状況であれば、40Hzが35Hzに減少するのが通常のウイークエンドエフェクトであった場合、ある状況で、40Hzが25Hzになった場合、そして、週の中間ですでに35Hzに達してしまった場合など、明らかに極端に急激なフリッカー値の変化が起きていると考えられるので、異常傾向と判断し、端末側へ判断の情報伝達を行なう。また、通常であれば、月曜日から金曜日にかけて、なだらかにフリッカー値は減少してゆく傾向にあるが、それが極端に乱高下する場合、または、増加傾向にある場合などは、生体の状況あるいは計測状態などに何らかの問題があると考えられるので、フリッカー値のそのような変化を異常傾向として捉え、端末側へ情報の通達を行なう。
4)疲労過程情報の提示と休息喚起情報の提示
疲労過程情報の提示を行なう。健常値(疲労していない)として登録された値、これまでの全体および一ヶ月以内、あるいは前3回の平均値を元に、今回、計測したフリッカー値が、何Hz減少したか、またそれが、健常値に対して何%減少したかをもとに疲労に評価を行い、その程度を端末側へ送信して表示する。フリッカー値が健常値に対して約10%減少すると、一位足し算を行なわせるクリペリンテストの成績が極端に下がること、また、24時間の運転の労働負荷では、フリッカー値が約15%減少することが知られている。ここで一例として、健常値に対するフリッカー値の減少の度合いが、0から5%の範囲にある場合を軽度疲労、5から10%の範囲にある場合を中度疲労、10から15%の範囲にある場合を重度疲労と指定した場合、フリッカー値が計測されたならば、その値を元に、疲労の程度の判断を行い、判断結果に対応する情報を計測した端末側へ送信して表示する。たとえば、重度疲労と判断された場合、休息喚起の情報を表示する。また、フリッカー値が、前日と比較して、通常の過程よりも一定以上の低下を示した場合、休息喚起の情報を表示する。また、月曜日に比較し週末、特に金曜日において明瞭なフリッカー値の減少を示している場合、ウイークエンドエフェクトが確認されているという情報および休息喚起の情報を端末側に表示する。
(第3の実施の形態)
以下に、フリッカー値以外の生体情報および生理指標情報の利用について説明する。
1)加速度計(以下、加速度センサーとも記す)を利用する場合
ユーザに加速度センサー(携帯電話装置と別に備えても、携帯電話装置内に備えられていてもよい)を携帯させ、加速度センサーによって得られる情報とフリッカー値との相関を評価する。即ち、所定のタイミングで、加速度センサーによって検出される加速度は、検出された時刻の情報と共にサーバに送信され、記録される。通常であれば、加速度の変化量(例えば、測定された加速度を一定の期間、時間積分して得られた値の時間変化)は、生体の活動総量を表すので、その値が大きければより体を動かしている、すなわち、より労働していると推定され、その分、フリッカー値が減少すると判断される。この場合、通常の、加速度の変化量の増大とフリッカー値の減少とが同時に確認される(即ち、健常時から積算加速度量が増大するとともに疲労が進行し、これにともないフリッカー値の減少が確認される)正常状態と、加速度センサーの変化量があまり大きくはないが増大しており、且つフリッカー値の減少が激しい異常状態A、および、加速度センサーの変化量がきわめて大きいにもかかわらずフリッカー値の減少があまり確認されない異常状態Bが想定される。フリッカー値計測後、加速度センサー変化量の値と照合を行い、状況が、異常状態Aおよび異常状態Bであった場合、その結果を端末側に表示する。
2)他の生理指標情報の利用
フリッカー値とともにオンラインおよびオフラインで、生理指標情報、例えば、心拍R−R間隔、血圧、および、唾液や血液の生化学的指標、たとえば、コルチゾール、サイトカイン、必須微量金属(亜鉛など)のデータが計測された場合、フリッカー値との比較を行う。それらの値が、フリッカー値に相関して変化する正常状態の他に、極端に値が大きい場合または小さい場合、異常状態として、端末側に異常情報の表示を行なう。
本発明の実施の形態に係る精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置を示す外観図である。 図1に示した携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。 携帯端末装置で標準イメージを撮像する様子を示す模式図である。 液晶画面に点滅表示させる画像データの一例を示す図である。 携帯端末装置で手を撮像する様子を示す模式図である。
符号の説明
1 携帯端末装置(携帯電話装置)
2 液晶画面
3 LED
4 操作手段
5 カメラレンズ
11 演算処理部(CPU)
12 読出専用メモリ(ROM)
13 書換可能メモリ(RAM)
14 記録部
15 通信部
16 表示部
17 LED部
18 撮像部
19 計時部
20 操作部
21 内部バス

Claims (13)

  1. 操作部と、
    周囲の明るさを測定する撮像部と、
    時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、点滅表示する表示部と、
    前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録する記録部とを備え、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録し、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する携帯端末装置であって、
    前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、任意の照度の位置に配置された標準イメージを、前記
    撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータSnとを用いて、K×Sn/SSによ
    り計算された値であることを特徴とする精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。
  2. 操作部と、
    周囲の明るさを測定する撮像部と、
    表示部と、
    時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、点滅表示する発光素子と、
    前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録する記録部とを備え、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録し、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する携帯端末装置であって、
    前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、任意の照度の位置に配置された標準イメージを、前記
    撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータSnとを用いて、K×Sn/SSによ
    り計算された値であることを特徴とする精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。
  3. 操作部と、
    周囲の明るさを測定する撮像部と、
    時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、点滅表示する表示部と、
    前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録する記録部とを備え、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録し、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する携帯端末装置であって、
    前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、前記ユーザの身体の一部または前記ユーザが携行して
    いる物を、前記撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータHpと、修正ファク
    ターαとを用いて、α×K×Hp/SSにより計算された値であることを特徴とする精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。
  4. 操作部と、
    周囲の明るさを測定する撮像部と、
    表示部と、
    時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、点滅表示する発光素子と、
    前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として記録する記録部とを備え、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録し、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する携帯端末装置であって、
    前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、前記ユーザの身体の一部または前記ユーザが携行して
    いる物を、前記撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータHpと、修正ファク
    ターαとを用いて、α×K×Hp/SSにより計算された値であることを特徴とする精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。
  5. 撮像される前記ユーザの身体の一部が手の平であり、
    前記修正ファクターαが、前記標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSnと、前記データSnを得た環境と同じ明るさの環境で、手の平を撮像して得られた画像の明るさデータHnとを用いて、Sn/Hnにより計算された値であることを特徴とする請求
    項3または4に記載された精神的疲労の測定機能を有する携帯端末装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載された携帯端末装置を用いて計測されたデータの変化に応じて、前記ユーザの異常を判断するサーバコンピュータであって、
    前記携帯端末装置を用いて計測された前記第1周波数データ、前記第1環境データおよびこれらのデータを計測した時刻情報を、前記携帯端末装置から受信して記録し、
    前記第2周波数データおよび前記第2環境データを前記携帯端末装置から受信した場合、前記第2周波数データと、前記第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応する前記第1周波数データとの差が所定値以上であるとき、異常と判断して、対応する情報を前記携帯端末装置に送信することを特徴とするサーバコンピュータ。
  7. 請求項1〜5の何れか1項に記載された携帯端末装置を用いて計測されたデータの変化に応じて、前記ユーザの異常を判断するサーバコンピュータであって、
    前記携帯端末装置を用いて計測された前記第2周波数データ、前記第2環境データおよ
    びこれらのデータを計測した時刻情報を、前記携帯端末装置から受信して記録し、
    新たな第2周波数データおよび第2環境データを前記携帯端末装置から受信した場合、
    新たな前記第2環境データと同じオーダーの記録されている前記第2環境データに対応する前記第2周波数データを選択し、
    選択された前記第2周波数データと、新たな前記第2環境データとの時間変化が、ウイークエンドエフェクトによる時間変化と異なる場合、異常と判断して、対応する情報を前記携帯端末装置に送信することを特徴とするサーバコンピュータ。
  8. 請求項1〜5の何れか1項に記載された携帯端末装置を用いて計測されたデータの変化に応じて、前記ユーザの異常を判断するサーバコンピュータであって、
    前記携帯端末装置を用いて計測された前記第2周波数データ、前記第2環境データ、およびこれらのデータを計測した時刻情報を、前記携帯端末装置から受信して記録し、
    前記ユーザが携帯している加速度センサーによって検出された加速度データおよび該加速度データが検出された時刻情報を受信して記録し、
    所定期間における、前記第2環境データが同じオーダーである前記第2周波数データの変化と、前記加速度データの変化とに応じて、異常状態を判断し、対応する情報を前記携帯端末装置に送信することを特徴とするサーバコンピュータ。
  9. 操作部、撮像部、表示部、及び記録部を有する携帯端末装置に、
    前記撮像部を用いて周囲の明るさを測定する第1の機能と、
    時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、前記表示部を点滅表示させる第2の機能と、
    前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として前記記録部に記録する第3の機能と、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録する第4の機能と、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する第5の機能とを実現させ、
    前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、任意の照度の位置に配置された標準イメージを、前記
    撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータSnとを用いて、K×Sn/SSによ
    り計算された値であることを特徴とする精神的疲労の測定プログラム。
  10. 操作部、撮像部、表示部、発光素子、及び記録部を有する携帯端末装置に、
    前記撮像部を用いて周囲の明るさを測定する第1の機能と、
    時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、前記発光素子を点滅表示させる第2機能と、
    前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として前記記録部に記録する第3機能と、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録する第4の機能と、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2
    環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する第5機能とを実現させ、
    前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、任意の照度の位置に配置された標準イメージを、前記
    撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータSnとを用いて、K×Sn/SSによ
    り計算された値であることを特徴とする精神的疲労の測定プログラム。
  11. 操作部、撮像部、表示部、及び記録部を有する携帯端末装置に、
    前記撮像部を用いて周囲の明るさを測定する第1の機能と、
    時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、前記表示部を点滅表示させる第2の機能と、
    前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として前記記録部に記録する第3の機能と、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録する第4の機能と、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する第5の機能とを実現させ、
    前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、前記ユーザの身体の一部または前記ユーザが携行して
    いる物を、前記撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータHpと、修正ファク
    ターαとを用いて、α×K×Hp/SSにより計算された値であることを特徴とする精神的疲労の測定プログラム。
  12. 操作部、撮像部、表示部、発光素子、及び記録部を有する携帯端末装置に、
    前記撮像部を用いて周囲の明るさを測定する第1の機能と、
    時間経過に伴って、開始周波数から終了周波数まで単調に点滅周波数を変化させながら、前記発光素子を点滅表示させる第2機能と、
    前記点滅表示中にユーザによってフリッカーが認知されたと判断されて前記操作部が操作された場合、その時点の前記点滅周波数を測定周波数として前記記録部に記録する第3機能と、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されて測定された前記測定周波数である第1周波数データを、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第1環境データに対応させて前記記録部に記録する第4の機能と、
    前記操作部を介して前記ユーザが健常であると指定されずに測定された前記測定周波数である第2周波数データが、前記撮像部によって測定された前記周囲の明るさを表す第2環境データと同じオーダーの前記第1環境データに対応させて前記記録部に記録されている前記第1周波数データから、減少している程度に応じて、前記ユーザの疲労度を評価し、該疲労度を前記表示部に表示する第5機能とを実現させ、
    前記第1及び第2環境データが、照度Kの位置に配置された標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSSと、前記ユーザの身体の一部または前記ユーザが携行して
    いる物を、前記撮像部によって撮像して得られた画像の明るさデータHpと、修正ファク
    ターαとを用いて、α×K×Hp/SSにより計算された値であることを特徴とする精神的疲労の測定プログラム。
  13. 撮像される前記ユーザの身体の一部が手の平であり、
    前記修正ファクターαが、前記標準イメージを撮像して得られた画像の明るさデータSnと、前記データSnを得た環境と同じ明るさの環境で、手の平を撮像して得られた画像の明るさデータHnとを用いて、Sn/Hnにより計算された値であることを特徴とする請求
    項11または12に記載された精神的疲労の測定プログラム。
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