JP4171643B2 - マッサージ機及びマッサージシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被施療者の身体を施療するマッサージ機に関し、特に被施療者の疲労度を測定することができるマッサージ機、及びそのマッサージ機を備えるマッサージシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
椅子型又はマットレス型等のマッサージ機が広く知られている。例えば椅子型のマッサージ機は、座部と背凭れ部とを有し、人体の施療を行うための施療子を前記背凭れ部に設けた構造とされており、内蔵する複数の電動モータの駆動の組み合わせにより、施療子に複数の動作(例えば揉み動作、叩き動作、施療部位の変更等)を選択的に行わせることが可能とされたものが一般的である。このように複数種類の施療動作が可能なマッサージ機は一般的に操作部を有しており、この操作部を被施療者が操作することにより、刺激の種類(例えば揉み、叩き等)及び強さ(例えば、強、中、弱等)を被施療者が選択することが可能とされており、選択した刺激の種類及び強さに応じた施療動作をマッサージ機に行わせることができる。
【0003】
しかし、上述したようなマッサージ機における施療動作は、通常の成人が嗜好する刺激の強さ等に基づいて予めプログラムされたものであるため、必ずしも被施療者にとって適した刺激であるとはいえない。そこで、被施療者の心拍数及び血圧値等の生体情報を測定し、測定した生体情報に基づいて施療動作を切り替えることができるマッサージ機が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2を参照。)。
【0004】
また、上述した生体情報として被施療者の疲労度を用いるマッサージ機が提案されている(例えば、特許文献3を参照。)。このマッサージ機においては、乳酸量が筋肉疲労の指標となり、血流量が筋肉のこりの指標となることに着目し、これらの乳酸量及び血流量に基づいて被施療者の疲労度を求めている。マッサージ機が被施療者の疲労を和らげるものであるという観点に立てば、マッサージ機が行う施療動作を決定する判断基準としては、被施療者の心拍数及び血圧値等と比べて被施療者の疲労度の方がより適していると考えられる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−190616号公報
【特許文献2】
特開平9−192186号公報
【特許文献3】
特開平11−267166号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような生体情報又は疲労度を利用した従来のマッサージ機は、マッサージ機による施療を受けた後にその施療の効果がどの程度であったのかを客観的に確認することができなかった。そのため、その効果は主観的なものに頼らざるを得ないという問題があった。
【0007】
また、現代社会においては、肉体的な疲労よりもむしろストレス等に起因する精神的な疲労、特に脳の疲労の方が問題となっている。しかし、このような脳の疲労の度合いを、上述したような乳酸量及び血流量等に基づいて判断することは極めて困難であるという問題があった。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、施療の効果を客観的に確認することができるマッサージ機を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、被施療者の肉体的な疲労のみならず、脳の疲労をも和らげることができるマッサージ機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
脳の疲労度を判定するための指標としてフリッカー値が広く知られている。ここでフリッカー値とは、点滅する光が連続光として知覚されるか、断続光として知覚されるかの境目の周波数をいう。このフリッカー値は大脳皮質の活動状態に密接に関係しており、その値が低ければ低いほど脳が疲労していると考えることができる。
【0011】
そこで、本発明に係るマッサージ機は、被施療者の身体へ刺激を与えるためのマッサージ機構と、該マッサージ機構を駆動する駆動部と、該駆動部の動作を制御する制御部と、被施療者のフリッカー値を測定するフリッカー値測定部と、該フリッカー値測定部によって測定された施療前後での被施療者のフリッカー値に係るフリッカー値情報を出力する出力部とを備える。
【0012】
このように構成した場合、被施療者のフリッカー値をマッサージ前後で測定し、その測定結果を出力することによって、マッサージ前後でのフリッカー値の変化、すなわち脳の疲労度の変化を被施療者が確認することができる。したがって、被施療者は脳の疲労が軽減されたか否かを客観的に確認することができるようになる。
【0013】
また、前記発明に係るマッサージ機において、前記フリッカー値測定部は、複数の発光体を有しており、前記発光体のそれぞれを互いに異なる周波数で点滅させるように構成されていることが好ましい。このように構成した場合、各発光体の発光を比較するだけで容易にフリッカー値を測定することが可能となる。
【0014】
また、前記発明に係るマッサージ機において、前記制御部は、前記フリッカー値測定部によって測定されたフリッカー値に基づいて前記駆動部の動作を制御するように構成されていることが好ましい。これにより、脳の疲労度に応じた適切なマッサージを実現することができる。
【0015】
また、前記発明に係るマッサージ機において、前記測定されたフリッカー値に係る疲労度情報を記憶する記憶部を更に備え、前記出力部は、前記記憶部に記憶されている複数の疲労度情報を対応付けて出力するように構成されていることが好ましい。これにより、マッサージ前後でのフリッカー値の比較が容易となり、マッサージによる施療効果を容易に確認することができる。
【0016】
また、前記発明に係るマッサージ機において、音楽データを再生する音楽再生装置を更に備えることが好ましい。このようにマッサージ機によるマッサージとともにリラクゼーション効果を奏する音楽データを再生することによって、脳の疲労を和らげることが可能となる。
【0017】
また、前記発明に係るマッサージ機において、前記制御部は、前記音楽再生装置によって再生される音楽データに基づいて前記駆動部の動作を制御するように構成されていることが好ましい。
【0018】
また、前記発明に係るマッサージ機において、画像データを再生する画像再生装置を更に備えることが好ましい。このようにマッサージ機によるマッサージとともにリラクゼーション効果を奏する画像データを再生することによって、脳の疲労を和らげることが可能となる。
【0019】
また、前記発明に係るマッサージ機において、前記画像再生装置は携帯型端末に設けられていることが好ましい。同様にして、前記発明に係るマッサージ機において、前記出力部は携帯型端末に設けられていることが好ましい。ここでこのような携帯型端末としては、例えばPDA(Personal Digital Assistant)、携帯型電話機等が挙げられる。
【0020】
また、前記発明に係るマッサージ機において、前記携帯型端末は、前記制御部に対する指示を受け付けるための指示受付部と、該指示受付部によって受け付けられた指示に係る信号を前記制御部に出力する信号出力部とを備え、前記制御部は、前記指示に係る信号に基づいて前記駆動部の動作を制御すべくなしてあることが好ましい。これにより、別途リモートコントローラ等の操作機を設ける必要がなくなるため、製造コストの低減化を図ることができる。
【0021】
また、前記発明に係るマッサージ機において、被施療者の身体に外力を加え、該外力と身体の変位量とから被施療者の身体の硬度を検出する硬度検出器を更に備えることが好ましい。これにより、脳の疲労度のみではなく、肉体的な疲労度をも測定することが可能となる。
【0022】
また、前記発明に係るマッサージ機において、外部の装置と通信するための通信手段を更に備え、該通信手段を介して、前記測定されたフリッカー値に係る疲労度情報を前記外部の装置に対して送信するように構成されていることが好ましい。
【0023】
さらに、前記発明に係るマッサージ機において、前記通信手段は、携帯型端末に設けられていることが好ましい。
【0024】
また、本発明に係るマッサージシステムは、請求項1乃至請求項11の何れかに記載のマッサージ機と、該マッサージ機と通信可能に接続され、前記マッサージ機から送信されるデータを格納するデータ格納装置とを備えるマッサージシステムであって、前記マッサージ機は、前記フリッカー値測定部によって測定されたフリッカー値に係る疲労度情報を前記データ格納装置に対して送信する疲労度情報送信部を有し、前記データ格納装置は、前記マッサージ機から送信された疲労度情報を受信する疲労度情報受信部と、該受信部によって受信された疲労度情報を記憶する疲労度情報記憶部とを有することを特徴とする。このように構成した場合、施療者のフリッカー値に係る疲労度情報をデータ格納装置に蓄積することができる。したがって、マッサージ機側でそのような疲労度情報を管理する必要はない。また、このようにして蓄積された疲労度情報を医療機関等の専門機関に提供することによって、被施療者が、その専門機関から健康管理に関するアドバイスを受けること等が可能となる。
【0025】
また、前記発明に係るマッサージシステムにおいて、前記疲労度情報送信部は、携帯型端末に設けられていることが好ましい。
【0026】
また、前記発明に係るマッサージシステムにおいて、前記データ格納装置は、前記疲労度情報記憶部に記憶されている複数の疲労度情報を対応付けてなる対応情報を前記マッサージ機に対して送信する対応情報送信部を更に有し、前記マッサージ機は、前記データ格納装置から送信された対応情報を受信する対応情報受信部と、該受信部によって受信された対応情報を出力する出力部とを更に有することが好ましい。
【0027】
さらに、前記発明に係るマッサージシステムにおいて、前記疲労度情報送信部、前記対応情報受信部及び前記出力部は、携帯型端末に設けられていることが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。図1に示すように、本実施の形態に係るマッサージ機1は、座部5、背凭れ部6、及びフットレスト7から主として構成されている。座部5は、水平配置された棒状の脚部5aをその下部両側に夫々有する基台5bの上部に、クッション部5cが配されて構成されている。またクッション部5cは、ウレタンフォーム、スポンジ、又は発泡スチロール製の内装材(図示せず)が基台5bの上面に載置されており、更にこれをポリエステル製の起毛トリコット、合成皮革、又は天然皮革等からなる外装材にて覆って構成されている。
【0030】
座部5の上部前側には、被施療者の足首及び脹脛をマッサージするためのフットレスト7の上端部が枢着されている。これにより、フットレスト7は、その上端部を中心にして前後に回動可能とされている。
【0031】
更に座部5の後部には、背凭れ部6が設けられている。背凭れ部6は、被施療者の上半身を支持すべく、一般的な体格の成人がマッサージ機1に着座した際に、該成人の身体の一部がその外部にはみ出ない程度の大きさとされており、前面視略長方形をなしている。背凭れ部6の下端部は、座部5の後部に横方向の枢軸によって枢支されており、この枢軸を中心に背凭れ部6が回動することにより、前後にリクライニングが可能とされている。また背凭れ部6の両側部には、基台5bに固定支持された肘掛け部5dが夫々設けられている。
【0032】
背凭れ部6の内部には、図2に示すようなマッサージ機構8が設けられている。図2は、本発明の実施の形態1に係るマッサージ機1が有するマッサージ機構8の構成を示す分解斜視図である。マッサージ機構8は被施療者の身体に機械的刺激を与える4つの施療子9とこの施療子9を変位駆動するモータ10、11とを有している。施療子9は2つのV字状のアーム12の先端それぞれに取り付けられている。各アーム12は、略V字状をなす2つのコンロッド13に所定の範囲内で回転可能であるようにそれぞれ取り付けられている。各コンロッド13には、嵌合孔14が設けられており、この嵌合孔14に回転軸15の両端に設けられた傾斜部16が遊嵌されている。この傾斜部16は、回転軸15に対して所定角度傾斜した状態で設けられたものである。回転軸15の中間部分には、ヘリカルギヤ17aが同軸的に設けられており、このヘリカルギヤ17aがウォーム17bと噛合している。このように、ヘリカルギヤ17aとウォーム17bとでウォームギヤ機構17が構成されている。
【0033】
ウォーム17bの一端には、プーリ18aが同軸的に設けられており、ベルト18bによってこのプーリ18aとモータ10の出力軸に設けられたプーリ18cとが連結されている。従って、モータ10の回転運動はベルト18bを介してウォーム17bへ伝達され、ウォーム17bの回転によって回転軸15が回転する。そして、回転軸15の回転に伴い、傾斜部16が円錐形の軌跡を描くように変位し、これによってコンロッド13が規則的に動作して、左右の施療子9が近接・離反するように左右及び上下方向へ略楕円を描くように移動する。これが施療子9の揉み動作となる。なお、施療子9の揉み動作には、左右の施療子9が近接するときに前方(施療者側)へ移動し、左右の施療子9が離反するときに後方へ移動する動作も含まれる。このように、揉み動作では、施療子9が3次元的に移動することとなる。
【0034】
また、図2に示すように、コンロッド13の下部には嵌合穴19が設けられており、この嵌合穴19に連結部材20に設けられた突出部21が挿入されている。連結部材20には、横方向の孔22が設けられており、この孔22に、回転軸23の両端部に設けられた偏心部24が遊嵌している。また、回転軸23の中間部分にはプーリ25aが同軸的に設けられており、ベルト25bによってこのプーリ25aとモータ11の出力軸に設けられたプーリ25cとが連結されている。従って、モータ11の回転運動はベルト25bを介して回転軸23に伝達され、回転軸23の両端の偏芯部24の公転によって連結部材20が略上下に移動する。この結果、コンロッド13が嵌合孔14を中心に往復回動するので施療子9が円弧を描くように略上下に往復移動する。これが施療子9の叩き動作となる。
【0035】
このように、モータ10の駆動によって施療子9の揉み動作が、モータ11の駆動によって施療子9の叩き動作が行われ、モータ10、11を同時に駆動することにより、両動作が合成されて行われることとなる。もちろん、各動作を独立に行うことも可能である。
【0036】
このようなマッサージ機構8は、図1に示すようにガイドレール26に支持されている。ガイドレール26は、マッサージ機構8の昇降を案内するように構成されており、これによって背凭れ部6の下部に設けられたモータ27を駆動した場合に、マッサージ機構8がガイドレール26に沿って昇降することが可能とされている。
【0037】
また、本実施の形態に係るマッサージ機1は、図1に示すとおり、リモートコントローラ30を備えている。このリモートコントローラ30は、キー入力が可能な操作部30aと、液晶ディスプレイ等で構成された表示部30bとを有している。そして、被施療者によって操作部30aが操作された場合、その操作に応じた出力信号を発生するように構成されている。リモートコントローラ30からの出力信号はマッサージ機1の本体側に入力され、これによって被施療者からの動作指示がマッサージ機1の本体側に与えられることになる。
【0038】
また、リモートコントローラ30は、フリッカー値測定部30cを更に有している。このフリッカー値測定部30cは、5個の発光ダイオード(LED)31a,31b,31c,31d,31eがこの順に横方向に配列されて構成されている。本発明では、これらのLED31a,31b,31c,31d,31eを後述するようにして点滅させることにより被施療者のフリッカー値の測定処理を実行する。なお、本実施の形態ではフリッカー値測定部30cが5個のLEDから構成されているが、この数に限定されるわけではなく、少なくとも2個以上のLEDから構成されていればよい。
【0039】
さらに、このリモートコントローラ30には、フリッカー値測定部30cの周囲を覆うように形成された遮光部32が設けられている。これにより、被施療者のフリッカー値を測定するときに、LED31により発せられた光以外の外部光が被施療者の視界に入射することを防止することができる。したがって、被施療者のフリッカー値を高精度に測定することが可能となる。
【0040】
図3は、本発明の実施の形態1に係るマッサージ機1の構成を示すブロック図である。図1をも併せて参照すると、マッサージ機1の背凭れ部3の下部には、制御部40が内蔵されている。この制御部40は、図3に示すように、CPU41、ROM42、RAM43、入出力インタフェース44、外部記憶装置48から主として構成されている。
【0041】
CPU41は、ROM42などからRAM43にロードされたプログラムを実行することが可能である。
【0042】
ROM42は、EEPROM、フラッシュメモリ等の書き換え可能な素子から構成されており、CPU41によって実行されるプログラム及び各種のデータ等が記憶されている。このROM42に記憶されているプログラムには、マッサージ機構8の動作パターンを示す制御プログラム(以下、マッサージプログラムという)が含まれる。CPU41がROM42に記憶されているプログラムを実行することにより、本実施の形態に係るマッサージ機1に後述するような動作を行わせることができる。
【0043】
RAM43は、SRAM又はDRAM等により構成されている。RAM43は、ROM42に記憶されているプログラムを実行するときに、CPU41の作業領域として利用される。
【0044】
外部記憶装置48は、書き換え可能な光ディスクを読み書きする光ディスクドライブ又は磁気ディスクを読み書きする磁気ディスクドライブ等で構成されており、CD−RW(Rewritable)、フレキシブルディスク等の可搬型記録媒体に記録されている情報の読み出し、及び可搬型記録媒体への情報の書き込みを行うことが可能である。
【0045】
入出力インタフェース44は、例えばUSB、IEEE1394、RS-232C等のシリアルインタフェース、SCSI、IDE、IEEE1284等のパラレルインタフェース、D/A変換器、A/D変換器等からなるアナログインタフェース等により構成されている。この入出力インタフェース44には、前述したリモートコントローラ30が接続されている。
【0046】
また、入出力インタフェース44には、モータ10、11、27を夫々駆動するための駆動回路45、46、47が接続されている。これらの駆動回路は、図示しない電源に接続されており、入出力インタフェース44から出力されたパルス信号に応じた電流をモータ10、11、27に夫々供給するようになっている。更に具体的に説明すると、CPU41がモータ10、11、27の回転方向及び回転速度を決定し、決定した回転方向及び回転速度に応じたパルス信号を発生させるように、入出力インタフェース44が備えるパルス発生器に指示信号を与える。パルス発生器は、CPU41から指示されたパルス幅のパルス信号を発生し、駆動回路45、46、47に与える。このようなPWM制御により、駆動回路45、46、47はモータ10、11、27にパルス信号に応じた電流を供給し、モータ10、11、27を所要の回転方向、回転速度にて駆動する。以下では、CPU41が入出力インタフェース44に出力させるパルス信号を制御信号と呼ぶことにする。
【0047】
なお、モータ10、11、27はDCサーボモータであっても、ACサーボモータであってもよい。また、このような駆動対象のモータの種類に応じて駆動回路45、46、47の構成が変更されることは言うまでもない。
【0048】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の動作について説明する。
【0049】
図4は、本実施の形態に係るマッサージ機の動作の手順の一例を示すフローチャートである。まず、マッサージ機1は、被施療者のフリッカー値を取得する(S101)。ステップS101において、リモートコントローラ30が備えるフリッカー値測定部30cを構成する複数のLED31は、互いに異なる所定の周波数で点滅する。より詳細には、リモートコントローラ30は、LED31aから31eに向かうにしたがって高い周波数で点滅するように各LED31の点滅を制御する。例えば、LED31aを30Hzで、LED31bを32Hzで、LED31cを34Hzで、LED31dを36Hzで、LED31eを38Hzでそれぞれ点滅させる。
【0050】
被施療者は、フリッカー値測定部30cの各LED31の点滅を観察し、その結果断続光ではなく連続光を発していると知覚したうちの最低の周波数で点滅しているLED31を特定する。そして、その特定したLED31を識別する情報をリモートコントローラ30が備える操作部30aを用いて入力する。この入力を受けたマッサージ機1は、該入力で識別されたLED31の点滅周波数を被施療者の臨界融合周波数(CFF:Critical Fusion Frequency)、すなわちフリッカー値と判断する。
【0051】
なお、LED31のそれぞれの点滅周波数は固定値であってもよく、被施療者によって変更可能であってもよい。
【0052】
このように、複数のLEDの点滅を比較することによってフリッカー値を測定する場合、1個のLEDの点滅周波数を変化させることによってフリッカー値を測定する場合と比べて、点滅周波数の差異をより細かく知覚することができる。したがって、フリッカー値測定部30cでは、1個のLEDの点滅周波数を変化させることによってフリッカー値を測定する装置よりも高い精度でフリッカー値を測定することができる。
【0053】
以上のようにして測定されたフリッカー値を、リモートコントローラ30が備える表示部30bに表示させる(S102)。これにより、被施療者は、マッサージ前のフリッカー値を確認することができる。
【0054】
次に、被施療者は、被施療者によるリモートコントローラ30の操作部30aを操作することによってマッサージプログラムを選択する。リモートコントローラ30は、被施療者の操作に応じた信号を制御部40に対して出力する。制御部40は、リモートコントローラ30から入力された信号に基づいて被施療者が選択したマッサージプログラムを特定する(S103)。
【0055】
マッサージ機1は、ステップS103にて特定したマッサージプログラムにしたがってマッサージ動作を開始する(S104)。具体的には、その特定したマッサージプログラムにしたがって、CPU41が入出力インタフェース44から制御信号を出力する。このようにして出力された制御信号は、駆動回路45,46,47に与えられる。駆動回路45,46,47は、与えられた制御信号にしたがって、モータ10,11,27を夫々駆動する。そして、モータ10及び/又はモータ11が動作することにより、施療子9が揉み動作及び/又は叩き動作を行い、その結果被施療者の胴体の背部(背中)に機械的な刺激が与えられる。また、モータ27が動作することにより、マッサージ機構8が昇降されることとなる。
【0056】
マッサージ機1は、マッサージプログラムによって定められた時間だけマッサージ動作を継続した後、マッサージ動作を終了する(S105)。
【0057】
マッサージ機1によるマッサージ動作の終了を確認した被施療者は、マッサージ前と同様にして再度フリッカー値の測定を試みる。その結果、マッサージ機1は、上述したようにして被施療者のフリッカー値を取得する(S106)。
【0058】
マッサージ機1は、マッサージ前後でのフリッカー値を比較し、その結果疲労度が改善されたか否かの診断処理を実行する(S107)。具体的には、マッサージ機1は、マッサージ前のフリッカー値と比べてマッサージ後のフリッカー値が高い場合は疲労度が改善されたと診断し、同じくマッサージ後のフリッカー値が同じか又は低い場合は疲労度が改善されなかったと診断する。なお、マッサージ前後でのフリッカー値の差に基づいて定められる数値、例えば前記差が大きければ大きいほどその値も大きくなり、前記差が小さければ小さいほどその値も小さくなるような数値を疲労改善度として提示するようにしてもよい。
【0059】
次に、マッサージ機1は、ステップS107にて実行した診断処理の結果を示す診断結果情報、及びステップS101にて取得したマッサージ前のフリッカー値とステップS106にて取得したマッサージ後のフリッカー値とをリモートコントローラ30が備える表示部30bに表示させる(S108)。
【0060】
図5は、フリッカー値及び診断結果情報の表示例を示す概念図である。図5に示すとおり、表示部30bにおける表示領域300にはマッサージ前及びマッサージ後のフリッカー値が対応付けられて表示される。また、表示部30bにおける表示領域301には「疲労度が改善されました」などの診断結果情報が表示される。これにより、被施療者は、マッサージ機1のマッサージによってフリッカー値がどのように変化したのかを知ることができ、疲労度が改善したか否かを容易に確認することができる。したがって、被施療者はマッサージ機1によるマッサージの効果を客観的に把握することが可能となる。
【0061】
次に、マッサージ機1は、マッサージ前後でのフリッカー値及び診断結果情報をROM42に記憶する(S109)。マッサージ機1は、被施療者の操作に応じて、ROM42に記憶されたフリッカー値及び診断結果情報をリモートコントローラ30が備える表示部30bに表示させる。これにより被施療者は現在のフリッカー値及び診断結果情報のみならず、過去のフリッカー値及び診断結果情報を確認することができる。この場合、複数のフリッカー値等を種々の形式でグラフ表示することにより、被施療者がフリッカー値の推移を容易に確認することができるようにしてもよい。これにより、被施療者はフリッカー値等の履歴を把握することができるため、日々の健康管理に役立てることができるようになる。
【0062】
また、マッサージ機1は、被施療者の操作に応じて、ROM42に記憶されたフリッカー値及び診断結果情報を可搬型記録媒体に書き込むように外部記憶装置48に指示する。その結果、フリッカー値及び診断結果情報が記録された可搬型記録媒体が作成される。これを医療機関等の専門機関に提供し、その専門機関からアドバイスを受けることによって、健康管理に役立てることができるようになる。
【0063】
なお、前述したステップS102及びS108ではフリッカー値を表示しているが、フリッカー値に基づいて算出された数値を表示したり、フリッカー値に応じて変化する画像等を表示したりしてもよい。
【0064】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るマッサージ機は、被施療者の疲労度に応じた適切なマッサージを実行することができるものである。なお、本実施の形態に係るマッサージ機の構成については実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0065】
以下、本発明の実施の形態2に係るマッサージ機の動作について、図1及び図3、並びに図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0066】
本実施の形態に係るマッサージ機1は、実施の形態1におけるステップS101と同様にして被施療者のフリッカー値を取得し(S201)、取得したフリッカー値をリモートコントローラ30の表示部30bに表示させる(S202)。
【0067】
次に、マッサージ機1は、前記取得したフリッカー値の解析処理を実行する(S203)。この解析処理には、例えばROM42に予め記憶されている年齢及び性別等の属性に応じて規定された標準的なフリッカー値と前記取得したフリッカー値とを比較し、その差異等に基づいて被施療者の疲労度を算出する処理等が含まれる。
【0068】
マッサージ機1は、上述した解析処理の結果に基づいて、ROM42に記憶されている複数のマッサージプログラムから特定のマッサージプログラムを選択する(S204)。この場合、例えば上述した解析処理の結果により被施療者の疲労が激しいと判断したときにはマッサージ効果が高い刺激を比較的長い時間行うようなマッサージプログラムを選択する等、被施療者の疲労度に応じてマッサージプログラムを選択する。そして、その選択したマッサージプログラムがどのような目的(例えば、蓄積している疲労を改善する目的等)のものであるのかを示すマッサージ目的情報をリモートコントローラ30の表示部30bに表示させる(S205)。
【0069】
被施療者は、表示部30bに表示されているマッサージ目的情報を確認し、そのマッサージ目的情報に係るマッサージプログラムにしたがったマッサージの実行を許可するか否かを操作部30aを用いて入力する。マッサージ機1は、その入力がマッサージの実行が許可されなかったと判定した場合(S206でNO)、ステップS204に戻り、先に選択したマッサージプログラムとは異なるマッサージプログラムを選択する。これ以降、ステップS206にてマッサージの実行が許可されたと判定するまでステップS204乃至S206を繰り返す。そして、ステップS206にてマッサージの実行が許可されたと判定した場合(S206でYES)、マッサージ機1は、実行が許可されたマッサージに係るマッサージプログラムにしたがってマッサージ動作を開始し(S207)、そのマッサージプログラムによって定められた時間だけマッサージ動作を継続した後にマッサージ動作を終了する(S208)。
【0070】
マッサージ機1によるマッサージ動作の終了を確認した被施療者は、マッサージ前と同様にして再度フリッカー値の測定を試みる。その結果、マッサージ機1は、被施療者のフリッカー値を取得し(S209)、その取得したフリッカー値をリモートコントローラ30の表示部30bに表示させる(S210)。
【0071】
その後は実施の形態1におけるステップS107と同様にして診断処理を実行し(S211)、同じくステップS108と同様にしてマッサージ前後でのフリッカー値及び診断結果情報をリモートコントローラ30の表示部30bに表示させる(S212)。
【0072】
以上のように、本実施の形態に係るマッサージ機1は、マッサージ前の被施療者のフリッカー値に基づいてマッサージプログラムを選択し、そのマッサージプログラムにしたがってマッサージを行う。そのため、本実施の形態に係るマッサージ機1は被施療者の疲労度に応じた適切なマッサージを実行することが可能となる。
【0073】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係るマッサージ機は、音声データ及び画像データを再生することができ、しかも音声データに同調してマッサージ動作を実行するものである。
【0074】
図7は、本発明の実施の形態3に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。また、図8は、本発明の実施の形態3に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【0075】
本実施の形態に係るマッサージ機1が備える制御部50は、音声データにしたがってマッサージ動作用のモータ10,11,27の駆動回路45,46,47の動作を制御できるように構成されている。図8に示すとおり、制御部50は、音響信号の周波数帯を選択して通過せしめる複数のフィルタ(図示せず)を有する周波数帯選択装置51と、選択された音響信号の波形を変換する波形変換装置52とを備えている。これらの周波数帯選択装置51及び波形変換装置52は入出力インタフェース44に接続されている。
【0076】
周波数帯選択装置51は、上述したフィルタとして、例えば、所定の周波数より高い周波数のみを通過せしめるハイパスフィルタ、所定の周波数より低い周波数のみを通過せしめるローパスフィルタ、特定周波数帯の信号のみを通過せしめるバンドパスフィルタ等を備えている。
【0077】
また、波形変換装置52は平滑回路を備えている。図9に示すように、平滑回路は整流機能を有した、例えば半波整流平滑回路52a、または図10に示すように、全波整流平滑回路52bを備えている。図9及び図10において、(a)は音響信号の波形を、(b)は平滑回路を、(c)は平滑回路からの出力信号を夫々示している。また符号Dはダイオードを、符号Cはコンデンサを、符号Rは抵抗を夫々示している。なお、波形変換装置52は、このような平滑回路52a,52bに加えて、微分回路、積分回路等を備えている。
【0078】
本実施の形態に係るマッサージ機1は、CDプレーヤ53を備えている。このCDプレーヤ53は周知のものであり、デジタルの音声データが記録されているCDから音声データを読み取り、その読み取った音声データをアナログ化して音響信号として出力するように構成されている。このようにしてCDプレーヤ53から出力された音響信号は、Lチャネル及びRチャネルのステレオ化されたオーディオ信号であり、このオーディオ信号が背凭れ部6の左右側部の上端部それぞれに配設されているスピーカ55に入力される。ここで、スピーカ55は入力されたオーディオ信号を音響に変換して出力する。
【0079】
また、CDプレーヤ53から出力されたオーディオ信号は、スピーカ55の他に、制御部50にも入力される。この場合、制御部50は、入力されたオーディオ信号を用いて後述するような処理を実行し、その結果音声データにしたがったマッサージ動作を実現する。
【0080】
制御部50が備えるROM54には、例えば海岸沿いの波を撮影して得られた動画、又は木漏れ日がもれる山間の風景若しくは日溜まりの中に広がる花畑を撮影して得られた静止画等、リラクゼーション効果を奏する画像データが予め記憶されている。このROM54に記憶されている画像データは、マッサージ機1のマッサージ動作中に、リモートコントローラ30が備える表示部30bに表示される。
【0081】
なお、本実施の形態に係るマッサージ機1のその他の構成については実施の形態1の場合と同様であるので同一符号を付して説明を省略する。
【0082】
次に、以上のように構成された実施の形態3に係るマッサージ機1の動作について説明する。
【0083】
本実施の形態に係るマッサージ機1は、実施の形態1の場合と同様にして、リモートコントローラ30が備えるフリッカー値測定部30cを用いて被施療者のフリッカー値を取得し、その取得したフリッカー値を表示部30bに表示させる。
【0084】
被施療者は、表示部30bに表示されているマッサージ前のフリッカー値を確認した後、所望のCDをCDプレーヤ53に装着し、所望の曲を選択して再生ボタンを押す。その結果、CDプレーヤ53は選択された曲に係るオーディオ信号をスピーカ55及び制御部50に出力する。スピーカ55は、入力されたオーディオ信号を音響に変換して出力する。これにより被施療者はCDに記録されている音楽を聴くことができる。
【0085】
一方、制御部50に入力されたオーディオ信号は、周波数帯選択装置51にて特定のフィルタにかけられる。ここで用いられるフィルタは、被施療者が選択することができるようにしてもよく、自動的に選択されるようにしてあってもよい。なお、このようにしてフィルタを選択することによって、音楽を構成する各パート(例えばピアノ、ドラム、ギター等)のうち所望のパートに係るオーディオ信号を抽出して利用すること等が可能となる。
【0086】
このようにして周波数帯選択装置51にてフィルタにかけられて通過したオーディオ信号は、波形変換装置52にて所定の波形の信号に変換される。具体的には、オーディオ信号を平滑回路52a,52bで平滑化してモータを駆動するのに十分な電力を形成するとともに、微分回路によってオーディオ信号にメリハリを付けたり、積分回路によって緩やかさを付けたりする処理を行う。
【0087】
CPU41は、上述したようにして波形の変換がなされたオーディオ信号を、モータ10,11に与える制御信号として入出力インタフェース44に出力させる。その結果、モータ10,11の動作はオーディオ信号に応じて制御される。これにより、施療子9の揉み動作及び叩き動作がオーディオ信号に同調して行われることになる。
【0088】
マッサージ機1は、所定の時間マッサージ動作を実行した後、マッサージ動作を終了する。被施療者は、マッサージ動作の終了を確認した場合、マッサージ前と同様にして再度フリッカー値の測定を試みる。その結果、マッサージ機1は、マッサージ後の被施療者のフリッカー値を取得する。そして、マッサージ機1は、実施の形態1の場合と同様にして診断処理を実行し、その結果得られた診断結果情報及びマッサージ前後でのフリッカー値を表示部30bに表示させる。これにより、被施療者はマッサージ機1によるマッサージの効果を客観的に把握することが可能となる。
【0089】
また、被施療者は、選択された曲をスピーカ55を通じて聴きながらその曲に応じたマッサージを受けることになるため、単にマッサージを受ける場合と比べてより高いリラクゼーション効果を得ることができる。そのため、肉体的な疲労のみならず脳の疲労をも和らげることが可能となる。
【0090】
さらに、マッサージ機1が上述したようにしてマッサージ動作を行っている間、リモートコントローラ30が備える表示部30bにはROM54に記憶されている画像データが表示される。このようにして表示される画像データは、上述したようにリラクゼーション効果を奏するものであり、被施療者はこの画像を見ながら施療を受けることによって脳の疲労を和らげる効果がより一層期待できる。
【0091】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係るマッサージ機は、PDAなどの携帯型端末を用いてフリッカー値の表示等を行うように構成されたものである。
【0092】
図11は、本発明の実施の形態4に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。また、図12は、本発明の実施の形態4に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【0093】
図11及び図12に示すとおり、本実施の形態に係るマッサージ機1は、表示部60aおよび操作部60bを具備するPDA60を備えている。このPDA60は、基台5bに設けられた端子61を介してマッサージ機1の制御部40が備える入出力インタフェース44に接続されている。また、PDA60は、所定の記憶領域を有する記憶部63を具備しており、マッサージ機1の制御部40から出力された各種のデータを当該記憶部に記憶するとともに、これらのデータを用いて後述するような処理を実行する。
【0094】
なお、本実施の形態に係るマッサージ機1のその他の構成については実施の形態1の場合と同様であるので同一符号を付して説明を省略する。
【0095】
次に、以上のように構成されている本実施の形態に係るマッサージ機の動作について説明する。
【0096】
本実施の形態のマッサージ機1の制御部40は、実施の形態1の場合と同様にしてマッサージ前後で被施療者のフリッカー値を取得する。そして、そのようにして取得した被施療者のフリッカー値を示すデータが、入出力インタフェース44を介してPDA60に出力される。
【0097】
PDA60は、マッサージ機1の制御部40から出力されたマッサージ前後での被施療者のフリッカー値を示すデータの入力を受けると、当該データを記憶部63に記憶する。これにより、PDA60は、マッサージ動作が実施されるごとに被施療者のフリッカー値を示すデータを記憶することになる。このようにして記憶部63に記憶されたデータは、被施療者からの指示にしたがった形式で表示部60aに表示される。ここで、記憶部63に記憶されているデータの表示形式には、例えばマッサージ前(又はマッサージ後)のフリッカー値のグラフ表示(図13(a)参照)、及びマッサージ前後のフリッカー値の差に基づいて得られた疲労改善度のグラフ表示(図13(b)参照)などが含まれる。
【0098】
PDA60は、リモートコントローラ30と異なり、独自に高度な情報処理能力を有している。そのため、リモートコントローラ30と比べて、高度な情報処理を容易に実行させることが可能である。また、PDA60の場合はソフトウェアを書き換えることによって所望の処理を実行させることができる。そのため、リモートコントローラ30と比べて、多くの種類の高度な情報処理を実行させることができるため、種々の形式でフリッカー値、疲労改善度等を容易に表示させることができる。
【0099】
ところで、本実施の形態に係るマッサージ機1では、被施療者がマッサージ機1に対して動作指示を行うために用いられるリモートコントローラ30を設けているが、このリモートコントローラ30の機能(例えば、被施療者から入力を受け付けて該入力に応じた信号をマッサージ機1の本体側へ出力する機能、及び各種の情報を表示画面に表示する機能等)をPDA60が有することによって、リモートコントローラ30を設けない構成とすることも可能である。このような構成とする場合、フリッカー値測定部30cを単体の装置とし、そのフリッカー値測定部30cを用いて被施療者のフリッカー値を測定できるようにする。また、そのフリッカー値測定部30cをPDA60に接続し、PDA60を操作することによって被施療者のフリッカー値を測定できるようにしてもよい。さらに、PDA60が備える表示部60a内にLEDを模した画像を表示する領域を設けることにより、PDA60がフリッカー値測定部30cの機能を有するような構成としてもよい。
【0100】
上述したようにリモートコントローラ30を設けない構成とした場合、リモートコントローラ30の表示部30bに表示すべき情報はPDA60の表示部60aに表示されることになる。例えば、PDA60の表示部60aに、図14(a)に示すようにマッサージ機1が実行する各種のマッサージコースの説明を表示したり、図14(b)に示すように日溜まりの中に広がる花畑等のリラクゼーション効果を奏する画像を表示したりする。一般に、マッサージ機に備えられているリモートコントローラの表示画面よりもPDAの表示画面の方がサイズが大きく且つ高解像度である。そのため、リモートコントローラ30に表示すべき情報を単にPDA60の表示部60aに表示させただけではなく、被施療者にとって見易い画面表示を実現することができるという利点がある。
【0101】
このようにPDAの表示画面のサイズが大きく、しかも高解像度で表示できるため、通常ではリモートコントローラには表示させることが困難な情報をPDAにて表示させることも可能である。そのような情報としては、例えばマッサージ機1の取扱説明書の内容などが挙げられる(図15参照)。
【0102】
また、PDA60が音声合成機能を有しており、表示部60aに表示される内容等を音声で出力できるように構成されていてもよい。
【0103】
以上のように、PDA60を高機能且つ多機能なリモートコントローラとして利用することができる。また、市販されているPDAに特定のソフトウェアを組み込むことによって前述したような機能を有するPDA60を容易に実現することができるため、別途リモートコントローラを設ける場合と比べて製造コストを低く抑えることが可能となる。
【0104】
なお、本実施の形態のマッサージ機1が、実施の形態2の場合と同様にして音声に同調してマッサージ動作を行うように構成されていてもよいことは言うまでもない。この場合、PDA60が音声データを再生する機能を有するようにしてもよい。
【0105】
(実施の形態5)
実施の形態1乃至実施の形態4では、脳の疲労と関連のあるフリッカー値を用いて被施療者の疲労度を測っている。これに対し、実施の形態5に係るマッサージ機は、フリッカー値とともに、肉体的な疲労と関連のある指標を用いて被施療者の疲労度を測るものである。
【0106】
被施療者の肉体的な疲労と関連のある指標としては、前述した特許文献3に開示されているような乳酸量、血流量等、各種のものを利用することができる。本実施の形態では、被施療者の肉体的な疲労と関連のある指標として、被施療者の筋肉の硬さ(筋硬度)を利用する場合について例示する。この筋硬度を解析することにより、被施療者自身では明確に認識することが困難な筋肉の凝り等を把握することが可能となる。
【0107】
このような被施療者の筋硬度を測定するために、実施の形態5に係るマッサージ機は次のように構成されている。
【0108】
図16は、本発明の実施の形態4に係るマッサージ機が有するマッサージ機構の構成を示す分解斜視図である。図16に示すように、V字アーム12の上部先端にはそれぞれ筋硬度計測装置70が配設されている。各V字アーム12の下部先端には一個の施療子71aが取り付けられているが、上部先端には上下に間隔をおいて二個の施療子71bが取り付けられている。換言すれば、V字アーム12の上部先端には上下に間隔をおいて二個の施療子71bを備えた筋硬度計測装置70が取り付けられている。前述したとおり、マッサージ機構8はガイドレール26に沿って昇降するため、それに伴い、筋硬度計測装置70が被施療者の背骨に沿って昇降することになる。また、施療子71は揉み動作によって偏心運動をするので、それに伴い、筋硬度計測装置70は単に上下方向のみに位置を変えるのではなく、上記揉み動作によって横方向(昇降方向に垂直な方向)にも移動することができる。したがって、被施療者の身体の広い範囲について筋硬度を測定することが可能である。
【0109】
図17に示すように、筋硬度計測装置70は、先端に圧力センサ72を有する可動棒部材73と、この可動棒部材73をその中心軸方向に進退させるためのリニアアクチュエータ(以下、単にアクチュエータという)74と、可動棒部材73の移動距離を検出するための距離センサ75と、これら可動棒部材73、リニアアクチュエータ74、及び距離センサ75を収納したハウジング76とを備えている。可動棒部材73には距離センサ75に連結するための指針73aが取り付けられている。圧力センサ72、アクチュエータ74、及び距離センサ75にはそれぞれ様々な機構が採用されうる。圧力センサ72は被施療者の身体を押圧したときの反力を検出するものである。
【0110】
この筋硬度計測装置70は、その圧力センサ72の先端が、二個の施療子71bの前端を結ぶ仮想直線Lよりも若干寸法後退した位置に来るように配置されている。上記仮想直線Lが被施療者の身体の表面に対応する。したがって、マッサージを施すときには圧力センサ72が被施療者の身体に接触することがない。そして、この圧力センサ72は被施療者の身体の筋硬度を測定するときに、図17に二点鎖線で示すように上記仮想直線Lより外方に突出させられる。上記可動棒部材73は、その中心軸が両施療子71bの上記仮想直線Lに垂直となるように配設されている。両施療子71bの外径が等しければ、両施療子71bの中心同士を結ぶ仮想直線に垂直の方向となる。
【0111】
圧力センサ72は安価な導電ゴム式のセンサが採用されている。このセンサは、導電ゴムに電圧を印加した状態で対象に押圧すれば、導電ゴムに歪みが生じる結果電気抵抗が変化するので、この電気抵抗の変化量から歪み量を検出し、歪み量を押圧による圧力に変換するものである。導電ゴム以外には、たとえば歪みゲージを採用することもできる。歪みゲージを可動棒部材73等の押圧による応力が生じる部材に貼設し、押圧に伴う歪みを検出して圧力に換算するものである。また、圧電式又はピエゾ式の半導体圧力センサを採用してもよい。歪みゲージ式又は半導体式は精度が高いので好ましい。
【0112】
なお、本実施の形態に係るマッサージ機のその他の構成については実施の形態1の場合と同様であるので同一の符号を付して説明を省略する。
【0113】
以上のように構成された筋硬度計測装置70は、作動していないときには二個の施療子71bがともに被施療者の身体に当接した状態で、圧力センサ72には押圧力が付加されない。しかし、筋硬度計測装置70が作動して可動棒部材73が前進すると、圧力センサ72が上記仮想直線Lより前方に突出して被施療者の身体をその表面に対してほぼ垂直に押圧する。また、被施療者の身体の表面が曲面であっても、二個の施療子71bがこの表面に常に接しているので、圧力センサ72が被施療者の身体をほぼ垂直に押圧する。したがって、身体のいずれの部位であっても圧力(反力)測定のメカニズムが一定となり、信頼性のある筋硬度を得ることができる。
【0114】
次に、筋硬度測定装置70を用いて行われる筋硬度の測定処理の詳細について説明する。
【0115】
筋硬度を測定するために可動棒部材73を進出させると、被施療者の身体に当接する。さらに進出させると圧力センサ72が検出する圧力値が増加する。この状態を図18のグラフに示す。図18に示すグラフおいて、縦軸は圧力センサ72による検出反力値Rfを表し、横軸は圧力センサ72の被施療者に向かって進出した距離Xを表す。図中のB点は圧力センサ72(可動棒部材73)の進出開始点である。C点は圧力センサ72が進出して被施療者の身体に当接した点を示している。すなわち、反力検出位置(反力上昇開始点)Cが自動的に検出され、これが身体当接点であると判断される。C点からD点までは圧力センサ72が進出を続けて被施療者の身体を押圧している状態を表している。D点は圧力センサ72が進出を停止した点を表している。C点からD点までの筋硬度は検出反力値Rfを進出距離Xによって微分することにより評価される。たとえば、得られた圧力変化曲線を、ある数式(たとえば指数関数等)によって近似し、その係数によって筋硬度を評価するのである。また、疲労度は筋硬度から作成された筋硬度情報の履歴を比較することにより、比較対象とするデータの測定されたときの体調に対し、比較したデータが測定されたときの体調において、どの部位がどの程度疲労しまたは回復したのかをその割合で示すことによって評価することができる。さらに、筋疲労はC点からD点までの検出反力値を進出距離によって積分して得られる筋硬度計測装置70の仕事量(図中の面積S)から評価することも可能である。
【0116】
C点からD点までの圧力センサ72の進出距離は予め設定されているが、この距離に至る前(D点に至る前)に反力値が急上昇すれば圧力センサ72の進出を停止させる。これは、被施療者の身体部分によっては表面から骨までの距離(肉の厚さ)が小さいところがあるからであり、かかる部位においてはさらなる筋硬度の計測ができないからである。圧力センサ72の進出を停止させる基準として、上限反力値を設定してもよく、また、進出距離に対する反力の上昇率の上限値を設定してもよい。
【0117】
本実施の形態に係るマッサージ機は、以上のようにして被施療者の各部位の筋硬度を測定する。より具体的には、マッサージ機構8が被施療者の肩位置から所定の経穴位置(通常は肩位置から最も近い経穴)まで移動して止まり、そこで被施療者の身体(経穴)に筋硬度計測装置70を作動させて経穴位置での筋硬度を測定する。次に、マッサージ機構8は次の経穴位置まで移動して止まり、そこで同様に筋硬度計測装置70を作動させて経穴位置での筋硬度を測定する。この動作を予め定められた経穴の全てに対して行う。
【0118】
このようにして被施療者の筋硬度を測定するとともに、実施の形態1の場合と同様にして被施療者のフリッカー値を測定する。そして、測定された筋硬度及びフリッカー値をリモートコントローラの表示部に表示した後、図4に示すフローチャートにおけるステップS103からS107を実行する。そして、マッサージ後の筋硬度及びフリッカー値をマッサージ前と同様にして測定し、測定された値を表示する。これにより、被施療者はマッサージ前後での筋硬度及びフリッカー値の変化を確認することができ、脳の疲労のみならず肉体的な疲労が改善されたか否かを客観的に確認することができる。
【0119】
また、被施療者の筋硬度及びフリッカー値をマッサージ前に測定した後、実施の形態2の場合と同様にして解析処理を実行して、その解析処理の結果に基づいて選択されたマッサージプログラムを実行することによって、被施療者の疲労度に応じた適切なマッサージを行うようにしてもよい。この場合、筋硬度及びフリッカー値の測定処理に先立って問診を行い、その問診の結果を加えた上で上記解析処理を行うことが好ましい。これにより、被施療者の疲労度を高い精度で解析することが可能となるからである。前述した問診は、例えば食欲の有無、身体のだるさの有無、睡眠不足の有無、体重の急激な変化の有無等について被施療者から入力を受け付けることにより行うことができる。
【0120】
(実施の形態6)
実施の形態6に係るマッサージ機は、外部の装置と通信する手段を備え、その手段を用いて各種の情報の送受信を行うことができるように構成されたものである。
【0121】
図19は、本発明の実施の形態6に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。また、図20は、本発明の実施の形態5に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【0122】
図19及び図20に示すとおり、本実施の形態に係るマッサージ機1は、実施の形態3の場合と同様にして表示部60aおよび操作部60bを具備するPDA60を備えている。このPDA60は、外部の装置と通信するための通信部64を備えている。この通信部64は、例えばPHS(Personal Handy-phone System)の規格に対応したカード型の通信モジュール等で構成されている。
【0123】
なお、本実施の形態に係るマッサージ機1のその他の構成については実施の形態3の場合と同様であるので同一符号を付して説明を省略する。
【0124】
図21は、本発明の実施の形態6に係るマッサージ機を有するマッサージシステムの構成を示す概念図である。図21に示すように、このマッサージシステムは、前述したマッサージ機1と、インターネット2に接続可能なデータ格納装置4とを有している。このデータ格納装置4は、マッサージ機1から受信したデータを格納するためのハードディスク等のデータ格納手段4aを備えており、例えばASP(Application Service Provider)等によって運用されている。
【0125】
次に、前述したように構成されているマッサージシステムの動作について説明する。
【0126】
本実施の形態のマッサージ機1は、実施の形態1の場合と同様にしてマッサージ前後で被施療者のフリッカー値を取得する。そして、そのようにして取得した被施療者のフリッカー値に係る疲労度情報を、PDA60が有する通信部64を介してデータ格納装置4宛に送信する。このようにして送信された疲労度情報は、インターネット2を介してデータ格納装置4に受信される。この場合の疲労度情報の送受信は、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol),FTP(File Transfer Protocol),SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等の通信プロトコルを利用して実施される。
【0127】
データ格納装置4は、マッサージ機1から送信された疲労度情報を受信した場合、その受信した疲労度情報をデータ格納手段4aに格納する。
【0128】
このようにしてデータ格納手段4aに格納された疲労度情報は、定期的に医療機関等の専門機関に提供される。そして、その専門機関は提供された疲労度情報が示すフリッカー値を解析し、被施療者の疲労度を判定する。このようにして判定された被施療者の疲労度に基づいて専門機関が被施療者にアドバイスすることにより、本発明のマッサージシステムは被施療者の健康管理に役立つことになる。ここで、このような専門機関からのアドバイス等は電子データとしてPDA60が受信するようにしてもよく、郵送等により別途被施療者宛に送られるものであってもよい。
【0129】
なお、以上のようにデータ格納装置4がマッサージ機1から疲労度情報を受信するだけではなく、その疲労度情報を用いてフリッカー値の集計処理を実行し、その実行結果をマッサージ機1宛に送信するように構成されていてもよい。図22は、そのような場合の本発明のマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【0130】
マッサージ機1は、実施の形態1の場合と同様にしてマッサージ前後で被施療者のフリッカー値を取得する。そして、そのようにして取得した被施療者のフリッカー値に係る疲労度情報を生成し(S301)、生成した疲労度情報をPDA60が有する通信部64を介してデータ格納装置4宛に送信する(S302)。
【0131】
データ格納装置4は、マッサージ機1から送信された疲労度情報を受信し(S401)、その受信した疲労度情報をデータ格納手段4aに格納する(S402)。次に、データ格納装置4は、ステップS402にてデータ格納手段4aに格納された疲労度情報及び既にデータ格納手段4aに格納されている疲労度情報を用いて、フリッカー値の集計処理を実行する(S403)。このフリッカー値の集計処理には、例えば複数の疲労度情報に含まれているフリッカー値の変化の度合いを算出する処理、フリッカー値の履歴を生成する処理等、複数のフリッカー値を対応付けるための各種のデータ処理が含まれる。
【0132】
データ格納装置4は、ステップS403におけるフリッカー値の集計処理の結果を特定のグラフで表したグラフ情報(請求項16における対応情報)を生成する(S404)。そして、データ格納装置4は、生成したグラフ情報をインターネット2を介してマッサージ機1宛に送信する(S405)。
【0133】
マッサージ機1は、データ格納装置4から送信されたグラフ情報をPDA60の通信部64にて受信し(S303)、その受信したグラフ情報をリモートコントローラ30の表示部30b又はPDA60の表示部60aに表示させる(S304)。これにより、被施療者はフリッカー値の履歴等をグラフで確認することができる。
【0134】
このように、データ格納装置4側でフリッカー値の集計処理が実行される場合、マッサージ機1がそのような処理を実行する必要はない。そのため、個々のマッサージ機1のそれぞれに対してフリッカー値の集計処理用のソフトウェアを予め組み込んでおく必要はない。また、後に開発されたソフトウェアを利用してフリッカー値の集計処理等を行う場合であっても、データ格納装置4のみにそのソフトウェアを組み込むだけで対応することができる。
【0135】
なお、マッサージ機の目的、用途等に応じて前述した実施の形態のうちのいくつかを適宜組み合わせることによって種々の形態のマッサージ機を実現することが可能である。
【0136】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のマッサージ機によれば、被施療者の疲労度に基づいてマッサージの効果を客観的に把握することができる。
【0137】
また、被施療者の肉体的な疲労のみならず精神的な疲労、特に脳の疲労を和らげることもできる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機が有するマッサージ機構の構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の動作の手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】フリッカー値及び診断結果情報の表示例を示す概念図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るマッサージ機の動作の手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態3に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示す制御装置における整流平滑回路の一例を示す回路図であり、(a)は音響信号の波形を示す図、(b)は上記回路を示す図、(c)は平滑回路からの出力信号を示す図である。
【図10】図8に示す制御装置における整流平滑回路の他の例を示す回路図であり、(a)は音響信号の波形を示す図、(b)は上記回路を示す図、(c)は平滑回路からの出力信号を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態4に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態4に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態5に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。
【図14】PDAの表示部における表示例を示す概念図である。
【図15】PDAの表示部における表示例を示す概念図である。
【図16】本発明の実施の形態4に係るマッサージ機が有するマッサージ機構の構成を示す分解斜視図である。
【図17】図16のマッサージ機構における筋硬度計測装置及び施療子の一部切り欠き側面図である。
【図18】図16の筋硬度計測装置の動作を示すグラフである。
【図19】本発明の実施の形態6に係るマッサージ機の構成の一例を示す斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態6に係るマッサージ機の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の実施の形態6に係るマッサージ機を有するマッサージシステムの構成を示す概念図である。
【図22】本発明の実施の形態6に係るマッサージ機を有するマッサージシステムの動作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マッサージ機
2 インターネット
4 データ格納装置
4a データ格納手段
5 座部
5a 脚部
5b 基台
5c クッション部
6 部
7 フットレスト
8 マッサージ機構
9 施療子
10 モータ
11 モータ
12 アーム
13 コンロッド
14 嵌合孔
15 回転軸
16 傾斜部
15 回転軸
17 ウォームギヤ機構
17a ヘリカルギヤ
17b ウォーム
18a プーリ
18b ベルト
18c プーリ
19 嵌合穴
20 連結部材
21 突出部
22 孔
23 回転軸
24 偏心部
23 回転軸
24 偏芯部
25a プーリ
25b ベルト
25c プーリ
26 ガイドレール
27 モータ
30 リモートコントローラ
30a 操作部
30b 表示部
40 制御部
41 CPU
42 ROM
43 RAM
42 ROM
44 入出力インタフェース
45,46,47 駆動回路
48 外部記憶装置
55 スピーカ
60 PDA
60a 表示部
60b 操作部
63 記憶部
64 通信部

Claims (6)

  1. 被施療者の身体へ刺激を与えるためのマッサージ機構と、
    該マッサージ機構を駆動する駆動部と、
    該駆動部の動作を制御する制御部と、
    被施療者のフリッカー値を測定するフリッカー値測定部と、
    該フリッカー値測定部によって測定された施療前後での被施療者のフリッカー値に係るフリッカー値情報を施療後に出力する出力部と
    を備えるマッサージ機。
  2. 前記制御部は、さらに、前記施療前後での被施療者のフリッカー値に基づいて、脳の疲労が施療の前後で改善されたか否かの診断処理を行い、
    前記出力部が出力する前記フリッカー値情報には、前記制御部が行う前記診断処理の結果が含まれる請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 前記制御部は、前記フリッカー値測定部によって測定された施療前のフリッカー値に基づいて前記駆動部の動作を制御するように構成されている請求項1又は請求項2に記載のマッサージ機。
  4. 前記測定されたフリッカー値に係る疲労度情報を記憶する記憶部を更に備え、
    前記出力部は、前記記憶部に記憶されている複数の疲労度情報を対応付けて出力するように構成されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載のマッサージ機。
  5. リモートコントローラを更に備え、
    該リモートコントローラには、被施療者の操作に応じた出力信号を前記制御部に出力する操作部と、前記出力部と、前記フリッカー値測定部と、が配設されている請求項1乃至請求項4の何れかに記載のマッサージ機。
  6. 外部の装置と通信するための通信手段を更に備え、
    該通信手段を介して、前記測定されたフリッカー値に係る疲労度情報を前記外部の装置に対して送信するように構成されている請求項1乃至請求項5の何れかに記載のマッサージ機。
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