JP4403916B2 - 重み係数演算装置 - Google Patents

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Description

本発明は、重み係数演算装置に係り、より詳細には、各々信号を受信する複数の信号受信手段から出力されかつ該受信した信号の成分が反映された複数の信号からなる信号系列の各信号に乗算することにより、該複数の信号受信手段で受信した少なくとも1つの信号を抽出するための重み係数を演算する重み係数演算装置に関する。
従来、基地局と、複数のユーザの移動端末と、の間で無線通信を行う際、各ユーザの移動端末からの信号に異なる周波数を用いることは、無線周波数が有限であるため、難しい。したがって、各ユーザの移動端末からの信号に同一の周波数を用いることが要請され、基地局では、同一の周波数の複数の信号を同一時刻に受信しても、各々の信号を分離して、無線通信することが要請されている。そこで、複数のアンテナで複数の信号を同時に無線で受信し、各アンテナから出力される信号からなる信号系列から、受信した複数の信号の各々を分離する信号分離装置が提案されている(非特許文献1〜4)。
このような信号分離装置は、各移動端末からの信号は空間的に分離されていることに鑑み、各信号を分離している。即ち、信号分離装置は、各移動端末から信号が来る方向の感度を、信号の大きさに着目し、大きくしている。具体的には、複数のアンテナからの信号からなる信号系列の各信号で相関行列を求め、相関行列の最大固有値に対応する固有ベクトルを重み係数として、複数のアンテナからの各信号に乗算することにより、大きさが最大の信号の感度を大きくしている。そして、大きさが2番目の信号を分離する方法も上記方法と同じように行う。なお、この場合には、上記相関行列の2番目に大きい固有値に対応する固有ベクトルを求めている。以下、3番目以降の各信号も同様に行う。
なお、このように、各移動端末から信号が来る方向の感度を大きくして信号を受信することを一般的に固有ベクトルビームを形成すると言われている。
ところで、上記のように、各アンテナから出力される信号で構成される相関行列を求め、この相関行列の各固有値に対応する固有ベクトルをそれぞれ求めて、受信した複数の信号の各々を分離することは計算量が大きい。そこで、この計算量を少なくするため、種々の方法が提案されている(特許文献1、非特許文献5、6)。この内、特許文献1の内容は次の通りである。即ち、特許文献1の装置では、相関行列を求める前の上記信号系列に対して、べき乗法を実行して、次のように各信号を分離する。
まず、信号系列に対して最初にべき乗法を実行することにより、上記最大固有値に対応する固有ベクトルを求める。すなわち、最初に、求めたい固有ベクトルに初期値を暫定的与えておく。信号系列とこの暫定的に与えられた固有ベクトルとの内積を求める。信号系列の複素共役と、上記内積により得られたベクトルとを乗算し、所定期間中に求められた該乗算値(ベクトル)を平均し、平均値を正規化して、新たな固有ベクトルとして、この固有ベクトルが一定値に収束するまで、上記計算を繰り返し実行する。そして、この収束された固有ベクトルと信号系列との内積をとることにより、複数の信号の中の大きさが最大の信号が分離される。
次に、2番目に大きさが大きい信号を分離するため、次のように計算している。まず、2番目に大きい固有値に対応する固有ベクトルを、上記のように求める。すなわち、最初に、求めたい固有ベクトルに初期値を暫定的与えておく。信号系列とこの暫定的に与えられた固有ベクトルとの内積を求める。また、信号系列の複素共役と、上記内積により得られたベクトルとを乗算し、所定期間中に求められた該乗算値を平均する。上記のように正規化して固有ベクトルを求める前に、上記平均値として求められたベクトルの内、上記最大固有値に対応する固有ベクトルに直交するベクトルを求め、求められたベクトルを正規化して、新たな固有ベクトルとして、この固有ベクトルが一定値に収束するまで、上記計算を繰り返し実行する。そして、この収束された固有ベクトルと信号系列とを内積をとることにより、受信した複数の信号の中の、2番目の大きさの信号が分離される
そして、3番目以降に大きさが大きい信号を分離する際も上記方法と同様の方法を実行する。ただし、上記のように正規化して固有ベクトルを求める前に、上記平均値として求められたベクトルの内、それまでに求められた固有ベクトル全てに直交するベクトルを求める。例えば、3番目の大きさの固有値に対応する固有ベクトルをもとめる場合には、上記最大固有値に対応する固有ベクトル及び2番目に大きい固有値に対応する固有ベクトル各々に直交するベクトルを求めて、固有ベクトルを求める。
F.シャトラン、(伊理正夫、伊理由美訳)、「行列の固有値 新装版 最新の解法と応用」、シュプリンガー・フェアラーク東京、2003年6月(新装版) 数的線形代数、産業及び応用数学のための社会(L. N. Trefethen, D. Bau III、"Numerical Linear Algebra", Society for Industrial and Applied Mathematics, 1997) CDMA環境の実際のスマートアンテナシステムのために適応可能なビーム形成アルゴリズム(M. Kim, S. Ahn, S. Choi, T. K. Sarkar, "An Adaptive Beam-forming Algorithm for Smart Antenna System in Practical CDMA Environment". IEICE Trans, Commun., vol. E86-B,no. 3, March 2003年) WCDMAシステムにおけるスマートアンテナのために適応可能なビーム形成技術(W-C. Lee, S. Choi, J. Choi, M. Suk,"An Adaptive Beamforming Technique for Smart Antennas in WCDMA System", IEICE Trans. Commun.,vo1.E86-B,no.9,September 2003年) 鷹取、長、"複数固有ベクトルビームを用いたSDMA用初期ビーム形成法の基礎実験評価"、電子情報通信学会技術研究報告、AP2002-91.2002年10月 ソフトウエアーアンテナ:固有値分解に基づく再構成可能なアダプティブアレー(Y. Kamiya, Y. Karasawa, S. Denno, Y. Mizuguchi,"A Software Antenna: Reconfigurable Adaptive Arrays Based on Eigenvalue Decomposition", IEICE Trans. Commun., vol. E82-B,no.12,Dec8mber1999年) 米国特許第4,513,383号(Charles M. Hackett, Jr., “Separation of Communication Signals in an Adaptive Antenna Array", USPatent4513383)
しかし、上記の2番目以降の固有値に対応する固有ベクトルを求めるためには、上記のように、それまでに求められた固有ベクトル全てに直交するようにベクトルを求めなければならない。よって、求める固有ベクトルの数が多くなればなるほど、それまでに求められた固有ベクトル全てに直交するベクトルを求める際の計算量が大きくなる。
本発明は、上記事実に鑑み成されたもので、無線で同時に受信された少なくとも1つの信号を抽出するための重み係数を、それまでに求められた重み係数を考慮しないで、演算することの可能な重み係数演算装置を提供することを目的とする。
上記目的達成のため請求項1記載の発明にかかる発明は、各々信号を受信する複数の信号受信手段から出力されかつ該受信した信号の成分が反映された複数の信号からなる信号系列の各信号に乗算することにより、該複数の信号受信手段で受信した少なくとも1つの信号を抽出するための重み係数を演算する重み係数演算装置であって、複数の信号成分が反映された複数の信号からなる信号系列を入力し、入力した信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号の成分を除去し、該大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列を出力する第1の手段と、前記第1の手段から前記信号系列を入力し、該信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を演算する第2の手段と、を備え、前記重み係数は、前記複数の信号で相関行列を形成した場合の固有値に対応する固有ベクトルに対応することを特徴とする
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第2の手段は、べき乗法を用いて、前記重み係数を演算することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、各々信号を受信する複数の信号受信手段から出力されかつ該受信した信号の成分が反映された複数の信号からなる信号系列の各信号に乗算することにより、該複数の信号受信手段で受信した少なくとも1つの信号を抽出するための重み係数を演算する重み係数演算装置であって、複数の信号成分が反映された複数の信号からなる信号系列を入力し、入力した信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号の成分を除去し、該大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列を出力する第1の手段と、前記第1の手段から前記信号系列を入力し、該信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を演算する第2の手段と、を備え、前記第2の手段は、べき乗法を用いて、前記重み係数を演算することを特徴とする
即ち、上記各発明は、各々信号を受信する複数の信号受信手段から出力されかつ該受信した信号の成分が反映された複数の信号からなる信号系列の各信号に乗算することにより、該複数の信号受信手段で受信した少なくとも1つの信号を抽出するための重み係数を演算する重み係数演算装置である。
ここで、上記重み係数は、複数の信号で相関行列を形成した場合の固有値に対応する固有ベクトルに対応する。
第1の手段は、複数の信号成分が反映された複数の信号からなる信号系列を入力し、入力した信号系列から大きさが最大の信号の成分を除去し、該大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列を出力する。
このように、信号系列から大きさが最大の信号の成分が除去されているので、この大きさが最大の信号の成分を除去した信号系列を用いれば、この信号系列の範囲内における、大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を求めることができる。
そこで、第2の手段は、第1の手段から前記信号系列を入力し、該信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を演算する。
第1の手段は、減次を用いて、大きさが最大の信号の成分を除去し、第2の手段は、べき乗法を用いて、重み係数を演算する。
なお、第2の手段は、前記信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号の成分を算出する算出手段と、前記入力された信号系列から、前記算出手段により算出された大きさが最大の信号の成分を除去する除去手段と、を備える。
このように、信号系列から大きさが最大の信号の成分を除去し、この大きさが最大の信号の成分を除去した信号系列を用いて、この信号系列の範囲内において、大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を求めており、各々の固有値に対応する固有ベクトルを求める際に、もともとの信号系列を用い、各固有ベクトルを、以前に求めた固有ベクトルと直交するように求める必要がないので、それまでに求められた各固有ベクトル等の重み係数を考慮しないで重み係数を演算することができる。
なお、上記各発明では、第1の手段及び第2の手段を1つづつ備えるようにしてもよいが、第1の手段及び第2の手段で構成される組を複数備えるようにしてもよい。そして、第1の手段及び第2の手段で構成される組を複数備える場合、複数の組各々の第1の手段は、複数の信号受信手段からから出力された信号からなる信号系列を入力又は他の1つの組の第1の手段から信号系列を入力するようにしてもよい。
この場合、複数の組は、複数の組の第1の手段により、複数の信号受信手段で受信した複数の信号の内、大きさが大きい信号の順に該信号の成分が除去されるように、接続されるようにしてもよい。
なお、次の方法の発明も提案される。即ち、各々信号を受信する複数の信号受信手段から出力されかつ該受信した信号の成分が反映された複数の信号からなる信号系列の各信号に乗算することにより、該複数の信号受信手段で受信した少なくとも1つの信号を抽出するための重み係数を演算する重み係数演算方法であって、複数の信号成分が反映された複数の信号からなる信号系列を入力し、入力した信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号の成分を除去し、該大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列を出力する第1のステップと、前記第1のステップで出力された前記信号系列を入力し、該信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を演算する第2のステップと、を備えた重み係数演算方法である。
なお、上記第1のステップ及び上記第2のステップを複数実行すると共に、各第1のステップでは、前記複数の信号受信手段から出力された信号からなる信号系列を入力又は今回の第1のステップ以前の第1のステップで出力された信号系列を入力するようにしてもよい。
上記第1のステップ及び上記第2のステップを複数実行する際、複数の信号受信手段で受信した複数の信号の内、大きさが大きい信号の順に該信号の成分を除去するようにしてもよい。
なお、上記重み係数は、前記複数の信号で相関行列を形成した場合の固有値に対応する固有ベクトルに対応する。
また、第1のステップは、減次を用いて、前記大きさが最大の信号の成分を除去する。更に、上記第2のステッププは、べき乗法を用いて、前記重み係数を演算する。
以上説明したように本発明は、信号系列から大きさが最大の信号の成分を除去し、この大きさが最大の信号の成分を除去した信号系列を用いて、この信号系列の範囲内において、大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を求めるので、それまでに求められた各固有ベクトル等の重み係数を考慮しないで重み係数を演算することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態にかかる信号分離装置は、各々信号を受信する複数の信号受信手段としてのアンテナから出力されかつ各々該受信した信号の成分が反映された複数の信号からなる信号系列の各信号に乗算することにより、該複数のアンテナで受信した複数の信号各々を抽出するための重み係数を演算する重み係数演算装置を備え、該重み係数演算装置により演算された重み係数を用いて、複数のアンテナで受信された少なくとも1つの信号を分離する。
図1に示すように、本実施の形態にかかる信号分離装置は、アンテナをM(1より大きい整数)個備えた場合、M個のアンテナで受信された複数の信号の内、最大M個の信号を分離することができる。なお、本信号分離装置により、最大M個の信号を分離することは、請求項1における「すくなくとも1つの信号を抽出する」ことに対応する。
本実施の形態にかかる信号分離装置では、上記複数のアンテナ(アダプティブアレー)により複数の信号を無線で同時に受信し、各アンテナから信号が出力される。この各アンテナから出力される信号には、上記受信した少なくとも1つの信号の成分が反映されている。そして、本実施の形態にかかる信号分離装置は、各アンテナから出力された信号からなる信号系列X(t)から大きさが最大の信号y1を抽出するための重み係数としての固有ベクトルw1を演算すると共に、固有ベクトルw1により信号y1を抽出する、べき乗法実行器12N1を備えている。
また、本実施の形態にかかる信号分離装置は、第1の手段としての減次実行器及び第2の手段としてのべき乗法実行器で各々構成される複数の組K1、K2…を備えている。なお、図1には、2つの組K1、K2を備えている例が示されているが、組の数は2つに限定されるものでない。組を1つのみ備えてもよく、また、2より大きい数の組を備えるようにしてもよい。なお、以下は説明の便宜上、2つの組K1、K2を備える例を説明する。
本実施の形態にかかる信号分離装置は、上記複数のアンテナにより複数の信号を無線で同時に受信し、各アンテナから出力された信号からなる信号系列X(t)から大きさが2番目の信号を抽出するための重み係数としての固有ベクトルw2を演算する第1の組K1と、大きさが3番目の信号を抽出するための重み係数としての固有ベクトルW3を演算する第2の組K2を備えている。
即ち、第1の組K1は、上記信号系列X(t)と、べき乗法実行器12N1から固有ベクトルw1及び後述する内積y1と、を入力し、信号系列X(t)から、複数の信号の内の、大きさが最大の信号の成分を除去する減次実行器14N1を備えている。また、第1の組K1は、減次実行器14N1により、上記信号系列X(t)から大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列X1を入力し、この信号系列X1にべき乗法を実行して、大きさが2番目の固有値に対応する固有ベクトルw2と、後述する信号y2とを求めるべき乗法実行器12N2を備えている。
また、第2の組K2は、他の組である第1の組K1の減次実行器14N1から、上記信号系列X(t)から大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列X1と、第1の組K1のべき乗法実行器12N2により求められた、固有ベクトルW2及び後述する内積y2と、を入力し、該入力した信号系列X1内において大きさが最大の信号の成分を除去する、即ち、全体としては2番目に大きい信号の成分を除去する減次実行器14N2を備えている。また、第2の組K2は、減次実行器14N2から信号系列X2を入力し、大きさが3番目の固有値に対応する固有ベクトルw3と、後述する信号y3とを求めるべき乗法実行器12N2を備えている。
また、本実施の形態にかかる信号分離装置は、上記第1の組K1のべき乗法実行器12N2により求められた固有ベクトルw2と、信号系列X(t)と、の内積を取って、2番目に大きい信号を抽出する内積実行器40と、上記第2の組K2のべき乗法実行器12N3により求められた大きさが3番目の固有値に対応する固有ベクトルw3と、信号系列X(t)と、の内積を取って、3番目に大きい信号を抽出する内積実行器50と、を備えている。
なお、信号分離装置において、上記内積実行器40、50を除いた部分が上記重み係数演算装置に対応する。
以下、説明の便宜上、第1の組K1に対して、べき乗法実行器12N1は、前段に位置し、第2の組K2は後段に位置しているといい、また、第2の組K1に対して、第1の組K1は前段に位置しているという。
上記べき乗法実行器12N1〜12N3は各々同一の構成であるので、これらを代表して、図2(A)を用いて、べき乗法実行器12として説明する。べき乗法実行器12は、信号系列Xk-1と固有ベクトルwkとの内積をとる内積実行器20と、信号系列Xk-1の複素共役XH k-1を求める複素共役算出器22と、信号系列Xk-1の複素共役XH k-1と、信号系列Xk-1と固有ベクトルwkとの内積と、を乗算する乗算器24、乗算器24によって所定期間内に演算された乗算値を所定期間毎に平均する平均化実行器26と、平均化実行器26により求められた平均値のベクトルを正規化して、固有ベクトルwkの候補を求める正規化実行器28と、を備えている。なお、kは自身を示し、k-1は前段を示す。
減次実行器14N1、14N2は各々同一の構成であるので、これらを代表して、図2(B)を用いて、減次実行器14として説明する。減次実行器14は、前段のべき乗法実行器により求められた固有ベクトルwkの複素共役wH kを求める複素共役実行器30と、複素共役実行器30により求められた複素共役wH kと、前段において抽出された信号ykと、を乗算する乗算器32と、前段の信号系列xk-1から、複素共役wH kと信号ykとの乗算値を減算する減算器34と、を備えている。
なお、複素共役実行器30と乗算器32とにより算出手段を構成し、減算器34は除去手段に対応する。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
上記図示しない複数のアンテナにより無線で同時に複数の信号が受信されると、べき乗法実行器12N1(図1参照)は、べき乗法を実行して、各アンテナからの信号からなる信号系列X(t)から、大きさが最大の信号を抽出するための固有ベクトルw1を演算すると共に、信号系列X(t)と固有ベクトルw1との内積を求めることにより、大きさが最大の信号y1を抽出する。これにより、複数のアンテナにより同時に受信された複数の信号の中から、大きさが最大の信号y1=Z1が分離される。即ち、大きさが最大の信号に対して固有ベクトルビームを形成する。
上記信号系列X(t)と、べき乗法実行器12N1により求められた固有ベクトルw1及び信号y1とは、第1の組K1の減次実行器14N1に入力される。減次実行器14N1は、減次を実行することにより、上記信号系列X(t)から、受信した複数の信号の内、大きさが最大の信号の成分を除去する。信号系列X(t)から上記大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列X1は、べき乗法実行器12N2と後述する第2の組K2の減次実行器14N2に入力される。
ここで、減次実行器14N1は、上記信号系列X(t)から、受信した複数の信号の内、大きさが最大の信号の成分を除去しているので、この信号系列X(t)から上記大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列X1を用いてべき乗法を実行すれば、最大固有値に対応する固有ベクトルに直交することを考慮しなくとも、2番目の固有値に対応する固有ベクトルを求めることができる。
そこで、本実施の形態では、信号系列X1は、べき乗法実行器12N2に入力され、べき乗法実行器12N2は、入力した信号系列X1に対してべき乗法を実行することにより、大きさが2番目の固有値に対応する固有ベクトルw2を求める。
この固有ベクトルw2は、内積実行器40に入力され、内積実行器40は、上記信号系列X(t)と固有ベクトルw2との内積をとり、大きさが2番目に大きい信号を抽出する。これにより、複数のアンテナにより同時に受信された複数の信号の中から、大きさが2番目に大きい信号z2が分離される。即ち、大きさが2番目の信号に対して固有ベクトルビームを形成する。
上記信号系列X1と、べき乗法実行器12N2により求められた固有ベクトルw2及び信号y2は、第2の組K2の減次実行器14N2に入力される。減次実行器14N1は、減次を実行することにより、上記信号系列X1から、大きさが2番目に大きい信号の成分を除去する。信号系列X1から上記大きさが2番目に大きい信号の成分が除去された信号系列X2は、べき乗法実行器12N3に入力される。べき乗法実行器12N3は、入力した信号系列X2に対してべき乗法を実行することにより、大きさが3番目の固有値に対応する固有ベクトルw3を求める。
この固有ベクトルw3は、内積実行器50に入力され、内積実行器50は、上記信号系列X(t)と固有ベクトルw3との内積をとり、大きさが3番目に大きい信号を抽出する。これにより、複数のアンテナにより同時に受信された複数の信号の中から、大きさが3番目に大きい信号z3が分離される。即ち、大きさが3番目の信号に対して固有ベクトルビームを形成する。
次に、べき乗法実行器12N1(図2(A))の作用を説明する。
べき乗法実行器12N1の内積実行器20は、前段から信号系列Xk-1、即ち、べき乗法実行器12N1の場合には、次式に示される信号系列X(t)を入力する。
Figure 0004403916
また、正規化実行器28には、求めたい固有ベクトルwk(w1)に予め初期値が用意されている。
なお、固有ベクトルwk(w1)として予め用意された初期値w1,0は、
Figure 0004403916
であり、本実施の形態では、
Figure 0004403916
を用いる。即ち、
Figure 0004403916
そして、内積実行器20は、信号系列Xk-1(X(t))と予め初期値が用意された固有ベクトルwk(w1)との内積をとる。即ち、
Figure 0004403916
また、複素共役算出器22は、信号系列Xk-1(X(t))の複素共役XH k-1(XH(t))を求める。乗算器24は、信号系列Xk-1(X(t))の複素共役XH k-1(XH(t))と、内積実行器20により求められたベクトルとを乗算して、ベクトルvk(v1)を求める。即ち、
Figure 0004403916
なお、上記式に示されるように、Rは、信号系列Xk-1(X(t))の各信号で作成されるM×Mの相関行列(エルミート行列になる)に相当する。
平均化実行器26は、乗算器24によって所定期間内に演算された乗算値(ベクトル)を所定期間毎に平均する。
そして、正規化実行器28は、平均化実行器26により求められた平均のベクトルを正規化、即ち、
Figure 0004403916
を計算して、固有ベクトルwk(w1)の候補を求める。上記の計算を繰り返すと、信号系列Xk-1(X(t))の各信号の大きさが変らなければ、w1は、上記行列Rの最大固有値に対応する固有ベクトルに収束する。
なお、他のべき乗法実行器12N2、12N3も同様に作用するが、べき乗法実行器12N2、12N3のそれぞれには固有ベクトルw2、w3に、べき乗法実行器12N1と同様に、初期値が予め与えられている。
次に、減次実行器14N1(図2(B))の作用を説明する。減次実行器14N1における複素共役実行器30は、前段のべき乗法実行器12N1により求められた固有ベクトルwk(w1)の複素共役wH k(wH 1)を求める。
乗算器32は、複素共役実行器30により求められた固有ベクトルwk(w1)の複素共役wH k(wH 1)と、前段において抽出された信号yk(y1)と、を乗算する。この乗算値は、信号系列Xk-1(X(t))の中の大きさが最大の信号に対応する。
減算器34は、前段の信号系列Xk-1(X(t))から、複素共役wH k(wH 1)と信号yk(y1)との乗算値を減算する。これにより、信号系列Xk-1(X(t))から、信号系列Xk-1(X(t))の中の大きさが最大の信号の成分が除去される。
信号系列Xk-1(X(t))から信号系列Xk-1(X(t))の中の大きさが最大の信号の成分が除去されて生成される新たな信号系列は、2段目のべき乗法実行器12N2に入力され、上記べき乗法実行器12N1の作用と同様に作用する。
ここで、減次実行器14N1とべき乗法実行器12N2により、上記2番目の固有ベクトルが求めることができる原理を説明する。
ここで、
Figure 0004403916
と変換した受信信号を考える。なお、固有ベクトル(候補)w1は、固有ベクトルe1に収束しているとする。
減次実行器14N1の処理後の信号系列X1の相関行列R1は次式となる。
Figure 0004403916
第1項は、
Figure 0004403916
減次実行器14N1の処理前の信号系列X(Xk-1(X(t)))の相関行列であり、第2項〜第4項は、次式のようになる。
Figure 0004403916
ここで、第2項では、e1eH 1がエルミート行列であり、λ1が実数であることを利用している。
また、第4項では、
Figure 0004403916
を利用している。
以上から、
Figure 0004403916
したがって、
Figure 0004403916
と変換した新しい信号系列X1を用いて、べき乗法を行うことで、相関行列Rの2番目に大きい固有値に対応する固有ベクトルが求められることが示された。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態の構成は、図3に示すように、前述した第1の実施の形態の構成と略同様であるので、同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分を説明する。即ち、本実施の形態では、第1の実施の形態における構成(図1参照)における、内積実行器40、50を省略している。
次に本実施の形態の作用を説明するが、本実施の形態の作用は前述した第1の実施の形態の作用と略同様であるので、異なる作用の部分のみ説明する。
即ち、本実施の形態では、べき乗法実行器12N1〜12N3で求められる、各信号y1、y2、y3をそのまま出力する。
本実施の形態では、固有ベクトルw1、w2は共に収束していると考える。
即ち、第1段におけるべき乗法実行器12N1の出力である、
Figure 0004403916
は、最大固有値に対応する固有ベクトルによる重み付けを行った結果に一致する。
また、第2段におけるべき乗法実行器12N2に出力は、
Figure 0004403916
となる。なお、上記では、エルミート行列の呼吸ベクトルは直交する、即ち、
Figure 0004403916
を用いている。
第2段におけるべき乗法実行器12N2に出力は、2番目に大きい固有値に対応する固有ベクトルによる重み付けを行った結果に一致する。
本実施の形態では、前述した第1の実施の形態のおける、
Figure 0004403916
を得るための内積は不要である。
以上説明したように第1の本実施の形態及び第2の実施の形態では、信号系列から大きさが最大の信号の成分を除去し、この大きさが最大の信号の成分を除去した信号系列を用いて、この信号系列の範囲内において、大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を求めるので、計算量を少なくすることができる。
具体的には、アンテナの数をM、求めたい固有ベクトルの数をLとすると、第1の実施の形態におけるブロック平均は、
Figure 0004403916
となり、移動平均、指数平均は、
Figure 0004403916
となる。
また、第2の実施の形態におけるブロック平均は、
Figure 0004403916
となり、移動平均、指数平均は、
Figure 0004403916
となる。
そして、上記特許文献1のおけるブロック平均は、
Figure 0004403916
となり、移動平均、指数平均は、
Figure 0004403916
となる。
上記のように特許文献1のおけるブロック平均は、Lの二乗のオーダーとなっているのに対し、第1の本実施の形態及び第2の実施の形態では、Lの1乗となっている。よって、第1の本実施の形態及び第2の実施の形態のほうが計算量は少なくてすむ。
以上説明した第1の本実施の形態及び第2の実施の形態では、複数の組K1、K2を、アンテナにより受信された複数の信号の内、大きさが大きい信号の順に該信号の成分が除去されるように、接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、組K1、K2それぞれを複数備え、それぞれの組で求められた固有ベクトルw2、w3を平均して最終的な固有ベクトルw2、w3として、大きさが2番目、3番目の信号を抽出するようにしてもよい。
また、上記例では、べき乗法実行器を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、べき乗法実行器に代えて、信号系列の各信号から相関行列を求め、この相関行列から固有値に対応する固有ベクトルを求めると共に、求められた固有ベクトルを用いて信号を抽出する装置を備えるようにしてもよい。
更に、大きさが2番目以降の固有値に対応する固有ベクトルを求めるのにそれそれ上記組を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大きさが2番目以降の固有値に対応する複数の固有ベクトルを求めるために少なくとも1つ上記組を備えるようにしてもよい。例えば、組K2は残し、組K1の代わりに、上記特許文献1のように、大きさが2番目の固有値に対応する固有ベクトルは最大固有値に対応する固有ベクトルに直交するように求める。この場合でも、少なくとも1つは上記組(K2)を残しているので、その部分における固有ベクトル(w3)を求める際には、それまでに求められた固有ベクトルを考慮していないので、この限りでは固有ベクトルを簡易に求めることができる。
なお、以上説明した第1の本実施の形態及び第2の実施の形態では、アダプティブアレイにおいて、複数の固有ベクトルビームを形成しているが、本発明はこれに限定されず、到来波の検出や、レーダーの信号処理などにも利用することができる。
次に、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の第1応用例乃至第4の応用例にかかる信号処理システムを説明する。なお、各応用例に係る信号処理システムに設けられた信号分離装置は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の何れの信号分離装置を応用することができる。そこで、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の信号分離装置を代表して、信号分離装置100として説明する。
図4に示すように、第1の応用例における信号処理システムは、複数のユーザ、本例では、2つのユーザ端末(送信機)60N1、60N2からの信号を受信する複数のアンテナ62を備え、各固有ベクトルビーム1、2それぞれの信号を出力する信号分離装置100と、信号分離装置100により出力された各固有ベクトルビーム1、2それぞれの信号を受信し、復調デートとして出力する受信機64N1、64N2と、を備えている。
なお、各固有ベクトルビーム1、2それぞれの信号は、最大固有値に対応する固有ベクトルにより抽出された最大の信号、次に大きい固有値に対応する固有ベクトルにより抽出された信号である。以下、各応用例において同様である。
本第1の応用例は、異なるユーザ端末60N1、60N2からの信号が多重化された状態でアンテナ62により受信される。信号分離装置100は、各固有ベクトルビームによって各ユーザ端末(送信機)60N1、60N2からの信号を分離し、データを復調する。
図5に示すように、第2の応用例における信号処理システムは、送信機60Nからの信号を受信する複数のアンテナ62を備え、各固有ベクトルビーム1、2それぞれの信号を出力する信号分離装置100と、信号分離装置100により出力された固有ベクトルビーム1の信号に対して、後述するように遅延補償する遅延補償機66と、遅延補償機66から出力された信号を受信すると共に、信号分離装置100により出力された信号を直接受信し、受信した各々の信号をダイバーシチ合成するダイバーシチ合成機68と、復調器70と、を備えている。
送信器60Nから出力された信号は、アンテナ62に直接受信される場合と、例えば、ビル61を反射してアンテナ62に受信される場合と、がある。アンテナ62により直接受信される信号をD波、ビル61を反射して受信される信号をU波ということとする。D波及びU波はともに同一の発信源である送信器60Nから発信されたものであるが、U波は、ビル61を反射して受信される分、D波より遅延しており、D波は、アンテナ62により直接受信されるので、U波より大きい。
このようなU波及びD波が多重化された信号は、信号分離装置100の固有ベクトルビーム1,2によってそれぞれD波の信号、U波の信号に分離される。
上記のようにU波はD波より遅延している、すなわち、D波はU波より進んでいるので、U波及びD波のそれぞれに信号の位相を一致させるため、遅延補償機66は、D波の信号を遅延させることにより、U波の遅延を補償し、D波及びU波のそれぞれの信号をダイバーシチ合成機68でダイバーシチ合成し、復調器70により復調して、復調データを得る。以上により、パスダイバーシチ受信を実現することができる。
図6に示すように、第3の応用例は、第2の応用例と同様な構成部分を有するので、同一の構成部分には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分を説明する。すなわち、図6に示すように、信号分離装置100とダイバーシチ合成機68との間には、OFDM復調器72N1、72N2が接続されている。
第3の応用例の作用も第2の応用例の作用と同一の部分があるので、異なる部分を説明する。すなわち、信号分離装置100により分離されて得られたD波及びU波に対応する信号はそれぞれ、OFDM復調器72N1、72N2に入力し、OFDM(直交周波数分割多元通信)復調される。OFDMでは、ガードインターバルにより遅延時間差の影響が除去されるため、各固有ベクトルビームの出力のOFDM信号をサブキャリア毎に分離している。そして、ダイバーシチ合成機68で、サブキャリア毎にダイバーシチ合成することによりパスダイバーシチを実現する。
図7に示すように、第4の応用例では、複数、図7に示す例では、2つのアンテナ82を備えた送信機80の各々のアンテナ82が発信された信号を受信する複数のアンテナ62を備え、各固有ベクトルビーム1、2それぞれの信号を出力する信号分離装置100と、信号分離装置100により出力された各固有ベクトルビーム1、2それぞれの信号を受信し、復調デートとして出力する受信機64N1、64N2と、を備えている。
本応用例では、ユーザの1つの送金機80からは、異なるアンテナ82から異なる信号が同時に送信され、信号分離装置100は、各固有ベクトルビームによって各信号を分離し、データを復調する。なお、ユーザ側は、異なる信号を同じに伝送することにより、情報伝送量を像化できる。
第1の実施の形態にかかる信号分離装置のブロック図である。 (A)は、べき乗法実行器のブロック図であり、(B)は、減次実行器のブロック図である。 第2の実施の形態にかかる信号分離装置のブロック図である。 第1の応用例にかかる信号処理システムのブロック図である。 第2の応用例にかかる信号処理システムのブロック図である。 第3の応用例にかかる信号処理システムのブロック図である。 第4の応用例にかかる信号処理システムのブロック図である。
符号の説明
12N1 べき乗法実行器
12N2、12N3 べき乗法実行器(第2の手段)
14N1〜14N3 減次実行器(第1の手段)
K1、K2 組
40、50 内積算出器

Claims (7)

  1. 各々信号を受信する複数の信号受信手段から出力されかつ該受信した信号の成分が反映された複数の信号からなる信号系列の各信号に乗算することにより、該複数の信号受信手段で受信した少なくとも1つの信号を抽出するための重み係数を演算する重み係数演算装置であって、
    複数の信号成分が反映された複数の信号からなる信号系列を入力し、入力した信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号の成分を除去し、該大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列を出力する第1の手段と、
    前記第1の手段から前記信号系列を入力し、該信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を演算する第2の手段と、
    を備え
    前記重み係数は、前記複数の信号で相関行列を形成した場合の固有値に対応する固有ベクトルに対応することを特徴とする重み係数演算装置。
  2. 前記第2の手段は、べき乗法を用いて、前記重み係数を演算することを特徴とする請求項1に記載の重み係数演算装置。
  3. 各々信号を受信する複数の信号受信手段から出力されかつ該受信した信号の成分が反映された複数の信号からなる信号系列の各信号に乗算することにより、該複数の信号受信手段で受信した少なくとも1つの信号を抽出するための重み係数を演算する重み係数演算装置であって、
    複数の信号成分が反映された複数の信号からなる信号系列を入力し、入力した信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号の成分を除去し、該大きさが最大の信号の成分が除去された信号系列を出力する第1の手段と、
    前記第1の手段から前記信号系列を入力し、該信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号を抽出するための重み係数を演算する第2の手段と、
    を備え、
    前記第2の手段は、べき乗法を用いて、前記重み係数を演算することを特徴とする重み係数演算装置。
  4. 前記第1の手段及び前記第2の手段で構成される組を複数備え、
    前記複数の組各々の第2の手段は、前記複数の信号受信手段からから出力された信号からなる信号系列を入力又は他の1つの組の第2の手段から信号系列を入力することを特徴とする請求項1−3の何れか1項に記載の重み係数演算装置。
  5. 前記複数の組は、前記複数の組の第1の手段により、前記複数の信号受信手段で受信した複数の信号の内、大きさが大きい信号の順に該信号の成分が除去されるように、接続されることを特徴とする請求項4記載の重み係数演算装置。
  6. 前記第1の手段は、減次を用いて、前記大きさが最大の信号の成分を除去することを特徴とする請求項1−5の何れか1項に記載の重み係数演算装置。
  7. 前記第1の手段は、
    前記信号系列に反映された信号の内の大きさが最大の信号の成分を算出する算出手段と、
    前記入力された信号系列から、前記算出手段により算出された大きさが最大の信号の成分を除去する除去手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の重み係数演算装置。
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