JP4403340B2 - 画像記録装置及び画像記録/再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子を用いて撮像したデジタルビデオ信号を動画像又は静止画像として、記録媒体を介して記録/再生するための撮像装置、画像記録装置、画像記録/再生装置及び画像伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、撮像素子を用いて撮像した撮像信号に基づくデジタルビデオ信号を離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform) やウエーブレット変換と可変長符号により圧縮し、磁気テープや磁気ディスク、光ディスクなどの記録媒体に記録するようにしたデジタルビデオカメラの開発が進められている。このようなデジタルビデオカメラでは、動画記録モードばかりでなく、静止画記録モードが用意されている。デジタルビデオカメラの静止画記録モードでは静止画用の圧縮記録を行い、動画記録モードでは動画用の圧縮記録を行って記録媒体に記録される。静止画記録モードに設定すると、1つのフレームの画像信号が約5秒間繰り返して記録される。静止画記録モードは、静止画をデジタルデータで記録できるので、パーソナルコンピュータに取り込んで処理したり、直接プリントアウトしたりする場合に利用できる。
【0003】
ここで、画像信号は、一般的に周波数の低域にスペクトルが集中し、高域に行くに従ってスペクトルが減少する傾向にある。DCTやウエーブレット変換では、この性質を使用し、直交変換により帯域毎に信号を分割することで、各基底のスペクトルに偏りを持たせる。そして、各基底のスペクトルに偏りを持たせたデータを量子化し、発生確率の高いシンボルには短い符号を与え、発生確率の低いシンボルには長い符号を与えることによりデータの圧縮が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のデジタルビデオカメラにおいては動画像の、あるフレームをJPEG静止画として取り出す場合には、動画解像度と同程度の静止画(720pixels×484pixels)しか取り出すことができなかった。
【0005】
また、より解像度の高い静止画を撮影できるようにしたデジタルビデオカメラにおいては、動画撮影(テレビジョンモニタ解像度程度)と静止画撮影は、ユーザが意識的に撮影時に選択しなければならず、同時に撮影されない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、動画撮影と静止画撮影を同時に行い、しかも高解像度の静止画像を得ることができるようにした撮像装置、画像記録装置、画像記録/再生装置及び画像伝送方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像記録装置は、所定の読み出し周期で撮像信号が読み出される撮像素子と、動画像のフレーム周期の整数N(N≧2)倍の周期毎に1フレーム期間は、第1の解像度の撮像信号を上記撮像素子から読み出す第1の動作モードと、他のフレーム期間は、上記第1の解像度よりも低い第2の解像度の撮像信号を上記撮像素子から読み出す第2の動作モードとの2種類の動作モードで、上記撮像素子を駆動する駆動手段を有する撮像手段と、上記撮像手段から出力された撮像信号に解像度変換処理を施して、上記動画像のフレーム周期の整数N(N≧2)倍の周期毎の1フレーム期間に上記第1の解像度の撮像信号を上記第1の解像度及び上記第2の解像度よりも低い第3の解像度の画像信号に変換するとともに、上記他のフレーム期間に上記第2の解像度の撮像信号を該第3の解像度の画像信号に変換する解像度変換処理手段と、上記第3の解像度の画像信号に圧縮処理を施す圧縮処理手段と、上記圧縮処理手段により圧縮処理が施された上記第3の解像度の画像信号と、上記解像度変換処理により上記第1の解像度の画像信号から除去された該第1の解像度の情報を与える高周波成分の信号とを記録媒体に記録する記録手段と、上記各手段の動作を制御する制御手段とを備える。
【0009】
また、本発明に係る画像記録/再生装置は、所定の読み出し周期で撮像信号が読み出される撮像素子と、動画像のフレーム周期の整数N(N≧2)倍の周期毎に1フレーム期間は、第1の解像度の撮像信号を上記撮像素子から読み出す第1の動作モードと、他のフレーム期間は、上記第1の解像度よりも低い第2の解像度の撮像信号を上記撮像素子から読み出す第2の動作モードとの2種類の動作モードで、上記撮像素子を駆動する駆動手段を有する撮像手段と、上記撮像手段から出力された撮像信号に解像度変換処理を施して、上記動画像のフレーム周期の整数N(N≧2)倍の周期毎の1フレーム期間に上記第1の解像度の撮像信号を上記第1の解像度及び上記第2の解像度よりも低い第3の解像度の画像信号に変換するとともに、上記他のフレーム期間に上記第2の解像度の撮像信号を該第3の解像度の画像信号に変換する解像度変換処理手段と、上記第3の解像度の画像信号に圧縮/伸長処理を施す圧縮/伸長処理手段と、記録時には、上記圧縮処理手段により圧縮処理が施された第3の解像度の画像信号と、上記解像度変換処理により上記第1の解像度の画像信号から除去された該第1の解像度の情報を与える高周波成分の信号とを記録媒体に記録し、再生時には、上記記録媒体から上記高周波成分の信号と該高周波成分の信号に対応する上記第3の解像度の画像信号とを再生して、該高周波成分の信号と該第3の解像度の画像信号から上記第1の解像度の画像信号を生成する記録/再生手段と、上記各手段の動作を制御する制御手段とを備え
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
本発明は、例えば図1に示すような構成の画像記録/再生システム10に適用される。
【0013】
この画像記録/再生システム100は、データバス10を介して接続された撮像部20、記憶部30、フィルタ処理部40、画像圧縮/伸長処理部50及び記録/再生部60、映像出力部70と、これらを制御する制御部80などからなる。
【0014】
上記制御部80は、マイクロコンピュータを用いたシステムコントローラ81からなり、シャッタボタン82の押圧操作入力を受け付けて、記録動作モードの制御を行う。すなわち、この画像記録/再生システム100は、上記シャッタボタン82の押圧操作をトリガとして記録動作を開始するようになっており、上記システムコントローラ81が上記シャッタボタン82の押圧操作入力を検知することにより、記録動作モードの制御を行う。
【0015】
上記撮像部20は、駆動回路21により駆動されるCCDイメージセンサなどの固体撮像素子22を備え、この固体撮像素子22により得られた撮像信号が撮像信号処理回路23に供給されるようになっている。上記撮像信号処理回路23では、上記固体撮像素子22により得られた撮像信号を輝度信号と色差信号に変換する。
【0016】
この画像記録/再生システム100において、上記駆動回路21は、固体撮像素子22から高解像度の撮像信号を読み出す第1の動作モードと低解像度の撮像信号を読み出す第2の動作モードの2種類の動作モードを切り替えて上記固体撮像素子22を駆動できるようになっている。
【0017】
第1の動作モードでは、図2の(A),(B)に示すように、全画素の信号を2つのフィールドに分けて読み出すように固体撮像素子22を駆動することによって、上記固体撮像素子22から高解像度(例えば2560×1920画素)の撮像信号を読み出す。また、第2の動作モードでは、図3に示すように、8ライン中2ラインを読み出すことで、高解像度モードの1/4の期間で全有効エリアの信号を出力するように固体撮像素子22を駆動することによって、上記固体撮像素子22から低解像度(例えば2560×480画素)の撮像信号を読み出す。これにより、この画像記録/再生システム100における撮像部20では、Nフレーム周期で1フレームだけ第1の動作モードで上記固体撮像素子22を駆動し、他の(N−1)フレームは第2の動作モードで上記固体撮像素子22を駆動することにより、図4に示すように、低解像度の撮像信号を動画の撮像出力として得ると同時に、Nフレーム毎に1フレームだけ高解像度の撮像信号を静止画の撮像出力として得ることができる。
【0018】
第1の動作モードで固体撮像素子22を駆動することにより得られた高解像度の撮像信号は、記憶部20に一度取り込まれる。この記憶部20に取り込まれた高解像度の撮像信号から、フィルタ処理部40により縦方向及び横方向に1/4に帯域制限された低解像度の画像(640×480画素)が作成される。このフィルタ処理部40により作成された低解像度の画像は、画像圧縮/伸長処理部50によりMPEG−2やDVフォーマットなどで画像圧縮され、低解像度動画ストリームとして画像記録/再生部60で記録媒体に記録される。同時に、上記フィルタ処理部40により低解像度の画像を作成する際に上記高解像度の撮像信号から除去された高域成分は、上記低解像度動画ストリームのメタデータとして上記画像記録/再生部60で記録媒体に記録される。
【0019】
また、第2の動作モードで固体撮像素子22を駆動することにより得られた低解像度の撮像信号は、記憶部30に一度取り込まれる。この記憶部20に取り込まれた低解像度の撮像信号から、フィルタ処理部40により横方向に1/4に帯域制限された低解像度の画像(640×480画素)が作成される。このフィルタ処理部40により作成された低解像度の画像は、画像圧縮/伸長処理部50によりMPEG−2やDVフォーマットなどで画像圧縮され、低解像度動画ストリームとして上記画像記録/再生部60で記録媒体に記録される。
【0020】
すなわち、この画像記録/再生システム100におけるシステムコントローラ81は、上記シャッタボタン82の押圧操作入力を検知することにより記録動作モードの制御に入ると、図5のフローチャートに示すように、先ず、フレーム番号nを0に設定するとともに、第1の動作モードで固体撮像素子22を駆動することにより得られた高解像度の撮像信号の処理を行う周期をN(N≧2)を設定する初期化を行う(ステップS1)。
【0021】
次に、撮像動作中であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0022】
このステップS2における判定結果がYesすなわち撮像動作中である場合には、Frame%N==0?(ここで%剰余演算子である)すなわち処理する撮像信号のフレーム番号を周期Nで割った余り(剰余)が0であるか否かを判定する(ステップS3)。なお、上記ステップS2における判定結果がNoすなわち撮像動作中でない場合には、記録動作モードの制御を終了する。
【0023】
そして、上記ステップS3の判定結果がYesすなわち剰余が0である場合には、第1の動作モードで固体撮像素子22を駆動することにより高解像度の撮像信号を得て高解像度処理を行う(ステップS4)。また、上記ステップS3の判定結果がNoすなわち剰余が0でない場合には、第2の動作モードで固体撮像素子22を駆動して低解像度の撮像信号を得て低像度処理を行う(ステップS5)。
【0024】
上記ステップS4の高解像度処理では、図6のフローチャートに示すように、先ず、撮像部20の駆動回路21の動作モードを第1の動作モードに切り替える(ステップS41)。
【0025】
次に、上記第1の動作モードで固体撮像素子22を駆動することにより得られた高解像度の画像(2560×1920画素)をフィルタ処理部40により縦方向及び横方向に低域成分と高域成分に分割し、図7に示すように、低域成分(LL)、垂直方向高域成分(LH)、水平方向高域成分(HL)、対角方向高域成分(HH)の4つの帯域成分に分割する(ステップS42)。
【0026】
そして、上記ステップS42の帯域分割処理により得られた上記垂直方向高域成分(LH)、水平方向高域成分(HL)及び対角方向高域成分(HH)をメタデータとして上記画像記録/再生部60で記録媒体に記録する(ステップS43)。
【0027】
また、上記ステップS42の帯域分割処理により得られた上記低域成分(LL)をフィルタ処理部40により縦方向及び横方向に低域成分と高域成分に分割し、図7に示すように、低域成分(LLLL)、垂直方向高域成分(LLLH)、水平方向高域成分(LLHL)、対角方向高域成分(LLHH)の4つの帯域成分に分割する(ステップS44)。
【0028】
そして、上記ステップS44の帯域分割処理により得られた上記垂直方向高域成分(LLLH)、水平方向高域成分(LLHL)及び対角方向高域成分(LLHH)をメタデータとして上記画像記録/再生部60で記録媒体に記録する(ステップS45)。
【0029】
さらに、上記ステップS44の帯域分割処理により得られた上記低域成分(LLLL)の画像(640×480画素)を画像圧縮/伸長処理部50によりMPEG−2やDVフォーマットなどで画像圧縮する(ステップS46)。
【0030】
そして、上記ステップS46の画像圧縮処理により得られた低解像度画像の圧縮データを低解像度動画ストリームとして上記画像記録/再生部60で記録媒体に記録する(ステップS47)。
【0031】
また、上記ステップS5の低解像度処理では、図8のフローチャートに示すように、先ず、撮像部20の駆動回路21の動作モードを第2の動作モードに切り替える(ステップS51)。
【0032】
次に、上記第2の動作モードで固体撮像素子22を駆動することにより得られた低解像度の画像(2560×480画素)の横方向をフィルタ処理部40により1/4の周波数に帯域制限し(ステップS52)、水平方向を1/4にリサンプリングする(ステップS53)。
【0033】
次に、このようにして得られた低解像度の画像(640×480画素)を画像圧縮/伸長処理部50によりMPEG−2やDVフォーマットなどで画像圧縮する(ステップS54)。
【0034】
そして、上記ステップS54の画像圧縮処理により得られた低解像度画像の圧縮データを低解像度動画ストリームとして上記画像記録/再生部60で記録媒体に記録する(ステップS55)。
【0035】
このようにして記録媒体に記録された動画及び静止画は、次のようにして再生される。
【0036】
すなわち、この画像記録/再生システム100において、動画再生時には、画像記録/再生部60で記録媒体から取り出された圧縮ストリームの中で、動画データに相当する部分についてMPEG−2やDVフォーマットに対応したデコード処理を画像圧縮/伸長処理部50により行い、映像出力部70を介して映像信号として出力する。
【0037】
また、静止画再生時には、画像記録/再生部60で記録媒体から取り出された圧縮ストリームから静止画の元となる高解像度画像の低域成分が圧縮された部分を取り出し、MPEG−2やDVフォーマットに対応したデコード処理が画像圧縮/伸長処理部50により行い、伸長した低解像度画像を記憶部20に貼り付けるとともに、映像出力部70を介して映像信号として出力する。さらに、高域部分のメタデータを上記画像記録/再生部60で記録媒体から取り出し、所定の復元処理を行い、記憶部20に貼り付ける。このようにして記憶部20に貼り付けた画像データからフィルタ処理部40により1枚の高解像度画像を復元する。このようにして復元された高解像度画像は、画像圧縮/伸長処理部50により適当な画像処理が施されて、例えばJPEG圧縮などの圧縮処理が施されて上記画像記録/再生部60で記録媒体に1枚の静止画として記録される。
【0038】
なお、復元された高解像度画像は、上記動画及び静止画のストリームを記録媒体に記録する画像記録/再生部60とは異なる記録装置を用いて記録媒体に記録してもよい。
【0039】
この画像記録/再生システム100において、ユーザはカムコーダを使用する感覚で動画ライブラリを撮り溜めながら、その中で気に入ったシーンを、より解像度の高い静止画として取り出すことができる。
【0040】
ここで、上述の画像記録/再生システム100では、撮像部20においてNフレーム周期で1フレームだけ第1の動作モードで固体撮像素子22を駆動し、他の(N−1)フレームは第2の動作モードで上記固体撮像素子22を駆動することにより、低解像度の撮像信号を動画の撮像出力として得ると同時に、Nフレーム毎に1フレームだけ高解像度の撮像信号を静止画の撮像出力として得るようにしたが、撮像部20の固体撮像素子22から常に静止画用の高解像度の撮像信号を読み出すようにして、フィルタ処理部40により動画用の低解像度画像を作るようにしてもよい。
【0041】
また、上述の画像記録/再生システム100では、動画用の低解像度画像は、所定のフォーマット例えばJPEG,DV、MPEGなどで記録し、静止画用の高解像度画像の高域成分をメタデータとして記録したが、図9及び図10の各フローチャートに示すように、上述のステップS42〜S46及びステップS54の処理をステップS42’〜ステップS46’及びステップS54’の処理に置き換えることにより、低解像度及び高解像度のデータを全てJPEG−2000などの空間解像度がスケーラブルであるフォーマットに準拠して記録することも可能である。
【0042】
ここで、JPEG−2000では、画像圧縮の手法として、画像のほとんどのエネルギーを、その全体のエネルギーを保持しながら、サンプルの小部分に集中させることが可能なウェーブレット変換によるサブバンド符号化が採用されている。このサブバンド符号化は、ウエーブレット変換を行うためのフィルタによって、デジタル信号の帯域分割を行い、デジタル信号の圧縮を行うものであり、入力された信号に対して、異なる通過帯域を有する複数のフィルタでフィルタリング処理を施した後、各周波数帯域に応じた間隔でダウンサンプリングを施し、各フィルタの出力信号のエネルギーの偏りを利用して圧縮を行うものである。サブバンド符号化及びウエーブレット変換を用いた帯域分割による信号処理に関しては、例えば文献「ウエーブレット変換とサブバンド符号化」マーチン・ヴエターリ著、電子情報通信学会誌Vol1.74 No.12 pp1275-1278 1991年12月に説明されている。
【0043】
ウエーブレット変換を行うためのフィルタとして用いられるローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter) 及びハイパスフィルタ(LPF:High Pass Filter)の係数の一例を図11の(A)及び(B)に示すとともに、これらのフィルタ特性を図12に示す。ウエーブレット変換では、これらのフィルタを画像の縦方向及び横方向に適用し、帯域を制限してから、サンプルを1/2に間引く処理を行い、図13に模式的に示すように、1回目の処理により、低域成分(LL)、垂直方向高域成分(LH)、水平方向高域成分(HL)、対角方向高域成分(HH)の4つの帯域成分に分割する。低域成分(LL)は、横方向及び縦方向ともにLPFをかけたものであり、垂直方向高域成分(LH)は、横方向にLPF、縦方向にHPFをかけたものであり、水平方向高域成分(HL)は、横方向にHPF、縦方向にLPFをかけたものであり、対角方向高域成分(HH)は、横方向及び縦方向ともにHPFをかけたものである。ウエーブレット変換では、さらに、低域成分(LL)に関して、同様にフィルタをかけ、同様の処理を再帰的に行う。
【0044】
さらに、上述の画像記録/再生システム100では、動画及び静止画のストリームを記録/再生部60により記録媒体を介して記録/再生するようにしたが、上記記録/再生部60を通信手段に置き換えて、伝送系を介して動画及び静止画を伝送する画像伝送システムに本発明を適用することもできる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、動画撮影と静止画撮影を同時に行い、しかも高解像度の静止画像を得ることができるので、ユーザはカムコーダを使用する感覚で動画ライブラリを撮り溜めながら、その中で気に入ったシーンを、より解像度の高い静止画として取り出すことができる。本発明では、動画像フレーム周期の2以上の整数倍の周期で2倍以上解像度の高い静止画を動画と同時に撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像記録/再生システムの構成を示す図である。
【図2】上記画像記録/再生システムにおける撮像部の固体撮像素子から高解像度の撮像信号を読み出す第1の動作モードの動作説明に供する図である。
【図3】上記撮像部の固体撮像素子から低解像度の撮像信号を読み出す第2の動作モードの動作説明に供する図である。
【図4】上記撮像部の固体撮像素子から読み出される撮像信号の解像度の概略を示す図である。
【図5】上記画像記録/再生システムにおけるシステムコントローラによる記録動作モードの制御内容を示すフローチャートである。
【図6】上記画像記録/再生システムにおける高解像度処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】上記画像記録/再生システムにおいて解像度変換された画像の解像度の概略を示す図である。
【図8】上記画像記録/再生システムにおける低解像度処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】上記画像記録/再生システムにおいてJPEG−2000に準拠して高解像度処理を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】上記画像記録/再生システムにおいてJPEG−2000に準拠して低解像度処理を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】ウエーブレット変換を行うためのフィルタとして用いられるLPF及びHPFの係数の一例を示す図である。
【図12】上記LPF及びHPFのフィルタ特性を示す図である。
【図13】ウエーブレット変換より解像度変換された画像の解像度の概略を示す図である。
【符号の説明】
10 データバス、20 撮像部、21 駆動回路、22 固体撮像素子、23 撮像信号処理回路、30 記憶部、40 フィルタ処理部、50 画像圧縮/伸長処理部、60 記録/再生部、70 映像出力部、80 制御部、81 システムコントローラ、82 シャッタボタン82、100 画像記録/再生システム

Claims (6)

  1. 所定の読み出し周期で撮像信号が読み出される撮像素子と、動画像のフレーム周期の整数N(N≧2)倍の周期毎に1フレーム期間は、第1の解像度の撮像信号を上記撮像素子から読み出す第1の動作モードと、他のフレーム期間は、上記第1の解像度よりも低い第2の解像度の撮像信号を上記撮像素子から読み出す第2の動作モードとの2種類の動作モードで、上記撮像素子を駆動する駆動手段を有する撮像手段と、
    上記撮像手段から出力された撮像信号に解像度変換処理を施して、上記動画像のフレーム周期の整数N(N≧2)倍の周期毎の1フレーム期間に上記第1の解像度の撮像信号を上記第1の解像度及び上記第2の解像度よりも低い第3の解像度の画像信号に変換するとともに、上記他のフレーム期間に上記第2の解像度の撮像信号を該第3の解像度の画像信号に変換する解像度変換処理手段と、
    上記第3の解像度の画像信号に圧縮処理を施す圧縮処理手段と、
    上記圧縮処理手段により圧縮処理が施された上記第3の解像度の画像信号と、上記解像度変換処理により上記第1の解像度の画像信号から除去された該第1の解像度の情報を与える高周波成分の信号とを記録媒体に記録する記録手段と、
    上記各手段の動作を制御する制御手段とを備える画像記録装置。
  2. 上記第1の解像度の撮像信号及び上記第2の解像度の撮像信号は、横方向の画素数が同じである請求項1記載の画像記録装置。
  3. 上記制御手段は、上記他のフレーム期間は上記解像度変換処理により除去された第1の解像度の情報を与える高周波成分の信号を上記記録媒体に記録しないように上記記録手段を制御する請求項記載の画像記録装置。
  4. 動画像解像度の画像信号、動画像解像度より高い解像度の情報を与える高域成分の信号及び解像度変換した動画像解像度の画像信号を空間解像度がスケーラブルであるフォーマットに準拠したフォーマットで記録する請求項記載の画像記録装置。
  5. 所定の読み出し周期で撮像信号が読み出される撮像素子と、動画像のフレーム周期の整数N(N≧2)倍の周期毎に1フレーム期間は、第1の解像度の撮像信号を上記撮像素子から読み出す第1の動作モードと、他のフレーム期間は、上記第1の解像度よりも低い第2の解像度の撮像信号を上記撮像素子から読み出す第2の動作モードとの2種類の動作モードで、上記撮像素子を駆動する駆動手段を有する撮像手段と、
    上記撮像手段から出力された撮像信号に解像度変換処理を施して、上記動画像のフレーム周期の整数N(N≧2)倍の周期毎の1フレーム期間に上記第1の解像度の撮像信号を上記第1の解像度及び上記第2の解像度よりも低い第3の解像度の画像信号に変換するとともに、上記他のフレーム期間に上記第2の解像度の撮像信号を該第3の解像度の画像信号に変換する解像度変換処理手段と、
    上記第3の解像度の画像信号に圧縮/伸長処理を施す圧縮/伸長処理手段と、
    記録時には、上記圧縮処理手段により圧縮処理が施された第3の解像度の画像信号と、上記解像度変換処理により上記第1の解像度の画像信号から除去された該第1の解像度の情報を与える高周波成分の信号とを記録媒体に記録し、再生時には、上記記録媒体から上記高周波成分の信号と該高周波成分の信号に対応する上記第3の解像度の画像信号とを再生して、該高周波成分の信号と該第3の解像度の画像信号から上記第1の解像度の画像信号を生成する記録/再生手段と、
    上記各手段の動作を制御する制御手段とを備える画像記録/再生装置。
  6. 上記第1の解像度の撮像信号及び上記第2の解像度の撮像信号は、横方向の画素数が同じである請求項5記載の画像記録/再生装置。
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