JP4402129B2 - 耐力壁の補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、土台、一対の柱、及び梁からなる壁枠に、四角形の面材の各辺部を釘にて固定した耐力壁の補強構造に関する。
今後に起こるであろう大きな地震に対して、建物は耐震性能をより向上させる必要がある。木造建物は、架構の全体で外力を分散・吸収できる構造であることが望ましく、架構を構成する個々の耐力要素においても所定の強度が要求される。木造建物において地震や風による水平力に対して抵抗する耐力要素の一つに耐力壁がある。耐力壁は、筋交いを挿入し、トラス構造で軸組みを固める構造が一般的である。例えば、土台上に基端を固定した離間する一対の柱の上端に、梁を横架して四角形の壁枠を形成し、この壁枠の対角線方向に筋交いを挿入する。筋交いは引っ張り・圧縮が作用しても脱落しないように、好ましくは上下端部が金物によって固定される。
一方、耐力壁には、軸組の片面或いは両面に合板などの構造用面材を釘打ちし、その剪断力で外力に対し抵抗するよう構成されるものもある。例えば、図6に示すように、この種の耐力壁は、土台1上に基端を固定した離間する一対の柱3a,3bの上端に、梁5を横架して四角形の壁枠7を形成し、この壁枠7の土台1、一対の柱3a,3b、及び梁5に、四角形の面材9の各辺部を複数の釘11にて固定してなる。面材9を用いた耐力壁は、施工が釘打ちのみで行えるために簡単であり、しかも、大きな壁倍率が得られることから、特に木造住宅等においては有用な耐力要素となる。なお、耐力壁には筋交いのみ、或いは筋交いと面材とが併設される場合もある。
しかしながら、面材9を用いた耐力壁は、外力により壁枠7と面材9との間に引っ張り力が作用すると、図7に示すように、面材9の表面9aに当接する釘頭部11aが、穿孔13から貫通して抜け、面材9が壁枠7から外れて耐力が激減する問題があった。これに対し、面材9の外周縁に沿って釘11の打ち増しを行えば、釘1本当たりの荷重が低減されるため、穿孔13は生じ難くなるが、既存の住宅などに対し補強として施工を行う場合では、面材9を覆う外装材の大部分を剥がして施工を行わなければならず、主目的の耐力壁の補強以外の施工費用(内装壁に加え天井部分や床部分の施工費用)が嵩む問題があった。このため、簡単且つ安価な施工で既存耐力壁に、補強を施すことができる構造の要請があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、容易に耐力壁の強度を高めることができる耐力壁の補強構造を提供し、もって、簡単且つ安価に耐力壁の強度向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の耐力壁の補強構造は、土台1上に基端を固定した離間する一対の柱3a,3bの上端に、梁5を横架して四角形の壁枠7を形成し、該壁枠7の前記土台1、前記一対の柱3a,3b、及び前記梁5に、四角形の面材9の各辺部を複数の釘11にて固定した耐力壁の補強構造であって、
金属帯板の長手方向に複数の固定穴29を穿設して補強プレート27を形成し、
一対の該補強プレート27を、前記面材9の平行な二辺部9Aの長手方向一部分に、釘頭部11aの少なくとも一部分に重ね、前記固定穴29に挿通して前記面材9を貫通し前記壁枠7に到達させた線状固定部材31にて固定したことを特徴とする。
この耐力壁の補強構造では、面材9の所定位置、例えば平行な二辺部9Aの長手方向一部分に小さな、すなわち辺部の長さより短い補強プレート27を取付けるのみで、この補強プレート27によって、釘頭部11aの浮き上がりが阻止される。その結果、外力が耐力壁21に作用しても、釘頭部11aが浮上することによる強度低下が生じ難くなり、耐力壁21の強度が、面材9や筋交いを1セット追加したのと同等(130〜200%増)程度に高められる。
請求項2記載の耐力壁の補強構造は、前記補強プレート27が、前記辺部9Aの略中央部に配設されたことを特徴とする。
この耐力壁の補強構造では、補強プレート27を辺部9Aの長手方向の端部側に片寄せて固定した場合よりも、補強プレート27によって頭部の押さえられていない釘列の長さが2分割されて短くなる。すなわち、釘頭部11aの押さえられない低強度部の長さが短くなって分散され、他の部分より極端に強度の低下する脆弱部が形成されなくなる。
請求項3記載の耐力壁の補強構造は、前記補強プレート27が、前記一対の柱3a,3bに応じた前記面材9の平行な二辺部9Aに固定されたことを特徴とする。
この耐力壁の補強構造では、一般に上下方向に長い矩形状となる耐力壁21に対して、一対の柱3a,3bに応じた長辺側となる面材の平行二辺部9A,9Aに補強プレート27が固定される。これにより、短辺9b側に補強プレート27が固定される場合に比べ、耐力壁21が効率よく補強(強度アップ)可能になる。
請求項4記載の耐力壁の補強構造は、前記補強プレート27が、前記釘11を挟んで前記面材端部9aの反対側に配設されたことを特徴とする。
この耐力壁の補強構造では、面材端部9aと柱3との重ね代を利用し、取付代を別途確保することなく補強プレート27が取り付け可能となる。例えば、補強プレート27を、釘11を挟んで面材端部9a側に配設した場合、釘11の打ち付け部位と面材端部9aとの間に、補強プレート27を配置する縁部を確保しなければならなくなる。これに対し、本構成は、面材縁部に補強プレート配置スペースが確保されていない場合であっても、釘頭部11aを補強プレート27によって覆うことが可能となる。
請求項5記載の耐力壁の補強構造は、直交する2つの前記金属帯板の片端部同士を連設してL字形補強プレートを形成し、
該L字形補強プレートを、釘頭部11aの少なくとも一部分に重ね、前記面材9の隅部に配設したことを特徴とする。
この耐力壁の補強構造では、L字形補強プレートの一方の金属帯板が梁5に固定され、他方の金属帯板が柱3a,3bに固定されることで、釘頭部11aの抜けが阻止されることによる耐力壁21の強度向上に加え、L字形補強プレートによって面材9、梁5、及び柱3a,3bが一体的に固定される。
本発明に係る請求項1記載の耐力壁の補強構造によれば、四角形の壁枠に、四角形の面材を複数の釘にて固定し、一対の補強プレートを、面材の平行な二辺部に、釘頭部の少なくとも一部分に重ね、固定穴に挿通して面材を貫通し壁枠に到達させた線状固定部材にて固定したので、面材の所定位置に小さなプレートを取付けるのみで、耐力壁の強度を、面材や筋交いを1セット追加したのと同等(130〜200%増)に高めることができる。すなわち、プレートの取付ける範囲が少なく、施工部分を露出させるための改修施工を省力化できる。この結果、既存耐力壁に、簡単且つ安価な施工で高強度な補強を施すことができる。
請求項2記載の耐力壁の補強構造によれば、補強プレートを、辺部の略中央部に配設したので、同一長さの補強プレートを、辺部の長手方向の端部側に片寄せて固定した場合よりも、補強プレートによって頭部の押さえられない釘列の長さが2分割されて短くなる。これにより、頭部の押さえられていない釘列が長くなることによる強度の低下を防止できる。また、辺部の長手方向に対する略中央部の位置のみ外装等を開放して補強施工が可能であり、既存の木造建物に対する補強工事を大掛かりなものにせず、行うことが可能となる。
請求項3記載の耐力壁の補強構造によれば、補強プレートを、一対の柱に応じた面材の平行な二辺部に固定したので、一般に上下方向に長い矩形状となる耐力壁に対して、一対の柱に応じた長辺側となる面材の平行二辺部に補強プレートが固定できる。これにより、短辺側に補強プレートを固定する場合に比べ、耐力壁を効率よく補強(強度アップ)でき、しかも、短辺側に補強プレートを取付施工する場合の天井材及び床材の改修を無くして、施工を容易にできる。
請求項4記載の耐力壁の補強構造によれば、補強プレートを、釘を挟んで面材端部の反対側に配設したので、面材端部と柱との重ね代を利用し、取付代を別途確保することなく補強プレートを取り付けできる。
請求項5記載の耐力壁の補強構造によれば、直交する2つの金属帯板の片端部同士を連設してL字形補強プレートを形成し、このL字形補強プレートを、釘頭部の少なくとも一部分に重ね、面材の隅部に配設したので、L字形補強プレートの一方の金属帯板を梁に固定し、他方の金属帯板を柱に固定することで、釘頭部の抜けを阻止することによる耐力壁の強度向上に加え、L字形補強プレートによって面材、梁、及び柱を一体的に固定して、耐力壁の強度を一層向上させることができる。
以下、本発明に係る耐力壁の補強構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る補強構造を有する耐力壁の斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1に示した補強プレート固定部分の水平断面図である。なお、図6,図7に示した部材又は部位と同一の部材又は部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施の形態による耐力壁の補強構造は、土台1上に基端を固定した離間する一対の柱3a,3bの上端に、梁5を横架して四角形の壁枠7を形成し、この壁枠7の土台1、一対の柱3a,3b、及び梁5に、四角形の面材9の各辺部を複数の釘11にて固定した耐力壁21に好適に用いられる。
柱3a,3bの間には図2に示す間柱23が設けられ、間柱23は下端が土台1に固定されるとともに上端が梁5に固定される。柱3aと間柱23との間、及び間柱23と柱3bとの間には断熱材25,25が挿入され、断熱材25,25は面材9が貼られることにより隠蔽される。
本耐力壁の補強構造では、面材9の表面に一対の補強プレート27,27が固定される。補強プレート27,27は、金属帯板の長手方向に複数の固定穴29を穿設してなる。一対の補強プレート27,27は、面材9の平行な二辺部9A,9Aの長手方向一部分に固定される。その際、補強プレート27,27は、図3に示すように、釘頭部11aの少なくとも一部分に縁部27aが重ねられ、固定穴29に挿通して面材9を貫通し、壁枠7を構成する柱3a,3bに到達させた線状固定部材、例えば木ねじ、ビス、釘、特殊釘などにて、本実施の形態では木ねじ31を用いて固定される。すなわち、木ねじ31の頭部31aは、固定穴29の内径より大外径となっている。
補強プレート27,27は、辺部9Aの略中央部に配設されることが好ましい。これにより、補強プレート27,27を辺部9Aの長手方向の端部側(上端側又は下端側)に片寄せて固定した場合よりも、補強プレート27,27によって釘頭部11aの押さえられていない釘列の長さが2分割されて短くなる。すなわち、釘頭部11aの押さえられない低強度部の長さが短くなって分散され、他の部分より極端に強度の低下する脆弱部が形成されなくなる。この結果、釘頭部11aの押さえられていない釘列が長くなることによる強度の低下を防止している。
また、補強プレート27,27は、図1に示したように一対の柱3a,3bに応じた面材9の平行な二辺部9A,9Aに固定されることが好ましい。一般に上下方向に長い矩形状となる耐力壁21に対して、一対の柱3a,3bに応じた長辺側となる面材9の平行二辺部9A,9Aに補強プレート27,27が固定されることになる。これにより、短辺9B,9B側に補強プレート27,27が固定される場合に比べ、耐力壁21が効率よく補強(強度アップ)可能になる。また、短辺9B,9B側に補強プレート27,27を取付施工する場合の天井材及び床材の改修を無くして、施工を容易にできる。
さらに、補強プレート27は、図3に示すように、釘11を挟んで面材端部9aの反対側に配設されることが好ましい。これにより、面材端部9aと柱3a(又は柱3b)との重ね代を利用し、取付代を別途確保することなく補強プレート27が取り付け可能となる。例えば、補強プレート27を、釘11を挟んで面材端部9a側に配設した場合、釘11の打ち付け部位と面材端部9aとの間に、補強プレート27を配置する縁部を確保しなければならなくなる。これに対し、本構成は、面材縁部に補強プレート配置スペースが確保されていない場合であっても、釘頭部11aを補強プレート27によって覆うことが可能となる。この結果、取付代を別途確保することなく補強プレート27を取り付けできるようになっている。
このように、上記のように構成される耐力壁の補強構造では、面材9の所定位置、例えば平行な二辺部9A,9Aの長手方向一部分に、小さな、辺部9Aの長さより短い補強プレート27,27を取付けるのみで、この補強プレート27,27によって、釘頭部11aの浮き上がりが阻止される。その結果、外力が耐力壁21に作用しても、釘頭部11aが浮上することによる強度低下が生じ難くなり、耐力壁21の強度が、面材9や筋交いを1セット追加したのと同等(130〜200%増)程度に高められる。
また、釘11に加え、補強プレート27,27に挿通された木ねじ31が柱3a,3bに固定されることで、面材9の固定強度がさらに向上することは言うまでもない。本構成では、その際の補強プレート27,27が、釘頭部11aに当接されていることで、釘抜けが阻止され、外力が作用した際の耐力が一層高められるようになっている。仮に補強プレート27,27が釘頭部11aに当接してない構成の場合では、外力により柱3a,3bと面材9とに引っ張り力が作用すると、釘頭部11aが浮き上がり、釘11による固定力が徐々に低下する。また、面材9が補強プレート27,27を介して木ねじ31で柱3a,3bに固定されることで、固定強度が大きくなり、従来と同程度の引っ張り力では、面材9が柱3a,3bから離反しなくなり、その結果、釘頭部11aによる貫通穿孔13(図7参照)も防止されることとなる。
なお、本耐力壁の補強構造は、あくまでも少ない範囲で効果を得るためのものであるので、辺部9Aの全長に亘って補強プレート27を留めつける必要はない(全長に留めつけても得られる効果に対し、改修作業が増えて不経済となるためである)。
したがって、上記の耐力壁の補強構造によれば、四角形の壁枠7に、四角形の面材9を複数の釘11にて固定し、一対の補強プレート27,27を、面材9の平行な二辺部9A,9Aに、釘頭部11aの少なくとも一部分に重ね、固定穴29に挿通して面材9を貫通し柱3a,3bに到達させた木ねじ31にて固定したので、面材9の所定位置に小さなプレートを取付けるのみで、耐力壁21の強度を、面材9や筋交いを1セット追加したのと同等(130〜200%増)に高めることができる。すなわち、プレートの取付ける範囲が少なく、施工部分を露出させるための改修施工を省力化できる。この結果、既存耐力壁21に、簡単且つ安価な施工で高強度な補強を施すことができるようになる。
次に、上記構成と同一の構成で製作した耐力壁と、従来の耐力壁とに、水平荷重を加えてその変位を比較した実施例を説明する。
図4は耐力壁を取り付けた荷重発生装置の正面図、図5は耐力壁における荷重と変位との相関を補強プレートの有無で比較したグラフである。なお、図1〜図3に示した部材又は部位と同等の部材又は部位には同一の符号を付すものとする。
図4に示すように、実施例の耐力壁21は、土台1上に基端を固定した離間する一対の柱3a,3bの上端に、梁5を横架して四角形の壁枠7を形成し、この壁枠7の土台1、一対の柱3a,3b、及び梁5に、四角形の面材9の各辺部を複数の釘11にて固定した。また、面材9の平行な二辺部9A,9Aの長手方向一部分(略中央部分)に、釘頭部11aの略半分に重なるようにして、一対の補強プレート27,27を固定した。
土台1は、基礎となる装置ベース41に立設したアンカーボルト43を貫通させ、その上端に螺合したプレートナット45で固定した。また、一対の柱3a,3bは、下部に羽子板ボルト47,47を固定し、その先端を装置ベース41に固定して土台1からの抜けを防止した。また、一対の柱3a,3bの上部にも羽子板ボルト47,47を固定し、梁5を貫通させた先端にプレートナット45を螺合することで、梁5からの抜けを防止した。梁5の一端(図4の左柱)には連結金具51を介して水平荷重発生装置53を連結した。これにより、土台1が装置ベース41に固定された耐力壁21の梁5に、水平荷重が矢印X方向に加わるようにした。
<使用部材の材質及び寸法>
[梁] 樹種 おうしゅうあかまつ
等級 対称異等級構成集成材(E120−F330)
断面寸法 105×180mm
[柱] 樹種 おうしゅうあかまつ
等級 同一等級構成集成材(E95−F315)
断面寸法 105×105mm
[土台] 樹種 からまつ
等級 同一等級構成集成材(E105−F300)
断面寸法 105×105mm
[間柱] 樹種 SPF集成
等級 なし
断面寸法 27×105mm
[面材] 種類 MDF JIS A 5905
曲げ強さ 30タイプ
寸法 厚み9mm 910×2730mm
[補強プレート] 材質 溶融亜鉛めっき鋼板 SGHC
厚み1.2mm JIS G 3302
めっき 溶融亜鉛
付着量 非合金化 Z27 234−275g/m2
寸法 25×900mm
[釘(間柱)] N50 JIS A 5508
留付け ピッチ 200mm
長さ 50mm
胴径 2.75mm
頭部径 6.60mm
[釘(柱他)] N65 JIS A 5508
留付け ピッチ 75mm
長さ 65mm
胴径 3.05mm
頭部径 7.30mm
[木ねじ] CPQ55
留付け ピッチ 150mm
長さ 55mm
胴径 5.4mm
頭部径 8.4mm
[面材と柱の重ね代] 52.5mm
[釘位置] 面材端より25mm
[木ねじ位置] 面材端より40mm
水平荷重発生装置53により、耐力壁21の梁5に水平荷重を加えて、その変位との相関を調べた結果、図5に示すように、補強プレートを固定した耐力壁は、補強プレートのない耐力壁に比べ、例えば変位100mmで荷重が略150%増となり、その他の変位値においても強度の高まることが知見できた。
なお、上記の実施の形態では、補強プレート27が直線形状である場合を例に説明したが、本発明に係る耐力壁の補強構造は、直交する2つの金属帯板の片端部同士を連設してL字形補強プレートを形成し、L字形補強プレートを、釘頭部11aの少なくとも一部分に重ね、面材9の隅部に配設してもよい。このようなL字形補強プレートを用いた構成では、L字形補強プレートの一方の金属帯板が梁5に固定され、他方の金属帯板が柱3a(又は3b)に固定されることで、釘頭部11aの抜けが阻止されることによる耐力壁21の強度向上に加え、L字形補強プレートによって面材9、梁5、及び柱3a,3bが一体的に固定される。これにより、耐力壁21の強度を一層向上させることができる。
本発明に係る補強構造を有する耐力壁の斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図1に示した補強プレート固定部分の水平断面図である。 耐力壁を取り付けた荷重発生装置の正面図である。 耐力壁における荷重と変位との相関を補強プレートの有無で比較したグラフである。 従来の面材を固定した耐力壁の斜視図である。 面材の穿孔から釘頭部が抜けた従来の耐力壁の要部斜視図である。
符号の説明
1…土台
3a,3b…一対の柱
5…梁
7…壁枠
9…面材
9A…柱に応じた面材の平行な二辺部
9a…面材端部
11…釘
11a…釘頭部
21…耐力壁
27…補強プレート
29…固定穴
31…線状固定部材(木ねじ)

Claims (5)

  1. 土台上に基端を固定した離間する一対の柱の上端に、梁を横架して四角形の壁枠を形成し、該壁枠の前記土台、前記一対の柱、及び前記梁に、四角形の面材の各辺部を複数の釘にて固定した耐力壁の補強構造であって、
    金属帯板の長手方向に複数の固定穴を穿設して補強プレートを形成し、
    一対の該補強プレートを、前記面材の平行な二辺部の長手方向一部分に、釘頭部の少なくとも一部分に重ね、前記固定穴に挿通して前記面材を貫通し前記壁枠に到達させた線状固定部材にて固定したことを特徴とする耐力壁の補強構造。
  2. 前記補強プレートが、前記辺部の略中央部に配設されたことを特徴とする請求項1記載の耐力壁の補強構造。
  3. 前記補強プレートが、前記一対の柱に応じた前記面材の平行な二辺部に固定されたことを特徴とする請求項1又は2記載の耐力壁の補強構造
  4. 前記補強プレートが、前記釘を挟んで前記面材端部の反対側に配設されたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の耐力壁の補強構造。
  5. 直交する2つの前記金属帯板の片端部同士を連設してL字形補強プレートを形成し、
    該L字形補強プレートを、釘頭部の少なくとも一部分に重ね、前記面材の隅部に配設したことを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の耐力壁の補強構造。
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