JP4401791B2 - エレベータセキュリティ運転システム - Google Patents
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Description
また、従来技術では、夜間等に入居者以外の来訪者の入居を防止することができず、セキュリティを確保することができなかった。
本発明の課題は、集合住宅の部外者である来訪者や配達業者に対して一定の条件で集合住宅内への立ち入りを許可し、入居者のエレベータ利用のセキュリティを確保することにある。
ここで、認証情報は、集合住宅に出入りする業者に対して配布した業者専用カードによる情報である。
ここで、エレベータの利用許可時刻を保持するメモリには、業者毎に配布した業者専用カードに対応して利用許可時刻を設定する。
ここで、居室インターホンからの解錠情報は、来訪者が玄関インターホンから居室インターホンに来訪を連絡したとき、居室インターホンから発信される玄関ドアを解錠し、居室階へのみエレベータの利用を許可した情報である。
なお、認証装置としては、カードリーダの他に指紋等の生体認証など各種の装置を用いることができる。
また、来訪者の入居に際し、入居者の居室階へのみエレベータの利用を許可することにより、信頼性の高いセキュリティを確保することができる。
また、業者にとっては、エレベータを利用できる利用許可時刻内であれば、行先階を任意に指定することができるので、業務を迅速かつ効率的に成し遂げることができる。
図1において、本実施例1のエレベータセキュリティ運転システムは、集合住宅の建物の玄関ホールに設置されるエレベータ1、建物の共用部玄関に設置されるオートロック式玄関ドア2、入居者の部屋番号を呼び出し、共用部玄関に設置される玄関インターホン3、居室毎に設置される居室インターホン4、制御装置5、玄関ドア2のロックを解錠する解錠ボタン6、玄関インターホン3に隣接して設置されるカードリーダ(認証装置)7、行先階指定ボタン9からなる。
また、制御装置5は、インターフェース5a、照合手段5b、制御手段5c、階床データメモリ5d、カードデータメモリ5e、利用許可時刻メモリ5fを有する。
ここで、入居者には、カードデータを付与したICカードが配布され、また、集合住宅に出入りの業者には、業者専用のICカードを配布する。
照合手段5bは、インターフェース5aからの情報を元に、入室者が入居者・業者・来訪者のいずれであるかを判断する。居室インターホン4で解錠操作を行った解錠情報Aの場合は、入室者は来訪者であると判断し、また、入居者・業者のICカードによるカード(認証)情報Bの場合は、入室者は入居者・業者であると判断する。そして、入室者である来訪者・入居者・業者の情報を元に、階床データメモリ5d、カードデータメモリ5e、利用許可時刻メモリ5fとの照合を行う。
ここで、階床データメモリ5d、カードデータメモリ5e、利用許可時刻メモリ5fについて、それぞれの内容を図3に示す。カードデータメモリ5eはそれぞれの入居者に付与されるデータを格納し、階床データメモリ5dは建物の階床No.を格納し、利用(来訪)許可時刻メモリ5fは利用(来訪)許可時刻を指定して格納する。図3の利用(来訪)許可時刻メモリ5fには、利用許可時間制限無しのケースと、午前5時〜午前7時まで利用許可のケースと、午前5時〜午前7時、午後5時〜午後7時まで利用許可のケースを示す。
制御手段5cは、照合手段5bからの情報を得て玄関ドア2の解錠とエレベータ1の呼び制御を行う。
ここで、指定されている来訪許可時刻5fに制限、例えば6.00−21.00(午前6時〜午後9時)を設けると、夜間および夜中の来訪者の入居を防止することができ、高いセキュリティを確保することができる。また、来訪者の入居に際し、入居者の居室階へのみエレベータの利用を許可とすることにより、信頼性の高いセキュリティを確保することができる。
ここで、制御手段5cは、業者の場合、エレベータを利用できる利用許可時刻の制限内であれば、エレベータ1のかご内に設けた行先階指定ボタン(図示せず)により、行先階を任意に指定することを許可する。これは、例えば新聞配達業者のように、複数階に渡って新聞配達する場合、これに便利性を付加するためである。一方、エレベータを利用できる利用許可時刻の制限を超えたときは、行先階の指定は不可であり、玄関階への下り運転のみの指定を許可する。
本実施例1は、エレベータを利用できる利用許可時刻5fに制限を設けることにより、業者に余計な利用許可時刻を与えないことになり、信頼性の高いセキュリティサービスを提供することができる。また、業者にとっては、エレベータを利用できる利用許可時刻内であれば、行先階を任意に指定することができるので、業務を迅速かつ効率的に成し遂げることができる。
来訪者が来訪し、玄関インターホン3を用いて入居者の居室を呼び出すと、入居者は居室インターホン4を操作して解錠情報Aをインターフェース5aに伝達する。また、入居者・業者が来てカードリーダ7にICカードを読み込ませると、入居者・業者のICカードを読み込んだカード情報Bがインターフェース5aに伝達される。解錠情報Aまたはカード情報Bがインターフェース5aに伝達されると、インターフェース5aに解錠イベントが発生する(ステップS1)。更に、インターフェース5aでは、入居者のICカード(入居者のカード情報B)か、入居者カード以外(居室インターホン4の解錠情報A、業者のカード情報B)かのカード種別の判定処理を行う(ステップS2)。
Claims (4)
- 集合住宅の共用部玄関に設置される玄関ドアと、前記玄関ホールに設置されたエレベータと、前記共用部玄関に設置された玄関インターホンと、前記集合住宅の居室毎に設置される居室インターホンと、前記居室インターホンからの解錠情報と前記玄関インターホンに隣接して設置された認証装置からの認証情報を取込み、前記玄関ドアの解錠と前記エレベータの呼び制御を行う制御装置を有するエレベータセキュリティ運転システムにおいて、
前記エレベータの利用可能時刻を設定し、保持することで前記利用可能時刻を予め登録するメモリを設け、前記居室インターホンからの解錠情報を取込んだ時刻を前記登録した利用許可時刻と照合し、前記利用許可時刻内に限り、前記エレベータの利用を可能とすることを特徴とするエレベータセキュリティ運転システム。 - 請求項1において、前記認証情報は、集合住宅に出入りする業者に対して配布した業者専用カードによる情報であることを特徴とするエレベータセキュリティ運転システム。
- 請求項2において、前記エレベータの利用許可時刻を保持することで前記利用許可時刻を予め登録するメモリには、前記業者毎に配布した業者専用カードに対応して前記利用許可時刻を設定することを特徴とするエレベータセキュリティ運転システム。
- 請求項1において、前記居室インターホンからの前記解錠情報は、来訪者が前記玄関インターホンから前記居室インターホンに来訪を連絡したとき、前記居室インターホンから発信される前記玄関ドアを解錠し、前記居室階へのみ前記エレベータの利用を許可した情報であることを特徴とするエレベータセキュリティ運転システム。
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