JP4401368B2 - リソグラフィ装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リソグラフィ装置、およびデバイスを製造するための方法に関する。
リソグラフィ装置は、基板または基板の一部に所望のパターンを与えるマシンである。リソグラフィ装置は、例えばフラット・パネル・ディスプレイ、集積回路(IC)、および精密な構造を含む他のデバイスの製造に使用することができる。従来の装置では、パターン形成デバイス(あるいは、マスクまたはレチクルと呼ばれる場合もある)を使用して、フラット・パネル・ディスプレイ(または他のデバイス)の個々の層に対応する回路パターンを生成することができる。このパターンは、例えば基板上に提供された放射線感光材料(レジスト)の層に結像することによって、(例えばガラス・プレートなどの)基板(の一部)に転送することができる。
回路パターンではなく、他のパターン(例えばカラー・フィルタ・パターン、またはドットのマトリックス)を生成するためにパターン形成手段を使用することもできる。マスクではなく、個別に制御可能な要素のアレイを有するパターン形成アレイをパターン形成デバイスが有していてもよい。マスクベースのシステムと比較したそのようなシステムの利点は、パターンをより迅速に、且つより低コストで変更することができることである。
フラット・パネル・ディスプレイは長方形である場合がある。このタイプの基板を露光するように設計されたリソグラフィ装置は、長方形基板の全幅を覆う、または幅の一部分(例えば幅の半分)を覆う露光領域を提供することができる。基板は、露光領域の下で走査することができ、それと同時に、マスクまたはレチクルは、投影ビームによって同期して走査される。このようにして、パターンが基板に転送される。露光領域が基板の全幅を覆う場合、露光は単一の走査によって完了することができる。露光領域が、例えば基板の幅の半分をカバーしている場合、基板は、第1の走査の後に横方向に移動されることがあり、典型的には、基板の残りの部分を露光するためにさらなる走査が行われる。
従来のリソグラフィ装置では、基板テーブル(したがって、それが支持する基板)の位置は、干渉計を用いて測定される。干渉計は、距離の変化を求めるために、ターゲットから反射された光の経路長または位相の変化を使用する。
干渉計からの結果の精度は、光が取る経路に大きく依存することが知られている。例えば、光が通る空気の変動を考慮する必要がある。これらの変動は、空気の温度および圧力(または密度)の変化を含む。距離の変化を測定するために干渉計によって使用される光が、例えば300mmの距離にわたって進まなければならないとき、これらの変動は、測定精度を損なうことなく簡単に最小化することができ、いくつかの状況では無視することさえできる。しかし、距離または経路長が増加し、基板位置の許容誤差が低減するにつれて、これらの変動を正確に最小化することがますます必要になり、それに対応して困難になる。
現在、より大きなフラット・パネル・ディスプレイを求める高い消費者の要求があり、この要求は、今後も引き続き増えていくと予想される。フラット・パネル・ディスプレイが大きくなればなるほど、そのディスプレイを構成する基板を大きくする必要がある。しかし、基板サイズの増大は、対処する必要がある関連する欠点を有する。
リソグラフィ装置が基板に所望のパターンを与える方法によっては、基板サイズの増大は、干渉計によって使用される光路長の対応する増加を引き起こす。フラット・パネル基板のサイズは、特定のリソグラフィ装置では、干渉計によって使用される光路長が6メートル程度となることがある大きさまで増大している(すなわち、干渉計から、光が反射される点までの距離(ビーム長)が3メートル程度となる場合がある。経路長は、ビーム長の2倍と定義される)。そのような大きな経路長では、上述した変動を最小化することは困難であり、したがって基板を正確に位置決めすることは困難または不可能である。
本発明の目的は、上述した欠点の少なくとも1つを除去または緩和することを含む。
一実施例では、放射線ビームを調整(すなわちコンディショニング)するように構成された照明システムと、放射線ビームの断面を変調することが可能な個別制御可能な要素のアレイと、基板を支持するように構築された基板テーブルと、変調された放射線ビームを基板のターゲット部分に投影し、それによって基板のターゲット部分にパターンを与えるように構成された投影システムであって、パターンが第1のラインおよび第2のラインを有し、第1のラインが第2のラインからオフセットされている投影システムと、基板テーブルの位置を決定するように構成された、位置センサおよびスケールを有する位置エンコーダであって、スケールが、直線状であり互いに平行であるように意図された複数のラインを有している位置エンコーダとを有するリソグラフィ装置であって、第1のラインおよび第2のラインのイメージを得るように構成された撮像デバイスと、第1のラインと第2のラインの間の離隔距離を複数の位置で測定し、この複数の離隔距離から、スケールの少なくとも一部の不均一性を決定するように構成されたイメージ処理ユニットとをさらに有するリソグラフィ装置が提供される。
一実施例では、放射線ビームを調整するように構成された照明システムと、放射線ビームの断面を変調することが可能な個別に制御可能な要素のアレイと、基板を支持するように構築された基板テーブルと、変調された放射線ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、基板テーブルの位置を決定するように構成された、位置センサおよびスケールを有する位置エンコーダであって、スケールが、均等に間隔を空けられるように意図された複数のラインを有している位置エンコーダとを有するリソグラフィ装置であって、基板上に露光されたパターンの少なくとも一部のイメージを得るように構成された撮像デバイスと、露光されたパターンを対応する所期のパターンの少なくとも一部と比較し、その比較から、スケールの少なくとも一部の不均一性を決定するように構成されたイメージ処理ユニットとをさらに有するリソグラフィ装置が提供される。
一実施例では、放射線ビームの断面を変調することが可能な個別に制御可能な要素のアレイと、基板を支持するように構築された基板テーブルと、投影システムと、基板テーブルの位置を決定するように構成された、位置センサおよびスケールを有する位置エンコーダであって、スケールが、直線状であり互いに平行であるように意図された複数のラインを有している位置エンコーダとを有するリソグラフィ装置の不均一性を決定する方法であって、変調された放射線ビームを基板のターゲット部分に投影し、それによって基板のターゲット部分にパターンを与えるステップであって、前記パターンが第1のラインおよび第2のラインを有し、第1のラインが第2のラインからオフセットされているステップと、撮像デバイスを使用して第1のラインおよび第2のラインのイメージを得るステップと、第1のラインと第2のラインの間の離隔距離を複数の位置で測定し、この複数の離隔距離から、スケールの少なくとも一部の不均一性を決定するステップとを含む方法が提供される。
一実施例では、放射線ビームの断面を変調することが可能な個別に制御可能な要素のアレイと、基板を支持するように構築された基板テーブルと、投影システムと、基板テーブルの位置を決定するように構成された、位置センサおよびスケールを有する位置エンコーダであって、このスケールが、均等に間隔を空けられるように意図された複数のラインを有している位置エンコーダとを有するリソグラフィ装置の不均一性を決定する方法であって、変調された放射線ビームを基板のターゲット部分に投影し、それによって基板のターゲット部分にパターンを与えるステップと、撮像デバイスを使用してパターンの少なくとも一部のイメージを得るステップと、パターンを対応する所期のパターンと比較し、その比較から、スケールの少なくとも一部の不均一性を決定するステップとを含む方法が提供される。
一実施例では、放射線ビームを調整するように構成された照明システムと、放射線ビームの断面を変調することが可能な個別に制御可能な要素のアレイと、基板を支持するように構築された基板テーブルと、変調された放射線ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、基板テーブルを位置決めするように構成された位置決め手段とを有するリソグラフィ装置であって、基板テーブルの位置を決定するように構成された位置エンコーダをさらに有するリソグラフィ装置が提供される。
図1に、本発明の一実施例によるリソグラフィ装置を図式的に示す。この装置は、以下の構成要素を有している。
(1)放射線ビームB(例えばUV放射線)を調整するように構成された照明システム(照明器)IL
(2)投影ビームを変調するパターン形成デバイスPD(例えば、個別に制御可能な要素のアレイ)。一般に、個別に制御可能な要素のアレイの位置は、構成要素PSに対して固定される。しかし、そうではなく、いくつかのパラメータに従って個別に制御可能な要素のアレイを正確に位置決めするように構成された位置決め手段にアレイが接続される場合もある。
(3)基板(例えばレジスト被覆基板)Wを支持するように構築された基板テーブルであって、いくつかのパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された位置決め手段PWに接続された基板テーブルWT
(4)個別に制御可能な要素のアレイによって変調された放射線のビームを基板Wのターゲット部分C(例えば、1つまたは複数のダイを有する)に投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズ・システム)PS
照明システムは、放射線を方向付け、成形し、または制御するために、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気、もしくは他のタイプの光学構成要素、またはそれらの任意の組合せなど様々なタイプの光学構成要素を含むことができる。
本明細書で使用する用語「パターン形成デバイス(パターン付与デバイス)」は、基板のターゲット部分にパターンを作成する目的で放射線ビームの断面を変調するために使用することができる任意のデバイスを表すものとして広く解釈すべきである。例えばパターンが位相シフト・フィーチャまたはいわゆる補助フィーチャを含む場合、放射線ビームに与えられるパターンは、基板のターゲット部分での所望のパターンに正確には対応していない場合があることに留意されたい。同様に、基板上に最終的に生成されるパターンは、個別に制御可能な要素のアレイ上に任意の一時点に形成されているパターンに対応していない場合がある。これは、基板の各部分に形成される最終的なパターンが所与の時間または所与の回数の露光を経て構築され、その間に個別に制御可能な要素のアレイ上のパターンおよび/または基板の相対位置が変化する構成において当てはまる場合がある。一般に、基板のターゲット部分に作成されるパターンは、集積回路またはフラット・パネル・ディスプレイなどターゲット部分に作成されるデバイス内の特定の機能層(例えばフラット・パネル・ディスプレイ内のカラー・フィルタ層、またはフラット・パネル・ディスプレイ内の薄膜トランジスタ層)に対応する。そのようなパターン形成デバイスの例として、例えば、レチクル、プログラム可能ミラー・アレイ、レーザ・ダイオード・アレイ、発光ダイオード・アレイ、グレーティング・ライト・バルブ、およびLCDアレイが挙げられる。電子手段(例えばコンピュータ)を用いてそのパターンをプログラム可能であるパターン形成デバイスを、本明細書では総称して「コントラスト・デバイス」と呼ぶ。そのような「コントラスト・デバイス」は、例えば、放射線ビームの一部分の位相を放射線ビームの隣接部分に対して変調することによって放射線ビームにパターンを与える複数のプログラム可能要素を有する電子的にプログラム可能なパターン形成デバイスを含む、放射線ビームの一部分の強度をそれぞれ変調することができる複数のプログラム可能要素を有するパターン形成デバイス(例えば、レチクル以外の上述した全てのデバイス)である。一実施例では、パターン形成デバイスは、少なくとも10個のプログラム可能要素、例えば少なくとも100個、少なくとも1000個、少なくとも10000個、少なくとも100000個、少なくとも1000000個、または少なくとも10000000個のプログラム可能要素を有する。以下、これらのデバイスのうちのいくつかのデバイスの実施例をより詳細に論じる。
(1)プログラム可能ミラー・アレイ。これは、粘弾性制御層および反射面を有するマトリックス・アドレス指定可能表面を有することができる。そのような装置の基本原理は、(例えば)反射面のアドレス指定された領域が入射光を回折光として反射し、アドレス指定されていない領域が入射光を非回折光として反射するというものである。適切な空間フィルタを使用して、前記非回折光を反射ビームからフィルタ除去することができ、回折光のみを残して基板に到達させる。このようにして、ビームには、マトリックス・アドレス指定可能表面のアドレス指定パターンに従ってパターンが形成される。代替方法として、フィルタが回折光をフィルタ除去し、非回折光を残して基板に到達させる場合もあることを理解されたい。これに対応する様式で、回折光学MEMSデバイスのアレイを使用することもできる。回折光学MEMSデバイスは複数の反射リボンから構成され、これらのリボンは、互いに対して変形して、入射光を回折光として反射する格子を形成することができる。プログラム可能ミラー・アレイのさらなる代替実施例は、小さなミラーのマトリックス配列を採用したものであり、これら小さなミラーはそれぞれ、適切な局部電界を印加することによって、または圧電作動手段を採用することによって、軸線の周りに個別に傾斜させることができる。ここでもやはり、ミラーはマトリックス・アドレス指定可能であり、アドレス指定されたミラーが、アドレス指定されていないミラーとは異なる方向に入射放射線ビームを反射する。このようにして、マトリックス・アドレス指定可能ミラーのアドレス指定パターンに従って反射ビームにパターンを形成することができる。所要のマトリックス・アドレス指定は、適切な電子的手段を使用して行うことができる。本明細書で言及するミラー・アレイについて、例えば、参照として全体を本明細書に組み込む米国特許第5296891号明細書および米国特許第5523193号明細書、ならびに国際公開第98/38597号パンフレットおよび国際公開第98/33096号パンフレットからより多くの情報を得ることができる。
(2)プログラム可能LCDアレイ。そのような構造の一例は、参照として全体を本明細書に組み込む米国特許第5229872号明細書に与えられている。
リソグラフィ装置は、1つまたは複数のパターン形成デバイス、例えば1つまたは複数のコントラスト・デバイスを有することができる。例えば、リソグラフィ装置は、それぞれが互いに独立して制御される複数の個別に制御可能な要素のアレイを有している場合がある。そのような構成では、個別に制御可能な要素のアレイのいくつかまたは全てが、共通の照明システム(または照明システムの一部)、個別に制御可能な要素のアレイのための共通の支持構造、および/または共通の投影システム(または投影システムの一部)の少なくとも1つを有することができる。
図1に示される実施例のような一実施例では、基板Wは実質的に円形の形状を有し、任意選択で、その周縁の一部に沿って切欠きおよび/または平坦な縁部を有している。一実施例では、基板は多角形状、例えば長方形状である。基板が実質的に円形の形状を有する実施例は、基板が少なくとも25mm、例えば少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも125mm、少なくとも150mm、少なくとも175mm、少なくとも200mm、少なくとも250mm、または少なくとも300mmの直径を有する実施例を含む。一実施例では、基板は、最大で500mm、最大で400mm、最大で350mm、最大で300mm、最大で250mm、最大で200mm、最大で150mm、最大で100mm、または最大で75mmの直径を有する。基板が多角形、例えば長方形である実施例は、基板の少なくとも1辺、例えば少なくとも2辺、または少なくとも3辺が、少なくとも5cm、例えば少なくとも25cm、少なくとも50cm、少なくとも100cm、少なくとも150cm、少なくとも200cm、または少なくとも250cmの長さである実施例を含む。一実施例では、基板の少なくとも1辺が、最大で1000cm、例えば最大で750cm、最大で500cm、最大で350cm、最大で250cm、最大で150cm、または最大で75cmの長さである。一実施例では、基板は、約250〜350cmの長さと約250〜300cmの幅とを有する長方形基板である。基板の厚さは様々であってよく、例えば基板材料および/または基板寸法にいくらか依存する場合がある。一実施例では、厚さは、少なくとも50μm、例えば少なくとも100μm、少なくとも200μm、少なくとも300μm、少なくとも400μm、少なくとも500μm、または少なくとも600μmである。一実施例では、基板の厚さは、最大で5000μm、例えば最大で3500μm、最大で2500μm、最大で1750μm、最大で1250μm、最大で1000μm、最大で800μm、最大で600μm、最大で500μm、最大で400μm、または最大で300μmである。本明細書で言及する基板は、露光の前または後に、例えばトラック(典型的には、レジストの層を基板に塗布し、露光されたレジストを現像するツール)で処理することができる。基板の性質は、露光の前または後に、例えば計測ツールおよび/または検査ツールで測定することができる。
一実施例では、レジスト層が基板上に提供される。一実施例では、基板Wはウェハ、例えば半導体ウェハである。一実施例では、ウェハ材料は、Si、SiGe、SiGeC、SiC、Ge、GaAs、InP、およびInAsからなる群から選択される。一実施例では、ウェハはIII/V化合物半導体ウェハである。一実施例では、ウェハはシリコン・ウェハである。一実施例では、基板はセラミック基板である。一実施例では、基板はガラス基板である。ガラス基板は、例えばフラット・パネル・ディスプレイおよび液晶ディスプレイ・パネルの製造で有用である場合がある。一実施例では、基板はプラスチック基板である。一実施例では、基板は(肉眼で見て)透明である。一実施例では、基板は着色されている。一実施例では、基板は無色である。
本明細書で使用する用語「投影システム」は、使用される露光放射線、または浸液の使用や真空の使用など他の因子に適するように、屈折、反射、反射屈折、磁気、電磁気、および静電気光学システム、またはそれらの任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを包含するものとして広く解釈すべきである。本明細書における用語「投影レンズ」の使用は、より一般的な用語「投影システム」と同義と考えることができる。
投影システムは、パターンが基板上にコヒーレントに(coherently)形成されるように、個別に制御可能な要素のアレイにパターンを結像することができる。別法として、投影システムは、二次放射線源を結像することができ、その際、個別に制御可能な要素のアレイの各要素がシャッターとして働く。この点で、投影システムは、例えば二次放射線源を形成するため、および基板上にスポットを結像するために、マイクロ・レンズ・アレイ(MLAとして知られている)またはフレネル・レンズ・アレイなどの合焦要素のアレイを有していてもよい。一実施例では、合焦要素のアレイ(例えばMLA)は、少なくとも10個の合焦要素、例えば少なくとも100個の合焦要素、少なくも1000個の合焦要素、少なくとも10000個の合焦要素、少なくとも100000個の合焦要素、または少なくとも1000000個の合焦要素を備える。一実施例では、パターン形成デバイス内の個別に制御可能な要素の数は、合焦要素のアレイ内の合焦要素の数と等しいか、それよりも多い。一実施例では、合焦要素のアレイは、個別に制御可能な要素のアレイ内の個別に制御可能な要素の1つまたは複数に、例えば、個別に制御可能な要素のアレイ内の個別に制御可能な要素の2個以上、例えば3個以上、5個以上、10個以上、20個以上、25個以上、35個以上、または50個以上に光学的に関連付けられた合焦要素を備える。一実施例では、合焦要素は、5000個未満の個別に制御可能な要素、例えば2500個未満、1000個未満、500個未満、または100個未満に光学的に関連付けられる。一実施例では、合焦要素のアレイは、個別に制御可能な要素のアレイ内の個別に制御可能な要素の1つまたは複数に光学的に関連付けられた複数の(例えば、1000個よりも多い、大多数が関連付けられた、またはほぼ全てが関連付けられた)合焦要素を備える。一実施例では、MLAは、例えば1つまたは複数のアクチュエータの使用によって、少なくとも基板に向かう方向および基板から離れる方向に(例えばアクチュエータの使用によって)可動である。基板に向かっておよび基板から離れるようにMLAを移動させることができることにより、例えば、基板を移動させる必要なく焦点の調節をできるようになる。
本明細書で述べる際、装置は反射型(例えば反射性の個別に制御可能な要素のアレイを採用する)である。別法として、装置は透過型(例えば透過性の個別に制御可能な要素のアレイを採用する)であってもよい。
リソグラフィ装置は、2つ(デュアル・ステージ)以上の基板テーブルを有するタイプのものであってよい。そのような「マルチ・ステージ」のマシンでは、追加のテーブルを並行して使用することができ、あるいは1つまたは複数のテーブルで準備ステップを実施し、それと同時に1つまたは複数の他のテーブルを露光用に使用することができる。
またリソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を充填するように比較的高い屈折率を有する「浸液」、例えば水によって基板の少なくとも一部分を覆うことができるタイプのものであってもよい。浸液は、リソグラフィ装置内の他の空間、例えばパターン形成デバイスと投影システムとの間に適用することもできる。液浸技法は、投影システムの開口数を高めるための技術分野でよく知られている。本明細書で使用する用語「液浸」は、基板などの構造を液体中に浸漬しなければならないことを意味するのではなく、単に露光中に投影システムと基板との間に液体が存在することを意味する。
図1を参照すると、照明器ILが、放射線源SOから放射線ビームを受け取る。一実施例では、放射線源は、少なくとも5nm、例えば少なくとも10nm、少なくとも50nm、少なくとも100nm、少なくとも150nm、少なくとも175nm、少なくとも200nm、少なくとも250nm、少なくとも275nm、少なくとも300nm、少なくとも325nm、少なくとも350nm、または少なくとも360nmの波長を有する放射線を提供する。一実施例では、放射線源SOによって提供される放射線は、最大で450nm、例えば最大で425nm、最大で375nm、最大で360nm、最大で325nm、最大で275nm、最大で250nm、最大で225nm、最大で200nm、または最大で175nmの波長を有する。一実施例では、放射線は、436nm、405nm、365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、126nm、および/または13.5nmを含む波長を有する。一実施例では、放射線は、約365nmまたは約355nmの波長を含む。一実施例では、放射線は、例えば365、405、および436nmを包含する広帯域の波長を含む。355nmレーザ源を使用することができる。例えば放射線源がエキシマ・レーザであるとき、放射線源とリソグラフィ装置とは個別の実体とすることができる。そのような場合、放射線源は、リソグラフィ装置の一部を成すものとはみなされず、放射線ビームは、例えば適切な方向付けミラーおよび/またはビーム拡大器を備えるビーム送達システムBDによって放射線源SOから照明器ILに引き渡される。他の場合、例えば放射線源が水銀ランプであるときには、放射線源をリソグラフィ装置の一部とすることができる。放射線源SOと照明器ILを、必要な場合にはビーム送達システムBDと共に、放射線システムと呼ぶ場合もある。パターン形成デバイスが光源自体である場合、例えばレーザ・ダイオード・アレイまたは発光ダイオード・アレイである場合、装置は、照明システムまたは少なくとも単純化された照明システムを有さないように設計することができる(例えば、放射線源SOの必要がなくなる場合がある)。
照明器ILは、放射線ビームの角度強度分布を調節するための調節器ADを備えている場合がある。一般に、照明器のひとみ面での強度分布の少なくとも外側および/または内側半径範囲(一般に、それぞれσアウターおよびσインナーと呼ばれる)を調節することができる。さらに、照明器ILは、積分器INおよび集光器COなど様々な他の構成要素を備えることができる。照明器を使用して、断面で所望の一様性および強度分布を有するように放射線ビームを調整することができる。照明器IL、またはそれに関連付けられる追加の構成要素は、放射線ビームを複数のサブビームに分割するように構成することもでき、サブビームは、例えば個別に制御可能な要素のアレイの1つまたは複数の個別に制御可能な要素にそれぞれ関連付けることができる。例えば2次元回折格子を使用して、放射線ビームをサブビームに分割することができる。本説明では、用語「放射線のビーム」および「放射線ビーム」は、ビームが複数のそのような放射線のサブビームから構成される状況を包含し、しかしそれに限定されない。
放射線ビームBは、パターン形成デバイスPD(例えば個別に制御可能な要素のアレイ)に入射し、パターン形成デバイスによって変調される。パターン形成デバイスPDによって反射された後、放射線ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSが、ビームを基板Wのターゲット部分Cに合焦する。位置決め手段PWおよびリニア・エンコーダLEを用いて、例えば放射線ビームBの経路内に様々なターゲット部分Cを位置決めするように、基板テーブルWTを正確に移動させることができる。リニア・エンコーダLEについては以下でさらに詳細に説明する。使用できる場合、個別に制御可能な要素のアレイ用の位置決め手段を使用して、例えば走査中に、ビームBの経路に対してパターン形成デバイスPDの位置を正確に補正することができる。一実施例では、基板テーブルWTの移動は、図1には明示されていない長行程モジュール(粗い位置決め)および短行程モジュール(精密な位置決め)を用いて実現される。一実施例では、装置は、少なくとも基板テーブルWTを移動させるための短行程モジュールを有していない。個別に制御可能な要素のアレイを位置決めするために同様のシステムを使用することもできる。別法として/追加として、投影ビームBを移動可能にし、オブジェクト・テーブルおよび/または個別に制御可能な要素のアレイが固定位置を有するようにして、所要の相対移動を提供することもできることを理解されたい。そのような構成は、装置のサイズを抑える助けとなる場合がある。例えばフラット・パネル・ディスプレイの製造に適用可能な場合があるさらなる代替形態として、基板テーブルWTおよび投影システムPSの位置が固定され、基板Wが基板テーブルWTに対して移動されるように構成される場合もある。例えば、基板テーブルWTにわたって実質的に一定の速度で基板Wを走査するためのシステムを基板テーブルWTに設けることができる。
図1に示されるように、放射線のビームBは、ビーム・スプリッタBSによって、パターン形成デバイスPDに向けることができる。このビーム・スプリッタBSは、放射線がビーム・スプリッタによって反射されて最初にパターン形成デバイスPDに向けられるように構成されている。ビーム・スプリッタを使用せずにパターン形成デバイスに放射線のビームBを方向付けることもできることを理解されたい。一実施例では、放射線のビームは、0°から90°の間、例えば5°から85°の間、15°から75°の間、25°から65°の間、または35°から55°の間の角度でパターン形成デバイスに方向付けられる(図1に示される実施例は、90°の角度である)。パターン形成デバイスPDは、放射線のビームBを変調し、そのビームを反射してビーム・スプリッタBSに戻し、ビーム・スプリッタBSが、変調されたビームを投影システムPSに伝送する。しかし、放射線のビームBをパターン形成デバイスPDに向け、続いて投影システムPSに向けるために代替の構成を使用することもできることを理解されたい。特に、図1に示されるような構成は、透過性のパターン形成デバイスが使用される場合には必要ないことがある。
記述した装置は、4つの好ましいモードで使用することができる。
(1)ステップ・モードでは、個別に制御可能な要素のアレイおよび基板が本質的に静止して保たれ、放射線ビームに与えられた全パターンがターゲット部分Cに一度に投影される(すなわち、ただ1回の静的露光)。次いで、異なるターゲット部分Cを露光することができるように、基板テーブルWTがXおよび/またはY方向に移動される。ステップ・モードでは、露光領域の最大サイズが、ただ1回の静的露光で結像されるターゲット部分Cのサイズを制限する。
(2)走査モードでは、個別に制御可能な要素のアレイと基板とが同期して走査され、その間に、放射線ビームに与えられたパターンがターゲット部分Cに投影される(すなわち、ただ1回の動的露光)。個別に制御可能な要素のアレイに対する基板の速度および方向は、投影システムPSの拡大(縮小)および像反転特性によって決定することができる。走査モードでは、露光領域の最大サイズが、ただ1回の動的露光におけるターゲット部分の(非走査方向での)幅を制限し、走査運動の長さが、ターゲット部分の(走査方向での)高さを決定する。
(3)パルス・モードでは、個別に制御可能な要素のアレイが本質的に静止して保たれ、パルス放射線源を使用して全パターンが基板Wのターゲット部分Cに投影される。基板テーブルWTが本質的に一定の速度で移動され、それにより投影ビームBが基板Wを横切ってラインを走査するようになる。個別に制御可能な要素のアレイ上のパターンは、放射線システムのパルスの合間に必要に応じて更新され、パルスは、連続するターゲット部分Cが基板W上の所要の位置で露光されるようにタイミングを取られる。その結果、投影ビームBが基板Wを横切って走査して、基板のストリップに関する全パターンを露光することができる。ライン毎に基板W全体が露光されるまでこのプロセスが繰り返される。
(4)連続スキャン・モードはパルス・モードと本質的に同様であり、ただし、基板Wが、変調された放射線のビームBに対して実質的に一定の速度で走査され、また投影ビームBが基板Wを横切って走査して基板Wを露光するときに個別に制御可能な要素のアレイ上のパターンが更新される。個別に制御可能な要素のアレイ上のパターンの更新に同期された実質的に一定の放射線源またはパルス放射線源が使用される場合もある。
上述した使用モードの組合せおよび/または変形形態、あるいは全く異なる使用モードを採用することもできる。
リソグラフィでは、基板上のレジストの層を放射線に選択的に露出することによって、例えばパターン形成された放射線にレジストの層を露出することによって、基板上に所望のフィーチャを作成することができる。ある最小の光線量(「線量しきい値」)を受け取ったレジストの領域が化学反応を受け、他の領域は変化しない。そのようにして生み出されるレジスト層内の化学的な相違が、レジストの現像、すなわち少なくとも最小線量を受け取った領域の選択的除去、または最小線量を受け取らなかった領域の除去を可能にする。その結果、基板の一部分は、依然としてレジストによって保護されており、レジストが除去された基板領域は露出され、例えば基板の選択的エッチング、選択的金属付着などの追加の処理ステップを可能にし、それにより所望のフィーチャを作成する。放射線へのパターン形成は、所望のフィーチャ内部の基板上のレジスト層の領域に送られる放射線が十分に高い強度であり且つ露光中にその領域が線量しきい値を上回る放射線量を受け取るようにパターン形成デバイス内の個別に制御可能な要素を設定することによって行うことができ、一方、基板上の他の領域は、ゼロまたは非常に低い放射線強度を提供するように対応の個別に制御可能な要素を設定することによって、線量しきい値未満の放射線量を受け取る。
実際には、個別に制御可能な要素がフィーチャ境界の一方の側で最大放射線強度を、他方の側で最小放射線強度を提供するように設定されたとしても、所望のフィーチャの縁部での放射線量は、所与の最大線量からゼロ線量に突然には変わらない場合がある。そうではなく、回折効果により、放射線量のレベルは、遷移区域にわたって降下する場合がある。その際、レジストを現像した後に最終的に形成される所望のフィーチャの境界の位置は、受け取られた線量が放射線量しきい値未満に降下する位置によって決定される。遷移区域にわたる放射線量の降下のプロファイル、したがってフィーチャ境界の正確な位置は、フィーチャ境界上または境界付近の基板上の点に放射線を最大または最小強度レベルで提供するだけでなく、最大強度レベルと最小強度レベルとの間の強度レベルでも提供するように個別に制御可能な要素を設定することによって、より正確に制御することができる。これは一般に、「グレースケーリング」または「グレーレベリング」と呼ばれる。
グレースケーリングは、所与の個別に制御可能な要素によって基板に提供される放射線強度を2つの値のみ(すなわち最大値と最小値のみ)に設定することができるリソグラフィ・システムで可能な制御よりも、フィーチャ境界の位置の優れた制御を提供することができる。一実施例では、少なくとも3個の異なる放射線強度値、例えば少なくとも4個の放射線強度値、少なくとも8個の放射線強度値、少なくとも16個の放射線強度値、少なくとも32個の放射線強度値、少なくとも64個の放射線強度値、少なくとも100個の放射線強度値、少なくとも128個の放射線強度値、または少なくとも256個の放射線強度値を基板に投影することができる。コントラスト・デバイスが光源自体(例えば発光ダイオードまたはレーザ・ダイオードのアレイ)である場合、グレースケーリングは、例えば伝送される光の強度レベルを制御することによって行うことができる。コントラスト・デバイスがマイクロミラー・デバイスである場合、例えばマイクロミラーの傾斜角を制御することによってグレースケーリングを行うことができる。また、グレースケーリングは、コントラスト・デバイス内の複数のプログラム可能要素をグループ化し、所与の時点でオンまたはオフに切り替えられるグループ内の要素の数を制御することによって行うこともできる。
上述した目的への追加または代替の目的にグレースケーリングを使用することもできることを理解されたい。例えば、露光後の基板の処理は、受け取られた放射線量レベルに応じて、基板の領域の3つ以上の位置的な反応(potential response)が存在するように調整することができる。例えば、第1のしきい値未満の放射線量を受け取った基板の部分が第1の様式で反応し、第1のしきい値よりも上であり、しかし第2のしきい値未満である放射線量を受け取った基板の部分が第2の様式で反応し、第2のしきい値よりも上の放射線量を受け取った基板の部分が第3の様式で反応する。したがって、グレースケーリングを使用して、3つ以上の所望の線量レベルを有する基板にわたって放射線量プロファイルを提供することができる。一実施例では、放射線量プロファイルは、少なくとも2つの所望の線量レベル、例えば少なくとも3つの所望の放射線量レベル、少なくとも4つの所望の放射線量レベル、少なくとも6つの所望の放射線量レベル、または少なくとも8つの所望の放射線量レベルを有する。
さらに、放射線量プロファイルは、上述したように単に基板上の各点で受け取られる放射線の強度を制御すること以外の方法によって制御することもできることを理解されたい。例えば、別法としてまたは追加として、基板上の各点によって受け取られる放射線量を、前記点の露光の期間を制御することによって制御することができる。さらなる実施例として、基板上の各点が、場合によっては、複数の連続する露光で放射線を受け取ることもある。したがって、別法としてまたは追加として、各点によって受け取られる放射線量は、前記複数の連続する露光の選択されたサブセットを使用して前記点を露光することによって制御することができる。
基板上に所要のパターンを形成するために、パターン形成デバイス内の個別に制御可能な要素それぞれを、露光プロセス中の各段階で所要の状態に設定する必要がある。したがって、所要の状態を表す制御信号が、個別に制御可能な要素それぞれに送られなければならない。好ましくは、リソグラフィ装置が、制御信号を生成する制御装置を含む。基板上に形成するパターンは、GDSIIなどのベクトル定義形式でリソグラフィ装置に提供することができる。設計情報を、個別に制御可能な要素それぞれのための制御信号に変換するために、制御装置は、1つまたは複数のデータ操作デバイスを含み、各データ操作デバイスが、パターンを表すデータ・ストリームに対する処理ステップを行うように構成される。データ操作デバイスは、一括して「データパス」と呼ばれることもある。
データパスのデータ操作デバイスは、以下の機能の1つまたは複数を行うように構成することができる。
(1)ベクトルベースの設計情報をビットマップ・パターン・データに変換すること。
(2)ビットマップ・パターン・データを所要の放射線量マップ(すなわち基板全体にわたる所要の放射線量プロファイル)に変換すること。
(3)所要の放射線量マップを、個別に制御可能な要素それぞれに関する所要の放射線強度値に変換すること。
(4)個別に制御可能な要素それぞれに関する所要の放射線強度値を、対応する制御信号に変換すること。
図2に、例えばフラット・パネル・ディスプレイの製造で使用することができる本発明による装置の構成を図式的に示す。図1に示されるものに対応する構成要素は、同じ参照符号で示されている。また、様々な実施例、例えば基板、コントラスト・デバイス、MLA、放射線のビームなどの様々な構成の上述した説明をここでも適用できる。
図2に示されるように、装置は、放射線源SOと、ビーム送達システムBDと、照明器ILと、投影システムPSとを有する。投影システムPSは、ビーム拡大器(ビーム・エキスパンダ)を含み、ビーム拡大器が2つのレンズL1、L2を有する。第1のレンズL1は、変調された放射線ビームBを受け取り、そのビームをアパーチャ・ストップASのアパーチャを通して合焦するように配置される。さらなるレンズALがアパーチャ内に位置されることもある。次いで、放射線ビームBが発散して、第2のレンズL2(例えば視野レンズ)によって合焦される。
さらに、投影システムPSは、拡大された変調放射線Bを受け取るように配置されたレンズのアレイMLAを有する。パターン形成デバイスPD内の個別に制御可能な要素の1つまたは複数に対応する変調放射線ビームBの異なる部分が、レンズのアレイMLA内の異なるそれぞれのレンズを通過する。各レンズMLが、変調放射線ビームBのそれぞれの部分を基板W上の点に合焦する。このようにして、放射線スポットSのアレイが基板W上に露光される。例示したレンズのアレイMLAのレンズMLは8つのみが示されているが、レンズのアレイが、何千個ものレンズを有する場合があることを理解されたい(同じことが、パターン形成デバイスPDとして使用される個別に制御可能な要素のアレイにも当てはまる)。
投影システムに、リニア・エンコーダLE(の一部)が取り付けられる。リニア・エンコーダの感知部は、投影システムPSを保持するフレーム(図示せず)に固定され、リニア・エンコーダの格子スケール部は、基板テーブルWT上に位置付けられる。リニア・エンコーダは、以下でより詳細に説明する。
図3に、基板W上のパターンがどのように生成される場合があるかを図式的に例示する。黒丸は、投影システムPS内のレンズのアレイMLAによって基板上に投影されたスポットSのアレイを表す。基板は、一連の露光部が基板上で露光されたときに、投影システムに対してY方向に移動される。白丸は、基板上に前もって露光されたスポット露光部SEを表す。図示したように、投影システムPS内部のレンズのアレイによって基板上に投影される各スポットが、基板W上のスポット露光部の列Rを露光する。基板に関する全パターンは、各スポットSによって露光されたスポット露光部SEの全ての列Rの合計によって生成される。そのような構成は、一般に「ピクセル・グリッド・イメージング」と呼ばれる。
放射線スポットSのアレイが、基板Wに対して角度θで配列されていることを見ることができる(基板の縁部はXおよびY方向に平行である)。このようにすると、基板が走査方向(Y方向)に移動されるときに、各放射線スポットが基板の異なる領域の上を通り、それにより放射線スポットSのアレイによって基板全体を覆うことができるようになる。一実施例では、角度θは最大で20°、10°、例えば最大で5°、最大で3°、最大で1°、最大で0.5°、最大で0.25°、最大で0.10°、最大で0.05°、または最大で0.01°である。一実施例では、角度θは、少なくとも0.0001°、例えば少なくとも0.001°である。
図4に、複数の光学エンジンを使用することによって、フラット・パネル・ディスプレイ基板W全体をただ1回の走査で露光することができる方法を図式的に示す。「チェス・ボード」配置で2つの列32、33として配列された8つの光学エンジン(図示せず)によって放射線スポットSの8つのアレイ31が生成され、また放射線スポットSの1つのアレイの縁部は放射線スポットSの隣接するアレイの縁部と(走査方向Yで)わずかに重なるようになっている。一実施例では、光学エンジンは、少なくとも3列、例えば4列または5列で配列される。このようにすると、一組の放射線が基板Wの幅にわたって延び、ただ1回の走査で基板全体の露光を行うことができるようになる。任意の適切な数の光学エンジンを使用することができることを理解されたい。一実施例では、光学エンジンの数は、少なくとも1個、例えば少なくとも2個、少なくとも4個、少なくとも8個、少なくとも10個、少なくとも12個、少なくとも14個、または少なくとも17個である。一実施例では、光学エンジンの数は、40個未満、例えば30個未満、または20個未満である。
各光学エンジンが、上述したような別個の照明システムILと、パターン形成デバイスPDと、投影システムPSとを有していてもよい。しかし、2つ以上の光学エンジンが、照明システム、パターン形成デバイス、および投影システムの1つまたは複数の少なくとも一部分を共有する場合もあることを理解されたい。
図5に、図1の基板テーブルWTとリニア・エンコーダLEとを示す。基板テーブルWT上に、3つのリニア格子スケール1、2、3が位置付けられる。リニア格子スケール1、2、3は、基板テーブルWTの縁部付近に配置されたXリニア格子スケール1と、Xリニア格子スケール1に隣接して配置された第1のYリニア格子スケール2と、第1のYリニア格子スケール2とは反対の基板テーブルWT縁部付近に配置された第2のYリニア格子スケール3とを有する。Xリニア格子スケール1は、均等に間隔を空けられてY走査方向に平行であるように意図された一連のラインを有する。Yリニア格子スケール2、3は、均等に間隔を空けられてY走査方向に垂直であるように意図された一連のラインを有する。前の2つの文における単語「意図された」の使用は重要であり、本説明の後の段で詳述する。
また、リソグラフィ装置は、リニア格子センサ4、5を有し、これらは、やはり投影システムPSを保持するフレームに取り付けられる(リニア格子センサ4、5は、いくつかの状況では、投影システムPSに直接取り付けられる場合もある)。例示を容易にするために、フレームおよび投影システムPSは図5に図示していない。基板テーブルWTは、リニア格子センサ4、5に対して移動可能である。リニア格子センサ4、5は、Xリニア格子スケール1および第1のYリニア格子スケール2の上に位置決めされてそれらを橋渡しするX−Yリニア格子センサ4と、第2のYリニア格子スケール3の上に位置決めされたYリニア格子センサ5とを有する。リニア格子スケール1、2、3およびリニア格子センサ4、5が、リニア(位置)エンコーダLE(図1および図2にも図式的に示されている)を形成する。リニア・エンコーダはよく知られており、例えばハイデンハイン社(米国イリノイ州シャンバーグ)などの供給業者から広く入手可能である。
撮像デバイス6(例えばデジタル・カメラまたは他の電子的なイメージ・キャプチャ・デバイス)が基板の上に位置決めされ、それにより、基板Wが基板テーブルWTの上に位置しているときに、撮像デバイス(イメージング・デバイス)6が基板Wのイメージを形成することができる。
使用時、基板テーブルの位置が、リニア位置エンコーダを使用して監視される。正確な移動または位置の変化の測定は、様々なハイデンハイン検出器に広く適用されたバーニア・スケールの光学的な実施によって決定することができる。バーニア・スケールは、第1の距離だけ均等に間隔を空けられたラインを有する格子が、第2の異なる距離だけ均等に間隔を空けられたラインを有する格子に対して移動され、移動の前および後に2つのスケールが比較された場合に、2つの格子のいずれかによって個別に提供されるよりもはるかに高い精度で移動を求めることができるという原理で働く。
Y方向で走査するだけでなく、基板テーブルWTは、X方向でも、より小さな度合いで移動可能である。X方向の移動は、新たな基板Wが露光のために装填されたときに、その基板WをY方向での走査のために正確に位置決めすることを保証するために使用される。
Y方向に走査されるとき、基板は、連続的な方向(および直線)で走査されることが望ましい。これは、X−Yリニア格子センサ4が、リニア格子スケール1の直線の少なくとも1つを追跡するか、その直線をガイドとして使用することによって実現される。基板テーブルWTの移動および位置決めに際して所望の位置決めおよび追跡が物理的に実施されることを保証するために、駆動情報が位置決め手段PWに送信される。
Y方向における正確な位置でパターンが基板Wに与えられることを保証するために、第1のYリニア格子スケール2およびX−Yリニア格子センサ4と、第2のYリニア格子スケール3およびYリニア格子センサ5とをそれぞれ有する位置エンコーダを使用してY方向に基板テーブルWTを位置決めする。正確な位置決めは、上で言及したバーニア原理を適用することによって、すなわち均等に間隔を空けられたラインの異なるスケールを比較することによって実現される。基板テーブルWTの移動および位置決めに際して所望の位置決めが物理的に実施されることを保証するために、駆動情報が(図1に示される)位置決め手段PWに送信される。
本出願の発明者は、リニア・エンコーダの使用が、基板テーブルWTの位置を測定するために干渉計を使用することに関連する問題の少なくとも1つを克服すると認識した。
リニア格子スケール1、2、3の近傍に位置するようにリニア格子センサ4、5がリソグラフィ装置に取り付けられるので、これは、測定位置に対する空気変動の影響を実質的になくす。例えば、リニア格子センサ4、5とそれらに対応するリニア格子スケールとの間の距離は、0.1mm〜20mmの範囲内である場合がある。これは、光路長が6メートルである場合がある従来技術干渉計デバイスとは全く対照的である。
これらの技術的な利点だけでなく、リニア・エンコーダは、一般に干渉計よりも安価である。干渉計は空気の変動に対する感度が高いので、厳密であり、したがって高価な空気の制御を採用しなければならない。しかし、そのような厳密で高価な制御は、リニア・エンコーダを使用するときには必要でなく、したがってリニア・エンコーダを使用するコストは低減される。
本発明者は、干渉計に勝る利点を有するだけでなく、リニア・エンコーダの使用が欠点も有することを認識した。上述したように、基板Wは、Y方向に連続的な方向(および直線)に走査されることが望ましい。これは、Xリニア格子アレイ1のラインをできるだけ直線状にすることを必要とする。しかし、製造公差により、Xリニア格子アレイ1のラインの真直度は、リソグラフィ・パターン付与プロセスにとって十分に良好でない場合があることが知られている。同様に、基板Wにパターンを加えるとき、上述したようにして、すなわち均等に間隔を空けられたラインの異なるスケールを比較して、Y方向での正確な位置決めが実現される。しかし、製造公差により、Yリニア格子アレイ2、3のラインは、リソグラフィ・パターン付与プロセスにとって十分に均等に間隔を空けられていない場合がある。これらの欠点と、欠点を除去または緩和する方法とを、図5、図6、および図7に関連して説明する。図5、図6、および図7は、縮尺を合わせて描かれておらず、単に概略的な図である。
図6aは、図3の簡略化された変形態様を含み、Xリニア格子スケール1のライン1aに関係付けて放射線スポットSのアレイの一部を示す。図に見られるように、Xリニア格子スケール1のライン1aは直線でない。
リソグラフィ装置は、基板WがY方向に走査されたときに、放射線スポットSのアレイが基板Wを連続的に露光するように構成される。そのような連続的な露光は、基板W上に複数のパターン・ライン7、8、9を生成する。図3に関連して既に説明したように、放射線スポットSのアレイは、基板Wの縁部に対して角度θで配列されている。
図6aは、X−Yリニア格子センサ4によって追跡されるXリニア格子スケール1のライン1aの一部が直線であるときに、パターン・ライン7、8、9も直線であることを示す。しかし、図6bは、X−Yリニア格子センサ4によって追跡されるXリニア格子スケール1のライン1aの一部が直線でないときに、生成されるパターン・ライン7a、8a、9aも直線でないことを示す。パターン・ライン7a、8a、9aの直線性の良否は、X−Yリニア格子センサ4によって追跡されるXリニア格子スケール1のライン1aの直線性の良否を反映する。
直線、または直線に沿ったフィーチャを基板W上に正確に露光することができない場合、これは、基板が最終的に使用されるフラット・パネル・ディスプレイの光学的性質に好ましくない欠陥をもたらす場合がある。
パターン・ライン7a、8a、9aが直線であることを保証するために、例えば(例えば図1に示される)位置決め手段PWに補正処置を適用し、それにより、Xリニア格子スケール1のライン(例えばライン1a)の不均一性(または直線性の欠如)に関係なくパターン・ライン7a、8a、9aが直線となるようにすることが必要である。望まれてはいるが、Xリニア格子のラインを比較することができる基準として使用することができる必要な直線性を有することが保証され得るリソグラフィ装置上の構造は存在しない。しかし、本発明者は、そのような直線構造は必要ないと認識した。図6cに例示されるように、隣接するパターン・ライン7a、8aが、所要の基準として働く場合がある。
再び図5を参照すると、撮像デバイス6が、パターン・ライン7a、8aのイメージを受け取る。図6cは、撮像デバイス6によって撮像された2つの隣接するパターン・ライン7a、8aを示す。
放射線スポットSのアレイが基板Wの縁部に対して角度θで配列されるので、パターン・ライン7a、8aはY方向に互いに対してオフセットしていることを見ることができる。このオフセットの結果、Xリニア格子アレイ1のライン1aの非直線性は、各パターン・ライン7a、8aに反映されるが、各パターン・ライン7a、8aに関してY方向の異なる位置に反映される。本発明者は、このオフセットを利用することができ、X方向での隣接するパターン・ライン7a、8aの離隔距離を比較することによって、Xリニア格子アレイ1のライン1aの真直度を求めることができると考えた。
撮像デバイス6がパターン・ライン7a、8aのイメージを得た後、コンピュータ・プログラムがそのイメージを処理する。隣接するパターン・ライン7a、8a間のX方向での離隔距離XSが、Y方向に沿った点で測定される。例えば、隣接するパターン・ライン7a、8a間のX方向での離隔距離XSは、Y方向で0.1mm、1mm、または5mmの間隔で測定することができる。測定間隔は、ライン1aの不均一性の度合いの決定における所要の解像度に適するものであってよい。これらの測定された離隔距離から、隣接するラインの離隔距離のプロファイルが確立される。このプロファイルを解析して、Xリニア格子アレイ1のライン1aの真直度を求めることができる。例えば、離隔距離XSがYの全ての値に関して一定である場合、Xリニア格子アレイ1のライン1aは直線である。離隔距離が、1μmから、より高い、しかし一定の値1.5μmに突然増加した場合、Xリニア格子アレイ1のライン1aに0.5μmのステップ(段部)が存在する。実際には、変動ははるかに微妙である場合があり、解析はより複雑であるが、動作原理は同じである。
Xリニア格子アレイ1のライン1aの真直度が分かっているとき、この情報を使用して、位置決め手段PWに補正処置を適用することができ、それにより、放射線スポットSのアレイによって露光される将来のパターン・ラインは、Xリニア格子スケール1のラインの直線性に関係なく直線になる。
図7aは、図3の簡略化された変形形態を含み、放射線スポットSのアレイの一部と、第2のYリニア格子スケール3のライン10とを示す。図に見られるように、第2のYリニア格子スケール3のライン10は、均等に間隔を空けられていない。図3に関連して既に説明したように、放射線スポットSのアレイは、基板Wの縁部に対してある角度で配列されている。
図7aは、破線を使用して、基板W上に露光する予定の所期のパターン・ライン11を示している。破線は、基板W上、または基板の任意の像の上/中には出現せず、単に説明の目的で図7a〜7cに含まれている。所期のパターン・ライン11は、Y走査方向に垂直であり、すなわちラインはX方向に平行である。所期のパターン・ライン11の第1の部分11aは、基板がY方向に走査されるときに放射線スポットSのアレイの第1の放射線スポット列S1によって露光される。同様に、所期のパターン・ライン11の第2の部分11bは、基板がY方向に走査されるときに放射線スポットSのアレイの第2の放射線スポット列S2によって露光される。
基板Wに対する所期のパターン11の第1および第2の部分11a、11bの正確な付与は、基板Wが露光のために正確な位置に移動されること、および放射線スポットのアレイが正確な期間にわたって基板を露光することに依存する。例として所期のパターン・ライン11の第1の部分11aを取ると、基板WがY方向に走査される。同時に、走査を中断することなく、所期の位置にあるときに、第1の列S1の放射線スポットが、所期のパターン・ライン11の第1の部分11aの一部を露光し、その後、露光を停止する。基板の走査が続き、第1の列S1での隣接するスポットが、所期のパターン・ライン11の第1の部分11aの隣接する部分を露光し、その後、露光を停止する。このプロセスは、所期のパターン11の(今露光された)第1の部分11aが、放射線スポットの第1の列S1内の放射線スポット全てを通って走査されるまで続く。この時点で、所期のパターン・ライン11の第1の部分11aがちょうど露光される。同時に、所期のパターン・ラインの第2の部分11bが第2の放射線スポット列S2によって露光されることを理解されたい。
露光の正確なタイミングは、基板を露光するように別の(例えば隣接する)スポットに指示する前に基板Wがどれだけ走査されたかを監視することによって実現される。例えば、第1の列S1内の隣接する放射線スポットからの各露光が、X方向にラインを形成するためのものである場合、基板は、各隣接するスポット露光部に関して、Y方向での放射線スポットの離隔距離に等しい距離だけY方向に走査されなければならない。理想的には、基板が露光中に正確な位置にあることを保証することは、Yリニア格子センサが、第2のYエンコーダ格子3を構成する(おそらく)均等に間隔を空けられたラインを監視または「追跡」して、この情報を(例えば図1に示される)位置決め手段PWに供給することによって実現される。
図7bは、実際に露光されたライン12a、12bと共に、破線を使用して、基板W上に露光される予定の所期のパターン・ライン11を示す。所期のライン11a、11bと実際のライン12a、12bは互いに対応しないことを見ることができる。第2のYリニア格子スケール3のライン10が均等に間隔を空けられていないので、後続の(または隣接する)放射線スポットによる各露光に関して等しい量だけ基板Wを走査するという上述の要件は生じない。
図7aおよび図7bは、第2のYリニア格子スケール3のライン10間の離隔距離が、Y走査方向で各ライン10と共に増加することを示している。この増加する離隔距離の結果、第2のYリニア格子スケールのライン10を追跡するYリニア格子センサ5は、Y方向に増加する間隔で放射線スポットが基板Wを露光するようにしている。これは、基板W上の露光ライン12a、12bをそれらの所期のライン11a、11bから逸脱させる。
各放射線スポット列S1、S2がラインの一部12a、12bを露光するので、所期のライン11からの誤差または離隔距離が、各列S1、S2の放射線スポットの「フットプリント」に等しい距離にわたって反復することを見ることができる。
直線または少なくとも直線に沿ったフィーチャを基板W上に正確に露光することができない場合、これは、基板が最終的に使用されるフラット・パネル・ディスプレイの光学的性質の好ましくない欠陥をもたらす場合がある。
実際の露光ライン12a、12bがそれらの所期のライン11a、11bに対応することを保証するために、第2のYリニア格子スケール3を構成するライン10間の間隔に関係なく露光ライン12a、12bがそれらの所期のライン11a、11bに対応するように、例えば位置決め手段PWに補正処置を適用する必要がある。望まれてはいるが、第2のYリニア格子3のライン10を比較することができる基準として使用することができる均等に間隔を空けられたラインを有することを保証し得るリソグラフィ装置上の構造は存在しない。しかし、本発明者は、均等に間隔を空けられたラインを有する構造との比較は必要ないと認識した。第2のYリニア格子スケール3を構成するラインの間隔の不均一性の度合いの決定は、基板W上に露光されたパターンを見ることによって行うことができる。
図5に示された撮像デバイスが、図7bの露光ライン12a、12bのイメージを受け取る。図7cは、撮像デバイスによって撮像された露光ライン12a、12bを示す。
上述したように、所期の距離よりもさらに増加した離隔距離で列の各スポットがY方向の位置に露光されるのに対応して、露光ライン12a、12bは所期のライン11a、11bから逸脱する。本発明者は、第2のYリニア格子スケール3を構成するライン10の離隔距離のプロファイルが、露光ライン12a、12bの形状(またはプロファイル)および位置を決定すると認識した。逆に、本発明者は、第2のYリニア格子スケール3を構成するライン10の離隔距離を露光ライン12a、12bの測定から推測することができると認識した。露光パターン(すなわち露光ライン12a、12b)を解析することによって、ライン10の離隔の度合いをパターンから抽出することができる。
撮像デバイス6が露光ライン12a、12bのイメージを得た後、コンピュータ・プログラムがそのイメージを処理する。イメージを処理する際、コンピュータ・プログラムは、アレイの隣接する放射線スポットSの露光の位置を比較し、また、実際の露光の形状および位置を所期の形状および位置と比較する。これらの比較を使用して、プログラムは、イメージを解析し、第2のYリニア・アレイ・スケール3を構成するライン10の不均一性を求め、また、位置決め手段PWに適用する必要がある場合がある任意の補正処置を求める。
解析は、単純なプロセスであってよい。例えば、所期のライン11がX方向で直線であり、隣接する放射線スポット露光部の比較が、露光ライン12a、12bもX方向で直線であることを示すとき、露光パターンは正確な形状である。所期のライン11が特定のY位置に位置し、放射線スポット露光Sとそれに対応する所期の露光との比較が、露光ライン12a、12bもその特定のY位置にあることを示すとき、露光パターンは正確な位置にある。露光ライン12a、12bの形状および位置が所期のライン11に対応する場合、露光ライン12a、12bの近傍で第2のYリニア格子スケール3を構成するライン10が均等に間隔を空けられている。換言すると、第2のYリニア格子スケール3は、露光ライン12a、12bの近傍で不均一性を含まない。
別のシナリオでは、所期のライン11がX方向に直線であり、また隣接する放射線スポット露光部の比較によって、露光されたライン12a、12bがX方向に2つの直線を有するが、Y方向では互いからオフセットして「ステップ(段差)」を形成していることが示される。これは、露光ライン12a、12bの近傍で第2のYリニア格子スケール3を構成するライン10が均等に間隔を空けられておらず、不均一性(すなわち不連続、または「ステップ」)を含むことを表している。
さらに別のシナリオでは、X方向に直線であるように意図されたラインが、実際には、例えば正弦波特性を有する曲線として露光される場合がある。これは、第2のYリニア格子スケール3を構成するライン10の離隔距離の変動も正弦波特性を有することを示す。
一般に、露光パターンの不均一性の形状および位置は、リニア格子スケール3での不均一性の形状および位置に対応する。
現実には、第2のYリニア格子スケール3を構成するライン10の離隔距離の変動は、上述の態様で説明したよりもはるかに微妙である場合があり、解析はより複雑であるが、動作およびイメージ処理の原理は同じである。
第2のYリニア格子スケールを構成するライン10の離隔距離(または少なくともラインの示度)が分かっているとき、この情報を使用して、位置決め手段PWに補正処置を適用することができる。補正処置は、基板Wの位置決めの際に第2のYリニア格子スケール3での不均一性を補償することを含み、それにより、放射線スポットSのアレイによって露光される将来のパターン・ラインは、第2のYリニア格子スケール3を構成するライン10の離隔距離の均一性に関係なく、正確な、または意図されたY位置になる。
同じ解析原理が、第1のYリニア格子スケール1でのラインの離隔の度合いの決定および/または補償に当てはまることを理解されたい。実施例は、単に例として、第2のYリニア格子スケール3およびYリニア格子センサ5に関して説明している。
各Yリニア格子スケール2、3が異なる不均一性を有する場合があることを理解されたい。各Yリニア格子スケール2、3の異なる不均一性は、露光パターン・ラインの異なる不均一性をもたらす。各Yリニア格子スケール2、3の不均一性は、主に、当該リニア格子スケール2、3に隣接する放射線スポットSのアレイによって露光されるパターンに不均一性をもたらす。基板Wの幅にわたる露光パターンの不均一性は、各Y格子スケール2、3の近傍で、それらによってもたらされる不均一性を補正することによって補償される。
本発明者は、リニア格子スケール1、2、3の不均一性(すなわちX格子スケール1でのラインの直線性、Y格子スケールでのラインの離隔距離)は、基板Wに付与されるパターンのイメージを撮影し、次いでそのイメージを処理することによって求めることができると認識した。非直線性が求められたとき、それを記憶し、次いで、将来のパターン露光のために補償することができる。
リニア格子スケール1、2、3での不均一性を補償するために、パターン形成デバイスPDに補正処置を適用することができることを理解されたい。例えば、個別に制御可能な要素のアレイに補正処置を適用することができ、これは、パターンに故意に不均一性を導入し、これがリニア格子スケール1、2、3での不均一性を補償する。したがって、基板Wの位置を制御するのとは対照的に、パターンの付与を制御して、リニア格子スケール1、2、3での不均一性を補償することができる。
リニア格子スケール1、2、3の不均一性の決定は、事前設定された「テスト・パターン」から行うことができることを理解されたい。例えば、テスト・パターンは、YおよびX方向(例えばラインのグリッド)に平行であるように意図されたラインのアレイを有している場合がある。このとき、この意図された直線アレイからの偏差を使用して、将来の露光に必要とされる補正処置を求めることができる。
イメージを解析する(またはより一般に、イメージからリニア格子スケール1、2、3の不均一性を求める)ためにコンピュータを使用することは必須ではなく、他のイメージ処理ユニットでも十分である場合があることを理解されたい。例えばイメージは、内蔵された処理装置によって解析されてもよい。イメージ処理ユニットは、装置の独立部であってもよい。イメージ処理ユニットは、独立型のコンピュータ・プログラムまたはアルゴリズム、あるいは多機能コンピュータ・プログラムまたはアルゴリズムに統合されたものであってもよい。
本発明の実施例を露光またはパターン・ラインに関して説明してきたが、他の露光でも十分である場合があることを理解されたい。例えば、ラインとして配列されたスポットのアレイで十分である場合がある。アレイは、密集していてもよく、まばらであってもよい。特に、用語「ライン」の使用は、ラインが連続であることを示唆しない。ラインは不連続であってもよい。必要なのは、別のパターン(上の実施例で説明したように、露光された、または意図されたパターンの場合がある)と空間的に比較することができるパターンである。
撮像デバイス6は、基板全体、および基板上の全てのパターンを撮像する必要はないことを理解されたい。撮像デバイス6は、複数のパターンを撮像する場合がある。撮像デバイスは、1つまたは複数のパターンの一部を撮像する場合がある。
本発明の実施例を、リニア・エンコーダの使用に関して説明してきた。しかし、任意の適切な位置エンコーダを使用することができることを理解されたい。
本発明の実施例を、複数のリニア格子スケールの使用に関して説明してきた。適切な場合には、リニア格子スケールの代わりに2次元グリッドを用いることができることを理解されたい。例えば、図5のXリニア格子スケール1および第1のYリニア格子スケール2を組み合わせて、単一の2次元グリッドを形成することができる。X方向での2次元グリッド内のラインの間隔は、Xリニア格子スケール1内のラインの間隔に対応し、Y方向での2次元グリッド内のラインの間隔は、第1のYリニア格子スケール2内のラインの間隔に対応する。リニア格子スケールのラインの読取りと同様に、第1のグリッド・センサが、X方向でグリッド・ラインを読み取り、第2のグリッド・センサが、Y方向でグリッド・ラインを読み取る。単一のユニットを形成するようにセンサを組み合わせることもできる。
上の実施例で説明したように、基板テーブルの正確な移動または位置の変化の測定は、バーニア・スケールの光学的な実施によって決定することができる。別法として、干渉計原理を使用して、基板テーブルの位置を求めることができる。干渉計原理は、より高い精度で基板テーブルの位置を求めることを可能にする場合がある。そのような干渉計原理は、当技術分野でよく知られており、ハイデンハイン検出器で一般に使用されており、したがって本明細書ではより詳細に論じない。
本明細書では、特定のデバイス(例えば集積回路またはフラット・パネル・ディスプレイ)の製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているかもしれないが、本明細書で述べた装置が他の用途を有する場合もあることを理解されたい。他の用途には、集積回路、集積光学システム、磁区メモリ用の誘導および検出パターン、フラット・パネル・ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド、マイクロ電気マシン・デバイス(MEMS)などの製造が含まれ、しかしそれらに限定されない。また、例えばフラット・パネル・ディスプレイでは、本発明の装置を使用して、様々な層、例えば薄膜トランジスタ層および/またはカラー・フィルタ層の作成を補助することができる。
本発明の特定の実施例について述べてきたが、説明した以外の形で本発明を実施することもできることを理解されたい。例えば、本発明は、上で開示した方法を記述するマシン可読命令の1つまたは複数のシーケンスを含むコンピュータ・プログラム、または内部にそのようなコンピュータ・プログラムが記憶されたデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気または光ディスク)の形とすることができる。
本発明の特定の実施例を説明してきたが、それらの多くの修正形態が当業者には容易に明らかであり提案することができること、したがって、本発明は添付する特許請求の範囲の精神および範囲によってのみ限定されるものと意図されていることを理解されたい。
本発明の一実施例によるリソグラフィ装置を示す図である。 本発明の別の実施例によるリソグラフィ装置を示す図である。 図2に示される本発明の実施例を使用して基板にパターンを転送する様式を示す図である。 光学エンジンの構成を示す図である。 本発明の別の実施例によるリソグラフィ装置を示す図である。 本発明の一実施例によるリソグラフィ装置の動作を示す図である。 本発明の一実施例によるリソグラフィ装置の動作を示す図である。 本発明の一実施例によるリソグラフィ装置の動作を示す図である。 本発明の一実施例によるリソグラフィ装置の別の動作を示す図である。 本発明の一実施例によるリソグラフィ装置の別の動作を示す図である。 本発明の一実施例によるリソグラフィ装置の別の動作を示す図である。
符号の説明
IL 照明器
SO 放射線源
BD ビーム送達システム
B 放射線ビーム
PD パターン形成デバイス
PS 投影システム
W 基板
WT 基板テーブル
L1、L2 レンズ
AS アパーチャ・ストップ
S スポット
SE スポット露光部
1、2、3 リニア格子スケール
4、5 リニア格子センサ
6 撮像デバイス
7a、8a、9a パターン・ライン
12a、12b 露光ライン

Claims (25)

  1. 基板の縁部に対して所定の角度で傾斜して配置されている、個別に制御可能な要素のアレイと、
    基板を支持するように構築された基板テーブルと、
    前記個別に制御可能な要素のアレイからの変調された放射線ビームを前記基板のターゲット部分に投影し、それにより前記基板の前記ターゲット部分にパターンを適用するように構成された投影システムであって、前記パターンが基板の走査方向に伸びる第1および第2のラインを有し、前記第1のラインが前記第2のラインからオフセットされている投影システムと、
    前記基板テーブルの位置を決定するように構成された、位置センサおよびスケールを有する位置エンコーダであって、前記スケールが、直線状であり且つ互いに平行であるように意図された複数のラインを有している位置エンコーダと
    を有するリソグラフィ装置において、
    前記第1および第2のラインのイメージを得るように構成された撮像デバイスと、
    前記第1のラインと前記第2のラインの間の離隔距離を複数の位置で測定し、該複数の離隔距離から、前記スケールの少なくとも一部の不均一性を決定するように構成されたイメージ処理ユニットと
    をさらに有するリソグラフィ装置。
  2. 前記イメージ処理ユニットが、前記第1のラインと前記第2のラインとの間の離隔距離のプロファイルを確立するように構成された請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  3. 前記イメージ処理ユニットが前記プロファイルを解析し、該解析から、後のパターンの適用において前記第1のラインと前記第2のラインとの間の前記離隔距離を実質的に一定にする補正処置を決定するように構成された請求項2に記載のリソグラフィ装置。
  4. 前記補正処置が、前記個別に制御可能な要素のアレイに不均一性を導入することを含み、それによって前記スケールの不均一性を補償する請求項3に記載のリソグラフィ装置。
  5. 前記補正処置が、前記基板を位置決めする位置決め手段の位置を制御することを含み、それによって前記スケールの不均一性を補償する請求項3に記載のリソグラフィ装置。
  6. 前記第1のラインおよび第2のラインの少なくとも1つが、より長いラインの一部である請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  7. 前記スケールの少なくとも一部の前記不均一性を記憶するように構成された記憶媒体をさらに有する請求項1に記載のリソグラフィ装置。
  8. 基板の縁部に対して所定の角度で傾斜して配置されている、個別に制御可能な要素のアレイと、
    基板を支持するように構築された基板テーブルと、
    前記個別に制御可能な要素のアレイからの変調された放射線ビームを前記基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、
    前記基板テーブルの位置を決定するように構成された、位置センサおよびスケールを有する位置エンコーダであって、前記スケールが、基板の走査方向に対して均等に間隔を空けられるように意図された複数のラインを有している位置エンコーダと
    を有するリソグラフィ装置において、
    走査方向と非平行となるように意図して前記基板上に露光されたパターンの少なくとも一部のイメージを得るように構成された撮像デバイスと、
    前記露光されたパターンを、対応する所期のパターンの少なくとも一部と比較し、該比較から、前記スケールの少なくとも一部の前記ラインの間隔の不均一性を決定するように構成されたイメージ処理ユニットと
    をさらに有するリソグラフィ装置。
  9. 前記比較が、前記露光されたパターンの一部の位置を、前記対応する所期のパターンの一部の位置と比較することを含む請求項8に記載のリソグラフィ装置。
  10. 前記比較が、前記露光されたパターンの一部の位置を、前記露光されたパターンの隣接部分の位置と比較することをさらに含む請求項8に記載のリソグラフィ装置。
  11. 前記イメージ処理ユニットが前記比較を解析し、該解析から、後のパターンの適用において前記露光パターンを所期のパターンに一致させる補正処置を決定するように構成された請求項8に記載のリソグラフィ装置。
  12. 前記補正処置が、前記個別に制御可能な要素のアレイに不均一性を導入することを含み、それによって前記スケールの不均一性を補償する請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  13. 前記補正処置が、前記基板を位置決めする位置決め手段の位置を制御することを含み、それによって前記スケールの不均一性を補償する請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  14. 前記スケールの少なくとも一部の前記ラインの間隔の前記不均一性を記憶するように構成された記憶媒体をさらに有する請求項8に記載のリソグラフィ装置。
  15. 基板の縁部に対して所定の角度で傾斜して配置されている、個別に制御可能な要素のアレイと、
    基板を支持するように構築された基板テーブルと、
    投影システムと、
    前記基板テーブルの位置を決定するように構成された、位置センサおよびスケールを有する位置エンコーダであって、前記スケールが、直線状であり且つ互いに平行であるように意図された複数のラインを有している位置エンコーダと
    を有するリソグラフィ装置の不均一性を決定する方法において、
    前記個別に制御可能な要素のアレイからの変調された放射線ビームを前記基板のターゲット部分に投影し、それによって前記基板の前記ターゲット部分にパターンを適用するステップであって、前記パターンが基板の走査方向に伸びる第1および第2のラインを有し、前記第1のラインが前記第2のラインからオフセットされているステップと、
    撮像デバイスを使用して前記第1のラインおよび前記第2のラインのイメージを得るステップと、
    前記第1のラインと前記第2のラインの間の離隔距離を複数の位置で測定し、該複数の離隔距離から、前記スケールの少なくとも一部の不均一性を決定するステップと
    を含む方法。
  16. 前記第1のラインと前記第2のラインとの間の離隔距離のプロファイルを確立するステップを含む請求項15に記載の方法。
  17. 前記プロファイルを解析し、該解析から、後のパターンの適用において前記第1のラインと前記第2のラインとの間の離隔距離を実質的に一定にする補正処置を決定するステップをさらに含む請求項16に記載の方法。
  18. 前記補正処置が、前記個別に制御可能な要素のアレイに不均一性を導入することを含み、それによって前記スケールの不均一性を補償する請求項17に記載の方法。
  19. 前記補正処置が、前記基板を位置決めする位置決め手段の位置を制御することを含み、それによって前記スケールの不均一性を補償する請求項17に記載の方法。
  20. 基板の縁部に対して所定の角度で傾斜して配置されている、個別に制御可能な要素のアレイと、
    基板を支持するように構築された基板テーブルと、
    投影システムと、
    前記基板テーブルの位置を決定するように構成された、位置センサおよびスケールを有する位置エンコーダであって、前記スケールが、基板の走査方向に対して均等に間隔を空けられるように意図された複数のラインを有している位置エンコーダと
    を有するリソグラフィ装置の不均一性を決定する方法において、
    前記個別に制御可能な要素のアレイからの変調された放射線ビームを前記基板のターゲット部分に投影し、それによって前記基板の前記ターゲット部分にパターンを適用するステップと、
    撮像デバイスを使用して、走査方向と非平行となるように意図して露光された前記パターンの少なくとも一部のイメージを得るステップと、
    前記パターンを対応する所期のパターンと比較し、該比較から、前記スケールの少なくとも一部の前記ラインの間隔の不均一性を決定するステップと
    を含む方法。
  21. 前記比較が、前記露光されたパターンの一部の位置を、前記対応する所期のパターンの一部の位置と比較することを含む請求項20に記載の方法。
  22. 前記比較が、前記露光されたパターンの一部の位置を、前記露光されたパターンの隣接部分の位置と比較することをさらに含む請求項20に記載の方法。
  23. 前記比較を解析し、該解析から、後のパターンの適用において前記露光パターンを前記所期のパターンに一致させる補正処置を決定するステップを含む請求項20に記載の方法。
  24. 前記補正処置が、前記個別に制御可能な要素のアレイに不均一性を導入することを含み、それによって前記スケールの不均一性を補償する請求項23に記載の方法。
  25. 前記補正処置が、前記基板を位置決めする位置決め手段の位置を制御することを含み、それによって前記スケールの不均一性を補償する請求項23に記載の方法。
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