JP4400666B2 - 半導体集積回路装置およびスイッチ入力回路 - Google Patents

半導体集積回路装置およびスイッチ入力回路 Download PDF

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Description

本発明は、入力処理回路が形成された半導体集積回路装置およびそれを用いたスイッチ入力回路に関する。
特許文献1には、車両のイグニッションスイッチのオンオフ状態を検出するスイッチ入力回路が開示されている。図8は、これとほぼ同様の構成を持つスイッチ入力回路を示している。このスイッチ入力回路1は、基板上に形成されており、バッテリ2からイグニッションスイッチ3を介して入力されるバッテリ電圧VBを制限するツェナーダイオード4、このバッテリ電圧VBを分圧する抵抗5、6、抵抗6の両端電圧を入力するトランジスタ7、および入力処理回路8が形成されたCMOSIC9から構成されている。入力処理回路8は、入力保護ダイオード10、11、プルアップ用の抵抗12およびシュミットインバータ13から構成されている。
また、図9に示すスイッチ入力回路14は、上記スイッチ入力回路1におけるトランジスタ7をMOSFET15に替え、入力保護ダイオード10、11により抵抗6の両端電圧を制限するように構成されている。そして、これら入力保護ダイオード10、11、抵抗6、MOSFET15を含む入力処理回路16がCMOSIC17として形成されている。
特開2005−149092号公報(図1)
これら図8、図9に示すスイッチ入力回路1、14は、何れも使用最大電圧が5.5Vの低耐圧CMOSプロセスにより製造されるCMOSIC9、17を用いて構成することができる。しかしながら、図8に示すスイッチ入力回路1は、CMOSIC9に対し外付けとなる部品点数が多い。このため、イグニッションスイッチ3以外にも多数のスイッチ(例えばドアスイッチ)のオンオフ状態を検出する機能を備える場合、部品コストが上昇するとともに基板面積が増大する。
また、図9に示すスイッチ入力回路14は、外付け部品は少ないが、バッテリ2からイグニッションスイッチ3、抵抗5、入力保護ダイオード10を介して制御用電源(例えばシリーズレギュレータ)に電流の回り込みが発生するため、制御用電源電圧Vccが持ち上がる。その結果、CMOSIC17に形成されたセンサ入力回路18において生成される判定基準電圧Vrefに変動が生じ、センサ19から入力される信号のレベル判定を誤る虞が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、スイッチ入力回路を極力少ない外付け部品により構成でき且つ低耐圧CMOSプロセスを採用可能な半導体集積回路装置およびそれを用いて構成されるスイッチ入力回路を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、半導体集積回路装置は、入力処理回路に係る入力端子に電流制限回路(例えば抵抗)が接続された状態で用いられる。入力処理回路の処理対象であるスイッチ回路が閉じられて、外付けの抵抗を介して入力端子に電圧が印加されると、当該抵抗により制限された電流が入力端子を介して第1のMOSFETに流れる。
第1のMOSFETはゲートとドレインが接続された所謂ダイオード接続の回路形態とされているため、入力端子の電圧は第1のMOSFETのゲート・ソース間電圧で制限される。このため、第1、第2の電源線から供給される電源電圧>(ゲート・ソース間電圧−入力保護MOSFETの順方向電圧)の関係がある限り、入力端子から入力保護MOSFETを介して第1の電源線に流れ込む回り込み電流は生じない。
第1のMOSFETに電流が流れると、カレントミラー接続をなす第2のMOSFETにも電流が流れる。これに対し、スイッチ回路が開かれた場合には、入力端子への電圧印加がないため、第1、第2のMOSFETには電流が流れない。第2のMOSFETに流れる電流は、第1の電源線と第2のMOSFETとの間に接続された電流−電圧変換回路により電圧に変換される。判定回路は、この電流−電圧変換回路の出力電圧のレベルに基づいて入力信号の状態すなわち入力処理回路の対象であるスイッチ回路の開閉状態を判定する。以上の作用は、スイッチ回路が閉じられることにより、外付けの抵抗を介して入力端子にグランド電圧が印加される場合も同様となる。
本手段によれば、半導体集積回路装置をスイッチ入力回路として用いる場合、外付け部品は電流制限回路(例えば抵抗)だけで済むため、コストおよび実装面積を低減することができる。また、第1、第2のMOSFETに外部電源或いはグランド電位の変動に起因する高い電圧がそのまま印加されることがないため、電源電圧に耐え得るだけの耐圧を持つ低耐圧プロセスを採用することができる。
請求項2に記載した手段によれば、第1のMOSFETのゲート・ソース間に電位固定用抵抗が接続されているので、入力処理回路の対象であるスイッチ回路が開かれているときに、第1のMOSFETのゲート電位はソース電位に固定され、第1、第2のMOSFETを確実にオフ状態に維持することができる。
請求項3に記載した手段によれば、電流−電圧変換回路は抵抗から構成されているので、第2のMOSFETに流れる電流に比例した電圧に変換することができる。
請求項4に記載した手段によれば、判定回路はシュミット回路から構成されているので、別途基準電圧とコンパレータを準備する必要がなく、レイアウト面積を低減できるとともに判定信号を安定して出力することができる。
求項に記載した手段によれば、スイッチ回路と上記半導体集積回路装置の入力処理回路に係る入力端子との間に抵抗を接続することにより、スイッチ回路の開閉状態を検出するスイッチ入力回路を構成できるので、スイッチ入力回路を極力少ない外付け部品により構成できるとともに、低耐圧プロセスからなる半導体集積回路装置を採用できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を車両のイグニッションスイッチの入力回路に適用した第1の実施形態について図1を参照しながら説明する。
図1は、例えば車両に設けられたエアコンのブロアモータ(以下、モータと称す)の制御システムを示しており、従来回路を示す図8、図9と同一部分には同一符号を付している。基板上に形成された制御回路21は、CMOSプロセスにより製造されたIC22(半導体集積回路装置)と、イグニッションスイッチ3とIC22の入力端子22aとの間に外付けされた抵抗23とから構成されている。
IC22には入力処理回路24とモータ制御回路25とが形成されており、このうち入力処理回路24と上記抵抗23とによりスイッチ入力回路26が構成されている。スイッチ入力回路26は、イグニッションスイッチ3の開閉状態を判定して、その判定信号SIGをモータ制御回路25に出力するようになっている。モータ制御回路25は、この判定信号SIGをはじめ図示しない種々の入力信号に基づいて、IC22の出力端子22c、駆動回路27を介してモータ28を制御するようになっている。
IC22は、電源端子22bを介して電源回路(図示せず)から電源電圧Vcc(一例として5V)の供給を受けて動作するようになっている。入力処理回路24は、入力端子22aと電源線29、30(第1、第2の電源線に相当)との間にそれぞれ接続された入力保護ダイオード31、32、電源線30に対しソースが接地されカレントミラー回路を構成するNチャネル型MOSFET33、34(第1、第2のMOSFETに相当)、電源線29とMOSFET34のドレインとの間に接続された抵抗35(電流−電圧変換回路に相当)、MOSFET34のドレイン電圧を入力し判定信号SIGを出力するシュミットインバータ36(判定回路に相当)、およびMOSFET33のゲート・ソース間に接続された高抵抗を持つ電位固定用の抵抗37から構成されている。MOSFET33のゲートとドレインは、IC22の入力端子22aに接続されている。入力保護ダイオード31、32は、実際にはゲート・ソース間が接続されたMOSFETから構成されている。
次に、スイッチ入力回路26の動作を説明する。
イグニッションスイッチ3がオンすると、バッテリ2から入力保護用の抵抗23を通してMOSFET33に電流ID1が流れ、MOSFET34には、MOSFET33と34のトランジスタサイズ(W/L)の比で決まる電流ID2が流れる。このとき、入力端子22aの電圧Vinは、ダイオード接続されたMOSFET33のゲート・ソース間電圧VGSに制限される。
電源電圧Vccを供給する図示しない電源回路がシリーズレギュレータである場合、入力端子22aから入力保護ダイオード31、電源線29を介して電源回路に電流が流れ込むと、電源電圧Vccが上昇する虞がある。そこで、電源回路への電流の流れ込みを防止するため、以下の(1)式の関係を満たすことが好ましい。ここで、Vfは入力保護ダイオード31の順方向電圧である。
Vcc>(VGS−Vf) …(1)
抵抗35の抵抗値をR35とすると、MOSFET34のドレイン電圧VD2は次の(2)式となる。
VD2=Vcc−ID2・R35 …(2)
この電圧VD2がシュミットインバータ36の低レベルしきい値Vn(出力がLレベルからHレベルに変化する際のしきい値)よりも低い場合、判定信号SIGがLレベルからHレベルになり、スイッチ入力回路26はイグニッションスイッチ3がオンしたことを検出する。
一方、イグニッションスイッチ3がオフすると、抵抗37による電位固定作用により、MOSFET33のドレイン電圧VD1(=Vin)およびゲート電圧が0Vになる。これによりMOSFET33、34はオフし、MOSFET34のドレイン電圧VD2はVccに等しくなる。この電圧VD2(=Vcc)はシュミットインバータ36の高レベルしきい値Vp(出力がHレベルからLレベルに変化する際のしきい値)よりも高いので、判定信号SIGがHレベルからLレベルになり、スイッチ入力回路26はイグニッションスイッチ3がオフしたことを検出する。この状態ではMOSFET34がオフしているので、入力処理回路24の消費電流は0になる。
次に、回路定数の具体的な設定手順の一例について説明する。
はじめに、静電気耐量に基づいて入力保護用の抵抗23の抵抗値R23(一例として56kΩ)を決定するとともに、所望のゲート・ソース間電圧VGS(一例として1.15V)を得るために必要なMOSFET33、34のサイズ(W/L)を決定する。
続いて、イグニッションスイッチ3がオンしている状態でバッテリ電圧VBが0Vから上昇した場合に、当該オン状態を確実に検出可能なバッテリ電圧VBのしきい値をVB1(一例として3.0V)とし、バッテリ電圧VBが低下した場合に、(実際にはオン状態ではあるが)オフ状態として確実に検出することが可能なバッテリ電圧VBのしきい値をVB2(一例として2.5V)とする。すなわち、スイッチ入力回路26は、イグニッションスイッチ3がオンしている状態でバッテリ電圧VBがVB2以下に低下すると判定信号SIGをLレベルにし、モータ制御回路25は、それに応じてモータ28を停止する。
バッテリ電圧VBが上記しきい値VB1のとき、MOSFET33のドレイン電流ID1は次の(3)式となる。
ID1=(VB1−VGS)/R23 …(3)
MOSFET33、34のミラー比を1:1とすると、抵抗35の抵抗値R35は、次の(4)式を満たすように設定する必要がある。Vnは、上述の通りシュミットインバータ36の低レベルしきい値である。(4)式に(3)式を代入すると(5)式が得られる。
R35>(Vcc−Vn)/ID1 …(4)
R35>(Vcc−Vn)/(VB1−VGS)・R23 …(5)
続いて、シュミットインバータ36の高レベルしきい値Vpを決定する。バッテリ電圧VBが上記しきい値VB2のとき、MOSFET33のドレイン電流ID1は次の(6)式となる。
ID1=(VB2−VGS)/R23 …(6)
このとき、MOSFET34のドレイン電圧VD2(シュミットインバータ36の入力電圧)は(7)式となる。
VD2=Vcc−ID1・R35=Vcc−(VB2−VGS)・R35/R23 …(7)
従って、シュミットインバータ36の高レベルしきい値Vpは、(8)式のように決定すればよい。
Vp=Vcc−(VB2−VGS)・R35/R23 …(8)
以上説明したように、本実施形態のスイッチ入力回路26は、入力処理回路24が形成されたIC22を備え、そのIC22の入力端子22aとイグニッションスイッチ3との間に抵抗23を外付けするだけで構成可能であるので、コストおよび実装面積(基板面積)を低減することができる。
IC22に形成された入力処理回路24は、入力保護ダイオード31、32、カレントミラー接続をなすMOSFET33、34、電流−電圧変換回路としての抵抗35、判定回路としてのシュミットインバータ36を備えている。この構成により、入力端子22aの電圧VinはMOSFET33、34のゲート・ソース間電圧VGSに制限される。従って、抵抗値R23およびMOSFET33のトランジスタサイズを調整することにより、ロードダンプ等によりバッテリ電圧VBがたとえ40Vまで上昇した場合でも電圧Vinを2V以下に抑えることができ、CMOSプロセスで形成したゲート酸化膜の信頼性を維持することができる。また、IC22には電源電圧Vccに耐え得るだけの耐圧を持つ低耐圧CMOSプロセスを採用できる。さらに、オンオフ判定レベルは、MOSFET33、34のトランジスタサイズ(W/L)の比および抵抗値R35の簡単な調整で設定できる利点もある。
MOSFET33のゲート・ソース間に電位固定用の抵抗37が接続されているので、イグニッションスイッチ3がオフしているときにMOSFET33のゲート電位がソース電位(グランド電位)に固定され、MOSFET33、34を確実にオフ状態に維持することができる。また、電源線29とMOSFET34との間の電流−電圧変換回路に抵抗35を採用したので、イグニッションスイッチ3がオンしているときに、バッテリ電圧VBとシュミットインバータ36の入力電圧とが線形の関係を持ち、回路定数の設計がし易いという利点がある。さらに、判定回路としてシュミットインバータ36を採用したので、例えば基準電圧とコンパレータを準備する必要がなく、IC22のレイアウト面積を低減できるとともに判定信号SIGを安定して出力することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図2を参照しながら説明する。
図2は、図1と同様に車両に設けられたエアコンのブロアモータの制御システムを示しており、図1と同一部分には同一符号を付している。入力保護ダイオード31、32は、MOSFETのゲート・ソース間が接続された実際の構造により表している。
制御回路38は、スイッチ39の開閉状態を検出してモータ28を制御するもので、CMOSプロセスにより製造されたIC40と、このIC40に外付けされた抵抗23とから構成されている。IC40は、電源端子40bを介して電源回路から電源電圧Vccの供給を受けて動作するようになっている。IC40には入力処理回路41とモータ制御回路25とが形成されており、このうち入力処理回路41と抵抗23とによりスイッチ入力回路42が構成されている。
入力処理回路41は、上述した入力処理回路24において電源線29と30とを入れ替えるとともに、入力保護ダイオード31、32の向きを逆にし、MOSFETをNチャネル型からPチャネル型に変更した構成をなしている。すなわち、入力処理回路41は、入力保護ダイオード31、32、電源線29(第2の電源線に相当)に対しソースが接地されカレントミラー回路を構成するPチャネル型MOSFET43、44(第1、第2のトランジスタに相当)、MOSFET44のドレインと電源線30(第1の電源線に相当)との間に接続された抵抗45(電流−電圧変換回路に相当)、シュミットインバータ36、およびMOSFET43のゲート・ソース間に接続された高抵抗を持つ電位固定用の抵抗46から構成されている。
上記構成を持つスイッチ入力回路42の動作は、スイッチ入力回路26の動作と同様となる。すなわち、スイッチ39がオンすると、電源線29からMOSFET43、抵抗23を通して電流ID1が流れ、MOSFET44にはミラー比で決まる電流ID2が流れる。MOSFET44のドレイン電圧VD2がシュミットインバータ36の高レベルしきい値Vpよりも高くなると、判定信号SIGがHレベルからLレベルになり、スイッチ入力回路42はスイッチ39がオンしたことを検出する。一方、スイッチ39がオフすると、電圧VD2はシュミットインバータ36の低レベルしきい値Vnよりも低くなるので、判定信号SIGがLレベルからHレベルになり、スイッチ入力回路42はスイッチ39がオフしたことを検出する。
本実施形態では、スイッチ39の一端が車体(ボディ)にアースされている。電子負荷が変動すると、この車体アース30bとIC40の電源線30(制御アース)との間に最大で2V程度の電位差が発生する場合がある。車体アース30bが電源線30に対しダイオードの順方向電圧Vf以上低下すると、電源線30から入力保護ダイオード32、抵抗23を通して車体アース30bに電流が流れることが懸念されるが、MOSFET43がオンするので入力端子40aの電圧VinはVcc−VGSに制限される。この入力保護ダイオード32を通した電流を防止するため、以下の(9)式を満たすことが好ましい。
(Vcc−VGS)>−Vf …(9)
以上説明した本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
(第3の実施形態)
次に、本発明に関連する第3の実施形態について図3ないし図5を参照しながら説明する。
図3はモータの制御システムを示しており、図1と同一部分には同一符号を付すとともにその説明を省略する。基板上に形成された制御回路51は、CMOSプロセスにより製造されたIC52(半導体集積回路装置)と、イグニッションスイッチ3とIC52の入力端子52aとの間に外付けされた抵抗23とから構成されている。IC52には入力処理回路53とモータ制御回路25とが形成されており、このうち入力処理回路53と上記抵抗23とによりスイッチ入力回路54が構成されている。スイッチ入力回路54は、イグニッションスイッチ3の開閉状態を判定して、その判定信号SIGをモータ制御回路25に出力する。
IC52は、電源端子52bを介して電源電圧Vcc(5V)の供給を受けて動作するようになっている。入力処理回路53は、既述した入力保護ダイオード31、32を備えている。入力端子52aと電源線30との間には、ダイオード接続された2つの直列のNチャネル型MOSFET55、56からなるクランプ回路57(第1のクランプ回路に相当)が接続されている。このクランプ回路57には、直列の抵抗58、59からなる抵抗回路60(第1の抵抗回路に相当)が並列に接続されている。この抵抗回路60は、クランプ回路57の端子間電圧を分圧した第1の電圧V1(検出電圧)を出力する。
一方、電源線29と30との間には、抵抗61を介して、ダイオード接続された2つの直列のNチャネル型MOSFET62、63からなるクランプ回路64(第2のクランプ回路に相当)が接続されている。このクランプ回路64には、直列の抵抗65、66からなる抵抗回路67(第2の抵抗回路に相当)が並列に接続されている。この抵抗回路67は、クランプ回路64の端子間電圧を分圧した第2の電圧V2(基準電圧)を出力する。
ここで、MOSFET55、56、62、63は、全て同サイズに形成されており同特性を有している。また、抵抗58、59、65、66の抵抗値をそれぞれR1、R2、R3、R4とすると、以下の(10)式〜(12)式の関係を有している。さらに、V1=V2のときにMOSFET55、56に流れる電流とMOSFET62、63に流れる電流とが等しくなるように抵抗値R1、R2、R3、R4を決めるとよい。
R1:R2=0.5:10 …(10)
R3:R4=1:9.5 …(11)
R1+R2=R3+R4 …(12)
コンパレータ68(判定回路に相当)は、非反転入力端子、反転入力端子にそれぞれ入力される上記第1、第2の電圧V1、V2を比較して判定信号SIGを出力するようになっている。なお、抵抗58、65は、静電気に対してコンパレータ68を保護するように作用する。
次に、図4および図5も参照しながらスイッチ入力回路54の動作を説明する。
電源線29、30間に一定の電源電圧Vcc(5V)が供給されている場合、クランプ回路64の端子間電圧は、ダイオード接続されたMOSFET62、63のゲート・ソース間電圧2・VGSとなり、一定温度の下で抵抗回路67の出力電圧V2は(13)式のように一定になる。
V2=2・VGS・R4/(R3+R4)=1.81・VGS …(13)
図4は、イグニッションスイッチ3が閉じた状態でバッテリ電圧VBが時間とともに上昇する場合の電圧波形を示している。ただし、波形を見易く表示するため、各波形の値は上記(10)式、(11)式を正確に反映していない。バッテリ電圧VBがMOSFET55、56のゲート・ソース間電圧2・VGSよりも低い場合、入力端子52aの電圧Vinおよび抵抗回路60の出力電圧V1はともにバッテリ電圧VBに比例して増加する。そして、電圧Vinが2・VGSに達するとMOSFET55、56がオンとなり、電圧Vinは2・VGSにクランプされる。このときの電圧V1は(14)式のように一定値になる。
V1=2・VGS・R2/(R1+R2)=1.905・VGS …(14)
(13)式および(14)式から分かるように、バッテリ電圧VBが上昇して電圧クランプ状態となるまでの間に、判定信号SIGはLレベルからHレベルに変化する。従って、バッテリ電圧VBが特に低い場合を除き、イグニッションスイッチ3が閉じた状態では電圧クランプ状態となり、判定信号SIGがHレベルとなってスイッチ入力回路54はイグニッションスイッチ3がオンしたことを検出する。一方、スイッチ3が開いた状態では判定信号SIGがLレベルとなり、スイッチ入力回路54はイグニッションスイッチ3がオフしたことを検出する。
電源電圧Vccを供給する図示しない電源回路がシリーズレギュレータである場合、入力端子52aから入力保護ダイオード31、電源線29を介して電源回路に電流が流れ込むと、電源電圧Vccが上昇する虞がある。そこで、電源回路への電流の流れ込みを防止するため、以下の(15)式の関係を満たすことが好ましい。
Vcc>(2・VGS−Vf) …(15)
図5は、クランプ回路57の入出力特性を示している。56kΩの抵抗23とクランプ回路57との直列回路(抵抗回路60は未接続)において、バッテリ電圧VBに対するクランプ回路57の端子間電圧を−40℃、27℃、150℃についてシミュレーションして求めたものである。クランプ回路57の端子間電圧は、バッテリ電圧VBが5Vから40Vまで変化するのに伴って増加する他、温度変動によっても最大で10%程度変化することが分かる。
基準の電圧V2を生成するためにバンドギャップリファレンスを用いると、回路規模が大きくなりレイアウト面積が増大するとともに、却って温度変動に対する誤判定が生じ易くなる。そこで、本実施形態ではクランプ回路57と同一構成を持つクランプ回路64を用いて基準の電圧V2を生成している。その結果、基準電圧生成のための回路規模が小さくなるとともに、検出電圧V1と基準電圧V2とが温度変動に対し同様の変化特性を持つようになり、温度変動による誤判定を確実に防止することができる。
以上説明したように、本実施形態のスイッチ入力回路54は、入力処理回路53が形成されたIC52を備え、そのIC52の入力端子52aとイグニッションスイッチ3との間に抵抗23を外付けするだけで構成可能であるので、コストおよび実装面積(基板面積)を低減することができる。
ダイオード接続された2つのMOSFET55、56からなるクランプ回路57は、そのトランジスタサイズ(W/L)を調整することにより、ロードダンプ等によりバッテリ電圧VBが40Vまで上昇した場合でも端子電圧Vinを2・VGS(最大で4.7V)以下に抑えることができる(図5参照)。これにより、電源電圧Vcc(5V)に耐え得るだけの耐圧を持つ低耐圧CMOSプロセスを採用してIC52を製造することができる。
また、車両に搭載されたバッテリ2の電位は、他に接続された車載機器による負荷駆動等により大きく変動し、バッテリ2のグランド電位と制御回路51のグランド電位との間に最大で2V程度の電位差が生じることがある。クランプ回路57は、MOSFET55、56の2段構成を採用することで少なくとも2V以上の判定しきい値を持つため、電位変動による誤判定も防止できる。
クランプ回路64を用いて定電圧化した基準の電圧V2を生成しているので、電源電圧Vccが上昇した際にオン状態にあるイグニッションスイッチ3をオフ状態と誤判定することがない。さらに、外部入力電圧をクランプする第1のクランプ回路57と、基準電圧を生成する第2のクランプ回路64は、同一構成すなわちダイオード接続された同特性のMOSFETが同数だけ直列接続された構成を備えているので、車両など温度変動が大きい環境下であっても、スイッチ回路3の正確な開閉判定が可能となる。
クランプ回路57、64にはそれぞれ並列に抵抗回路60、67を設けたので、抵抗回路60、67の分圧比を設定することで、所望の判定しきい値を容易に得ることができる。また、MOSFET55、56のターンオフ時間を短縮でき、オフ時においてゲート電位を確実にグランド電位に固定することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明に関連する第4の実施形態について図6および図7を参照しながら説明する。
図6は、図1相当図であって図1、図3と同一部分には同一符号を付している。制御回路71は、CMOSプロセスにより製造され且つ端子72a〜72cを備えたIC72を有している。IC72には入力処理回路73が形成されており、この入力処理回路73と抵抗23とによりスイッチ入力回路74が構成されている。
このスイッチ入力回路74は、図3に示したスイッチ入力回路54にヒステリシス特性を付加したものである。すなわち、第2のクランプ回路64には、直列の抵抗65、66、75からなる抵抗回路76(第2の抵抗回路に相当)が並列に接続されている。抵抗65と66の接続ノードから、クランプ回路64の端子間電圧を分圧した第2の電圧V2が出力されている。抵抗75にはNチャネル型MOSFET77が並列に接続されており、このMOSFET77のゲートには判定信号SIGが与えられる。
図7は、イグニッションスイッチ3が閉じた状態でバッテリ電圧VBが時間とともに上昇及び下降する場合の電圧波形を示している。判定信号SIGがLレベルのときにはMOSFET77がオフするため基準電圧V2が高くなり、判定信号SIGがHレベルのときにはMOSFET77がオンするため基準電圧V2が低くなる。これにより、イグニッションスイッチ3の開閉に伴う判定しきい値付近における判定信号SIGの無用な反転動作を防止する。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す第1、第2の実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
第1、第2の実施形態において、電流−電圧変換回路は抵抗に限られず、例えばトランジスタを用いた能動回路であってもよい。また、判定回路はシュミットインバータに限られず、シュミット回路、インバータ、バッファ、基準電圧生成回路とコンパレータなどで構成してもよい。電位固定用の抵抗37、46は必要に応じて設ければよい
スイッチ入力回路が開閉状態を検出する対象のスイッチは、イグニッションスイッチ3、エアコンのブロアモータを駆動するスイッチ39に限られず、例えばドアスイッチなどであってもよい。
第3、第4の実施形態において、第1、第2のクランプ回路は、ダイオード接続された1または3以上の直列のMOSFETから構成してもよい。また、クランプ回路57、64のMOSFET55、56、62、63に替えて、ダイオードやダイオード接続されたバイポーラトランジスタを用いてもよい。
本発明の第1の実施形態であるモータ制御システムを示す図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 本発明に関連する第3の実施形態を示す図1相当図 各部の電圧波形図 クランプ回路の入出力特性を示す図 本発明に関連する第4の実施形態を示す図1相当図 図4相当図 第1の従来技術を示すスイッチ入力回路の構成図 第2の従来技術を示す図8相当図
符号の説明
3はイグニッションスイッチ(スイッチ回路)、22、40、52、72はIC(半導体集積回路装置)、24、41、53、73は入力処理回路、26、42、54、74はスイッチ入力回路、29、30は電源線(第1、第2の電源線/第2、第1の電源線)、31、32は入力保護ダイオード(入力保護MOSFET)、33、34はMOSFET(第1、第2のMOSFET)、35、45は抵抗(電流−電圧変換回路)、36はシュミットインバータ(判定回路、シュミット回路)、37、46は抵抗(電位固定用抵抗)、39はスイッチ(スイッチ回路)、43、44はMOSFET(第1、第2のトランジスタ)、57はクランプ回路(第1のクランプ回路)、60は抵抗回路(第1の抵抗回路)、64はクランプ回路(第2のクランプ回路)、67、76は抵抗回路(第2の抵抗回路)、68はコンパレータ(判定回路)、77はMOSFET(トランジスタ)である。

Claims (5)

  1. 第1、第2の電源線から電源電圧の供給を受けて動作する入力処理回路が当該電源電圧に耐え得るだけの耐圧を持つ低耐圧プロセスを採用したMOSFETにより形成された半導体集積回路装置であって、
    前記入力処理回路は、
    ドレインが入力端子に接続され、ソースが前記第1の電源線に接続され、ゲートとソースが接続された入力保護MOSFETと、
    ドレインが入力端子に接続され、ソースが前記第2の電源線に接続され、ゲートとソースが接続された入力保護MOSFETと、
    ゲートとドレインが前記入力端子に接続され、ソースが前記第2の電源線に接続された第1のMOSFETと、
    この第1のMOSFETとカレントミラー接続をなす第2のMOSFETと、
    前記第1の電源線と前記第2のMOSFETとの間に接続され、前記第2のMOSFETに流れる電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、
    この電流−電圧変換回路の出力電圧のレベルに基づいて前記入力端子に与えられる信号の状態を判定する判定回路とを備えて構成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記第1のMOSFETのゲート・ソース間に電位固定用抵抗が接続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記電流−電圧変換回路は抵抗から構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記判定回路はシュミット回路から構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の半導体集積回路装置。
  5. スイッチ回路の開閉状態を検出するスイッチ入力回路であって、
    請求項1ないし4の何れかに記載の半導体集積回路装置と、
    前記スイッチ回路と前記半導体集積回路装置の入力処理回路に係る入力端子との間に接続された抵抗とから構成されていることを特徴とするスイッチ入力回路。
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