JP4400315B2 - 学習機能付きカメラ - Google Patents

学習機能付きカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP4400315B2
JP4400315B2 JP2004163981A JP2004163981A JP4400315B2 JP 4400315 B2 JP4400315 B2 JP 4400315B2 JP 2004163981 A JP2004163981 A JP 2004163981A JP 2004163981 A JP2004163981 A JP 2004163981A JP 4400315 B2 JP4400315 B2 JP 4400315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital camera
setting
priority
shooting
priority order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004163981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005347985A (ja
Inventor
健治 松坂
文昭 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004163981A priority Critical patent/JP4400315B2/ja
Publication of JP2005347985A publication Critical patent/JP2005347985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4400315B2 publication Critical patent/JP4400315B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、デジタルカメラの動作を制御するための設定値を決定する技術に関するものである。
近年、画像を生成する画像生成装置として、デジタルカメラが用いられている。デジタルカメラでは、ユーザの好みの撮影(撮像とも呼ぶ)を行うために、露出設定や画像処理の内容等の種々な設定項目の設定値を設定することができる。ここで、このような設定値をユーザや出力装置毎に切り替えて用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2003−8945号公報 特開2003−87627号公報 特開2001−136432号公報
ところが、デジタルカメラの機能が高度化するにしたがって設定可能な設定項目の種類や数が増加し、設定値を設定するためのユーザの負担が大きくなる傾向があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、設定値を設定するためのユーザの負担を軽減することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、この発明によるデジタルカメラは、撮像処理を実行することによって画像データを生成する撮像処理実行部と、1つ以上の設定項目のそれぞれの制御用設定値に従って前記撮像処理を制御する実行制御部と、を備え、前記実行制御部は、前記設定項目の中の少なくとも1つの設定項目を含む設定項目セットに関して、利用可能な複数の設定値セットの中の少なくとも一部の複数の候補設定値セットに対する優先順位を、複数回の撮像処理で用いられた設定値セットに関連する履歴情報に基づいて決定する優先順位決定部と、前記設定項目セットの制御用設定値セットを、前記優先順位を利用して決定する設定条件決定部と、を備える。
このデジタルカメラによれば、複数回の撮像処理で用いられた設定値セットに関連する履歴情報に基づいて優先順位が決定され、優先順位を利用して制御用の設定値セットが決定されるので、設定値を設定するためのユーザの負担を軽減することができる。
上記デジタルカメラにおいて、前記設定条件決定部は、前記優先順位が最も高い候補設定値セットを前記制御用設定値セットとして決定する自動モードを有していてもよい。
この構成によれば、優先順位に応じた適切な設定値セットを制御用の設定値セットとして決定することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、さらに、表示部を備え、前記設定条件決定部は、前記複数の候補設定値セットを前記優先順位の順に前記表示部に表示し、さらに、表示された複数の候補設定値セットの中から前記制御用設定値セットを選択するユーザの指示を受け取るとともに、受け取った指示に従って前記制御用設定値セットを決定する設定条件指示モードを有していてもよい。
この構成によれば、ユーザは、優先順位の順に表示された設定値セットを確認しつつ、制御用の設定値セットを選択することができるので、設定値を設定するためのユーザの負担を軽減することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、さらに、日時を計測するためのタイマを備え、前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の使用日時に関する情報を含み、前記優先順位決定部は、前記使用日時が新しいほど高い優先順位を候補設定値セットに割り当てる使用時優先モードを有していてもよい。
この構成によれば、最近に使用された設定値を容易に採用することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された回数に関する情報を含み、前記優先順位決定部は、前記使用回数が多いほど高い優先順位を候補設定値セットに割り当てる条件使用頻度優先モードを有していてもよい。
この構成によれば、頻繁に使用された設定値を容易に採用することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、前記履歴情報は、前記画像データが撮像後に使用された回数に関する情報を含み、前記優先順位決定部は、前記画像データの使用回数が多いほど高い優先順位を候補設定値セットに割り当てる画像使用頻度優先モードを有していてもよい。
この構成によれば、撮像して生成された画像が頻繁に使用された設定値を容易に採用することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、前記優先順位決定部は、前記優先順位を決定するための条件である順位条件を指定するユーザの指示を受け取るとともに、受け取った指示に従って前記優先順位を決定する順位指示モードを有していてもよい。
この構成によれば、ユーザの好みにより適した優先順位を決定することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、前記設定項目セットは、複数種類の設定項目を含むことが好ましい。
この構成によれば、複数種類の設定項目のそれぞれの制御用設定値の組み合わせが、優先順位を利用して決定されるので、設定値を設定するためのユーザの負担を効果的に軽減することができる。
上記デジタルカメラにおいて、前記優先順位決定部は、前記履歴情報に含まれる複数の設定値セットの中の、前記複数種類の設定項目の中の一部の特定の指定設定項目の設定値がユーザによって指定された設定値と同じであることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する部分指定抽出モードを有していてもよい。
この構成によれば、ユーザは一部の設定項目の設定値を指定することができるので、ユーザの好みにより適した優先順位を決定することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、さらに、時刻を計測するためのタイマを備え、前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の使用時刻に関する情報を含み、前記優先順位決定部は、前記使用時刻が現在時刻を含む特定の時刻範囲内にあることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する時刻範囲抽出モードを有していてもよい。
この構成によれば、現在時刻に適した優先順位を決定することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、さらに、月日を計測するためのタイマを備え、前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の使用月日に関する情報を含み、前記優先順位決定部は、前記使用月日が現在の月日を含む特定の月日範囲内にあることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する月日範囲抽出モードを有していてもよい。
この構成によれば、現在の月日に適した優先順位を決定することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、さらに、前記デジタルカメラの現在の地理的位置を検出する位置検出部を備え、前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の前記デジタルカメラの地理的位置に関する情報を含み、前記優先順位決定部は、前記地理的位置が、現在の前記デジタルカメラの地理的位置を含む特定の位置範囲内にあることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する位置範囲抽出モードを有していてもよい。
この構成によれば、現在の地理的位置に適した優先順位を決定することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、前記履歴情報は、前記画像データを利用して画像の印刷が実行されたか否かに関する情報を含み、前記優先順位決定部は、前記画像印刷の対象となった画像データの撮像処理において使用された設定値セットであることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する印刷抽出モードを有していてもよい。
この構成によれば、印刷に用いられる画像の撮影に適した優先順位を決定することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、前記優先順位決定部は、前記複数の設定値セットの中から前記候補設定値セットを選択するための条件である抽出条件を指定するユーザの指示を受け取るとともに、受け取った指示に従って前記候補設定値セットを選択する指示抽出モードを有していてもよい。
この構成によれば、ユーザの好みにより適した優先順位を決定することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、さらに、メモリを着脱可能に保持するメモリスロットを備え、前記優先順位決定部は、前記メモリスロットを介して前記メモリから前記履歴情報を取得するとともに、前記取得した履歴情報を用いて前記優先順位を決定する着脱メモリ履歴モードを有していてもよい。
この構成によれば、外部から供給された履歴情報に基づいて、適切な優先順位を決定することができる。
上記各デジタルカメラにおいて、さらに、前記履歴情報を提供する所定のサーバとネットワークを介して通信可能な通信部を備え、前記優先順位決定部は、前記通信部を介して前記サーバから前記履歴情報を取得するとともに、前記取得した履歴情報を用いて前記優先順位を決定するネットワーク履歴モードを有していてもよい。
この構成によれば、外部から供給された履歴情報に基づいて、適切な優先順位を決定することができる。
なお、本発明は種々の形態で実現することが可能であり、例えば、デジタルカメラ、デジタルカメラの制御方法および制御装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.第6実施例:
G.第7実施例:
H.第8実施例:
I.第9実施例:
J.第10実施例:
K.第11実施例:
L.第12実施例:
M.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのデジタルカメラの構成を示す説明図である。このデジタルカメラ100は、撮像することによって画像データを生成する撮像処理実行部105と、画像データを格納するためのメモリカードMCを挿入するメモリカードスロット140と、を備えている。撮像処理実行部105は、撮像素子としてのCCD110と、CCD110からの信号をデジタルデータに変換するA/D変換部120と、デジタルデータに対して画像処理を実行することによって画像データを生成する画像処理部130と、を有している。撮像処理実行部105の各構成要素の機能は、ハードウェアによって実現されている。
さらに、デジタルカメラ100は、デジタルカメラ100の各部の動作を制御する制御部180と、画像やデジタルカメラ100の設定等を表示するモニタ150と、ユーザの指示を受け取って制御部180に伝達する入力制御部160と、撮影設定記憶部(メモリ)170と、撮影日時を計測するタイマ175と、を備えている。ユーザは、入力制御部160に接続されたダイヤル162とボタン164とを操作することによって、指示を入力することができる。
制御部180は、撮影設定決定部182と、撮影設定ソート部184と、を備えている。撮影設定決定部182は、撮影時に制御部180が撮像処理実行部105の各部の動作を制御するための撮影条件を決定する。撮影条件は、複数種類の設定項目(以下「撮影設定」とも呼ぶ)を含んでいる(例えば、撮影モードと露出設定)。本実施例では、撮影設定決定部182は、撮影条件の各撮影設定を決定する設定決定モードとして以下の3つのモードを有している。
(1)フルオートモード:
(2)マニュアルモード:
(3)お気に入りモード:
「フルオートモード」では、撮影設定は、撮影設定決定部182によって自動的に決定される。「マニュアルモード」では、撮影設定は、ユーザの指示に従って決定される。ただし、ユーザの指示によっては、一部の撮影設定が自動的に決定される場合もある。例えば、露出設定として「絞り優先」が指定された場合には、絞り値(F値)はユーザの指示に従って決定されるが、シャッタスピードは自動的に決定される。「お気に入りモード」では、撮影設定は、撮影設定に関連のある履歴情報に基づいて決定される(詳細は後述)。ユーザは、ダイヤル162とボタン164とを操作することによって、設定決定モードを指定することができる。なお、制御部180は、CPUとメモリとを有しており、コンピュータプログラムを実行することによって各構成要素の機能を実現する。
制御部180が実行するコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給され得る。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。なお、制御部180の機能の一部、または、全部をハードウェアによって実現してもよい。
図2は、制御部180が実行する学習処理の手順を示すフローチャートである。この学習処理は、デジタルカメラ100が撮影を行った後に実行される。ステップS100では、まず、撮影設定ソート部184は、撮影設定の決定モードが「フルオートモード」であるか否かを判定する。「フルオートモード」である場合には、学習処理を終了する。
撮影設定の決定方法が「フルオートモード」とは異なる場合(第1実施例では「お気に入りモード」、または、「マニュアルモード」)には、撮影設定ソート部184は、撮影に用いた各撮影設定の設定値を取得し(ステップS110)、取得した設定値を、撮影設定記憶部170に格納されている履歴テーブルに追加する(ステップS120)。
図3は、履歴テーブルの一例を示す説明図である。履歴テーブルには、複数種類の撮影設定のそれぞれの設定値の組み合わせ(以下「撮影設定組合せ」と呼ぶ)が、撮影毎に記録されている。図3には、撮影設定の一例として、「撮影モード」と「画像サイズ」と「画質」と「露出設定」とが示されている。「撮影モード」は、カラーバランスやエッジ強調等の所定の処理の設定を撮影シーンに合わせて自動的に決定するための撮影設定である。撮影モードとしては、人物に適したポートレートモードや、風景に適した風景モード等の予め準備されている複数のモードの中の1つを選択することが可能である。「画像サイズ」は、画像の画素数を指定するための撮影設定であり、例えば、大(Large)、中(Normal)、小(Small)の中から1つを選択することが可能である。「画質」は、生成される画像データの圧縮率を指定するための撮影設定であり、例えば、「SuperFINE(1/4)」「FINE(1/6)」「Normal(1/9)」(括弧内は圧縮後のデータサイズを示す)の中から1つを選択することが可能である。「露出設定」は、露出を決定する方法を指定するための撮影設定であり、例えば、「オート」「絞り優先」「シャッタ速度優先」「マニュアル」の中から1つを選択することが可能である。なお、履歴テーブルには、これらの撮影設定に限らず、絞り値(F値)や、シャッタスピード、フラッシュの動作モード(例えば、「強制発光」「発光禁止」等)などの種々の種類の撮影設定の設定値と、撮影時刻や撮影年月日などの撮影時の環境に関する情報(以下「環境情報」と呼ぶ)と、の組み合わせ(以下「パラメータセット」と呼ぶ)が撮影毎に記録される。
なお、本実施例では、撮影設定記憶部170の容量に上限がある。上限を超える多くの撮影を行った場合には、古い撮影のパラメータセットから順番に消去され、新しい撮影のパラメータセットが記録される。
撮影設定組合せ(パラメータセット)を履歴テーブルに記録したら、次のステップS130では、撮影設定ソート部184は、履歴テーブルを用いて、撮影設定組合せの優先順位を決定するための処理を実行する。第1実施例では、撮影設定ソート部184は、撮影回数の多い順を優先順位として採用する。そこで、撮影設定ソート部184は、撮影設定組合せ毎の撮影回数を算出する。撮影回数を算出したら、次のステップS140で、撮影設定ソート部184は、撮影設定組合せと撮影回数とを関連付けた優先順位テーブルを撮影設定記憶部170に記録する。図4は、優先順位テーブルの一例を示す説明図である。本実施例では、優先順位テーブルには、1位から10位までが記録されている。優先順位テーブルを記録したら、撮影設定ソート部184は、学習処理を終了する。なお、優先順位を決定する撮影設定組合せの数としては、10とは異なる数を採用してもよい。
図5は、制御部180が実行する撮影設定決定処理の手順を示すフローチャートである。この決定処理は、ユーザがデジタルカメラ100の電源を入れ、さらに、ダイヤル162とボタン164を操作することによって「お気に入りモード」を選択した際に実行される。
ステップS200では、撮影設定ソート部184は、撮影設定記憶部170に優先順位テーブルが格納されているか否かを判断する。優先順位テーブルが格納されていない場合には、撮影設定ソート部184は、優先順位が記録されていない旨をモニタ150に表示して(ステップS250)、決定処理を終了する。
優先順位テーブルが格納されている場合には、撮影設定ソート部184は、撮影設定記憶部170から優先順位テーブルを読み込み、撮影回数の多い順を、そのまま、優先順位として決定する(ステップS210)。次に、ステップS220では、撮影設定決定部182は、撮影設定組合せを優先順位の順番にモニタ150に表示する(ステップS220)。ユーザは、モニタの表示を確認することによって、撮影設定組合せを選択することができる(ステップS230)。
図6は、モニタ150に表示された撮影設定選択画面の一例を示す説明図である。この撮影設定選択画面300には、撮影設定組合せを表す説明文とサンプル画像とが、優先順位の順番に3組だけ表示されている。また、選択されている撮影設定組合せが2重線枠Fで囲まれている。標準の状態(ユーザが操作をする前の状態)では、1位〜3位の3組が表示され、1位の組み合わせが選択されている。ユーザは、ダイヤル162(図1)を操作することによって、選択されている組み合わせを変更することができる。また、ユーザは、ダイヤル162を操作して選択画面をスクロールさせることによって、より下位の組み合わせを表示させて選択することもできる。なお、各組み合わせを表すサンプル画像は、メモリカードMCに格納された画像であり、その撮影設定組合せで撮影されたものである。ユーザは、サンプル画像を確認することによって、容易に撮影設定組合せを選択することができる。
ユーザがボタン164を操作すると、2重線枠Fで囲まれた撮影設定組合せが選択される(ステップS230)。ユーザの指示は、入力制御部160を介して撮影設定決定部182に伝達される。撮影設定決定部182は、指定された撮影設定組合せを撮影用の撮影設定組合せとして決定し(ステップS240)、決定処理を終了する。以後、制御部180は、撮影用の撮影設定組合せに従って、撮影の制御を行う。このように、本実施例では、撮影設定組合せが、本発明における「設定値セット」に相当し、撮影設定組合せの複数種類の設定項目が「設定項目セット」に相当する。
このように第1実施例では、撮影回数の多い順番に撮影設定組合せが表示されるので、ユーザは、好みの撮影設定組合せを容易に選択することができる。なお、撮影設定組合せを優先順位の順番に表示する際には、同時に表示する組み合わせの数を3組よりも多くしてもよく、逆に、3組よりも少なくしてもよく、例えば、1組としてもよい。いずれの場合も、標準の状態(ユーザが操作していない状態)において、1位を含む上位の組み合わせを表示することが好ましい。また、撮影設定選択画面300には、撮影設定組合せの説明文を表示せずにサンプル画像のみを表示することとしてもよく、サンプル画像を表示せずに説明文のみを表示することとしてもよい。一般に、撮影設定組合せを表示する形式としては、撮影設定組合せを識別する情報を優先順位の順番に表示する任意の形式を採用することができる。なお、サンプル画像は、実際に撮影して生成した画像に限らず、撮影設定組合せを代表する画像であればよく、例えば、撮影設定組合せの特徴を強調した画像を用いてもよい。
なお、撮影回数を算出する処理(図2:ステップS130、S140)は、撮影後の学習処理で実行する代わりに、撮影設定決定処理(図5)で実行してもよい。例えば、ステップS130、S140処理を、ステップS210の中で実行してもよい。さらに、この場合には、ステップS200、S250を省略してもよい。
また、第1実施例においては、撮影設定ソート部184が本発明における「優先順位決定部」に相当する。また、撮影設定ソート部184は、履歴情報を更新する機能も有している。また、履歴テーブルと優先順位テーブルとが「履歴情報」に相当する。なお、本実施例では、撮影日時を優先順位の決定に利用していないので、タイマ175(図1)を省略してもよい。
B.第2実施例:
図7は、第2実施例における履歴テーブルを示す説明図である。第2実施例では、撮影設定ソート部184(図1)は、撮影日時の新しい順を優先順位として採用する。そこで、撮影設定ソート部184は、学習処理(図2)のステップS120で、撮影設定組合せに加えて、撮影時刻と撮影年月日とを記録する。撮影設定ソート部184は、このような撮影日時をタイマ175から取得することが可能である。ここで、追加しようとする撮影設定組合せが、既に記録されている組み合わせと重複している場合には、古い情報を削除し、新しい情報のみを履歴テーブルに記録する。撮影設定ソート部184は、履歴テーブルを修正したら、学習処理を終了する。
一方、撮影設定決定処理(図5)では、撮影設定ソート部184は、ステップS200で、撮影設定記憶部170に履歴テーブルが格納されているか否かを判断する。履歴テーブルが格納されている場合には、次のステップS210で、履歴テーブルを読み込み、撮影日時の新しい順を優先順位として決定する。その結果、ユーザは、最近使用した撮影設定組合せを、容易に、選択することができる。
このように、第2実施例では、図5の撮影設定決定処理において、履歴テーブルを読み込んで優先順位を決定するので、図2の学習処理におけるステップS130、S140と、優先順位テーブルと、が省略される。これは、後述する他の実施例についても同様である。なお、第2実施例では、履歴テーブルが本発明における「履歴情報」に相当する。
C.第3実施例:
図8は、第3実施例において、撮影設定ソート部184(図1)が優先順位を決定する様子を示す説明図である。第1実施例との差違は、撮影設定ソート部184が、履歴テーブルの中から、撮影時刻が現在時刻に近い撮影設定組合せのみを抽出して、優先順位を決定する点だけである。
図8(A)は、第3実施例における履歴テーブルを示す説明図である。第3実施例では、撮影設定ソート部184(図1)は、学習処理(図2)のステップS120で、撮影設定組合せに加えて撮影時刻を記録する。この際、撮影設定組合せが重複している場合でも、古い情報を削除しない。また、撮影設定ソート部184は、履歴テーブルを修正したら、学習処理を終了する。なお、図8(A)では、撮影時刻以外の情報がパラメータセットとしてまとめて示されている。
一方、撮影設定決定処理(図5)では、撮影設定ソート部184は、ステップS210で、優先順位を決定する。第3実施例では、撮影設定ソート部184は、まず、履歴テーブルに記録されているパラメータセットの中から、撮影時刻が現在の時間帯に含まれているもののみを抽出する。
図8(B)は、撮影時刻の時間帯を示す説明図である。撮影設定ソート部184は、1日を複数の時間帯に分割し、現在時刻が含まれる時間帯での撮影で使用された撮影設定組合せ(パラメータセット)のみを抽出する。図8(B)には、分割された時間帯の一例が示されている。図8(B)の例では、1日が5つの時間帯(「早朝」「朝」「昼」「夕方」「夜」)に区分されている。
例えば、現在時刻が「20:15」である場合には、撮影設定ソート部184は、撮影時刻が現在時刻(20:15)を含む夜の時間帯に使用(撮影)されたパラメータセットのみを抽出する。
次に、撮影設定ソート部184は、抽出したパラメータセットに対して、撮影日時の新しい順に優先順位を決定する。図8(C)は、決定した優先順位の一例を示すテーブルである。図8(C)の例では、夜の時間帯に使用された撮影設定組合せに対して、撮影日時の新しい順に優先順位が決定されている。その結果、ユーザは、現在時刻に適した撮影設定組合せを、容易に、選択することができる。
なお、撮影設定ソート部184は、図8の方法に限らず、一般に、撮影時刻が現在時刻を含む特定の時刻範囲内にある撮影設定組合せを抽出する任意の方法を採用することができる。例えば、図8(B)の例とは異なる時間帯を採用してもよく、また、撮影時刻と現在時刻との時間差が所定値以下である撮影設定組合せのみを抽出することとしてもよい。
また、撮影設定組合せを抽出する条件としては、撮影時刻を用いた条件に限らず、他の種類の条件を採用してもよい。例えば、撮影時の月日が、現在の月日を含む特定の月日範囲内にある撮影設定組合せを抽出することとしてもよい。こうすれば、ユーザは、撮影時の月日に適した撮影設定組合せを、容易に、選択することができる。このような抽出方法としては、例えば、1年を複数の季節帯(例えば、春「3月〜5月」、夏「6月〜8月」、秋「9月〜11月」、冬「12月〜2月」)に区分し、現在の撮影月日が含まれる季節帯での撮影で使用された撮影設定組合せのみを抽出する方法を用いることができる。また、撮影月日と現在の月日との日数差が所定値以下である撮影設定組合せのみを抽出する方法を採用してもよい。なお、この場合には、履歴テーブルには撮影月日が記録される。
また、撮影時の地理的位置(以下「撮影位置」とも呼ぶ)に基づいて撮影設定組合せを抽出することとしてもよい。図9は、このような抽出処理を実行するデジタルカメラ100gの構成を示す説明図である。図1に示すデジタルカメラ100との差異は、位置検出部192が追加されている点だけである。この位置検出部192は、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用して現在位置を検出することが可能である。なお、図9では、デジタルカメラ100gの構成要素として、制御部180gと位置検出部192とのみが示されており、他の構成要素は図示が省略されている。
撮影設定ソート部184gは、学習処理(図2)のステップS120で、撮影設定組合せに加えて、位置検出部192が検出した撮影位置を履歴テーブルに記録する。一方、撮影設定決定処理(図5)のステップS210では、撮影設定ソート部184gは、地理的位置を複数の位置範囲(例えば、海範囲、山範囲、他範囲)に区分し、現在の位置が含まれる位置範囲での撮影で使用された撮影設定組合せのみを抽出する。こうすれば、ユーザは、撮影時の地理的位置に適した撮影設定組合せを、容易に、選択することができる。なお、撮影位置に基づいて撮影設定組合せを抽出する方法としては、撮影位置が現在の地理的位置を含む特定の位置範囲内にある撮影設定組合せを抽出する任意の方法を用いることができる。例えば、撮影位置と現在の位置との距離が所定値以下である撮影設定組合せのみを抽出することとしてもよい。また、このような位置検出部192は、予めデジタルカメラ100gに設けておいてもよく、この代わりに、適宜、デジタルカメラ100gに接続することとしてもよい。
また、図8(C)の例では、撮影日時の新しい順を優先順位として採用しているが、優先順位を決定するための条件としては、これとは異なる任意の条件を採用することができる。例えば、図4に示す実施例と同様に撮影回数の多い順を優先順位として採用してもよい。
D.第4実施例:
図10は、第4実施例における優先順位を示す説明図である。第3実施例との差異は、撮影設定ソート部184が、撮影モードがユーザによって指定されたモードである撮影設定組合せのみを抽出して、優先順位を決定する点だけである。
撮影設定決定処理(図5)では、撮影設定ソート部184は、ステップS210で優先順位を決定する。撮影設定ソート部184は、まず、履歴テーブルに記録されているパラメータセットの中から、撮影モードがユーザの指定したモードであるもののみを抽出する。デジタルカメラ100では、ユーザは、ダイヤル162とボタン164とを操作することによって、撮影に使用する撮影モードを予め選択しておくことができる。撮影設定ソート部184は、このようにユーザによって指定された撮影モードに従って、パラメータセットを抽出する。次に、撮影設定ソート部184は、抽出したパラメータセットのみを用いて優先順位を決定する。図10の例では、撮影モードとして「ポートレートモード」が指定された場合の優先順位の一例が示されている。このように、第4実施例では、ユーザの選択した撮影モードを用いた撮影設定組合せのみを用いて優先順位が決定されるので、ユーザは、選択した撮影モードに適した撮影設定組合せを、容易に選択することができる。なお、図10の例では、撮影日時の新しい順が優先順位として採用されているが、他の条件に従って優先順位を決定してもよい。また、撮影モードに限らず、他の種類の撮影設定をユーザが指定することとしてもよい。
E.第5実施例:
図11は、第5実施例におけるデジタルカメラ100aの構成を示す説明図である。図1に示すデジタルカメラ100との差異は、通信部190が追加されている点だけである。この通信部190は、プリンタ500とデータをやり取りすることが可能である。制御部180aは、ユーザの指示で指定された画像データをメモリカードMCから読み込み、通信部190を介してプリンタ500に送信する。プリンタ500は、受け取った画像データに基づいて印刷を実行する。なお、通信部190とプリンタ500とは、有線通信で接続されていてもよく、無線通信(例えば、電波通信や赤外線通信)で接続されていてもよい。また、図11では、デジタルカメラ100aの構成要素として、撮像処理実行部105と、メモリカードスロット140と、撮影設定記憶部170と、制御部180aと、通信部190と、のみが示されており、他の構成要素は図示が省略されている。
図12は、第5実施例における優先順位を示す説明図である。第5実施例では、撮影設定ソート部184aは、1回以上印刷されている画像の撮影時に使用された撮影設定組合せのみを抽出して優先順位を決定する。具体的には、撮影設定ソート部184aは、まず、画像を印刷する度に、すなわち、画像データをプリンタ500に送信する度に、撮影設定記憶部170に格納された履歴テーブルを修正する。この際、送信した画像データの生成時に使用した撮影設定組合せに、印刷したことを意味する「印刷有フラグ」を付ける。一方、撮影設定決定処理(図5)では、撮影設定ソート部184aは、ステップS210で、履歴テーブルを読み込み、印刷有フラグの付いている撮影設定組合せのみを抽出して、優先順位を決定する。その結果、ユーザは、高画質を有する画像の撮影に適した撮影設定組合せを、容易に選択することができる。なお、図12の例では、撮影日時の新しい順が優先順位として採用されている。ただし、他の条件に従って優先順位を決定してもよい。
なお、履歴テーブルにおける撮影設定組合せと画像データとの対応関係は、予め、履歴テーブルに格納しておけばよい。この代わりに、撮影設定ソート部184aが、画像を印刷する度に、画像データを格納する画像ファイルから撮影設定組合せを読み込んで、履歴テーブルを修正することとしてもよい。この際、撮像処理実行部105が、画像データと撮影設定組合せとを含む形式(例えば、Exif形式)の画像ファイルを生成することとすればよい。また、履歴テーブルには、印刷有りの撮影設定組合せのみを記録することとしてもよい。さらに、撮影設定組合せのうちの重複する組み合わせについては、古いものから順に削除することとしてもよい。
F.第6実施例:
図13は、第6実施例におけるデジタルカメラ100bの構成を示す説明図である。このデジタルカメラ100bの構成は、図1に示すデジタルカメラ100の構成と同じである。ただし、制御部180bが実行する処理の内容が、図1の例と若干異なっている。なお、図13では、デジタルカメラ100bの構成要素として、メモリカードスロット140と、制御部180bと、撮影設定記憶部170とのみが示されており、他の構成要素は図示が省略されている。
第6実施例では、プリンタ500bは、メモリカードスロット510を有しており、メモリカードMCを介して画像データを受け取ることが可能である。さらに、プリンタ500bは、画像を指定するユーザの指示を操作パネル515を介して受け取り、指定された画像を印刷する。この際、プリンタ500bは、印刷に用いた画像データに、印刷したことを意味する「印刷有フラグ」を付ける。具体的には、印刷データと印刷の有無とを関連付けるテーブル(以下「印刷フラグテーブル」と呼ぶ)をメモリカードMCに記録する。このような印刷フラグテーブルが記録されたメモリカードMCを、再び、デジタルカメラ100bのメモリカードスロット140に装着すると、撮影設定ソート部184bは、メモリカードMCから印刷フラグテーブルを読み込み、図11、12に示す第5実施例と同様に、撮影設定記憶部170に格納された履歴テーブルに「印刷有フラグ」を付ける。さらに、撮影設定決定処理(図5)では、撮影設定ソート部184bは、図12に示す第5実施例と同様に、印刷有フラグの付いている撮影設定組合せのみを抽出して、優先順位を決定する。その結果、ユーザは、画像の印刷に適した撮影設定組合せを、容易に選択することができる。
なお、第6実施例では、撮影設定記憶部170に格納された履歴テーブルと、メモリカードMCから取得する印刷フラグテーブルと、が本発明における「履歴情報」に相当する。このように、第6実施例では、優先順位の決定に用いる履歴情報の一部を、外部から取得することとなる。
なお、図13の例では、プリンタ500bは、印刷フラグテーブルをメモリカードMCに記録することとしたが、印刷の有無を記録する形式としては、他の任意の形式を採用することができる。例えば、画像データを格納する画像ファイル内に印刷の有無を記録することとしてもよい。
G.第7実施例:
図14は、第7実施例における優先順位を決定する様子を示す説明図である。図14(A)には、本発明の一実施例としての携帯電話の構成が示されている。この携帯電話100cは、図1に示すデジタルカメラ100と同じ構成を有している。ただし、制御部180cが実行する処理の内容が、図1の例と若干異なっている。なお、図14(A)では、携帯電話100cの構成要素として、モニタ150cと、撮影設定記憶部170と、制御部180cと、のみが示されており、他の構成要素は図示が省略されている。
この携帯電話100cは、撮像して生成された画像の中から1つを選択するユーザの指示に従って、選択された画像をモニタ150cに表示する機能を有している。ユーザは、好みの画像をモニタ150cに表示させることによって、その画像を家族や友人等とともに楽しむことができる。
図14(B)は、第7実施例における優先順位を示す説明図である。第7実施例では、撮影設定ソート部184cは、画像の表示回数(以下「閲覧回数」とも呼ぶ)の多い順を、優先順位として採用する。具体的には、撮影設定ソート部184cは、画像を表示する度に、撮影設定記憶部170に格納された履歴テーブルを修正する。第7実施例では、履歴テーブルには、撮影設定組合せに加えて、その組み合わせを用いて撮像された画像の表示回数が記録されている。撮影設定ソート部184cは、画像がモニタ150cに表示される度に、その画像の撮像時に使用された撮影設定組合せの閲覧回数を1だけ増やす。異なる画像を表示させた場合でも、使用された撮影設定組合せが同じである場合には、同じ撮影設定組合せの閲覧回数が増やされる。その結果、閲覧回数は、撮影時の撮影設定組合せが共通する画像の表示回数の合計値となる。ここで、撮影設定組合せのうちの重複する組み合わせについては、古いものから順に削除することとしてもよい。
撮影設定決定処理(図5)では、撮影設定ソート部184cは、ステップS210で、履歴テーブルを読み込み、閲覧回数の多い順を優先順位として採用する。その結果、ユーザは、頻繁に表示する画像を撮影したときの撮影設定組合せを、容易に選択することができる。
なお、画像をメモリから消去した場合には、その画像の撮像時に使用された撮影設定組合せの閲覧回数を所定数(例えば1)だけ減らしてもよい。こうすれば、優先順位を、ユーザの好みを適切に反映したものとすることが可能となる。
ところで、履歴テーブルにおける撮影設定組合せと画像データとの対応関係は、上述の第5実施例と同様に決定することができる。
H.第8実施例:
図15は、第8実施例における携帯電話100dの構成を示す説明図である。この携帯電話100dは、図1に示すデジタルカメラ100と同じ構成に加えて、メール送受信部190dを有している。なお、図15では、携帯電話100dの構成要素として、メモリカードスロット140と、制御部180dと、撮影設定記憶部170と、メール送受信部190dと、のみが示されており、他の構成要素は図示が省略されている。
メール送受信部190dは、所定のメールサーバ600とデータをやり取りすることが可能である。制御部180dは、ユーザの指示で指定された画像データをメモリカードMCから読み込み、画像データを添付した電子メールを、メール送受信部190dを介して所定のメールサーバ600に送信する。メールサーバ600は、受け取った電子メールを、指定された宛先の端末装置101dに送信する。なお、メール送受信部190dとメールサーバ600とは、無線通信で接続されていてもよく、有線通信で接続されていてもよい。
図16は、第8実施例における優先順位を示す説明図である。第8実施例では、撮影設定ソート部184dは、画像を送信した回数の多い順を、優先順位として採用する。その結果、ユーザは、頻繁に送信する画像を撮影したときの撮影設定組合せを、容易に選択することができる。
撮影設定ソート部184dは、このような優先順位を、図14に示す実施例と同様に決定することができる。また、画像の送信回数としては、画像データを添付した電子メールを送信する回数に限らず、一般に、画像データを他の装置に送信する回数を採用することができる。
I.第9実施例:
図17は、第9実施例におけるデジタルカメラ100eの構成を示す説明図である。このデジタルカメラ100eの構成は、図1に示すデジタルカメラ100の構成と同じである。ただし、制御部180eが実行する処理の内容が、図1の例と若干異なっている。なお、図17の例では、デジタルカメラ100eの構成要素として、メモリカードスロット140と、制御部180eと、撮影設定記憶部170と、のみが示されており、他の構成要素は図示が省略されている。
第9実施例では、デジタルカメラ100eは、他のデジタルカメラ101eと、メモリカードMCを介してデータをやり取りすることが可能である。ここで、デジタルカメラ101eは、メモリカードMCに履歴テーブルを書き込む機能を有している。一方、履歴テーブルを格納するメモリカードMCがメモリカードスロット140に挿入されたら、デジタルカメラ100eの撮影設定ソート部184eは、メモリカードMCから履歴テーブルを読み込み、撮影設定記憶部170に格納する。以後、撮影設定ソート部184eは、上述した各実施例と同様に、優先順位を決定する。
このように、第9実施例のデジタルカメラ100eでは、他のデジタルカメラ101eで記録された履歴テーブルを流用することができる。その結果、ユーザは、複数のデジタルカメラを用いる場合でも、共通の履歴テーブルを利用することによって、好みの撮影設定組合せを、容易に選択することができる。特に、デジタルカメラでは、撮影設定の設定値を選択するための操作方法が機種によって異なる場合が多い。このような場合でも、機種が異なる複数のデジタルカメラの間で履歴テーブルをやり取り可能とすれば、複数の機種の操作方法を習得するためのユーザの労力を低減することができる。なお、機種が異なるデジタルカメラで記録された履歴テーブルには、利用できない撮影設定が含まれている場合もある。このような場合には、利用可能な撮影設定のみを用いることとすればよい。
なお、図17の例では、撮影設定ソート部184eは、メモリカードMCから履歴テーブルを読み込む機能を有しているが、さらに、メモリカードMCに履歴テーブルを書き込む機能を有していることが好ましい。また、撮影設定記憶部170を省略し、最新の履歴テーブルをメモリカードMCに記録することとしてもよい。また、図2に示す学習処理を省略することとしてもよい。また、学習処理に従って撮影設定記憶部170に記録された履歴テーブルと、メモリカードMCに記録された履歴テーブルとを、ユーザの指示に従って使い分けることとしてもよい。なお、メモリカードMCを介してやり取りするデータとしては、履歴テーブルを含むデータに限らず、優先順位の決定に用いられる任意のデータを採用することができる。
J.第10実施例:
図18は、第10実施例におけるデジタルカメラ100fの構成を示す説明図である。図1に示すデジタルカメラ100との差異は、通信部190fが追加されている点だけである。この通信部190fは、ネットワークNETを介してサーバ700とデータをやり取りすることが可能である。また、ネットワークNETには、他のデジタルカメラ101fも接続され得る。なお、図18では、デジタルカメラ100fの構成要素として、撮影設定記憶部170と、制御部180fと、通信部190fと、のみが示されており、他の構成要素は図示が省略されている。また、デジタルカメラ100f、101fと、サーバ700との通信方法としては、無線通信を採用してもよく、有線通信を採用してもよい。
デジタルカメラ101fは、履歴テーブルをネットワークNETを介してサーバ700に送信する機能を有している。サーバ700は、受け取った履歴テーブルを格納し、さらに、他のデジタルカメラに提供することが可能である。ここで、デジタルカメラ100fの撮影設定ソート部184fは、ユーザの指示に従って、通信部190fを介してサーバ700から履歴テーブルを読み込み、撮影設定記憶部170に格納する。以後、撮影設定ソート部184fは、上述した各実施例と同様に、優先順位を決定する。
このように、第10実施例のデジタルカメラ100fは、サーバ700から履歴テーブルを取得することが可能である。従って、ユーザは、予め、履歴テーブルをサーバ700に登録しておけば、他のデジタルカメラを使用する際にも、好みの撮影設定組合せを、容易に選択することができる。また、第10実施例では、ネットワークNETを介して履歴テーブルをやり取りするので、利用可能なメモリカードMCの種類が互いに異なるデジタルカメラ同士でも、履歴テーブルをやり取りすることができる。
なお、図18の例では、撮影設定ソート部184fは、サーバ700から通信部190fを介して履歴テーブルを取得する機能を有しているが、さらに、通信部190fを介して履歴テーブルをサーバ700に送信する機能を有していることが好ましい。また、図2に示す学習処理を省略することとしてもよい。また、学習処理に従って撮影設定記憶部170に記録された履歴テーブルを使用するモードと、通信部190fを介して取得した履歴テーブルを使用するモードとを、ユーザの指示に従って切り替えることとしてもよい。なお、ネットワークNETを介してやり取りするデータとしては、履歴テーブルを含むデータに限らず、優先順位の決定に用いられる任意のデータを採用することができる。
ところで、サーバ700が、履歴テーブルを提供する際に接続認証の確認を行うこととしてもよい。接続認証の確認方法としては、例えば、予め登録されたユーザIDを用いる方法を採用することができる。また、デジタルカメラ100fが携帯電話に組み込まれている場合には、携帯電話の電話番号を用いて接続認証の確認を行っても良い。こうすれば、ユーザは、自分が登録した履歴テーブルを、適切に利用することができる。また、デジタルカメラ同士が、サーバ700を介さずに直接通信することとしてもよい。
K.第11実施例:
図19は、第11実施例における学習処理の手順を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートとの差異は、ステップS325が追加されている点である。このステップS325では、ユーザが、撮影設定組合せを抽出するための抽出条件と、優先順位を決定するための順位条件と、を指定することができる。他のステップ(S300〜S320、S330、S340)は、図2の各ステップ(S100〜S120、S130、S140)と、それぞれ、同じである。以下、図1に示すデジタルカメラ100と同じ構成を有するデジタルカメラを用いることとして説明を行う。
図20は、ステップS325で、モニタ150に表示される条件選択画面の一例を示す説明図である。この条件選択画面310には、抽出条件を選択するための複数のボタンBT1と、順位条件を選択するための複数のボタンBT2と、を有している。ユーザは、ダイヤル162とボタン164とを操作することによって、この条件選択画面310の各ボタンを操作することができる。
抽出条件は、撮影設定組合せを抽出するための条件である。図20の例では、「全て」と、「時間帯」と、「季節」と、「位置」と、「印刷有」と、「人物モード(ポートレートモード)」と、「風景モード」と、「スポーツモード」と、が選択可能に表示されている。ユーザは、これらの条件の中から、1つ以上の条件を選択することができる。図20の例では、「季節」と「人物モード」とが選択されている。この場合には、撮影設定ソート部184は、後述するステップS330で、撮影モードが人物モードであり、かつ、撮影月日が現在の季節帯に含まれる撮影設定組合せのみを抽出する。
また、順位条件は、優先順位を決定するための条件である。図20の例では、「新しい順」と、「撮影頻度順」と、「閲覧頻度順」と、「送信頻度順」と、「印刷頻度順」と、が選択可能に表示されている。ユーザは、これらの条件の中から、1つの条件を選択することができる。例えば、図20の例では、「撮影頻度順」が選択されている。この場合には、撮影設定ソート部184は、後述するステップS330で、撮影回数の多い順を優先順位として採用することとなる。
ユーザがOKボタン315を操作すると、条件を指定するユーザの指示が、入力制御部160を介して撮影設定ソート部184に伝達される。次のステップS330では、撮影設定ソート部184は、指定された抽出条件の全てを満たす撮影設定組合せを抽出し、抽出した撮影設定組合せに対して、指定された順位条件に従って優先順位を決定する。次のステップS340では、撮影設定ソート部184は、抽出した撮影設定組合せを優先順位の順番に並べた優先順位テーブルを撮影設定記憶部170に記録する。優先順位テーブルを記録したら、撮影設定ソート部184は、学習処理を終了する。一方、撮影設定決定処理(図5)では、撮影設定ソート部184は、優先順位テーブルで決まる順位を、そのまま、優先順位として採用する(ステップS210)。
このように、第11実施例では、ユーザが抽出条件と順位条件とを指定することができるので、ユーザは、好みに適した撮影設定組合せを、容易に選択することができる。
なお、図19のステップS325〜S340は、決定処理(図5)で実行することとしてもよい。例えば、ステップS210の中で実行することとしてもよい。
また、選択可能な条件の選択肢としては、図20の例とは異なる他の条件を採用することができる。ここで、デジタルカメラが有する機能に基づいて採用してもよい。例えば、画像データを送信する送信部(例えば、図15の例のメール送受信部190d)が、デジタルカメラに設けられていない場合には、順位条件の選択肢から「送信頻度順」を除いてもよい。一方、図17の第9実施例や、図18の第10実施例のように、他のデジタルカメラが記録した履歴テーブルを流用することが可能な場合には、デジタルカメラが有していない機能に関する条件を選択肢として採用してもよい。
また、図20の例では、抽出条件と順位条件との両方を指定可能であることとしたが、抽出条件と順位条件とのいずれか一方のみを選択可能であることとしてもよい。
L.第12実施例:
上述の各実施例において、撮影回数の多い順を優先順位として採用する場合に、撮影回数を、撮影日時に応じて異なる重みを付して算出することとしてもよい。図21は、重みの一例を示すグラフである。横軸は、撮影日時から現在までの経過時間を示しであり、縦軸は、重みを示している。図21の例では、重みwは、時間の経過に伴って直線的に減少するように設定されている。その結果、経過時間が比較的長い撮影設定組合せに対しては、比較的小さな重み付き撮影回数が得られ、経過時間が比較的短い撮影設定組合せに対しては、比較的大きな重み付き撮影回数が得られる。その結果、ユーザは、撮影回数が多く、さらに、最近使用した撮影設定組合せを、容易に選択することができる。
なお、重みwの形式としては、経過時間が短いほど大きな値を定める任意の形式を採用することができる。例えば、重みwが、時間の経過に伴って指数関数的に減少することとしてもよい。また、重みwが、経過時間の一部の範囲において一定値であってもよく、また、経過時間の変化に対して不連続に変化してもよい。また、撮影回数に限らず、送信回数や閲覧回数を、重みwを付して算出することとしてもよい。
M.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述した各実施例では、撮影設定決定処理(図5)では、撮影用の撮影設定組合せとして、ユーザが指示した撮影設定組合せが採用されているが、この代わりに、ユーザの指示を受けることなく、優先順位が1位の撮影設定組合せが採用されることとしてもよい。また、ユーザが指示した撮影設定組合せが採用されるモードと、1位の撮影設定組合せが採用されるモードとが、ユーザの指示に従って切り替えられることとしてもよい。
変形例2:
優先順位を決定するために用いる履歴としては、上述した各実施例で用いたもの(例えば、撮影回数(図4)や、撮影日時(図7)、撮影位置(図9)、閲覧回数(図14)、送信回数(図16))に限らず、他の履歴を採用してもよい。例えば、画像を印刷した回数を履歴として採用してもよい。一般に、履歴は、撮影設定組合せに関連する履歴であればよい。こうすれば、ユーザは、好みの撮影設定組合せに従った撮影を、容易に行うことができる。ここで、「撮影設定組合せに関連する履歴」とは、撮影設定組合せの撮影時における使用に関する履歴に限らず、その撮影設定組合せを用いて生成された画像の使用に関する履歴をも含む広い概念を意味している。ここで、「画像の使用」とは、画像の閲覧や印刷に限らず、他の装置への画像データの送信といった画像データに対して所定の処理を実行することを含む広い概念を意味している。なお、優先順位を定めるための画像の使用履歴は、ユーザの指示に従った使用の履歴であることが好ましい。さらに、優先順位を定めるための撮影設定組合せの撮影時における使用履歴も、ユーザの指示に従った使用の履歴であることが好ましい。すなわち、優先順位を決定するための撮影設定組合せに関連する履歴は、ユーザの指示に従った使用の履歴であることが好ましい。
また、優先順位を決定するための順位条件としては、上述した各実施例における条件(例えば、撮影頻度の多い順(図4)や、撮影日時の新しい順(図7)、閲覧頻度の多い順(図14)、送信頻度の多い順(図16))に限らず、他の条件を採用してもよい。例えば、画像を印刷した回数の多い順を順位条件として採用してもよい。また、撮影月日と現在の月日との日数差が小さい順を順位条件として採用してもよい。一般に、順位条件は、撮影設定組合せに関連する履歴に基づく条件であればよい。
また、撮影設定組合せを抽出するための抽出条件としては、上述した各実施例における条件(例えば、時間帯抽出条件(図8)や、撮影モード抽出条件(図10)、印刷有抽出条件(図12))に限らず、任意の条件を採用することができる。例えば、画像を電子メールで送信したことがある撮影設定組合せのみを抽出することとしてもよく、また、全ての撮影設定組合せを用いることとしてもよい。なお、抽出条件についても、上述した順位条件と同様に、撮影設定組合せに関連する履歴に基づく条件を採用してもよい。
変形例3:
優先順位を決定する方法としては、上述した各実施例のような、履歴テーブルと優先順位テーブルとを用いる方法や印刷フラグテーブルを用いる方法等に限らず、履歴と抽出条件と順位条件とに従って順位を決定する任意の方法を採用することができる。
なお、上述の各実施例の履歴情報は、複数回の撮影で用いられた撮影設定組合せに関する履歴を含んでいる。従って、1回の撮影での履歴で決まる撮影設定組合せ(例えば、最後の撮影で用いた撮影設定組合せ)とは異なる撮影設定組合せの優先順位をより上位(例えば、1位)とすることができる。
変形例4:
上述した各実施例において、撮影設定を自動的に決定する「フルオートモード」における設定値を、優先順位の高い撮影設定組合せに応じて調整することとしてもよい。例えば、フルオートモードで設定される絞り値(以下「自動絞り値」と呼ぶ)が、優先順位が最も高い所定数(例えば、2つ)の撮影設定組合せにおける絞り値(F値)の代表値(例えば、平均値)よりも大きい場合には、自動絞り値をより小さな値に修正することとしてもよい。また、撮影モードが人物モードであり、かつ、優先順位が最高の撮影設定組合せにおいてフラッシュの動作モードが「強制発光」となっている場合には、撮影モードとして人物モードを用いるフルオートモードにおいても、強制的にフラッシュを発光させることとしてもよい。これらの例に限らず、一般に、デジタルカメラが自動的に決定する種々の撮影設定の設定値を、優先順位が最も高い一部の撮影設定組合せに従って調整することとすれば、ユーザの好みに適した撮影を容易に行うことができる。
変形例5:
上述した各実施例において、優先順位を、画像データの解析結果に基づいて修正することとしてもよい。例えば、輝度値が値を取り得る最大値(例えば、255)である画素(白飛び画素とも呼ばれる)の割合が所定値(例えば、20%)以上となる画像を生成した撮影設定組合せについては、優先順位を所定数(例えば、1)だけ下げることとしてもよい。こうすれば、白飛びが生じやすい撮影設定組合せを用いることを抑制することができる。
また、画像データの解析結果に基づいて優先順位を決定してもよい。例えば、まず、画像データを解析して、輝度値の代表値(例えば、平均値)を算出する。そして、代表輝度値の所定の範囲毎に、撮影時に使用した撮影設定組合せの優先順位を決定する。代表輝度値の範囲と優先順位との関係の具体例は以下の通りである(輝度値の全範囲が0〜255、代表輝度値が平均値の場合)。
(1) 0〜 50:3位:
(2) 51〜100:2位:
(3)101〜150:1位:
(4)151〜200:2位:
(5)201〜255:3位:
例えば、平均輝度値が123である場合には、その画像データの生成時に使用した撮影設定組合せの優先順位が1位に設定される。このように、画像データの平均輝度値を複数の範囲に区分し、各範囲に対して優先順位を定めることとすれば、生成される画像が明るいか暗いかに応じて、適切な優先順位を設定することができる。なお、画像の明るさは、デジタルカメラの設定値(例えば、絞り値(F値)とシャッタスピード)に加えて、被写体そのものの明るさによっても変化する。そこで、このような順位を用いる場合には、撮影時の被写体の明るさ(例えば、デジタルカメラが測光して得た明るさ)が現在の被写体の明るさに比較的近い撮影設定組合せを抽出することが好ましい。例えば、撮影時の被写体の明るさが、現在の被写体の明るさを含む特定の明るさ範囲内にある撮影設定組合せを抽出すればよい。なお、この場合には、履歴テーブルには、被写体の明るさと代表輝度値とを記録すればよい。また、履歴テーブルにおいて、同じ撮影設定組合せが重複して記録されている場合には、各記録の代表輝度値の平均値に基づいて優先順位を決めても良い。なお、輝度値に限らず、他の任意の種類の特徴(例えば、明るさ、シャープネス、コントラスト、彩度、ホワイトバランス等)に関する解析結果に基づいて優先順位を修正、または、決定することとしてもよい。
変形例6:
本明細書において、「デジタルカメラ」とは、静止画を撮影するデジタルスチルカメラと、動画を撮影するデジタルビデオカメラとの両方を含んでいる。優先順位に従って決定する撮影設定組合せは、静止画を撮影するためのものであってもよく、動画を撮影するためのものであってもよい。ただし、静止画を撮影するデジタルカメラでは、より多くの種類の撮影設定を調整することが可能である場合が多い。従って、静止画を撮影するデジタルカメラに本発明を適用すれば、撮影設定を設定するためのユーザの負担を軽減する効果が顕著となる。また、上述の各実施例におけるデジタルカメラの機能は、デジタルカメラに限らず、携帯電話や、携帯情報端末(PDAとも呼ばれる)、ノートパソコン等の他の種々の装置に設けてもよい。
変形例7:
上述した各実施例では、優先順位に基づいて選択する対象が、複数種類の撮影設定のそれぞれの設定値の組み合わせ(撮影設定組合せ)であるが、この代わりに、1つの撮影設定(設定項目)の設定値のみを優先順位に基づいて選択してもよい。この場合には、1つの撮影設定に関連する履歴に基づいて優先順位を決定してもよい。また、この場合には、1つの撮影設定が本発明における「設定項目セット」に相当することとなる。一般には、少なくとも1つの特定の設定項目に関する設定値を、利用可能な複数の設定値の中から優先順位を利用して選択するようにすればよい。ただし、複数種類の設定項目(撮影設定)の設定値の組み合わせを、組み合わせの優先順位を利用して決定することとすれば、撮影設定組合せを設定するためのユーザの負担を軽減する効果が顕著となる。
変形例8:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
本発明の一実施例としてのデジタルカメラの構成を示す説明図である。 学習処理の手順を示すフローチャートである。 履歴テーブルの一例を示す説明図である。 優先順位テーブルの一例を示す説明図である。 撮影設定決定処理の手順を示すフローチャートである。 撮影設定選択画面の一例を示す説明図である。 第2実施例における履歴テーブルを示す説明図である。 第3実施例における優先順位を示す説明図である。 撮影位置を利用するデジタルカメラ100gの構成を示す説明図である。 第4実施例における優先順位を示す説明図である。 第5実施例におけるデジタルカメラ100aの構成を示す説明図である。 第5実施例における優先順位を示す説明図である。 第6実施例におけるデジタルカメラ100bの構成を示す説明図である。 第7実施例における優先順位を決定する様子を示す説明図である。 第8実施例における携帯電話100dの構成を示す説明図である。 第8実施例における優先順位を示す説明図である。 第9実施例におけるデジタルカメラ100eの構成を示す説明図である。 第10実施例におけるデジタルカメラ100fの構成を示す説明図である。 第11実施例における学習処理の手順を示すフローチャートである。 ステップS325で表示される条件選択画面の一例を示す説明図である。 重みの一例を示すグラフである。
符号の説明
100、100a、100b、100e、100f...デジタルカメラ
100c、100d...携帯電話
101e、101f、100g...デジタルカメラ
101d...端末装置
105...撮像処理実行部
130...画像処理部
140...メモリカードスロット
150、150c...モニタ
160...入力制御部
162...ダイヤル
164...ボタン
170...撮影設定記憶部
175...タイマ
180、180a、180b、180c、180d、180e、180f、180g...制御部
182...撮影設定決定部
184、184a、184b、184c、184d、184e、184f、184g...撮影設定ソート部
190、190f...通信部
190d...メール送受信部
192...位置検出部
300...撮影設定選択画面
310...条件選択画面
500、500b...プリンタ
510...メモリカードスロット
515...操作パネル
600...メールサーバ
700...サーバ
BT1...ボタン
BT2...ボタン
MC...メモリカード
NET...ネットワーク

Claims (17)

  1. デジタルカメラであって、
    撮像処理を実行することによって画像データを生成する撮像処理実行部と、
    1つ以上の設定項目のそれぞれの制御用設定値に従って前記撮像処理を制御する実行制御部と、を備え、
    前記実行制御部は、
    前記設定項目の中の少なくとも1つの設定項目を含む設定項目セットに関して、利用可能な複数の設定値セットの中の少なくとも一部の複数の候補設定値セットに対する優先順位を、複数回の撮像処理で用いられた設定値セットに関連する履歴情報に基づいて決定する優先順位決定部と、
    前記設定項目セットの制御用設定値セットを、前記優先順位を利用して決定する設定条件決定部と、
    前記デジタルカメラの現在の地理的位置を検出する位置検出部と、を備え、
    前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の前記デジタルカメラの地理的位置に関する情報を含み、
    前記優先順位決定部は、前記履歴情報に含まれる前記地理的位置が、現在の前記デジタルカメラの地理的位置を含む特定の位置範囲内にあることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する位置範囲抽出モードを有する、デジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラであって、
    前記設定条件決定部は、前記優先順位が最も高い候補設定値セットを前記制御用設定値セットとして決定する自動モードを有する、デジタルカメラ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のデジタルカメラであって、
    さらに、表示部を備え、
    前記設定条件決定部は、前記複数の候補設定値セットを前記優先順位の順に前記表示部に表示し、さらに、表示された複数の候補設定値セットの中から前記制御用設定値セットを選択するユーザの指示を受け取るとともに、受け取った指示に従って前記制御用設定値セットを決定する設定条件指示モードを有する、デジタルカメラ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    さらに、日時を計測するためのタイマを備え、
    前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の使用日時に関する情報を含み、
    前記優先順位決定部は、前記使用日時が新しいほど高い優先順位を候補設定値セットに割り当てる使用時優先モードを有する、デジタルカメラ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された回数に関する情報を含み、
    前記優先順位決定部は、前記使用回数が多いほど高い優先順位を候補設定値セットに割り当てる条件使用頻度優先モードを有する、デジタルカメラ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    前記履歴情報は、前記画像データが撮像後に使用された回数に関する情報を含み、
    前記優先順位決定部は、前記画像データの使用回数が多いほど高い優先順位を候補設定値セットに割り当てる画像使用頻度優先モードを有する、デジタルカメラ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    前記優先順位決定部は、前記優先順位を決定するための条件である順位条件を指定するユーザの指示を受け取るとともに、受け取った指示に従って前記優先順位を決定する順位指示モードを有する、デジタルカメラ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    前記設定項目セットは、複数種類の設定項目を含む、デジタルカメラ。
  9. 請求項8に記載のデジタルカメラであって、
    前記優先順位決定部は、前記履歴情報に含まれる複数の設定値セットの中の、前記複数種類の設定項目の中の一部の特定の指定設定項目の設定値がユーザによって指定された設定値と同じであることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する部分指定抽出モードを有する、デジタルカメラ。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    さらに、時刻を計測するためのタイマを備え、
    前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の使用時刻に関する情報を含み、
    前記優先順位決定部は、前記使用時刻が現在時刻を含む特定の時刻範囲内にあることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する時刻範囲抽出モードを有する、デジタルカメラ。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    さらに、月日を計測するためのタイマを備え、
    前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の使用月日に関する情報を含み、
    前記優先順位決定部は、前記使用月日が現在の月日を含む特定の月日範囲内にあることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する月日範囲抽出モードを有する、デジタルカメラ。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    前記履歴情報は、前記画像データを利用して画像の印刷が実行されたか否かに関する情報を含み、
    前記優先順位決定部は、前記画像印刷の対象となった画像データの撮像処理において使用された設定値セットであることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する印刷抽出モードを有する、デジタルカメラ。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    前記優先順位決定部は、前記複数の設定値セットの中から前記候補設定値セットを選択するための条件である抽出条件を指定するユーザの指示を受け取るとともに、受け取った指示に従って前記候補設定値セットを選択する指示抽出モードを有する、デジタルカメラ。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    さらに、メモリを着脱可能に保持するメモリスロットを備え、
    前記優先順位決定部は、前記メモリスロットを介して前記メモリから前記履歴情報を取得するとともに、前記取得した履歴情報を用いて前記優先順位を決定する着脱メモリ履歴モードを有する、
    デジタルカメラ。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
    さらに、前記履歴情報を提供する所定のサーバとネットワークを介して通信可能な通信部を備え、
    前記優先順位決定部は、前記通信部を介して前記サーバから前記履歴情報を取得するとともに、前記取得した履歴情報を用いて前記優先順位を決定するネットワーク履歴モードを有する、デジタルカメラ。
  16. デジタルカメラを制御する方法であって、
    前記デジタルカメラの現在の地理的位置を検出する工程と、
    撮像処理を制御するための1つ以上の設定項目の中の少なくとも1つの設定項目を含む設定項目セットに関して、利用可能な複数の設定値セットの中の少なくとも一部の複数の候補設定値セットに対する優先順位を、複数回の撮像処理で用いられた設定値セットに関連する履歴情報に基づいて決定する工程と、
    前記設定項目セットの制御用の設定値セットを、前記優先順位を利用して決定する工程と、
    前記制御用設定値セットを用いて前記撮像処理を実行する工程と、を備え、
    前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の前記デジタルカメラの地理的位置に関する情報を含み、
    前記優先順位を決定する工程は、前記履歴情報に含まれる前記地理的位置が、現在の前記デジタルカメラの地理的位置を含む特定の位置範囲内にあることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する工程を含む、デジタルカメラの制御方法。
  17. デジタルカメラを制御する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記デジタルカメラの現在の地理的位置を検出する機能と、
    撮像処理を制御するための1つ以上の設定項目の中の少なくとも1つの設定項目を含む設定項目セットに関して、利用可能な複数の設定値セットの中の少なくとも一部の複数の候補設定値セットに対する優先順位を、複数回の撮像処理で用いられた設定値セットに関連する履歴情報に基づいて決定する機能と、
    前記設定項目セットの制御用の設定値セットを、前記優先順位を利用して決定する機能と、
    前記制御用設定値セットを用いて前記撮像処理を実行する機能と、
    をコンピュータに実現させ
    前記履歴情報は、前記設定値セットが前記撮像処理に使用された際の前記デジタルカメラの地理的位置に関する情報を含み、
    前記優先順位を決定する機能は、前記履歴情報に含まれる前記地理的位置が、現在の前記デジタルカメラの地理的位置を含む特定の位置範囲内にあることを含む所定の条件を満たす設定値セットのみを、前記候補設定値セットとして採用する機能を含む、コンピュータプログラム。
JP2004163981A 2004-06-02 2004-06-02 学習機能付きカメラ Expired - Fee Related JP4400315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163981A JP4400315B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 学習機能付きカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163981A JP4400315B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 学習機能付きカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005347985A JP2005347985A (ja) 2005-12-15
JP4400315B2 true JP4400315B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=35499963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004163981A Expired - Fee Related JP4400315B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 学習機能付きカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4400315B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2741480C1 (ru) * 2017-09-28 2021-01-26 Кэнон Кабусики Кайся Оборудование фиксации изображений и способ управления для него

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4867428B2 (ja) * 2006-03-30 2012-02-01 カシオ計算機株式会社 撮像装置、撮像方法及びプログラム
JP2008118346A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Softbank Mobile Corp 移動通信端末および管理サーバ
JP2008146702A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Nec Electronics Corp 再生装置、再生方法、及び再生プログラム
CN101731004B (zh) * 2007-04-23 2012-07-04 夏普株式会社 摄像装置、控制方法以及便携式终端
JP5022105B2 (ja) * 2007-05-29 2012-09-12 富士フイルム株式会社 カメラの表示制御装置及び方法
JP5205961B2 (ja) * 2007-12-27 2013-06-05 カシオ計算機株式会社 撮像装置、撮像制御方法及びプログラム
KR101442152B1 (ko) 2008-01-15 2014-09-22 삼성전자 주식회사 사용자 적응형 영상 촬영 장치 및 그 제어 방법
JP5440047B2 (ja) * 2009-09-09 2014-03-12 株式会社ニコン 撮像装置
JP2013141131A (ja) * 2012-01-05 2013-07-18 Nikon Corp 撮像装置
WO2018003799A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 富士フイルム株式会社 撮影装置及びその制御方法
GB2604029B (en) * 2017-09-28 2023-02-15 Canon Kk Image pickup apparatus and control method therefor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2741480C1 (ru) * 2017-09-28 2021-01-26 Кэнон Кабусики Кайся Оборудование фиксации изображений и способ управления для него
US11102389B2 (en) 2017-09-28 2021-08-24 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus and control method therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005347985A (ja) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7349119B2 (en) Image storage and control device for camera to generate synthesized image with wide dynamic range
JP4400315B2 (ja) 学習機能付きカメラ
EP2858341B1 (en) Information processing device, system, and storage medium
US10021361B2 (en) Image processing device, imaging device, image processing method, and program
US20020130959A1 (en) Venue customizable white balance digital camera system
JP2003060980A (ja) 画像処理システム
US20040090526A1 (en) Image management apparatus, imaging apparatus, and image storage management system
JP4499908B2 (ja) 電子カメラシステム、電子カメラ、サーバコンピュータおよび撮影条件修正方法
US20050041114A1 (en) Image processing apparatus, method and program
JP2007188238A (ja) プリント注文システム及び注文受付サーバ並びに画像処理方法
JP4347105B2 (ja) 画像処理方法および装置並びにデータベース並びにプログラム
JP5889690B2 (ja) 撮影システム及び撮影管理サーバ
JP4499275B2 (ja) 電子カメラシステムおよび電子カメラ
JP4474998B2 (ja) 画像管理システムおよび管理装置並びにそれらのプログラム
JP2006115062A (ja) 撮影装置
CN101860671A (zh) 摄影装置和方法,以及程序
JP5272662B2 (ja) カメラ
JP2005072949A (ja) 画像撮影装置及びプログラム
JP2004054201A (ja) 撮影装置の制御装置、撮影装置及びプログラム
JP2016144006A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2013070121A (ja) システム、撮像装置、提供装置、制御方法、及びプログラム
JP2009216993A (ja) 画像処理装置、カメラ、および画像処理プログラム
JP4357232B2 (ja) アドバイス装置及びプログラム
CN103888653B (zh) 一种成像方法及电子设备
JP2006148582A (ja) 撮像装置、制御方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091019

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees