JP4400292B2 - 導電性プライマー用塗料組成物及び塗装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチック素材に対して上塗り塗料を静電塗装すると、プラスチック素材との優れた付着性を有し、かつ静電塗装における優れた導電性を与えることができる導電性プライマー用塗料組成物及びそれを用いた塗装方法に関する。
プラスチック素材に対して上塗り塗料を静電塗装するにあたり、導電性の付与を目的とした導電性プライマー用塗料組成物を下塗り塗料として用いることは公知の技術であり、導電性の付与剤としての導電性顔料の存在も広く知られている。
導電性プライマー用塗料組成物における問題点は、プラスチック素材、とりわけ、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂素材とプライマー塗膜との付着性である。
この付着性を解決するために、塩素化ポリオレフィン樹脂(A)100質量部ならびにカチオン性重合体及び帯電防止剤により表面処理された無機フィラー(B)30〜150重量部を含有することを特徴とする半導電性塩素化ポリオレフィン系樹脂組成物及びそれからなる成形体が知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献においては、無機フィラーとして炭酸カルシウム等が用いられ、比較例として、導電性フィラーであるアセチレンブラック、ケッチェンブラックが用いられている。しかしながら、これらの塗料組成物では、プラスチック素材との付着性は良好であるが、溶剤を含んだ塗装直後では良好な導電性は発現せず、溶剤が揮発してから発現するという欠点があった。
また、塩素化ポリオレフィン樹脂と導電性フィラーからなるプライマー塗料組成物では、溶剤を含んだ塗装直後では良好な導電性は発現しないばかりではなく、製造直後の塗料を用いた場合の塗膜の導電性は良好でも、長期保管後の塗料を用いて塗装した場合、塗膜の導電性が劣るという導電性に関する保存安定性の欠点があった。
また、付着性、リコート付着性などのすぐれた塗膜を形成するプラスチック素材用プライマーとして、「塩素含有率が16〜22重量%、融点が80℃以下で、かつ重量平均分子量が30000〜120000である塩素化ポリオレフィン樹脂(A)、イソシアヌレート型脂肪族及び/又は脂環式ポリイソシアネートをマロン酸ジアルキルエステル及びアセト酢酸エステルでブロックしたブロックポリイソシアネート(B)及びポリオール樹脂(C)を含有することを特徴とするプラスチック素材用プライマー」が知られている(例えば、特許文献2)。しかしながら、このプラスチック素材用プライマーにおいては、ポリオール樹脂とブロックポリイソシアネートを反応させていることにより、プラスチック素材との付着性に劣るという欠点があった。
さらには、被塗物としてのポリオレフィン樹脂及び隣接する上塗り塗膜との付着性がすぐれた塗膜を形成するポリオレフィン樹脂用プライマーとして、「シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート及びn−ブチルメタクリレートから選ばれた1種以上を30〜95重量%含有する単量体成分を重合してなる数平均分子量が1000〜40000、水酸基価が10〜200であるアクリル系樹脂(A)及び塩素化又は非塩素化ポリオレフィン樹脂(B)に、ブロックポリイソシアネート化合物等の硬化剤(E)を含有することを特徴とするポリオレフィン樹脂用プライマー」が知られている(例えば、特許文献3)。しかしながら、この特許の場合も、水酸基を有するアクリル樹脂とブロックポリイソシアネートを反応させていることにより、ポリオレフィン樹脂素材との付着性に劣るという欠点があった。
特開2002−194158号 請求項1 特開2002−121462号 請求項1 特開2003−313332号 請求項1〜3及び明細書段落[0033]
プラスチック素材に対する良好な付着性に加えて、塗装直後からの良好な導電性を付与し、塗料の長期保管後も導電性が良好な状態で維持される導電性プライマー用塗料組成物は存在しなかった。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂、又は水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂と水酸基を含有しない非塩素化ポリオレフィン樹脂と、ブロック化ポリイソシアネートと、導電性カーボンとを必須成分とする導電性プライマー用塗料組成物を完成するに至った。本発明の特徴は、ブロック化ポリイソシアネートのイソシアネート基が水酸基を含有する樹脂と反応することを必要としないことにある。
すなわち、本発明は、(A)水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂、又は水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂と水酸基を含有しない非塩素化ポリオレフィン樹脂、(B)ブロック化ポリイソシアネート、及び(C)導電性カーボンからなり、(A)/(B)の固形分質量比が50/50〜90/10であり、(C)が樹脂固形分100質量部に対して3〜30質量部であることを特徴とする導電性プライマー用塗料組成物を提供する。
また、本発明は、上記導電性プライマー用塗料組成物において、水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂の塩素含有率が5〜50質量%、融点が50〜90℃であり、重量平均分子量が1,000〜100,000である導電性プライマー用塗料組成物を提供する。
また、本発明は、上記導電性プライマー用塗料組成物において、水酸基を含有しない非塩素化ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量が1,000〜150,000であ導電性プライマー用塗料組成物を提供する。
また、本発明は、上記導電性プライマー用塗料組成物において、水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂と水酸基を含有しない非塩素化ポリオレフィン樹脂の固形分質量比が100/0〜50/50である導電性プライマー用塗料組成物を提供する。
さらに、本発明は、プラスチック素材の表面に、上記の導電性プライマー用塗料組成物を塗装して硬化塗膜厚が5〜15μmである導電性プライマー塗膜を形成し、次にその導電性プライマー塗膜の表面に上塗り塗料を静電塗装することを特徴とする塗装方法を提供する。
プラスチック素材に対して良好な付着性を有し、塗装直後からの良好な導電性を付与し、塗料の長期保管後も導電性が良好な状態で維持される導電性プライマー用塗料組成物を得ることができた。特に、塗装直後から導電性が良好であることは、プライマーがウェットの状態で上塗りを静電塗装することが可能であることを意味し、導電性プライマー塗装と上塗り塗装とのインターバルが短縮され、従来、乾燥用に長い距離を必要とした塗装ラインを短くでき、時間とスペースの点で生産性を上げることができる。
以下に、本発明における導電性プライマー用塗料組成物及び塗装方法について詳述する。
本発明における具体的な用途としては、乗用車、トラック、オートバイ、バスなどの自動車部品や、パーソナルコンピュータ、携帯電話などの工業製品などを挙げることができ、その素材としては、各種の熱硬化性成形材料や、各種の熱可塑性合成樹脂成形材料を挙げることができる。
熱硬化性成形材料としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂などが挙げられる。
熱可塑性合成樹脂成形材料としては、例えば、ポリプロピレン樹脂や、ポリプロピレン樹脂系アロイ材が挙げられる。ポリプロピレン樹脂系アロイ材とは、ポリプロピレン樹脂と、1種以上のポリマーが物理的に混合された複合材料であり、総合的な実用性能に相乗効果を有する材料として知られている。
ポリプロピレン樹脂系アロイ材としては、特に限定されないが、ポリプロピレン樹脂5〜95質量%と、他の樹脂95〜5質量%とからなるポリマーアロイが挙げられる。本発明の効果をより発揮し易いポリプロピレン樹脂系アロイ材としては、ポリプロピレン樹脂50〜95質量%、より好ましくは60〜95質量%と、アロイ用の他の樹脂50〜5質量%、より好ましくは40〜5質量%とからなるポリマーアロイが挙げられる。アロイ用の他の樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、エチレン−プロピレン−ジエンモノマー共重合体ゴム(EPDM)、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR)、熱可塑性エラストマー等を代表的なものとして挙げられる。アロイ用の他の樹脂は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、これらのアロイ用の他の樹脂は、相溶化、分散化を図るために一部変性したり、相溶化剤と併用して使用することもできる。本発明で好適に使用される熱可塑性樹脂成形材料としては、例えば、ポリプロピレン樹脂や、ポリプロピレン樹脂系アロイ材、ポリスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。このような熱硬化性樹脂成形材料又は熱可塑性樹脂成形材料は、用途に応じた特性を満足するように、例えば、紫外線吸収剤や、酸化防止剤、離型剤、帯電防止剤、着色剤、難燃剤、可塑剤、ガラス繊維などの繊維強化剤、無機充填剤等を1種又は2種以上含有することができる。
本発明に用いる塩素化ポリオレフィン樹脂は、塩素含有率が好ましくは5〜50質量%であり、より好ましくは15〜35質量%であり、さらに好ましくは18〜25質量%である。塩素化ポリオレフィン樹脂の塩素含有率が50質量%を超えると、塗膜の耐溶剤性と耐候性が不良になるおそれがあり、また、5質量%未満の場合には溶剤への溶解力が低下し、安定な溶液が得られなくなるといった不具合がある。本発明に用いる塩素化ポリオレフィン樹脂としては、後述する非塩素化ポリオレフィン樹脂を塩素化したものが挙げられ、好適な具体例としては、例えば、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素化エチレン−プロピレン共重合体、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体などを挙げることができる。
また、本発明に用いる塩素化ポリオレフィン樹脂は、無水マレイン酸などの酸無水物を共重合させて、変性してもよい。ただし、本発明に用いる塩素化ポリオレフィン樹脂はイソシアネートと反応させるわけではないので塩素化ポリオレフィン樹脂、水酸基を含有しない
また、本発明に用いる塩素化ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は、好ましくは1,000〜100,000であり、より好ましくは5,000〜90,000、さらに好ましくは10,000〜80,000である。重量平均分子量が100,000を超えると、塗装作業性が悪くなるといった不具合が生じ、1,000未満の場合には樹脂自身の凝集力が不足するため、正常な塗膜が得られないといった不具合が生じる。
本発明に用いる非塩素化ポリオレフィン樹脂とは、塩素化されていないポリオレフィン樹脂のことであり、具体的には、エチレン、プロピレン、ブチレン、ヘキセンなどの炭素数2〜10のオレフィン類から選ばれた1種又は2種以上を重合せしめてなる重合体又は共重合体である。また、非塩素化ポリオレフィン樹脂としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸、(メタ)アクリル酸のアルキルエステル、スチレン、アクリロニトリルなどのその他の重合性単量体を既知の方法に従って共重合させるか、または、グラフト重合によって変性したポリオレフィン樹脂も含まれるが、オレフィンの重合単位の含有量は、好ましくは50質量%以上、特に好ましくは70質量%以上である。ただし、本発明に用いる非塩素化ポリオレフィン樹脂はイソシアネートと反応させるわけではないので、非塩素化ポリオレフィン樹脂、水酸基を含有しない
非塩素化ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は、好ましくは1,000〜150,000であり、より好ましくは5,000〜130,000、さらに好ましくは10,000〜12,000である。重量平均分子量が150,000を超えると、塗装作業性が悪くなるといった不具合が生じ、1,000未満の場合には樹脂自身の凝集力が不足するため、正常な塗膜が得られないといった不具合が生じる。
本発明には、塩素化ポリオレフィン樹脂を単独で用いることができ、または塩素化ポリオレフィン樹脂を非塩素化ポリオレフィン樹脂と併用して用いることができる。塩素化ポリオレフィン樹脂と非塩素化ポリオレフィン樹脂との好ましい割合は、固形分の質量比で、好ましくは100/0〜50/50であり、より好ましくは100/0〜60/40であり、特に好ましくは、100/0〜70/30である。非塩素化ポリオレフィン樹脂の割合が50質量%を超える場合、導電性が低下する。
本発明においては、水酸基価が9mgKOH/g以下、好ましくは5mgKOH/g以下、さらに好ましくは2mgKOH/g以下、特に好ましくは水酸基を含有しない他の樹脂を含有させることができる。水酸基価が9mgKOH/g以下の他の樹脂としては、水酸基価が9mgKOH/g以下の1分子中にグリシジル基を2個含有するエポキシ樹脂が好ましい。このエポキシ樹脂は、プラスチック素材との付着性をより高めることができる。このエポキシ樹脂は、エポキシ当量が170〜1000の水酸基を含有しないものが好ましく、さらには、エポキシ当量が170〜300の水酸基を含有しない常温で液状なものがより好ましい。
本発明におけるブロック化ポリイソシアネートとは、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物のイソシアネート基をブロック剤で非遊離化したものである。
ポリイソシアネート化合物は、従来より、塗料用途に用いられているものであれば、特に制限されることなく、各種のポリイソシアネートを使用することができる。このようなポリイソシアネートとしては、例えば、芳香族ポリイソシアネートや、脂肪族又は脂環式ポリイソシアネート等の各種ポリイソシアネートを使用することができる。このようなポリイソシアネートとしては、例えば、トルエンジイソシアネート(TDI)や、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、リジンジイソシアネート(LDI)、2−イソシアネートエチル−2,6−ジイソシアネートカプロエート(LTI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、水素化キシレンジイソシアネート(H6XDI)等が好適に挙げられる。このようなポリイソシアネートは、1種単独で使用してもよく、又はこれらの混合物として使用してもよい。また、ポリイソシアネートは、プレポリマーとしてのビュレット型や、アダクト型、イソシアヌレート型等の形態で使用してもよい。耐候性の観点からは、脂肪族系ポリイソシアネートを使用することが好ましい。
通常、ポリイソシアネート化合物のブロック剤として用いられるものは、解離温度によって適切なものが選ばれるが、本発明に用いられるポリイソシアネート化合物は、水酸基との反応を期待するものではないので、一般的なブロック剤として知られているオキシム、活性メチレン化合物、マロン酸ジアルキルエステル、アセト酢酸エステル、ε−カプロラクタム、βジケトン等を用いればよい。但し、塗料の長期保存後に塗装した塗膜の導電性が低下するのでアミンを含まないものが好ましい。
本発明における(A)塩素化ポリオレフィン樹脂、又は塩素化ポリオレフィン樹脂と非塩素化ポリオレフィン樹脂と、(B)ブロック化ポリイソシアネートとの固形分質量比は、50/50〜90/10であり、好ましくは60/40〜90/10であり、より好ましくは65/35〜89/11であり、特に好ましくは70/30〜85/15である。ブロック化ポリイソシアネートの割合が50質量%を超えると、素材との付着性が低下し、10質量%未満の場合、塗装直後の導電性が充分ではない。
本発明に用いる導電性カーボンは、カーボンブラックを酸化アンチモンのような導電性金属酸化物でコーティングした顔料である。硬化塗膜の導電性として表面抵抗値が、例えば1×10〜1×10Ω・cm が好ましく、特に好ましくは1×10〜1×10Ω・cmである。
導電性カーボンの配合量は、樹脂固形分100質量部に対して3〜30質量部が好ましく、より好ましくは4〜25質量部、特に好ましくは 5〜20質量部である。導電性カーボンの配合量が3質量部未満の場合は、塗装直後から導電性が充分ではなく、30質量部を超える場合は、分散不良となる。
ここで、樹脂固形分とは、(A)成分、(B)成分及び水酸基価が9mgKOH/g以下の他の樹脂などの樹脂の固形分を意味する。
本発明において、導電性プライマー用塗料組成物の塗装方法に特に制限はなく、例えば、エアースプレー塗装、エアレススプレー塗装、低圧霧化スプレー塗装(HVLP)などにより塗装することができる。塗膜の厚さにも特に制限はないが、塗膜に導電性を発揮させるためには、硬化塗膜厚が5〜15μmであることが好ましい。
本発明の導電性プライマー用塗料組成物を塗装して得られる導電性プライマー塗膜の上に塗装する上塗り塗料は、ソリッドカラー塗料であっても、また、メタリックベースコート塗料とクリヤー塗料との組合せであってもよい。
ソリッドカラー塗料用として用いられる樹脂は、ポリウレタン樹脂系塗料が一般的に用いられるが、素材を変形させない温度で硬化が可能なものであれば、アクリル−メラミン樹脂系塗料などのその他の熱硬化性型樹脂組成物であってもよい。
また、ソリッドカラー塗料用の顔料としては、酸化チタン、カーボンブラック、黄鉛、黄土、黄色酸化鉄、ハンザエロー、ピグメントエロー、クロムオレンジ、クロムバーミリオン、パーマネントオレンジ、アンバー、パーマネントレッド、ブリリアントカーミン、ファストバイオレット、メチルバイオレットレーキ、群青、紺青、コバルトブルー、フタロシアニンブルー、ピグメントグリーン、ナフトールグリーンなどがあり、上塗り塗料には、必要に応じて、各種の添加剤を用いることができる。
メタリックベースコート塗料及びクリヤー塗料用として用いられる樹脂は、ソリッドカラー塗料と同様で、ポリウレタン樹脂系塗料が一般的に用いられるが、素材を変形させない温度で硬化が可能なものであれば、アクリル−メラミン樹脂系塗料などのその他の熱硬化性型樹脂組成物であってもよい。
また、メタリックベースコート塗料に用いられる顔料としては、アルミニウムフレーク、蒸着アルミニウム、酸化アルミニウムなどが、光干渉性顔料としてフレーク状のマイカ、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカなどがあり、上塗り塗料には、必要に応じて、各種の添加剤を用いることができる。
メタリックベースコート塗料とクリヤー塗料を、順次ウェットオンウェットで塗装することにより、塗膜の意匠性、仕上がり外観、耐候性、耐薬品性、耐水性、耐湿性などをより一層向上することができる。
これらの上塗り塗料の塗装方法に特に制限はなく、例えば、エアースプレー塗装、エアレススプレー塗装、静電塗装などにより塗装することができるが、本発明の導電性プライマー用塗料組成物を塗装して得られる導電性プライマー塗膜の表面に塗装する場合には、静電塗装を用いることが好ましい。上塗り塗膜の厚さにも特に制限はないが、硬化塗膜厚が、ソリッドカラー塗料の場合には、20〜60μm、メタリックベースコート塗料の場合には、10〜30μm、クリヤーコートの場合には、15〜50μmであることが好ましい。
これらの上塗り塗料は、常温で塗膜を硬化乾燥させることもできる。しかし、塗膜を十分に硬化させるためには、硬化温度70〜150℃に加熱することが好ましい。硬化温度が70℃未満であると、硬化が十分に進まないおそれがある。硬化温度が150℃を超えると、素材の変形や塗膜の黄変、塗膜が固く脆くなるなどの塗膜物性低下を招くおそれがある。硬化時間は、硬化温度により変化し、硬化温度70〜150℃では30〜60分が適当である。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例において、塗膜の評価は下記の方法にて行った。
≪試験方法および評価≫
(導電性)
長さが約15cmのプラスチック素材の両端を各々に、市販されているアルミニウムテープを巻き付け、測定器の端子間距離が、10cmになるように、端子の位置に予め印を付けておく。次に、アルミニウムテープの上から、素材との境を約3〜5mm残して、マスキングテープを巻き付けた後、導電性プライマー用塗料組成物をエアースプレーにて塗装する。塗装直後、マスキングテープを速やかに剥がし、両端のアルミニウムテープ部分に、共立電気計器(株)製「3レンジ絶縁抵抗計 モデル 3301」の端子を取り付け、導電性を測定する。測定値の単位は、「×10Ω」である(図1参照)。
なお、塗膜の測定結果は、塗装直後(塗装後0〜30秒)を「WET」、80℃にて30分間完全に乾燥させた塗膜を「DRY」と表現した。また、導電性プライマー用塗料組成物の貯蔵安定性の評価は、塗料製造直後と40℃にて7日間保管したものとで比較を行った。WET塗膜導電性の評価基準は、1,000×10Ω未満であるものを「○」とした。
(素材との付着性)
上塗り塗装された塗膜に、2mm間隔の100マスが得られるように、カッターナイフで縦横11本の切れ目を入れ、セロハンテープにて剥離の状態を評価する。評価結果は、次のようにした。
○:塗膜のハガレがない状態(碁盤目表記では100/100)
△:塗膜の一部にハガレがある状態(碁盤目表記では85〜99/100)
×:塗膜の殆どにハガレがある状態
(碁盤目表記では0〜84/100)
(耐ガソリン性)
上塗り塗装された塗装板を、ガソリンを満たした容器に入れ、蓋を閉めて10分間浸漬し、次に取り出して5分間室温で放置する。この浸漬と室温乾燥の工程を1サイクルとして、10サイクル行い、塗膜の状態を評価する。評価結果は、次のようにした。
○:塗膜に異常がない状態
△:塗膜の一部にフクレやハガレがある状態
×:塗膜の殆どにフクレやハガレがある状態
(製造例1)
分散容器に塩素化ポリプロピレン樹脂溶液(商品名「ハードレンCY9122」、東洋化成工業(株)製、無水マレイン酸変性塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素含有率22質量%、重量平均分子量50,000〜60,000、加熱残分20質量%)400質量部と導電性カーボン(商品名「ケッチェンブラックEC」、ケッチェンブラック・インターナショナル(株)製)5質量部を入れ、粒度が15μm以下になるまで、分散させる。目的の粒度になったら、分散を止めて取り出し、取り出した分散ベースにブロック化ポリイソシアネート(商品名「デスモジュールBL3157」、住化バイエルウレタン(株)製、オキシムでブロックされたHDIイソシアヌレート、含有NCO11.2質量%、加熱残分75質量%)26.7質量部を秤量し、少量ずつ攪拌しながら加え、充分攪拌して製造例1の導電性プライマー用塗料組成物を得た。表1に、樹脂固形分にて表した樹脂原料の組成、並びに導電性カーボンの配合率を示す。
(製造例2〜18)
ブロック化ポリイソシアネートの一部をエポキシ樹脂(商品名「エピコート#828」、ジャパンエポキシレジン(株)製、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂、エポキシ当量190、加熱残分100質量%)に置き換えた以外は、製造例1と同様にして、製造例2の導電性プライマー用塗料組成物を得た。製造例1と同様に、表1〜表3に樹脂固形分にて表した樹脂原料の組成、並びに導電性カーボンの配合率を示す。また、同様に表1〜表3に示した樹脂原料の割合で、製造例3〜18の導電性プライマー用塗料組成物を得た。
(製造例19〜21)
塩素化ポリプロピレン樹脂溶液の一部を、水酸基を含有するアクリル樹脂ワニス(商品名「LB−0115」、日本油脂BASFコーティングス(株)製、水酸基価150mgKOH/g、重量平均分子量2,000〜4,000、加熱残分65質量%)に置き換えた以外は、上記の製造例と同様にして、表4に示した配合率で、製造例19〜21の導電性プライマー用塗料組成物を得た。なお、表4は、表1同様、樹脂固形分にて表した樹脂原料の組成、並びに導電性カーボンの配合率である。
表1〜表4に略号で示した原料は次の通りである。
A−1:ハードレンCY9122(商品名、東洋化成工業(株)製、無水マレイン酸変性塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素含有率22質量%、重量平均分子量50,000〜60,000、加熱残分20質量%)
A−2:スーパークロン842LM(商品名、日本製紙ケミカル(株)製、無水マレイン酸変性塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素含有率20質量%、重量平均分子量50,000〜60,000、加熱残分20質量%)
A−3:スーパークロン892L(商品名、日本製紙ケミカル(株)製、無水マレイン酸変性塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素含有率22質量%、重量平均分子量60,000〜70,000、加熱残分20質量%)
B−1:ユニストールP401AM(商品名、三井化学(株)製、特殊変性非塩素化ポリオレフィン樹脂、重量平均分子量80,000〜100,000、加熱残分11質量%)
C−1:デスモジュールBL3175(商品名、住化バイエルウレタン(株)製、オキシムでブロックされたHDIイソシアヌレート、含有NCO11.2質量%、加熱残分75質量%)
C−2:デスモジュールBL4265(商品名、住化バイエルウレタン(株)製、オキシムでブロックされたIPDIイソシアヌレート、含有NCO8.1質量%、加熱残分65質量%)
C−3:デスモジュールTPLS2957(商品名、住化バイエルウレタン(株)製、εカプロラクタムでブロックされたHDIイソシアヌレート、含有NCO10.2質量%、加熱残分75質量%)
C−4:デスモジュールBL3475(商品名、住化バイエルウレタン(株)製、βジケトンでブロックされたHDIイソシアヌレート、含有NCO8.2質量%、加熱残分75質量%)
C−5:デュラネートMFK60X(商品名、旭化成(株)製、活性メチレンでブロックされたHDIイソシアヌレート、含有NCO6.6質量%、加熱残分60質量%)
C−6:デュラネートMFB60X(商品名、旭化成(株)製;オキシムでブロックされたHDIイソシアヌレート、含有NCO8質量%、加熱残分60質量%)
D−1:水酸基を含有したアクリル樹脂LB−0115(商品名、日本油脂BASFコーティングス(株)製、水酸基価150mgKOH/g、重量平均分子量2,000〜4,000、加熱残分65質量%)
E−1:エピコート#828(商品名、ジャパンエポキシレジン(株)製、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂、エポキシ当量190、水酸基価0mgKOH/g、加熱残分100質量%)
P:ケッチェンブラックEC(商品名、ケッチェンブラック・インターナショナル(株)製、導電性カーボン)
(実施例1)
市販の黒色ポリプロピレン板(縦70mm、横150mm、厚さ3mm)を2枚用意し、イソプロピルアルコールにて表面をワイプし、被塗物に付着した汚れやゴミを除去する。次に、導電性の試験方法で記載した方法で、アルミニウムテープとマスキングテープを巻き付ける。キシレンにて、フォードカップ#4、20℃の条件で11秒になるよう粘度を調整した製造例1の導電性プライマー用塗料組成物をエアースプレーにて乾燥塗膜厚が6〜8μmになるよう塗装する。試験片の1枚は、すぐに、アルミニウムテープを剥がして塗装直後の導電性を測定する。残りの1枚の試験片は、乾燥機にて、80℃で30分間乾燥させた後、導電性を測定する。また、この製造例1の塗料組成物を40℃にて7日間保管したのち、同様の試験を行う。これらの測定結果を表1に示した。
(実施例2〜14)
実施例1と同様の方法にて、表1及び表2に示した導電性プライマー用塗料組成物のみを替えて試験を行った。これらの測定結果を表1及び表2に示した。
(比較例1〜4)
実施例1と同様の方法にて、表3に示した導電性プライマー用塗料組成物のみを替えて試験を行った。これらの測定結果を表3に示した。
(実施例15)
ポリプロピレン板(商品名「PX01A」、日本ポリケム製、縦70mm、横150mm、厚さ3mm)をイソプロピルアルコールにて表面をワイプし、被塗物に付着した汚れやゴミを除去する。次に、キシレンにて、フォードカップ#4、20℃の条件で11秒になるよう粘度を調整した製造例1の導電性プライマー用塗料組成物をエアースプレーにて乾燥塗膜厚が6〜8μmになるよう塗装する。セッティングとして、室温にて2分間放置したのち、アクリル樹脂系ベースコート塗料(商品名「プライマックNo.5600シルバー」、日本油脂BASFコーティングス(株)製、メタリック塗料)を乾燥塗膜厚が15μmになるように静電塗装をし、次に、ウェットオンウェットにて、アクリル樹脂系クリヤー塗料(商品名「プライマックNo.5900クリヤー」、日本油脂BASFコーティングス(株)製、クリヤー塗料)を乾燥塗膜厚が30μmになるように静電塗装を行い、乾燥機にて20分間120℃の温度をキープして塗装試験板を得た。
この試験板を用いて、素材との付着性と耐ガソリン性の試験を行った。これらの試験結果を表4に示した。
(実施例16〜17、比較例5〜7)
実施例15と同様の方法にて、表4に示した導電性プライマー用塗料組成物のみを替えて試験板を作成し試験を行った。これらの試験結果を表4に示した。
Figure 0004400292
Figure 0004400292
Figure 0004400292
Figure 0004400292
導電性の測定方法を示した概略図である。

Claims (5)

  1. (A)水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂、又は水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂と水酸基を含有しない非塩素化ポリオレフィン樹脂、(B)ブロック化ポリイソシアネート、及び(C)導電性カーボンからなり、(A)/(B)の固形分質量比が50/50〜90/10であり、(C)が樹脂固形分100質量部に対して3〜30質量部であることを特徴とする導電性プライマー用塗料組成物。
  2. 水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂の塩素含有率が5〜50質量%、融点が50〜90℃であり、重量平均分子量が1,000〜100,000である請求項1記載の導電性プライマー用塗料組成物。
  3. 水酸基を含有しない非塩素化ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量が1,000〜150,000である請求項1記載の導電性プライマー用塗料組成物。
  4. 水酸基を含有しない塩素化ポリオレフィン樹脂と水酸基を含有しない非塩素化ポリオレフィン樹脂の固形分質量比が100/0〜50/50である請求項1記載の導電性プライマー用塗料組成物。
  5. プラスチック素材の表面に、上記請求項1〜4のいずれかに記載の導電性プライマー用塗料組成物を塗装して硬化塗膜厚が5〜15μmである導電性プライマー塗膜を形成し、次にその導電性プライマー塗膜の表面に上塗り塗料を静電塗装することを特徴とする塗装方法。
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