JP4400282B2 - パン生地及びパン類 - Google Patents

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Description

本発明は、味、香りに優れ、ソフト感があって、歯切れ、口溶けに優れたパン類を得るためのパン生地に関し、詳細には卵白、糖類、澱粉及び安定剤を含む気泡安定性の良い含気組成物を混合してなるパン生地及びパン生地を加熱してなるパン類に関する。
近年の消費者は食品に対してよりソフトな食感を好む傾向にあって、パンの分野においてもその傾向は顕著である。過去、パンをソフトにする方法としては、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等の乳化剤を使用する方法があったが、十分に効果を発揮する程度に添加した場合、風味を損ねるという問題があった。
近年の自然志向の高まりから乳化剤を使用せず、ソフト感を得る提案が多くなってきている。例えば特許文献1では、特定の膨潤度のαー化架橋澱粉を使用するパン類の製造法が提案されている。特許文献2では、化工澱粉、糖質分解酵素および食用油脂からなる製パン用油脂組成物が提案されている。これらの提案は、ソフト感は得られるものの、歯切れ、口溶けが十分ではなかった。
一方、歯切れ、口溶けが優れたパンを得るために、特許文献3では、小麦粉55〜90重量部と架橋澱粉45〜10重量部からなる原料粉を用いることが提案されているがソフト感に欠けるものであった。このような状況の中、パン本来の風味を有すると共に適度な弾力を有し、しっとりしていて口溶けが良く、且つ、サクさがあって歯切れが良い新規な食感を有するパンとして、原料粉として小麦粉50〜90重量部と澱粉類50〜10重量部からなり、且つ、澱粉類として冷水膨潤澱粉を少なくとも4重量部含み、更に小麦粉由来の蛋白質を6.5〜9.0重量%含有する配合割合にした原料粉を使用し、生地調製時の加水量が原料粉100重量部に対し65〜90重量部である生地を使用したことを特徴とするパンが、特許文献4で提案されているが少なくとも対粉10%以上の加工澱粉を使用しており実際にはパン本来の美味しさに難点があった。
特開平4−91744号公報 特開平9−233993号公報 特開平11−9174号公報 特開平9−271313号公報
本発明の目的は、味、香りに優れ、ソフト感があって、歯切れ、口溶けに優れたパン類を得るためのパン生地及びパン類を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を行った結果、卵白、糖類、澱粉及び安定剤を含む気泡安定な含気組成物を小麦粉含有生地に混合することによって、味、香りに優れ、ソフト感があって、歯切れ、口溶けが優れたパン類を得ること、又更に特定の安定剤がより気泡安定性を高めることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明の第1は、卵白、糖類、澱粉及び安定剤を含む混合物を起泡し、当該起泡物を50〜90℃で加熱処理してなる含気組成物を小麦粉含有生地に混合してなるパン生地である。第2は、安定剤が、ローカストビーンガム、ペクチン、キサンタンガム、グアーガム、ジェランガム、ネイティブジェランガム、カラギーナン、タマリンドシードガム、タラガム、セルロース、セルロース誘導体、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、水溶性へミセルロースから少なくとも1種又は2種以上選択してなる、第1記載のパン生地である。第3は、上記請求項1〜2に記載のパン生地を加熱することにより得られたパン類である。
本発明によって、味、香りに優れ、ソフト感があって、歯切れ、口溶けに優れたパン類を得るためのパン生地及びパン類を提供することが可能になった。
本発明のパン生地は、卵白、糖類、澱粉及び安定剤を含む含気組成物を小麦粉含有生地に混合することにより得ることができる。混合する方法としては、通常実施されているパン生地の調製法に準じて行えばよく、一般的な中種法の本捏ミキシングの際に混合する方法やストレート法に混合する方法、或いは中種時と本捏時に分割して混合する何れの方法も採用することができる。
本発明でいう小麦粉含有生地は小麦粉及び水を主原料とする食パン生地、食卓パン(テーブルロール)生地、菓子パン生地、調理パン生地、ペストリー(デニッシュ、クロワッサン)生地、蒸しパン生地(肉まん、あんまん等)、ドーナツ生地をいい、この場合原料の一部として小麦粉以外の澱粉、例えば米粉、コーンフラワー、そば粉、ライ麦粉、馬鈴薯、タピオカ等を使用する場合も包含される。
本発明における対粉とは、配合中の小麦粉を含めたこれらの粉の合計量を重量基準で100部とした場合の割合をいう。
また近年製パン用生地の保存性を高めるものとして用いている冷凍生地にも適用できる。主原料である小麦粉は通常パン類に使用されている強力粉、準強力粉が用いられる。
本発明の含気組成物は、卵白、糖類、澱粉及び安定剤を混合・溶解・分散した後、起泡することにより得ることができる。含気方法としては、バッチ法、連続方法のいずれでも良い。本発明で得られた含気組成物は、従来の含気組成物の一つであるイタリアンメレンゲとは違い、気泡の安定性に優れており、再度攪拌等の物理的力が加わっても気泡が安定している。
本発明の含気組成物は、上記方法により得ることができるが、起泡後加熱処理することが好ましい。従来は、メレンゲを加熱殺菌すること自体困難であったが、本発明の含気組成物は、気泡の安定性に優れているため、加熱殺菌することができる。加熱温度は50〜90℃が好ましく、更に55〜80℃が好ましい。加熱温度が低い場合は殺菌効果が得がたくなり、高い場合は得られた含気組成物はボソついたものとなる。以上の加熱殺菌により従来問題であった含気組成物における衛生面での問題が解決され、また気泡の安定性もより優れたものとなる。また、加熱後の冷却については、冷蔵庫冷却あるいは冷凍庫に入れて冷却と冷凍を同時に行っても差し支えない。加熱後、冷蔵庫冷却したものも、冷蔵下であれば一ヶ月程度は気泡状態も良好で含気組成物としての使用に問題ないが、好ましくは冷凍することで長期間の保存が可能となる。
本発明の卵白としては、生の液状卵白、加熱殺菌処理した液状卵白、又はそれら液状卵白に粉末化した卵白を添加した液状卵白、若しくは粉末卵白を水に溶解したもののいずれの卵白でもよい。本発明においては、卵白は固形分換算値で含気組成物全体に対して1〜12重量%が好ましく、更に2〜11重量%、最も好ましく3〜10重量%が好ましい。卵白が少なすぎると得られた含気組成物は、保形性が弱く気泡の保持が難しくなる。多すぎると得られた含気組成物は硬くなり可塑性の乏しいものになる。
本発明の糖類としては、単糖類、オリゴ糖類、糖アルコール、デキストリンを含むものである。本発明においては、糖類として単糖類、オリゴ糖類、糖アルコールを使用する場合は卵白(固形分換算値)100部に対して、固形分として200〜1200部、好ましくは300〜1000部が良い。これらの糖類が少なすぎると、得られた含気組成物は硬く食感も重くなる。一方多すぎると甘くなりすぎる。単糖類、オリゴ糖類、糖アルコールとしては蔗糖、マルトース、ブドウ糖、ラクトース、ソルビトール、グルコース、転化糖、果糖等が例示できる。またデキストリンを使用する場合は、先の糖類を使用した場合に比べて甘味の少ない含気組成物を得ることができ、先の糖類より多く使用することができる。デキストリンとしては、澱粉を加水分解した一般的にデキストリンと呼ばれているものであればいずれでも良い。
本発明の澱粉としては、コーン、米、馬鈴薯、タピオカ、小麦、甘藷などから得られる澱粉類またはそれらのリン酸化澱粉、α化澱粉などの加工澱粉類が例示できる。好ましくは、低い加熱温度で糊化するアルファー化澱粉、又はアルファー化架橋澱粉が好ましい。澱粉は卵白(固形分換算値)100部に対して、固形分として1〜200部、好ましくは5〜150部、更に10〜120部が好ましい。澱粉が少なすぎると、得られた含気組成物のキメが荒く気泡の安定性が悪くなる。一方多すぎると硬く、食感も重くなり本願発明の目的とする含気組成物が得がたくなる。
本発明の安定剤としては、ローカストビーンガム、ペクチン、キサンタンガム、グアーガム、ジェランガム、ネイティブジェランガム、カラギナン、タマリンドシードガム、タラガム、セルロースおよびその誘導体、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、水溶性ヘミセルロース等が例示できる。本発明において好ましくはキサンタンガム、セルロースおよび水溶性ヘミセルロースのうち少なくとも1種または2種以上を使用し起泡することにより含気組成物の気泡がより安定化したものを得ることが出来る。
本発明のパン生地は、卵白、糖類、澱粉及び安定剤を含む含気組成物を小麦粉含有生地(小麦粉及び水が必須原料)に混合することにより得るのであるが、その他の原料として、食塩、イースト、糖類、その他バター、乳製品等の副原料を添加・混合して得ることができる。
本発明のパン生地への含気組成物の混合量は対粉1〜25部、好ましくは3〜22部含有することが望ましい。対粉とは、先にも述べたが配合中の小麦粉を含めた米粉、コーンフラワー、そば粉、ライ麦粉、馬鈴薯、タピオカ等の粉の合計量を重量基準で100部とした場合の割合をいう。含気組成物のパン生地への含有量が少ないと期待した効果が得にくくなり、多すぎると得られたパン生地は火通りが悪く口溶けの悪いパン類となる。
本発明のパン類は、上記方法により得られたパン生地を発酵し、焼成、蒸し又はフライ等の加熱処理して得ることが出来る。
パン類としては、食パン類、食卓パン(テーブルロール)類、菓子パン類、調理パン類、ペストリー(デニッシュ、クロワッサン)類、蒸しパン(肉まん、あんまん等)、ドーナツ類が提示できる。
本発明の含気組成物のパン類への作用であるが、以下のように推察している。パン製造時のミキシングの重要な目的の一つに空気の混入がある。即ち生地中に含まれる空気を核にイーストによって生成する炭酸ガスが集まる。従って空気の混入が少ないと気泡の数が少なくスダチの粗いパンとなる。ミキシング時に本発明中の含気組成物をパン生地に混合することで気泡の持ち込みを容易にするとともにより細かい気泡を多数分散させることが出来、スダチの細かいソフト感があって歯切れ、口溶けが優れたパン類が提供できると考えられる。本発明中の含気組成物は気泡の安定性に優れるため、パン生地中への空気の持ち込みと細かい気泡の多数分散が可能となっている。常法によって得られるメレンゲ類では気泡の安定性が劣るため同様の効果を得るのは困難である。
以下に本発明の実施例を示し本発明をより詳細に説明するが、本発明の精神は以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、%及び部は、いずれも重量基準を意味する。
パン類の評価はパン生地調製後のパン生地の評価、加熱後のパンの内相評価、パンの外観を以下の基準で評価した。
(1)パン生地の評価
伸展性、外観を評価した。伸展性は官能検査により、実施した。極めて優れたものを◎、優れたものを○、やや劣るものを△、明らかに劣るものを×にて評価した。外観は目視で評価した。
(2)パンの内相評価
レオメーター値、ソフト感、歯切れ、口溶け、味、香りを評価した。レオメーター値の測定方法は下記に示した。それ以外は官能検査により実施し、極めて優れたものを◎、優れたものを○、やや劣るものを△、明らかに劣るものを×にて評価した。
(3)パンの外観評価
表皮色、表皮質を評価した。表皮色は頂面、側面、底面が平均して黄金褐色に焼けているものを優れている(○)と評価し、着色にむらがあったり、すじや斑点、帯赤褐色のものは劣っている(△)と評価した。表皮質は薄く裂けやすいものを優れている(○)と評価、硬くて厚いもの、歯切れの悪いものは劣る(△)と評価した。
*レオメーター値の測定方法
レオメーター値は、製パン後の食パンを室温25℃で24時間保管後、中心部を縦×横:5cm×5cm、厚さ4cmに切断、測定条件:直径1cmプランジャー、テーブルスピード5cm/分、不動工業(株)製)、にて測定した。
実験例1
液状卵白(固形分12%)100部と、砂糖80部、加工澱粉(「小麦澱粉α」、三和澱粉工業株式会社製)5部、水溶性ヘミセルロース(「ソヤファイブSDN」、不二製油株式会社製)2部、キサンタンガム(ADM社製)0.2部、セルロース(「セリッシュFD−100G」、ダイセル化学工業株式会社製)10部を混合溶解し、ホイッパーにて含気し、次に攪拌羽付きの加熱機にて65℃、30分加熱した。加熱後、密閉容器に充填し、冷蔵庫にて冷却した。この含気組成物の比重は0.35であった。これを含気組成物(1)とした。
実験例2
含気組成物1において、水溶性ヘミセルロースを除いた以外は、含気組成物1に準じて実施した。この含気組成物の比重は0.35であった。これを含気組成物(2)とした。
実験例3
液状卵白(固形分12%)100部と、砂糖80部、加工澱粉(「小麦澱粉α」、三和澱粉工業株式会社製)5部、水溶性ヘミセルロース(「ソヤファイブSDN」、不二製油株式会社製)2部、キサンタンガム(ADM社製)0.2部、セルロース(「セリッシュFD−100G」、ダイセル化学工業株式会社製)10部を混合溶解し、含気することなしに次に攪拌羽付きの加熱機にて65℃、30分加熱した。加熱後、密閉容器に充填し、冷蔵庫にて冷却した。この組成物の比重は1.12であった。これを実験例3の組成物とした。
イタリアンメレンゲの調製
イタリアンメレンゲを常法に従い調製した。即ち水50部に砂糖130部を混合溶解し、117℃まで煮詰めシロップを調製し、卵白120部、砂糖20部をホイッパーで含気させたものにホイッパーで攪拌を続けながら注ぎ入れ均一になった後、攪拌を停止し室温まで冷却した。この含気組成物の比重は0.24であった。
比較実験例1
液状卵白(固形分12%)100部と、砂糖80部、キサンタンガム(ADM社製)0.2部を混合溶解し、ホイッパーにて含気し、次に攪拌羽付きの加熱機にて65℃、30分加熱した。加熱後、密閉容器に充填し、冷蔵庫にて冷却した。この含気組成物の比重は0.43であった。これを比較実験例1の組成物とした。
比較実験例2
液状卵白(固形分12%)100部と、砂糖80部、水溶性ヘミセルロース(「ソヤファイブSDN」、不二製油株式会社製)2部、キサンタンガム(ADM社製)0.2部、セルロース(「セリッシュFD−100G」、ダイセル化学工業株式会社製)10部を混合溶解し、ホイッパーにて含気し、次に攪拌羽付きの加熱機にて65℃、30分加熱した。加熱後、密閉容器に充填し、冷蔵庫にて冷却した。この含気組成物の比重は0.39であった。これを比較実験例2の組成物とした。
食パンの製造法(中種法)
1.配合割合(重量基準)及び結果は表1の通り。

2.製造条件

中種の調製:ミキシング4分(低速)、発酵3時間

本捏ね:油脂以外の材料(含気組成物も必要に応じ添加する。)を全てミキシング3分(低速)、4分(中速)、2分(高速)、油脂を添加、3分(低速)、7分(中速)

発酵:20分

ベンチ時間:15分

ホイロ温度、湿度:38℃、82%

ホイロ時間:50分

焼成温度、時間:200℃、33分
実施例1
強力粉70.0部、脱脂粉乳3.0部、生イースト3.0部、イーストフード0.1部に水42.0部を加え横型ミキサーを使用して、低速で4分ミキシングを行い、ついで3時間発酵させ、中種を調製した。ついで中種に強力粉30.0部、砂糖7.0部、食塩2.0部、実験例1の含気組成物(1) 7.0部に水20.5部を加え低速で3分、ついで中速で4分、高速で2分ミキシングし、油脂を7.0部添加後、さらに低速で3分、ついで中速で7分ミキシングを行った。20分の発酵後、15分間のベンチタイムをとり、ついで温度38℃、湿度82%にて50分間ホイロをとった。ついで200℃、33分焼成を行い食パンを調製した。本捏ね終了時の生地の評価、焼成後のパンの評価を行った。本捏ね終了時に伸展性が良く、光沢のある生地の出来ることが確認できた。この食パンは味、香りに優れソフト感があり、歯切れ、口溶けが良好であった。 これらの結果を表1に纏めた。
実施例2
実施例1において、実験例1の含気組成物(1)を実験例2の含気組成物(2)に代えた以外は実施例1と同様な配合、同様な処理を行い食パンを調製した。実施例1ほどではないが本捏ね終了時に伸展性が良く、光沢のある生地の出来ることが確認できた。この食パンも味、香りに優れソフト感があり、歯切れ、口溶けが良好であった。これらの結果を表1に纏めた。
実施例3〜実施例6
実施例1において、実験例1の含気組成物(1)の添加量7.0部を各々2.0部、5.0部、10.0部、20.0部に代えた以外は実施例1と同様な配合、同様な処理を行い食パンを各々調製した。これらの結果を表1に纏めた。
Figure 0004400282
比較例1
含気組成物を添加せず、本捏ね時の水を24.0部とする以外は、上記製パン方法に従って食パンを調製した。本捏ね終了時には伸展性が悪く固く引き締まった生地となった。このパンはソフト感に欠け、歯切れ、口溶けが悪く口の中でダンゴ状になる傾向にあった。これらの結果を表2に纏めた。
比較例2
実施例1において、実験例1の含気組成物(1)を実験例3の組成物に代えた以外は実施例1と同様な配合、同様な処理を行い食パンを調製した。本捏ね終了時には光沢、張りに欠けサクく切れやすい生地となった。この食パンはソフト感に欠け、歯切れ、口溶けが悪く口の中でダンゴ状になる傾向にあった。これらの結果を表2に纏めた。
比較例3
実施例1において、実験例1の含気組成物(1)を上記実験で調製したイタリアンメレンゲに代えた以外は実施例1と同様な配合、同様な処理を行い食パンを調製した。 本捏ね終了時には光沢、張りに欠けサクく切れやすい生地となった。この食パンはソフト感に欠け、歯切れ、口溶けが悪く口の中でダンゴ状になる傾向にあった。これらの結果を表2に纏めた。
比較例4
実施例1において、実験例1の含気組成物(1)の添加量7.0部を30.0部に代えた以外は実施例1と同様な配合、同様な処理を行い食パンを調製した。これらの結果を表2に纏めた。
比較例5
実施例1において、実験例1の含気組成物(1)を比較実験例1の組成物に代えた以外は実施例1と同様な配合、同様な処理を行い食パンを調製した。本捏ね終了時には光沢、張りに欠けサクく切れやすい生地となった。この食パンはソフト感は実施例1ほどではないものの良好だが、歯切れ、口溶けが悪く口の中でダンゴ状になる傾向にあった。これらの結果を表2に纏めた。
比較例6
実施例1において、実験例1の含気組成物(1)を比較実験例2の組成物に代えた以外は実施例1と同様な配合、同様な処理を行い食パンを調製した。本捏ね終了時には光沢なく硬く引き締まった生地となった。この食パンはソフト感に欠けるが歯切れ、口溶けは実施例1ほどでないが良好であった。これらの結果を表2に纏めた。
Figure 0004400282
本発明は、味、香りに優れ、ソフト感があって、歯切れ、口溶けに優れたパン類を得るためのパン生地に関し、詳細には卵白、糖類、澱粉及び安定剤を含む気泡安定性の良い含気組成物を混合してなるパン生地及びパン生地を加熱してなるパン類に関するものである。

Claims (3)

  1. 卵白、糖類、澱粉及び安定剤を含む混合物を起泡し、当該起泡物を50〜90℃で加熱処理してなる含気組成物を小麦粉含有生地に混合してなるパン生地。
  2. 安定剤が、ローカストビーンガム、ペクチン、キサンタンガム、グアーガム、ジェランガム、ネイティブジェランガム、カラギーナン、タマリンドシードガム、タラガム、セルロース、セルロース誘導体、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、水溶性へミセルロースから少なくとも1種又は2種以上選択してなる、請求項1記載のパン生地。
  3. 上記請求項1〜2に記載のパン生地を加熱することにより得られたパン類。
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