JP4397274B2 - 鉄蓋の施錠装置 - Google Patents

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本発明は、道路等に埋設されている鉄蓋(以下、カバー体という)において、内圧で外れないようにした鉄蓋の施錠装置に係り、特に、耐蝕性、耐摩耗性と交換性を向上させたものに関する。
従来、地下施設の出入口となる鉄蓋は、鉄蓋内に雨水が流入せず、鉄蓋内の圧力によりカバー体が浮上したり飛び上がることなく、自動的にフレームにカバーがロックするようにしている。その具体例は、図12に示すように、カバー103に設けた袋状コジリ穴兼用かぎ穴110と袋状コジリ穴兼用かぎ穴110のかぎ部112に係合する係合部121を備えた専用手かぎ120と、フレーム101の内周に突設したロック用突起部105と、カバー103に吊り下げた一方の浮上防止自動ロック部材106及び他方の浮上防止自動ロック部材106aと、浮上防止自動ロック部材106,106aに橋架した一方のロック片107及び他方のロック片107aとよりなり、専用手かぎ120の係合部121にてかぎ部112をコジリ、一方のロック片107と他方のロック片107aをロック用突起部105の外周面を経由させて鍵止を外すものである。そして、マンホールの内圧力にてカバー103が持ち上げられるように作動すると、一方のロック片107と他方のロック片107aがロック用突起部105の外周面に係止して、それ以上カバー103が持ち上がつたり飛び上がらないものである。(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−32026号公報
上記従来のマンホールは、一方のロック片と他方のロック片をロック用突起部の外周面の一定の位置を滑らせて経由させ鍵止を外すものである。すなわち、フックと凸部が一体型で凸部を錐形内周面に摺接させるものであるから、繰り返される開閉操作によりこの両方の滑り面の一ヶ所の摩耗が急速に増大する。この結果、特定の滑り面のみが早期に摩耗し、マンホールにおけるカバーの鍵止め機能と解除機能が正常に機能しなくなるとともに雨水が流入しやすくなる問題がある。また、上記施錠部材であるロック片やロック用突起部は、鋳物で一体形成されているものであり、機械的摩耗や化学的な腐食の進行は免れられない。このような事態になった時、施錠部材の全体を交換する必要があり、交換の手間がかかるとともに、交換コストが高くなるという問題がある。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、フレーム体とこれに嵌合されるカバー体との間に備える施錠装置の摩耗を分散させて部品・部材の耐久性を高めるとともに、部品交換も摩耗した部品・部材だけで済むようにした鉄蓋の施錠装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本発明の請求項1による鉄蓋の施錠装置は、錐形内周面とこの下方に配置されたロック突起部とを有するフレーム体と、
上記フレーム体の錐形内周面に嵌合するカバー体と、
上記カバー体の下面に吊り下げられ重力又は弾性部材の力で錐形内周面側に付勢される第1ロック体と、
上記第1ロック体の下側に着脱可能に吊り下げられ下部に上記ロック突起部に係止されるフック部を備えた第2ロック体と、
上記カバー体の下面に設けられ第2ロック体の上端部の錐形内周面側に当接する前側山形ストッパー部材と第2ロック体の上端部の反錐形内周面側に当接する後側山形ストッパー部材と
を具備し、
上記カバー体を錐形内周面に嵌合させた時には第1ロック体を錐形内周面側に付勢させ第2ロック体の上端部を前側山形ストッパー部材と後側山形ストッパー部材との間に係合させ
カバー体が持ち上げられた時には第1ロック体を錐形内周面側に移行させるとともに第2ロック体の上端部を前側山形ストッパー部材に当接させることにより第2ロック体のフック部をロック突起部に係止させ、
カバー体を持ち上げその後、カバー体をフレーム体の錐形内周面側に移行させた時には第1ロック体の中間突部を錐形内周面に当接させることにより第2ロック体のフック部をロック突起部から反錐形内周面側に移行させるとともに第2ロック体の上端部を後側山形ストッパー部材に当接させることにより第2ロック体のフック部をロック突起部から離反させるようにした
ことを特徴とするものである。
また、請求項2による鉄蓋の施錠装置は、錐形内周面とこの下方に配置されたロック突起部とを有するフレーム体と、
上記フレーム体の錐形内周面に嵌合するカバー体と、
上記カバー体の下面に吊り下げられ重力又は弾性部材の力で錐形内周面側に付勢され下部に上記ロック突起部に係止されるフック部を備えたロック体と、
上記ロック体とは別部材で形成されロック体の中間部においてその一部がロック体から錐形内周面側に突出配置され回転可能且つ着脱可能支持されたローラー体と、
を具備したことを特徴とするものである。
すなわち、本発明の請求項1の鉄蓋の施錠装置においては、上記カバー体の下面に吊設した第1ロック体は下端側がフレーム体側に自重又は弾性部材により付勢され、この第1ロック体の下側に吊り下げた第2ロック体はこの上端部がカバー体の下面に設けたストッパー部材に係合されている。これで、第2ロック体の下端フック部は、内圧でカバー体が浮上した場合、第1ロック体が自重又は弾性部材によりフレーム体の錐形内周面側に接近されて、第2ロック体の下端フック部がロック突起部に係止して施錠される。また、カバー体を持ち上げた後に、フレーム体の錐形内周面側に移行させると、第1ロック体の下側が錐形内周面に接触して押し返されるので、この下側に吊り下げた第2ロック体の下端フック部がロック突起部から離反して施錠が解除される。そして、カバー体をフレーム体から円滑に引き上げることができ、且つ旋回動して鉄蓋が開口させられる。これにより、第1ロック体は錐形内周面に接触して摺動され、この接触部分は1ヶ所であるが僅かであり、全体の機構で開蓋するので摩耗が少ない。また、第1ロック体と第2ロック体を着脱可能としているから容易に交換でき、第1ロック体のみを交換すれば良い。
また、本発明の請求項2の鉄蓋の施錠装置においては、カバー体の下面に吊り下げられたロック体は、この下端にフレーム体のロック突起部に係止するフック部を備え、このロック体の中間部においてその一部がロック体から錐形内周面側に突出配置され回転可能且つ着脱可能支持された解除用のローラー体を別体として備えている。これにより、カバー体をフレーム体から持ち上げた後、解除方向(ローラー体を錐形内周面側の方向)に移動させると、ローラー体はロック突起部の上側の錐形内周面に接触して転動し、ロック体の下端フック部をフレーム体のロック突起部から離反させてロックが解除される。よって、カバー体をフレーム体から円滑に引き上げることができ、且つ旋回動して鉄蓋が開口される。これにより、ローラー体は錐形内周面に当接して転動され、その摩耗が少なく均等となるから、施錠機能の健全性が長期間にわたり維持される。また、ローラー体が摩耗した時には、このローラー体は着脱可能にロック体に支持されているから容易に交換ができ、ローラー体のみを交換すれば良い。
本発明の最初の鉄蓋の施錠装置によると、上記カバー体に吊設したロック体は、第1ロック体と第2ロック体とに分割し、開蓋するためのストッパー部材を備えたから、接触部分は1ヶ所であるが僅かであり、全体の機能で開蓋するので摩耗が少なく施錠機能の健全性が長期間にわたり維持できる。また、第1ロック体と第2ロック体とが着脱自在であるから、仮に磨耗した時には第1ロック体のみの交換で良く、その交換作業が容易にでき、交換コストも安価にできる。
また、本発明の次の鉄蓋の施錠装置によると、カバー体に吊設するロック体は、下端にフレーム体のロック突起部に係止するフック部を備え、フレーム体の錐形内周面に当接して転動するローラー体を別設したから、ローラー体と錐形内周面の摩耗が少なく均等な摩耗となって施錠機能の健全性が長期間にわたり維持できる。また、ローラー体が着脱自在であるから、仮に摩耗した時には、ローラー体のみの交換で良く、その交換作業が容易にでき、交換コストも安価にできる。
以下、図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態のマンホール用蓋の施錠装置100を説明する。図1はマンホール用蓋の施錠装置100の外観斜視図、図2は閉蓋時の施錠装置の断面図、図3はロック時の施錠装置の断面図、図4は開口操作時の施錠装置の断面図、図5は開口時の施錠装置の断面図である。その構成は、錐形内周面1Aとこの一部にロック突起部1Bを有するフレーム体1と、フレーム体1の錐形内周面1Aに嵌合するカバー体3と、第1ロック体50と第2ロック体51と第2ロック体の上端部の錐形内周面側に当接する前側山形ストッパー部材55と、第2ロック体の上端部の反錐形内周面側に当接する後側山形ストッパー部材57を備えたものである。図1に示すように、フレーム体1は、錐形内周面1Aを有し、この一部にロック突起部1Bが設けられている。上記フレーム体1の錐形内周面1Aに、カバー体3が嵌合して閉塞される。上記カバー体3は、一部にコジリ穴兼用鍵穴3Hが形成されている。上記コジリ穴兼用鍵穴3Hは、カバー体3の片隅の下面3A側に凸面部3H´として形成されている。上記凸面部3H´の円周方向の両側には、2つの支持部3B,3Cが付設され、この孔h1、h2と第1ロック体50の二股部50A,50Bの孔h3、h4にピンP2,P2を通して第1ロック体50が吊り下げられている。これで、第1ロック体50はフレーム体1の錐形内周面1Aの方向に振り子運動が可能に吊設され、且つ第1ロック体50の背面にボルトBとナットNで固着した弾性部材10で下端をフレーム体1の錐形内周面1A側に付勢されている。
上記第1ロック体50の下側には、下端にフック部51Cを備えた第2ロック体51がピンP3でその中間部を吊り下げ支持されている。すなわち、上記第1ロック体50は、二股部50A,50Bの中間突部50G,50Gが錐形内周面1A側に突出し、下端が開口している。上記第1ロック体50の二股部50A,50Bの下部には長孔溝h7が設けられ、第2ロック体51の両側に突設したピンP3を係合して回転可能に吊り下げられている。第2ロック体51の下端には上記ロック突起部1Bに係止されるフック部51Cが設けられている。更に、上記カバー体3の凸面部3H´に、前後2つの山形の前側山形ストッパー部材55,後側山形ストッパー部材57が設けられている。この前側山形ストッパー部材55,後側山形ストッパー部材57の間に、上記第2ロック体51の上端部51Aが係合されており、第1ロック体50が錐形内周面1A側に押し出したときに、フック部51Cをロック突起部1B側に移行させて係止させ、第1ロック体50が錐形内周面1Aから離反したときに、フック部51Cをロック突起部1Bから離反させて係止を解除させる構成になっている。
これで、第1ロック体50がフレーム体1の錐形内周面1A側に弾性部材10で付勢された時に、第2ロック体51の下端フック部51Cがロック突起部1Bに係止される。また、カバー体3を錐形内周面1A側にずらした時には、錐形内周面1Aに第1ロック体50の中間突部50G,50Gが接触して弾性部材10に抗して第2ロック体51の下端フック部51Cがロック突起部1Bから離反された解除状態になる。
上記第1の実施の形態によると、まず、図2に示すように、閉蓋時には、カバー体3の下面3Aに吊設した第1ロック体50は下端側がフレーム体1側に弾性部材10により付勢されている。また、第1ロック体50に吊り下げた第2ロック体51は、この上端部51Aがカバー体3の下面3Aに設けた前側山形ストッパー部材55,後側山形ストッパー部材57間に係合されている。これで、図3に示すように、第2ロック体51のフック部51Cは、マンホールの内圧でカバー体3が浮上したような場合には、第1ロック体50が弾性部材10によりフレーム体1の錐形内周面1A側に押し出され、第2ロック体51の上端部51Aが前側山形ストッパー部材55に当接してフック部51Cをロック突起部1Bに係止させるので施錠状態が維持される。一方、開蓋時に、カバー体3を専用手カギ棒30で持ち上げた後に、図4に示すように、フレーム体1の錐形内周面1A側に移行させると、第1ロック体50の中間突部50G,50Gが錐形内周面1Aに接触して押し返され、第2ロック体51の上端部51Aが後側山形ストッパー部材57に当接してフック部51Cをロック突起部1Bから離反させるので施錠状態が解除される。したがって、図5に示すように、カバー体3をフレーム体1から引き上げることができ、旋回してマンホールを開口することができる。
上記構成によると、上記カバー体3に吊設したロック体を、第1ロック体50と第2ロック体51とに分割し、しかも、開蓋するための前側山形ストッパー部材55,後側山形ストッパー部材57を備えたから、錐形内周面1Aとの接触部分は1ヶ所であるが僅かであり、全体の機能で開蓋するので摩耗が少なく、施錠機能の健全性が長期間にわたり維持できる。また、第1ロック体と第2ロック体とが着脱自在であるから、仮に磨耗した場合も、第1ロック体のみの交換で良く、その交換作業が容易にでき、交換コストも安価にできる。
次に、図6乃至図11を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。図6はマンホール用蓋の施錠装置200の外観斜視図、図7はロック体の正面図、図8はフレーム体の断面図と正面図である。図9は閉蓋時の施錠装置の断面図、図10はロック時の施錠装置の断面図、図11は開口操作時の施錠装置の断面図である。
本発明のマンホール用蓋の施錠装置200は、道路や歩道、建物施設内等に埋設されている下水道、地下施設の出入口に施工される。先ず、地面Mに頂部を覗かせたリング状のフレーム体1が埋設されている。このフレーム体1は鋳造品又は鍛造品で、錐形内周面1A(本実施の形態では円錐形)を有し、この一部にロック突起部1Bが中心側の下方に向けて設けられている。上記フレーム体1の錐形内周面1Aに、フレーム体1の外形と同形(本実施の形態では円盤状)の鋳造品又は鍛造品のカバー体3が嵌合して閉塞される。上記カバー体3は、その外周上面の一部にコジリ穴兼用鍵穴3Hが袋状の断面形状に形成されている。尚、コジリ穴兼用鍵穴3Hは、カバー体3の下面側から見ると、凸面部3H´をなしている。凸面部3H´の下部にはストッパー部材6があり、これとローラー体7が接触することでロック体5の位置決めを可能としている。上記カバー体3の開蓋操作は、専用手カギ棒30の先端部30Aをコジリ穴兼用鍵穴3Hの開口3Iから挿入してカギ部3Jに引き掛けて行われる。
上記カバー体3の凸面部3H´の円周方向の両側には、2つの支持部3B,3Cが付設されていて、この孔h1、h2とロック体5の二股部5A,5Bの孔h3、h4にピンP1,P1を通して吊り下げられている。これで、ロック体5はフレーム体1の錐形内周面1Aの方向に振り子運動が可能に吊設されている。勿論、図7に示すように、二股部5A,5Bの外壁に軸部P1′,P1″を直に植設しても良い。この構成によるときは、まず、片方の軸部P1′を支持部3Bの孔h1に挿入する。続いて、他方の軸部P1″は着脱式とし、二股部5Bの孔h4を支持部3Cの孔h2に合わせた状態で、両方の孔h2,h4に挿入して取り付けられる。
上記ロック体5は、下端に突設したフック部5Cがロック突起部1Bの方向に向けられている。また、上記ロック体5の中間部における二股部5D,5Dには、その対向面側に上方に開口する長孔溝5E,5Fが凹設されている。上記長孔溝5E,5Fには、ローラ部7Aと両側の軸部7B,7Cからなるローラー体7を、その軸部7B,7Cを係合されて回転可能、且つ着脱可能に支持されている。尚、ローラー体7を支持している長孔溝5E,5Fの入口には、外れ止め板Sが着脱可能に嵌められている。長孔溝5E,5Fは耐蝕性の高い材料や表面処理が施されていることが好ましい。これで、上記ローラー体7は、その一部がロック体5から錐形内周面1A側に突出配置され、フック部5Cをロック突起部1Bとの係止から解除するための部材として機能するようになっている。尚、ローラー体7は、上記錐形内周面1Aと同一材質の鋳造品又は鍛造品とすることもできるが、好ましくはステンレス材、樹脂材等の耐蝕性、耐摩耗性の高い材料で形成されている。
更に、コイル状に捲いた押圧バネ(以下、弾性部材という)10がその中間取付部10Aを嵌めた上でボルトBとナットNで固着されている。弾性部材10の自由端10B,10Cはカバー体の下面3Aの係止座K1,K2に掛け止めされている。この弾性部材10の付勢力によりロック体5及びこの中間部に付設されたローラー体7をフレーム体の錐形内周面1A側に押し付けるように構成されている。これにより、図9に示すように、カバー体3がフレーム体1の錐形内周面1Aに嵌合した時は、フック部5Cがフレーム体1の下端縁1Gに接触して止められており、また、図10に示すように、内圧等でカバー体3が垂直上方に持ち上げられると、弾性部材10がロック体5とこれに付設されたローラー体7をフレーム体1側に付勢して錐形内周面1Aに接触させるので、フック部5Cがロック突起部1Bに係止して鍵止されるのであり、更に、図11に示すように、図10の状態からカバー体3を錐形内周面1A側に水平移動させると、ローラー体7が錐形内周面1Aに転動されながら押し返され、ロック体5はピンP1,P1を支点にしてフレーム体1の中心側に移動してフック部5Cがロック突起部1Bから外れカバー体3を持ち上げられる状態となるのである。
以上の構成を基にその作用を説明する。図9に示すように、カバー体3の下面3AにピンP1,P1で吊り下げられたロック体5は、この下端にフレーム体1のロック突起部1Bに係止するフック部5Cを備え、このロック体5の中間部にフレーム体1の錐形内周面1Aに対面する解除用のローラー体7を別体として付設している。これにより、カバー体3がフレーム体1の錐形内周面1Aに嵌合した時には、フック部5Cがフレーム体1の下端縁1Gに接触して止められている。そして、大雨時等において、マンホール100内の水圧が上昇すると、図10に示すように、内圧でカバー体3が垂直上方に持ち上げられる。このときは、弾性部材10がロック体5とこれに付設されたローラー体7をフレーム体1側に回動して錐形内周面1Aに接触させ、フック部5Cがロック突起部1Bに係止されるので鍵止される。これにより、カバー体3が内圧で不用意に外れることがなくなり、通行人の転落事故や車両の脱輪事故を防止することができる。
更に、マンホール用蓋の施錠装置200のカバー体3を開口する時には、専用手カギ棒30の先端部をコジリ穴兼用鍵穴3Hの開口3Iから挿入してカギ部3Jに引き掛け、一旦、図10の状態として、この状態から図11に示すように、カバー体3を錐形内周面1A側に水平移動させる。このとき、ローラー体7が転動しながら錐形内周面1Aに押し返され、ロック体5はピンP1,P1を支点にしてフレーム体1の中心側に移動するので、フック部5Cがロック突起部1Bから外れ、カバー体3を更に高く持ち上げられる。これにより、カバー体3はフレーム体1上を旋回して開口することができる状態となる。
上記マンホール用蓋の施錠装置200において、カバー体3のロック時や開口時は、ローラー体7は錐形内周面1Aに転動しながら接触されるから、その摩耗が少なく均等な摩耗となって、施錠機能の健全性が長期間にわたり維持される。また、ローラー体7が摩耗した時には、このローラー体7の交換は、ローラー体7を長孔溝5E,5Fから引き抜くだけの簡単な操作で交換作業が容易に行われる。尚、ローラー体7を長孔溝5E,5Fから引き抜くに先立ち、長孔溝5E,5Fの入口に嵌めた外れ止め板Sを外すのは勿論である。
また、ロック体5及びローラー体7をフレーム体1の錐形内周面1A側に付勢される弾性部材10が設けられているから、ロック体5の下端フック部5Cがフレーム体のロック突起部1Bに積極的に押し付けられ、下端フック部5Cがロック突起部1Bに確実に係止する。従って、マンホールのカバー体3が内圧で持ち上げられても、一層確実に外れないように施錠される。
上記本実施の形態によると次のような効果を奏する。まず、カバー体に吊設するロック体5は、下端にフレーム体のロック突起部に係止するフック部5Cを備え、中間部にフレーム体の錐形内周面に接触して転動するローラー体7を別設したから、ローラー体と錐形内周面の摩耗が少なく均等な摩耗となって施錠機能の健全性が長期間にわたり維持できる。また、ローラー体7が摩耗したときには、ローラー体だけの交換で良く、その作業が容易にでき、交換コストも安価にできる。更に、ロック体をロック突起部側に付勢される弾性部材10を備えているから、ロック体の下端フック部がフレーム体のロック突起部に積極的に付勢でき、下端フック部がロック突起部に一層確実に係止できる。
尚、本発明は上記第1及び第2の実施の形態に限定されるものではない。例えば弾性部材10としては、押圧バネを例として挙げたが、他の弾性体を使用することもできるし、錘の自重により一方向に付勢する構成とすることも可能である。また、第1ロック体と第2ロック体との間に第3ロック体、更には第4ロック体等を介在させることも可能であり、本発明はロック体を3個以上有する場合も含まれる。
本発明の鉄蓋の施錠装置は、道路や歩道、建物施設内等に埋設されている下水道、地下施設の出入口となるマンホールを対象に説明したが、それに限定されるものではなく、CCボックス用蓋等種々の地下構造物の蓋にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態を示し、マンホール用蓋の施錠装置の外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、カバー体の閉塞時の断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、カバー体のロック時の断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、カバー体の開口操作時の断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、カバー体の開口時の断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、マンホール用蓋の施錠装置の外観斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、ロック体の正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、フレーム体の断面図と正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、カバー体の閉塞時の断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、カバー体のロック時の断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、カバー体の開口操作時の断面図である。 従来例のマンホールを示す断面図である。
1 フレーム体
1A 錐形内周面
1B ロック突起部
1G 下端縁
3 カバー体
1A 下面
3B,3C 支持部
3H コジリ穴兼用鍵穴
3H´ 凸面部
3I 開口
3J カギ部
5 ロック体
5A,5B 二股部
5C フック部
5D 二股部
5E,5F 長孔溝
6 ストッパー部材
7 ローラー体
7A ローラ部
7B,7C 軸部
10 弾性部材
10A 中間取付部
10B,10C 自由端
30 専用手カギ棒
30A 先端部
50 第1ロック体
50A,50B 二股部
50G 中間突部
51 第2ロック体
51A 上端部
51C フック部
55 前側山形ストッパー部材
57 後側山形ストッパー部材
B ボルト
N ナット
M 地面
h1〜h6 孔
h7 長孔溝
P1,P2 ピン
P3 ピン
P1′,P1″ 軸部
100,200 マンホール用蓋の施錠装置

Claims (2)

  1. 錐形内周面とこの下方に配置されたロック突起部とを有するフレーム体と、
    上記フレーム体の錐形内周面に嵌合するカバー体と、
    上記カバー体の下面に吊り下げられ重力又は弾性部材の力で錐形内周面側に付勢される第1ロック体と、
    上記第1ロック体の下側に着脱可能に吊り下げられ下部に上記ロック突起部に係止されるフック部を備えた第2ロック体と、
    上記カバー体の下面に設けられ第2ロック体の上端部の錐形内周面側に当接する前側山形ストッパー部材と第2ロック体の上端部の反錐形内周面側に当接する後側山形ストッパー部材と、
    を具備し、
    上記カバー体を錐形内周面に嵌合させた時には第1ロック体を錐形内周面側に付勢させ第2ロック体の上端部を前側山形ストッパー部材と後側山形ストッパー部材との間に係合させ
    カバー体が持ち上げられた時には第1ロック体を錐形内周面側に移行させるとともに第2ロック体の上端部を前側山形ストッパー部材に当接させることにより第2ロック体のフック部をロック突起部に係止させ
    カバー体を持ち上げその後、カバー体をフレーム体の錐形内周面側に移行させた時には第1ロック体の中間突部を錐形内周面に当接させることにより第2ロック体のフック部をロック突起部から反錐形内周面側に移行させるとともに第2ロック体の上端部を後側山形ストッパー部材に当接させることにより第2ロック体のフック部をロック突起部から離反させるようにした
    ことを特徴とする鉄蓋の施錠装置。
  2. 錐形内周面とこの下方に配置されたロック突起部とを有するフレーム体と、
    上記フレーム体の錐形内周面に嵌合するカバー体と、
    上記カバー体の下面に吊り下げられ重力又は弾性部材の力で錐形内周面側に付勢され下部に上記ロック突起部に係止されるフック部を備えたロック体と、
    上記ロック体とは別部材で形成されロック体の中間部においてその一部がロック体から錐形内周面側に突出配置され回転可能且つ着脱可能支持されたローラー体と、
    を具備したことを特徴とする鉄蓋の施錠装置。
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