JP4396663B2 - カラオケ装置及びマイクロフォン - Google Patents
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Description
また、上述の特許第3714706号公報には、複数のテレビカメラにより撮影された画像情報によって人の位置を認識する構成が開示されているだけであり、その人が子供か大人かを認識できない。
また、第1の映像手段及び第2の映像手段は、マイクロフォンが略垂直に保持され、外部からの音声を受ける際に、第1の周波数を有する光及び第2の周波数を有する光を用いてマイクロフォンの略上方向の天井に第1の画像及び第2の画像を映写できるとよい。
すなわち、請求項6に記載のように、マイクロフォン(45)は、マイクロフォンに設けられ、第1の周波数または第2の周波数のいずれか一方を有する光を発する発光部(463)と、マイクロフォンが略垂直に保持され、外部からの音声を受ける際に、発光部から発した光を用いて前記マイクロフォンの上方の天井に画像を映写し、且つ天井の面に対して略垂直に映写したときに特定の図形を有する画像を映写する映写口(453,461)とを備えるとよい。
すなわち、請求項7に記載のように、第1の映像手段(57a)は、天井の面に対して略垂直に映写したときに第1の図形を有する画像を第1の画像として天井に映写し、第2の映像手段(57b)は、天井の面に対して略垂直に映写したときに第2の図形を有する画像を第2の画像として天井に映写する。
そして、特に子供には大人向けの背景映像を見せないようにしながら、大人はその背景映像を見ることができるようにするとよい。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のカラオケ装置1の構成を示すブロック図である。
カラオケ装置1は、図1に示すように、カラオケ装置1全体の動作を制御する制御部12と、カラオケ装置1をネットワーク100に接続するためのインタフェース部14と、演奏楽曲の伴奏内容及び歌詞を示す楽曲データや映像データなどを記憶するハードディスク(HDD)16と、複数のキー・スイッチからなる操作部18と、リモコン端末2や携帯電話からの赤外線信号を赤外線通信によって受信するための赤外線通信部20と、操作部18からの信号を処理する操作処理部22と、HDD16に記憶された楽曲データから演奏楽曲のオーディオ信号を生成し、生成されたオーディオ信号及びマイクロフォン(以下、マイクという)25a,25bを介して入力された歌唱音声信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24と、音声制御部24によってHDD16から取得されたカラオケ楽曲データ(演奏データ)に基づくカラオケ演奏を行うMIDI音源30と、制御部12によってHDD16から取得された映像データを一時的に記憶するビデオRAM32,33と、ビデオRAM32,33に記憶された映像データに基づく映像再生及びその再生される映像の表示部36での表示を制御する映像制御部38と、赤外光を放射する赤外光発光部27a、27bと、赤外光発光部27a、27bへ赤外光変調信号をそれぞれ出力する赤外光送信部121と、赤外光発光部27a、27bから放射された赤外光を撮影し、その撮影した画像信号を出力する受光カメラ34と、その出力された画像信号から赤外光の画像信号のみを抽出する赤外光抽出部35と、この抽出された画像信号を2値化する2値化部37とを備えている。
受光カメラ34は、表示部36の表示画面外で表示画面の横方向の略中央の上部に配置されている。
[映像出力に関する構成の説明]
まず、映像出力に関する構成を説明する。図2は映像出力に関する構成と、赤外光放射及び赤外光撮影に関する構成を示すブロック図である。
次に、赤外光放射及び赤外光撮影に関する構成を説明する。
図2に示すように、赤外光発光部27aは大人用マイク25aに設けられ、赤外光発光部27bは子供用マイク25bに設けられているため、大人用の構成要素の符号については数字の後に英字aを付し、子供用の構成要素の符号については数字の後に英字bを付けて区別することとし、特に必要のない限り「大人用」「子供用」とは記載しない。
赤外光発光部27aは、赤外光送信部121から出力された赤外光変調信号を入力すると第1の赤外光を放射する。また、赤外光発光部27bは、赤外光送信部121から出力された赤外光変調信号を入力すると第2の赤外光を放射する。
まず、受光カメラ34は、赤外光発光部27aが放射する第1の赤外光及び赤外光発光部27bが放射する第2の赤外光を撮影し、その撮影した赤外光に基づいて画像信号を赤外光抽出部35へ出力する。そして、赤外光抽出部35は、その画像信号から第1の赤外光の画像信号のみを抽出するとともに第2の赤外光の画像信号のみを抽出し、その抽出されたそれぞれの画像信号を2値化部37へ出力する。なお、赤外光抽出部35による、特定の周波数範囲の画像信号を通過させたり阻止したりする抽出処理技術は、公知技術にしたがっているのでここではその詳細な説明は省略する。
次に、赤外光発光部27a,27bの構成を説明する。
赤外光発光部27a、27bは、上述したように大人用マイク25a及び子供用マイク25bにそれぞれ設けられているが、後述する発光部から放出する赤外光の搬送周波数を除いた構成はそれぞれ同一である。そこで、赤外光発光部27a、27bと、大人用マイク25a及び子供用マイク25bとの構成要素の符号については数字の後に英字a,bを付さないで以下説明する。
マイク25は、略球体の一部を有する受音受光部250と、その受音受光部250に接続する握り手部256と、カラオケ装置1の本体へ接続するための端子部257とを備えている。
上部251は、マイク25の内部を保護する金網と、その金網の内側に取り付けられる遮光性を有する例えばゴム製のスポンジシート材などの防風部材とからなり、円蓋状の形状をなし、外部からの音声を内部へ導入する。
次に、発光部263、凸レンズ261、反射体259及び受音部265について説明する。
なお、大人用マイク25aと子供用マイク25bを制御部12がどのように識別するかについては、例えば下記のような工夫が考えられる。
(B)マイクを接続するためのジャック位置を決めておく。例えば2本のマイクジャックをカラオケ装置1の本体に準備し、例えば大人用マイク25aは右側のジャック、子供用マイク25bは左側のジャックに接続するようにする。この場合、例えばマイクピンの形状及びマイクジャックの形状を大人用と子供用で異なるものとし、それぞれ対応するマイクジャックにしかマイクピンを差し込めないようにすれば、両者を間違えて接続することはなくなる。
[受光カメラ34の構成の説明]
次に、受光カメラ34の構成を説明する。図4(a)はカラオケルーム49内において赤外光発光部27a,27bによって放射された赤外光を受光カメラ34が撮影する様子を上方から見た図であり、図4(b)はその斜視図であり、図4(c)は受光カメラ34が撮影した画像を示す説明図である。さらに詳しくは、図4(a)は表示部36の表示画面に向かって右側の領域(以下、右領域とも称す)、左側の領域(以下、左領域とも称す)及び中央の領域(以下、中央領域とも称す)を有するカラオケルーム49内において右領域に大人の利用者が存在し、左領域に子供の利用者が存在している様子を示している。そして、図4(b)は大人用マイク25aに設けられた赤外光発光部27aによって放射された第1の赤外光と、子供用マイク25bに設けられた赤外光発光部27bによって放射された第2の赤外光とを受光カメラ34が撮影する様子を示している。また、図4(c)は受光カメラ34が撮影した画像において赤外光発光部27aが右領域に存在し、赤外光発光部27bが左領域に存在している様子を示している。
そして、受光カメラ34は、例えば魚眼レンズを装着したビデオカメラなどの動画撮影機器によって構成されている。このように構成された受光カメラ34によれば、図4(a)に示すように、カラオケルーム49内における右領域に存在する大人用マイク25aに設けられた赤外光発光部27aよって放射された第1の赤外光と、左領域に存在する子供用マイク25bに設けられた赤外光発光部27bによって放射された第2の赤外光とを撮影できる。
まず、上述した[赤外光放射及び赤外光撮影に関する構成の説明]のように、受光カメラ34は、赤外光発光部27aが放射する第1の赤外光及び赤外光発光部27bが放射する第2の赤外光を撮影し、その撮影した赤外光に基づいて画像信号を赤外光抽出部35へ出力する。そして、赤外光抽出部35はその画像信号から第1の赤外光の画像信号のみを抽出するとともに第2の赤外光の画像信号のみを抽出し、その抽出されたそれぞれの画像信号を2値化部37へ出力する。次に、2値化部37は、それぞれの画像信号を2値化し、その2値化されたそれぞれの画像信号を制御部12へ出力する。
[背景映像の表示制御処理の説明]
カラオケ装置1の制御部12が実行する背景映像の表示制御処理について図5、図6のフローチャート等に基づいて説明する。
図5のフローチャートに示す処理が開始すると、まず曲のタイトルを表示部36へ表示する(S10)。このタイトル表示は、楽曲データ中に含まれているタイトルデータを用いて行う。図5のS10では、図7に示す楽曲データ曲中のヘッダ情報の次に含まれているタイトルデータを読み出し、表示部36へ表示する。S10の処理が終了したらS20の処理へ移行する。
次に、図5のS20に示す背景映像出力処理(1)の詳細について、図6のフローチャート及び図8を参照して説明する。
210)。S210の処理が終了したらS220の処理へ移行する。
S225の処理においては、子供用マイク25bの位置は左側か否かを判断する。具体的には、上述した[受光カメラ34の構成の説明]のように子供用マイク25bに設けられた赤外光発光部27bの位置が左領域内に存在するか否かを判断する。そして、子供用マイク25bの位置が左側であると判断した場合には(S225:YES)、S240の処理へ移行する。一方、子供用マイク25bの位置が左側ではないと判断した場合には(S225:NO)、S250の処理へ移行する。
S250の処理においては、子供用マイク25bの位置は中央であると決定する。
そして、S230の処理、S240の処理及びS250の処理のいずれかの処理が終了したらS260の処理へ移行する。
S265の処理においては、大人用マイク25aの位置は左側か否かを判断する。具体的には、上述した[受光カメラ34の構成の説明]のように大人用マイク25aに設けられた赤外光発光部27aの位置が左領域内に存在するか否かを判断する。そして、大人用マイク25aの位置が左側であると判断した場合には(S265:YES)、S280の処理へ移行する。一方、大人用マイク25a位置が左側ではないと判断した場合には(S265:NO)、S290の処理へ移行する。
S290の処理においては、大人用マイク25aの位置は中央であると決定する。
そして、S270の処理、S280の処理及びS290の処理のいずれかの処理が終了したらS300の処理へ移行する。
S320の処理においては、子供用マイク25bの位置が左側であり且つ大人用マイク25aの位置が右側であるか否か判断する。そして、子供用マイク25bの位置が左側であり且つ大人用マイク25aの位置が右側であると判断した場合には(S320:YES)、S330の処理へ移行する。一方、子供用マイク25bの位置が左側ではない、または大人用マイク25aの位置が右側ではないと判断した場合には(S320:NO)、S340の処理へ移行する。
S340の処理においては、表示部36の左右画面に出力する映像を共に「非アダルト」となるようにする。具体的には、図8(b)において大人用マイク25aの位置が右側で、子供用マイク25bの位置が右側の場合に示すように、スイッチS1,S3がOFF且つスイッチS2,S4がONとなるよう制御する。このようにすることで、第2VGA部382と第1映像出力部384及び第2映像出力部385とが接続される。したがって、ビデオRAM33に記憶された非アダルト映像が表示部36の左右画面に表示されることとなる。
なお、S320にて否定判断された場合とは、子供用マイク25bの位置及び大人用マイク25aの位置が共に同じ位置である場合、あるいはいずれか一方が中央に位置する場合を意味する。図9を参照して説明したように、中央付近から見ると左右の画像が混ざった画像として見えることとなる。したがって、子供にアダルト映像を見せないためには、子供が中央にいる場合、つまり子供用マイク25bの位置が中央の場合には、左右画面のいずれも非アダルト映像とする必要がある。また、子供が左右いずれかにおり大人が中央にいる場合、子供には非アダルト映像しか見えないが、仮に左右で異なる映像を表示すると、中央に居る大人は混ざった映像を見ることとなる。このような混ざった映像は見るに耐えない映像なので、左右両画面を同じ映像、つまり子供用の非アダルト映像を表示させるのである。
(1)第1実施形態のカラオケ装置によれば、大人と子供が2人で一緒にカラオケ曲を歌唱する場合であって、背景映像に大人向けの映像内容が含まれている楽曲を選択した場合には、上述した背景映像出力処理(図5のS40及び図6参照)を実行することにより、大人用マイク25a及び子供用マイク25bの位置を介して大人と子供の位置関係を自動的に判定する。そして、その判定した対応関係に基づいて、表示部36の左右画面へ表示する背景映像の内容を制御する。具体的には、子供には大人向けの背景映像を見せないようにしながら、大人はその背景映像を見ることができるようにすることができる。つまり、大人・子供それぞれに適した背景映像を表示させることができるため、よりカラオケを楽しむことができる。
上記第1実施形態では、受光カメラ34が、大人用マイク25aに設けられた赤外光発光部27aが放射する第1の赤外光及び子供用マイク25bに設けられた赤外光発光部27bによって放射された第2の赤外光を撮影するように構成されている。これに対して、第2実施形態では、大人用マイクに設けられた赤外光発光部及び子供用マイクに設けられた赤外光発光部がカラオケルームなどの天井に互いに異なる画像を映写し、受光カメラがその天井に映写された画像を撮影し、その撮影した画像信号に基づいてマイク位置を判断するように構成している。
図10(a)はカラオケルーム49内において赤外光発光部47a,47bによって天井49aに映写された画像を受光カメラ44が撮影する様子をその側方から見た図であり、図10(b)はその状態において天井49aに映写された画像と、赤外光発光部47a,47bとを受光カメラ44側から見た図であり、図10(c)は図10(b)のように受光カメラ44が天井49aに対して斜めから撮影した画像に基づいて制御部12が天井49aの画像のみを平面画像に変換した画像を示す説明図である。
[赤外光発光部47a,47bの構成の説明]
まず、赤外光発光部47a,47bの構成を説明する。
マイク45は、略球体の一部を有する受音受光部450と、その受音受光部450に接続する握り手部256と、カラオケ装置1の本体へ接続させるための端子部257とを備えている。
透光部453は、例えばガラスまたは樹脂成型品などの透明な材料からなり、円蓋状の形状をなし、マイク45が略垂直に保持され、外部からの音声を受ける際に、後述する凸レンズ461によって平行にされた赤外光を用いてマイク45の上方の天井に特定画像を映写する。なお、このように構成された透光部453によれば、天井49aの面に対して略垂直に映写したときに特定画像として略円形の画像を映写する。
次に、発光部463及び凸レンズ461について説明する。
次に、受光カメラ44の構成を説明する。
受光カメラ44は、表示部36の表示画面外で表示画面の横方向の略中央の上部にカメラレンズが天井49aへ向けられて配置されている(図10(a)参照)。
まず、受光カメラ44は、図10(b)に示すように、大人用マイク45aに設けられた赤外光発光部47a及び子供用マイク45bに設けられた赤外光発光部47bがカラオケルーム49の天井49aに映写する互いに異なる画像であるA画像及びB画像を撮影し、その撮影した画像に基づいて画像信号を赤外光抽出部35(図2参照)へ出力する。そして、赤外光抽出部35は、その画像信号から第1の赤外光の画像信号のみを抽出するとともに第2の赤外光の画像信号のみを抽出し、その抽出されたそれぞれの画像信号を2値化部37へ出力する。そして、2値化部37は、それぞれの画像信号を2値化し、その2値化されたそれぞれの画像信号を制御部12へ出力する。
背景映像出力処理(2)の詳細について、図13のフローチャートを参照して説明する。
上述した処理において決定された、大人用マイク45aに設けられた赤外光発光部47a及び子供用マイク45bに設けられた赤外光発光部47bそれぞれの存在位置に基づいて、図9に示す右映像が見える領域、左映像が見える領域、それらの間にある左右映像が混ざって見える領域のいずれに大人用マイク45aあるいは子供用マイク45bが存在するかの対応関係を把握することができる。具体的には、図12(a)に示す右領域、左領域及び中央領域を、それぞれ図9に示す右映像が見える領域、左映像が見える領域及び左右映像が混ざって見える領域に対応させる。
S500の処理以降の処理は、第1実施形態のS300の処理以降の処理と同じであるので説明を省略する。
それでは、図13のS412に示す子供用マイクの位置決定処理の詳細について、図14のフローチャートを参照して説明する。
S5400の処理においては、子供用マイク45bからの画像の位置は右側か否かを判断する。具体的には、上述した[受光カメラ44の構成の説明]のように、検出された子供用マイク45bからの画像の位置と形状に基づいて子供用マイク45bの位置が右領域内に存在するか否かを判断する。そして、子供用マイク45bからの画像の位置は右側であると判断した場合には(S5400:YES)、S5450の処理へ移行する。一方、子供用マイク45bからの画像の位置は右側ではないと判断した場合には(S5400:NO)、S5500の処理へ移行する。
S5500の処理においては、子供用マイク45bの位置は不定であると決定する。
そして、S5350の処理、S5450の処理及びS5500の処理のいずれかの処理が終了したら本処理を終了する。そして、上述したように図13においてS414の処理へ移行する。
次に、図13のS414に示す大人用マイクの位置決定処理の詳細について、図15のフローチャートを参照して説明する。
S6400の処理においては、大人用マイク45aからの画像の位置は右側か否かを判断する。具体的には、上述した[受光カメラ44の構成の説明]のように、検出された大人用マイク45aからの画像の位置と形状に基づいて大人用マイク45aの位置が右領域内に存在するか否かを判断する。そして、大人用マイク45aからの画像の位置は右側であると判断した場合には(S6400:YES)、S6450の処理へ移行する。一方、大人用マイク45aからの画像の位置は右側ではないと判断した場合には(S6400:NO)、S6500の処理へ移行する。
S6500の処理においては、大人用マイク45aの位置は不定であると決定する。
そして、S6350の処理、S6450の処理及びS6500の処理のいずれかの処理が終了したら本処理を終了する。そして、上述したように図13においてS414の処理へ移行する。
(1)第2実施形態のカラオケ装置1によれば、例えばカラオケルーム49内においてマイクと受光カメラとの間に歌唱者以外の同伴者やテーブル上の飲食物などの障害物が存在し、マイクに設けられた赤外光発光部から放射された光を受光手段が直接撮影できない場合などに効果的である。つまり、マイク45に設けた赤外光発光部47がカラオケルーム49内の天井49aに画像を映写し、受光カメラ44がその映写された画像をそれらの障害物を避けて、撮影するので、それらの障害物があってもマイク45の存在位置を判断できる。
上記第2実施形態では、大人用マイク45aに設けられた赤外光発光部47a及び子供用マイク45bに設けられた赤外光発光部47bは、大人用マイク45a,子供用マイク45bが略垂直に保持され、外部からの音声を受ける際に、互いに異なる第1の赤外光及び第2の赤外光を用いて大人用マイク45a,子供用45bの略上方向の天井49aに第1の画像及び第2の画像を映写できるように構成されている。これに対して、第3実施形態では、大人用マイク55aに設けられた赤外光発光部57a及び子供用マイク55bに設けられた赤外光発光部57bは、大人用マイク55a,子供用マイク55bが天井49aの面に対して略垂直に映写したときに互いに異なる第1の図形及び第2の図形を有する画像を映写できるように構成している。なお、上述の赤外光発光部及びマイク以外の構成は同一であるので、それらの構成の構成要素の符号については第2実施形態と同一の符号を用いて説明する。
図17(a)はカラオケルーム49内において受光カメラ44が天井49aに対して斜めから撮影した画像に基づいて制御部12が天井49aの画像のみを平面画像に変換した画像を示す説明図である。図17(b)は受光カメラ44が撮影したI画像を含めた天井49aの画像のみを平面画像に変換した画像を示す説明図である。図17(c)は赤外光発光部57bが設けられている子供用マイク55bの外観を示す斜視図である。
[赤外光発光部57a,57bの構成の説明]
上記第2実施形態の赤外光発光部47a、47bと赤外光発光部57a、57bとの構成の相違は透光部及び発光部である。なお、赤外光発光部57aの透光部を透光部553aとし、発光部を発光部563aとする。また、赤外光発光部57bの透光部を透光部553bとし、発光部を発光部563bとする。
まず、受光カメラ44は、図17(a)に示すように、大人用マイク55aに設けられた赤外光発光部57a及び子供用マイク55bに設けられた赤外光発光部57bがカラオケルーム49の天井49aに映写する第1の図形を有する画像及び第2の図形を有する画像を撮影し、その撮影した画像に基づいて画像信号を赤外光抽出部35(図2参照)へ出力する。例えば第1の図形として略円形の図形を有するG画像とし、第2の図形として略円環形の図形を有するH画像とする。
第3実施形態のカラオケ装置1によれば、例えばカラオケルーム49内においてマイクと受光カメラとの間に歌唱者以外の同伴者やテーブル上の飲食物などの障害物が存在し、マイクに設けられた赤外光発光部から放射された光を受光手段が直接撮影できない場合などに効果的である。つまり、マイク55に設けた赤外光発光部57がカラオケルーム49内の天井49aに互いに異なる図形を有する画像を映写し、それらの障害物を避けて、映写された画像を撮影するので、それらの障害物があってもマイク55の存在位置を判断できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
図16(a)は自動車449内に設置されたカラオケ装置1の表示部36と受光カメラ44と乗員との配置の様子を上方から見た図であり、図16(b)は大人用マイク45a及び子供用マイク45bにそれぞれ設けられている赤外光発光部47a,47bによって自動車449内の天井449aに映写された画像を受光カメラ44が撮影する様子をその側方から見た図である。さらに詳しくは、図12(a)は前部座席の右領域(運転席)と左領域(助手席)に大人の利用者が存在し、後部座席に1人の子供の利用者が存在している様子を示している。そして、後部座席の子供は右領域へも左領域へも移動可能な様子を示している。なお、例えば車載ナビゲーション装置の表示部がデュアルビューディスプレイであれば、この表示部をカラオケ装置1の表示部36として使用することもできる。図16(b)は大人用マイク45aに設けられた赤外光発光部47aが天井449aにE画像を映写し、子供用マイク45bに設けられた赤外光発光部47bが天井449aにF画像を映写し、受光カメラ44がその映写されたE画像及びF画像を撮影する様子を示している。
このようにすれば、後部座席の子供の利用者がカラオケ歌唱する場合には、子供用マイク45bと受光カメラ44との間に例えば前部座席やヘッドレストなどの障害物があっても、子供用マイク45bに設けられた赤外光発光部47bが自動車449内の天井449aにF画像を映写し、受光カメラ44がその映写されたF画像をそれらの障害物を避けて、撮影するので、子供用マイク45bの存在位置を判断できる。
(2)上記実施形態では、大人用マイク25a(45a,55a)、子供用マイク25b(45b,55b)がそれぞれ1本ずつの計2本のマイクを想定したが、例えば大人用マイクまたは子供用マイクの少なくともいずれか一方が2本以上存在してもよい。この場合には、2本以上の子供用マイクの少なくともいずれか一方がアダルト映像の見える位置に存在する場合には、表示部36の左右両画面に非アダルト映像を表示させる。そして、2本以上の子供用マイクの全てが左右のいずれかに存在し、2本以上の大人用マイクの全てが子供用マイクの存在する側とは反対側に存在する場合に、左右それぞれにアダルト映像と非アダルト映像を表示させるようにすればよい。
Claims (8)
- 第1の歌唱者によるカラオケ歌唱の音声信号を入力する第1のマイクロフォンと、
第2の歌唱者によるカラオケ歌唱の音声信号を入力する第2のマイクロフォンと、
歌詞テロップ及び背景映像を表示する表示手段と、
選択されたカラオケ楽曲を演奏し且つ歌詞テロップ及び背景映像を表示手段に表示させる制御手段と、
を備え、
前記カラオケ楽曲としては、背景映像に第1の映像と第2の映像とが含まれている特定のカラオケ楽曲があり、
前記表示手段は、同一の表示画面に対する第1の視点及び第2の視点にそれぞれ対応する第1の表示方向及び第2の表示方向に、互いに異なる第1の映像及び第2の映像を同時に表示可能に構成されており、
さらに、
前記第1のマイクロフォンに設けられ、第1の周波数を有する光を放射するように構成された第1の発光手段と、
前記第2のマイクロフォンに設けられ、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する光を放射するように構成された第2の発光手段と、
前記第1のマイクロフォン及び第2のマイクロフォンが第1の領域及び第2の領域を有する設定領域内に存在する際に、前記第1の発光手段及び第2の発光手段によって放射された光を撮影可能に配置され、その撮影した光に基づいて画像信号を出力する撮影手段と、
前記撮影手段によって出力された画像信号から第1の周波数を有する光の画像信号のみを抽出する第1の抽出手段と、
前記撮影手段によって出力された光の画像信号から第2の周波数を有する光の画像信号のみを抽出する第2の抽出手段と、
前記第1の抽出手段及び第2の抽出手段によって抽出された光の画像信号に基づいて前記第1の発光手段の位置及び第2の発光手段の位置が前記第1の領域内もしくは前記第2の領域内に存在するか否かを判断する判断手段と、
前記第1の領域及び第2の領域と、前記第1の表示方向及び第2の表示方向との対応関係を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記特定のカラオケ楽曲が選択されている場合には、そのカラオケ楽曲が選択されてからそのカラオケ楽曲の演奏が終了するまでの間、前記第1の発光手段の位置及び第2の発光手段の位置が第1の領域内もしくは第2の領域内に存在するか否かを判断するよう前記判断手段を制御し、その判断された存在位置と、前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記第1のマイクロフォン及び第2のマイクロフォンの存在位置と、第1の表示方向及び第2の表示方向との対応関係を判定し、その判定した対応関係に基づいて、第1の表示方向及び第2の表示方向に表示させるための映像内容を決定し、その決定した映像内容に応じて第1の映像または第2の映像を選択して前記表示手段へ表示させることを特徴とするカラオケ装置。 - 請求項1に記載のカラオケ装置において、
前記第1の発光手段は、
第1の周波数を有する光を発する第1の発光部と、
前記第1のマイクロフォンが略垂直に保持され、外部からの音声を受ける際に、前記第1のマイクロフォンの略水平方向へ前記発光部から発した光を放射する第1の反射体と、
を備え、
前記第2の発光手段は、
第2の周波数を有する光を発する第2の発光部と、
前記第2のマイクロフォンが略垂直に保持され、外部からの音声を受ける際に、前記第2のマイクロフォンの略水平方向へ前記発光部から発した光を放射する第2の反射体と、
を備えることを特徴とするカラオケ装置。 - 第1の歌唱者によるカラオケ歌唱の音声信号を入力する第1のマイクロフォンと、
第2の歌唱者によるカラオケ歌唱の音声信号を入力する第2のマイクロフォンと、
歌詞テロップ及び背景映像を表示する表示手段と、
選択されたカラオケ楽曲を演奏し且つ歌詞テロップ及び背景映像を表示手段に表示させる制御手段と、
を備え、
前記カラオケ楽曲としては、背景映像に第1の映像と第2の映像とが含まれている特定のカラオケ楽曲があり、
前記表示手段は、同一の表示画面に対する第1の視点及び第2の視点にそれぞれ対応する第1の表示方向及び第2の表示方向に、互いに異なる第1の映像及び第2の映像を同時に表示可能に構成されており、
さらに、
前記第1のマイクロフォンに設けられ、画像を映写可能な天井に第1の画像を映写可能に構成された第1の映像手段と、
前記第2のマイクロフォンに設けられ、前記天井に第1の画像とは異なる第2の画像を映写可能に構成された第2の映像手段と、
前記第1のマイクロフォン及び第2のマイクロフォンによって前記天井に映写された画像が第1の領域及び第2の領域を有する設定領域内に存在する際に、前記第1の映像手段及び第2の映像手段によって前記天井に映写された第1の画像及び第2の画像を撮影可能に配置され、その撮影した画像に基づいて画像信号を出力する撮影手段と、
前記撮影手段によって出力された画像信号に基づいて前記第1の映像手段の位置及び第2の映像手段の位置が前記第1の領域内もしくは前記第2の領域内に存在するか否かを判断する判断手段と、
前記第1の領域及び第2の領域と、前記第1の表示方向及び第2の表示方向との対応関係を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記特定のカラオケ楽曲が選択されている場合には、そのカラオケ楽曲が選択されてからそのカラオケ楽曲の演奏が終了するまでの間、前記第1の映像手段の位置及び第2の映像手段の位置が第1の領域内もしくは第2の領域内に存在するか否かを判断するよう前記判断手段を制御し、その判断された存在位置と、前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記第1のマイクロフォン及び第2のマイクロフォンの存在位置と、第1の表示方向及び第2の表示方向との対応関係を判定し、その判定した対応関係に基づいて、第1の表示方向及び第2の表示方向に表示させるための映像内容を決定し、その決定した映像内容に応じて第1の映像または第2の映像を選択して前記表示手段へ表示させることを特徴とするカラオケ装置。 - 請求項3に記載のカラオケ装置において、
前記第1の映像手段は、第1の周波数を有する光を用いて映写され、前記天井の面に対して略垂直に映写したときに特定の図形を有する第1の特定画像を前記第1の画像として前記天井に映写し、
前記第2の映像手段は、第2の周波数を有する光を用いて映写され、前記天井の面に対して略垂直に映写したときに特定の図形を有する第2の特定画像を前記第2の画像として前記天井に映写し、
さらに、
前記撮影手段によって出力された画像信号から第1の周波数を有する光の画像信号のみを抽出する第1の抽出手段と、
前記撮影手段によって出力された画像信号から第2の周波数を有する光の画像信号のみを抽出する第2の抽出手段と、
前記第1の画像抽出手段によって抽出された画像信号に基づいて第1の周波数を有する光の画像の位置と形状とを検出するとともに、前記第2の抽出手段によって抽出された画像信号に基づいて第2の周波数を有する光の画像の位置と形状とを検出する検出手段と、
を備え、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された画像の位置と形状とに基づいて前記第1の映像手段の位置及び第2の映像手段の位置が前記第1の領域内もしくは前記第2の領域内に存在するか否かを判断することを特徴とするカラオケ装置。 - 請求項4に記載のカラオケ装置において、
前記第1の映像手段は、
第1の周波数を有する光を発する第1の発光部と、
前記第1のマイクロフォンが略垂直に保持され、外部からの音声を受ける際に、前記発光部から発した光を用いて前記第1のマイクロフォンの上方の前記天井に第1の特定画像を映写する第1の映写口と、
を備え、
前記第2の映像手段は、
第2の周波数を有する光を発する第2の発光部と、
前記第2のマイクロフォンが略垂直に保持され、外部からの音声を受ける際に、前記発光部から発した光を用いて前記第2のマイクロフォンの上方の前記天井に第2の特定画像を映写する第2の映写口と、
を備えることを特徴とするカラオケ装置。 - 歌唱者によるカラオケ歌唱の音声信号を入力するマイクロフォンであって、
前記マイクロフォンに設けられ、第1の周波数または第2の周波数のいずれか一方を有する光を発する発光部と、
前記マイクロフォンが略垂直に保持され、外部からの音声を受ける際に、前記発光部から発した光を用いて前記マイクロフォンの上方の天井に画像を映写し、且つ前記天井の面に対して略垂直に映写したときに特定の図形を有する画像を映写する映写口と、
を備えることを特徴とするマイクロフォン。 - 請求項3に記載のカラオケ装置において、
前記第1の映像手段は、前記天井の面に対して略垂直に映写したときに第1の図形を有する画像を前記第1の画像として前記天井に映写し、
前記第2の映像手段は、前記天井の面に対して略垂直に映写したときに第2の図形を有する画像を前記第2の画像として前記天井に映写し、
さらに、前記撮影手段によって出力された画像信号に基づいて第1の図形の特徴を有する画像の位置と形状とを検出するとともに、第2の図形の特徴を有する画像の位置と形状とを検出する図形検出手段を
備え、
前記判断手段は、前記図形検出手段によって検出された画像の位置と形状とに基づいて前記第1の映像手段の位置及び第2の映像手段の位置が前記第1の領域内もしくは前記第2の領域内に存在するか否かを判断することを特徴とするカラオケ装置。 - 請求項1、請求項3、請求項4及び請求項7のいずれかに記載のカラオケ装置において、
前記制御手段は、前記第1のマイクロフォン及び第2のマイクロフォンの存在位置と、前記第1の表示方向及び第2の表示方向との対応関係に基づき、前記第1のマイクロフォン及び第2のマイクロフォンの存在位置が、それぞれ異なる前記表示方向に対応している場合には、前記第1の表示方向に表示するための映像内容と、前記第2の表示方向に表示するための映像内容とを異なるものに決定し、そうでない場合には、前記第1の表示方向に表示するための映像内容を、前記第2の表示方向に表示するための映像内容と同一のものに決定することを特徴とするカラオケ装置。
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