JP4396531B2 - 検鏡プレート - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡により検体を観察するのに用いられる検鏡プレートに関し、より詳細には、スライドガラスとカバーガラスとが一体化されている検鏡プレートに関する。
従来、顕微鏡により検体を観察するのにスライドガラスとカバーガラスとを組み合わせてなる検鏡プレートが用いられている。使用に際しては、スライドガラス上に試料が載せられ、しかる後カバーガラスが試料上にかぶせられる。このようにして構成された検鏡プレートを顕微鏡にセットし、試料を観察する。
ところが、上記使用方法では、スライドガラスとカバーガラスとの間の隙間の大きさが一定になり難い。従って、例えば溶液中の細胞数や微少な固体粒子の数を求める場合、上記隙間の変化により正確にこれらの数を求めることができなかった。例えば縦10mm×横10mmの視野にある物体の数を求める場合、スライドガラスとカバーガラスとの隙間が2倍になると、同一濃度にもかかわらず見かけ上の物体の数は2倍になる。
そこで、上述した問題を解決するために、スライドガラスに対してカバーガラスを一定の隙間を隔てて固定してなる一体型の検鏡プレートが市販されている。すなわち、スライドガラスに対し、カバーガラスを超音波溶着や接着剤などにより固定し、両者の間の隙間を一定とした検鏡プレートが市販されている。
図5(a)及び(b)は、超音波溶着によりスライドガラスとカバーガラスとが一体化された検鏡プレートの製造方法を説明するための断面図である。まず、スライドガラス51上に、凸部52a,52bが設けられたカバーガラス52を凸部52a,52b側から載置する。しかる後、超音波ホーンを当接し、凸部52a,52bの先端部分を溶解することにより、図5(b)に示すように、カバーガラス52がスライドガラス51に溶着される。
超音波溶着によりカバーガラス52をスライドガラス51に溶着する場合、凸部52a,52bの先端部分において、高さ方向に0.1〜0.5mm程度の溶着代が必要であった。この溶着代が一定であれば、カバーガラス52とスライドガラス51との間の隙間を一定にすることができる。
しかしながら、合成樹脂成形体からなるカバーガラス52の寸法ばらつき、カバーガラス52やスライドガラス51の温度及び超音波発振のばらつき、さらに超音波ホーンを当接する際の速度及び圧力のばらつきなどにより、上記溶着代は一定となり難かった。そのため、スライドガラス51とカバーガラス52との間の隙間を一定にすることが困難であった。さらに、スライドガラス51とカバーガラス52とは同一材質に限られていた。
他方、接着剤によりスライドガラスとカバーガラスとを、固定し、一体化した検鏡プレートでは、大量生産時に接着剤の乾燥時間が必要であり、かつ加工設備が複雑なものとならざるを得なかった。従って、検鏡プレートのコストが高くつくという問題があった。加えて、接着剤の塗布量を高精度に制御しなければ、やはりスライドガラスとカバーガラスとの間の隙間を一定にすることはできなかった。またオレフィン系樹脂など接着し難い樹脂は使用できなかった。
そこで、加工条件に依存することなく、検鏡プレートのスライドガラスとカバーガラスとの間の隙間を一定にするための種々の試みがなされている。
下記特許文献1には、スライドガラスとカバーガラスとが一定の隙間を隔てて固定されて、一体化されている検鏡プレートが開示されている。
図6(a)及び(b)は、特許文献1に記載の検鏡プレートの製造方法を説明するための正面断面図である。図6(a)に、スライドガラスとカバーガラスとが組み立てられる前の状態を示し、図6(b)に、組み立てられた後の状態を示す。
図6(a)に示されているように、検鏡プレート61は、スライドガラス62およびカバーガラス63で構成されている。スライドガラス62の上面62aには凹部62bが形成されている。カバーガラス63の下面63aには、凸部63bが形成されている。
検鏡プレート61を構成するにあたっては、カバーガラス63の凸部63bをスライドガラス62の凹部62bに対して位置合わせし、その状態でカバーガラス63をスライドガラス62に近づけ、凸部63bを凹部62bに入り込ませ嵌合させて、両者を一体化する。
図6(b)に示されているように、両者が一体化されると、上記嵌合構造によりカバーガラス63がスライドガラス62に固定されて、スライドガラス62とカバーガラス63との間の隙間を一定にすることが可能とされている。
特開2002−350739号公報
顕微鏡により検体を観察する際には、検鏡プレート61のスライドガラス62の上面62aに試料が載せられる。
しかしながら、検鏡プレート61では、スライドガラス62の上面62aに凹部62bが形成されている。よって、スライドガラス62の上面62aに試料が多量に載せられたり、凹部62b近傍に試料が載せられた場合には、スライドガラス62の凹部62bとカバーガラス63の凸部63bとの嵌合部分の隙間に試料が入り込むことがあった。
嵌合部分の隙間への試料の侵入は、例えば一定面積の視野にある物体の数を求める場合には問題とはならないが、一定量の試料溶液中の物体の数を求める場合には、その数が変化し、問題となることがあった。
さらに、検鏡プレート61では、スライドガラス62の凹部62bをカバーガラス63の凸部63bに入り込ませ嵌合させているが、この嵌合状態が不十分なことがあり、スライドガラス62とカバーガラス63との間の隙間が一定とならないことがあった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、スライドガラスとカバーガラスとが一体化されており、カバーガラスのスライドガラスからの脱落が防止されており、スライドガラスとカバーガラスとの間の間隔が確実に一定とされている検鏡プレートを提供することにある。
第1の発明は、スライドガラスとカバーガラスとが一体化されている検鏡プレートであって、スライドガラスの一面に、支持部およびスライドガラスに連なる基端と基端とは反対側の先端とを有する凸部が形成されており、カバーガラスに、カバーガラスの両面を貫通している孔部が形成されており、凸部がカバーガラスの一方面から孔部に挿入されており、かつ凸部の先端が、孔部を越えてカバーガラスの他方面に至っており、支持部によりカバーガラスが一方面で支持されて、スライドガラスに対してカバーガラスが一定の間隔を空けられており、かつ凸部の先端部分がカバーガラスの他方面に固定されていることを特徴とする。
第2の発明は、スライドガラスとカバーガラスとが一体化されている検鏡プレートであって、スライドガラスの一面に、スライドガラスに連なる基端と基端とは反対側の先端とを有する凸部が形成されており、カバーガラスに、カバーガラスの両面を貫通している孔部が形成されており、凸部が、カバーガラスの一方面から孔部に挿入されており、かつ凸部の先端が、孔部を越えてカバーガラスの他方面に至っており、カバーガラスの他方面側において、凸部の先端に、少なくとも一部が孔部の開口縁の外側に至っている係止部が形成されていることを特徴とする。
第2の発明に係る検鏡プレートのある特定の局面では、スライドガラスの凸部が形成されている面側に支持部が形成されており、該支持部によりカバーガラスが一方面で支持されて、スライドガラスに対してカバーガラスが一定の間隔を空けられていることを特徴とする。
第2の発明に係る検鏡プレートのさらにある特定の局面では、支持部は凸部に形成されている。
第2の発明に係る検鏡プレートの他の特定の局面では、凸部は、基端から孔部内に挿入されている部分にかけて連続的および/または段階的に径が小さくされており、孔部は、凸部の基端部分の径よりも径が小さくされており、カバーガラスの孔部の周縁の少なくとも一部が凸部に当接されており、該凸部の当接部分が支持部を構成している。
第1の発明に係る検鏡プレートでは、支持部によりカバーガラスが一方面で支持されて、スライドガラスに対してカバーガラスが一定の間隔を空けられているので、スライドガラスとカバーガラスとの間隔を高精度に一定にすることができる。よって、例えば試料中の細胞数や微細粒子の数などを求める際に、これらの数を高精度に測定することができる。さらに、凸部の先端部分がカバーガラスの他方面に固定されているので、カバーガラスがスライドガラスから脱落するおそれがない。
第2の発明に係る検鏡プレートでは、カバーガラスの他方面側において、凸部の先端に、少なくとも一部が孔部の開口縁の外側に至っている係止部が形成されているため、カバーガラスがスライドガラスから脱落するおそれがない。さらに、使用する際に、例えば板状の部材などをスライドガラスとカバーガラスとの間に入り込ませることで、容易にスライドガラスとカバーガラスとの間の間隔を一定にすることができる。
スライドガラスの凸部が形成されている面側に支持部が形成されており、該支持部によりカバーガラスが一方面で支持されて、スライドガラスに対してカバーガラスが一定の間隔を空けられている場合には、スライドガラスとカバーガラスとの間隔を高精度に一定にすることができる。よって、例えば試料中の細胞数や微細粒子の数などを求める際に、これらの数をより一層高精度に測定することができる。さらに、スライドガラスの支持部の高さを変更することで、スライドガラスとカバーガラスとの間隔を適宜設定することができる。
支持部が凸部に形成されていると、スライドガラスとカバーガラスとの間隔を容易に一定にすることができる。
凸部は、基端から前記孔部内に挿入されている部分にかけて連続的および/または段階的に径が小さくし、孔部は、凸部の基端部分の径よりも径が小さくすると、カバーガラスの孔部の周縁の少なくとも一部が凸部に当接される。よって、スライドガラスとカバーガラスとの間隔を一定にすることができる。さらに、スライドガラスの凸部およびカバーガラスの孔部の形状または大きさを変更することで、スライドガラスとカバーガラスとの間隔を適宜設定することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る検鏡プレートを正面断面図で示す。図2(a)に、第1の実施形態に係る検鏡プレートにおいて、スライドガラスとカバーガラスとが組み立てられる前の状態を斜視図で示し、図2(b)に、組み立てられた後の状態を斜視図で示す。
図1及び図2(a)に示されているように、検鏡プレート1では、長方形のプレート状のスライドガラス2と、カバーガラス3とが対向し合うように構成されている。スライドガラス2及びスライドガラス3は、長さ方向と幅方向を有する。スライドガラス2及びスライドガラス3の幅方向の寸法は同じであり、長さ方向の寸法がスライドガラス2に対してカバーガラス3が小さくされている。カバーガラス3スライドガラス2とカバーガラス3を構成する材料としては、特に限定されないが、合成樹脂、ガラス等が挙げられる。
上記合成樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、またはPMMA(ポリメチルメタクリレート)などのアクリル系樹脂やポリスチレンなどを用いることができる。もっとも、スライドガラス2及びカバーガラス3は、透明な合成樹脂材料で構成することが必要である。スライドガラス2及びカバーガラス3は、異なる材料で構成されてもよい。
スライドガラス2の上面2aには、複数の凸部4〜7が形成されている。4つの凸部4〜7は、スライドガラス2に連なる基端4a〜7aと、基端4a〜7aとは反対側の先端4b〜7bとをそれぞれ有する。凸部4〜7は、スライドガラス2のカバーガラス3と対向し合う領域の四隅近傍に位置している。他方、カバーガラス3の四隅近傍には、カバーガラス3の両面を貫通している4つの孔部8〜11が形成されている。
ここでは、凸部4と凸部5、凸部6と凸部7、孔部8と孔部9、及び孔部10と孔部11が、スライドガラス2及びカバーガラス3のそれぞれ長さ方向に並ぶように形成されている。また、凸部4と孔部8、凸部5と孔部9、凸部6と孔部10、及び凸部7と孔部11がそれぞれ対向し合うように配置されている。
他方、スライドガラス2の上面2aには、凸部4,6よりもスライドガラス2の長さ方向外側において、スライドガラス2の幅方向に延ばされており、スライドガラス2の向い合う両側面2b,2cに至る支持部12が形成されている。また、凸部5,7よりもスライドガラス2の長さ方向外側において、スライドガラス2の幅方向に延ばされており、スライドガラス2の向い合う両側面2b,2cに至る支持部13が形成されている。支持部12,13は、スライドガラス2のカバーガラス3と対向し合う領域に形成されている。
支持部12,13は同じ高さd1を有し、該支持部12,13の先端によりカバーグラス3が支持されている。よって、検鏡プレート1のスライドガラス2とカバーガラス3との間隔が一定距離d1に保たれている。なお、支持部12,13は、スライドガラス2に対してカバーガラス3が一定間隔に保たれるように構成されれば、他の形状であってもよい。
スライドガラス2の凸部4〜7の先端4b〜7b部分は、それぞれ対向するカバーガラス3の孔部8〜11に挿入され、孔部8〜11を越えて、カバーガラス3の上面3aに至っている。凸部4〜7の先端4b〜7bには、孔部8〜11に比べて大きな横断面積を有する略円板形状の係止部がそれぞれ形成されている。よって、この係止部によりカバーガラス3のスライドガラス2からの脱落が防がれている。なお、図1には、凸部4,5の係止部4c,5cのみが図示されているが、他の凸部6,7の先端6b,7bにも同様の係止部が形成されている。
また、第1の実施形態においては、上記係止部4c,5cがカバーガラス3の上面3aに固定されている。従って、カバーガラス3のスライドガラス2からの脱落が確実に防がれている。よって、本実施形態に係る検鏡プレート1は、本願の第1の発明に相当する。なお、上記係止部4c,5cは、カバーガラス3の上面3aに固定されていればよく、円板状以外の他の形状であってもよい。
なお、上記係止部4c,5cは、カバーガラス3の上面3aに固定されていなくてもよい。その場合には、検鏡プレート1は本願第2の発明の実施形態に相当することとなる。上記係止部4c,5cがカバーガラス3の上面3aに固定されていない場合には、係止部4c,5cは、少なくとも一部が孔部8,9の開口縁の外側に至るようにする。すなわち、係止部4c,5cは、孔部8,9より抜け落ちない形状であれば限定されず、より好ましくは、孔部8,9に比べて大きな横断面積を有する形状とするとよい。
また、支持部12,13をスライドガラス2の上面2aに形成することなく、他の部材を用いてスライドガラス2に対してカバーガラス3が一定間隔に保たれるように構成してもよい。もっとも、スライドガラス2の上面2aに支持部12,13が形成されている場合には、スライドガラス2とカバーガラス3との間隔をより一層容易に一定にすることができる。
第1の実施形態に係る検鏡プレート1の製造方法を、図2(a)および図2(b)を用いて詳細に説明する。
検鏡プレート1を構成するにあたっては、図2(a)に示されているように、先ず、上面2aに凸部4〜7および支持部12,13が形成されているスライドガラス2を用意する。さらに、孔部8〜11が形成されているカバーガラス2を用意する。
ここでは、スライドガラス2の凸部4〜7の形状は略円錐台形状とされており、上述した孔部8,9に比べて大きな横断面積を有する係止部4c,5cは形成されていない。すなわち、検鏡プレート1を組み立てる前の段階では、凸部4〜7は、孔部8〜11に挿入され得るよう構成されている。凸部4,5の先端4b,5b部分には、後に係止部4c,5cを形成するための余長部分が設けられている。この凸部4〜7の形状は、凸部4〜7が孔部8〜11に挿入され得る形状であれば、特に限定されないが、凸部4〜7の孔部8〜11への挿入を容易とするためには、略円錐形状または略円錐台形状とするとよい。
次に、カバーガラス3の孔部8〜11をスライドガラス2の凸部4〜7に対して位置合わせをし、その状態でカバーガラス3とスライドガラス2とを近づける。凸部4〜7の先端4b〜7bより、凸部4〜7をそれぞれ対向する孔部8〜11に挿入する。
スライドガラス2とカバーガラス3とが組み立てられると、図2(b)に示されているように、カバーガラス3は、スライドガラス2の上面2aに形成されている支持部12,13の先端により支持されて、スライドガラス2とカバーガラス3との間隔が一定距離d1に保たれる。また、スライドガラスの凸部4〜7の先端4b〜7bは、カバーガラス3の孔部8〜11を越えて、カバーガラス3の上面3aより突出した状態とされている。
次に、カバーガラス3の上面3aより突出している凸部4〜7の先端4b〜7b部分を溶融して変形させ、固着する。先端4b,5b部分を変形させることにより、凸部4,5に、孔部8,9に比べて大きな横断面積を有する係止部4c,5cが形成される。
凸部4〜7の先端4b〜7b部分を変形させる方法としては、係止部が孔部8〜11より抜け落ちない形状とされれば、特に限定されず、ヒーターを用いて加熱する方法、高周波誘導加熱による方法、高周波誘電加熱による方法、超音波融着による方法、または溶剤による方法が挙げられる。なお、係止部は、接着剤等などの物質、または栓体などの他の部材を用いて構成されてもよく、先端4b〜7bにこれらの他の部材を固定して設けてもよい。
第1の実施形態では、スライドガラス2とカバーガラス3との対向し合う領域の四隅近傍に、凸部4〜7、および孔部8〜11を形成したが、カバーガラス3のスライドガラス2からの脱落を防止し、間隔を一定とし得る限り、凸部および孔部の形成箇所および設置個数は特に限定されない。凸部および孔部の形成箇所および設置個数は、スライドガラスとカバーガラスとの対向し合う領域内において、向い合う両端面近傍に少なくとも2つ以上形成するとよい。より好ましくは、本実施形態のように、スライドガラスとカバーガラスとの対向し合う領域の四隅近傍に4つ形成することが望ましい。
支持部12,13や他の部材によりカバーガラス3が支持されている場合には、図3に示されているように、スライドガラス2の凸部4〜7の基端4a〜7a部分の径Aは、孔部8〜11の径Bよりもわずかに小さくすることが好ましい。径A<径Bとされている場合には、検鏡プレート1を組み立てる際に、凸部4〜7を孔部8〜11に確実にかつ容易に挿入することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る検鏡プレートを図4に正面断面図で示す。
第2の実施形態に係る検鏡プレート21は、第1の実施形態に係る検鏡プレート1において、スライドガラス2の上面2aに支持部12,13が形成されておらず、凸部4〜7の形状が異なるのみの差異である。よって、検鏡プレート1と同様の構造を有するところは、同様の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では検鏡プレート21のスライドガラス22の上面22aに形成されている複数の凸部は、ほぼ同じ形状を有する。図4に示されているように、凸部23,24の基端23a,24aと先端23b,24bとの間には、基端23a,24aから距離d2離れた位置において、平面方向に内側に延びる段差xが設けられている。他方、孔部8,9の径は、凸部23,24の基端23a,24aの径よりも小さくされている。さらに、孔部8,9の径は、凸部23,24の上記段差x部分の内径とほぼ等しいか僅かに大きくされている。
よって、カバーガラス3の孔部8,9の周縁がスライドガラス22の凸部23,24に当接されており、この凸部23,24の当接部分すなわち上記段差x部分によりカバーガラス3が支持されている。よって、検鏡プレート21のスライドガラス22とカバーガラス3との間隔が一定距離d2に保たれている。
さらに、カバーガラス3の上面3a側において、凸部23,24の先端23b,24bには、孔部8,9に比べて大きな横断面積を有する略円柱形状の係止部23c,24cが形成されている。よって、係止部23c,24cにより、カバーガラス3のスライドガラス22からの脱落が防がれている。
第2の実施形態のように、スライドガラスの上面に形成される支持部は、凸部に形成されてもよい。すなわち、カバーガラス3の孔部8,9の周縁の少なくとも一部が、凸部23,24に当接されており、凸部23,24の当接部分が支持部を構成していてもよい。
支持部を凸部に形成するには、例えば第2の実施形態のように、凸部23,24の径を、基端23a,24aから孔部8,9内に挿入されている部分にかけて連続的および/または段階的に小さくし、かつ孔部8,9の径を、凸部23,24の基端23a,24a部分の径よりも小さくする。凸部23,24および孔部8,9が上記形状を有する場合には、カバーガラス3の孔部8,9の周縁が凸部23,24に当接されて、該当接部分によりカバーガラス3が支持されて、検鏡プレート21のスライドガラス22とカバーガラス3との間隔を一定距離にすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る検鏡プレートの正面断面図。 (a)および(b)は、本発明の第1の実施形態に係る検鏡プレートの製造方法を説明するための斜視図。 本発明の第1の実施形態に係る検鏡プレートの凸部と孔部の形状を説明するための部分切欠正面断面図。 本発明の第2の実施形態に係る検鏡プレートの正面断面図。 (a)および(b)は、従来の検鏡プレートの一例の製造方法を説明するための各正面断面図。 (a)および(b)は、従来の検鏡プレートの他の例の製造方法を説明するための各正面断面図。
符号の説明
1…検鏡プレート
2…スライドガラス
2a…上面
2b,2c…側面
3…カバーガラス
3a…上面
4〜7…凸部
4a〜7a…基端
4b〜7b…先端
4c,5c…係止部
8〜11…孔部
12,13…支持部
21…検鏡プレート
22…スライドガラス
22a…上面
23,24…凸部
23a,24a…基端
23b,24b…先端
23c,24c…係止部
A…凸部の基端部分の径
B…孔部の径
1…距離
2…距離
x…段差

Claims (5)

  1. スライドガラスとカバーガラスとが一体化されている検鏡プレートであって、
    前記スライドガラスの一面に、支持部および前記スライドガラスに連なる基端と基端とは反対側の先端とを有する凸部が形成されており、前記カバーガラスに、前記カバーガラスの両面を貫通している孔部が形成されており、
    前記凸部が、前記カバーガラスの一方面から前記孔部に挿入されており、かつ前記凸部の先端が、前記孔部を越えて前記カバーガラスの他方面に至っており、
    前記支持部により前記カバーガラスが前記一方面で支持されて、前記スライドガラスに対して前記カバーガラスが一定の間隔を空けられており、かつ前記凸部の先端部分が前記カバーガラスの他方面に固定されていることを特徴とする、検鏡プレート。
  2. スライドガラスとカバーガラスとが一体化されている検鏡プレートであって、
    前記スライドガラスの一面に、前記スライドガラスに連なる基端と基端とは反対側の先端とを有する凸部が形成されており、前記カバーガラスに、前記カバーガラスの両面を貫通している孔部が形成されており、
    前記凸部が、前記カバーガラスの一方面から前記孔部に挿入されており、かつ前記凸部の先端が、前記孔部を越えて前記カバーガラスの他方面に至っており、
    前記カバーガラスの他方面側において、前記凸部の先端に、少なくとも一部が前記孔部の開口縁の外側に至っている係止部が形成されていることを特徴とする、検鏡プレート。
  3. 前記スライドガラスの前記凸部が形成されている面側に支持部が形成されており、該支持部により前記カバーガラスが前記一方面で支持されて、前記スライドガラスに対して前記カバーガラスが一定の間隔を空けられていることを特徴とする、請求項2に記載の検鏡プレート。
  4. 前記支持部が前記凸部に形成されている、請求項1または3に記載の検鏡プレート。
  5. 前記凸部は、基端から前記孔部内に挿入されている部分にかけて連続的および/または段階的に径が小さくされており、前記孔部は、前記凸部の基端部分の径よりも径が小さくされており、
    前記カバーガラスの前記孔部の周縁の少なくとも一部が前記凸部に当接されており、該凸部の当接部分が前記支持部を構成している、請求項4に記載の検鏡プレート。
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