JP4396153B2 - デジタルアナログ放送受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,デジタル放送及びアナログ放送を切り替えて受信するデジタルアナログ放送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、世界的にデジタル放送が始まり、従来のアナログの放送だけでなく、デジタル放送も受信できるデジタルアナログ放送受信装置の開発が進んでいる。
【0003】
図7は、従来のデジタルアナログ放送受信装置の構成図であり、1はアンテナ、2は分配器、3はデジタルチューナ、4はアナログチューナ、5はアナログ映像処理部、6はDEMUX、7はビデオデコーダ、8はデジタルチューナ制御線、9はアナログ制御線、10はデジタル用OSD、11はデジタル側CPU、12はアナログ用OSD、13は切り替え回路、14はCPU間制御線、15はアナログ側CPU、16はリモコン受光器、17はリモコン送信装置である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
次に、図7を用いて、従来のデジタルアナログ放送受信装置の動作について説明する。アナログ側CPU15は、アナログチューナ4により有局判断処理を担当し、デジタルCPU11は、デジタルチューナ3による有局判断処理を担当する。アナログチューナ15による有局判断で無局と判断された場合、アナログ側CPU15は同チャネルについての有局判断処理の開始をデジタル側CPUに指示する。この指示によってデジタルチューナ3による有局判断処理が開始され、同チャネルがデジタル放送であれば、有局と判断されることになるから、選局チャネルがアナログ放送であっても自動的に判断してチャネル設定を行うことができる。
【0005】
最初に、デジタル放送を受信する場合を想定する。TV視聴者は、リモコン送信機17にて、所望のデジタル放送の番組を選択し、デジタルアナログ放送受信装置内のリモコン受光器16経由で、TV視聴者の所望するTV番組のCH番号を、アナログ側CPU15に伝え、アナログCPU側CPU15は、このCH番号をデジタルチューナ3に伝える。なお、この例では、リモコン受光器16が、アナログ側CPU15と接続されているが、CH情報をやりとりできるメカニズムがあれば、リモコン受光器16は、デジタル側CPU11と接続されていても良い。また、デジタル放送は、アンテナ1、分配器2経由で、デジタルチューナ3及びアナログチューナ4に到達する。アナログ側CPU15は、アナログチューナ4の状態を調べ、アナログ放送ではないと判断し、アナログ映像処理部5より後段のアナログの処理をストップする。
【0006】
一方、デジタル側CPU11は、デジタルチューナ3の状態を調べ、デジタル放送だと判断し、デジタルパケットを抽出するようにDEMUX6に指示、デジタル放送のビデオの再生処理を実行するようビデオデコーダ7に指示し、デジタル用OSD10は、TV番組のCH番号、タイトル名、主音声か副音声かの情報等をTV画面上にスーパーインポーズして表示する。
【0007】
次に、アナログ放送を受信する場合を想定する。この場合、デジタル側CPU11は、デジタルチューナ3の状態を調べ、デジタル放送でないと判断し、DEMUX6より後段のデジタルの処理をストップする。一方、アナログ側CPU15は、アナログチューナ4の状態を調べ、アナログ放送と判断し、アナログ映像処理部5によりビデオの再生処理が行われ、アナログ用OSD12によりTV番組のCH番号、主音声か副音声かの情報等をTV画面上にスーパーインポーズして表示する。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−218334号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデジタルアナログ放送受信装置では、アナログ用とデジタル用の2つのチューナ(チューナ1個毎に約5ドル)、分配器(約5ドル)、更にアナログ放送とデジタル放送用に2つのOSDも必要となり、コストアップという問題点があった。また、アナログ用のOSDとデジタル用のOSDでの表示画像の色合い、チャンネル番号等の表示位置が異なり、アナログとデジタルの視聴の切り替え時に視聴者はOSDの質感の悪さを感じるという問題があった。
【0010】
更に、アナログとデジタルの放送を頻繁に切り替えて視聴する等の操作を行った時、2つのCPU間の通信負荷が増える等の理由から片方のCPUがハングし、その際、他方のCPUがその通信の返答待ちで、2つのCPUが動作不能となり、アナログ放送とデジタル放送の両方が視聴できない問題が発生する可能性があった。
【0011】
また、デジタルとアナログ番組を選局する場合、視聴者はデジタル番組かアナログ放送かを意識して選局する必要があり、デジタルとアナログを意識させないシームレス選局ができなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明(請求項1)は、デジタル放送及びアナログ放送を受信するデジタルアナログチューナ、第1のCPU、第2のCPU、デジタル放送を可視情報に変換するデジタル再生部およびアナログ放送を可視情報に変換するアナログ再生部を備えたデジタルアナログ放送受信装置において、第1のCPUはデジタル放送の有局判断で有局と判断した場合にデジタル放送を可視情報へ変換するようデジタル再生部へ指示し、アナログ放送の有局判断で有局と判断した場合に第2のCPUへ通知し、この通知を受け取った第2のCPUはアナログ放送を可視情報へ変換するようアナログ再生部へ指示するようにしたものである。
【0013】
また、本発明(請求項2)は、請求項1記載のデジタルアナログ放送受信装置において、第1のCPUはアナログ放送の有局判断で有局と判断した場合にアナログ放送から可視情報への変換をアナログ再生部へ指示し、デジタル放送の有局判断で有局と判断した場合に第2のCPUへ通知し、この通知を受け取った第2のCPUはデジタル放送から可視情報への変換をデジタル再生部へ指示するようにしたものである。
【0014】
また、本発明(請求項3)は、デジタルアナログチューナの制御を第1のCPUか第2のCPUのどちらかを選択する切り替えスイッチを追加し、前記切り替えスイッチは第1のCPUからの制御すること行うようにしたものである。
【0015】
また、本発明(請求項4)は、デジタルアナログチューナの制御を第1のCPUか第2のCPUのどちらかを選択する切り替えスイッチを追加し、前記切り替えスイッチは第1のCPUからの制御することを行うようにしたものである。
【0016】
また、本発明(請求項5)は、デジタル放送及びアナログ放送の全番組の周波数情報を格納する全CH管理部を追加し、オートスキャン時に第1のCPUは第2のCPUに対して切り替えスイッチの向きを第2のCPUに切り替えてアナログのオートスキャンの指示を行い、このオートスキャンされたアナログ放送の周波数情報を前記全CH管理部に格納し、通常番組選択時に第1のCPUは視聴者が所望するチャンネル番号に対応する周波数情報を前記CH管理部から入手し、デジタル放送の場合はデジタルアナログチューナに対して周波数設定を行い、アナログ放送の場合は前記第2のCPUに対して周波数設定の指示を行い、前記第2のCPUはデジタルアナログチューナに対して周波数設定を行うようにしたものである。
【0017】
また、本発明(請求項6)は、全CH管理部に格納されているアナログ及びデジタルのチャンネル番号、タイトル名及び主音声か副音声等の情報を可視情報として表示するOSDを追加したことを行うようにしたものである。
【0018】
また、本発明(請求項7及び請求項8)は、第1のCPUがハングした時、第2のCPUは切り替えスイッチの向きを第2のCPUに切り替えて、デジタルアナログチューナに対して周波数設定を行うようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の形態1によるデジタルアナログ放送受信装置を示す図である。図1において、図7と同一符号は同一又は相当部分である。図7に示した従来のデジタルアナログ放送受信装置との違いは、分配器、デジタルチューナ及びアナログチューナをデジタルアナログチューナ18に置き換え、デジタル用OSD及びアナログ用OSDを単一のOSD10に置き換え、デジタルアナログチューナ18及びOSD10をデジタル側CPU11にて制御するように変更した点である。
【0020】
上記のように構成された本実施の形態1によるデジタルアナログ放送受信装置の動作を以下に説明する。
【0021】
最初に、デジタル放送を受信する場合を想定する。この場合、デジタル放送は、アンテナ1経由で、デジタルアナログチューナ18に到達し、以下の処理が行われる。
【0022】
(1)デジタル側CPU11は、デジタルアナログチューナ18の状態を調べ、デジタル放送と判断する。
【0023】
(2)デジタル側CPU11は、アナログ側CPU15に、デジタル放送である旨を伝える。
【0024】
(3)アナログ側CPU15は、アナログ映像処理部5より後段のアナログの処理をストップする。
【0025】
(4)デジタル側CPU11は、デジタルパケットを抽出するようにDEMUXに6に指示、デジタル放送のビデオの再生処理を実行するようビデオデコーダ7に指示する。
【0026】
(5)OSD10は、TV番組のチャンネル番号、タイトル名、主音声か副音声かの情報等をTV画面上にスーパーインポーズして表示する。
【0027】
次に、アナログ放送を受信する場合を想定する。この場合、アナログ放送は、アンテナ1経由で、デジタルアナログチューナ18に到達し、以下の処理が行われる。
【0028】
(6)デジタル側CPU11は、デジタルアナログチューナ18の状態を調べ、アナログ放送と判断する。
【0029】
(7)デジタル側CPU11は、アナログ側CPU15に、アナログ放送である旨を伝える。
【0030】
(8)デジタル側CPU11は、DEMUX6及びビデオデコーダ7の処理をストップする。
【0031】
(9)アナログ側CPU15は、アナログ映像処理部5にビデオの再生処理を指示する。
【0032】
(10)OSD10は、TV番組のチャンネル番号、主音声か副音声かの情報等をTV画面上にスーパーインポーズして表示する。
【0033】
このように本発明の実施の形態1では、アナログ用とデジタル用の2つのチューナ及び分配器を単一のデジタルアナログチューナに置き換えるたから、チューナを一つ減らすことにより約5ドルを減少、分配器を削除することにより5ドル減少することができ、単一のOSDを備えたから、アナログ用のOSDとデジタル用のOSDで、表示画像の色合い、チャンネル番号等の表示位置が異なり、アナログとデジタルの視聴の切り替え時に視聴者はOSDの質感の悪さを感じるという問題を防止できる。
【0034】
(実施の形態2)
図2は本発明の形態2によるデジタルアナログ放送受信装置を示す図である。図2において、図1と同一符号は同一又は相当部分である。本発明の形態1によるデジタルアナログ放送受信装置との違いは、図1では、双方向のCPU制御線14にて、デジタル側CPU11とアナログ側CPU15が制御情報を交換していたのに対し、図2では、マスターCPU18が単方向のCPU制御線にて、スレーブCPU12を制御する変更を加えたことと、デジタルアナログチューナ18を制御するCPUを切り替えるための切り替えスイッチ19を備えたことである。図5はマスターCPUでチューナを制御する状態を示す図であり、図6はスレーブCPUでチューナを制御する状態を示す図である。
【0035】
上記のように構成された本実施の形態2によるデジタルアナログ放送受信装置の動作を以下に説明する。
【0036】
なお、本発明の形態1では、デジタル側CPU11とアナログ側CPU15が双方向に通信していたため、片方のCPUがハングしてしまった場合、他方のCPUも通信の返答(ACK)待ちで、処理が止まってしまうこともあり、片方のCPUは動いているがデジタル放送とアナログ放送の両方が視聴できないという問題の回避はなされていなかったので、この回避ポイントも踏まえて説明する。
【0037】
最初に、デジタル放送を受信する場合を想定する。この場合、デジタル放送は、アンテナ1経由で、デジタルアナログチューナ18に到達し、以下の処理が行われる。
【0038】
(1)マスター側CPU18は、切り替えスイッチ19に対して、デジタルアナログチューナ18とのチューナ制御線の接続をマスターCPU18側に切り替えるように指示する。切り替えスイッチは19は、図5で示されるように、マスターCPU18のみがデジタルアナログチューナと通信できるようになる。
【0039】
(2)マスターCPU18は、デジタルアナログチューナの18の状態を調べ、デジタル放送と判断する。
【0040】
(3)マスター側CPU18は、切り替えスイッチ19に対して、デジタルアナログチューナ18とのチューナ制御線の接続をスレーブCPU12側に切り替えるように指示する。切り替えスイッチは19は、図6で示されるように、スレーブCPU12のみがデジタルアナログチューナと通信できるようになる。
【0041】
(4)マスター側CPU18は、アナログ映像処理部5より後段のアナログの処理をストップする。
【0042】
(5)スレーブCPU12は、デジタルパケットを抽出するようにDEMUXに6に指示、デジタル放送のビデオの再生処理を実行するようビデオデコーダ7に指示する。
【0043】
(6)OSD10は、TV番組のチャンネル番号、タイトル名、主音声か副音声かの情報等をTV画面上にスーパーインポーズして表示する。
【0044】
次に、アナログ放送を受信する場合を想定する。この場合、アナログ放送は、アンテナ1経由で、デジタルアナログチューナ18に到達し、以下の処理が行われる。
【0045】
(7)マスター側CPU18は、切り替えスイッチ19に対して、デジタルアナログチューナ18とのチューナ制御線の接続をマスターCPU18側に切り替えるように指示する。
【0046】
(8)マスターCPU18は、デジタルアナログチューナの18の状態を調べ、アナログ放送と判断する。
【0047】
(9)マスターCPU18は、スレーブCPU12に対して、デジタルの処理ストップの指示を行う。
【0048】
(10)スレーブCPU12は、DEMUX6及びビデオデコーダ7の処理をストップする。
【0049】
(11)マスターCPU18は、アナログ映像処理部5にビデオの再生処理を指示する。
【0050】
(12)OSD10は、TV番組のチャンネル番号、主音声か副音声かの情報等をTV画面上にスーパーインポーズして表示する。
【0051】
ここで、例えば、スレーブCPUがハングした場合を考える。この時、デジタル放送を視聴する場合は、(5)の処理ができないため、デジタル放送は視聴できないが、マスターCPU18は動作可能であるので、(11)の処理は可能であり、アナログ放送は、視聴可能である。TV視聴者は、全く視聴できない場合は、非常するに不快であるが、少なくともアナログ放送だけでも視聴できる場合は、その不満は激減する。
【0052】
このように本発明の実施の形態2では、マスターCPUが単方向のCPU制御線にて、スレーブCPUを制御する変更を加えたことと、デジタルアナログチューナを制御するCPUを切り替えるための切り替えスイッチを備えたから、片方のCPUは動いている場合のデジタル放送とアナログ放送の両方が視聴できないという問題を回避することができる。
【0053】
(実施の形態3)
図3は本発明の形態3によるデジタルアナログ放送受信装置を示す図である。図3において、図2と同一符号は同一又は相当部分である。本発明の形態2によるデジタルアナログ放送受信装置との違いは、図2では、マスターCPU18は、スレーブCPU制御とアナログ放送制御を行い、スレーブCPU12はデジタル放送制御を行っていたが、図3では、マスターデジタルCPU21がスレーブアナログCPU制御及びデジタル放送制御を行い、スレーブアナログCPUはアナログ放送制御を行う。
【0054】
上記のように構成された本実施の形態3によるデジタルアナログ放送受信装置の動作は、マスターデジタルCPU21がスレーブアナログCPU制御及びデジタル放送制御を行い、スレーブアナログCPUはアナログ放送制御する以外は、本実施の形態2と同様である。
【0055】
ここで、例えば、スレーブアナログCPU22がハングした場合を考える。この時、アナログ放送を視聴する場合は、アナログ放送の再生処理ができないため、アナログ放送は視聴できないが、マスターデジタルCPU21は動作可能であるので、デジタル放送の再生処理は可能であり、デジタル放送は、視聴可能である。TV視聴者は、全く視聴できない場合は、非常に不快であるが、少なくともデジタル放送だけでも視聴できる場合は、その不満は激減する。
【0056】
このように本発明の実施の形態3では、マスターデジタルCPUが単方向のCPU制御線にて、スレーブアナログCPUを制御する変更を加えたことと、デジタルアナログチューナを制御するCPUを切り替えるための切り替えスイッチを備えたから、片方のCPUは動いている場合のデジタル放送とアナログ放送の両方が視聴できないという問題を回避することができる。
【0057】
(実施の形態4)
図4は本発明の形態4によるデジタルアナログ放送受信装置を示す図である。図4において、図3と同一符号は同一又は相当部分である。本発明の形態4によるデジタルアナログ放送受信装置との違いは、デジタルおよびアナログのいずれのチャンネル番号も全てデジタル側CPU11によって管理するための全CH管理部23を追加し、アナログ選局の指示もデジタル側CPU11がアナログ側CPU15に出す点と、デジタルアナログチューナの制御線は、アナログ側CPU15によって切り替える点である。
【0058】
上記のように構成された本実施の形態2によるデジタルアナログ放送受信装置の動作を以下に説明する。
【0059】
まず、デジタルアナログ放送受信装置の設置、あるいは必要に応じて、以下のような手順で、デジタル及びアナログのTV番組が存在する周波数とCH番号の対応表を作成する必要がある。
【0060】
(1)デジタルCPU11は、アナログCPU15に対して、切り替えスイッチ19をアナログ側CPUに切り替えるよう指示を行う。
【0061】
(2)アナログCPUは15は、オートスキャンを行い、アナログのCH番号の情報をCPU制御線14を介して、デジタル側CPU11に送る。
【0062】
(3)デジタル側CPU11は、このアナログCH情報を全CH管理部23を格納する。
【0063】
(4)デジタルCPU11は、アナログCPU15に対して、切り替えスイッチ19をデジタル側CPUに切り替えるよう指示を行う。
【0064】
(5)デジタルCPU11は、オートスキャンを行い、デジタルのCH番号の情報を全CH管理部23を格納する。
【0065】
このようにして、全てのデジタルおよびアナログチャンネル番号に関する情報が、全CH管理部23に格納される。
【0066】
例えば、アナログとデジタルCHが混在した放送のCHアップダウン選局を行う場合を考える。
【0067】
(6)デジタル側CPU11は、全CH管理部23に格納されているアナログ放送のCH情報から、アナログ番組の周波数の値を入手し、CPU間制御線14介し、アナログ側CPU15に送ることにより、アナログ選局を指示。
【0068】
(7)アナログ側CPU15は、切換制御線20をアナログ側に切り替え、デジタルアナログチューナ18を制御してアナログチャンネル選局を行う。
【0069】
(8)アナログチャンネルが存在すれば、アナログ側CPU15は、デジタル側CPU11に、そのことをCPU間制御線14を介して通知すると同時に音声多重放送の情報やClosed Captionの情報などOSD表示に必要な情報も通知する。デジタル側CPU11は、これらの情報をデジタル放送受信とアナログ放送受信のどちらの場合にも、OSD10にて高品位な画像を表示する。
【0070】
(9)前記(8)で、アナログチャンネルが存在しなければ、アナログ側CPU15は、デジタル/アナログ切換線をデジタル側に切り替え、そのことをCPU間制御線14を介してデジタル側CPU11に通知する。
【0071】
(10)デジタル側CPU11は、この通知を受け取ると、全CH管理部23に格納されているデジタルのCHの周波数を入手し、デジタルアナログチューナ18を制御してデジタルチャンネル選局を行う。
【0072】
(11)デジタルチャンネルが存在すれば、TV番組のチャンネル番号、タイトル名、主音声か副音声かの情報等をTV画面上に表示する。存在しなければ、「No Station Found」などのOSD表示を行う。
【0073】
上記のような処理により、視聴者はアナログとデジタルを意識することなく、CH選局が可能となる。また、もし万が一、デジタルCPU11がハングしたとしても、アナログCPU15により、アナログ放送の視聴は可能である。
【0074】
このように本発明の実施の形態4では、デジタルおよびアナログのいずれのチャンネル番号も全てデジタル側CPUによって管理するための全CH管理部23を追加し、アナログ選局の指示もデジタル側CPUがアナログ側CPUに出し、デジタルアナログチューナの制御線は、アナログ側CPUによって切り替えるようにしたから、デジタルとアナログを意識させないシームレス選局ができない問題を解決し、片方のCPUは動いている場合のデジタル放送とアナログ放送の両方が視聴できないという問題を回避することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、コストアップという問題点を回避でき、更にアナログ用のOSDとデジタル用のOSDでの表示画像の色合い、チャンネル番号等の表示位置が異なり、アナログとデジタルの視聴の切り替え時に視聴者はOSDの質感の悪さを感じるという問題を回避できるという効果がある。
【0076】
また、アナログとデジタルの放送を頻繁に切り替えて視聴する等の操作を行った時、2つのCPU間の通信負荷が増える等の理由から片方のCPUがハングし、その際、他方のCPUがその通信の返答待ちで、アナログ放送とデジタル放送の両方が視聴できない問題を回避できる効果がある。
【0077】
また、デジタルとアナログ番組を選局する場合、デジタルとアナログを意識させないシームレス選局ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデジタルアナログ放送受信装置の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態2によるデジタルアナログ放送受信装置の構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態3によるデジタルアナログ放送受信装置の構成を示す図
【図4】本発明の実施の形態4によるデジタルアナログ放送受信装置の構成を示す図
【図5】本発明の実施の形態2によるマスターCPUでチューナを制御する状態を示す図
【図6】本発明の実施の形態2によるスレーブCPUでチューナを制御する状態を示す図
【図7】従来のデジタルアナログ放送受信装置の構成を示す図
【符号の説明】
1 アンテナ
2 分配器
3 デジタルチューナ
4 アナログチューナ
5 アナログ映像処理部
6 DEMUX
7 ビデオデコーダ
8 デジタルチューナ制御線
9 アナログチューナ制御線
10 デジタル用OSD
11 デジタル側CPU
12 アナログ用OSD
13 切り替え回路
14 CPU制御線
15 アナログ側CPU
16 リモコン受光器
17 リモコン送信機
18 デジタルアナログチューナ
19 切り替えスイッチ
20 切り替え制御線
21 マスターデジタルCPU
22 スレーブアナログCPU
23 全CH管理部

Claims (3)

  1. デジタル放送及びアナログ放送を受信するデジタルアナログチューナと、
    デジタル放送及びアナログ放送の全番組の周波数情報を格納する全CH管理部と、
    前記デジタルアナログチューナの制御を後述する第1のCPUまたは後述する第2のCPUのどちらから行うかを前記第2のCPUからの切り替え制御に基いて選択する切り替えスイッチと、
    オートスキャン時には、前記切り替えスイッチの向きを前記第2のCPUに切り替えるよう前記第2のCPUに対して指示を行い、アナログ放送のオートスキャンをさせる旨の指示を行い、前記第2のCPUから受信したアナログ放送の周波数情報を前記全CH管理部に格納し、前記切り替えスイッチの向きを第2のCPUから第1のCPUに切り替えるよう前記第2のCPUに対して指示を行い、デジタル放送のオートスキャンを行いオートスキャンされたデジタル放送の周波数情報を前記全CH管理部に格納し、通常番組選択時には、視聴者が所望したチャンネル番号に対応する所望周波数情報を前記CH管理部から入手し、前記所望周波数情報に基いてデジタル放送の場合は前記デジタルアナログチューナに対してデジタルチャンネル選局を行いアナログ放送の場合は前記第2のCPUに対してアナログチャンネル選局の指示を行う第1のCPUと、
    オートスキャン時には、前記第1のCPUの指示に基いて前記切り替えスイッチの向きを第1のCPUから第2のCPUに切り替えさせ、アナログ放送のオートスキャンを行いオートスキャンされたアナログ放送の周波数情報を前記第1のCPUに送信し、前記切り替えスイッチの向きを前記第1のCPUに切り替えさせ、通常番組選択時には、前記第1のCPUの指示に基いて前記デジタルアナログチューナに対してアナログチャンネル選局を行う第2のCPUと、
    を有するデジタルアナログ放送受信装置。
  2. 前記全CH管理部に格納されているデジタル放送及びアナログ放送の周波数情報は、少なくともチャンネル番号、タイトル名及び主音声か副音声かの情報を含み、前記情報を可視情報として表示するOSDを更に有する請求項記載のデジタルアナログ放送受信装置。
  3. 前記第1のCPUがハングした場合は、前記第2のCPUは前記切り替えスイッチの向きを第1のCPUから第2のCPUに切り替えさせて、前記デジタルアナログチューナに対して周波数設定を行い、アナログ放送の視聴を可能とすることを特徴とした請求項記載のデジタルアナログ放送受信装置。
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