JP4396087B2 - 蓋材 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスバリア性を有する容器に装着して、内容物の変質を防ぐガスバリア性と酸素吸収性とを兼ね備えた蓋材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、酸素により変質しやすい内容物を収納する容器としては、金属、ガラス、バリア性合成樹脂などの容器に、金属製の蓋材が使用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば金属缶にネジ式の金属キャップを用いた容器は、内容物の保護性は良好であるが、内容物を外側から見ることが出来ず又外力により変形したときに復元性がなく外観性が損なわれることがあった。また、ガラス壜に王冠を用いた場合には、リクローズ性に問題があった。また、ポリエチレンテレフタレートを二軸延伸ブロー成形したＰＥＴボトルや多層ボトルなどには、螺合や咬合によるキャップ形式の蓋材が使用され、リクローズ性や液漏れ防止効果については良好であるが、酸素に対するバリア性が不十分なことがあった。これを改善する蓋材（１００）としては、例えば図４に示すように、インナー封止リング（１１４）（外周面を容器の口頸部の内周面に密着）の内側の天板（１１０）下面に、ガスバリア性積層フィルム（３００）をインサート射出成形法により一体化したものがあるが、容器（２００）と蓋材（１００）との嵌合部の酸素透過防止が不十分なことがあった。
【０００４】
本発明は、上述の従来の蓋材の問題を解決したものであり、ガスバリア性と酸素吸収性とを兼ね備えた蓋材を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第１の発明は、ガスバリア性を有するボトル状容器の口頸部に装着するキャップ形式の合成樹脂からなる蓋材であって、前記蓋材の天板の前記ボトル状容器の口頸部の口部との対向位置に、酸素吸収シート収納孔を設けて酸素吸収シートを固着し、該酸素吸収シート収納孔の下端内周に係着リングを設けて該酸素吸収シートを係着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて前記天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルムを固着したことを特徴とする蓋材である。
【０００６】
次に、本発明の第２の発明は、ガスバリア性を有するカップ状容器の周壁上端外周に周設するフランジの上面に、蓋材の周壁上端外周に周設するフランジの下面を剥離可能に熱融着する合成樹脂からなる落し蓋形式の蓋材であって、前記蓋材の周壁下端内側に内設する天板に、酸素吸収シート収納孔を設けて酸素吸収シートを固着し、該酸素吸収シート収納孔の下端内周に係着リングを設けて該酸素吸収シートを係着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて前記天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルムを固着したことを特徴とする蓋材である。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の蓋材及びその製造方法の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。
図１は、本発明の一実施形態のキャップ形式の蓋材を、ボトル状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。図２は、本発明の他の一実施形態の落し蓋形式の蓋材を、カップ状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。図３（ａ）は、本発明のキャップ形式の蓋材の一実施形態の製造方法において、雌型の所定キャビティ面にバリア性積層フィルムを仮固着した状態を示す説明図であり、（ｂ）は、雄型の所定キャビティ面に酸素吸収シートを仮固着した状態を示す説明図である。
【０００９】
一実施形態の蓋材（１００）は、図１に示すように、ガスバリア性を有するボトル状容器（２００）の口頸部（２１０）に装着するポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系合成樹脂からなるキャップ形式の蓋材であり、蓋材の天板（１１０）のボトル状容器（２００）の口頸部（２１０）の口部との対向位置に、酸素吸収シート収納孔（１１１）を設けて酸素吸収シート（４００）を固着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルム（３００）を固着するものである。このガスバリア性積層フィルム（３００）は、例えば図１に示すように、（上方側）基材層（３１０）／印刷層（３２０）／ガスバリア層（３３０）（下方側）構成からなる積層フィルムを用いるものであるが、この構成に限るものではなく、蓋材の材質と熱融着性をもちガスバリア性を有する積層フィルムなら良い。また、酸素吸収シート収納孔の下端内周に、酸素吸収シートを係着する係着リング（１１２）を設け、天板下面には、容器の口頸部の天面に密着するコンタクト封止リング（１１３）を設けるものである。封止リングとしては、コンタクト封止リングの他に、インナー封止リング（外周面を容器の口頸部の内周面に密着）やアウター封止リング（内周面を容器の口頸部の外周面に密着）なども使用することができる。
【００１０】
上述のキャップ形式の蓋材の製造方法は、前もって、図３（ａ）に示す雌型（７１０）の天板上面形成キャビティ面（７１１）に、蓋材材質と熱融着するガスバリア性積層フィルム（３００）を、バキューム法、静電気接着法、接着剤法などにより仮固着（成形時だけ固着）し、かつ、図３（ｂ）に示す雄型（７２０）の天板下面形成キャビティ面（７２１）に、酸素吸収シート（４００）を雌型と同様に仮固着して、雌型と雄型を型締め後、キャビティ（雌型と雄型との間の空間）内へゲート（溶融樹脂を射出する湯口）より蓋材の材質の溶融樹脂を射出して、蓋材を成形すると同時に、ガスバリア性積層フィルム及び酸素吸収シートと一体化又は係着して、蓋材の天板上にガスバリア性積層フィルムを、天板の酸素吸収シート収納孔に酸素吸収シートを固着して、本実施形態の蓋材を作製するものである。
【００１１】
また、他の一実施形態の蓋材（５００）は、図２に示すように、ガスバリア性を有するカップ状容器（６００）の周壁（６１０）上端外周に周設するフランジ（６２０）の上面に、蓋材の周壁（５２０）上端外周に周設するフランジ（５３０）の下面を剥離可能に熱融着するポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系合成樹脂からなる落し蓋形式の蓋材であり、蓋材の周壁（５２０）下端内側に内設する天板（５１０）に、酸素吸収シート収納孔（５１１）を設けて酸素吸収シート（４００）を固着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルム（３００）を固着するものである。このガスバリア性積層フィルムは、例えば図２に示すように、（上方側）基材層（３１０）／印刷層（３２０）／ガスバリア層（３３０）（下方側）構成からなる積層フィルムを用いるものであるが、この構成に限るものではなく、蓋材の材質と熱融着性を有しガスバリア性をもつ積層フィルムなら良い。また、酸素吸収シート収納孔の下端内周に、酸素吸収シートを係着する係着リング（５１２）を設けるものである。
【００１２】
上述の落し蓋形式の蓋材の製造方法は、前述したキャップ形式の蓋材と同様であり、前もって、雌型の天板上面形成キャビティ面に、ガスバリア性積層フィルムを仮固着し、かつ、雄型の天板下面形成キャビティ面に酸素吸収シートを仮固着して、インサート射出成形法で蓋材を成形すると同時に、天板の酸素吸収シート収納孔に酸素吸収シートを一体化して固着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて天板の上面全体にガスバリア性積層フィルムを一体化して固着するものである。
【００１３】
本発明の蓋材は、天板の上面全体にガスバリア性積層フィルムが固着し、天面の酸素吸収シート収納孔に酸素吸収シートが固着しているため、内容物を収納した容器に本発明の蓋材を装着して容器を封止すると、外部からの酸素透過は、ガスバリア性積層フィルムが防ぎ、容器内のヘッドスペース中の酸素は、酸素吸収シートが吸収する。このため、本発明の蓋材は、内容物の変質を防ぐ保護性が良好である。つまり、本発明の蓋材は、ガスバリア性と酸素吸収性とを兼ね備えた蓋材である。
【００１４】
【発明の効果】
本発明の蓋材は、食品を中心に、薬品、トイレタリーなどの幅広い分野のボトル状又はカップ状の容器に使用でき、天板に固着するガスバリア性積層フィルムと酸素吸収シートにより、ガスバリア性と酸素吸収性とを兼ね備えた蓋材であり、本発明の蓋材を容器に装着すると、容器に収容する内容物の変質を防ぐ保護性が良好である。
【００１５】
また、本発明の蓋材は、インサート射出成形法で製造することができ、蓋材の成形と同時に、ガスバリア性積層フィルムと酸素吸収シートを天板に固着することができ、製造の合理化及びコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態のキャップ形式の蓋材を、ボトル状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。
【図２】本発明の他の一実施形態の落し蓋形式の蓋材を、カップ状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。
【図３】（ａ）は、雌型の所定キャビティ面にバリア性積層フィルムを仮固着した状態を示す説明図であり、（ｂ）は、雄型の所定キャビティ面に酸素吸収シートを仮固着した状態を示す説明図である。
【図４】従来の一例のキャップ形式の蓋材を、ボトル状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。
【符号の説明】
１００，５００……蓋材
１１０，５１０……天板
１１１，５１１……酸素吸収シート収納孔
１１２，５１２……係着リング
１１３……コンタクト封止リング
１１４……インナー封止リング
１２０，５２０，６１０……周壁
１２１……雌ネジ
２００，６００……容器
２１０……口頸部
２１１……雄ネジ
３００……ガスバリア性積層フィルム
３１０……基材層
３２０……印刷層
３３０……バリア層
４００……酸素吸収シート
５３０，６２０……フランジ
５３１……開封つまみ
７１０……雌型
７１１……天板上面形成キャビティ面
７１２，７２１……周壁形成キャビティ面
７２０……雄型
７２１……天板下面形成キャビティ面
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスバリア性を有する容器に装着して、内容物の変質を防ぐガスバリア性と酸素吸収性とを兼ね備えた蓋材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、酸素により変質しやすい内容物を収納する容器としては、金属、ガラス、バリア性合成樹脂などの容器に、金属製の蓋材が使用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば金属缶にネジ式の金属キャップを用いた容器は、内容物の保護性は良好であるが、内容物を外側から見ることが出来ず又外力により変形したときに復元性がなく外観性が損なわれることがあった。また、ガラス壜に王冠を用いた場合には、リクローズ性に問題があった。また、ポリエチレンテレフタレートを二軸延伸ブロー成形したＰＥＴボトルや多層ボトルなどには、螺合や咬合によるキャップ形式の蓋材が使用され、リクローズ性や液漏れ防止効果については良好であるが、酸素に対するバリア性が不十分なことがあった。これを改善する蓋材（１００）としては、例えば図４に示すように、インナー封止リング（１１４）（外周面を容器の口頸部の内周面に密着）の内側の天板（１１０）下面に、ガスバリア性積層フィルム（３００）をインサート射出成形法により一体化したものがあるが、容器（２００）と蓋材（１００）との嵌合部の酸素透過防止が不十分なことがあった。
【０００４】
本発明は、上述の従来の蓋材の問題を解決したものであり、ガスバリア性と酸素吸収性とを兼ね備えた蓋材を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第１の発明は、ガスバリア性を有するボトル状容器の口頸部に装着するキャップ形式の合成樹脂からなる蓋材であって、前記蓋材の天板の前記ボトル状容器の口頸部の口部との対向位置に、酸素吸収シート収納孔を設けて酸素吸収シートを固着し、該酸素吸収シート収納孔の下端内周に係着リングを設けて該酸素吸収シートを係着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて前記天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルムを固着したことを特徴とする蓋材である。
【０００６】
次に、本発明の第２の発明は、ガスバリア性を有するカップ状容器の周壁上端外周に周設するフランジの上面に、蓋材の周壁上端外周に周設するフランジの下面を剥離可能に熱融着する合成樹脂からなる落し蓋形式の蓋材であって、前記蓋材の周壁下端内側に内設する天板に、酸素吸収シート収納孔を設けて酸素吸収シートを固着し、該酸素吸収シート収納孔の下端内周に係着リングを設けて該酸素吸収シートを係着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて前記天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルムを固着したことを特徴とする蓋材である。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の蓋材及びその製造方法の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。
図１は、本発明の一実施形態のキャップ形式の蓋材を、ボトル状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。図２は、本発明の他の一実施形態の落し蓋形式の蓋材を、カップ状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。図３（ａ）は、本発明のキャップ形式の蓋材の一実施形態の製造方法において、雌型の所定キャビティ面にバリア性積層フィルムを仮固着した状態を示す説明図であり、（ｂ）は、雄型の所定キャビティ面に酸素吸収シートを仮固着した状態を示す説明図である。
【０００９】
一実施形態の蓋材（１００）は、図１に示すように、ガスバリア性を有するボトル状容器（２００）の口頸部（２１０）に装着するポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系合成樹脂からなるキャップ形式の蓋材であり、蓋材の天板（１１０）のボトル状容器（２００）の口頸部（２１０）の口部との対向位置に、酸素吸収シート収納孔（１１１）を設けて酸素吸収シート（４００）を固着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルム（３００）を固着するものである。このガスバリア性積層フィルム（３００）は、例えば図１に示すように、（上方側）基材層（３１０）／印刷層（３２０）／ガスバリア層（３３０）（下方側）構成からなる積層フィルムを用いるものであるが、この構成に限るものではなく、蓋材の材質と熱融着性をもちガスバリア性を有する積層フィルムなら良い。また、酸素吸収シート収納孔の下端内周に、酸素吸収シートを係着する係着リング（１１２）を設け、天板下面には、容器の口頸部の天面に密着するコンタクト封止リング（１１３）を設けるものである。封止リングとしては、コンタクト封止リングの他に、インナー封止リング（外周面を容器の口頸部の内周面に密着）やアウター封止リング（内周面を容器の口頸部の外周面に密着）なども使用することができる。
【００１０】
上述のキャップ形式の蓋材の製造方法は、前もって、図３（ａ）に示す雌型（７１０）の天板上面形成キャビティ面（７１１）に、蓋材材質と熱融着するガスバリア性積層フィルム（３００）を、バキューム法、静電気接着法、接着剤法などにより仮固着（成形時だけ固着）し、かつ、図３（ｂ）に示す雄型（７２０）の天板下面形成キャビティ面（７２１）に、酸素吸収シート（４００）を雌型と同様に仮固着して、雌型と雄型を型締め後、キャビティ（雌型と雄型との間の空間）内へゲート（溶融樹脂を射出する湯口）より蓋材の材質の溶融樹脂を射出して、蓋材を成形すると同時に、ガスバリア性積層フィルム及び酸素吸収シートと一体化又は係着して、蓋材の天板上にガスバリア性積層フィルムを、天板の酸素吸収シート収納孔に酸素吸収シートを固着して、本実施形態の蓋材を作製するものである。
【００１１】
また、他の一実施形態の蓋材（５００）は、図２に示すように、ガスバリア性を有するカップ状容器（６００）の周壁（６１０）上端外周に周設するフランジ（６２０）の上面に、蓋材の周壁（５２０）上端外周に周設するフランジ（５３０）の下面を剥離可能に熱融着するポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系合成樹脂からなる落し蓋形式の蓋材であり、蓋材の周壁（５２０）下端内側に内設する天板（５１０）に、酸素吸収シート収納孔（５１１）を設けて酸素吸収シート（４００）を固着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルム（３００）を固着するものである。このガスバリア性積層フィルムは、例えば図２に示すように、（上方側）基材層（３１０）／印刷層（３２０）／ガスバリア層（３３０）（下方側）構成からなる積層フィルムを用いるものであるが、この構成に限るものではなく、蓋材の材質と熱融着性を有しガスバリア性をもつ積層フィルムなら良い。また、酸素吸収シート収納孔の下端内周に、酸素吸収シートを係着する係着リング（５１２）を設けるものである。
【００１２】
上述の落し蓋形式の蓋材の製造方法は、前述したキャップ形式の蓋材と同様であり、前もって、雌型の天板上面形成キャビティ面に、ガスバリア性積層フィルムを仮固着し、かつ、雄型の天板下面形成キャビティ面に酸素吸収シートを仮固着して、インサート射出成形法で蓋材を成形すると同時に、天板の酸素吸収シート収納孔に酸素吸収シートを一体化して固着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて天板の上面全体にガスバリア性積層フィルムを一体化して固着するものである。
【００１３】
本発明の蓋材は、天板の上面全体にガスバリア性積層フィルムが固着し、天面の酸素吸収シート収納孔に酸素吸収シートが固着しているため、内容物を収納した容器に本発明の蓋材を装着して容器を封止すると、外部からの酸素透過は、ガスバリア性積層フィルムが防ぎ、容器内のヘッドスペース中の酸素は、酸素吸収シートが吸収する。このため、本発明の蓋材は、内容物の変質を防ぐ保護性が良好である。つまり、本発明の蓋材は、ガスバリア性と酸素吸収性とを兼ね備えた蓋材である。
【００１４】
【発明の効果】
本発明の蓋材は、食品を中心に、薬品、トイレタリーなどの幅広い分野のボトル状又はカップ状の容器に使用でき、天板に固着するガスバリア性積層フィルムと酸素吸収シートにより、ガスバリア性と酸素吸収性とを兼ね備えた蓋材であり、本発明の蓋材を容器に装着すると、容器に収容する内容物の変質を防ぐ保護性が良好である。
【００１５】
また、本発明の蓋材は、インサート射出成形法で製造することができ、蓋材の成形と同時に、ガスバリア性積層フィルムと酸素吸収シートを天板に固着することができ、製造の合理化及びコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態のキャップ形式の蓋材を、ボトル状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。
【図２】本発明の他の一実施形態の落し蓋形式の蓋材を、カップ状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。
【図３】（ａ）は、雌型の所定キャビティ面にバリア性積層フィルムを仮固着した状態を示す説明図であり、（ｂ）は、雄型の所定キャビティ面に酸素吸収シートを仮固着した状態を示す説明図である。
【図４】従来の一例のキャップ形式の蓋材を、ボトル状容器の口頸部に螺着したときの断面図である。
【符号の説明】
１００，５００……蓋材
１１０，５１０……天板
１１１，５１１……酸素吸収シート収納孔
１１２，５１２……係着リング
１１３……コンタクト封止リング
１１４……インナー封止リング
１２０，５２０，６１０……周壁
１２１……雌ネジ
２００，６００……容器
２１０……口頸部
２１１……雄ネジ
３００……ガスバリア性積層フィルム
３１０……基材層
３２０……印刷層
３３０……バリア層
４００……酸素吸収シート
５３０，６２０……フランジ
５３１……開封つまみ
７１０……雌型
７１１……天板上面形成キャビティ面
７１２，７２１……周壁形成キャビティ面
７２０……雄型
７２１……天板下面形成キャビティ面
Claims (2)
- ガスバリア性を有するボトル状容器の口頸部に装着するキャップ形式の合成樹脂からなる蓋材であって、前記蓋材の天板の前記ボトル状容器の口頸部の口部との対向位置に、酸素吸収シート収納孔を設けて酸素吸収シートを固着し、該酸素吸収シート収納孔の下端内周に係着リングを設けて該酸素吸収シートを係着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて前記天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルムを固着したことを特徴とする蓋材。
- ガスバリア性を有するカップ状容器の周壁上端外周に周設するフランジの上面に、蓋材の周壁上端外周に周設するフランジの下面を剥離可能に熱融着する合成樹脂からなる落し蓋形式の蓋材であって、前記蓋材の周壁下端内側に内設する天板に、酸素吸収シート収納孔を設けて酸素吸収シートを固着し、該酸素吸収シート収納孔の下端内周に係着リングを設けて該酸素吸収シートを係着し、かつ、前記酸素吸収シートに密着させて前記天板の上面全体に、ガスバリア性積層フィルムを固着したことを特徴とする蓋材。
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| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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