JP4395824B2 - ペットのための水分与飲み器 - Google Patents

Description

【０００１】
背景技術
本発明は、ペット用、特に犬用の携帯飲み器に関する。アメリカ合衆国及びヨーロッパの家庭の約４０パーセントがペットとして犬を飼っている。犬及び他のペット動物の食べ物、水及び世話の提供が、今日しばしば人間家族構成員に適用されるのと実質的に同じ精励をもって、なされている。犬及びその飼い主との間の強い感情的なきずなのために、犬は、たびたび気晴らし及び運動の周遊に連れられる。交わりに加えて、犬はまた、保護のために周遊に連れられる。これらの周遊中に、犬の食べ物及び水は重要である。容易に携帯可能で、過度のごみの散乱及び清掃なしに簡単に分与できる乾燥犬用食べ物が多く存在する。しかしながら、水は、しばしば問題になる。１本のボトルの水及びある形態のボールまたはカップは、犬に携帯水供給し、飲み水装置を提供するが、特にもし徒歩であれば、飲み水を犬に提供するためには、不便な方法である。このような方法は、こぼれやすいため、自動車で移動するのに、適していない。それ故、ディスペンサー及びサーバーが一体化した１つの使い易い装置で、十分な携帯可能な水の供給をもたらすことが、非常に望まれる。本発明は、そのような装置を提供する。
【０００２】
発明の概要
概略すると、本発明の分与飲み器は、容器の充填及び排出端部に取り外し可能な可撓弁を備える水容器を包含する。該容器は、飲み皿内に充填及び排出端部の傍にヒンジで装着され、折りたたまれた保存位置及び給仕位置の間で皿に対して移動可能である。折りたたまれた保存位置において、水容器は、皿の中にしまわれる。これによって、該皿は、容器の１部分及び可撓弁の周りに保護殻を形成する。給仕位置において、容器は、皿の上の傾斜した転回位置に対してピボット運動する。これによって、容器の可撓弁を通る水の排出が、飲み皿内に流れる。
【０００３】
取り外し可能な可撓弁は、伸長凹端壁に垂直に配置された伸長水出口スリット及び出口スリットに垂直な端壁から外側に突出した作動アームを備えた可撓端部を包含する。水容器が給仕位置に対してピボット運動すると、可撓弁上の作動アームは、飲み皿の低部に形成される据え付けの停止部材に接触する。給仕位置で水容器による分与飲み器を固定するとき、皿の重さで、可撓弁上の突出作動アームが飲み皿の停止部材で支えるようになり、端壁が可撓し、出口スリットがわずかに開くようになり、水容器への空気の進入で容器内外の圧力が等しくなる。スリットは、可撓位置であっても、雰囲気圧及び水の表面張力によって、水が皿の中へ通過しないような大きさに作られる。それによって、折りたたまれた保存位置において、漏出防止装置及び、保存位置において制御可能弁を提供する。
【０００４】
可撓弁の端壁を可撓性とすることで、給仕位置で出口スリットがわずかに開かれて固定されている間、水は、水容器をペットの飼い主が圧搾することで、可撓弁内のスリットを通して皿に排出される。水容器の圧搾を停止すると、容器からの皿への水の流れが停止する。それによって、容器から皿へ容易に制御可能で、計量可能な水流をもたらす。水容器は、便利にペットの飼い主の片手に握られるので、なるべくこぼさないで、水を含む飲み皿を、飲み易い位置で犬にたやすく差し出すことが可能である。犬が飲み終えたら、水容器は、保存位置に容易に折りたたまれ、容器が保護され、可撓弁が汚物から守られる飲み皿内の運搬位置に戻される。
【０００５】
持ち運び、保存に便利で、使い易い携帯可能なペット用水分与飲み器を提供することが本発明の主な目的である。
【０００６】
漏れを防止るするペット用の携帯可能な水分与飲み器を提供することが本発明のもう１つの目的である。
【０００７】
ダメージ防止で非常に衛生的である、携帯可能なペット用の水分与飲み器を提供することが本発明のさらにもう１つの目的である。
【０００８】
単純な構造で、製造し易い携帯可能なペット用の水分与飲み器を提供することが本発明のさらにもう１つの目的である。
【０００９】
本発明の上記及び他の目的は、添付図面と共に、以下の詳細な記載からすぐに明らかになる。
【００１０】
（発明を実施するための最良の形態）
図を詳細に参照すると、本発明の水分与飲み器１０は、水容器１２、飲み皿１４及び可撓弁組立体１６を包含する。水容器１２は、スパークレット、アローヘッド及びエビアンSparkletts, Arrowhead and Evianの名前で、スーパーマケットで大量市場の水製品として、市場に出されている０．５リットルサイズの従来型P.E.T.Eプラスチック水ボトルである。該容器は、柔軟なプラスチック材料で形成され、充填及び排出端部２０を画定する。該端部２０は、容器１２を充填し、空にするための可撓弁組立体１６の取り外し可能な付属部品を備えるために、可撓弁組立体１６上に形成された内ねじ２２と噛み合うように適合される外ねじをもたらす。容器１２はまた、低部に複数の環状リブ２４を備え、圧搾されている間に永久に変形することを防ぐ。
【００１１】
可撓弁組立体１６は、好ましくは、単一体構造であり、可撓熱塑性物質から射出成形され、筒状孔部２６を画定する。該孔部２６において、内ねじ２２は、水容器に対する弁組立体１６の取り外し可能な固定部で形成される。伸長円筒状ノズル部２８は、孔部から突出し、同時に孔部２６と流体的に連通され、可撓凹入端壁３０に到る。弁作動アーム３２は、端壁３０の周辺部に沿って形成され、該周辺部から外側に突出する。１対の横方向に突出する対向ヒンジピン３４は、孔部２６の前端部で弁組立体上に配置され、そこから放射状に突出し、以下に記載のように、水容器１２のピボット固定部を飲み皿内に備える。弁組立体の円筒ノズル部２８の壁の厚さは、好ましくは、約．０３０−．０８インチであり、端壁３０の厚さは、約．０２０−．０６０インチの範囲である。端壁３０は、好ましくは、約０．７５−１．５インチの範囲内で湾曲の半径を画定する凹形状である。水出口スリット３６は、端壁３０内で備えられる。出口スリット３６は、約．２５０−．６２５インチの長さで、より好ましくは、約．５０インチであり、端壁３０内に配置される。これによって、出口スリット３６は、前方に突出する作動アーム３２の底面に直角に延びるようになる。
【００１２】
飲み皿１４は、底壁３８及び側壁４０を有するトレー形状である。該壁は、底壁３８辺りで上に突出し、図１に示されるように折り曲げられた保存位置で、水容器１２の１部分とぴったりと嵌合するような輪郭を示す。利用者が、水容器１２を握り、図５及び図６に示されるように、給仕位置に水容器を動かすことが可能なように、側壁４０は、好ましくは、対向する凹入領域４２を画定する。飲み皿の端壁４４は、平面のプラットホームを備えるように、上げ部４４を画定する。該プラットホーム上で、水分与飲み器１０は、図１に見られるように、直立位置で保存され得る。側壁の伸長部である、飲み皿の前壁４６は、汚物から可撓弁組立体１６をかばうために、折られた保存位置の弁カバー辺りに延び、画定する。対向した孔４８は、前壁４６に近い側壁４０内に形成され、可撓弁組立体１６上にヒンジピン３４を収容し、飲み皿に対して、水容器１２のピボット固定部を備える。これによって、水容器は、図１に示される折り曲げられた保存位置と図５に示される給仕位置の間を移動可能になる。飲み皿１４は、さらに、図５に示されるように、皿の内床上に配置される直立停止部材５０を画定する。停止部材５０は、皿中に配置される。これにより、水容器１２が給仕位置にピボット運動すると、可撓弁組立体上の作動アーム３２は、飲み皿内で停止部材５０に接する。
【００１３】
使用中に、水分与飲み器１０は、即座に保存され、図１に示される折り曲げ保存位置に移動される。持ち紐５１は、好ましくは、図１にも示されるように、回遊旅行において、直立配置で装置１０を容易に運べるように備えられる。雰囲気圧及び端壁３０の内側にある水の表面張力と共に、スリットの形状及び可撓弁組立体内の端壁３０の凹部の結果として、水容器１２は、実質的には、反転位置においても、漏出しない。水容器１２を給仕位置まで持ち上げると、飲み皿の重みのよって、可撓弁組立体１６上の作動アームが飲み皿内の停止部材５０で支えるようになる。それによって、弁組立体の凹入端壁３０が内側に曲げられ、垂直に配置された水出口スリット５０をわずかに開ける。スリット３６のわずかな開口（図４参照）はによって、水容器への空気の進入を可能にし、容器内の真空集積が妨げられる。しかしながらスリットが、雰囲気圧及びスリット３６の内側にある水の表面張力によって水が通過するのには、十分な大きさではない。飲み皿１４に水流を起こすために、図５の参照数字に５２で識別される矢印で示されるように、水容器を圧搾する必要がある。飲み皿に放出される水の量は、可撓水容器１２の圧搾作業によって完全に制御される。容器の圧搾が終わると、可撓弁組立体への水流も止む。
【００１４】
このように、前述の可撓弁組立体１６の共同作用を通して、水容器１２及び飲み皿１４は、漏出せず、簡単に携帯可能であり、容易に利用可能な分与飲み器であるだけでなく、飲み皿はまた、水容器を取り囲み、不慮のダメージから保護するために備えられ、保存され、貯蔵されているとき、または折りたたまれている位置で運ばれているときに、不慮の接触及び結果として起こり得る水の漏れから可撓弁組立体を保護する。皿もまた、可撓弁組立体を衛生的な条件で保つのに役立つ。給仕位置において、該組立体によって、ペットの飼い主がペットの方に向かって下に傾き、腕を十分に伸ばした状態で、片手に該装置を握ることが可能になる。ペットの飼い主が装置の操作のために前かがみになったり、腰を曲げる必要がないので、大変便利で、快適な姿勢を提供する。本発明の水分与飲み器１０を使用する“手からの給餌”という局面は、ペット及びペットの飼い主に愛情のこもった対話をもたらす。
【００１５】
本発明を実施する際に、本発明の概念及び範囲から外れることなく、種々の修正及び変更が、なされ得る。例えば、可撓弁組立体は、２体構造（図示せず）で構成される。対向するヒンジピン３４は、比較的剛直なプラスチックによって作られ、水容器のネックをねじで係合する開口前端部及び内ねじを画定する弁固定リング上で形成され、該リングによって運ばれる。可撓弁要素は、可撓弁組立体１６の可撓材によって構成され、弁組立体１６のノズル部２８の形状を有するが、ベースに放射状フランジを備える。弁要素は、リング内で開口を通って突出する。これにより、リングが水容器とねじで係合されると、可撓弁部材が、固定リングによって、容器の水出口端部に対して支えられる。更に、可撓弁組立体の端壁３０のスリット開口の形状における変形が可能であるだけでなく、異なった水容器形状も使用することが可能である。上記及び他の変更が、添付した請求の範囲の範囲内である限り、本発明の１部として考慮される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 折りたたまれた保存位置で示される本発明の水分与飲み器の斜視図である。
【図２】 本発明の携帯水分与飲み器に用いられる可撓弁組立体の斜視図である。
【図３】 図２の線３−３に沿って切り取られた断面図である。
【図４】 本発明に用いられる可撓弁組立体の斜視図であり、曲げられた位置での該弁組立体の端壁を示している。
【図５】 給仕位置で示される、本発明の携帯水分与飲み器の部分断面図である。
【図６】 使用中の本発明の携帯水分与飲み器を示す透視図である。

Claims (8)

1. ペットのための水分与飲み器であって、内部に供給水を保持するようにされた容器と、上記容器に取外し可能に装着されそれからの水の選択的な通過を許容する弁組立体と、飲み皿とを包含し、上記弁組立体はその上に枢支部材を備え、上記部材は上記飲み皿と協働して上記容器の畳まれた保存位置から給仕位置への枢動を提供し、上記保存位置では上記容器が上記皿内に部分的に収容され、上記給仕位置では上記容器が上記皿の上方で傾斜した転回位置に配置され、かつ上記弁組立体は可撓性弁部材と、上記弁部材から突出した作動アームと、上記弁部材内に配置され上記作動アームに対して実質的に直角な水出口スリットとを包含し、かつ上記飲み皿がその中に停止部材を備え、この停止部材は上記水容器が前記給仕位置へ動かされた時に上記作動アームに衝合しかつ上記スリットを開放し、これにより上記スリットからの空気流が上記容器内の圧力を揃え、これにより上記給仕位置で上記容器を圧搾することにより水流が上記容器から上記スリットを通して上記飲み皿内に押し出され、上記スリットは上記の圧搾を止めると上記水流が停止するサイズに設定されている、ペットのための水分与飲み器。
2. 上記可撓性弁が上記作動アームの近傍の凹入面を備えかつ上記水出口スリットが上記面内に配置され、これにより上記容器が上記保存位置にある時に上記容器内で上記面に水圧が作用しても上記スリットを閉塞位置へ負荷してそこからの水の漏洩を減すようにされた、請求項１に記載のペットのための水分与飲み器。
3. ペットのための水分与飲み器であって、内部に供給水を保持するようにされた可撓性容器と、上記容器に装着されそれからの水の選択的な通過を許容する弁組立体と、飲み皿とを包含し、上記弁組立体はその上に枢支部材を備え、上記部材は上記飲み皿と協働して上記飲み皿に関して畳まれた保存位置と伸長した給仕位置の間で枢動を提供し、上記保存位置では上記容器が上記皿内に部分的に収容され、上記給仕位置では上記容器が上記皿の上方で傾斜した転回位置に配置され、かつ上記弁組立体は上記保存位置では閉塞されかつ上記容器が上記給仕位置へ枢動され、上記弁組立体が上記飲み皿の一部に係合して第１位置に開き空気の流通を許容し水の流通を阻止しかつ上記容器が給仕位置で圧搾されると、上記弁組立体が第２位置へ開き上記飲み皿への水の流れを許容し、かつ上記容器の圧搾を止めると、上記弁組立体は第１位置へ復帰し、これにより水の上記飲み皿への流れを止め、空気の通過を許容し、弁組立体の空気圧力を揃える、ペットのための水分与飲み器。
4. 上記弁組立体がそこに配置された水出口スリットを持つ可撓性弁部材を包含し、上記部材が上記皿の上記部分により第１位置へ充分変形されて上記スリットを部分的に開放しかつ上記容器を上記給仕位置で圧搾することにより更に変形され上記第２位置へスリットを更に開放する、請求項３に記載のペットのための水分与飲み器。
5. 上記弁組立体が作動アームを包含し、上記アームが上記水出口スリットに対して実質的に直角であり、かつ上記飲み皿の上記部分が起立した停止部材を備え、この停止部材は上記容器が上記給仕位置へ動かされる時に上記作動アームに係合しかつ上記弁部材を変形させる、請求項４に記載のペットのための水分与飲み器。
6. 内部に供給水を保持するようにされた可撓性容器と、上記容器に装着されそれからの水の選択的な通過を許容する弁組立体と、起立した壁部分を有する飲み皿とを包含し、上記弁組立体は上記飲み皿と協働して両者間に枢支部材を形成し、これにより上記容器は上記飲み皿に関して畳まれた保存位置と伸長した給仕位置の間で枢動可能であり、上記飲み皿の上記壁部分は上記容器の保存位置で上記容器の近傍へ延びかつ上記容器を部分的に収容し、上記容器は上記給仕位置では上記皿の上方で傾斜した転回位置に配置され、かつ上記弁組立体はその中に配置された水出口スリットを有する可撓性弁部材を包含し、上記スリットは上記保存位置では閉塞され、かつ上記容器が上記給仕位置へ枢動されかつ上記給仕位置で圧搾されると、上記部材は変形され上記スリットが開き上記飲み皿へ水の流れを許容しかつ上記圧搾が停止すると上記スリットは水の流れを止めるに充分なだけ閉じる、ペットのための水分与飲み器であって、
   上記弁組立体がそれから突出した作動アームを包含し、上記アームが上記飲み皿の一部に衝合しかつ上記容器が上記給仕位置へ枢動される時に上記弁部材を変形させ、これにより上記スリットを開き空気の通過を許容してスリット両側の空気圧を揃え、かつそのとき上記弁部材が変形し、これにより上記スリットを更に開きかつ上記容器が給仕位置で圧搾されると水の通過を許容する、ペットのための水分与飲み器。
7. 上記可撓性弁部材が凹入形状である、請求項６に記載のペットのための水分与飲み器。
8. 内部に供給水を保持するようにされた可撓性容器と、上記容器に装着されそれからの水の選択的な通過を許容する弁組立体と、飲み皿と、上記飲み皿に形成された弁作動アームとを包含し、上記飲み皿は上記容器が上記飲み皿に関して畳まれた保存位置と伸長した給仕位置の間で枢動可能に上記容器に装着されており、上記容器は上記容器の保存位置で上記飲み皿内に部分的に配置され、かつ上記給仕位置では上記皿の上方で傾斜した転回位置に配置され、上記弁組立体はそこに配置された水出口スリットを持つ可撓性弁部材を包含し、上記弁部材は上記容器が上記保存位置にある時には上記スリットを閉塞位置に保ち、上記容器が上記給仕位置へ動かされると、上記弁部材は上記飲み皿上で上記作動アームに衝合し、上記弁部材を空気の流れを許容する第１位置へ開き、かつ上記容器が給仕位置で圧搾されると、上記弁部材は水の飲み皿内への通過が許容される第２位置へ更に変形開放され、かつ上記圧搾を止めると上記スリットが第１位置へ閉じかつ水の通過が阻止される、ペットのための水分与飲み器。

Images