JP4395463B2 - デジタル放送信号評価装置およびデジタル放送信号評価方法 - Google Patents

デジタル放送信号評価装置およびデジタル放送信号評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、地上波デジタル放送の電波の品質を評価する際に、測定チャンネルの帯域外の妨害波の影響を軽減するための技術に関する。
地上波デジタル放送は2003年末より一部地域で開始され、2006年までに日本全国で利用可能となる予定である。
この地上波デジタル放送のサービスを行うにあたり、各サービスエリアにおける受信状況を調べる必要がある。
このために、その対象となる地域で広い周波数範囲に渡って妨害電波の有無などの電波状況の確認や、実際に所望チャンネルの放送波を受信、復調し、その復調信号に対するビット誤り率(BER)や変調誤差比(MER)を測定し、その測定結果に基づいて受信状況の良否を判定している。
上記のように、地上波デジタル放送を受信、復調して、その変調誤差比等を測定するための装置としては、例えば次の特許文献1に記載されている。
特許第3625760号公報
デジタル放送波の評価は、上記のようにその受信対象地域における妨害電波の有無等を調査する必要があり、このために、デジタル放送波が使用されるUHF帯を含む広い周波数範囲のスペクトラムを測定するだけでなく、ビット誤り率や変調誤差比を測定する必要もある。
したがって、このような測定には、デジタル放送波を復調し、ビット誤り率や変調誤差比を測定する装置と、UHF帯を含む広い周波数範囲のスペクトラムを測定する装置が必要となるが、このように2種類の測定のために別々の装置を用意することは不経済であり、また、測定作業も煩雑となる。
これを解決するものとして、広帯域スペクトラム測定機能を備えたデジタル放送信号評価装置が実現されている。
図4は、広帯域スペクトラム測定機能を有するデジタル放送信号評価装置10の構成を示している。このデジタル放送信号評価装置10は、測定対象の信号A0を入力端子10aで受け、入力レベル可変部11に入力する。
入力レベル可変部11は、図5に示すように、入力信号A0を減衰するための可変減衰器11a、可変減衰器11aの出力信号を増幅するための広帯域増幅器11bおよびこの広帯域増幅器11bを信号ラインに挿入した状態と、広帯域増幅器11bを信号ラインから切り離した状態のいずれかに切り換えるスイッチ11c、11dとを有しており、後述する測定制御部17からの制御により、入力信号A0を減衰または増幅して適正なレベルに設定して周波数変換部12に出力する。
周波数変換部12は、図6に示すように、入力レベル可変部11の出力信号A1と第1局発回路12aから出力されたローカル信号L1とを第1ミキサ12bで混合し、その混合成分から第1中間周波数帯の信号成分をBPF12cで抽出し、さらにBPF12cの出力信号と第2局発回路12dから出力されたローカル信号L2とを第2ミキサ12eで混合し、その混合成分から第2中間周波数帯の信号成分をBPF12fで抽出する構成を有しており、第1局発回路12aのローカル信号L1を可変することで、デジタル放送波の周波数帯(UHF帯)を含む広帯域な周波数範囲、例えば数kHz〜数GHzの任意の周波数成分を数10MHzの中間周波数帯に変換している。なお、ここでは周波数変換処理を2段行っているが3段以上行う構成であってもよい。
第1局発回路12aが出力するローカル信号L1の周波数は、周波数制御部12gによって設定される。
周波数制御部12gは、測定制御部17からスペクトラム測定とその測定範囲等の情報が指定された場合には、ローカル信号L1の周波数を、指定された測定範囲に対応した周波数範囲内で連続的に掃引し、また、所望チャンネルのデジタル放送信号の受信が指定された場合には、PLL制御によりローカル信号L1の周波数を、指定されたチャンネルに対応する周波数にロックさせる。
検波部13は、例えば図7に示すように、帯域幅が異なる複数のフィルタを選択的に用いて周波数変換部12の出力信号A2に対する帯域制限を行うフィルタ部13a、フィルタ部13aの出力信号を対数増幅するログアンプ13b、ログアンプ13bの出力を検波する検波回路13cおよび検波回路13cの出力をデジタル値に変換するA/D変換器13dを有しており、A/D変換器13dから出力されたデジタル値をスペクトラムデータDsとして測定制御部17へ出力する。なお、フィルタ部13aの帯域幅は、スペクトラム測定における分解能帯域幅を決定するものであり、測定制御部17から指定された帯域幅に設定される。また、上記構成例ではログアンプ13bと検波回路13cとを別回路で示しているが、入力信号の強度の対数に比例した直流電圧を出力する単一素子のログアンプを用いる場合もある。
一方、周波数変換部12の出力信号A2は、A/D変換器14によりデジタル信号A3に変換され、評価測定部15および電力測定部16に入力される。
評価測定部15は、測定制御部17から指定された測定項目やその測定項目に必要な情報を受けて、入力されたデジタル信号A3に対する復調処理、ビット誤り率(BER)測定処理、変調誤差比(MER)測定処理等を行い、その測定結果Yを測定制御部17に出力する。
なお、評価測定部15の具体的な構成は省略するが、BER測定処理は、デジタル信号A3に対する直交復調処理で得られた符号列に対する誤り訂正処理により検出した誤りビット数やPNパターンを用いて検出した誤りビット数からビット誤り率を求める。また、MER測定は、前記特許文献1でも示しているように、デジタル信号A3に対する直交復調処理で得られた信号に含まれるサブキャリアについて階層区分け処理を行い、各階層のサブキャリアのデータ変調方式に対応する復調方式で復調し、その復調データのI、Q直交座標上の理論的コンスタレーションと実際コンスタレーションの位置の誤差を変調誤差比として算出する。
また、電力測定部16は、A/D変換器14から出力されたデジタル信号A3に基づいて、その電力値Pを測定する。
測定制御部17は、例えばマイクロコンピュータで構成され、各種スイッチやロータリエンコーダ等からなる操作部20に対する操作にしたがって、このデジタル放送信号評価装置10全体の制御および演算処理などを行い、測定パラメータや測定結果等を、CRTあるいは液晶等で構成された表示部21に表示する。
測定制御部17は、スペクトラム測定の制御を行うスペクトラム測定制御部18と、デジタル放送信号の評価測定の制御を行う評価測定制御部19とを有している。
スペクトラム測定制御部18は、操作部20によりスペクトラム測定が指定されるとともに、測定周波数範囲、分解能などの測定に必要な情報が指定されると、周波数変換部12および検波部13に必要な情報を設定し、周波数変換部12の受信周波数を指定範囲で掃引させ、その掃引中に検波部13から出力されるスペクトラムデータDsを記憶し、このスペクトラムデータDsの波形を横軸周波数、縦軸電力の直交座標とともに表示部21に表示させる。
また、評価測定制御部19は、操作部20によりデジタル放送に対する評価測定が指定されるとともに、測定チャンネル、測定項目などの測定に必要な情報が指定されると、周波数変換部12および評価測定部15に必要な情報を設定し、指定された測定チャンネルのデジタル放送波を受信、復調させ、指定された測定項目(BERまたはMER)についてのその測定を行わせ、その測定結果Yを表示部21に表示させる。
ただし、上記のように広帯域化された周波数変換部12を用いるデジタル放送信号評価装置10では、広い周波数範囲の信号成分を含む信号が入力端子10aおよび入力レベル可変部11を介して周波数変換部12に入力されるため、その入力信号の総電力が周波数変換部12の許容入力レベルを超えると、周波数変換部12自体で歪みが発生し、デジタル放送波に対する評価測定を正しく行うことができない。また、周波数変換部12への入力信号電力が低過ぎるとC/Nが低下して復調が困難となる。
このために、評価測定制御部19は、指定されたチャンネルのデジタル放送波を受信する前に、周波数変換部12に入力される信号電力が適正な値となるように入力レベル可変部11の損失(利得の場合も含む:以下同様)を自動設定している。
即ち、評価測定制御部19は、全帯域電力測定手段19a、電力比算出手段19b、レベル設定手段19cおよび測定結果表示制御手段19dを有しており、図8のフローチャートにしたがって、評価測定制御処理を行う。
即ち、デジタル放送波に対する評価測定が指定された場合、広帯域増幅器11bを非挿入、可変減衰器11aの減衰量Lを所定値L0、周波数変換部12の受信周波数frをその下限値fsに初期設定する(S1)。
そして、電力測定部16の測定結果Pを受け、その総和Pa(この初期状態の場合Pa=P)を内部のメモリに記憶する(S2)。
以下、受信周波数frを中間周波数の帯域幅にほぼ等しい周波数ステップΔfで上限周波数feまで順次可変し、電力測定値Pの総和Paを求める(S3、S4)。なお、検波部13の出力を用いて総和Pを求めてもよい。
このようにして全電力Paが得られた後、全電力Paと周波数変換部12の許容入力レベルより低い基準値Prとの電力比R=10log (Pa/Pr)を、周波数変換部12の入力電力が基準値Prとなるために必要な入力レベル可変部11全体の損失(利得も含む)として求め、入力レベル可変部11全体の損失が電力比Rと一致するように可変減衰器11aの減衰量Lと広帯域増幅器11bの挿入、非挿入を決定する(S5)。
即ち、R=0dBであれば、L=L0、増幅器非挿入状態とする。また、R>0であれば、L=R、増幅器非挿入状態を適正状態と決定する。また、R<0であれば、増幅器挿入状態とし、その増幅器利得G(dB)とRとの和G+Rに可変減衰器11aの減衰量Lを一致させる。
なお、上記のように広帯域増幅器11bを挿入する場合で、入力信号A0の全電力が広帯域増幅器11bの許容入力レベルを超えるような場合には、この点も考慮して可変減衰器11aの減衰量を大きくする。
上記したレベル設定処理により周波数変換部12に入力される信号の総電力を許容入力レベルより低い基準値に設定した状態で、周波数変換部12の受信周波数frを測定対象のデジタル放送波の周波数fxに設定し(S7)、指定された評価測定の項目(BER測定あるいはMER測定)やその測定に必要な情報を評価測定部15に指示し(S8)、その指示した内容についての測定結果Yを受けて、これを表示部21に表示する(S9)。
なお、上記のように広帯域スペクトラム測定機能を有し、デジタル放送信号の評価測定の際に入力信号の全電力を求めて周波数変換部12に対する入力信号レベルを基準値に自動設定する技術は、本願出願人が製造販売しているモデル名MS8901A(商品名デジタル放送信号アナライザ)にMU890100A(商品名ISDB−T復調ユニット)、MX890110A(商品名ISDB−T電測ソフトウェア)、MX890120B(商品名ISDB−T信号解析ソフトウェア)のオプションを追加した装置で実現されている。
しかしながら、上記のように入力信号の総電力に基づいて周波数変換部12の前段の損失や利得を自動設定する方法では、必ずしもデジタル放送波に対して最良の測定結果が得られるとは限らない。
即ち、評価対象地域において、デジタル放送波より高い電力の信号(評価対象外信号という)、例えば現行のUHF帯のアナログ放送波、アナログ移動体通信波あるいはVHFアナログ放送等が存在する状況で、上記自動レベル設定処理が行われた場合、評価対象外信号の電力により可変減衰器11bの減衰量が過大に設定されてしまうため、測定対象のデジタル放送信号を受信してもそのC/Nが小さくなり、BERやMERの測定値が悪化するという問題があった。
これを解決する方法として、周波数変換部12の入力段に、ローカル周波数に追従して中心周波数が変化するフィルタを設けることが考えられるが、低周波からGHz帯までのフィルタを用意する必要があり、装置構成が複雑化、大型化して、コスト高になってしまう。また、フィルタの挿入により、広帯域スペクトラム測定装置としての性能が劣化する恐れがある。
本発明は、この点を改善し、広帯域スペクトラム測定を行うことと、簡易な構成で、評価対象信号のチャンネルのみを高精度に評価することを両立し、評価対象のデジタル放送信号に対する評価測定を正しく行うことができるデジタル放送信号評価装置および評価方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のデジタル放送信号評価装置は、
可変減衰器(11a)を含み入力信号のレベルを可変して出力する入力レベル可変部(11)と、
地上波デジタル放送に使用される周波数帯を含み該周波数帯より広い周波数範囲を受信範囲とし、前記入力レベル可変部の出力信号に含まれ、且つ前記受信範囲内の所望周波数の信号成分を所定の中間周波数帯に変換して出力する周波数変換部(12)と、
前記周波数変換部の出力信号の強度を検出する検波部(13)と、
前記周波数変換部の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(14)と、
前記A/D変換器の出力信号を復調し、該復調信号に対してビット誤り率または変調誤差比の少なくとも一方を測定する評価測定部(15)と、
前記A/D変換器の出力信号の電力を測定する電力測定部(16)と、
表示部(21)と、
スペクトラム測定とその測定に必要な情報が指定されたとき、前記周波数変換部の受信周波数を掃引させ、該掃引中に前記検波部によって得られる受信周波数毎の強度をスペクトラム波形データとして取得し、該スペクトラム波形を前記表示部に表示するスペクトラム測定制御手段(18)と、
デジタル放送波の所望チャンネルに対する前記ビット誤り率または変調誤差比のいずれかの評価測定とその測定に必要な情報が指定されたとき、前記入力端子に入力されている信号の全電力を求める全帯域電力測定手段(19a)と、
デジタル放送波の所望チャンネルに対する前記ビット誤り率または変調誤差比のいずれかの評価測定とその測定に必要な情報が指定されたとき、前記周波数変換部の受信周波数を前記所望チャンネルの周波数に設定し、前記電力測定部の測定結果に基づいて前記所望チャンネルの信号の電力を求める測定チャンネル電力測定手段(39a)と、
前記周波数変換部の許容入力レベルより低く設定された基準値と前記全電力との比を示す全電力比および前記基準値と前記所望チャンネル電力との比を示す所望チャンネル電力比をそれぞれ求める電力比算出手段(39b)と、
前記周波数変換部の受信周波数が前記所望チャンネルの周波数に設定されている状態で、前記入力レベル可変部の損失量を前記全電力比と前記所望チャンネル電力比の間で順次可変するとともに、該可変毎に前記評価測定部による測定を行わせ、該評価測定によって得られた測定結果を記憶するレベル可変手段(39c)と、
前記レベル可変手段によって得られた測定結果のうちの最良値を検出する最良測定結果検出手段(39d)と、
前記検出された最良値を、最終的な評価測定結果として前記表示部に表示する測定結果表示手段(19d)とを備えている。
また、本発明のデジタル放送信号評価方法は、
地上波デジタル放送に使用される周波数帯を含み該周波数帯より広い周波数範囲のスペクトラム測定を行うための周波数変換部(12)を用いて所望チャンネルのデジタル放送波を受信、復調し、該復調信号に対する評価測定を行うデジタル放送信号評価方法において、
入力信号の全電力および前記所望チャンネルの電力を求める段階(S11〜S16)と、
前記周波数変換部の許容入力レベルより低く設定された基準値と前記全電力との比を示す全電力比および前記基準値と前記所望チャンネル電力との比を示す所望チャンネル電力比をそれぞれ求める段階(S17)と、
前記周波数変換部の受信周波数が前記所望チャンネルの周波数に設定されている状態で、前記全電力比と前記所望チャンネル電力比の間の値を損失量として可変することにより、前記入力信号のレベルを順次可変するとともに、該可変毎に前記評価測定を行い、該評価測定の結果を記憶する段階(S18〜S22)と、
前記測定結果のうちの最良値を、最終的な評価測定結果として検出する段階(S23)とを含むことを特徴とする。
このように本発明では、入力信号の全電力および所望チャンネルの電力を求め、前記周波数変換部の許容入力レベルより低く設定された基準値と全電力との比を示す全電力比および基準値と所望チャンネル電力との比を示す所望チャンネル電力比をそれぞれ求め、周波数変換部の受信周波数が所望チャンネルの周波数に設定されている状態で、入力信号に対する損失量を全電力比と所望チャンネル電力比との間で順次可変するとともに、可変毎の評価測定結果を記憶し、その測定結果のうちの最良値を、最終的な評価測定結果として検出している。
このため、スペクトラム測定用の広帯域な周波数変換部を用いて広帯域測定器の特長を失わずにデジタル放送波を受信する構成を有しているにもかかわらず、妨害波があったとしても、デジタル放送波に対する高精度な測定を行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したデジタル放送信号評価装置30の構成を示している。このデジタル放送信号評価装置30の入力レベル可変部11、周波数変換部12、検波部13、A/D変換器14、評価測定部15、電力測定部16、操作部20および表示部21は、前記デジタル放送信号評価装置10の各構成要素と同一で、入力レベル可変部11、周波数変換部12、検波部13の具体的構成も図5〜図7に示した通りであるので、これら同一構成要素については同一符号を付して説明を省略する。なお、本評価装置はCATVパルススルー方式にも対応可能である。
実施形態のデジタル放送信号評価装置30の測定制御部37は、前記したスペクトラム測定制御部18と評価測定制御部39により構成されている。
評価測定制御部39は、前記した全帯域電力測定手段19aおよび測定結果表示制御手段19dの他に、測定チャンネル電力測定手段39a、電力比算出手段39b、レベル可変手段39cおよび最良測定結果検出手段39dを有しており、図2のフローチャートにしたがって評価測定制御処理を行う。
即ち、デジタル放送波に対する評価測定が指定された場合、前記同様に、広帯域増幅器11bを非挿入、可変減衰器11aの減衰量Lを所定値L0、周波数変換部12の受信周波数frを受信周波数範囲の下限値fsに初期設定する(S11)。
そして、電力測定部16の測定結果Pを受け、その総和Pa(この初期状態の場合Pa=P)を内部のメモリに記憶する(S12)。
以下、受信周波数frを中間周波数の帯域幅にほぼ等しい周波数ステップΔfで上限周波数feまで順次可変し、電力測定値の総和Paを求める(S13、S14)。なお、検波部13の出力を用いて総和Paを求めてもよい。
次に、受信周波数frを測定対象のチャンネルの周波数fxに設定し、電力測定部16の測定結果Pbを求め、これを測定チャンネルの電力として内部のメモリに記憶する(S15、S16)。なお、全帯域電力測定処理の前に測定チャンネル電力測定処理を行ってもよい。
このようにして全電力Paと測定チャンネル電力Pbとを得た後、前記同様に、全電力Paと周波数変換部12の許容入力レベルより低い基準値Prとの電力比(全電力比)Ra=10log (Pa/Pr)を、周波数変換部12の入力電力が基準値Prとなるために必要な入力レベル可変部11全体の損失量として求め、さらに、測定チャンネル電力Pbと基準値Prとの電力比(所望チャンネル電力比)Rb=10log
(Pb/Pr)を、妨害波成分が無いと仮定した場合に周波数変換部12の入力電力が基準値Prとなるために必要な入力レベル可変部11全体の損失として求める(S17)。なお、これらの損失Ra、Rbは正値だけでなく、負値、即ち利得の場合も含むものとする(以下同様)。
次に、入力レベル可変部11の損失Rを全電力比Raに一致させ、評価測定部15に対して指定された測定項目の測定を実行させ、その測定結果Yを図示しないメモリに記憶する(S18〜S20)。
以下、入力レベル可変部11全体の損失Rを所定値ΔRだけ下げて評価測定を行わせ、その測定結果Yをメモリに記憶するという処理を、損失Rが所望チャンネル電力比Rbに等しくなるまで繰り返す(S21、S22)。なお、入力レベル可変部11の損失Rの可変は、所望チャンネル電力比Rbから全電力比Ra側へ行ってもよい。
また、前記したように、入力レベル可変部11の全体損失Rの可変は、前記したように、R=0dBであれば、L=L0、増幅器非挿入状態とする。また、R>0の範囲では、L=R、増幅器非挿入状態とし、また、R<0の範囲では、増幅器挿入状態とし、その増幅器利得G(dB)とRとの和G+Rに可変減衰器11aの減衰量Lを一致させる。
上記処理により、入力レベル可変部11の損失変化に対する測定結果Yの変化特性を、例えば図3のように得ることができる。
評価測定制御部39は、上記測定結果のうち最良の測定結果Yxを、指定された測定項目についての最終的な測定結果として求める(S23)。具体的にはMER測定では最大値、BER測定では最小値を最終測定結果とする。そして、これらの測定結果のいずれかを表示部21に表示する(S24)。
なお、入力レベル可変部11の損失変化に対する測定結果Yの変化特性は、同一環境であっても測定項目(MERとBER)の違いにより異なる場合があり、最良測定結果を与える損失値も一致するとは限らない。
したがって、上記処理を測定項目毎に行い、測定項目毎にそれぞれ最良の測定結果を得るようにする。
このように、実施形態のデジタル放送信号評価装置30および評価方法は、デジタル放送の評価測定の際に、入力信号の全電力と基準値との比を示す全電力比Raと、所望の測定対象チャンネルの電力と基準値との比を示す所望チャンネル電力比Rbの間で入力レベル可変部11全体の損失を可変しながら評価測定を行い、その測定値の最良値を最終的な測定結果としている。
このため、スペクトラム測定用の広帯域な周波数変換部12を用いてデジタル放送波を受信する構成にもかかわらず、妨害波の有無等に影響されず、デジタル放送波に対する正確な評価測定を行うことができる。
なお、上記実施形態の入力レベル可変部11は、広帯域増幅器11bがスイッチ11c、11dにより挿入できるように構成されていたが、広帯域増幅器11bが常時接続されている場合にも本発明を適用できる。また、広帯域増幅器11bを有していない装置においても本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、スペクトラム測定用のアナログ型の検波部13を設けていたが、スペクトラム測定のための検波処理を、A/D変換器14の出力信号A3に対してデジタル処理で行う装置においても本発明を適用できる。
本発明の実施形態の全体構成図 実施形態の要部の処理手順を示すフローチャート レベル可変部の損失と測定結果の変化の一例を示す図 従来装置の全体構成図 従来装置の要部の構成例を示す図 従来装置の要部の構成例を示す図 従来装置の要部の構成例を示す図 従来装置の要部の処理手順を示すフローチャート
符号の説明
10a……入力端子、11……入力レベル可変部、11a……可変減衰器、11b……広帯域増幅器、12……周波数変換部、12a、12d……局発回路、12b、12e……ミキサ、12c、12f……BPF、12g……周波数制御部、13……検波部、13a……フィルタ部、13b……ログアンプ、13c……検波回路、13d……A/D変換器、14……A/D変換器、15……評価測定部、16……電力測定部、19a……全帯域電力測定手段、19d……測定結果表示制御手段、20……操作部、21……表示部、37……測定制御部、18……スペクトラム測定制御部、39a……測定チャンネル電力測定手段、39b……電力比算出手段、39c……レベル可変手段、39d……最良測定結果検出手段

Claims (2)

  1. 可変減衰器(11a)を含み入力信号のレベルを可変して出力する入力レベル可変部(11)と、
    地上波デジタル放送に使用される周波数帯を含み該周波数帯より広い周波数範囲を受信範囲とし、前記入力レベル可変部の出力信号に含まれ、且つ前記受信範囲内の所望周波数の信号成分を所定の中間周波数帯に変換して出力する周波数変換部(12)と、
    前記周波数変換部の出力信号の強度を検出する検波部(13)と、
    前記周波数変換部の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(14)と、
    前記A/D変換器の出力信号を復調し、該復調信号に対してビット誤り率または変調誤差比の少なくとも一方を測定する評価測定部(15)と、
    前記A/D変換器の出力信号の電力を測定する電力測定部(16)と、
    表示部(21)と、
    スペクトラム測定とその測定に必要な情報が指定されたとき、前記周波数変換部の受信周波数を掃引させ、該掃引中に前記検波部によって得られる受信周波数毎の強度をスペクトラム波形データとして取得し、該スペクトラム波形を前記表示部に表示するスペクトラム測定制御手段(18)と、
    デジタル放送波の所望チャンネルに対する前記ビット誤り率または変調誤差比のいずれかの評価測定とその測定に必要な情報が指定されたとき、前記入力端子に入力されている信号の全電力を求める全帯域電力測定手段(19a)と、
    デジタル放送波の所望チャンネルに対する前記ビット誤り率または変調誤差比のいずれかの評価測定とその測定に必要な情報が指定されたとき、前記周波数変換部の受信周波数を前記所望チャンネルの周波数に設定し、前記電力測定部の測定結果に基づいて前記所望チャンネルの信号の電力を求める測定チャンネル電力測定手段(39a)と、
    前記周波数変換部の許容入力レベルより低く設定された基準値と前記全電力との比を示す全電力比および前記基準値と前記所望チャンネル電力との比を示す所望チャンネル電力比をそれぞれ求める電力比算出手段(39b)と、
    前記周波数変換部の受信周波数が前記所望チャンネルの周波数に設定されている状態で、前記入力レベル可変部の損失量を前記全電力比と前記所望チャンネル電力比の間で順次可変するとともに、該可変毎に前記評価測定部による測定を行わせ、該評価測定によって得られた測定結果を記憶するレベル可変手段(39c)と、
    前記レベル可変手段によって得られた測定結果のうちの最良値を検出する最良測定結果検出手段(39d)と、
    前記検出された最良値を、最終的な評価測定結果として前記表示部に表示する測定結果表示手段(19d)とを備えたデジタル放送信号評価装置。
  2. 地上波デジタル放送に使用される周波数帯を含み該周波数帯より広い周波数範囲のスペクトラム測定を行うための周波数変換部(12)を用いて所望チャンネルのデジタル放送波を受信、復調し、該復調信号に対する評価測定を行うデジタル放送信号評価方法において、
    入力信号の全電力および前記所望チャンネルの電力を求める段階(S11〜S16)と、
    前記周波数変換部の許容入力レベルより低く設定された基準値と前記全電力との比を示す全電力比および前記基準値と前記所望チャンネル電力との比を示す所望チャンネル電力比をそれぞれ求める段階(S17)と、
    前記周波数変換部の受信周波数が前記所望チャンネルの周波数に設定されている状態で、前記全電力比と前記所望チャンネル電力比の間の値を損失量として可変することにより、前記入力信号のレベルを順次可変するとともに、該可変毎に前記評価測定を行い、該評価測定の結果を記憶する段階(S18〜S22)と、
    前記測定結果のうちの最良値を、最終的な評価測定結果として検出する段階(S23)とを含むことを特徴とするデジタル放送信号評価方法。
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