JP2012083310A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】RFチップ本来の回路特性を抽出できるようにする。
【解決手段】半導体試験装置より出力された変調信号を増幅して出力する低雑音増幅器より出力される信号が供給されるとともに、低雑音増幅器により増幅された後に直交復調処理された変調信号を半導体試験装置用基板の伝送路に対して出力する増幅器に入力される信号が供給される試験回路をRFチップに備える。試験回路は、半導体試験装置より出力する変調信号の波形データが予め記憶され、低雑音増幅器より出力される信号及び増幅器に入力される信号をスペクトラム解析した解析結果と記憶されている変調信号の波形データとの比較によりRFチップにおけるチップ内ノイズ及びRFチップ本来の回路特性を抽出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波信号に係る信号処理を行う半導体装置に関する。
図7は、従来の高周波信号(RF信号)に係る信号処理を行う半導体装置に係る試験システムの構成例を示す図である。なお、以下では、RF信号に係る信号処理を行う半導体装置を「RFチップ」とも称す。RFチップに係る試験システムは、対象のRFチップ(DUT)の品質評価(品質保証)を実施するためのものであり、半導体試験装置及び半導体試験装置用基板を含む。
半導体試験装置が有する信号発生源201は、高周波帯域の変調信号(RF変調信号)を発生し出力する。信号発生源201から出力されたRF変調信号は、RFチップ(DUT)に入力される。RFチップ(DUT)は、低雑音増幅器(LNA)202、ミキサ回路203、204、205、ローパスフィルタ(LPF)206、207、自動利得制御(AGC)増幅器208、209、及び増幅器210、211を有する。
低雑音増幅器202は、信号発生源201からの変調信号が入力され、入力された変調信号を増幅する。ミキサ回路203は、低雑音増幅器202により増幅された変調信号をミキサ回路204、205に分配する。ミキサ回路204、205は、入力される変調信号をダウンコンバートし、I信号、Q信号として出力する。ミキサ回路204、205には局部発振信号(図示せず)が供給されており、ミキサ回路205に供給される局部発振信号は、ミキサ回路204に供給される局部発振信号に対して同じ周波数であるがπ/2の位相遅延を有する。ローパスフィルタ206、207は、ミキサ回路204、205から出力されるI信号及びQ信号の低周波帯域のみを通過させる。自動利得制御増幅器208、209は、利得が制御され、ローパスフィルタ206、207の出力(I信号及びQ信号)を適切な利得で増幅する。増幅器210、211は、自動利得制御増幅器208、209の出力を増幅して出力する。
RFチップ(DUT)の増幅器210、211から出力されたI信号(IO、/IO)及びQ信号(QO、/QO)は、半導体試験装置用基板の伝送路212、213、214、215を介して半導体試験装置に入力される。半導体試験装置において、増幅器216、217は、RFチップ(DUT)から半導体試験装置用基板の伝送路212〜215を介して入力されたI信号及びQ信号を増幅し出力する。アナログ/デジタル(AD)変換器(ADC)218、219は、増幅器216、217の出力(アナログのI信号及びQ信号)をデジタル信号に変換する。RF信号復調部220は、AD変換器218、219によりデジタル信号に変換されたI信号及びQ信号を復調する。スペクトラム解析部221は、RF信号復調部220により復調されたI信号及びQ信号についてスペクトラム解析を行う。判定部222は、スペクトラム解析部221でのスペクトラム解析結果に基づいて、RFチップ(DUT)が要求される品質を満足するか否かを判定する。
従来のRFチップに係る試験システムは、半導体試験装置で高周波帯域の変調信号(RF変調信号)を発生させてRFチップ(DUT)に入力し、RFチップ(DUT)でそのRF変調信号をI/Q直交復調して出力する。そして、RFチップ(DUT)から出力されたI信号及びQ信号を半導体試験装置にて復調し評価(判定)を行うことで品質評価(品質保証)を実施している。このとき、半導体試験装置で発生したRF変調信号に(図8(A))、チップ内ノイズ、回路特性(歪み)、及び伝送路反射ノイズが重畳されることで、半導体試験装置に入力される最終的なRFチップ(DUT)の出力波形(図8(B))は信号成分が劣化する。
ここで、チップ内ノイズは、RFチップに電力を供給し動作させることで発生するチップ自身が持っているノイズである(図8(C))。また、回路特性(歪み)は、RFチップが有するミキサ回路、増幅器、及びフィルタ等の回路特性(ノイズ、周波数特性など)に起因する波形品質の劣化である(図8(E))。また、伝送路反射ノイズは、RFチップと半導体試験装置との間で信号を授受するための半導体試験装置用基板の伝送路におけるインピーダンス不整合による反射波ノイズである(図8(D))。なお、図8は、変調信号及びノイズ等の例を示す図であり、(A)に半導体試験装置で発生されRFチップに入力されるRF変調信号(基本波成分)、(B)にRFチップから半導体試験装置に入力される最終的な出力波形の一例を示している。また、(C)にチップ内ノイズ、(D)に伝送路反射ノイズ、(E)に回路特性(歪み)の一例をそれぞれ示している。
また、下記特許文献1には、異なった伝送速度の信号を受信できるデジタル信号復調装置が開示されている。このデジタル信号復調装置では、内部にPLL回路を設けており、位相比較回路で位相比較して位相比較回路からの誤差信号をマイコンに帰還し、マイコンからは受信チャネルに応じて電圧制御クロック発振回路の発振周波数の制御を行っている。また、下記特許文献2には、デジタルVGAにより出力された信号の平均電力に基づいて低雑音増幅器とデジタルVGAのゲインを調整する、ゼロ−IFアーキテクチャを利用したAMPS(アドバンスト携帯電話サービス)レシーバーシステムが開示されている。
特開平7−74791号公報 特表2006−504358号公報
図7に示した従来の試験システムを用いたRFチップに係る試験動作の流れの例を図9に示す。RF信号出力251にて、半導体試験装置の信号発生源201より高周波帯域の変調信号(RF変調信号)が発生されRFチップ(DUT)252に入力される。RFチップ(DUT)252は、入力されたRF変調信号253をミキサ回路でダウンコンバートするなどしてI/Q直交復調処理(I/Q分離処理)を行い、I/Q直交復調処理により得られるI信号及びQ信号を出力する。このRFチップ(DUT)252から出力されるI信号及びQ信号は、半導体試験装置の信号発生源201より発生されたRF変調信号(基本波成分)(Ar)に、チップ内ノイズ(A)及び回路特性(B)が重畳されたものとなる。
RFチップ(DUT)252から出力されたI信号及びQ信号は、半導体試験装置用基板254を介して半導体試験装置255に入力される。このとき、半導体試験装置用基板254の伝送路におけるインピーダンス不整合による反射ノイズ(C)がRFチップ(DUT)の出力波形(Ar+A+B)に重畳される。その重畳された出力波形が、最終的なRFチップ(DUT)の出力波形(Ar+A+B+C)として半導体試験装置255に入力される。最終的なRFチップ(DUT)の出力波形(Ar+A+B+C)として半導体試験装置255に入力されたI信号及びQ信号は、半導体試験装置255内のAD変換器によりデジタル信号に変換された後、RF信号復調部256にて復調される。復調されたI信号及びQ信号は、スペクトラム解析部257にて、RFチップ(DUT)252に入力された基本波成分(Ar)と同様な波形形態までデジタル演算により復元されて、スペクトラム解析される。そして、スペクトラム解析結果に基づいて、RFチップ(DUT)に要求される品質を保証するための保証項目について判定部258にて判定を行う。判定の結果、所望の波形品質が得られた場合(OK)には、試験動作を終了する。
一方、判定の結果、所望の波形品質が得られない場合(NG)には、品質劣化に関する調査・解析259、260等を行う。しかしながら、従来の試験システムでは、出力されるI信号及びQ信号は、半導体試験装置外で測定(観測)することが困難である。また、半導体試験装置内で測定される信号は、半導体試験装置で発生したRF変調信号(基本波成分)(Ar)に、チップ内ノイズ(A)、回路特性(B)、及び伝送路反射ノイズ(C)が重畳された最終的なRFチップ(DUT)の出力波形(Ar+A+B+C)である。そのため、RFチップ(DUT)本来の回路特性(B)の抽出が困難であり、外来起因のノイズをキャンセルすることができなかった。また、所望の波形品質が得られないのが、回路特性(B)によるものであるのか、チップ内ノイズ(A)+伝送路反射ノイズ(C)によるものであるのかを切り分ける等の解析・判断が極めて困難であった。従来においては、開発者の経験等に基づいて試行錯誤を繰り返すことで、このような問題の解決を図っているために、工数の増大を招くという問題があった。
また、半導体試験装置用基板はRFチップ毎に用意する必要があるため、伝送路反射ノイズはRFチップ毎に異なる。また、チップ内ノイズもRFチップ毎に異なる。そのため、これら伝送路反射ノイズ及びチップ内ノイズを固定値での減算によりキャンセルすることは困難である。また、従来においては、半導体試験装置内でRF変調信号としての基本波微小信号(例えば−70dBm)とさらに微小なノイズ信号(−70dBm以下)との信号分離が測定上困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、RFチップ本来の回路特性を抽出できるようにすることを目的とする。
本発明の一観点によれば、半導体試験装置より出力された変調信号が入力端に入力され、それを増幅し出力する第1の増幅器と、増幅された変調信号を直交復調処理する信号処理部と、直交復調処理された変調信号を出力端に接続された外部伝送路に対して出力する第2の増幅器と、第1の増幅器の出力端より出力される第1の信号及び第2の増幅器の入力端に入力される第2の信号が供給される試験回路とを備える半導体装置が提供される。試験回路は、半導体試験装置より出力する変調信号の波形データを記憶する理想波形記憶部と、第1の信号及び第2の信号をスペクトラム解析するスペクトラム解析部と、スペクトラム解析の解析結果及び理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データを比較してノイズ及び回路特性に係る解析を行う解析判定部とを有する。
開示の半導体装置は、半導体装置内における第1の信号をスペクトラム解析した解析結果と理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データとの比較により半導体装置におけるチップ内ノイズを抽出することができる。また、半導体装置における第2の信号をスペクトラム解析した解析結果と理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データとの比較により半導体装置本来の回路特性を抽出することができる。
本発明の実施形態における半導体装置及びそれに係る試験システムの構成例を示す図である。 本実施形態におけるスペクトラム解析を説明するための図である。 本実施形態における試験動作の流れを示す図である。 本実施形態における半導体装置が有する試験回路の構成例を示す図である。 本実施形態における試験回路のフィルタ特性の一例を示す図である。 本実施形態における試験回路でのデータの流れを示す図である。 従来の半導体装置に係る試験システムの構成例を示す図である。 変調信号及びノイズの一例を示す図である。 従来の試験システムを用いた試験動作の流れを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における半導体装置、及び半導体試験装置に係る試験システムの構成例を示す図である。本実施形態における半導体装置は、高周波信号(RF信号)に係る信号処理を行う半導体装置(RFチップ)である。図1に示す試験システムは、対象のRFチップ(DUT)の品質評価(品質保証)を実施するためのものであり、半導体試験装置及び半導体試験装置用基板を含む。
半導体試験装置が有する信号発生源11は、高周波帯域の変調信号(RF変調信号)を発生し出力する。信号発生源11は、外部等からのパラメータ設定に応じて、任意のRF変調信号を発生可能である。信号発生源11から出力されたRF変調信号は、RFチップ(DUT)に入力される。
RFチップ(DUT)は、低雑音増幅器(LNA)12、ミキサ回路13、14、15、ローパスフィルタ(LPF)16、17、自動利得制御(AGC)増幅器18、19、増幅器20、21、及び試験回路35を有する。
低雑音増幅器12は、信号発生源11からの変調信号が入力され、入力された変調信号を増幅する。低雑音増幅器12により増幅された変調信号は、ミキサ回路13によりミキサ回路14、15に分配され、I/Q直交復調処理(I/Q分離処理)される。ミキサ回路14は、変調信号及び局部発振信号(図示せず)が入力され、入力される変調信号をダウンコンバートしてI信号として出力する。ミキサ回路15は、変調信号及びミキサ回路14に供給される局部発振信号に対して同じ周波数であるがπ/2の位相遅延を有する局部発振信号(図示せず)が入力され、入力される変調信号をダウンコンバートしてQ信号として出力する。
ローパスフィルタ16、17は、ミキサ回路14、15から出力されるI信号及びQ信号の低周波帯域のみを通過させる。自動利得制御増幅器18、19は、利得が制御され、ローパスフィルタ16、17の出力(I信号及びQ信号)を適切な利得で増幅する。増幅器20、21は、自動利得制御増幅器18、19の出力を増幅して出力する。
RFチップ(DUT)の増幅器20、21から出力されたI信号(IO、/IO)及びQ信号(QO、/QO)は、半導体試験装置用基板の伝送路22、23、24、25を介して半導体試験装置に入力される。半導体試験装置において、増幅器26、27は、RFチップ(DUT)から半導体試験装置用基板の伝送路22〜25を介して入力されたI信号及びQ信号を増幅し出力する。アナログ/デジタル(AD)変換器(ADC)28、29は、増幅器26、27の出力(アナログのI信号及びQ信号)をデジタル信号に変換する。
RF信号復調部30は、AD変換器28、29によりデジタル信号に変換されたI信号及びQ信号を復調する。スペクトラム解析部31は、RF信号復調部30により復調されたI信号及びQ信号についてスペクトラム解析を行う。演算部32は、スペクトラム解析部31でのスペクトラム解析結果を、伝送路S5を介して試験回路35に供給する。また、演算部32は、チップ内ノイズ及び伝送路反射ノイズが減算されたスペクトラム演算結果が、伝送路S5を介して試験回路35から供給される。判定部33は、演算部32からのチップ内ノイズ及び伝送路反射ノイズが減算されたスペクトラム演算結果に基づいて、RFチップ(DUT)が要求される品質を満足するか否かを判定する。
試験回路制御部34は、半導体装置が有する試験回路35等と信号を授受し半導体装置に係る試験動作を制御する。例えば、試験回路制御部34は、テストモードの設定がなされると、それを伝送路S6を介して試験回路35に通知して試験回路35の動作を開始させる。また、例えば、試験回路制御部34は、半導体試験装置の信号発生源11より発生させるRF変調信号の理想波形データを、伝送路S6を介して試験回路35に供給する。また、試験回路制御部34は、試験回路35から伝送路S6を介して供給されたアラーム信号を、伝送路S7を介して判定部33に出力する。
半導体装置が有する試験回路35は、P1点で測定される信号、すなわち低雑音増幅器12の出力端より出力される信号が伝送路S0を介して入力される。また、試験回路35は、P2〜P5点でそれぞれ測定される信号、すなわち増幅器20、21の入力端に入力される信号が伝送路S1〜S4を介して入力される。また、試験回路35は、スペクトラム解析部31でのスペクトラム解析結果(半導体試験装置で発生したRF変調信号(基本波成分)に、チップ内ノイズ、回路特性、及び伝送路反射ノイズが重畳された最終的な出力波形)が、伝送路S5を介して入力される。また、試験回路35は、半導体試験装置の信号発生源11より発生させるRF変調信号の理想波形データが、伝送路S6を介して供給される。試験回路35は、これら伝送路S0〜S6を介して入力される信号に基づいて、RFチップ(DUT)におけるチップ内ノイズ及び回路特性や、半導体試験装置基板の伝送路における反射ノイズを算出する。
本実施形態におけるスペクトラム解析について、図2を参照して説明する。以下に説明するスペクトラム解析は、RFチップ(DUT)が有する試験回路35にて実行される。なお、試験回路35には、半導体試験装置の信号発生源11より発生させるRF変調信号の理想波形(Ai)データが、予め試験回路制御部34から供給されている。また、信号発生源11より発生させた実際のRF変調信号(基本波成分)をRF変調信号(Ar)と称し、RF変調信号の理想波形(Ai)と区別する。
RFチップ(DUT)内のP1点で測定されて伝送路S0を介して入力される信号は、RF変調信号(Ar)にチップ内ノイズ(A)が重畳された状態の信号である。試験回路35は、伝送路S0を介して入力される信号の波形(Ar+A)から理想波形(Ai)を減算することで、RFチップ(DUT)におけるチップ内ノイズ(A)を取得する。
また、RFチップ(DUT)内のP2〜P5点でそれぞれ測定されて伝送路S1〜S4を介して入力される信号は、RF変調信号(Ar)にチップ内ノイズ(A)及び回路特性(B)が重畳された状態の信号である。試験回路35は、伝送路S1〜S4を介して入力される信号の波形(Ar+A+B)から、理想波形(Ai)及び取得したチップ内ノイズ(A)を減算することで、RFチップ(DUT)本来の回路特性(B)を取得する。
また、試験回路35には、RF変調信号(Ar)にチップ内ノイズ(A)、回路特性(B)、及び伝送路反射ノイズ(C)が重畳されたRFチップ(DUT)の最終的な出力波形が半導体試験装置の演算部32より伝送路S5を介して供給される。試験回路35は、伝送路S5を介して入力されるRFチップ(DUT)の最終的な出力波形(Ar+A+B+C)から、理想波形(Ai)と取得したチップ内ノイズ(A)及び回路特性(B)とを減算することで、伝送路反射ノイズ(C)を取得する。
なお、試験回路35は、RFチップ(DUT)の最終的な出力波形(Ar+A+B+C)から、理想波形(Ai)と取得したチップ内ノイズ(A)及び伝送路反射ノイズ(C)を減算して、RFチップ(DUT)本来の回路特性(B)を取得するようにしても良い。このようにした場合には、伝送路S1〜S4を介して入力される信号の波形(Ar+A+B)を基に取得した回路特性(B)と、RFチップ(DUT)の最終的な出力波形(Ar+A+B+C)を基に取得した回路特性(B)とを比較・確認することができる。
前述のようにして取得したチップ内ノイズ(A)及び伝送路反射ノイズ(C)を、RFチップ(DUT)の最終的な出力波形(Ar+A+B+C)から減算した結果が、最終波形として試験回路35から伝送路S5を介し半導体試験装置の演算部32に供給される。すなわち、RF変調信号(Ar)にRFチップ(DUT)の回路特性(B)が重畳された信号波形が、最終波形として演算部32に供給される。
次に、本実施形態におけるRFチップに係る試験動作について説明する。図3は、本実施形態における試験動作の流れの一例を示す図である。
半導体試験装置101の試験回路制御部112にテストモード設定がなされ、その旨が伝送路S6を介してRFチップ(DUT)102が有する試験回路103(詳細には試験回路制御部115)に通知されることによって試験回路35は動作を開始する。なお、例えば試験回路103に専用のテスト端子を設けて、半導体試験装置101の試験回路制御部112よりテスト端子への入力を制御して試験回路35の動作を制御するようにしても良い。
また、半導体試験装置101は、RF信号出力111にて、信号発生源より高周波帯域の変調信号(RF変調信号、例えば帯域が約1.8GHz〜2.5GHzであるOFDM信号)を発生させる。半導体試験装置101の信号発生源より出力されたRF変調信号は、RFチップ(DUT)102に入力される。この半導体試験装置101の信号発生源より発生させるRF変調信号の理想波形データは、予め試験回路制御部112から伝送路S6を介してRFチップ(DUT)102が有する試験回路103の試験回路制御部115に供給され、メモリ119に記憶される。
RFチップ(DUT)102では、入力されたRF変調信号が低雑音増幅器113で増幅される。低雑音増幅器113で増幅されたRF変調信号は、伝送路S0を介して試験回路103のRFチャンネル選択部116に入力される。RFチャンネル選択部116は、各チャンネルの帯域情報(RF信号情報)に基づいて各帯域の処理回路を選定しRF変調信号を供給する。なお、各チャンネルの帯域情報は、半導体試験装置101の試験回路制御部112からRFチップ(DUT)102が有する試験回路35の試験回路制御部115に供給され、試験回路制御部115から伝送路S10を介してRFチャンネル選択部116に入力される。
選定された処理回路に供給されたRF変調信号は、図4に一例を示すようにBPF→BEF(N1)→BEF(N2)→BEF(N3)→ADC→伝送路S1nと伝送されて周波数帯域が区切られ、ノイズスペクトラム解析部118に入力される。ノイズスペクトラム解析部118は、入力された信号を用いてスペクトラム(ノイズ)解析を行う。ノイズスペクトラム解析部118での解析結果は、メモリ119に記憶される。
なお、「BPF」はバンドパスフィルタであり、「BEF」は帯域阻止フィルタであり、「ADC」はアナログ/デジタル変換器である。BEF(N1)、BEF(N2)、BEF(N3)は、例えば図5(B)にRBN1、RBN2、RBN3でそれぞれ示したような周波数特性を有する。また、BEF(N1)、BEF(N2)、BEF(N3)は、入力信号をそのまま通過させる状態(いわゆる0dB状態)に設定することができる。したがって、BEF(N1)、BEF(N2)、BEF(N3)を、帯域阻止フィルタとして機能させるか、入力信号をそのまま通過させる状態とするかを制御することで、RF変調信号を複数の周波数帯域に分割でき、所望の分解能で解析を行うことができる。また、RFチャンネル選択部116が各チャンネルの帯域情報に応じて処理回路を選定することで、各チャンネル毎のキャリア周波数に対応したスペクトラム(ノイズ)解析を行うことができる。
また、低雑音増幅器113で増幅されたRF変調信号は、ミキサ回路でダウンコンバートするなどしてI/Q直交復調(I/Q分離)され、自動利得制御増幅器114で増幅される。自動利得制御増幅器114で増幅されたI信号及びQ信号は、半導体試験装置用基板104の伝送路を介して半導体試験装置101に出力されるとともに、伝送路S1〜S4を介して試験回路103に供給される。試験回路103のS1〜S4入力端子117より入力されたI信号及びQ信号は、図4に一例を示すようにHPF→BPF(N1)→BPF(N2)→BPF(N3)→ADC→伝送路S8、S9と伝送されて周波数帯域が区切られ、ノイズスペクトラム解析部118に入力される。ノイズスペクトラム解析部118は、入力された信号を用いてスペクトラム(ノイズ)解析を行う。ノイズスペクトラム解析部118での解析結果は、メモリ119に記憶される。
なお、「HPF」はハイパスフィルタであり、「BPF」はバンドパスフィルタであり、「ADC」はアナログ/デジタル変換器である。BPF(N1)、BPF(N2)、BPF(N3)は、例えば図5(A)にRAN1、RAN2、RAN3でそれぞれ示したような周波数特性を有する。また、BPF(N1)、BPF(N2)、BPF(N3)は、入力信号をそのまま通過させる状態に設定することができる。したがって、BPF(N1)、BPF(N2)、BPF(N3)を、バンドパスフィルタとして機能させるか、入力信号をそのまま通過させる状態とするかを制御することで、RF変調信号を複数の周波数帯域に分割でき、所望の分解能で解析を行うことができる。なお、図5(A)において、RAHはHPFの周波数特性を示しており、W1は伝送路S1〜S4を介して入力される波形を示している。
RFチップ(DUT)102から半導体試験装置用基板104を介して半導体試験装置101に入力されたI信号及びQ信号は、AD変換器121によりデジタル信号に変換された後、RF信号復調部122にて復調される。復調されたI信号及びQ信号は、スペクトラム解析部123にてスペクトラム解析され、その解析結果が演算部124に出力される。演算部124は、スペクトラム解析部123での解析結果をRFチップ(DUT)102に入力する。RFチップ(DUT)102に入力されたスペクトラム解析部123での解析結果は、RFチップ(DUT)102が有する試験回路103のメモリ119に記憶される。なお、このスペクトラム解析部123での解析結果は、半導体試験装置101で発生したRF変調信号(基本波成分)に、チップ内ノイズ、回路特性、及び伝送路反射ノイズが重畳された信号波形である。
RFチップ(DUT)102が有する試験回路103のノイズ/反射解析判定部120は、メモリ119に記憶されている各信号波形データを読み出す。ノイズ/反射解析判定部120は、読み出した各信号波形データに基づいて、RFチップ(DUT)102におけるチップ内ノイズ(A)、回路特性(B)、及び半導体試験装置用基板の伝送路における伝送路反射ノイズ(C)を抽出する。以下、図6を参照してノイズ/反射解析判定部120での演算処理について説明する。
<チップ内ノイズ(A)の取得>
メモリ119のAi記憶部151には、半導体試験装置の信号発生源より発生させるRF変調信号の理想波形(Ai)のデータが記憶されている。また、メモリ119の(Ar+A)記憶部155には、半導体試験装置の信号発生源より発生させた実際のRF変調信号(基本波成分)(Ar)に、チップ内ノイズ(A)が重畳された状態の信号波形のデータが記憶されている。(Ar+A)記憶部155に記憶されているデータは、伝送路S1nを介して入力される信号を、FFT(Fast Fourier Transform)処理部153及び周波数毎のパワー抽出部154を有するノイズスペクトラム解析部118の演算器152により処理して得られたものである。すなわち、P1点で測定されて伝送路S0を介して入力される信号をスペクトラム(ノイズ)解析した結果が、(Ar+A)記憶部155に記憶されている。
ノイズ/反射解析判定部120の比較部156は、メモリ119のAi記憶部151及び(Ar+A)記憶部155からデータを読み出す。そして、(Ar+A)記憶部155より読み出したデータからAi記憶部151より読み出したデータを減算する。ノイズ/反射解析判定部120のチップ内ノイズ抽出部157は、比較部156での演算結果をRFチップ(DUT)におけるチップ内ノイズ(A)として抽出し、メモリ119のA記憶部158に記憶させる。
<回路特性(B)の取得>
メモリ119の(Ar+A+B)記憶部162には、実際のRF変調信号(基本波成分)(Ar)に、チップ内ノイズ(A)及び回路特性(B)が重畳された状態の信号波形のデータが記憶されている。(Ar+A+B)記憶部162に記憶されているデータは、伝送路S8、S9を介して入力される信号を、FFT処理部160及び周波数毎のパワー抽出部161を有するノイズスペクトラム解析部118の演算器159により処理して得られたものである。すなわち、P2〜P5点でそれぞれ測定されて伝送路S1〜S4を介して入力される信号をスペクトラム(ノイズ)解析した結果が、(Ar+A+B)記憶部162に記憶されている。
ノイズ/反射解析判定部120の比較部163は、メモリ119のAi記憶部151、A記憶部158、及び(Ar+A+B)記憶部162からデータを読み出す。そして、(Ar+A+B)記憶部162より読み出したデータから、Ai記憶部151より読み出したデータ及びA記憶部158より読み出したデータを減算する。ノイズ/反射解析判定部120の回路特性抽出部164は、比較部163での演算結果をRFチップ(DUT)本来の回路特性(B)として抽出し、メモリ119のB記憶部165に記憶させる。
<伝送路反射ノイズ(C)の取得>
メモリ119の(Ar+A+B+C)記憶部166には、実際のRF変調信号(基本波成分)(Ar)に、チップ内ノイズ(A)、回路特性(B)、及び伝送路反射ノイズ(C)が重畳された状態の信号波形のデータが記憶されている。(Ar+A+B+C)記憶部166に記憶されているデータは、半導体試験装置の演算部124より供給されたものである。
ノイズ/反射解析判定部120の比較部167は、メモリ119のAi記憶部151、A記憶部158、B記憶部165、及び(Ar+A+B+C)記憶部166からデータを読み出す。そして、(Ar+A+B+C)記憶部166より読み出したデータから、Ai記憶部151より読み出したデータ、A記憶部158より読み出したデータ、及びB記憶部165より読み出したデータを減算する。ノイズ/反射解析判定部120の伝送路反射波抽出部168は、比較部167での演算結果を半導体試験装置用基板の伝送路における伝送路反射ノイズ(C)として抽出し、メモリ119のC記憶部169に記憶させる。
また、ノイズ/反射解析判定部120の判定部170は、伝送路反射波抽出部168により抽出された伝送路反射ノイズ(C)が設定された規定レベル以上であるか否かを判定する。なお、規定レベルの設定は、例えば試験回路103にレジスタを設け、当該レジスタに対して外部から設定する。判定の結果、判定部170は、伝送路反射ノイズ(C)が規定レベル以上の場合には伝送路S13を介してアラーム信号“1”を出力する。ノイズ/反射解析判定部120の判定部170より出力されたアラーム信号は、試験回路制御部115、及び半導体試験装置101の試験回路制御部112を介して半導体試験装置101の判定部に供給される。
<最終評価波形の取得>
メモリ119の(Ar+A+B+C)記憶部171には、(Ar+A+B+C)記憶部166と同様のデータが記憶されている。
ノイズ/反射解析判定部120の比較部162は、メモリ119のAi記憶部151、A記憶部158、C記憶部169、及び(Ar+A+B+C)記憶部171からデータを読み出す。そして、(Ar+A+B+C)記憶部171より読み出したデータから、Ai記憶部151より読み出したデータ、A記憶部158より読み出したデータ、及びC記憶部169より読み出したデータを減算する。ノイズ/反射解析判定部120の最終波形抽出部173は、比較部172での演算結果をRFチップ(DUT)102の最終評価波形として抽出し、メモリ119の最終評価波形記憶部174に記憶させる。最終評価波形は、実際のRF変調信号(基本波成分)(Ar)に回路特性(B)が重畳された状態の信号波形である。最終評価波形記憶部174に記憶された最終評価波形は、半導体試験装置の演算部124に供給される。また、最終評価波形記憶部174に記憶された最終評価波形は、任意の時点での外部からの要求等に応じて出力されるようにしても良い。また、最終評価波形記憶部174に記憶された最終評価波形に限らず、メモリ119に記憶されている各データ(信号波形や解析結果等)を外部からの要求等に応じて出力されるようにしても良い。
以上のようにして、ノイズ/反射解析判定部120での演算処理が行われた後、図3に示すように判定部での判定処理が行われる。まず、判定部は、伝送路S7を介して入力されるアラーム信号が“1”であるか否かを判断する。その結果、アラーム信号が“1”である場合には、半導体試験装置101の判定部は、半導体試験装置用基板104の伝送路に問題があると判断して、伝送路の調査・解析126を促す。
一方、アラーム信号が“1”でない場合には、半導体試験装置101の判定部は、半導体試験装置用基板104の伝送路における反射波ノイズが、RFチップ(DUT)102に品質判定に影響を及ぼさない範囲にあると判定する。そして、半導体試験装置101の判定部は、試験回路35より供給された最終評価波形に基づいて、RFチップ(DUT)に要求される品質を保証するための保証項目について判定を行い、試験動作を終了する。
本実施形態によれば、RFチップ(DUT)が有する試験回路に、図1に示したRFチップ(DUT)内のP1点で測定された信号、及びP2〜P5点で測定された信号が供給される。また、半導体試験装置に入力されたRFチップ(DUT)の最終的な出力波形のデータが試験回路に供給される。試験回路は、P1点で測定された信号からRF変調信号の理想波形のデータを減算することで、RFチップ(DUT)におけるチップ内ノイズを抽出する。また、試験回路は、P2〜P5点で測定された信号から、RF変調信号の理想波形のデータと抽出したチップ内ノイズを減算することで、RFチップ(DUT)本来の回路特性を抽出する。さらに、試験回路は、供給されたRFチップ(DUT)の最終的な出力波形のデータから、RF変調信号の理想波形のデータと抽出したチップ内ノイズ及び回路特性を減算することで、半導体試験装置用基板の伝送路における反射ノイズを抽出する。
このように本実施形態によれば、RFチップ(DUT)におけるチップ内ノイズ、RFチップ(DUT)本来の回路特性、及び半導体試験装置用基板の伝送路における反射ノイズをそれぞれ抽出することができる。したがって、外来起因のノイズをキャンセルし、RFチップ(DUT)本来の回路特性を含む出力波形を得ることができる。また、RFチップ(DUT)におけるチップ内ノイズ、RFチップ(DUT)本来の回路特性、及び半導体試験装置用基板の伝送路における反射ノイズの抽出を容易に行えるので、開発コストを従来と比較して低減することができる。
また、従来の試験システムでは、半導体試験装置用基板について高周波帯域の反射ノイズを低減させる伝送路を実現させるためには、ハンドメイドでのチューニングがRFチップの種類毎に必要であった。それに対して、本実施形態によれば、特定の規定レベル以上でなければ、半導体試験装置用基板についてのチューニングは必要なく、試験回路内で伝送路における反射ノイズをキャンセルしての品質保証を行うことができる。また、伝送路のシミュレーションデータを試験回路に供給し、抽出された伝送路反射ノイズとの比較、分析を行うようにしても良い。このようにした場合には、半導体試験装置用基板の伝送路の解析を容易に行うことができ、従来のシミュレーション解析のみと比較して伝送路の検証や改善等の調査を少ない工数で行うことが可能となる。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の諸態様を付記として以下に示す。
(付記1)
半導体試験装置より出力された変調信号が入力端に入力され、当該変調信号を増幅し出力する第1の増幅器と、
前記第1の増幅器により増幅された変調信号に直交復調処理を施す信号処理部と、
前記半導体試験装置に信号を出力するために外部に設けた伝送路に出力端が接続され、前記信号処理部により直交復調処理された変調信号を前記伝送路に対して出力する第2の増幅器と、
前記第1の増幅器の出力端より出力される第1の信号、及び前記第2の増幅器の入力端に入力される第2の信号が供給される試験回路とを備え、
前記試験回路は、前記半導体試験装置より出力する変調信号の波形データを記憶する理想波形記憶部と、
前記第1の信号及び前記第2の信号をスペクトラム解析するスペクトラム解析部と、
前記スペクトラム解析部による前記スペクトラム解析の解析結果及び前記理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データを比較してノイズ及び回路特性に係る解析を行う解析判定部とを有することを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記解析判定部は、前記第1の信号をスペクトラム解析して得られる解析結果から、前記理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データを減算し前記半導体装置におけるチップ内ノイズを抽出し、
前記第2の信号をスペクトラム解析して得られる解析結果から、前記理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データと抽出した前記半導体装置におけるチップ内ノイズとを減算し前記半導体装置が持つ回路特性を抽出することを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3)
前記試験回路は、前記伝送路を介して前記半導体試験装置に入力された前記半導体装置からの出力波形を前記半導体試験装置によりスペクトラム解析した解析結果が供給され、
前記解析判定部は、前記半導体装置からの出力波形がスペクトラム解析された解析結果から、前記理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データと抽出した前記半導体装置におけるチップ内ノイズと抽出した前記半導体装置が持つ回路特性とを減算し前記伝送路における反射ノイズを抽出することを特徴とする付記2記載の半導体装置。
(付記4)
前記試験回路は、前記半導体装置からの出力波形がスペクトラム解析された解析結果から、抽出した前記半導体装置におけるチップ内ノイズと抽出した前記伝送路における反射ノイズとを減算して得られる演算結果を出力することを特徴とする付記3記載の半導体装置。
(付記5)
前記試験回路は、前記半導体装置からの出力波形がスペクトラム解析された解析結果から、抽出した前記半導体装置におけるチップ内ノイズと抽出した前記伝送路における反射ノイズとを減算して得られる演算結果を記憶する評価波形記憶部を有することを特徴とする付記3記載の半導体装置。
(付記6)
前記試験回路は、前記スペクトラム解析部による前記スペクトラム解析の解析結果及び前記解析判定部による解析結果を記憶する結果記憶部を有することを特徴とする付記1〜5の何れか1項に記載の半導体装置。
(付記7)
前記スペクトラム解析部による前記第1の信号又は前記第2の信号の前記スペクトラム解析は、複数の帯域に区分して帯域毎に行うことを特徴とする付記1〜6の何れか1項に記載の半導体装置。
(付記8)
前記試験回路は、内部に記憶している解析結果を外部からの要求に応じて出力することを特徴とする付記1〜7の何れか1項に記載の半導体装置。
(付記9)
前記試験回路は、抽出した前記伝送路における反射ノイズが設定した規定レベル以上であるか否かを判定し、判定結果を外部に出力することを特徴とする付記3記載の半導体装置。
(付記10)
前記変調信号は、高周波帯域の変調信号であることを特徴とする付記1〜9の何れか1項に記載の半導体装置。
11 信号発生源
12 低雑音増幅器
13、14、15 ミキサ回路
16、17 ローパスフィルタ
18、19 自動利得制御増幅器
20、21 増幅器
22、23、24、25 伝送路
30 RF信号復調部
31 スペクトラム解析部
32 演算部
33 判定部
34 試験回路制御部
35 試験回路

Claims (5)

  1. 半導体試験装置より出力された変調信号が入力端に入力され、当該変調信号を増幅し出力する第1の増幅器と、
    前記第1の増幅器により増幅された変調信号に直交復調処理を施す信号処理部と、
    前記半導体試験装置に信号を出力するために外部に設けた伝送路に出力端が接続され、前記信号処理部により直交復調処理された変調信号を前記伝送路に対して出力する第2の増幅器と、
    前記第1の増幅器の出力端より出力される第1の信号、及び前記第2の増幅器の入力端に入力される第2の信号が供給される試験回路とを備え、
    前記試験回路は、前記半導体試験装置より出力する変調信号の波形データを記憶する理想波形記憶部と、
    前記第1の信号及び前記第2の信号をスペクトラム解析するスペクトラム解析部と、
    前記スペクトラム解析部による前記スペクトラム解析の解析結果及び前記理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データを比較してノイズ及び回路特性に係る解析を行う解析判定部とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記解析判定部は、前記第1の信号をスペクトラム解析して得られる解析結果から、前記理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データを減算し前記半導体装置におけるチップ内ノイズを抽出し、
    前記第2の信号をスペクトラム解析して得られる解析結果から、前記理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データと抽出した前記半導体装置におけるチップ内ノイズとを減算し前記半導体装置が持つ回路特性を抽出することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記試験回路は、前記伝送路を介して前記半導体試験装置に入力された前記半導体装置からの出力波形を前記半導体試験装置によりスペクトラム解析した解析結果が供給され、
    前記解析判定部は、前記半導体装置からの出力波形がスペクトラム解析された解析結果から、前記理想波形記憶部に記憶されている変調信号の波形データと抽出した前記半導体装置におけるチップ内ノイズと抽出した前記半導体装置が持つ回路特性とを減算し前記伝送路における反射ノイズを抽出することを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記スペクトラム解析部による前記第1の信号又は前記第2の信号の前記スペクトラム解析は、複数の帯域に区分して帯域毎に行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記変調信号は、高周波帯域の変調信号であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の半導体装置。
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