JP4395255B2 - ズームレンズおよびカメラ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はズームレンズおよびカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近来、急速に普及しつつあるデジタルカメラは、そのユーザが広く一般化するに従い、撮影レンズとしてはズーム機能を有することが当然となり、300万画素を超える高密度の受光素子に対応するための高画質化、高変倍化・小型化・省電力化が求められている。
【0003】
デジタルカメラ用のズームレンズに求められる高性能化・高変倍化に適したタイプとして、物体側より順に,正の焦点距離を持つ第1群、負の焦点距離を持つ第2群、いずれも正の焦点距離を持つ第3、第4、第5群を配置し、第2群を物体側から像側へと単調に移動することにより「短焦点端から長焦点端への変倍」を行い、第4群を移動することにより「変倍に伴う像面位置の変動を補正」するものが提案されている(特開平06−180424号公報、特開平07−151967号公報、特開平09−090221号公報等)。
【0004】
しかし、これら公報記載のズームレンズの何れにおいても、第4群は「変倍に伴う像面位置の変動を補正」するために移動しており、変倍にはほとんど寄与せず、第2群が変倍作用のほとんど全てを負担しており、そのため、変倍に伴なう第2群の移動量が大きく、第3群近傍に配置される絞りから第1群が遠ざかり、第1群の大型化ひいてはレンズ全体の大型化が避けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、高性能・高変倍でありながら十分に小型化の可能な新規なズームレンズの実現を課題とする。
【0006】
この発明はまた、上記ズームレンズを用いる新規なカメラ装置の実現を他の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明のズームレンズは、図1(a)、(b)に示すように「物体側から順次、正の焦点距離を持つ第1群、負の焦点距離を持つ第2群、いずれも正の焦点距離を持つ第3、第4、第5群を配し、第3群の近傍に開口絞りを有してなる5群構成の撮影用ズームレンズであって、第1群および第3群が像面に対して固定的に配置され、短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第2群が第3群の側へ向って単調に移動し、第4群が、第3群近傍に位置する長焦点端位置に向って第5群側から移動し、第4群が第2群とともに変倍機能を分担」する。そして、短焦点端における半画角が略33度である。
上記に於いて「固定的」とは、常に固定状態にあって不動であることを意味する。以下の説明においても同様である。 第3群は1枚のレンズで構成され、第4群は「最も物体側に配設された物体側に凸面を向けた正レンズ、最も像側に配設された像側に凹面を向けた負レンズ、この負レンズの物体側に配設された正レンズを有する計3枚または4枚のレンズ」で構成される。
【0008】
第1〜第5群が、正・負・正・正・正のパワー配分を持つズームレンズとしては、従来から、変倍に際して第1、第3、第5群を固定し、変倍のために第2群(バリエータ)を移動させ、変倍に伴う像面位置変動の補正のために第4群(コンペンセータ)を移動させるものが知られている。この場合、第2群が変倍作用の殆ど全てを負担するため、変倍のための第2群の移動量が大きく、第1群が開口絞りから大きく離れるため、第1群の光線有効径(レンズ外径)が大きくなってしまう。
【0009】
請求項1記載のズームレンズでは、上記の如く、変倍に際して第4群にも変倍機能を分担させ、第2群の移動距離を短縮することで第1群を開口絞りに近付け、第1群の光線有効径(レンズ外径)を小さくする。
【0010】
請求項1記載のズームレンズは、短焦点端における第1、第2群間の距離:D1W、長焦点端における第1、第2群間の距離:D1T、短焦点端における第3、第4群間の距離:D3W、長焦点端における第3、第4群間の距離:D3T で構成されるパラメータ:(D 3W −D 3T )/(D 1T −D 1W )が、1.0程度を上限として、下限が、条件:
(1) (D3W−D3T)/(D1T−D1W)>0.3
を満足する。
【0011】
条件(1)は、変倍に際する第4群の移動量をある程度以上大きくする必要性を表しており、パラメータ:(D3W−D3T)/(D1T−D1W)が、下限の0.3を超えて小さくなると、第4群に十分な変倍機能が分担されない恐れがある。
例えば、第3群を固定する場合を考えると、パラメータ:(D3W−D3T)/(D1T−D1W)の分子:(D3W−D3T)は、第4群が短焦点端から長焦点端に変倍するときの移動量であり、分母:(D1T−D1W)は上記変倍に際しての第2群の移動量である。
【0012】
パラメータ:(D3W−D3T)/(D1T−D1W)が小さくなることは、「分子が小さくなる」及び/または「分母が大きくなる」ことを意味する。分子が小さくなることは、第4群の移動量が小さくなることを意味し、また分母が大きくなることは第2群の移動量が大きくなることを意味する。従って、どちらにしても、第4群が分担すべき変倍機能が小さくなるのである。
【0013】
なお、パラメータ:(D3W−D3T)/(D1T−D1W)が大きくなるに連れて、変倍機能に対する第4群の分担率は大きくなるが、第4群の変倍機能分担率が大きくなりすぎると、第2群の変倍機能分担率が小さくなり、良好な変倍を行うのが困難になる。従って、パラメータ:(D3W−D3T)/(D1T−D1W)の値は、上記の如く、1.0程度が上限である。
【0014】
上記のように、請求項1に記載されたズームレンズは、第2群とともに「第4群が変倍機能を分担する」点で従来にない全く新規なものである。かかるズームレンズは、例えば「液晶プロジェクタにおける投影用のズームレンズ」として使用することが可能である。
【0015】
請求項1記載のズームレンズは、上記の如く「第1群側を物体側とする撮影用ズームレンズ」である。
請求項1記載のズームレンズは、第5群のみの移動によりフォーカシングを行うことができ(請求項2)、請求項1または2記載のズームレンズにおける第5群は1枚のレンズにより構成されていることができる(請求項3)。
請求項1〜3の任意の1に記載のズームレンズは、第1群および第2群がそれぞれ3枚以下のレンズで構成され、第2群・第3群のそれぞれに1面以上の非球面を有し、第4群・第5群の少なくとも一方に1面以上の非球面を有することが好ましい(請求項4)。
【0016】
請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズにおいて「短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第4群が、第3群近傍に位置する長焦点端位置に向って第5群側から移動しつつ、長焦点端より若干小さい焦点距離において、最も第3群側に達する」ように構成することができる(請求項5)。図1(a)は、この場合を示している。
【0017】
この請求項5記載のズームレンズでは、第4群が、変倍機能とともに「変倍に伴う像面位置の変動を補正する機能」とを併せ持つことができる。
【0018】
また、請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズにおいて「短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第4群が、第3群近傍に位置する長焦点端位置に向って第5群側から単調に移動し、第2群と第4群の単調な移動による変倍に起因する像面位置の変動を、第5群の移動により補正する」ようにすることができる(請求項6)。図1(b)は、この場合を示している。
【0019】
この請求項6のズームレンズのように、第5群を移動することにより「変倍に伴う像面位置の変動」を補正するようにすれば、性能を向上させるための自由度が増加し、請求項5記載のズームレンズの場合よりも高性能化を図ることが容易になる。この場合、上述のように、第2、第4群が共に「単調移動」であるので、群移動のための機構の簡略化・低トルク化も可能となる。
【0020】
上記のように請求項1記載のズームレンズにおいては「第1群と第3群が固定的」である。第1群は最も大きく重量もあるため、第1群を移動させることは「機構の簡略性や省電力性」を損ない易い。またフォーカシングを「第1群の繰り出し」で行う場合、近距離における周辺光量の確保のため第1群が大型化してしまう。
【0021】
この発明のズームレンズにおいては「開口絞りが固定的である」ことができる(請求項9)。開口絞りの位置にはシャッタが設けられることが多く、シャッタの移動は機構の煩雑化を招き好ましくないからである。また、シャッタを移動させる構成を採ると、シャッタ駆動時に発生する振動が、レンズユニットの他の部分に伝わり易く、像ぶれの原因となる虞がある。
【0022】
フォーカシングは全体を繰り出して行っても良い。また、CCD等の受光素子の受光面に結像させる場合には、受光素子を移動させて行っても良い。第1群以外の群を移動させることによる「インナーフォーカス」としても良く、その場合には請求項2のように「第5群のみの移動によりフォーカシングを行う」ことができる。
【0023】
インナーフォーカスの場合、フォーカシングに用いる群としては第5群が最も適している。同じ距離の被写体に合焦するための繰り出し量は「短焦点端で小さく、長焦点端で大きく」なるが、第4群と第5群との間隔は、同じく短焦点端で小さく、長焦点端で大きくなるため、フォーカシングのための第5群の移動が第4群により妨げられない。
【0024】
また、請求項6記載のズームレンズのように、第5群の移動で「変倍に伴う像面位置の変動を補正」する場合、フォーカシングと像面補正のための移動機構と制御手段を共通化できる利点がある。
【0025】
請求項1〜6の任意の1に記載のズームレンズにおいては、第1群の焦点距離:f1、長焦点端における第1、第2群の合成焦点距離:f12Tが、条件:
(2) −1.4<(f12T/f1)<−1.0
を満足することが、さらなる小型化と高性能化を図る上で好ましい(請求項7)
【0026】
パラメータ:(f12T/f1)は「長焦点端における第2群の倍率」である。レンズ系の小型化のためには第1群のパワーを強める(焦点距離を短くする)必要があり、そのためには、長焦点端における第2群の倍率は「−1より小さく」設定することが望ましい。一方、長焦点端における第2群の倍率が−1.4以下になると、第4群の変倍への寄与が減少し、第2群のパワーを強める必要が生じるため収差補正上、不利になる。
【0027】
請求項1〜7の任意の1に記載のズームレンズにおいては、短焦点端における第1、第2群の合成焦点距離:f12W、長焦点端における第1、第2群の合成焦点距離:f12T、長焦点端における全系の焦点距離:fT、短焦点端における全系の焦点距離:fWが、条件:
(3) 0.4<(f12T/f12W)/(fT/fW)<0.7
を満足することが好ましい。パラメータの分母:(f12T/f12W)は、変倍に伴う第2群の倍率変化を表しており、分子:(fT/fW)は「ズームレンズの変倍比そのもの」である。
パラメータ:(f12T/f12W)/(fT/fW)が、上限の0.7を超えると、第4群の変倍機能が十分でなく、第1群が大型化し易くなる。逆に、下限の0.4を超えると、第2群の変倍作用が過剰に小さくなり、ズーミングに際しての入射瞳径の変化が小さくなり、開口絞り径を一定にした場合「短焦点端から長焦点端にかけてのFナンバの変化」が大きくなってしまう。
【0028】
Fナンバの変化が大きいと、短焦点端のFナンバを小さくするか、長焦点端のFナンバを大きくするかのどちらかを選択することになるが、短焦点端のFナンバを小さくすると収差補正が困難になり、長焦点端のFナンバを大きくすると手ぶれ等の影響を受け易くなる。ズーミングに際して開口絞り径を変化させ、Fナンバを一定に保つ方法も考えられるが、絞り(シャッタ)の機構が複雑化するため好ましくない。
【0029】
請求項4では、上記のように、第1群および第2群をそれぞれ3枚以下のレンズで構成し、第2、第3群のそれぞれに1面以上の非球面を採用し、第4、第5群の少なくとも1方に1面以上の非球面を採用する。
【0030】
この発明のズームレンズを、例えば、300万画素を超えるような受光素子上への結像に用いる場合、各収差を非常に小さく抑える必要があるが、各収差を十分に補正するためにレンズ構成を複雑化することはコスト面から見ても好ましくない。
【0031】
各群のレンズ枚数を3枚以下の比較的簡単な構成とし、第2群・第3群のそれぞれと、第4群・第5群の少なくとも1方に、1面以上の非球面を用いることにより、300万画素を超えるような受光素子にも十分に対応可能な高い結像性能を確保できる。
【0032】
請求項1記載のズームレンズのように、第3群は1枚のレンズで構成し、第4群は「最も物体側に配設された物体側に凸面を向けた正レンズ、最も像側に配設された像側に凹面を向けた負レンズ、この負レンズの物体側に配設された正レンズを有する計3枚または4枚のレンズ」で構成する。
【0033】
また、請求項3のズームレンズのように、第5群を1枚のレンズで構成することにより、第5群の移動で「像面変動の補正やフォーカシング」を行う場合、第5群が軽量となって、少ないエネルギで移動可能である利点がある。
【0034】
開口絞りは第3群近傍に配置されるが「第3群の物体側」に配置することができる(請求項10)。
【0035】
この発明のカメラ装置は、上に説明した請求項1〜10の任意の1に記載のズームレンズを「撮影用ズームレンズ」として有するカメラ装置である(請求項11)。カメラ装置は勿論「通常の銀塩写真カメラ」であることもできるが、「撮影画像をデジタル情報とする機能」を有するカメラ装置、例えば、デジタルカメラやデジタルビデオカメラであることもできる(請求項12)。
【0036】
この請求項16記載のカメラ装置は「ズームレンズによる像を受光する受光素子が300万画素以上のもの」であることができ(請求項13)、さらに「携帯情報端末」として実施することもできる(請求項14)。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に、ズームレンズに関する具体的な実施例を挙げる。各実施例の収差は十分に補正されており、300万画素を超えるような受光素子に対応することが可能となっている。
【0038】
実施例1は、第5群を固定群とし、第4群に変倍作用と「変倍に伴う像面位置の変動を補正する作用」とを併せ持たせた例(請求項5)である。また、実施例2〜5は、第5群を移動することにより「変倍に伴う像面位置の変動」を補正する例(請求項2)である。
【0039】
各実施例における記号の意味は以下の通りである.
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R:曲率半径(非球面にあっては近軸曲率半径)
D:面間隔(面は開口絞りの面を含む)
Nd:屈折率(d線)
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
4:4次の非球面係数
6:6次の非球面係数
8:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
非球面(各実施例中の面番号に「*印」を付して示す)は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをHとして、上記のK、A4、A6、A8、A10を用いて周知の式:
X=CH2/[1+√(1-(1+K)C2H2)]+A4・H4+A6・H6+A8・H8+A10・H10
で表し、R(=1/C)、K、A4、A6、A8、A10を与えて、形状を特定する。また「面番号」は物体側から数えた面の番号である。長さの次元を持つ量の単位は「mm」である。
【0040】
【実施例】
実施例1
Figure 0004395255
Figure 0004395255
短焦点端から長焦点端への変倍の際に、第4群が最も第3群に近づくときの可変距離および焦点距離
f:32.861, A:14.155, B:2.440, C:1.350, D:10.582
図2に、実施例1のレンズ構成を示す。符号:Iは第1群、符号:IIは第2群、符号:IIIは第3群、符号:IVは第4群、符号:Vは第5群、符号:Sは開口絞り、符号FLは各種フィルタを表す。これは、以下の図においても同様である。
【0041】
実施例2
Figure 0004395255
Figure 0004395255
図3に、実施例2のレンズ構成を示す。
【0042】
実施例3
Figure 0004395255
Figure 0004395255
図4に、実施例3のレンズ構成を示す。
【0043】
実施例4
Figure 0004395255
Figure 0004395255
図5に、実施例4のレンズ構成を示す。
【0044】
実施例5
Figure 0004395255
Figure 0004395255
図6に、実施例5のレンズ構成を示す。
【0045】
実施例1に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差曲線図を順次、図7〜図9に示す。実施例2に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差曲線図を順次、図10〜図12に示す。実施例3に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差曲線図を順次、図13〜図15に示す。実施例4に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差曲線図を順次、図16〜図18に示す。実施例5に関する短焦点端・中間焦点距離・長焦点端における収差曲線図を順次、図19〜図21に示す。
【0046】
各収差曲線図において、球面収差の図の破線は正弦条件を表す。非点収差の図の実線はサジタル、破線はメリディオナルを表す。また、「g」はg線、「d」はd線を表す。
【0047】
これら、収差図から明らかなように、各実施例とも、性能は極めて良好であり、300万画素以上の受光素子を用いるデジタルカメラ等における使用にも十分に耐え得るものである。
【0048】
上に挙げた実施例1〜5のズームレンズは何れも、物体側から順に、正の焦点距離を持つ第1群I、負の焦点距離を持つ第2群II、いずれも正の焦点距離を持つ第3、第4、第5群III、IV、Vを配し、第3群IIIの近傍に開口絞りSを有してなる5群構成であり、第1群Iおよび第3群IIIが像面に対して固定的であり、第3群IIIが1枚のレンズで構成されると共に、第4群が少なくとも正レンズ2枚と負レンズ1枚とを含む3枚または4枚のレンズで構成され、短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第2群が第3群の側へ向って単調に移動し、第4群が、第3群近傍に位置する長焦点端位置に向って第5群側から移動し、第4群が第2群とともに変倍機能を分担する撮影用ズームレンズであり、短焦点端における第1、第2群間の距離:D1W、長焦点端における第1、第2群間の距離:D1T、短焦点端における第3、第4群間の距離:D3W、長焦点端における第3、第4群間の距離:D3Tは、条件
(1) (D3W−D3T)/(D1T−D1W)>0.3
を満足する(請求項1)。
また、各実施例のズームレンズとも、短焦点端における半画角は略33度であり、条件(1)のパラメータ:(D 3W −D 3T )/(D 1T −D 1W )は1を超えない。
【0049】
実施例1のズームレンズは、短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第4群が、第3群近傍に位置する長焦点端位置に向って第5群側から移動しつつ、長焦点端より若干小さい焦点距離において、最も第3群側に達するものであり(請求項5)、実施例2〜4のズームレンズは、短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第4群が、第3群近傍に位置する長焦点端位置に向って第5群側から単調に移動し、第2群と第4群の単調な移動による変倍に起因する像面位置の変動を、第5群の移動により補正する(請求項6)。
【0050】
また、実施例1〜5のズームレンズとも、第5群のみの移動によりフォーカシングを行う(請求項2)
【0051】
各実施例のズームレンズとも、第1群の焦点距離:f1、長焦点端における第1、第2群の合成焦点距離:f12Tは、条件:
(2) −1.4<(f12T/f1)<−1.0
を満足し(請求項7)、短焦点端における第1、第2群の合成焦点距離:f12W、長焦点端における第1、第2群の合成焦点距離:f12T、長焦点端における全系の焦点距離:fT、短焦点端における全系の焦点距離:fWが、条件:
(3) 0.4<(f12T/f12W)/(fT/fW)<0.7
を満足する(請求項8)。
【0052】
実施例1〜3のズームレンズは、各群が3枚以下のレンズで構成され、第2、第3群のそれぞれに1面以上の非球面を有し、第4、第5群の少なくとも1方に1面以上の非球面を有し、実施例4、5のズームレンズは、第1群〜第3群および第5群が3枚以下のレンズで構成され、第4群が4枚のレンズで構成され、第2、第3群のそれぞれに1面以上の非球面を有し、第4、第5群の少なくとも1方に1面以上の非球面を有する。また各実施例とも、第5群が1枚のレンズで構成され(請求項3)、開口絞りSが、第3群IIIの物体側に配置される(請求項10)。
【0053】
最後に、図22を参照してカメラ装置の実施の1形態を説明する。
このカメラ装置は「携帯情報端末」である(請求項14)。構造を略示する図22(c)を参照すると、形態情報端末10は、撮影レンズ11を有し、撮影対象物の像を受光素子(エリアセンサ)15により読取るようになっている。撮影レンズ11としては、上に説明した各実施例のズームレンズを用いることができる(請求項11)。
【0054】
受光素子15の出力は信号処理装置17に入力し、中央演算処理装置21の制御を受ける信号処理装置17により「デジタル情報」とされる。即ち、図22のカメラ装置は「撮影画像をデジタル情報とする機能」を有し(請求項12)、撮影レンズ(ズームレンズ)11による像を受光する受光素子15は「300万画素以上のもの」が用いられる(請求項13)。
【0055】
信号処理装置17によりデジタル情報化された画像情報は、中央演算処理装置21の制御下にある画像処理装置19において「所望の画像処理」を受ける。画像処理された画像情報は、所望により、液晶モニタ23に表示することもできるし、半導体メモリ27に記録することもでき、あるいは、通信カード等25を介して外部へ転送することもできる。
【0056】
図22(a)は、携帯情報端末の使用状態における状態を正面側から見た図であり、この状態を背面側から見た図が図22(b)である。
【0057】
携帯情報端末としてのカメラ装置10は「平たい四角の箱状」であり、所望により、液晶モニタ23を開き立てて使用する。このとき、液晶モニタ23の表示面は使用者(撮影者側)を向く。また、撮影レンズ(ズームレンズ11)の対物レンズ11は対物レンズが撮影対象の側を向く。
【0058】
撮影を行うときには、スイッチSwをオンにし、操作ボタン36により撮影モードを選択し(選択されたモードは液晶パネル32に表示される)、図22(b)に示されたファインダ13の接眼レンズを覗きつつ、ズームレバー38によりズーム比を選択する。このとき,フォーカシングは(第5群の移動により)自動的に行われる。
【0059】
シャッタボタン30を押すことにより撮影が行われ、上に説明した画像情報のデジタル情報化が実行される。撮影された画像を見る場合には、その旨を操作ボタン36で選択すると、撮影された画像が液晶モニタ23に表示される。
【0060】
撮影された画像はデジタル情報化されているので、この情報を記録したいときには、半導体メモリ(メモリカード)27を、カメラ本体の専用スロットルに挿入した状態で、操作ボタン36の操作で記録を行う。
【0061】
また、撮影された画像を送信したいときには、カメラ本体の専用スロットルに通信カード25を挿入した状態で、操作ボタン36の操作で送信を行う。また、所望により、通信カード25を介して外部から転送された画像情報を液晶モニタ23に表示させることもできる。
【0062】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば、新規なズームレンズおよびカメラ装置を提供できる。この発明のズームレンズは、各実施例に示すように高性能且つコンパクトである。
【0063】
そしてこのズームレンズを用いるカメラ装置は、極めて良質の画像を撮影することができ、特にデジタルカメラや携帯情報端末等では、300万画素以上の受光素子を用いて、極めて高品質の画像を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のズームレンズの変倍を説明するための図である。
【図2】実施例1のズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図3】実施例2のズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図4】実施例3のズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図5】実施例4のズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図6】実施例5のズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図7】実施例1のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。
【図8】実施例1のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。
【図9】実施例1のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。
【図10】実施例2のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。
【図11】実施例2のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。
【図12】実施例2のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。
【図13】実施例3のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。
【図14】実施例3のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。
【図15】実施例3のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。
【図16】実施例4のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。
【図17】実施例4のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。
【図18】実施例4のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。
【図19】実施例5のズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。
【図20】実施例5のズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。
【図21】実施例5のズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。
【図22】カメラ装置の実施の1形態を説明するための図である。

Claims (14)

  1. 物体側から順次、正の焦点距離を持つ第1群、負の焦点距離を持つ第2群、いずれも正の焦点距離を持つ第3、第4、第5群を配するとともに、第3群の近傍に開口絞りを有してなる5群構成の撮影用ズームレンズであり、
    第1群および第3群が像面に対して固定的に配置され、
    第3群が1枚のレンズで構成されると共に、第4群が、最も物体側に配設された物体側に凸面を向けた正レンズ、最も像側に配設された像側に凹面を向けた負レンズ、この負レンズの物体側に配設された正レンズを有する計3枚または4枚のレンズで構成され、
    短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第2群が第3群の側へ向って単調に移動し、第4群が、第3群近傍に位置する長焦点端位置に向って第5群側から移動し、上記第4群が上記第2群とともに変倍機能を分担し、短焦点端における半画角が略33度であり、
    短焦点端における第1、第2群間の距離:D1W、長焦点端における第1、第2群間の距離:D1T、短焦点端における第3、第4群間の距離:D3W、長焦点端における第3、第4群間の距離:D3T で構成されるパラメータ:(D 3W −D 3T )/(D 1T −D 1W )が、1.0程度を上限として、下限が条件:
    (1) (D3W−D3T)/(D1T−D1W)>0.3
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 請求項1記載のズームレンズにおいて、
    第5群のみの移動によりフォーカシングを行うことを特徴とするズームレンズ。
  3. 請求項1または2記載のズームレンズにおいて、
    第5群が1枚のレンズにより構成されていることを特徴とするズームレンズ。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第1群および第2群がそれぞれ、3枚以下のレンズで構成され、第2群・第3群のそれぞれに1面以上の非球面を有し、第4群・第5群の少なくとも一方に1面以上の非球面を有することを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第4群が、第3群近傍に位置する長焦点端位置に向って第5群側から移動しつつ、長焦点端より若干小さい焦点距離において、最も第3群側に達することを特徴とするズームレンズ。
  6. 請求項1〜4の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    短焦点端から長焦点端への変倍に際し、第4群が、第3群近傍に位置する長焦点端位置に向って第5群側から単調に移動し、
    第2群と第4群の単調な移動による変倍に起因する像面位置の変動を、第5群の移動により補正することを特徴とするズームレンズ。
  7. 請求項1〜6の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第1群の焦点距離:f、長焦点端における第1、第2群の合成焦点距離:f12Tが、条件:
    (2) −1.4<(f12T/f)<−1.0
    を満足することを特徴とするズームレンズ
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    短焦点端における第1、第2群の合成焦点距離:f12W、長焦点端における第1、第2群の合成焦点距離:f12T、長焦点端における全系の焦点距離:f、短焦点端における全系の焦点距離:fが、条件:
    (3) 0.4<(f12T/f12W)/(f/f)<0.7
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  9. 請求項1〜8の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    開口絞りが固定的であることを特徴とするズームレンズ。
  10. 請求項1〜9の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    開口絞りが、第3群の物体側に配置されることを特徴とするズームレンズ。
  11. 請求項1〜10の任意の1に記載のズームレンズを、撮影用ズームレンズとして有するカメラ装置。
  12. 請求項11記載のカメラ装置において、
    撮影画像をデジタル情報とする機能を有することを特徴とするカメラ装置。
  13. 請求項12記載のカメラ装置において、
    ズームレンズによる像を受光する受光素子が300万画素以上のものであることを特徴とするカメラ装置。
  14. 携帯情報端末であることを特徴とする、請求項12または13記載のカメラ装置。
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