JP4393521B2 - 電子透かし埋め込み装置及び検出装置並びに方法及び記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、電子透かし埋め込み装置及び検出装置、並びに、方法及び記録媒体に関し、より特定的には、電子透かしの検出率が向上される電子透かし埋め込み装置及び検出装置、並びに、方法及び記録媒体に関するものである。
ディジタル機器の普及に伴い、ディジタルコンテンツ(以下、単に「コンテンツ」という)のコピーを容易に作成することができるようになった。その結果、著作権を無視した不正コピーが増加しており、著作権保護が重要な問題となっている。
著作権保護の解決策の1つとして、「電子透かし」が検討されている。電子透かしとは、コンテンツ中に、人間には知覚できない形で密かに著作権等に関する情報を埋め込む技術である。
通常、コンテンツには様々な処理が加えられる。例えば、蓄積メディアには、容量の制限があるため、蓄積に必要な容量を減少させるために、コンテンツに対して非可逆圧縮が行われることがある。また、コンテンツに電子透かしとして埋め込まれた情報を意図的に消去するために、コンテンツにフォーマット変換やフィルタリング等の処理が施されることも考えられる。
したがって、電子透かしには、上記のような様々な処理に対する耐性が要求される。
電子透かしの耐性を向上させるための従来の技術としては、例えば、拡大・縮小処理に対する耐性を向上させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図26は、特許文献1に記載されている従来の電子透かし埋め込み及び検出技術を示すブロック図である。
まず、従来の電子透かし埋め込み装置は、次の数1に従って、原画像に埋め込みデータを埋め込む。
ただし、数1において、(x,y)は、画素の座標を示し、is(x,y)は、座標(x,y)における原画像の画素値を示し、p(x,y)は、情報を埋め込むために座標(x,y)においてオリジナル画像に加えるパターンを示し、i(x,y)は、座標(x,y)おいて情報が埋め込まれた透かし入り画像の画素値を表す。
ここで、p(x,y)は、更に、次の数2の条件を満たしている。
ただし、hは、パターンの繰り返し周期を示す。
原画像に埋め込み情報が埋め込まれた埋め込み画像には、上述したように、拡大または縮小処理が施される場合がある。尚、ここでは、従来の電子透かし検出装置が、電子透かしの検出を実行する対象の画像を、処理対象画像という。
そこで、電子透かし検出装置は、処理対象画像に含まれる電子透かしを検出する前に、まず、数3で定義される自己相関によって、処理対象画像の拡大率または縮小率を求める。次に、電子透かし検出装置は、求められた拡大率または縮小率に基づいて、処理対象画像を拡大または縮小することによって埋め込み画像を復元し、透かし情報を検出する。
ただし、p'(x,y)は検出画像i'(x,y)から抽出された埋め込みパターン成分を表す。
ここで、拡大・縮小率をρとすると、自己相関Coは、次の数4を満たすoにおいてピークを持つ。
自己相関Coのピークを探すことによって、処理対象画像の埋め込み画像に対する拡大・縮小率を求めることができる。
図27Aは、従来の拡大・縮小処理を示す模式図であって、oが数4を満たさないために、自己相関がピークとならない場合を示す図であり、図27Bは、従来の拡大・縮小処理を示す模式図であって、oが数4を満たすため、自己相関がピークとなる場合を示す図である。
特開2002−111994号公報
電子透かしが埋め込まれるコンテンツの中には、例えば画像のように、ディジタルデータとして利用されるのみならず、紙に印刷して利用されるものがある。また、画像データには、拡大・縮小処理のみならず、例えばクリッピングが施される場合がある。したがって、電子透かしとして埋め込まれる情報は、紙に印刷された画像から光学的にディジタルデータに変換された画像データや、クリッピングが施された画像データからも検出可能であることが望まれる。
しかしながら、印刷された画像から光学的に変換された画像データや、クリッピングが施された画像データにおいて、電子透かしが埋め込まれている位置は、原画像に最初に電子透かしが埋め込まれた位置からずれる場合がある。したがって、拡大・縮小処理に対応した従来の技術を適用するだけでは、これらの画像に電子透かしとして埋め込まれている情報を正しく検出することができないという問題があった。
それ故に、本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、印刷された画像が光学的に変換された画像データや、クリッピングが施された画像データから、電子透かしとして埋め込まれている情報を正しく検出することを可能とする電子透かし埋め込み装置及び検出装置、電子透かし埋め込み方法及び検出方法、電子透かし埋め込み及び検出プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面は、ディジタルデータに、少なくとも1つのデータ要素によって構成される情報を電子透かしとして埋め込むための電子透かし埋め込み装置に向けられている。当該電子透かし埋め込み装置は、ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割部と、複数のブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)のブロックを選択するブロック選択部と、選択されたm個のブロックに埋め込まれる1つのデータ要素に対応して、複数種類の付加パターンの中から選択されたm個の付加パターンの組み合わせを設定する付加パターン設定部と、設定された付加パターンの各々を、選択されたブロックの各々に重畳する付加パターン重畳部とを備える。
この場合、付加パターン設定部は、選択されたブロックの1つに埋め込む付加パターンに依存して、選択されたブロックの他の1つに埋め込むブロックを設定することが好ましい。
また、ディジタルデータは、複数の画素値を含み、付加パターンは、画素値の各々に重畳されるデータの配列よりなり、付加パターン設定部は、含まれている各データの相対的な大小関係が互いに反転されている2種類の付加パターンの組み合わせを設定しても良い。
第2の局面は、ディジタルデータに電子透かしとして埋め込まれた情報を検出するための電子透かし検出装置に向けられている。当該電子透かし検出装置は、ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割部と、複数のブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)を選択するブロック選択部と、選択されたブロックに重畳されているm個の付加パターンの組み合わせを検出し、付加パターンの組み合わせに対応付けられているデータ要素を判定する埋め込み情報判定部とを備える。
この場合、埋め込み情報判定部は、予め定められた検出フィルタと、選択されたブロックの各々との相互相関を算出し、算出された相互相関における位相変化に基づいて、付加パターンの組み合わせを検出することが好ましい。
また、検出フィルタは、付加パターンの少なくとも一部によって構成されても良い。
第3の局面は、ディジタルデータに、少なくとも1つのデータ要素によって構成される情報を電子透かしとして埋め込むための電子透かし埋め込み方法に向けられている。当該電子透かし埋め込み方法は、ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割ステップと、複数のブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)のブロックを選択するブロック選択ステップと、選択されたm個のブロックに埋め込まれる1つのデータ要素に対応して、複数種類の付加パターンの中から選択されたm個の付加パターンの組み合わせを設定する付加パターン設定ステップと、設定された付加パターンの各々を、選択されたブロックの各々に重畳する付加パターン重畳ステップとを備える。
第4の局面は、ディジタルデータに電子透かしとして埋め込まれた情報を検出するための電子透かし検出方法に向けられている。当該電子透かし検出方法は、ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割ステップと、複数のブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)を選択するブロック選択ステップと、選択されたブロックに重畳されているm個の付加パターンの組み合わせを検出し、付加パターンの組み合わせに対応付けられているデータ要素を判定する埋め込み情報判定ステップとを備える。
第5の局面は、ディジタルデータに、少なくとも1つのデータ要素によって構成される情報を電子透かしとして埋め込むためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に向けられている。当該記録媒体には、コンピュータに、ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割機能と、複数のブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)のブロックを選択するブロック選択機能と、選択されたm個のブロックに埋め込まれる1つのデータ要素に対応して、複数種類の付加パターンの中から選択されたm個の付加パターンの組み合わせを設定する付加パターン設定機能と、設定された付加パターンの各々を、選択されたブロックの各々に重畳する付加パターン重畳機能とを実現させるプログラムがコンピュータ読み取り可能に記録される。
第6の局面は、ディジタルデータに電子透かしとして埋め込まれた情報を検出するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に向けられている。当該記録媒体には、コンピュータに、ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割機能と、複数のブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)を選択するブロック選択機能と、選択されたブロックに重畳されているm個の付加パターンの組み合わせを検出し、付加パターンの組み合わせに対応付けられているデータ要素を判定する埋め込み情報判定機能とを実現させるプログラムがコンピュータ読み取り可能に記録される。
本発明によれば、予め定めた検出フィルタと選択したブロックとの相互相関を算出し、相互相関の位相変化により、付加パターンの組み合わせを求めることで、埋め込まれている情報信号の判定を行う。位置ずれが生じた場合でも、相互相関の位相変化は不変であるため、埋め込まれている情報信号を正しく検出することができる。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明においては、電子透かし埋め込み装置が埋め込み情報信号を埋め込むデータをオリジナルデータといい、埋め込み情報信号が埋め込まれたデータを情報入りデータという。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電子透かし埋め込み装置のブロック図である。図1に示される電子透かし埋め込み装置は、ブロック分割部101と、ブロック選択部102と、付加パターン設定部103と、付加パターン重畳部104とを備える。
図2は、本発明の実施の形態1に係る電子透かし埋め込み装置が実行する電子透かし埋め込み方法を示すフローチャートである。
まず、電子透かし埋め込み装置に、オリジナルデータ(静止画像)が入力される。ブロック分割部101は、オリジナルデータをM×N個の画素を含む複数のブロックに分割する(ステップ201)。ただし、M及びNは、1以上の整数であり、かつ、M×Nは、2以上の整数である。
次に、ブロック選択部102は、ブロック分割部101が分割した複数のブロックの中から、予め定められた順序に従って、少なとも2つのブロックを選択する(ステップ202)。
次に、付加パターン設定部103は、予め定められた埋め込み情報信号に対応して、ブロック選択部102が選択したブロックに重畳するため付加パターンの組み合わせを設定する(ステップ203)。
そして、付加パターン重畳部104は、付加パターン設定部103が設定した付加パターンの各々を、ブロック選択部102が選択したブロックの各々に重畳する(ステップ204)。
以下、具体例に即して、上記の各ステップの更なる詳細を説明する。
ここで、付加パターンについて説明する。電子透かし埋め込み装置は、図21A及び21Bに示される2種類の付加パターンを使用する。図21A及び21Bに示される付加パターンの各々は、ブロックに含まれる画素値の各々に重畳されるデータが16×8に配列されている。
説明を容易にするために、図21A及び21Bに示される付加パターンの各々は、図において白く示されるデータと、グレーで示されるデータとの2種類のデータよりなる配列であると想定する。白く示されるデータと、グレーで示されるデータとの大小関係は、予め定められている。また、データの大小関係の観点で、図21Aに示される付加パターンに含まれる各データは、図21Bに示される付加パターンに含まれる各データに対して、反転するように配置されている。
また、2つの付加パターンを比較する際において、当該2つの付加パターンが同一であることを「同位相である」という。また、2つの付加パターンを比較する際において、例えば、図21Aの付加パターンと、図21Bの付加パターンとの関係のように、当該2つの付加パターンが互いに反転された関係にあることを「逆位相である」という。
そして、実施の形態1においては、電子透かし埋め込み装置は、埋め込み情報信号W[k](ただし、kは、埋め込み情報ビットのインデックスを表す)の値が0である場合には、同位相となるように設定された付加パターンの組み合わせをブロックに重畳し、埋め込み情報信号W[k]の値が1である場合には、逆位相となるように設定された付加パターンの組み合わせをブロックに重畳する。尚、電子透かしとして埋め込まれる埋め込み情報信号は、少なくとも1つの埋め込み情報W[k]よりなる配列によって構成されている。1つの埋め込み情報信号W[k]は、埋め込まれる情報を構成する1つのデータ要素に相当する。尚、実施の形態1においては、埋め込み情報信号の1つのデータ要素は、1ビットの情報(0または1)に対応するが、2ビット以上で表現可能な情報に対応していても良い。
図3は、実施の形態1に係る電子透かし埋め込み方法の一例を説明するための図である。図3に示される例においては、64×8画素のオリジナルデータに、埋め込み情報信号W[k](ただし、kは、埋め込み情報ビットのインデックスを表す)として、2bitの埋め込み情報信号W[1]=1、W[2]=0を埋め込む場合を想定する。
まず、ブロック分割部101は、64×8画素を含むオリジナルデータを、16×8画素を含む4つのブロックに分割する(ステップ201)。説明の容易のために、分割されたブロックを順に、ブロックA〜Dという。
次に、ブロック選択部102は、ブロックA〜Dの中から、図3における左から右へと向かう順序で、2個のブロック1及び2を選択する(ステップ202)。ブロックの選択方法として、既に選択されたブロックを再度選択することなくブロックを選択する方法(以下、「重複なし」の方法という)と、既に選択されたブロックを再度選択する方法(以下、「重複あり」の方法という)とがある。図3は、電子透かし埋め込み装置が重複なしの方法に従って情報を埋め込む例を示している。ブロックA及びBは、一組目のブロック1及び2として選択され、ブロックC及びDは、二組目のブロック1及び2として選択される。
次に、付加パターン設定部103は、ステップ202において選択されたブロック1及び2に重畳する付加パターンの組み合わせを設定する(ステップ203)。付加パターン設定部103は、選択された一組目のブロックA及びBに重畳される埋め込み情報信号W[1]の値1に対応して、ブロックA及びBに逆位相の付加パターンの組み合わせを設定する。また、付加パターン設定部103は、選択された2組目のブロックC及びDに重畳される埋め込み情報信号W[2]の値0に対応して、ブロックC及びDに同位相の付加パターンの組み合わせを設定する。したがって、ブロックAには、図21Aの付加パターンが設定され、ブロックBには、図21Bの付加パターンが設定され、ブロックCには、図21Aの付加パターンが設定され、ブロックDには、図21Aの付加パターンが設定される。
そして、付加パターン重畳部104は、ブロックA〜Dの各々に、設定された付加パターンの各々を重畳する(ステップ204)。より詳細には、付加パターン重畳部104は、ステップ203において設定された付加パターンに含まれるデータの各々を、ブロックに含まれる画素値の各々に重畳し、情報入り画像データを得る。
図4は、本発明の実施の形態1に係る電子透かし埋め込み方法の他の一例を示す図である。図4は、電子透かし埋め込み装置が重複ありの方法に従って情報を埋め込む例を示している。下記の例においては、48×8画素のオリジナルデータに、埋め込み情報信号W[k](ただし、kは、埋め込み情報ビットのインデックスを表す)として、2bitの埋め込み情報信号W[1]=1、W[2]=0を埋め込む場合を想定する。
まず、ブロック分割部101は、48×8画素を含むオリジナルデータを、16×8画素を含む3つのブロックに分割する(ステップ201)。説明の容易のために、分割されたブロックを順に、ブロックA〜Cという。
次に、ブロック選択部102は、ブロックA〜Cの中から、図4における左から右へと向かう順序で、2個ずつブロックを選択する(ステップ202)。ブロック選択部102は、ブロックA及びBを一組目のブロック1及び2として選択する。また、ブロック選択部102は、既に一組目に選択されているブロックBを重複して選び、ブロックB及びCを二組目のブロック1及び2として選択する。
次に、付加パターン設定部103は、ステップ202において選択されたブロック1及び2に重畳する付加パターンの組み合わせを設定する(ステップ203)。付加パターン設定部103は、一組目のブロックに重畳される埋め込み情報信号W[1]の値1に対応して、ブロックAに図21Aの付加パターンを設定し、ブロックBに図21Bの付加パターンを設定する。
付加パターン設定部103が一組目のブロック1及び2の各々に付加パターンを設定すると、二組目のブロック1(一組目のブロック2、すなわち、ブロックB)に重畳される付加パターンは、既に決定されている。したがって、既に決定されているブロック1(ブロックB)の付加パターンに依存して、ブロック2(ブロックC)の付加パターンが決定されれば良い。二組目のブロックB及びCには、重畳される埋め込み情報信号W[2]の値0に対応して、同位相の付加パターンの組み合わせを設定する。よって、付加パターン設定部103は、ブロックCに、図21Bに示される付加パターンを設定する。
その後、付加パターン重畳部104は、ステップ203において設定された付加パターンに含まれるデータの各々を、ブロックA〜Cに含まれる画素値の各々に重畳し、情報入り画像データを得る。
以上のように、実施の形態1に係る電子透かし埋め込み装置及び方法によれば、埋め込み情報信号を構成する1つのデータ要素であるW[k]の値に対応して、2個の付加パターンの組み合わせが設定され、設定された付加パターンの各々が2個のブロックの各々に重畳される。隣接する一対のブロックに埋め込まれた付加パターンの各々の相対関係は、画像データの位置ずれによって変化を受け難いため、位置ずれに対する電子透かしの耐性を向上させることが可能となる。
特に、電子透かし埋め込み装置が重複ありの方法によって埋め込み情報信号を重畳する場合、一定数のブロックに重畳することができる埋め込み情報信号の数を増やすことができる。よって、重複なしの方法と比べて、より多くの情報をディジタルデータに埋め込むことが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る電子透かし埋め込み装置の構成は、実施の形態1に係るものと同様であるので、実施の形態1において示したブロック図、フローチャート及びこれらの説明を援用して、ここでの説明を省略する。
以下、具体例に即して、各ステップの詳細を説明する。
図5は、実施の形態2に係る電子透かし埋め込み方法の一例を説明するための図である。図5に示される例においては、96×8画素を含むオリジナルデータに、埋め込み情報信号W[k](ただし、kは、埋め込み情報ビットのインデックスを表す)として、2bitの埋め込み情報信号W[1]=1、W[2]=0を埋め込む場合を想定する。
まず、ブロック分割部101は、96×8画素を含むオリジナルデータを、16×8画素を含む6つのブロックに分割する(ステップ201)。説明の容易のために、分割されたブロックを順に、ブロックA〜Fという。
次に、ブロック選択部102は、ブロックA〜Fの中から、図3における左から右へと向かう順序で、3個のブロック1〜3を選択する(ステップ202)。ブロックの選択方法として、既に選択されたブロックを再度選択することなくブロックを選択する方法(以下、「重複なし」の方法という)と、既に選択されたブロックを再度選択する方法(以下、「重複あり」の方法という)とがある。図5は、電子透かし埋め込み装置が重複なしの方法に従って情報を埋め込む例を示している。ブロックA〜Cは、一組目のブロック1〜3として選択され、ブロックD〜Fは、二組目のブロック1〜3として選択される。
次に、付加パターン設定部103は、ステップ202において選択されたブロック1〜3に重畳する付加パターンの組み合わせを設定する(ステップ203)。実施の形態2においては、電子透かし埋め込み装置は、埋め込み情報信号W[k]の値が0である場合には、ブロック1に設定された付加パターンと同位相の付加パターンをブロック2に設定し、かつ、ブロック2に設定された付加パターンと同位相の付加パターンをブロック3に設定する。一方、埋め込み情報信号W[k]の値が1である場合には、電子透かし埋め込み装置は、ブロック1に設定された付加パターンと逆位相の付加パターンをブロック2に設定し、かつ、ブロック2に設定された付加パターンと逆位相の付加パターンをブロック3に設定する。
具体的には、付加パターン設定部103は、ブロックA〜Cに埋め込まれる情報W[0]の値1に対応して、ブロックAに図21Aの付加パターンを設定し、ブロックBに図21Bの付加パターンを設定し、ブロックCに図21Aの付加パターンを設定する。また、付加パターン設定部103は、ブロックD〜Fに埋め込まれる情報W[1]の値0に対応して、ブロックD〜Fの各々に、図21Aの付加パターンを設定する。
そして、付加パターン重畳部104は、選択されたブロックの各々に、設定された付加パターンの各々を重畳する(ステップ204)。より詳細には、付加パターン重畳部104は、ステップ203において設定された付加パターンに含まれるデータの各々を、ブロックに含まれる画素値の各々に重畳し、情報入り画像データを得る。
図6は、本発明の実施の形態2に係る電子透かし埋め込み方法の他の一例を示す図である。図6は、電子透かし埋め込み装置が重複ありの方法に従って情報を埋め込む例を示している。下記の例においては、80×8画素を含むオリジナルデータに、埋め込み情報信号W[k](ただし、kは、埋め込み情報ビットのインデックスを表す)として、2bitの埋め込み情報信号W[1]=1、W[2]=0を埋め込む場合を想定する。
まず、ブロック分割部101は、80×8画素を含むオリジナルデータを、16×8画素を含む5つのブロックに分割する(ステップ201)。説明の容易のために、分割されたブロックを順に、ブロックA〜Eという。
次に、ブロック選択部102は、ブロックA〜Eの中から、図6における左から右へと向かう順序で、3個ずつブロックを選択する(ステップ202)。ブロック選択部102は、ブロックA〜Cを一組目のブロック1〜3として選択し、ブロックC〜Eを二組目のブロック1〜3として選択する。
次に、付加パターン設定部103は、ステップ202において選択されたブロック1〜3に重畳する付加パターンの組み合わせを設定する(ステップ203)。付加パターン設定部103は、一組目のブロックに重畳される埋め込み情報信号W[1]の値1に対応して、ブロックAに図21Aの付加パターンを設定し、ブロックBに図21Bの付加パターンを設定し、ブロックCに図21Aの付加パターンを設定する。
付加パターン設定部103が一組目のブロックの各々に付加パターンを設定すると、二組目のブロック1(一組目のブロック3、すなわち、ブロックC)に重畳される付加パターンは、既に決定されている。したがって、付加パターン設定部103は、既に決定されているブロック1(ブロックC)の付加パターンに依存して、ブロック2及び3(ブロックD及びE)の付加パターンを決定すれば良い。二組目のブロックD及びEには、重畳される埋め込み情報信号W[2]の値0に対応して、同位相の付加パターンの組み合わせを設定する。よって、付加パターン設定部103は、ブロックD及びEの各々に、図21Aに示される付加パターンを設定する。
その後、付加パターン重畳部104は、ステップ203において設定された付加パターンに含まれるデータの各々を、ブロックに含まれる画素値の各々に重畳し、情報入り画像データを得る。
以上のように、実施の形態2に係る電子透かし埋め込み装置及び方法によれば、埋め込み情報信号を構成する1つのデータ要素W[k]の値に対応して、3つの付加パターンの組み合わせが設定され、設定された付加パターンの各々が3個のブロックの各々に重畳される。隣接する一対のブロックに埋め込まれた付加パターンの各々の相対関係は、画像データの位置ずれによって変化を受け難いため、位置ずれに対する電子透かしの耐性を向上させることが可能となる。
また、実施の形態2においても、電子透かし埋め込み装置が重複ありの方法によって情報を重畳する場合、重複なしの方法によって情報を重畳する場合と比べて、より多くの情報をディジタルデータに埋め込むことが可能となる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る電子透かし検出装置のブロック図である。図7に示される電子透かし検出装置は、ブロック分割部701と、ブロック選択部702と、埋め込み情報判定部703とを備える。
図8は、本発明の実施の形態3に係る電子透かし検出装置が実行する電子透かし検出方法を示すフローチャートである。
まず、電子透かし検出装置に、情報入りデータが入力される。ブロック分割部701は、情報入りデータをM×N個の画素を含む複数のブロックに分割する(ステップ801)。ただし、M及びNは、1以上の整数であり、かつ、M×Nは、2以上の整数である。
次に、ブロック選択部702は、ブロック分割部701により分割された複数のブロックの中から、予め定められた順序に従って、少なとも2つのブロックを選択する(ステップ802)。
そして、埋め込み情報判定部703は、ブロック選択部702が選択したブロックに重畳されている付加パターンの組み合わせを抽出し、付加パターンの組み合わせに対応付けられている埋め込み情報を判定する(ステップ803)。
以下、各ステップの詳細を説明する。尚、実施の形態3においては、2つの付加パターンが同位相である場合には、0の情報が重畳され、2つの付加パターンが逆位相である場合には、1の情報が重畳されている場合を想定する。
図9は、本発明の実施の形態3に係る電子透かし検出装置が実行する検出方法を説明するための図である。図9は、情報入りデータに埋め込まれた付加パターンに位置ずれが生じていない場合を示す。
まず、ブロック分割部701は、32×8の画素を含む情報入りデータを16×8の画素を含む2つのブロック単位に分割する(ステップ801)
次に、ブロック選択部702は、ブロック分割部701が分割した2つのブロックから、ブロック1及び2を選択する(ステップ802)。
最後に、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2に重畳されている付加パターンの組み合わせを検出し、検出された付加パターンに対応する埋め込み情報を判定する。
より詳細には、埋め込み情報判定部703は、図13に示されるパターンを検出フィルタとして用いる。検出フィルタは、実施の形態3においては、図21Aに示される付加パターンの一部によって構成されている。埋め込み情報判定部703は、検出フィルタを、座標(0,0)から座標(8,0)まで(図9に示される方向d1)、1画素ずつ検出フィルタを移動させながら、図13に示される検出フィルタとブロック1との相互相関を算出する。同様に、埋め込み情報判定部703は、図13に示される検出フィルタを、座標(16,0)から(24,0)まで移動させながら(図9に示される方向d2)相互相関を算出する。尚、相互相関は、既知の方法や数式等に従って求められれば良い。
図14Aは、図9に示されるブロック1と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示し、図14Bは、図9に示されるブロック2と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す。ただし、図14A及び図14Bにおいて、縦軸は相互相関の値を示し、横軸は、方向d1またはd2における検出フィルタのシフト量を示す。
例えば、検出フィルタのシフト量nが0であるとき(検出フィルタの頂点の座標と座標(0,0)とが一致するとき)、検出フィルタは、ブロック1に埋め込まれた付加パターンの一部と一致する。したがって、図14Aに示されるように、検出フィルタとブロック1との相互相関は、極大値を取る。また、検出フィルタのシフト量nが4であるとき(検出フィルタの頂点と座標(4,0)とが一致するとき)、検出フィルタは、ブロック1に埋め込まれた付加パターンの一部とは、反転の関係となる。したがって、図14Aに示されるように、検出フィルタとブロック1との相互相関は、極小値を取る。図14Bに示される相互相関もまた、同様に求められる。
ブロック1と検出フィルタとの相互相関は、図14Aに示されるようにプロットされた場合、余弦曲線を描く。図14Bに示される相互相関の位相は、図14Aに示される相互相関の位相に対して反転している(すなわち、位相差がπである)ので、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2の各々には、逆位相の付加パターンが重畳されていると判断する。したがって、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2に埋め込まれていた情報信号W[1]が1であると判定する。
次に、印刷された画像から光学的にディジタルデータに変換された画像データや、クリッピングされた画像において、情報入り画像に対する付加パターンの相対的な位置がずれた場合の検出について説明する。
図10は、付加パターンがずれている情報入り画像から選択された2つのブロック1及び2を示す。
埋め込み情報判定部703は、検出フィルタの頂点を座標(0,0)から(8,0)まで(図10に示される方向d3へ)シフトさせながら、検出フィルタとブロック1との相互相関を算出する。また、埋め込み情報判定部703は、検出フィルタの頂点を座標(16,0)から(24,0)まで(図10に示される方向d4へ)シフトさせた場合において、検出フィルタとブロック2との相互相関を算出する。
図15Aは、図10に示されるブロック1と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示し、図15Bは、図10に示されるブロック2と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す。ただし、図15A及び図15Bにおいて、縦軸は相互相関の値を示し、横軸は、方向d3またはd4における検出フィルタのシフト量を示す。
図10に示されるブロック1に対して、付加パターンは、1画素分だけずれているので、図15Aに示される相互相関の初期位相(n=0の位相)は、図14Aに示される相互相関の初期位相に対して、シフト量1だけずれている。図15Bに示される相互相関の初期位相もまた、図14Bに示される相互相関の初期位相に対してシフト量1だけずれている。
しかしながら、図15A及び図15Bに示される相互相関同士を比較すると、図15Bに示される相互相関の位相は、図15Aに示される相互相関の位相に対して反転している(すなわち、位相差がπである)。したがって、図10に示される例においても、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2に重畳されている付加パターンが互いに逆位相であることを判断することができる。よって、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2に埋め込まれていた付加パターンの相互相関に基づいて、ブロック1及び2に埋め込まれていた情報信号W[1]が1であると判定することができる。
以上のように、実施の形態3に係る電子透かし検出装置及び方法によれば、複数のブロックに埋め込まれている付加パターンの各々の相互相関を検出し、検出された相互相関に基づいて、埋め込み情報信号を構成する1つのデータ要素W[k]を判定することができる。したがって、印刷された画像から光学的にディジタルデータへと変換された情報入り画像や、クリッピングされた情報入り画像等において、付加パターンの相対的な位置ずれが発生した場合においても、付加パターンの位置ずれに依存せず、埋め込まれている情報信号を正しく検出することが可能となる。
また、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話等を用いて、紙等に印刷された画像を撮影した場合、撮影された画像には、一般に歪みが生じる。しかしながら、本発明に係る電子透かし検出装置は、印刷された画像に本発明に係る電子透かし埋め込み装置によって情報が埋め込まれていれば、付加パターンの位置ずれに依存せず、電子透かしとして埋め込まれた情報を検出することができるという点で、特有の効果を奏することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る電子透かし検出装置の構成は、実施の形態3に係るものと同様であるので、実施の形態3において示したブロック図、フローチャート及びこれらの説明を援用して、ここでの説明を省略する。
以下、具体例に即して、各ステップの詳細を説明する。尚、実施の形態3においては、2つの付加パターンが同位相である場合には、0の情報が重畳され、2つの付加パターンが逆位相である場合には、1の情報が重畳されている場合を想定する。
図11は、本発明の実施の形態4に係る電子透かし検出装置が実行する検出方法の一例を説明するための図である。図11は、情報入りデータに埋め込まれた付加パターンに位置ずれが生じていない場合を示す。
まず、ブロック分割部701は、32×8画素を含む情報入りデータを16×8の画素を含む複数のブロックに分割する(ステップ801)。
次に、ブロック選択部702は、ブロック分割部801が分割した2つのブロックから、ブロック1及び2を選択する(ステップ802)。
最後に、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2に重畳されている付加パターンの組み合わせを検出し、検出された付加パターンに対応する埋め込み情報を判定する。
より詳細には、埋め込み情報判定部703は、図13に示されるパターンを検出フィルタとして用いる。埋め込み情報判定部703は、検出フィルタの頂点を座標(0,0)から座標(8,0)まで(図11に示される方向d5へ)、1画素ずつシフトさせながら、検出フィルタとブロック1との相互相関を算出する。また、埋め込み情報判定部703は、検出フィルタの頂点を座標(16,0)から(24,0)まで(図11に示される方向d6へ)、1画素ずつシフトさせながら、検出フィルタとブロック2との相互相関を算出する。
図16Aは、図11に示されるブロック1と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示し、図16Bは、図11に示されるブロック2と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す。ただし、図16A及び図16Bにおいて、縦軸は相互相関の値を示し、横軸は、方向d5またはd6における検出フィルタのシフト量を示す。
図16Bに示される相互相関の位相は、図16Aに示される相互相関の位相に対して反転していないので、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2の各々には、同位相の付加パターンが重畳されていると判断する。したがって、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2に埋め込まれていた情報信号W[1]が0であると判定する。
次に、印刷された画像から光学的にディジタルデータに変換された画像データや、クリッピングされた画像において、情報入り画像に対する付加パターンの相対的な位置がずれた場合の検出について説明する。
図12は、本発明の実施の形態4に係る電子透かし検出装置が実行する検出方法の他の一例を説明するための図である。図12は、付加パターンがずれている情報入り画像から選択された2つのブロック1及び2を示す。
埋め込み情報判定部703は、検出フィルタの頂点を座標(0,0)から(8,0)まで(図12に示される方向d7へ)シフトさせた場合において、検出フィルタとブロック1との相互相関を算出する。また、埋め込み情報判定部703は、検出フィルタの頂点を座標(16,0)から(24,0)まで(図12に示される方向d8へ)シフトさせた場合において、検出フィルタとブロック2との相互相関を算出する。
図17Aは、図12に示されるブロック1と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示し、図17Bは、図12に示されるブロック2と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す。ただし、図17A及び図17Bにおいて、縦軸は相互相関の値を示し、横軸は、方向d7またはd8における検出フィルタのシフト量を示す。
図11に示されるブロック1に対して、付加パターンは、1画素分だけずれているので、図17Aに示される相互相関は、図16Aに示される相互相関に対して、初期位相がシフト量1だけずれている。図17Bに示される相互相関もまた、図16Bに示される相互相関に対して初期位相がシフト量1だけずれている。
しかしながら、図17A及び図17Bに示される相互相関同士を比較すると、図17Bに示される相互相関の位相は、図17Aに示される相互相関の位相と一致する。したがって、図12に示される例においても、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2には、重畳されている付加パターンが互いに同位相であることを判断することができる。よって、埋め込み情報判定部703は、ブロック1及び2に埋め込まれていた付加パターンの相互相関に基づいて、ブロック1及び2に埋め込まれていた情報信号W[1]が0であると判定することができる。
以上のように、実施の形態4に係る電子透かし検出装置及び方法によれば、複数のブロックに埋め込まれている付加パターンの各々の相互相関を検出し、検出された相互相関に基づいて、埋め込み情報信号を構成する1つのデータ要素W[k]を判定することができる。したがって、印刷された画像から光学的にディジタルデータへと変換された情報入り画像や、クリッピングされた情報入り画像等において、付加パターンの相対的な位置ずれが発生した場合においても、付加パターンの位置ずれに依存せず、埋め込まれている情報信号を正しく検出することが可能となる。
尚、上記の実施の形態1では、電子透かし埋め込み装置は、0の情報を埋め込む場合に、ブロック1及び2に同位相の付加パターンを重畳し、1の情報を埋め込む場合に、ブロック1及び2に逆位相の付加パターンを重畳しているが、付加パターンの組み合わせ方法は、この例に限定されるものではない。電子透かし埋め込み装置は、0の情報を埋め込む場合に、ブロック1及び2に逆位相の付加パターンを重畳し、1の情報を埋め込む場合に、ブロック1及び2に同位相の付加パターンを重畳しても良い。
また、上記の実施の形態2では、電子透かし埋め込み装置は、0の情報を埋め込む場合に、ブロック1と同位相の付加パターンをブロック2に重畳すると共に、ブロック2と同位相の付加パターンをブロック3に重畳し、1の情報を埋め込む場合に、ブロック1と逆位相の付加パターンをブロック2に重畳すると共に、ブロック2と逆位相の付加パターンをブロック3に重畳しているが、付加パターンの組み合わせ方法は、この例に限定されるものではない。付加パターンの組み合わせの各々に対して、0と1の情報が実施の形態におけるものと逆に対応付けられていても良い。また、付加パターンの組み合わせ方法には、様々なバリエーションが考えられる。例えば、電子透かし埋め込み装置は、0の情報を埋め込む場合には、ブロック1と同位相の付加パターンをブロック2に重畳すると共に、ブロック2と逆位相の付加パターンをブロック3に重畳し、1の情報を埋め込む場合には、ブロック1と逆位相の付加パターンをブロック2に重畳すると共に、ブロック2と同位相の付加パターンをブロック3に重畳しても良い。
更に、上記の実施の形態1及び2では、電子透かし埋め込み装置は、ブロックi及びj(ただし、i、jは、i<jを満たす1以上の整数とする)に重畳する付加パターンの組み合わせを設定する際に、ブロックiに重畳する付加パターンに依存して、ブロックjに重畳する付加パターンを設定しているが、付加パターンの設定方法は、この例に限定されるものではない。例えば、電子透かし埋め込み装置は、ブロックjに重畳する付加パターンに依存して、ブロックiに重畳する付加パターンを設定しても良い。
更に、上記の実施の形態1及び2では、ブロック選択部は、2つまたは3つのブロックを選択しているが、ブロックの選択個数は、この例に限定されるものではない。ブロック選択部が4つ以上のブロックを選択する場合においても、同様の議論が成り立つ。
更に、上記の実施の形態1及び2では、ブロック選択部は、隣接する2以上のブロックを選択しているが、ブロックの選択方法は、この例に限定されるものではない。例えば、ブロック選択部は、数ブロック離れたブロックを間欠的に選択しても良い。また、ブロック選択部は、水平方向に整列する2以上のブロックを選択するほかに、垂直方向あるいは斜め方向に整列する2以上のブロックを選択しても良い。
更に、上記の実施の形態1及び2では、電子透かし埋め込み装置は、付加パターンを、ブロックに含まれる画素値に直接重畳しているが、付加パターンの重畳方法は、この例に限定されるものではない。例えば、付加パターン重畳部は、色空間から変換された輝度信号や色差信号等に付加パターンを重畳しても良い。また、付加パターン重畳部は、空間領域において直接付加パターンを重畳するのではなく、ブロックの画素値を周波数領域に変換した後、周波数係数を操作することによって、付加パターンを重畳しても良い。
更に、上記の実施の形態3及び4では、電子透かし検出装置は、空間領域において付加パターンの組み合わせを検出しているが、付加パターンの検出方法は、これに限定されるものではない。例えば、電子透かし検出装置は、ブロックを周波数領域の値に変換した後、重畳された付加パターンの組み合わせを判定しても良い。
更に、上記の実施の形態3及び4では、隣接する2つのブロックの各々に埋め込まれた情報信号の検出方法が示されているが、3つ以上のブロックに埋め込まれた情報信号を検出する場合においても、同様の議論が成り立つ。
更に、上記の実施の形態3及び4では、付加パターンの一部によって構成される検出フィルタが用いられているが、検出フィルタは、この例に限定されるものではない。具体的には、付加パターンと検出フィルタとは、完全なサブセットである必要はなく、「検出フィルタ≒付加パターンの一部」の関係が成り立てば、当該検出フィルタを用いた付加パターンの検出が可能である。例えば、付加パターンのデータ配列として、図18に示されるウォルシュ・アダマール(Walsh-Hadamard)基底を使用し、検出フィルタのデータ配列として、図19に示される離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)基底を用いることも可能である。
また、検出フィルタのサイズは、8×8に限定されるものではない。電子透かし検出装置は、情報入り画像の拡大率または縮小率に合わせて、フィルタサイズを適宜変更しながら検出処理を行っても良い。この場合、拡大または縮小された情報入り画像に埋め込まれている情報信号をも正しく検出することが可能となる。
更に、上記の実施の形態1〜4において、ループ処理を繰り返すことによって、拡大または縮小された情報入り画像に埋め込まれた情報を正しく検出することが可能となる。その方法を以下に示す。
図23は、サイズが互いに異なる複数種類の付加パターンをディジタルデータに重畳する変形例を示す図である。
この変形例においては、電子透かし埋め込み装置は、図2に示されるステップ204において付加パターンを重畳した後、ステップ201に戻って、再度ブロック分割を実行する。この場合、ステップ201において、ブロック分割部は、オリジナルデータを、以前に分割されたときのサイズとは異なるサイズを有する複数のブロックに分割する。
例えば、図23に示されるように、電子透かし埋め込み装置は、16×8の画像データを、8×8のサイズを有する2つのブロックに分割し、かつ、8×8のサイズを有する付加パターンを各ブロックに重畳した後、付加パターンが重畳された画像を再度4×4のサイズを有する複数のブロックに分割する。そして、電子透かし埋め込み装置は、8×8のサイズの付加パターンが既に重畳されている画像データに、図23に示されるような4×4のサイズを有する付加パターンを更に重畳する。
ここで、サイズの異なる付加パターンが複数回画像データに重畳される場合、p回目に重畳される付加パターンと、q回目に重畳される付加パターンとは、互いにほぼ直交関係にあるように設定されていれば良い。この場合、付加パターンの検出時に、p回目の付加パターンと、q回目の付加パターンとが互いに影響し合うことはない。
尚、2つの付加パターンの直交関係は、上述のウォルシュ・アダマール基底や、離散コサイン変換基底を用いることによって、容易に実現可能である。
このように、サイズの異なる複数種類の付加パターンを画像データに重畳しておけば、検出フィルタは、拡大または縮小された情報入り画像に埋め込まれているいずれかの付加パターンと一致する。したがって、電子透かし検出装置は、検出フィルタのサイズを変更することなく、情報入り画像に重畳された付加パターンを判定することが可能となる。
更に、上記の実施の形態1〜4では、処理対象であるディジタルデータが静止画像である場合について説明したが、ディジタルデータが動画像である場合にも、動画像を構成する各フレームを静止画像として扱うことによって、本発明を同様に適用することができる。この場合、ブロックの選択方法として、様々なバリエーションが考えられる。例えば、ブロック選択部は、複数のフレームの各々から1つずつブロックを選択しても良い。この場合、電子透かし検出装置は、付加パターンの検出時において、時間系列の相互相関を求めれば、相互相関に基づいて、付加パターンの組み合わせを検出することができる。また、ブロック選択部は、座標が互いに異なるブロックを、複数のフレームの各々から選択しても良い。
更に、上記の実施の形態1〜4においては、付加パターンの一例として図21A及び図21Bに示されるパターンが示されているが、付加パターンは、この例に限定されるものではない。付加パターンの他の一例して、図20A及び図20B、または、図22A及び図22Bに示されるパターンが用いられても良い。
更に、上記の実施形態1〜4における電子透かし埋め込み装置または電子透かし検出装置は、記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク等)に格納されたプログラムをコンピュータにインストールして実行させることによって、または、当該プログラムをネットワークを介してコンピュータに実行させることによって、実現することが可能である。当該プログラムには、ブロック分割部101、ブロック選択部102、付加パターン設定部103、付加パターン重畳部104、ブロック分割部701、ブロック選択部702、埋め込み情報判定部703が、プロセスまたはプログラムモジュールとして実装される。このコンピュータは、携帯端末装置に組み込まれたコンピュータを含む概念である。ここでの記憶媒体は、ROMやRAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクメモリ、CD−ROMやDVD、BD等の光ディスク、メモリーカード等の記録媒体をいう。また、記録媒体は、電話回線や搬送路等の通信媒体も含む概念である。
図24は、記録媒体に記憶された電子透かし埋め込みまたは検出プログラムを実行するコンピュータのハードウェアの概略構成を示す図である。図24に示されるコンピュータは、CPU2401と、画像取り込み部2402と、デジタルカメラ、カムコーダ、携帯電話に組み込まれたカメラ等のディスプレイ部2404と、RAM2406と、ハードディスク等の外部記憶装置2407と、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体2409を読み込むドライブ2410と、ネットワーク通信を行うネットワークI/F(インタフェース)2412を備える。
一例として、画像取り込み部2402は、CPU2401に電子透かし埋め込み処理を実行させる場合には、ハードディスク等の外部記憶装置であり、CPU2401に電子透かし検出処理を実行させる場合には、ハードディスク等の外部記憶装置以外に、デジタルカメラ、カムコーダ、携帯電話に組み込まれたカメラ、スキャナ等の光学機器であっても良い。画像取り込み部2402は、接続I/O(入出力)を介して、データバスに接続される。また、ディスプレイ部2404、外部記憶装置2407及びドライブ2410は、それぞれ、接続I/O(入出力)2405、接続I/O2408、接続I/O2411を介してデータバスに接続されている。
図25は、図24に示されるコンピュータを用いて、電子透かし埋め込み装置または検出装置を実現する方法を示すフローチャートである。
まず、コンピュータは、プログラムを読み込む(ステップ2501)。電子透かし埋め込み方法または検出方法をCPU2401に実行させるためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能及び実行可能な形式で記録媒体2409に記録されている。当該記録媒体2409に記録されたプログラムは、ドライブ2410において読み出される。あるいは、当該プログラムは、ネットワークI/F2412を通じて、外部の記憶装置からダウンロードされても良い。また、当該プログラムは、予め外部記憶装置2407に格納されていても良いし、ドライブ2410から読み出された後に、接続I/O2411及び2408を通じて、外部記憶装置2407に格納されても良い。また、当該プログラムは、ネットワークI/F2412を介してダウンロードされた後に、接続I/O2408を介して外部記憶装置2407に格納されても良い。
次に、プログラムは、RAM2406へと読み出される(ステップ2502)。尚、プログラムがドライブ2410からRAM2406に読み出される場合は、プログラムは、接続I/O2411を通じて、RAM2406に展開されても良い。一方、外部記憶装置2407に一旦格納されたプログラムがRAM2406に読み出される場合は、プログラムは、接続I/O2408を通じて、RAM2406に展開される。
次に、画像データが取り込まれる(ステップ2503)。CPU2401が電子透かし埋め込み処理を実行する場合は、画像取り込み部2402からオリジナルの画像データを取り込む。また、CPU2401が電子透かし検出処理を実行する場合は、画像取り込み部2402から電子透かしが埋め込まれた画像データを取り込む。電子透かしが埋め込まれた画像は、上述したように、デジタルカメラ等の光学機器等を用いて、光学的に取り込まれても良い。取り込まれた画像データは、接続I/O240及び2408を介して外部記憶装置2407に展開される。
次に、取り込まれた画像データは、接続I/O2408を通じてRAM2406に展開される(ステップ2505)。
次に、CPU2401は、RAM2406に読み込まれているプログラムと画像データとを用いて、電子透かし埋め込み処理または検出処理を実行する(ステップ2506)。CPU2401が実行する処理手順は、上記の各実施の形態において既に示されているので、ここでの説明を省略する。
その後、CPU2401による処理結果は、接続I/O2405を通じて、ディスプレイ部2404に出力される。また、当該処理結果は、ネットワークI/F2412を介してネットワーク上の出力装置や記憶装置に出力されても良い。
以上のように、コンピュータが記録媒体に記録されたプログラムを実行することによって、上記の各実施の形態に係る電子透かし埋め込み装置または電子透かし検出装置が実現される。
更に、上記の各実施形態に係る電子透かし埋め込み装置の機能ブロック(図1)あるいは電子透かし検出装置の機能ブロック(図7)は、集積回路であるLSIとして実現されても良い。これらの機能ブロックは、1チップ化されても良いし、一部または全部を含むように1チップ化されていても良い。ここでは、LSIと述べたが、集積度の違いによっては、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと称呼されることもある。また、集積回路化の手法は、LSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで集積回路化を行っても良い。また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを用いても良い。さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックを集積化しても良い。バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
本発明は、位置ずれに対する耐性が向上された電子透かしを実現することができるため、例えば、印刷やクリッピング処理によって、埋め込まれている電子透かしに相対的な位置ずれが生じる場合等に有用である。
本発明の実施の形態1に係る電子透かし埋め込み装置のブロック図 本発明の実施の形態1に係る電子透かし埋め込み装置が実行する電子透かし埋め込み方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態1に係る電子透かし埋め込み方法の一例(重複なしの埋め込み)を説明するための図 本発明の実施の形態1に係る電子透かし埋め込み方法の他の一例(重複ありの埋め込み)を示す図 本発明の実施の形態2に係る電子透かし埋め込み方法の一例(重複なしの埋め込み)を説明するための図 本発明の実施の形態2に係る電子透かし埋め込み方法の他の一例(重複ありの埋め込み)を示す図 本発明の実施の形態3に係る電子透かし検出装置のブロック図 本発明の実施の形態3に係る電子透かし検出装置が実行する電子透かし検出方法を示すフローチャート 本発明の実施の形態3に係る電子透かし検出装置が実行する検出方法の一例(付加パターンに位置ずれがない場合)を説明するための図 本発明の実施の形態3に係る電子透かし検出装置が実行する検出方法の他の一例(付加パターンに位置ずれがある場合)を説明するための図 本発明の実施の形態4に係る電子透かし検出装置が実行する検出方法の一例(付加パターンに位置ずれがない場合)を説明するための図 本発明の実施の形態4に係る電子透かし検出装置が実行する検出方法の他の一例(付加パターンに位置ずれがある場合)を説明するための図 本発明の実施の形態3及び4に係る電子透かし検出装置が使用する検出フィルタを示す図 図9に示されるブロック1と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す図 図9に示されるブロック2と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す図 図10に示されるブロック1と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す図 図10に示されるブロック2と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す図 図11に示されるブロック1と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す図 図11に示されるブロック2と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す図 図12に示されるブロック1と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す図 図12に示されるブロック2と、図13に示される検出フィルタとの相互相関を示す図 ウォルシュ・アダマール基底(Walsh-Hadamard)の例を示す図 離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)基底の例を示す図 付加パターンの例1を示す図 付加パターンの例1を示す図 付加パターンの例2を示す図 付加パターンの例2を示す図 付加パターンの例3を示す図 付加パターンの例3を示す図 サイズが互いに異なる複数種類の付加パターンをディジタルデータに重畳する変形例を示す図 記録媒体に記憶された電子透かし埋め込みまたは検出プログラムを実行するコンピュータのハードウェアの概略構成を示す図 図24に示されるコンピュータを用いて、電子透かし埋め込み装置または検出装置を実現する方法を示すフローチャート 従来の電子透かし埋め込み及び検出技術を示すブロック図 従来の拡大・縮小処理を示す模式図であって、自己相関がピークとならない場合を示す図 従来の拡大・縮小処理を示す模式図であって、自己相関がピークとなる場合を示す図
符号の説明
101 ブロック分割部
102 ブロック選択部
103 付加パターン設定部
104 付加パターン重畳部
701 ブロック分割部
702 ブロック選択部
703 埋め込み情報判定部
2401 CPU
2402 画像取り込み部
2403、2405、2408、2411 I/O
2404 ディスプレイ部
2406 RAM
2407 外部記憶装置
2409 記録媒体
2410 ドライブ
2412 ネットワークI/F

Claims (8)

  1. ディジタルデータに、少なくとも1つのデータ要素によって構成される情報を電子透かしとして埋め込むための電子透かし埋め込み装置であって、
    前記ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割部と、
    複数の前記ブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)のブロックを選択するブロック選択部と、
    前記選択されたm個のブロックに埋め込まれる1つの前記データ要素に対応して、含まれている各データの相対的な大小関係が互いに反転されている2種類の付加パターンのm個の組み合わせを設定する付加パターン設定部と、
    前記設定された付加パターンの各々を、前記選択されたブロックの各々に重畳する付加パターン重畳部とを備える、電子透かし埋め込み装置。
  2. ディジタルデータに電子透かしとして埋め込まれた情報を検出するための電子透かし検出装置であって、
    前記ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割部と、
    複数の前記ブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)を選択するブロック選択部と、
    前記選択されたブロックに重畳されているm個の付加パターンの組み合わせを検出し、前記付加パターンの組み合わせに対応付けられているデータ要素を判定する埋め込み情報判定部とを備える、電子透かし検出装置。
  3. 前記埋め込み情報判定部は、予め定められた検出フィルタと、選択されたブロックの各々との相互相関を算出し、前記算出された相互相関における位相変化に基づいて、前記付加パターンの組み合わせを検出することを特徴とする、請求項に記載の電子透かし検出装置。
  4. 前記検出フィルタは、前記付加パターンの少なくとも一部によって構成されることを特徴とする、請求項に記載の電子透かし検出装置。
  5. ディジタルデータに、少なくとも1つのデータ要素によって構成される情報を電子透かしとして埋め込むための電子透かし埋め込み方法であって、
    前記ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割ステップと、
    複数の前記ブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)のブロックを選択するブロック選択ステップと、
    前記選択されたm個のブロックに埋め込まれる1つの前記データ要素に対応して、含まれている各データの相対的な大小関係が互いに反転されている2種類の付加パターンのm個の組み合わせを設定する付加パターン設定ステップと、
    前記設定された付加パターンの各々を、前記選択されたブロックの各々に重畳する付加パターン重畳ステップとを備える、電子透かし埋め込み方法。
  6. ディジタルデータに電子透かしとして埋め込まれた情報を検出するための電子透かし検出方法であって、
    前記ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割ステップと、
    複数の前記ブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)を選択するブロック選択ステップと、
    前記選択されたブロックに重畳されているm個の付加パターンの組み合わせを検出し、前記付加パターンの組み合わせに対応付けられているデータ要素を判定する埋め込み情報判定ステップとを備える、電子透かし検出方法。
  7. ディジタルデータに、少なくとも1つのデータ要素によって構成される情報を電子透かしとして埋め込むためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    コンピュータに、
    前記ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割機能と、
    複数の前記ブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)のブロックを選択するブロック選択機能と、
    前記選択されたm個のブロックに埋め込まれる1つの前記データ要素に対応して、含まれている各データの相対的な大小関係が互いに反転されている2種類の付加パターンのm個の組み合わせを設定する付加パターン設定機能と、
    前記設定された付加パターンの各々を、前記選択されたブロックの各々に重畳する付加パターン重畳機能とを実現させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. ディジタルデータに電子透かしとして埋め込まれた情報を検出するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    コンピュータに、
    前記ディジタルデータを、所定のサイズを有する複数のブロックに分割するブロック分割機能と、
    複数の前記ブロックの中から、予め定められた順序に従って、m個(ただし、mは、2以上の整数とする)を選択するブロック選択機能と、
    前記選択されたブロックに重畳されているm個の付加パターンの組み合わせを検出し、前記付加パターンの組み合わせに対応付けられているデータ要素を判定する埋め込み情報判定機能とを実現させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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