JP4393276B2 - 車両用前照灯 - Google Patents
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Description
ることができる可変配光機能を備えた備えたプロジェクタ型の車両用前照灯に関する。
リフレクタにより前方へ向けて光軸寄りに集光反射させ、この反射光をリフレクタの前方
に設けられた投影レンズを介して灯具前方へ照射するように構成されたプロジェクタ型の
灯具ユニットを備えた車両用前照灯が知られている。
レクタからの反射光の一部を遮蔽可能なシェードを設け、すれ違い配光パターン等の配光
特性に合わせて不要部分を遮蔽することで、所望の配光パターンの上端部にカットオフラ
インを形成するのが一般的である。この場合、シェードは固定されたものであるので、例
えばシェードをすれ違い配光パターンに設定したときには、この灯具ユニットはすれ違い
ビーム専用としてのみ使用可能なものとなり、走行ビームとの切換え使用が不可能であっ
た。
れ違いビーム位置としたときには投影レンズの焦点に位置させ、走行ビーム位置としたと
きには投影レンズの焦点から適宜に外れるものとすることで、すれ違いビーム用としても
走行ビーム用としても最適な配光特性が得られるものとした車両用前照灯が提案されてい
る(例えば、特許文献1参照)。
らの路面の反射により、車両の運転者が前方の路面の状況をよく確認できなくなったり、
対向車にグレアを与えるという問題がある。
そこで、光源バルブからの光の一部を遮光又は反射方向を変える配光変更手段を設け、
該配光変更手段によって前方の路面部分の一部を暗くするヘッドランプも提案されている
(例えば、特許文献2参照)。
、すれ違いビーム用と走行ビーム用の2種類の配光パターンを形成することしかできない
。
そこで、雨天走行時における前方の路面部分の視認性を向上させる為に配光パターンに
暗部を形成したり、高速走行時の車両前方の視認性を向上させる為に配光パターンの中央
部にホットゾーンを形成したりして、3種類以上の配光パターンを形成することはできな
かった。
照灯ではなく、また、すれ違いビーム用と雨天走行時用の2種類の配光パターンを形成す
ることしかできない。
そこで、この場合も走行ビーム用の配光パターンを形成したり、高速走行時の車両前方
の視認性を向上させる為に配光パターンの中央部にホットゾーンを形成したりして3種類
以上の配光パターンを形成することはできなかった。
とも3種類の配光パターンを形成することができ、車両前方の視認性を必要に応じて高め
ることができるプロジェクタ型の車両用前照灯を提供することである。
に延びる光軸上に配置された光源バルブと、前記光源バルブからの光を前記光軸に向けて
反射するリフレクタと、前記リフレクタの前方に配置された投影レンズと、前記投影レン
ズの後方で光を部分的に遮蔽することにより配光パターンの上端部にカットオフラインを
形成する遮蔽機構と、を備えた車両用前照灯であって、前記投影レンズの後方に配置され
て配光パターンの中央下方領域に暗部を形成可能な付加遮蔽機構が、前記リフレクタから
の反射光を部分的に遮蔽する遮蔽状態と、この遮蔽を解除する遮蔽解除状態と、前記リフ
レクタからの反射光の光量を部分的に減ずる減光状態と、を切換え可能に構成されている
ことを特徴とする。
行時と比較して光の遮蔽量を大きくすることを特徴とする。
行時と比較して光の遮蔽量を大きくすることを特徴とする。
おいて前記リフレクタからの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽位置及びこの遮蔽を解除する
遮蔽解除位置と、前記リフレクタの内部において前記光源バルブからの光を前記リフレク
タよりも低い反射率で反射する減光位置と、を移動可能に構成された遮蔽板から成ること
を特徴とする。
間において前記リフレクタからの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽状態と、前記リフレクタ
からの反射光を透過する遮蔽解除状態と、前記リフレクタからの反射光を前記遮蔽解除状
態の透過率より低い透過率で透過する減光状態と、を切換え可能に構成された透過光調整
機構から成ることを特徴とする。
尚、透過光調整機構としては、例えば、2枚のスモーク偏光板や液晶素子等を用いるこ
とができる。
部にカットオフラインを形成すると共に、配光パターンの中央下方領域に暗部を形成する
付加遮蔽機構が、前記リフレクタからの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽状態と、この遮蔽
を解除する遮蔽解除状態と、前記リフレクタからの反射光の光量を部分的に減ずる減光状
態と、を切換え可能に構成されている。
た少なくとも3種類の配光パターンで光照射を行うことができ、夜間運転時の視認性を向
上させたプロジェクタ型の車両用前照灯を得ることができる。
ここで、「車両走行状況」とは、車両走行に関連する各種の状態量や外部情報を意味す
るものであって、例えば車速、舵角、車両姿勢、前走車との車間距離、天候、ナビゲーシ
ョン情報等が該当する。
えることで、中央下方領域に暗部を有する配光パターンを形成する際に、配光パターンの
暗部と明部の境が急激に変化することを防止できるので、雨天走行時に対向車にグレアを
与える原因となる路面反射光の発生を抑えるようにした上で、配光パターンの中央下方領
域を徐々に暗くしていくことで、自車ドライバーの車両前方視認性を十分に確保すること
ができる。
ンの光をカットすることなく中央下方領域に暗部を有する配光パターンを形成することが
できる。そこで、高速走行時に車両前方路面の近距離領域が明るくなりすぎるのを防止し
てスムーズな視線誘導を可能とし、遠方視認性を高めることができる。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る車両用前照灯1は、素通し状の透明カバ
ー(カバー)2とランプボディ4とで形成された灯室内に、灯具ユニット5が収容されて
いる。
り、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された放電バルブ(光源バルブ)20と、前
記放電バルブ20からの光を前記光軸Axに向けて反射するリフレクタ10と、前記リフ
レクタ10の前方に配置された投影レンズ8と、前記投影レンズ8の後方で光を部分的に
遮蔽することにより配光パターンの上端部にカットオフラインを形成するシェード(遮蔽
機構)12と、前記前記投影レンズ8の後方に配置されて配光パターンの中央下方領域に
暗部を形成する可動シェード(付加遮蔽機構)14と、を備えている。
あって、その発光部20aが、光軸Ax上において該光軸Axと同軸に配置されるように
して、後方からリフレクタ10に対して挿入固定されている。
投影レンズ8は、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置されている。この投影レンズ
8は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズからなり、その後方側焦点Fo
を含む焦点面上の像を反転像として前方へ投影するようになっている。上記光軸Axは、
正確には水平方向に対して前方へ向けて0.5〜0.6度程度下向きの方向に延びている
。
。この反射面10aは、光軸Axを含む断面形状が発光部20aの中心位置を第1焦点(
F1)とすると共に投影レンズ8の後方側焦点Fo近傍を第2焦点とする略楕円形に設定
されており、発光部20aからの光を前方へ向けて光軸Ax寄りに集光反射させるように
なっている。また、この反射面10aの離心率は、鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に
大きくなるように設定されている。
おり、その前端部にはリテーニングリング7を介して投影レンズ8が固定支持されている
。また、このホルダ6の上方開口部6aには、可動シェード14が移動可能に配置されて
いる。
設けられており、ホルダ6の内部空間における略下半分に位置するようにして該ホルダ6
と一体的に形成されている。このシェード12の上端縁12aは、投影レンズ8の後方側
焦点Foを通ると共に、すれ違い配光パターンのカットオフラインを形成する明暗境界形
成部を備えている。そこで、シェード12は、リフレクタ10の反射面10aからの反射
光の一部を遮蔽して投影レンズ8から前方へ出射する上向き光の大半を除去するようにな
っている。
の間におけるホルダ6の上方開口部6aに配置され、図示しないアクチュエータ等により
駆動されることによって、リフレクタ10と投影レンズ8の間において該リフレクタ10
からの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽位置(図3に図示した位置)及びこの遮蔽を解除す
る遮蔽解除位置(図1及び図2に図示した位置)と、リフレクタ10の内部において放電
バルブ20からの光を前記リフレクタ10よりも低い反射率で反射する減光位置(図4に
図示した位置)と、を移動可能に構成された遮蔽板である。
軸支されると共に、揺動端部14aが略台形状に形成されて配光パターンの中央下方領域
に暗部を形成する板状部材からなる。また、黒塗装されるなどしてリフレクタ10からの
反射光の光量を部分的に減ずることができる可動シェード14の表面は、減光位置におい
てリフレクタ10の反射面10aに重合する略楕円球面状に形成されている。
0km/h以上)で走行する高速走行時にはリフレクタ10からの反射光を部分的に遮蔽
する遮蔽位置、低中車速(例えば60km/h未満)で走行する通常走行時にはこの遮蔽
を解除する遮蔽解除位置、雨天走行時にはリフレクタ10の内部において放電バルブ20
からの光を前記リフレクタ10よりも低い反射率で反射して反射光の光量を部分的に減ず
る減光位置に移動されるようになっている。尚、雨天であることの検出は、雨滴センサや
ワイパースイッチ動作等によって行うことが可能である。
先ず、図2に示すように、可動シェード14がリフレクタ10からの反射光を遮蔽しな
い遮蔽解除位置に位置している状態では、放電バルブ20の発光部20aからリフレクタ
10の反射面10aに入射した直射光(図中、実線矢印)は、略楕円面状に形成された該
反射面10aで反射されるので、第2焦点である投影レンズ8の後方側焦点Fo近傍へ収
束し、前方へ向けて光軸Ax寄りに集光反射される。
て投影レンズ8から前方へ出射する上向きの光の大半を除去するので、灯具ユニット5か
ら前方へ出射される光はすれ違い配光パターンの下向き光となる
図6(a)は、この時に灯具ユニット5から前方へ照射される光により灯具前方25m
の位置に設置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図で
ある。
り、その上端部に鮮明なカットオフラインCLoを有する左配光のロービーム用配光パタ
ーンである。
そして、上述したように前記可動シェード14が遮蔽解除位置に位置しており、リフレ
クタ10からの反射光を遮蔽しない通常走行状態の場合には、前記リフレクタ10により
車両前方に向けて照射された光は、配光パターンPoの中央上方領域に、図中にハッチン
グで示す高光度領域としてのホットゾーンHZoを形成する。
し、該可動シェード14をリフレクタ10からの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽位置へ移
動させた時には、可動シェード14の揺動端部14aが投影レンズ8の後方側焦点Fo近
傍に位置する状態となる。
この為、シェード12の上端縁12aの上方空間を通過するリフレクタ10からの反射
光のうち、左右方向の中心領域を通過する光(図中、一点鎖線矢印)の多くが、可動シェ
ード14によって遮蔽されることとなる。
ンであり、その上端部に鮮明なカットオフラインCLhを有する左配光のロービーム用配
光パターンである。
そこで、前記可動シェード14が遮蔽位置に位置しており、リフレクタ10からの反射
光を部分的に遮蔽する場合には、前記リフレクタ10により車両前方に向けて照射された
光は、図6(b)に示すように、前記可動シェード14が遮蔽解除位置に位置している通
常走行状態と比較して光の遮蔽量が大きくなるが、ホットゾーンHZhの光をカットする
ことなく中央下方領域に暗部DZhを有する配光パターンPhを形成することができる。
この配光パターンPhは、その中央下方領域に暗部DZhが形成されているので、高速
走行時に車両前方路面の近距離領域が明るくなりすぎるのを防止してスムーズな視線誘導
を可能とし、遠方視認性を高めることができる。
タ10の内部において放電バルブ20からの光を前記リフレクタ10よりも低い反射率で
反射する減光位置へ移動させた時には、可動シェード14がリフレクタ10の反射面10
aの一部に重合する状態となる。
この為、放電バルブ20から放射されてリフレクタ10の反射面10aに入射する光の
うち、リフレクタ10の前端開口部側上部に対応する反射面10aに入射される光(図中
、二点鎖線矢印)は、可動シェード14によって反射光の光量が部分的に減ぜられること
となる。
ンであり、その上端部に鮮明なカットオフラインCLrを有する左配光のロービーム用配
光パターンである。
そこで、前記可動シェード14が減光位置に位置しており、リフレクタ10の内部にお
いて放電バルブ20からの光を前記リフレクタ10よりも低い反射率で反射する場合には
、前記リフレクタ10により車両前方に向けて照射された光は、図6(c)に示すように
、前記可動シェード14が遮蔽解除位置に位置している通常走行状態と比較して反射光の
光量が部分的に減ぜられるが、ホットゾーンHZrの光をカットすることなく中央下方領
域に暗部DZrを有する配光パターンPrを形成することができる。
領域の近距離領域への照射光量を減らすことができ、これにより対向車ドライバ等にグレ
アを与える原因となる雨天走行時の路面反射光の発生を抑えることができる。
しかも、暗部DZrは、配光パターンPrを形成する際にリフレクタ10の内部におい
て放電バルブ20から放射された光を部分的に前記リフレクタ10よりも低い反射率で反
射することで形成されており、上記暗部DZhよりも若干明るく、その輪郭もかなり不鮮
明なものとなっているので、配光パターンPrの暗部DZrと明部の境が急激に変化する
ことを防止できる。
そこで、雨天走行時に対向車にグレアを与える原因となる路面反射光の発生を抑えるよ
うにした上で、配光パターンPrの中央下方領域を徐々に暗くしていくことで、自車ドラ
イバーの安心感と車両前方視認性を十分に確保することができる。
況に応じて行えば、通常走行モード、高速走行モード、又は雨天走行モードの3種類の配
光パターンで光照射を行うことができ、車両走行状況に応じて夜間運転時の視認性を向上
させたプロジェクタ型の車両用前照灯を得ることができる。
蔽機構及び付加遮蔽機構等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは勿論である。
例えば、上記実施形態においては、可動シェード14の揺動端部14aが略台形状に形
成されているものとして説明したが、略円弧状等の他の形状を採りうることは勿論であり
、これに暗部DZh,DZrの形状を適宜変更することが可能となる。更に、可動シェー
ド14の左右幅についても、その値を任意に設定することが可能であり、これにより暗部
DZh,DZrの左右幅を変更することが可能となる。
蔽機構として遮蔽板を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばリフレ
クタと投影レンズの間において前記リフレクタからの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽状態
と、前記リフレクタからの反射光を透過する遮蔽解除状態と、前記リフレクタからの反射
光を前記遮蔽解除状態の透過率より低い透過率で透過する減光状態と、を切換え可能に構
成された透過光調整機構を用いることもできる。
させて偏光方向を変えることにより透過率を切り換えたり、液晶素子を用いたりすること
ができる。
2 透明カバー(カバー)
4 ランプボディ
5 灯具ユニット
8 投影レンズ
10 リフレクタ
10a 反射面
12 シェード(遮蔽機構)
14 可動シェード(付加遮蔽機構)
20 放電バルブ(光源バルブ)
20a 発光部
Ax 光軸
CLo,CLh,CLr カットオフライン
DZh,DZr 暗部
HZo,HZh,HZr ホットゾーン
Po,Ph,Pr 配光パターン
Claims (5)
- ランプボディとカバーで形成された灯室内に、車両前後方向に延びる光軸上に配置され
た光源バルブと、前記光源バルブからの光を前記光軸に向けて反射するリフレクタと、前
記リフレクタの前方に配置された投影レンズと、前記投影レンズの後方で光を部分的に遮
蔽することにより配光パターンの上端部にカットオフラインを形成する遮蔽機構と、を備
えた車両用前照灯であって、
前記投影レンズの後方に配置されて配光パターンの中央下方領域に暗部を形成可能な付
加遮蔽機構が、前記リフレクタからの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽状態と、この遮蔽を
解除する遮蔽解除状態と、前記リフレクタからの反射光の光量を部分的に減ずる減光状態
と、を切換え可能に構成されていることを特徴とする車両用前照灯。 - 雨天走行時には、前記付加遮蔽機構が前記減光状態に切換えられ、通常走行時と比較し
て光の遮蔽量を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。 - 高速走行時には、前記付加遮蔽機構が前記遮蔽状態に切換えられ、雨天走行時と比較し
て光の遮蔽量を大きくすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用前照灯
。 - 前記付加遮蔽機構は、少なくとも前記リフレクタと前記投影レンズの間において前記リ
フレクタからの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽位置及びこの遮蔽を解除する遮蔽解除位置
と、前記リフレクタの内部において前記光源バルブからの光を前記リフレクタよりも低い
反射率で反射する減光位置と、を移動可能に構成された遮蔽板から成ることを特徴とする
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用前照灯。 - 前記付加遮蔽機構は、少なくとも前記リフレクタと前記投影レンズの間において前記リ
フレクタからの反射光を部分的に遮蔽する遮蔽状態と、前記リフレクタからの反射光を透
過する遮蔽解除状態と、前記リフレクタからの反射光を前記遮蔽解除状態の透過率より低
い透過率で透過する減光状態と、を切換え可能に構成された透過光調整機構から成ること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用前照灯。
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2004
- 2004-06-03 JP JP2004166271A patent/JP4393276B2/ja not_active Expired - Fee Related
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