JP4391619B2 - 工具保持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は研削加工に使用する砥石を保持する工具保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
砥石を保持する工具保持装置には、例えば、特開平8−168901号公報「みがき工具」に示されたものがある。このみがき工具は、同公報の図1によれば、みがき装置に装着するみがき工具基部1(符号は同公報に記載されたものを使用した)にシャンク部材2を嵌合し、このシャンク部材2に被せるようにスペーサ部材5、コイルバネ6及び砥石部材3の角筒体4を順に組付け、さらに、これらを筒状カバー部材7でカバーしたものである。
スペーサ部材5は、みがき工具の長さを調整するものであり、シャンク部材2との組合せにより工具の長さが調整可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の構造では、シャンク部材2の外面に角筒体4並びに筒状カバー部材7を被せるため、筒状カバー部材7が太くなる。太いみがき工具では狭い溝を研削することはできない。
また、溝が深いと、砥石の突出し量が多く(シャンク部材2がより長く)なり、振動が拡大するため、短いシャンク部材2に較べ、所望の表面粗さを確保し難くなる。振動が拡大して表面粗さを確保できない場合は、手作業や新たな研削専用設備で研削する必要がある。
【0004】
さらに、上記公報のみがき工具は、みがき装置にみがき工具基部1を装着して使用するものである。ワークを切削加工後、みがき装置までワークを運搬する必要があるとともに、みがき装置へのワークの取付け段取りも発生するから、手間がかかり、生産効率が悪い。
【0005】
そこで、本発明の目的は、砥石の突出し量が多くても所望の表面粗さが得られ、ワークの生産効率のよい工具保持装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、先端に砥石を備えたロッドの基部に取り付けた砥石保持部材と、この砥石保持部材を収納すると共に切削油通路を備えたホルダ本体と、このホルダ本体に収納した砥石保持部材の抜き止めを図るためにホルダ本体に取付ける蓋状の砥石ガイドと、砥石保持部材をロッドの軸直角方向へ所定距離移動可能に収納するために、ホルダ本体若しくは砥石ガイドに形成した砥石保持部材の収納部と、砥石ガイドにロッドを貫通させ且つ、このロッドを軸直角方向移動可能に収納し、切削油通路から収納部に達した切削油を、ロッドとの間隙に流すとともにワークへ流すために開けた通孔とから工具保持装置を構成する。
【0007】
工具保持装置をNC(数値制御)工作機械に取付け、工具保持装置の中心部を通して砥石に切削油を供給しつつワークを研削する。切削油は切削油通路から砥石ガイドの通孔を通過し、通孔からワークへ至る。この際、砥石ガイドに開けた通孔に、ロッドを軸直角方向へ移動可能に収納し、ロッドを通孔との間隙に切削油を流すように構成したので、砥石に大きな外力が作用すると、ロッドは軸直角方向に移動する。ロッドが破損し難いので、工具保持装置を良好な状態に保つことができる。
【0008】
また、切削油は良好な振動吸収剤となるので、砥石からロッドに伝わる振動を切削油で減衰させることができ、表面粗さの向上が図れる。
【0009】
一般に、ワークに切削工具にて「切削加工」を施し、次に、研削工具にて「研削加工」を施し、この際に工具を交換するため、研削開始時に研削工具の位置調整又はNC工作機械に情報を入力する必要があり、一台のNC工作機械で工具を替えながら切削と研削を連続して実施するには困難な点がある。
この点、本発明では、切削油を介してロッドをフローチング保持したため、砥石をワークに倣わせることができ、この結果、一台のNC工作機械で工具を替えながら切削と研削を連続して実施することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る工具保持装置の斜視図であり、工具保持装置10は、研削工具である砥石11を移動可能に保持するホルダであり、NC工作機械であるマシニングセンタ12にホルダ本体13を介して砥石11を自動的に取付けるものである。次に、工具保持装置10を具体的に説明する。
【0011】
図2は本発明に係る工具保持装置の断面図であり、工具保持装置10は、先端に砥石11を備えたロッド15の基部16に取り付けた砥石保持部材21と、この砥石保持部材21を収納するホルダ本体13と、このホルダ本体13に収納した砥石保持部材21の抜き止めを図るためにホルダ本体13に取付ける蓋状の砥石ガイド22とからなる。23はスプリングである。
【0012】
ホルダ本体13は、テーパ状(例えば、JIS−B6101)のシャンク部31と、このシャンク部31に隣接して形成したフランジ部32と、このフランジ部32に隣接して形成した筒部33と、シャンク部31から筒部33に貫通させた切削油通路34とからなる。C1はホルダ本体13の軸中心を示す。
筒部33は、テーパ状の嵌合孔35と、この嵌合孔35の終端部36とを有するものである。
ロッド15は、外径d、長さL1であり、細長比(L1/d)が大きいものである。L2は突出し量である。C2はロッド15の軸中心を示す。
【0013】
砥石保持部材21は、本体41と、この本体41の中央に形成したロッド取付け孔42と、このロッド取付け孔42に貫通する2個の止め孔43(1個のみ示す)と、ロッド取付け孔42の外方に形成した2個の切削油孔44(1個のみ示す)と、本体41に形成した第1の二面部45と、本体41の端部に形成した掛合部46とからなる。
【0014】
砥石ガイド22は、テーパ状の嵌合軸51と、この嵌合軸51の一端に形成した収納部52と、他端に形成した鍔部53と、この鍔部53の中央にロッド15を貫通させるために開けた通孔54とからなる。55はボルトである。C3は砥石ガイド22の軸中心を示す。
【0015】
嵌合軸51は、テーパを筒部33の嵌合孔35と同一にしたものである。嵌合孔35のテーパと嵌合軸51のテーパを同一にすることで、ホルダ本体13の軸中心C1に砥石ガイド22の軸中心C3を容易に、且つ正確に合致させることができる。
【0016】
収納部52は、底部56と、第2の二面部57を形成したものであり、砥石保持部材21をロッド15の軸直角方向へ所定距離S1だけ移動可能に収納し、且つ軸方向へも移動可能で、なお且つ回転力を伝達するものである。
所定距離S1は、ホルダ本体13の軸中心C1にロッド15の軸中心C2が合致した状態で、第1の二面部45から第2の二面部57までの距離である。
【0017】
通孔54は、少なくともロッド15の外径dに所定距離S1の2倍を加えた内径Dの孔である。S2は隙間である。
なお、収納部52をホルダ本体13に形成してもよい。
【0018】
図3は図2の3−3線断面図であり、通孔54にロッド15を通し、通孔54とロッド15との間に隙間S2を形成し、4本のボルト55・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)で砥石ガイド22を取付けたことを示す。
【0019】
図4は図2の4−4線断面図であり、砥石保持部材21及び収納部52の平面を示す。
止め孔43,43を対向させて形成し、この止め孔43,43に止めねじ58,58を捩じ込むことで、砥石保持部材21にロッド15を取付ける。
【0020】
切削油孔44,44を対向して形成することにより、砥石ガイド22側に切削油を導く。
第1の二面部45の寸法を二面幅W1で形成し、第2の二面部57の寸法を二面幅W2で形成することにより、所定距離S1を形成する。また、第2の二面部57が第1の二面部45に接触することで、回転力をロッド15へ伝達する。
【0021】
図5は本発明に係る砥石保持部材及び砥石ガイドの分解斜視図であり、砥石保持部材21の本体41に第1円部61を形成し、この第1円部61に二面幅W1で二面取り加工を実施し、本体41にロッド取付け孔42、切削油孔44,44、及び掛合部46を形成し、受圧面62を形成し、一方、収納部52に第2円部63を形成したことを示す。第1円部61及び第2円部63によって、所定距離S1(図4参照)を形成する。掛合部46にスプリング23を掛けることで、収納部52の底部56に砥石保持部材21を押し付ける。
【0022】
以上に述べた工具保持装置の作用を次に説明する。
図6は本発明に係る工具保持装置の第1作用図であり、NC工作機械によるワークの加工を示す。図左上に示すXはテーブルの移動方向、YはXに直交する軸、ZはX,Yに直交する鉛直軸である。
NC工作機械であるところのマシニングセンタ12は、ベース71と、このベース71にX軸方向に移動自在に取付けたテーブル72と、このテーブル72の両側から上部に配置したコラム73と、このコラム73に固定したクロスレール74と、このクロスレール74にY軸方向に移動自在に取付けた主軸部75と、この主軸部75にZ軸方向に移動自在に設けた主軸76と、X軸,Y軸,Z軸の3軸の移動(切削条件)を制御する制御盤78及び操作盤79と、複数の切削工具81・・・を交換する自動工具交換装置(ATC)82とからなる。Wはテーブル72上に取付けたワークである。
【0023】
自動工具交換装置82は、ツールマガジン83とチェンジャアーム84とからなり、ツールマガジン83は複数の切削工具81・・・を予め納めておくものである。
ツールマガジン83に切削工具81・・・及び工具保持装置10(砥石11取付け済)を収納し、制御部に作成済のNCプログラムを入力(オンライン又はFD等)する。工具保持装置10のホルダ本体をテーパ状のシャンク部及びフランジ部に形成したので、既製のツールマガジン83と干渉することなく、ツールマガジン83に容易に収納することができる。
【0024】
図7(a)〜(c)は本発明に係る工具保持装置の第2作用図である。
(a)において、マシニングセンタ12のテーブル72の所定位置にワークWをセットし、主軸76(スピンドル)に切削工具81を取付け、ワークWを切削加工する。ワークWの切削が完了すると、主軸76は自動工具交換装置に至る。
【0025】
(b)において、自動工具交換装置82で切削工具81から工具保持装置10へ工具交換を行う。具体的には、まず、自動工具交換装置82内のチェンジャアーム84の一端85が切削工具81を取付けたフランジ部86に嵌合し、矢印▲1▼の如く下降し、主軸76から切削工具81を取り外す。次に、チェンジャアーム84は矢印▲2▼の如く回転し、予めツールマガジンから抜き取り、他端87に掛けておいた工具保持装置10を主軸76に臨ませる。続けて、チェンジャアーム84は矢印▲3▼の如く上昇し、工具保持装置10のシャンク部31が主軸76に嵌合し、砥石11を取付ける。工具交換が完了すると、主軸76は自動工具交換装置82から離れ、ワークに向う。
【0026】
工具保持装置10にフランジ部32を形成したので、自動工具交換装置82で工具交換をすることができ、手間がかからない。また、シャンク部31を形成したので、マシニングセンタ12の主軸76に工具保持装置10を取付けることができる。
【0027】
(c)において、ワークWに臨んだ工具保持装置10は、NCプログラムによって、続けて、ワークWの研削加工を行う。
マシニングセンタ12の切削工具でワークWを切削加工し、切削工具から工具保持装置10に工具交換し、続けて、工具保持装置10でワークWを研削加工する。マシニングセンタ12のテーブル72上で切削加工及び研削加工を実施するので、ワークWを運搬する必要がなく、運搬する手間が省ける。
工具保持装置10の軸中心(ホルダ本体13の軸中心及び砥石ガイド22の軸中心)は主軸76と同心なので、切削工具のNCプログラムを利用することができ、容易に所定距離だけオフセットさせることができ、NCプログラムの作成に時間がかからない。
【0028】
図8(a),(b)は本発明に係る工具保持装置の第3作用図である。(a)は狭くて深い溝の平面の研削加工であり、(b)は小さな凹凸の曲面の研削加工である。
(a)において、テーブル72上のワークWに臨んだ工具保持装置10は、NCプログラムによって、平面91の研削加工を開始する。具体的には、マシニングセンタ12の切削液供給装置により主軸76中心から切削油92を矢印▲4▼の如く給油する。切削油92は切削油通路34を通過し、砥石保持部材21の切削油孔44,44を通り、砥石ガイド22とロッド15との隙間S2から矢印▲5▼の如く砥石11に至る。
【0029】
主軸76を回転させると、第2の二面部57が第1の二面部45に接触し、砥石11は回転する。主軸76を下降(Z軸方向)し、平面91に砥石11を接触させ、さらに、砥石保持部材21が収納部52の底部56から距離S3だけ離れる位置まで主軸76を送り(下降)、研削加工を行う。
【0030】
切削油92を供給すると、砥石保持部材21の受圧面62に圧力がかかるから、押付け力F1が発生し、Z軸方向の研削抵抗に抗して砥石11を押し付けることができる。砥石11は僅かに摩耗し、擦り減るが、切削油92が砥石11を常に押し付けているから、主軸76を微小な摩耗量に追従してZ軸方向に送る必要がない。砥石11が摩耗し、距離S3が小さくなったら、主軸76を下降(Z軸方向)させるだけでよい。その結果、主軸76の送り(オフセット)制御が容易になるので、マシニングセンタ12で研削加工を実施することができる。
【0031】
また、切削油92が砥石ガイド22とロッド15との隙間S2に至ると、ロッド15に圧力が矢印▲6▼の如くかかるので、ロッド15を軸中心に保持する力が発生し、X軸(又はY軸)方向の研削抵抗に抗し、保持する力F2によって砥石11をフローチング保持することができ、研削加工を実施することができる。
同時に、切削油92がロッド15を受けつつロッド15の振動を吸収するから、砥石11の振動が極めて小さく、所望の表面粗さを得ることができる。従って、突出し量L2を多くしても、砥石11の振動は極めて小さく、工具保持装置10で狭くて深い溝を所望の表面粗さに仕上げることができる。
【0032】
さらに、隙間S2から切削油92を供給するので、切削油92はロッド15に沿って流れ、砥石11に切削油92を効率的に供給することができる。その結果、砥石の目詰りの抑制、切り粉除去及び冷却など切削油92の機能を十分に発揮させることができる。
なお、切削油92を供給するまでは、スプリング23によって、収納部52の底部56に砥石保持部材21を押付けるので、工具保持装置10を組立る際や自動工具交換装置のツールマガジンに納める際に、工具保持装置10を横若しくは上下に反転させても収納部52から砥石保持部材21が抜けることはない。
【0033】
(b)において、砥石11が凸部93に至ると、ロッド15に大きな研削抵抗F3が生じる。砥石ガイド22に所定距離S1及び隙間S2を形成したので、研削抵抗F3が切削油92による保持する力F2より大きくなると、収納部52に保持部材21が接触しつつロッド15は距離X1だけ偏心し、X軸方向の研削抵抗F3を吸収する。ロッド15で大きな力を支持する必要がなく、振動が発生し難い。その際、最大に偏心したとしても、収納部52がストッパとなるので、通孔54にロッド15は接触しない。通孔54とロッド15との間に切削油92で油膜を形成するので、振動や異音の防止を図ることができる。
【0034】
また、砥石保持部材21に受圧面62を形成し、この受圧面62で切削油92の圧力を受け、Z軸方向の押付け力F1を制御するので、研削抵抗F4が切削油92による押付け力F1より大きくなると、砥石11及び砥石保持部材21がとともに、距離Z1だけ移動(Z軸)し、Z軸方向の研削抵抗F4を吸収する。ロッド15にかかる大きな力を吸収するので、ロッド15のビビリ(振動)や、砥石11の押付け(切込み)過ぎを防止できる。凸部93が高い場合は、主軸76を制御するが、凸部93が低い場合は、主軸76を制御する必要がない。凸部93を通過すると、スプリング23が砥石保持部材21を押すので、砥石保持部材21は下り、砥石11は仮想線の如くワークWに倣いつつ研削加工を続ける。
【0035】
その結果、主軸76の上下(Z軸)の送り制御の簡略化を図ることができ、主軸76を複雑に制御(Z軸のNCプログラムの作成)することなく、ワークWに倣った研削加工ができる。
従って、工具保持装置10を使用することによって、簡単にマシニングセンタ12で研削加工を実施することができる。
【0036】
さらに、工具保持装置10によって、NC工作機械で手作業のような自由研削ができるから、作業者は研削姿勢を長時間続ける必要がなくなり、作業者の負担を軽減することができるとともに、研削加工の作業効率を向上させることができる。
そのうえ、研削抵抗の吸収に切削油92を使用するので、特別な油圧装置や空圧装置を必要とせず、生産コストを低減できる。
【0037】
工具保持装置10によってマシニングセンタで研削加工ができるので、みがき専用の装置に較べ、多種類のワーク形状を研削加工することができ、生産効率が向上する。
切削加工のNCプログラムを利用して研削加工のNCプログラムを作成するので、みがき装置やロボット等のようにプログラム作成やティーチングの必要がなく、プログラム作成に手間がかからない。
【0038】
尚、本発明の実施の形態に示した図5の収納部52及び砥石保持部材21の形態はこれに限定するものではなく、要はロッド15がX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に移動可能で、且つ回転力の伝達が可能であればよい。
X軸、Y軸方向に移動可能な所定距離S1を隙間S2より小さく(S1<S2)形成したが、所定距離S1及び隙間S2の寸法は任意であり、所定距離S1を大きく(S1≧S2)しても差支えない。
また、テーパ状のシャンク部31の形状は、NC工作機械に合せ任意である。NC工作機械はマシニングセンタに限定するものではなく、他のNC工作機械でもよい。
砥石保持部材にロッドを止めねじで取付けたが、ロッドの取付け構成は任意である。例えば、砥石保持部材及びロッドにねじを形成し、取付けることも可能である。
切削油通路をホルダ本体の軸中心に形成したが、NC工作機械の違いによっては、ホルダ本体の軸直角方向に切削油通路を形成してもよく、NC工作機械の切削液供給装置から供給できる構成であればよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、砥石保持部材に砥石のロッドを取り付け、ホルダ本体に切削油通路を形成し、ホルダ本体に砥石ガイドを取付け、砥石ガイドに砥石保持部材の収納部及び通孔を、砥石保持部材をロッドの軸直角方向へ所定距離移動可能に且つ、ロッドを軸直角方向移動可能に収納し、切削油通路から収納部に達した切削油を、ロッドとの間隙に流すとともにワークへ流すように形成したので、切削油は通孔でロッドを支持し、切削油がロッドの振動を吸収し砥石の振動を低減することができる。その結果、突出し量の多い砥石でもワークを所望の表面粗さに研削することができる。
【0040】
また、ホルダ本体に切削油通路を備え、砥石保持部材に砥石のロッドを取付けたので、切削油の油圧は砥石保持部材をワーク側へ押付けるように作用し、ワークに砥石を押付けることができる。砥石の摩耗に追従してワークに砥石を一定に押付ける複雑な制御を必要としないので、NC工作機械で研削加工ができる。その結果、NC工作機械の切削工具でワークを切削後、切削工具から工具保持装置に工具交換し、続けて、砥石でワークの研削を行うことができる。NC工作機械のテーブル上で切削及び研削加工ができるので、従来のようにみがき装置へワークを運搬する必要がなく、さらに、ワークを取付ける段取りも必要なく、研削に手間がかからない。
従って、加工を集約し、ワークの生産効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工具保持装置の斜視図
【図2】本発明に係る工具保持装置の断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】本発明に係る砥石保持部材及び砥石ガイドの分解斜視図
【図6】本発明に係る工具保持装置の第1作用図
【図7】本発明に係る工具保持装置の第2作用図
【図8】本発明に係る工具保持装置の第3作用図
【符号の説明】
11…砥石、13…ホルダ本体、15…ロッド、16…基部、21…砥石保持部材、22…砥石ガイド、34…切削油通路、52…収納部、54…通孔、d…ロッドの外径(外径)、S1…所定距離、S2…隙間。

Claims (1)

  1. 先端に砥石を備えたロッドの基部に取り付けた砥石保持部材と、
    この砥石保持部材を収納すると共に切削油通路を備えたホルダ本体と、
    このホルダ本体に収納した砥石保持部材の抜き止めを図るためにホルダ本体に取付ける蓋状の砥石ガイドと、
    前記砥石保持部材を前記ロッドの軸直角方向へ所定距離移動可能に収納するために、前記ホルダ本体若しくは砥石ガイドに形成した砥石保持部材の収納部と、
    前記砥石ガイドに前記ロッドを貫通させ且つ、このロッドを軸直角方向移動可能に収納し、前記切削油通路から前記収納部に達した切削油を、前記ロッドとの間隙に流すとともにワークへ流すために開けた通孔と、からなることを特徴とする工具保持装置。
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