JP4391432B2 - 給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
用紙反転機構部6は、搬送された記録媒体が送り込まれる反転路23、正逆回転可能に設けられて反転路23への記録媒体の送り込みと反転路23からの記録媒体の送り出しとを行う反転ローラ対25、反転路23から送り出された記録媒体が装置本体5内に設けられているプリンタエンジン2に向けて再給紙される再給紙路(再給送路)24、再給紙路24の給送方向下流端に対して給送方向上流側に近接して設けられた第1給送ローラ対28等を備えている。プリンタエンジン2により片面にトナー画像が形成された記録媒体が反転路23に送り込まれると、記録媒体の一端(送り込み方向後端)が反転ローラ対25に挟持された位置で記録媒体の搬送が一旦停止され、その後、反転ローラ対25が逆回転することにより記録媒体が反転路23から送り出される向きに搬送される。このようにして送り出された記録媒体は、再給紙路24を経由して再びプリンタエンジン2に送り込まれることにより、記録媒体の他面に対してもトナー画像が形成される。また、トナー画像が形成された記録媒体が用紙反転機構部6を経由して他面に画像形成を行わないようにしてプリンタエンジンを通過させ、図示しない排紙トレイ上に排紙すれば、記録媒体は表裏反転された状態で排紙される。
また、請求項2の発明は、請求項1の給送装置において、プリンタエンジンを通過した後の記録媒体を一時的に収容する反転路と、記録媒体を該反転路の出入口から該反転路内へ送り込むとともに、該反転路内に収容された記録媒体を該出入口から上記再給送路へ送り出すための反転ローラ対とを備えており、該反転路の出入口から離れた側の反転路部分は、上記給送路に連通していることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の給送装置において、上記反転路の出入口から離れた側の反転路部分は、上記給送路と交差していることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の給送装置において、上記一方向伝達手段は、電磁クラッチであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、内部にプリンタエンジンが収納され、該プリンタエンジンへ記録媒体を搬送するための搬送路を有する装置本体と、該搬送路へ記録媒体を給送する給送手段とを備えた画像形成装置において、上記給送手段として、請求項1、2、3又は4の給送装置を用い、上記再給送路の給送方向下流端と上記給送路の給送方向下流端とを上記装置本体内の上記搬送路に連通させたことを特徴とするものである。
また、本発明において、再給送部の再給送路中の記録媒体は、上記第1給送ローラ対を構成する他方のローラと上記共通のローラとからなるローラ対によって給送される。また、給送部の給送路中の記録媒体は、上記第2給送ローラ対を構成する他方のローラと上記共通のローラとからなるローラ対によって給送される。すなわち、本発明においては、上述した第1の方法のように再給送部と給送部のいずれかの給送ローラ対をなくすというわけではない。したがって、上記第1の方法では生じ得る、記録媒体の搬送性が低下して給送が困難となるという不具合及び給送可能な記録媒体サイズが制限されるという不具合は、本発明では発生しない。
また、本発明において、上記第1給送ローラ対に対する再給送路からの記録媒体の進入方向と上記第2給送ローラ対に対する給送路からの記録媒体の進入方向とを互いに独立して設定することができる。したがって、給送装置を大型化させることなく、再給送路及び給送路の双方について記録媒体の安定した搬送を実現することができる。
図1は本実施の形態の電子写真方式の画像形成装置である複写機の内部構造の概略を示す縦断正面図、図2は手差し機構部を拡大して示す縦断正面図、図3は手差し機構部の一部を示す分解斜視図である。
給紙装置8は、装置本体5の側面に取り付けられたケース21、ケース21に設けられた用紙反転機構部6、手差し機構部7を備えている。ケース21は、上部ケース21aと、上部ケース21aの下側に連結された下部ケース21bとにより形成されている。
図4(a)は第1給送ローラ対28、第2給送ローラ対36及び分離ローラ対34bの配置関係を示す説明図、図4(b)はこれらのローラ対28,36,34bに駆動力を伝達するためのギヤ配置を示す説明図、図4(c)はそのギヤ配置を示す斜視図である。
本実施の形態においては、各ローラ対28,36,34bを構成する駆動ローラA,D,E及びピックアップローラ34aは、図示しない同一の駆動源からの回転駆動力によって駆動する。この駆動源は、図示しない制御部からの制御信号に応じ、正逆回転駆動が可能な構成となっており、回転方向が異なる回転駆動力を発生させることができる。
フィードクラッチギヤ103は、分離ローラ対34bを構成するフィードローラDのフィード軸105に接続された電磁クラッチ106を構成している。電磁クラッチ106は、図示しない制御部からの制御信号に応じて、フィードクラッチギヤ103とフィード軸105との間の駆動力伝達を可能にしたり遮断したりする。したがって、フィードクラッチギヤ103とフィード軸105との間が接続された状態では、第2アイドラギヤ102からフィードクラッチギヤ103に伝達された回転駆動力がフィード軸105に伝達され、フィードローラDが回転駆動する。
また、駆動ローラギヤ104は、第1給送ローラ対28及び第2給送ローラ対36を構成する共通のローラ(駆動ローラ)Aの駆動ローラ軸107に接続されている。第2アイドラギヤ102から駆動ローラギヤ104に伝達された回転駆動力は、駆動ローラ軸107に伝達され、これにより駆動ローラAが回転駆動する。
手差し給紙トレイ32から搬送路9へ記録媒体Sを給紙する場合、駆動源は上記正方向の回転駆動力を発生させ、これにより図5(a)に示すように第1アイドラギヤ101が図示の方向に回転駆動する。また、この場合、電磁クラッチ106はONになっている。駆動源からの回転駆動力は、フィードローラ軸105を介してピックアップローラ34aにも伝達される。
なお、手差し給紙トレイ32から搬送路9へ記録媒体Sを給紙する場合、第1給送ローラ対28を構成する従動ローラCは、駆動ローラAに連れ回り回転することになる。
上記用紙反転機構部6から搬送路9へ記録媒体Sを給紙する場合、駆動源は上記逆方向の回転駆動力を発生させ、これにより図5(b)に示すように第1アイドラギヤ101が図示の方向に回転駆動する。この場合、電磁クラッチ106はOFFになっている。よって、第1アイドラギヤ101からの回転駆動力は、第2アイドラギヤ102を介してフィードクラッチギヤ103までは伝達されるが、電磁クラッチ106によりフィード軸105までは伝達されない。したがって、ピックアップローラ34a及びフィードローラDは回転駆動しない。一方、第1アイドラギヤ101の回転駆動力は、第2アイドラギヤ102、フィードクラッチギヤ103を介してリバース入力ギヤ108までは伝達されるが、ワンウェイクラッチ108aによりリバース駆動軸109までは伝達されない。したがって、リバースローラEも回転駆動しない。その結果、用紙反転機構部6から搬送路9へ記録媒体Sを給紙する場合には、手差し給紙トレイ32上の記録媒体Sが給紙されることはない。
両方とも駆動ローラとする場合には、例えば、各駆動ローラを上述した電磁クラッチのような駆動力伝達を遮断し得る機構を介して駆動源に接続し、手差し機構部7からの手差し給紙の際にはローラBを回転駆動するとともにローラCを従動回転できるようにし、用紙反転機構部6からの再給紙の際にはローラCを回転駆動するとともにローラBを従動回転できるようにすればよい。
いずれか一方だけを駆動ローラとする場合には、その駆動ローラを直接的に駆動源に接続するようにしてもよい。そして、ローラBを駆動ローラとする場合を例に挙げれば、手差し機構部7からの手差し給紙の際には、ローラBを手差し給紙搬送路33内の記録媒体が給紙方向へ送り出す向きに回転駆動させる。一方、用紙反転機構部6からの再給紙の際には、ローラBを逆向きに回転駆動させる。これにより、ローラAはローラBに連れ回り回転し、再給紙路24内の記録媒体が給紙方向へ送り出す向きに回転し、ローラCはローラAに連れ回り回転する。これにより、再給紙路24内の記録媒体を搬送路9へ給紙することができる。ローラCを駆動ローラとする場合も同様である。
次に、上記実施の形態の他の構成例(以下、本構成例を「構成例1」という。)について図6に基づいて説明する。なお、図1ないし図3において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する(以下の構成例でも同じ)。
次に、上記実施の形態の更に他の構成例(以下、本構成例を「構成例2」という。)について図7及び図8に基づいて説明する。本構成例2の基本的構造は上記実施の形態と同じであり、本構成例2と上記実施の形態との異なる点は、本構成例2における装置本体5の下部であって給紙装置8の下方側に設けられている開閉カバー46の構造と、この開閉カバー46に給紙装置8が連結されている点である。開閉カバー46は、装置本体5内の搬送路9の下方部分で発生したジャムを処理するために搬送路9を開放可能に取り付けられている。この開閉カバー46は、水平方向向きの支点45を中心として上端が下向きとなるように回動して搬送路9を開放するように装置本体5に取り付けられている。
また、本実施の形態では、上記共通のローラAが駆動源からの駆動力によって回転駆動する駆動ローラであるので、用紙反転機構部6及び手差し機構部7のいずれにおいてもより安定した記録媒体Sの給送が可能となる。特に、本実施の形態では、上記共通のローラA以外の2つのローラB,Cが、上記共通のローラAに従動回転する従動ローラであるので、駆動系統の部品点数を削減でき、給紙装置8のさらなる小型化に寄与することができる。
また、本実施の形態では、上記給送トレイ32が手差し給紙トレイであるので、手差し機構部7を装置本体5に対してより上方に配置できるようになる。その結果、搬送路9の給送方向上流側でジャムした給紙カセット3からの記録媒体Sを取り出すための機構を、手差し機構部7に邪魔されることなく容易に配置することができる。その結果、ジャム処理の容易化を図ることが可能となる。
また、本実施の形態では、手差し給紙トレイ32上の記録媒体Sを上記プリンタエンジン2に向けて搬送するための手差し給紙搬送路33を有する上記給紙装置8以外に、給紙カセット3を有する他の給送装置であるカセット給紙装置が備わっている。そして、カセット給紙装置の給送路の給送方向下流端が、上記搬送路9のうち、上記再給紙路24の給送方向下流端及び上記手差し給紙搬送路33の給送方向下流端が連通した第1位置よりも記録媒体搬送方向下流側である第2位置で連通しており、上記搬送路9のうち該第1位置よりも記録媒体搬送方向下流側における部分を装置本体5の外部に開放可能な開閉カバー44を有している。本実施の形態では、上述したように、手差し機構部7を装置本体5に対してより上方に配置できるようになる結果、この部分に開閉カバー44を設けることが可能となる。そして、この開閉カバー44を開くことにより、上記部分でジャムしたカセット給紙装置からの記録媒体Sのジャム処理が容易になる。
また、上記構成例2で説明したように、手差し給紙トレイ32上の記録媒体Sを上記プリンタエンジン2に向けて搬送するための手差し給紙搬送路33を有する上記給紙装置8以外に、給紙カセット3を有する他の給送装置であるカセット給紙装置が備わっている。そして、カセット給紙装置の給送路の給送方向下流端が、上記搬送路9のうち、上記再給紙路24の給送方向下流端及び上記手差し給紙搬送路33の給送方向下流端が連通した第1位置よりも記録媒体搬送方向下流側である第2位置で連通しており、上記搬送路9のうち少なくとも該第1位置及び該第2位置を含む部分を装置本体5の外部に開放可能であって、上記給紙装置8と一体構成された開閉カバー46を有している。これにより、上述したように、開閉カバー46を給紙装置8と共に開けたときに給紙装置8が床面等に接触しにくくなり、開閉カバー46の開放角度"θ"を大きくとることが可能になる。これにより、装置本体5内の搬送路9の下方部分で発生したジャムの処理を容易に行うことができるようになる。
3 給紙カセット
5 装置本体
6 用紙反転機構部
7 手差し機構部
8,208,308 給紙装置
9 搬送路
20 共通給紙路
23 反転路
24 再給紙路
28 第1給送ローラ対
32 手差し給紙トレイ
33 手差し給紙搬送路
34b 分離ローラ対
36 第2給送ローラ対
44,46 開閉カバー
A 共通のローラ(駆動ローラ)
B,C 従動ローラ
Claims (5)
- プリンタエンジンを通過した後の記録媒体を再度該プリンタエンジンに向けて給送するための再給送路と、該再給送路の給送方向下流端に対して給送方向上流側に近接して設けられた第1給送ローラ対とを有する再給送部と、
給送トレイ上の記録媒体を送り出すためのピックアップローラと、該ピックアップローラが送り出した記録媒体の一つだけを分離されて搬送する分離ローラ対と、分離ローラ対により搬送された記録媒体を上記プリンタエンジンに向けて搬送するための給送路と、該給送路の給送方向下流端に対して給送方向上流側に近接して設けられた第2給送ローラ対とを有する給送部とを備えた給送装置において、
上記再給送路の給送方向下流端と上記給送路の給送方向下流端とを近接して配置し、
上記第1給送ローラ対を構成する一方のローラと上記第2給送ローラ対を構成する一方のローラとを共通のローラで構成するとともに、該共通のローラ、上記ピックアップローラ及び上記分離ローラ対を正逆回転駆動可能な単一の駆動源からの駆動力によって駆動する駆動手段を設け、
上記駆動手段は、上記ピックアップローラ及び上記分離ローラ対に対し、記録媒体が上記給送路中を搬送される正転駆動時には上記単一の駆動源からの駆動力を伝達し、記録媒体が上記再給送路中を搬送される逆転駆動時には該単一の駆動源からの駆動力を伝達しない一方向伝達手段を有することを特徴とする給送装置。 - 請求項1の給送装置において、
プリンタエンジンを通過した後の記録媒体を一時的に収容する反転路と、記録媒体を該反転路の出入口から該反転路内へ送り込むとともに、該反転路内に収容された記録媒体を該出入口から上記再給送路へ送り出すための反転ローラ対とを備えており、
該反転路の出入口から離れた側の反転路部分は、上記給送路に連通していることを特徴とする給送装置。 - 請求項2の給送装置において、
上記反転路の出入口から離れた側の反転路部分は、上記給送路と交差していることを特徴とする給送装置。 - 請求項1、2又は3の給送装置において、
上記一方向伝達手段は、電磁クラッチであることを特徴とする給送装置。 - 内部にプリンタエンジンが収納され、該プリンタエンジンへ記録媒体を搬送するための搬送路を有する装置本体と、該搬送路へ記録媒体を給送する給送手段とを備えた画像形成装置において、
上記給送手段として、請求項1、2、3又は4の給送装置を用い、
上記再給送路の給送方向下流端と上記給送路の給送方向下流端とを上記装置本体内の上記搬送路に連通させたことを特徴とする画像形成装置。
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