JP4391429B2 - 硝酸を含むフッ素含有排液の処理方法と再利用法ならびにそのリサイクル方法 - Google Patents

硝酸を含むフッ素含有排液の処理方法と再利用法ならびにそのリサイクル方法 Download PDF

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Description

本発明は、硝酸を含むフッ素含有排液から、フッ化水素製造用の原料として利用できる純度および粒径を有するフッ化カルシウムを回収することを特徴とするフッ素の固定化処理方法に関するものである。また、フッ化カルシウム回収後の処理液中に含まれる硝酸の再利用法に関するものである。さらに、本発明は、回収されたフッ化カルシウムのリサイクル方法に関するものである。
フッ素含有排液を処理するに当っては、通常、中性または弱い酸性条件下で、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硝酸カルシウムなどのカルシウム化合物と反応させ、難溶性のフッ化カルシウムとして固定化している。硝酸を含むフッ素含有排液についても同様な処理でフッ素を固定化することができる。
このようにしてできたフッ化カルシウムは、粒径が非常に細かく、そのままではほとんど濾過できないため凝集剤を用いてフロックにし、シックナーなどで沈降分離したのち、沈降したスラリーはフィルタープレスなどの濾過を行っている。濾過後の水分が50〜60%もあり、さらに、不純物を多量に含むため産業用として再利用できないだけでなく、そのボリュームも大きいためその処分が問題となっている。
近年、回収されたフッ化カルシウムをフッ酸原料用として再利用することを目指して、2つの技術が開発され、実用化されるに至っている。その一つは、粒径を大きくするために粒度を揃えた天然炭酸カルシウムにフッ素含有排液を通すことにより、天然炭酸カルシウムの骨格をほぼ保ったままフッ化カルシウムを生成させる試みである(例えば、特許文献1,2,3参照)。これらの場合には、反応速度が遅かったり、フッ化カルシウムフロックが生成されたり、炭酸カルシウムの中心部が未反応で残るなどの問題がある。このようにして回収されたフッ化カルシウムは粒度、流動性共に問題はないが、炭酸カルシウムの反応が良好な場合でも3〜7%程度、平均的には10〜15%残るため、フッ化水素製造用原料として使用すると、式(1)の反応によりフッ化水素を生成する際に多量の炭酸ガスと水とが発生する。その結果、フッ化水素の収率が低下したり、運転が不安定になったりするだけでなく、装置の腐食が激しくなる問題がある。そのために、この方法で回収されたフッ化カルシウムをフッ化水素製造用として利用するには、フッ化水素製造用のアシッドグレードの蛍石(平均純度98.5%)にそれを少量(2〜5%程度)混ぜて使用している(例えば、非特許文献1参照)。
Figure 0004391429
特許第2565110号公報(出願人:栗田工業株式会社、発明の名称:フッ素含有水の処理方法及び装置) 特許第3375154号公報(出願人:栗田工業株式会社およびステラケミファ株式会社、発明の名称:フッ素含有水用処理装置) 特許第3466646号公報(出願人:栗田工業株式会社およびステラケミファ株式会社、発明の名称:フッ化水素及びフッ化アンモニウム含有水の処理方法) 新エネルギー・産業技術総合開発機構 「平成13年度成果報告書 51101125 平成13年度地球温暖化防止関連技術開発 HFC−23 破壊技術の開発」 平成14年3月報告 (委託先:社団法人産業環境管理協会)
もう一つは、中性または弱い酸性条件下でフッ化カルシウムの結晶を成長させて大きな粒径にする技術(例えば、特許文献4,5、非特許文献2,3参照)である。この方法による条件下では、フッ素濃度の高い排液においては、結晶が成長せずに細かいフッ化カルシウムの核ができるために白濁して回収できない。この白濁を防ぐために、処理する排液中のフッ素濃度を数百ppm以下にする必要がある。このため、スケールの割にはフッ素の固定化処理量が少ない。回収されたフッ化カルシウムの粒径が0.5mmから1mmと大きいため、フッ化水素製造用原料として用いるためには粉砕が必要であり、粒度の揃った種結晶の選択にも問題がある。
特開2003−225680号公報(出願人:オルガノ株式会社、発明の名称:フッ素を含む排水の処理方法) 特開2003−305458号公報(出願人:オルガノ株式会社、発明の名称:フッ素含有排水の処理方法) オルガノ株式会社 橋本貴行著、「晶析法を用いたフッ酸リサイクル技術」、クリーンテクノロジー、5月号、日本工業出版株式会社、2001年5月、第40〜42頁 オルガノ株式会社 明賀春樹著、「排水からの水回収、物質回収」 化学工学、1月号、化学工学会、2004年1月、第54〜56頁
粒を揃えた炭酸カルシウムから得られたフッ化カルシウムや結晶成長により得られたフッ化カルシウムの純度は、良くても92〜97%程度である。強熱減量(500〜600℃の温度条件下で数時間加熱時の重量損失)および不純物の変動が大きいため、それらの分析および運転管理が大変であり、それに要するその経費が大きな問題となる。さらに、蛍石と混合して使う際に、粒径、形状、嵩比重の物理的な性質の違いにより、運転上のトラブルが発生し易い。
その他の方法で回収されたフッ化カルシウムは、平均粒径が小さく二次的に凝集していること、比表面積が非常に大きいこと、嵩密度が小さいこと、水分が多いこと、強熱減量が大きいこと、塩素などの不純物が多いこと等の問題がある。そのため、乾燥時の粉塵の問題や蛍石との混ざり具合が悪く、硫酸との反応性が高いこと、塩素不純物が増加するなどの理由により、フッ化水素製造用原料としてほとんど利用されていない。
本発明の目的は、硝酸を含むフッ素含有排液から、効率良くフッ素の大部分をフッ化水素製造用に適する粒径を有し、高い純度のフッ化カルシウムとして析出させ、それを回収することにより、主としてフッ化水素製造用原料に供することである。そして、本発明によれば、フッ素の固定化処理に伴う産業廃棄物量を大幅に削減できると共に、資源的に乏しい天然のフッ化カルシウム(蛍石)を使用せずにフッ素化学産業のキーマテリアルであるフッ化水素を製造することができる。
フッ素をフッ化カルシウムとして固定化処理した後の硝酸は、その濃度が高い場合はそのまま、薄い場合は濃縮などの処理をすることにより、金属洗浄用として再利用できる。 また、カルシウム化合物との中和により硝酸カルシウム水溶液とし、その水溶液をフッ化カルシウム製造用のカルシウム源として利用できる。
本発明者等のうちの一グループは、先に、塩酸を含むフッ素含有排液について塩酸カルシウムとの反応を溶液組成や合成条件を工夫することにより、フッ化水素製造用原料に適する純度、粒度、嵩密度を有するフッ化カルシウムを簡便に回収する技術を見出した(特願2004−013191)。このようにして得られたフッ化カルシウムは、粒径が大きく、しかも、高純度であるだけでなく、天然の蛍石で問題となるシリカ分、炭酸カルシウム、リン分および砒素分をほとんど含有しない利点を有することも分かっている。
そして、この度、硝酸を含むフッ素含有排液に対して、硝酸カルシウムをカルシウム源として用いることにより、また、硝酸を含むフッ素含有排液のpHを以下に保持することにより、さらに、室温または30〜90℃の温度条件下において、前記硝酸を含むフッ素含有排液と、当該フッ素含有排液中のフッ素イオンに対して0.8〜2倍当量のカルシウムイオンを含む硝酸カルシウムとを、同時かつ連続的に導入することにより、前記フッ化水素製造用に適する純度、粒度、嵩密度を有するフッ化カルシウムを効率良く回収できることを見出した。
すなわち、本発明においては、pH以下の硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液とを処理して得られた上澄み液に、室温または30〜90℃の温度条件下において、pH1以下の硝酸を含むフッ素含有排液と、当該フッ素含有排液中のフッ素イオンに対して0.8〜2倍当量のカルシウムイオンを含む硝酸カルシウムとを、同時かつ連続的に導入する。通常、硝酸を含むフッ素含有排液は非常に強い酸性を示すため調整する必要はないが、pHが高い場合は硝酸又はフッ酸、出来れば廃硝酸や廃フッ酸でpHを以下にする。
このようにすると、純度が98%以上と高く、粒度の大きなフッ化カルシウム結晶を成長させることができる。得られたフッ化カルシウムを水洗・乾燥すると、既存のフッ化水素製造プラントの原料として蛍石と混合することなしに、何ら問題なく使用することができる。
また、本発明においては、晶析したフッ化カルシウムを回収した後、処理液中に残留する硝酸の一部または全部を水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどのカルシウム化合物と中和反応させて硝酸カルシウムを生成させ、この硝酸カルシウム水溶液をフッ素含有排液の処理に再利用する。この中和反応により中性付近にすると、溶液中の残留フッ素、金属分などの不純物のほとんどは析出するため、濾別が必要であるが、それによって比較的純粋な硝酸カルシウム水溶液が回収でき、それをフッ素含有排液の処理に再利用できる。
このように、硝酸と水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどのカルシウム化合物とを反応させて硝酸カルシウム水溶液をつくることにより、これらのカルシウム化合物を用いて直接フッ素を固定化処理した際に未反応のカルシウム化合物が多量に残るのに比べ、フッ素に対してカルシウム化合物を過剰に使用するのを防止できる。
さらに、本発明によれば、硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液との反応で溶液中に溶解して残ったフッ化カルシウムが、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどのカルシウム化合物を反応させて硝酸カルシウム水溶液をつくる際に、カルシウムイオン濃度が高くなること、さらには、pHが中性付近になることにより、大部分がフッ化カルシウムとして固定化される。そして、得られた硝酸カルシウム水溶液中のフッ素分は10ppm以下の低い値にすることができる。
本発明のプロセスで生成する余剰の硝酸カルシウム水溶液は、適正な濃度に濃縮することにより、工業用硝酸カルシウムとして供することができる。
処理液の硝酸濃度が高い場合は、中和処理をせずにそのまま、または簡単な不純物除去処理により、金属洗浄用の硝酸として再利用できる。さらに、蒸留により高純度の硝酸を回収し、その硝酸を工業用の硝酸として再利用できる。
本発明をさらに具体的に説明する。
硝酸を含むフッ素含有排液は、通常、生石灰、消石灰、硝酸カルシウムなどの水溶性のカルシウム化合物と反応させて中性付近に保持することにより、溶解度が0.002%程度の難溶性のフッ化カルシウムとして大部分のフッ素を固定化している。
従来のこのような固定化処理により得られたフッ化カルシウムは、粒径が非常に細かく、そのままでは濾過できないため、高分子凝集剤などを用いてフロックにした後、沈降分離・フィルタープレスなどの濾過を行っている。そのために、水分が50〜80%もあり、産業用として再利用できないだけでなく、そのボリュームも大きいためその処分が問題となっている。
この問題を解決するために、適度の粒径に揃えた天然炭酸カルシウムとフッ化水素を反応させて(式(2)参照)、炭酸カルシウムの骨格をほぼ保ったままフッ化カルシウムを生成させる試みがなされており、いくつかの企業で採用されている。
この場合においては、大部分の炭酸カルシウムが粒径を保持したままフッ化カルシウムとして回収されるが、中心部に行くに従って発生する炭酸ガスが抜け難く、さらなる反応の進行を阻害するために炭酸カルシウムの中心部が未反応の炭酸カルシウムとして、全体の3〜10%程度残るなどの問題がある。炭酸ガスの発生に伴い、微粒子のフッ化カルシウムフロックが生成する問題もある。また、この方法は、中性のフッ素含有排液に対してはそのままでは適用できず、弱酸性に保持して処理する必要がある。
Figure 0004391429
また、数百ppm程度の希薄なフッ素含有排液については、pHを3〜5の弱酸性に調整したのち、薄い塩化カルシウムの水溶液と種結晶とを同時に流動層内に入れて反応させることによって、種結晶にフッ化カルシウムの結晶を成長させ、大きな粒径にする技術もある。この際用いられる種結晶の粒径が100〜200μmと大きく、比表面積が小さいためにスケールの割には処理量が少ないこと、回収したフッ化カルシウムの粒径が0.5mmから1mmと大きいため、フッ化水素製造用原料として用いるためには粉砕が必要である。この場合、種結晶にフッ化カルシウムを使用すれば、回収したフッ化カルシウムの純度は93〜98%程度にできる。ただし、溶解度の小さい不純物は一緒に析出してフッ化カルシウムの純度を下げる。
炭酸カルシウムを用いる場合においても、また、種結晶を用いる場合においても、使用し得る炭酸カルシウムと種結晶の粒度をある範囲に揃える必要があり、それらを選別するための経費も必要となり、予想外に高価な原料を使用しなければならない。
硝酸を含むフッ素含有排液は、非常に強い酸性を呈する。それ故に、フッ化カルシウムの溶解度を高めることができる。例えば、反応溶液の硝酸濃度が3%の場合には、フッ化カルシウムの溶解度を0.2%程度、反応溶液の硝酸濃度が6%の場合には、フッ化カルシウムの溶解度を0.4%程度に高めることができる。
このように、本発明においては、硝酸を含むフッ素含有排液をpH以下保つことによりフッ化カルシウムの溶解度を高くできること、生成したフッ化カルシウムの結晶をある濃度範囲に保持すること、硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液の導入方法を工夫することにより、高い濃度のフッ素を含する排液と高い濃度の硝酸カルシウム水溶液を用いても、微細なフッ化カルシウムの核の生成を抑制させながら、フッ化カルシウムの結晶を成長させることができる。従って、純度が高く、灼熱減量の少ない、粒度の比較的大きなフッ化カルシウム結晶を容易に得ることができる。
また、pH以下の硝酸を含むフッ素含有排液を用いてフッ化カルシウムの結晶を成長させることは、金属塩やリン酸塩、珪酸塩などの析出が起こらないので、純度が高く、粒度の大きいフッ化カルシウム結晶を容易に得るためには好都合である。
このようにして得られたフッ化カルシウムは脱水性が非常に良く、軽く水洗して乾燥すると、物理的にも品位的にも問題はなく、既存のフッ化水素製造プラントの原料として使用することができる。
本発明において、硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液を同時かつ連続的に導入することにより反応させる方法は、バッチ方式でも良いが、半回分式、連続オーバーフロー方式などの方法で連続的に行うのが好ましい。また、硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液の導入方法は、ノズル噴霧、細かい穴を複数開けたインサート管などを使用して、効率良く分散する方法を用い、流量をコントロールするために微調整可能な定量ポンプを用いるのが良い。ただし、本発明はこれらの導入方法のみに限定されるものではない。
硝酸を含むフッ素含有排液の場合においては、式(3)に示すようにフッ化水素酸と硝酸カルシウムの反応により硝酸を生成するため、自然と多量の硝酸が存在する。
Figure 0004391429
半導体産業においては、シリコンの化学研磨のために多量の硝酸とフッ化水素酸からなる混酸が使用されている。また、ステンレスなどの金属の表面処理にも多量の硝酸とフッ化水素酸からなる酸が洗浄用に使用されている。これらの工程からは、濃厚な硝酸とフッ化水素酸を含有する排液が排出されており、通常、消石灰乳による中和処理によりフッ素を固定化処理している。このため、多量の産業廃棄物が発生している。
本発明は主としてこれらの排液を処理することを目指しているが、これらの排液のみに限られるものではなく、硝酸およびフッ素を含有するすべての排液に対して適用可能である。
pH1以下の硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液とを処理して得られた上澄み液に、pH1以下の硝酸を含むフッ素含有排液と、当該フッ素含有排液中のフッ素イオンに対して0.8〜2倍当量のカルシウムイオンを含む硝酸カルシウムと同時かつ連続的に導入する場合における反応温度は、常温でもよいが、実用的な処理速度で平均粒径20μm以上の大きなフッ化カルシウムを安定して得るためには、少し高い温度で反応させた方が良い。逆に、高すぎると、エネルギーの無駄使いとなる。室温または30〜90℃、より好ましくは、40〜70℃で反応させると良い。この範囲内で反応させると、結晶の成長速度を促進でき、液の粘度の低下により導入液の拡散や混合がよりスムーズに起こるため、純度が高く、粒度の大きなフッ化カルシウム結晶が出来やすくなるので、より有利である。
フッ化カルシウムの結晶を成長させるためには、反応ゾーン内に生成した結晶を保持することが好ましい。そのためには、処理液と生成したフッ化カルシウム粒子の比重差を利用した分離ゾーンを設けるか、フッ化カルシウムスラリーとして流出させた直後に分離装置を設けて濃厚なスラリーとして戻せば良い。
前記フッ化カルシウムスラリー濃度は、定常時で5〜60wt%、より好ましくは5〜40wt%に保持すると良い。適正のスラリー濃度範囲に保持するために、連続的または定期的にスラリーを抜き出す。
える硝酸カルシウム量は、同時かつ連続的に導入する硝酸を含むフッ素含有排液中のフッ素量の0.8〜2倍当量、より好ましくは1.0〜1.3倍当量で、硝酸カルシウムがやや過剰な条件下で、すなわち、フッ素イオンに対してカルシウムイオンを過剰に存在させる条件下で運転するのが良い。
このようにして得られたフッ化カルシウムの平均粒径は、15〜50μmであり、遠心分離などの手段により容易に分離できる。分離した状態での付着母液は5%以下であり、水洗・乾燥後のフッ化カルシウムの純度は9%以上、強熱減量は0.3%以下、シリカの含量は0.1%以下、硝酸塩含量は0.05%以下であり、通常の蛍石(純度97%以上、シリカの含量0.5%以下、強熱減量0.5%以下)と比べて高品位である。
さらに、硝酸を含むフッ素含有排液中のフッ素量の0.8〜2倍当量という硝酸カルシウムがやや過剰な条件下で結晶を析出させることにより、弱酸性領域、中性領域での析出に比べてより溶解性が高くなる金属類、シリカ、砒素などの析出がほとんど見られないので、有利である。
流出した硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液溶液および脱水後の濾液中には、残留カルシウムイオン濃度にも左右されるが、0.02〜0.3%程度のフッ化カルシウムが含まれている。このため、フッ素含量の低い排液に対しては、フッ化カルシウムとしての回収率が極度に低くなるために、本発明による方法は適用し難い。
フッ素濃度が0.1%以上、より好ましくは、0.2%以上の排液を用いるのが良い。フッ素濃度が高い排液については20%程度まではほとんど問題はない。また、20%以上のフッ素濃度であっても流出した溶液および脱水後の濾液にて希釈するシステムを組むことにより、容易に適正な濃度に調製できるので問題はない。
流出した硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液溶液および脱水後の濾液には、多量の硝酸が含まれている。この硝酸は、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどのカルシウム化合物の粉体および水を加えたスラリーと反応させて硝酸カルシウム水溶液にする。
その際、カルシウムイオンの増加とpHを中性付近に保持することにより、得られた硝酸カルシウム水溶液中のフッ素含量は10ppm以下の低い値となる。このため、流出した溶液および脱水後の濾液に溶解していたフッ化カルシウムの大部分がフッ化カルシウムの固体として析出する。この析出物は硝酸およびフッ素を含有する排液と硝酸カルシウム水溶液との反応で晶析したフッ化カルシウムに比べて、粒径は小さく、他の不純物も同時に析出するために純度は85〜93%と低い。少量の凝集剤を加えて沈降分離、遠心分離などで固形物を除いた硝酸カルシウム水溶液は、そのままで、また濃縮して、あるいは、濃厚な硝酸カルシウムを加えて濃度調整した後、硝酸を含むフッ素含有排液と反応させるための硝酸カルシウム水溶液として再利用できる。
請求項1記載の発明によれば、pH以下の硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液とを処理して得られた上澄み液に、室温または30〜90℃の温度条件下において、pH1以下の硝酸を含むフッ素含有排液と、当該フッ素含有排液中のフッ素イオンに対して0.8〜2倍当量のカルシウムイオンを含む硝酸カルシウムとを、同時かつ連続的に導入するフッ素の固定化処理によりフッ素含有産業廃棄物の負荷を大幅に削減できる。 また、資源的に乏しい蛍石を使用せずに、フッ化水素製造用に適するフッ化カルシウムを回収することができる。
請求項2記載の発明によれば、フッ素の固定化処理を効果的に実施することができる。
請求項記載の発明によれば、フッ素の固定化処理時に発生する排液から効果的に硝酸カルシウムを生成させることができ、この硝酸カルシウム水溶液をフッ化カルシウムを析出させる際の硝酸カルシウム水溶液として再利用できる。また、使用するカルシウム化合物の量を軽減できる。
請求項記載の発明によれば、フッ素の固定化処理時に発生する排液をそのまま金属洗浄用の硝酸として効果的に再利用できる。
請求項記載の発明によれば、排液から蒸留して得られた硝酸を、工業用の硝酸として再利用できる。
請求項記載の発明によれば、有効なフッ素のリサイクル技術を提供することができる。
以下、実施例と比較例とを用いて本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
テフロン(登録商標、以下同じ)製撹拌器を備えた5lテフロンPFA製反応器に、硝酸を含むフッ素含有排液(pH1以下、主な成分:フッ化水素11%、硝酸4.5%)と20%の硝酸カルシウム水溶液とを処理して得た上澄み液1000gを入れ、ウォーターバスにセットして60℃に保持した。そこへ化学反応プロセスで発生した硝酸を含むフッ素含有排液(pH1以下、主な成分:フッ化水素11%、硝酸4.5%、フッ素濃度10.5%)を150g/時、20%の硝酸カルシウムを345g/時の速度で連続的に注入した。反応器が母液で一杯になると、スラリーを沈降させ、上澄み液を他の容器へ移し替えた。反応を始めた頃はスラリーの沈降性は良くなかったが、反応を重ねるごとに沈降性は良くなり、発生した結晶が成長している事が窺えた。23時間運転して3450gの硝酸を含むフッ素含有排液を処理した。20%硝酸カルシウムは7935g使用した。23時間の処理が終了した後に吸引濾過し、濾物は中性になるまで水洗した後、120℃で5時間乾燥させた。592.0gのフッ化カルシウムを回収し、フッ素の回収率は80%であった。回収したフッ化カルシウムの純度は98.9%、平均粒径20μmであり、500℃、1時間の強熱減量は0.21%であった。母液中フッ素濃度を測定すると2620ppmで、硝酸濃度は12%であった。水酸化カルシウム0.8kgを用いて中和処理を行うとフッ素濃度は6ppmまで下がり、濾過を行って固形物を取り除くと16%硝酸カルシウム水溶液11kgを得た。
(実施例2)
テフロン製攪拌器を備えた5lテフロンPFA製反応器に、本発明で得られた、純度98.9%、平均粒径20μmのフッ化カルシウム200gと、硝酸を含むフッ素含有排液(pH1、主な成分:フッ化水素3%、硝酸1.2%)と13%の硝酸カルシウム水溶液とを処理して得た上澄み液800gを入れ、ウォーターバスにセットして60℃に保持した。そこへ化学反応プロセスで発生した硝酸を含むフッ素含有排液(pH1、主な成分:フッ化水素3%、硝酸1.2%、フッ素濃度2.85%)を470g/時、13%の硝酸カルシウムを470g/時の速度で連続的に注入した。反応器が母液で一杯になると、スラリーを沈降させ、上澄み液を他の容器へ移し替えた。スラリーの沈降性は良く、短時間で上澄み液を採取することができた。10時間運転して4700gの硝酸を含むフッ素含有排液を処理した。13%硝酸カルシウムは4700g使用した。10時間の処理が終了した後に吸引濾過し、濾物は中性になるまで水洗した後、120℃で5時間乾燥させた。 457.4gのフッ化カルシウムを回収し、フッ素の回収率は92%であった。回収したフッ化カルシウムの純度は99.3%、平均粒径30μmであり、500℃、1時間の強熱減量は0.21%であった。母液中フッ素濃度を測定すると500ppmで、硝酸濃度は5.3%であった。水酸化カルシウム0.32kgを用いて中和処理を行うとフッ素濃度は5ppmまで下がり、濾過を行って固形物を取り除くと7%硝酸カルシウム水溶液12kgを得た。
(実施例3)
テフロン製攪拌器を備えた5lテフロンPFA製反応器に、本発明で得られた純度98.9%、平均粒径20μmのフッ化カルシウム200gと、硝酸を含むフッ素含有排液(pH1以下、主な成分:フッ化水素11%、硝酸4.5%)と20%の硝酸カルシウム水溶液とを処理して得た上澄み液800gを入れ、ウォーターバスにセットして60℃に保持した。そこへ化学反応プロセスで発生した硝酸を含むフッ素含有排液(pH1以下、主な成分:フッ化水素11%、硝酸4.5%、フッ素濃度10%)を200g/時、20%の硝酸カルシウムを460g/時の速度で連続的に注入した。反応器が母液で一杯になると、スラリーを沈降させ、上澄み液を他の容器へ移し替えた。スラリーの沈降性は良く、短時間で上澄み液を採取することができた。14時間運転して2800gの硝酸を含むフッ素含有排液を処理した。20%硝酸カルシウムは6440g使用した。14時間の処理が終了した後に吸引濾過し、濾物は中性になるまで水洗した後、120℃で5時間乾燥させた。746.5gのフッ化カルシウムを回収し、フッ素の回収率は91%であった。回収したフッ化カルシウムの純度は99.0%、平均粒径32μmであり、500℃、1時間の強熱減量は0.23%であった。母液中フッ素濃度を測定すると2660ppmで、硝酸濃度は12%であった。水酸化カルシウム0.7kgを用いて中和処理を行うとフッ素濃度は6ppmまで下がり、濾過を行って固形物を取り除くと16%硝酸カルシウム水溶液10kgを得た。
(比較例1)
実施例1と全く同じ操作を、注入速度を半分に調整しながらウォーターバスを用いずに室温(20℃)で行ったところ、フッ化カルシウム232g(回収収率80%)を回収した。このフッ化カルシウムの純度は99.2%、平均粒径は7.8μm、500℃、1時間での強熱減量は0.25%で、60℃で行った実施例1の場合に比べて粒径が細かくなった。
(実施例4)
テフロン製攪拌器を備えた5lテフロンPFA製反応器に、硝酸を含むフッ素含有排液(pH1以下、主な成分:フッ化水素5%、硝酸4%)と20%の硝酸カルシウム水溶液とを処理して得た上澄み液800gを入れ、ウォーターバスにセットして70℃に保持した。そこへ化学反応プロセスで発生した硝酸を含むフッ素含有排液(pH1以下、主な成分:フッ化水素5%、硝酸4%、フッ素濃度4.8%)を300g/時、実施例1〜3において中和により得られた硝酸カルシウム溶液を濃縮して調整した20%の硝酸カルシウム溶液を320g/時の速度で連続的に注入した。反応器が母液で一杯になると、スラリーを沈降させ、上澄み液を他の容器へ移し替えた。スラリーの沈降性は良く、短時間で上澄み液を採取することができた。15時間運転して4500gの硝酸を含むフッ素含有排液を処理した。20%硝酸カルシウムは4800g使用した。15時間の処理が終了した後に吸引濾過し、濾物は中性になるまで水洗した後、120℃で5時間乾燥させた。376.9gのフッ化カルシウムを回収し、フッ素の回収率は86%であった。回収したフッ化カルシウムの純度は99.3%、平均粒径30μmであり、500℃、1時間の強熱減量は0.21%であった。母液中フッ素濃度を測定すると1510ppmで、硝酸濃度は10%であった。水酸化カルシウム0.55kgを用いて中和処理を行うとフッ素濃度は5ppmまで下がり、濾過を行って固形物を取り除くと13%硝酸カルシウム水溶液9kgを得た。
(実施例5)
図に示すベンチプラントを用いて、化学反応プロセスで発生した硝酸を含むフッ素含有排液(pH1以下、主な成分:フッ化水素:11.1%、硝酸:4.5%、珪素:0.1%含有、フッ素濃度:10.5%)を処理した。10lの反応槽に、硝酸を含むフッ素含有排液(pH1以下、主な成分:フッ化水素11.1%、硝酸4.5%)と20%の硝酸カルシウム水溶液を処理して得た上澄み液8000gを入れ、撹拌しながら、反応系の液温をテフロン被覆パイプヒーターにて60℃に保持した。そこへフッ化水素酸含有排液を510g/時、20%の硝酸カルシウム1173g/時の速度で連続的に注入した。反応槽の分離ゾーンでは、下部の1/5程度はスラリーが揺れ動いていたが、その上部分は無色透明であり、流出液も無色透明であった。
処理は約50時間行い、20kgの硝酸を含むフッ素含有排液を処理し、46kgの硝酸カルシウムを用いた。使用した硝酸カルシウムのうち、26kgは流出液を水酸化カルシウムを用いて中和処理し、濾過をして固形物を取り除いた後に濃縮して20%硝酸カルシウム溶液に調整して得られたものであった。
反応槽から抜き出したフッ化カルシウムは遠心脱水機にて固液分離し、120℃で一晩乾燥させた。回収したフッ化カルシウムは7636gであり、フッ素の回収率は89%であった。このフッ化カルシウムの純度は99.4%、平均粒径は25μm、500℃、1時間の強熱減量は0.15%であった。フッ化カルシウムに含まれていた珪素は200ppm以下であり、フッ化水素酸原料として用いるには問題ない量であった。
反応槽からの流出液は平均フッ素濃度が3000ppmであり、硝酸濃度は12%であった。水酸化カルシウムにて中和処理を行った後の液中のフッ素濃度は8ppmであった。
実施例に示すベンチプラントで回収したフッ化カルシウムを、フッ化水素製造プラントで原料として使用したところ、プラントの運転および製造されたフッ化水素の品位などにおいて、全く問題は見られなかった。
フッ化カルシウムを回収するのに用いられるベンチプラントの一例を示す概要図である。 図1に示すベンチプラントに、母液送液ポンプを用いて母液貯槽から排液貯槽に母液を送るラインを加えたベンチプラントの一例を示す概要図である。
1…排液貯槽、1p…排液用定量ポンプ、2…硝酸カルシウム水溶液貯槽、2p…硝酸カルシウム水溶液用定量ポンプ、3…晶析槽、4…フッ化カルシウムスラリー槽、5…遠心脱水機、6…母液貯槽、6p…母液送液ポンプ、7…硝酸カルシウム水溶液調製槽、7p…硝酸カルシウム水溶液送液ポンプ。

Claims (6)

  1. pH以下の硝酸を含むフッ素含有排液と硝酸カルシウム水溶液とを処理して得られた上澄み液に、室温または30〜90℃の温度条件下において、pH1以下の硝酸を含むフッ素含有排液と、当該フッ素含有排液中のフッ素イオンに対して0.8〜2倍当量のカルシウムイオンを含む硝酸カルシウムとを、同時かつ連続的に導入、平均粒径1550μm、純度98%以上のフッ化カルシウムを析出させ、それを回収することを特徴とする硝酸を含むフッ素含有排液の処理方法。
  2. フッ化カルシウムの結晶を成長させるために、処理液とフッ化カルシウム粒子の比重差を利用した分離ゾーンを設けたことを特徴とする請求項1記載の硝酸を含むフッ素含有排液の処理方法。
  3. 反応により生成したフッ化カルシウム回収後の溶液中に含まれる硝酸を、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどのカルシウム塩と中和反応させて硝酸カルシウムを生成させ、この硝酸カルシウム水溶液を請求項1記載の硝酸カルシウム水溶液として使用することを特徴とする再利用法。
  4. 請求項1記載の処理により生成した硝酸を含む処理液を、そのまま金属洗浄用の硝酸として再利用することを特徴とする再利用法。
  5. 請求項1記載の処理により生成した硝酸を含む処理液を、蒸留して硝酸を回収し、その硝酸を工業用の硝酸として再利用することを特徴とする再利用法。
  6. 請求項1記載の方法により回収されたフッ化カルシウムを、フッ化水素製造用原料として供することを特徴とするフッ化カルシウムのリサイクル方法。
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