JP4390550B2 - 天井下地工法、天井下地接着構造、天井構成材接着ユニット - Google Patents

天井下地工法、天井下地接着構造、天井構成材接着ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP4390550B2
JP4390550B2 JP2003427231A JP2003427231A JP4390550B2 JP 4390550 B2 JP4390550 B2 JP 4390550B2 JP 2003427231 A JP2003427231 A JP 2003427231A JP 2003427231 A JP2003427231 A JP 2003427231A JP 4390550 B2 JP4390550 B2 JP 4390550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
adhesive
adhesive member
bonding
constituent material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003427231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005188037A (ja
Inventor
和道 大家
真貴子 鈴木
伸一 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konishi Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Konishi Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konishi Co Ltd, Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Konishi Co Ltd
Priority to JP2003427231A priority Critical patent/JP4390550B2/ja
Publication of JP2005188037A publication Critical patent/JP2005188037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4390550B2 publication Critical patent/JP4390550B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

本発明は、天井下地面と天井構成材(天井下地材又は内装材等)とを所定間隔を保って接着固定する天井下地工法、それに採用される天井下地接着構造、天井構成材接着ユニットに関するものである。
建物の天井構造は、天井の躯体面と天井下地材又は内装材等の天井構成材との間に配線,配管,通気等の目的で所定の空間(「天井のふかし」と呼ばれるもの)を設ける構造が一般的である。特に、マンションやオフィスビル等のコンクリート製建築物では、躯体面に突設されたアンカーボルトに所定間隔を開けて下地材を吊り下げ、その下地材に内装材を固着している。
しかしながら、建物の室内リフォームを考えた場合、既設のアンカーボルトが老朽化或いは配置変更によってそのまま利用できない状況があり、この際に、新たなアンカーを敷設しようとすると、建物の躯体に損傷を与えるだけでなく工事の騒音が大きな問題になる。特に、マンション等の集合住宅では隣接住戸に対する騒音の影響は大きく、大規模なリフォームが頻繁に行われる近年のマンション供給事情では、リフォーム時の騒音は大きな社会問題になっている。
そこで、リフォームに有効な既設アンカーを用いない工法で、且つ低騒音の天井下地工法が求められており、下記に示すような接着部材を用いた工法が各種提案されている。
下記特許文献1に記載された工法は、図1(a)に示すように、天井下地面(建物の天井躯体)Aに対して間隔Hを確保した状態で下地材(野縁)Bを接着固定する際に、先ず、壁面A1に受け具Cを取り付け、その間に下地材Bを架け渡し、これと共に、下地材Bと天井下地面Aとの間に接着剤が未硬化状態にある接着固定部材Dを装着する。その後に、アジャスタ金具Eを所定のピッチで天井下地面Aに打ち付け、その後ナット部材E1を回しながら下地材Bの上下調整を行って、接着剤が固化した後にアジャスタ金具E及びナット部材E1を取り除くというものである。
下記特許文献2に記載の工法は、同図(b)に示すように、天井下地面A側に接着されるくさび状部材F1と下地材B側に接着されるくさび状部材F2とからなる支持部材Fを用い、両くさび状部材F1,F2間が未硬化の接着状態で、くさび状部材F1の上面と天井下地面Aとを接着させ、くさび状部材F2をくさび面に沿って移動させることによって支持部材Fの高さ調整を行い、その後接着剤の硬化を待ってくさび状部材F2の下面に内装材(天井ボード)B1を接着するものである。
また、下記特許文献3に記載の工法は、同図(c)に示すように、壁面A1にランナー材Gを配置し、天井下地面Aに仮止具Iを接着して、下地材(野縁)Bをランナー材G間に架設すると共に、天井下地面Aと下地材B間に弾性特性を有する保持部材J1を介在させ、仮止具Iに取り付けられた紐状の間隔調整具Kを用いて下地材Bを仮止具Iに緩く締結し、隣接する下地材B間が同一平面状になるように間隔調整具Kの長さを調整した後、保持部材J1間に弾性接着剤J2を充填して、この弾性接着剤J2が硬化した後に間隔調整具Kを取り除くというものである。
特開平9−72039号公報 特開平11−336243号公報 特許第3383232号公報
前述した従来技術によると、既設のアンカーを用いることなく、下地材B又は内装材B1と天井下地面Aとを所定間隔Hを保って接着固定することができる。また、これらの従来技術は、いずれも下地材B又は内装材B1と天井下地面Aとの間隔Hを調整する調整手段を備えている。
しかしながら、前記特許文献1に記載のものでは、壁面A1に受け具Cを取り付ける手間が掛かると共にアジャスタ金具Eの取り付け及び取り外しに時間を要して作業性が悪い。また、受け具Cを取り付ける壁面が存在する施工現場に限られるので広い空間の一部に施工する場合などは採用することができない。更には、アジャスタ金具Eを天井下地面Aに打ち込むので、建物の躯体を傷つけると同時に多少なりとも作業時の騒音が問題になる。
また、前記特許文献2に記載のものでは、内装材B1を取り付ける前段階で、各支持部材Fを個別に調整してその下面レベルを全て均一化するのは至難の業であり、まず実用性の面で問題がある。更には、くさび状部材F1,F2間の接着が硬化するまでは次の作業を行うことができないので、施工時間が長期化するという問題がある。
そして、前記特許文献3に記載のものでは、前記特許文献1に記載のものと同様に、ランナー材Gや仮止具Iの取り付けに手間取るので作業性が悪く、ランナー材を取り付けることができる壁面が存在する施工現場に限られるという問題がある。また、作業当初に仮止具Iを接着剤によって天井下地面Aに固定するので、この接着剤が硬化するまで作業を進めることができず、施工時間が長期化する問題がある。また、施工後にも仮止具Iが天井下地面Iに残ってしまうので、配線や配管時の妨げになることも懸念される。更には、施工全般に亘って扱う施工部品又は機材の数が多く(ランナー材Gとその取り付け部材,仮止具I、間隔調整具K、下地材B、保持部材J1、弾性接着剤J2)、またこれらの部品又は機材を個別に取り扱う必要があるので、施工時の取り扱い性の面でも問題がある。
また、前述した各従来技術は、いずれも作業者が天井面に向かって行う作業が中心になり、また接着剤の充填又は塗布作業を天井付近で行わなければならないので、施工作業性の面で問題があると共に、接着剤の充填又は塗布が確実行われたか否かを確認することが困難であり、施工に熟練性を要するという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題を解消することを課題とする。
すなわち、既設のアンカーを用いることなく、下地材又は内装材と天井下地面とを所定間隔を保って接着固定できると共に、下地材又は内装材と天井下地面との間隔又は傾きを調整することができるものであって、更に、天井躯体を傷つけないこと、無騒音作業による施工が可能なこと、良好な作業性が得られること、施工現場の形態に拘わらず施工が可能なこと、施工期間の短縮或いは効率化が可能なこと、施工後の天井下地面に不要なものを残さないこと、施工時の部品又は機材の取り扱い性が良好であること、天井に向いた作業を減らし、天井付近での接着剤の充填或いは塗布をなくすと共に、接着剤の充填状態を確認できるようにすることで、良好な且つ簡易な施工作業性が得られること、等が本発明の課題である。
本発明は、このような課題を解決するために以下に示す特徴を有する。
第1には、天井下地面と天井構成材とを所定間隔を保って接着固定する天井下地工法であって、上面に前記天井下地面との接着面が形成される上面部を有する上部接着部材と下面に前記天井構成材との接着面が形成される下面部を有する下部接着部材とが前記上面部及び下面部間の間隔又は傾きを調整自在に嵌合してなる接着用部材を用いることを特徴とすると共に、以下の工程を有する。
a.上下に挿通孔を貫通させた前記天井構成材の上面に前記挿通孔を覆うように前記接着用部材を載置した状態で、前記下部接着部材の下面と前記天井構成材の上面との間及び前記上部接着部材と前記下部接着部材の嵌合空間に接着剤を充填する工程。
b.前記挿通孔を通して下方に延びる間隔調整線材を、少なくとも下向きの引っ張りに対して前記上部接着部材内に上端が固定されるように配備する工程。
c.前記上部接着部材の上面に接着剤を塗布して該上面を前記天井下地面に接着させる工程。
d.前記間隔調整線材に沿った所定位置で固定可能であると共に前記挿通孔の下端部に当接可能な調整固定部材を前記間隔調整線材に沿って摺動させ、前記接着剤の未硬化状態で前記天井構成材と前記上部接着部材間の間隔又は傾きを調整したところで、該調整固定部材を前記間隔調整線材に固定すると共に前記挿通孔の下端部に当接させる工程。
また、前述の天井下地工法において、前記天井構成材の上面に前記接着用部材を載置する際に、前記天井構成材の上面と前記下部接着部材の下面とを仮貼着することを特徴とする。
更には、前述の天井下地工法において、前記上部接着部材の上面を前記天井下地面に接着させる際に、前記上部接着部材の上面と前記天井下地面とを仮貼着することを特徴とする。
第2には、天井下地面と天井構成材とを所定間隔を保って接着固定する天井下地接着構造であって、上面に前記天井下地面との接着面が形成される上面部を有する上部接着部材と下面に前記天井構成材との接着面が形成される下面部を有する下部接着部材とが前記上面部及び下面部間の間隔又は傾きを調整自在に嵌合してなる接着用部材を用い、前記上部接着部材と前記下部接着部材の嵌合空間に充填された接着剤が未硬化の状態で前記天井下地面に接着された前記上部接着部材と前記天井構成材の上面に接着された前記下部接着部材との間隔又は傾きを調整する間隔調整固定手段を備え、該間隔調整固定手段は、上端が前記上部接着部材内で少なくとも下向きの引っ張りに対して固定されると共に前記天井構成材の上下に貫通する挿通孔を通して下方に延びる間隔調整線材と、該間隔調整線材に沿った所定位置で固定可能であると共に前記挿通孔の下端部に当接可能な調整固定部材とからなることを特徴とする。
また、前述の天井下地接着構造であって、前記間隔調整線材の上端は、前記上部接着部材の上面に形成される凹部に係止され、前記調整固定部材は、前記天井構成材の下面に形成される凹部に当接されることを特徴とする。
更に、前述の天井下地接着構造であって、前記間隔調整線材には、上向きの係止歯が長手方向に沿って設けられ、前記調整固定部材は、前記間隔調整線材が挿通される挿通部に下向きの係止歯が形成されることを特徴とする。
また、前述の天井下地接着構造であって、前記間隔調整線材には、ねじ部が長手方向に沿って設けられ、前記調整固定部材は、該ねじ部に螺合するねじ部を有することを特徴とする。
更に、前述の天井下地接着構造であって、前記上部接着部材は、前記上面部から下方に突設される内筒部を有すると共に、該上面部中央に開口した孔から前記下面部の中央に開口した孔を介して前記下部接着部材下面の接着空間に至る案内筒を有し、前記下部接着部材は、前記下面部から上方に突設され前記内筒部と嵌合する外筒部を有すると共に、前記接着空間から前記内筒部と前記外筒部によって形成される前記嵌合空間に接着剤を流入させる流入孔を有し、前記外筒部の上端部には、前記嵌合空間に完全に接着剤が充填するとことで該嵌合空間内の接着剤を前記外筒部の外に流出させる流出孔を有し、前記間隔調整線材は、前記上面部中央に開口した孔から前記案内筒を介して前記挿通孔に配備され、その上端が前記上面部中央に開口した孔の周辺に形成された凹部に係止されることを特徴とする。
また、前述の天井下地接着構造であって、少なくとも前記上面部が透明部材で形成され、該上面部の中央付近及び前記下面部の前記接着空間周辺に仮貼着部を形成することを特徴とする。
第3には、天井下地面と天井構成材とを所定間隔を保って接着固定する際に用いる天井構成材接着ユニットであって、上面に前記天井下地面との接着面が形成される上面部を有する上部接着部材と下面に前記天井構成材との接着面が形成される下面部を有する下部接着部材とが前記上面部及び下面部間の間隔又は傾きを調整自在に嵌合してなる接着用部材を用い、前記天井構成材に上下に貫通する挿通孔を形成し、前記上面部中央に開口した接着剤充填用の孔と前記挿通孔が合致するように、前記天井構成材に前記接着用部材を仮貼着したことを特徴とする。
また、前述の天井構成材接着ユニットにおいて、前記天井構成材には、前記下面部の外縁に合わせた位置決め凹部が形成されていることを特徴とする。
更に、前述の天井構成材接着ユニットにおいて、前記上部接着部材は、前記上面部から下方に突設される内筒部を有すると共に、前記上面部中央に開口した孔から前記下面部の中央に開口した孔を介して前記下部接着部材下面の接着空間に至る案内筒を有し、前記下部接着部材は、前記下面部から上方に突設され前記内筒部と嵌合する外筒部を有すると共に、前記接着空間から前記内筒部と前記外筒部によって形成される前記嵌合空間に接着剤を流入させる流入孔を有し、前記接着空間周辺に前記仮貼着がなされる仮貼着部が形成され、前記接着空間に臨む挿通孔が突き破ることができる接着剤遮断膜で塞がれていることを特徴とする。
また、前述の天井構成材接着ユニットにおいて、前記上部接着部材と前記下部接着部材の嵌合空間に接着剤を充填すると共に、前記下部接着部材の下面と前記天井構成材の上面とを接着した状態で、前記上部接着部材内に前記挿通孔を通して下方に延びる間隔調整線材を配備してなることを特徴とする。
このような特徴を有する天井下地工法、天井下地接着構造、天井構成材接着ユニットによると、以下の作用が得られる。
先ず、天井下地工法及び天井下地接着構造としては、特徴的な接着用部材を用いることで接着剤の充填及び塗布作業を全て床上で行うことができるようにした。また前述の接着用部材によって、接着剤の充填・塗布状態を床上で充分に確認することが可能になり、接着のみによる信頼性の高い施工を可能にした。また、これによって、作業者が天井に向いて行う作業を極力少なくすることができるので、作業性が向上した。
また、充填された接着剤が未硬化状態でなされる天井下地面と天井構成材との間隔又は傾き調整は、天井下地面側に接着される上部接着部材と天井構成材側に接着される下部接着部材間の調整によってなされるが、間隔調整線材を上部接着部材内から吊り下げ、この吊り下げられた間隔調整線材の所望の位置に天井構成材を固定することで間隔又は傾き調整を行うようにした。これによって、間隔調整固定手段が天井下地面に影響を及ぼすことを排除し、予め間隔調整線材を配備しておくことで、レベル調整又は不陸調整作業を簡易に行えるようにした。
また、天井構成材の上面と下部接着部材の下面とを仮貼着しているので、接着用部材に対する接着剤の充填・塗布が容易であり、また、天井構成材と接着用部材がユニット化されるので取り扱い性が良好になった。
また、上部接着部材の上面を天井下地面に接着させる際に、上部接着部材の上面と天井下地面とを仮貼着することで、上部接着部材と天井下地面との接着養生期間の保持を仮貼着が担うようにし、補助支持具を不要にした。
天井下地接着構造としては、間隔調整線材の上端を上部接着部材の上面に形成される凹部に係止し、調整固定部材を天井構成材の下面に形成される凹部に当接しているので、間隔調整線材の上端が天井下地面に対する接着面に干渉することがなく、調整固定部材が天井構成材の下面に突出することもない。
間隔調整線材と調整固定部材との関係は、常時は間隔調整線材に沿って調整固定部材が摺動可能であり、必要なときに所望の位置で両者が固定されるものであればよく、例えば、上向き係止歯と下向き係止歯による構造、或いはねじの螺合関係によるもの等を採用することができる。
そして、天井構成材接着ユニットとしては、前述の作用を得るに際して、天井構成材と接着用部材とが仮貼着され、或いは間隔調整固定手段を接着用部材内に内蔵させることで、施工時の取り扱い性を向上させた。また、接着用部材における接着剤充填用の孔と天井構成材に形成される挿通孔とを合致させることで、接着剤充填用の孔を介して間隔調整線材を挿通孔に通すことができ、天井構成材に接着用部材の下面部外縁に合わせた位置決め凹部を形成することで、前述の接着剤充填用の孔と挿通孔との合致が容易になり、また天井構成材に対する接着用部材の載置も容易になった。
また、前述の下部接着部材における下面に形成される接着空間周辺に仮貼着部を形成することでこの接着空間が囲われることになるので、接着剤の充填が円滑になされる。更には、この際に挿通孔が突き破ることができる接着剤遮断膜で塞がれているので、接着剤の充填中に接着剤が挿通孔に漏れ出ることはなく、また、間隔調整線材の配備時には、接着剤遮断膜を破って挿通孔に間隔調整線材を配備することができる。
これのような特徴を有する本発明の効果は以下のとおりである。
(1)既設のアンカーを用いることなく、下地材又は内装材と天井下地面とを所定間隔を保って接着固定できると共に、下地材又は内装材と天井下地面との間隔又は傾きを調整することができる。よって、多少の凹凸や傾斜部分がある天井躯体面に対しても下地材又は内装材の水平レベルを保った状態で確実な接着固定を行うことができる。
(2)天井下地面に対しては上部接着部材の上面を接着するのみであるから、天井躯体を傷つけることはなく、また、無騒音作業による施工が可能である。
(3)壁面に装着される受け具やランナー材がなくても接着のみで確実性の高い接着固定が可能であるから、作業性が良く、また、施工現場の形態を選ばない。
(4)施工工程の途中で接着剤の養生を待つ期間が無いので、施工期間の短縮化或いは効率化が可能である。
(5)天井下地面に接着されるものは上部接着部材の上面のみであるから、施工後の天井下地面に不要なものが残ることはなく、その後の配線や配管等を支障なく行うことができる。
(6)天井構成材と接着用部材或いは間隔調整固定手段をユニット化して扱うので、施工時の部品又は機材に対する取り扱い性が良い。
(7)接着用部材に対する接着剤の充填及び塗布は全て床上で行うことができ、天井に向いた作業は、上部接着部材上面の接着と簡易な間隔調整固定手段による調整作業のみであるから、施工作業性が良好である。
(8)接着部材に対する接着剤の充填及び塗布状態を床上で確認することができるので、作業の熟練性を要することなく、高い信頼性で天井構成材の接着固定を行うことができる。
(9)間隔調整固定手段が接着用部材に内蔵されているので、調整作業時に工具が不要であり、また、別途補助具を設けることなく、接着剤が硬化するまでの自重による間隔変位或いは脱落を防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の実施形態に係る天井下地接着構造の概要及び天井下地工法を説明する説明図である。
本発明の実施形態に係る天井下地接着構造は、天井下地面Aと天井構成材B0とを所定間隔を保って接着固定するための構造である。ここでいう天井構成材B0とは、天井下地材や内装材を含むものである。しがたって、本発明の以下に示す実施形態或いは実施例の構造や施工法は、下地材を介して天井の内装材を取り付ける構造だけでなく、内装材(天井ボード等)を直接天井下地面Aに接着固定する場合にも適用できる。
この天井下地接着構造は、天井下地面Aと天井構成材B0との間隔を確保するために接着用部材10を用いる。この接着用部材10は、上部接着部材11と下部接着部材12とによって構成されており、上部接着部材11は上面に天井下地面Aとの接着面が形成される上面部12Aを有し、下部接着部材12は下面に天井構成材B0との接着面が形成される下面部12Aを有し、上部接着部材11と下部接着部材12とは上面部11Aと下面部12A間の間隔又は傾きを調整自在に嵌合されている。
そして、上部接着部材11と下部接着部材12とが嵌合して形成される嵌合空間10Aには接着剤が充填され、この接着剤、上面と天井下地材A間の接着剤、下面と天井構成材B0間の接着剤が全て硬化した時点で、天井下地面Aに天井構成材B0が接着固定されることになる。
また、この天井下地構造は、嵌合空間10Aに充填された接着剤が未硬化の状態で天井下地面Aに接着された上部接着部材11と天井構成材B0の上面に接着された下部接着部材12との間隔又は傾きを調整する間隔調整固定手段を備えている。この間隔調整固定手段を装備するには、天井構成材B0に上下に貫通する挿通孔b1を設ける必要がある。そして、この間隔調整固定手段は、上端部13aが上部接着部材11内で少なくとも下向きの引っ張りに対して固定されると共に挿通孔b1を通して下方に延びる間隔調整線材13と、この間隔調整線材13に沿った所定位置で固定可能であると共に挿通孔b1の下端部に当接可能な調整固定部材14とによって構成されている。
ここでは、間隔調整線材13は、その上端部13aが上部接着部材11の上面に形成された凹部11aに係止されており、この凹部11aに支持されて下方に吊り下げられた状態になっている。また、調整固定部材14は天井構成材B0の下面に形成される凹部b2内に当接できるようになっている。これによって、上端部13aが接着面に干渉することがなく、また、調整固定部材14が天井構成材B0の下面から突出することがない。
調整の際には、嵌合空間10A内の接着剤が未硬化の状態で天井構成材B0を上下しながら天井構成材B0のレベル又は傾き調整を行い、調整が完了したところで調整固定部材14を間隔調整線材13に沿って摺動させて凹部b2内に当接させ、この調整固定部材14を間隔調整線材13に固定する。これによって、上部接着部材11から吊り下げられた間隔調整線材13に天井構成材B0が支持されることになり、その調整状態が保持されることになる。
図3は、図2のX部における、間隔調整線材13及び調整固定部材14の構成例を示したものである。同図(a)に示すように、間隔調整線材13には上向きの係止歯13b1が長手方向に沿って設けられ、調整固定部材14は間隔調整線材13が挿通される挿通部に下向きの係止歯14a1が形成されるようにしてもよいし、或いは、同図(b)に示すように、間隔調整線材13にはねじ部13b2が長手方向に沿って設けられ、調整固定部材14にはねじ部13b2に螺合するねじ部14a2を設けるようにしてもよい。これに限らず、調整固定部材14が間隔調整線材13に沿って摺動し、所望の箇所で下向きの力に対して固定できるものであればよい。
このような天井下地接着構造を採用した天井下地工法について説明すると、その特徴は大半の作業を床上で行うことができる点にある。
すなわち、先ず、床上で、天井構成材B0の上面に挿通孔b1を覆うように前述した接着用部材10を載置する。
この際、天井構成材B0の上面と下部接着部材12の下面とを両面テープ等による仮貼着部15によって仮貼着することで、安定した載置が可能になり、またその後の接着剤の充填等を円滑に行うことが可能になる。天井構成材B0と接着用部材10とは予め仮貼着してユニット化した状態で施工現場に搬入するようにしても良い。こうすることで、取り扱う部品点数を減らすことができ効率的な作業を行うことが可能になる。
次に、引き続き床上の作業によって、下部接着部材12の下面と天井構成材B0との間、前述の嵌合空間10Aに接着剤を充填又は塗布する。この際、後述する実施例のような接着用部材の構造を採用する場合には、下部接着部材12の下面と天井構成材B0との間及び嵌合空間10Aに一度に接着剤を充填させることができるが、その他の構造の場合には、下部接着部材12の下面に接着剤を塗布し、別途適当な充填孔等から嵌合空間10A内に接着剤を充填させる。ここでも床上の作業で接着剤の充填又は塗布を行うことができるので、確実に接着剤が充填されたことを確認するのが容易である。
次に、上部接着部材11の上面に形成された凹部11aから間隔調整線材13を挿入して、挿通孔b1を通して下方に延びるように配備する。すなわち、天井下地面Aに向けた作業を行う前段階で、予め間隔調整線材13を内蔵させた状態で天井構成材B0及び接着用部材10と共にユニット化しておく。これによって、天井下地面Aに向けた作業を簡易化することができ、また取り扱い性を向上させることができる。
そして、上部接着部材11の上面に接着剤を塗布して、その上面を天井下地面Aに接着させる。ここで初めて天井下地面Aに向けた作業になるが、前段の作業で段取りよく天井構成材B0,接着用部材10,間隔調整線材13がユニット化されているので、接着作業を楽に行うことができる。この際に、上部接着部材11の上面と天井下地面Aとを両面テープ等の仮貼着部16によって仮貼着することで、接着剤養生期間の保持がなされることになり、別途補助保持具を設ける必要がなくなる。
その後は、嵌合空間10Aに充填された接着剤が硬化する前に前述した手順でレベル又は不陸調整を行う。これによって、天井下地面Aに多少の凹凸や傾きがあっても安定した状態で天井構成材B0の水平レベルを保持することができ、また、接着剤の養生期間に、自重で天井構成材B0の高さが変わったり或いは脱落するような不具合がなくなる。
以下、本発明の更に具体的な実施例を図4〜図8を参照しながら説明する。この実施例は、接着用部材10として特開2003−176614号公報に開示されたものを採用している。本発明がこれに限定されるものではないことは、前述の実施形態で説明したとおりである。なお、以下の実施例でも前述した実施形態と同一部分は同一の部材名及び記号によって説明するが、これは、本実施例が前述した実施形態の具体例であることを示している。
先ず、図4を参照しながら接着用部材10について説明する。この接着用部材10は、上部接着部材11と下部接着部材12とによって構成され、上部接着部材11は上面部11Aを備え、下部接着部材12は下面部12Aを備えることは前述の実施形態で示すとおりである。ここでは、上面部11Aには、上面側に前述の凹部11a(上面部11A中央に開口した孔の周辺に形成した凹部)を兼ねる接着剤充填孔11a0が形成され、下面部12Aには、下面側に接着空間12aが形成されている。
そして、上部接着部材11は、上面部11Aから下方に突設される内筒部11Bを有すると共に、上面部11A中央に開口した接着剤充填孔11a0から下部接着部材12の下面部12Aの中央に開口した孔12bを介して接着空間12aに至る案内筒11Cを有する。
また、下部接着部材12は、下面部12Aから上方に突設され前述の内筒部11Bと嵌合する外筒部12Bを有すると共に、接着空間12aから内筒部11Bと外筒部12Bによって形成される嵌合空間10Aに接着剤を流入させる流入孔12cを有する。
また、外筒部12Bの上端には、嵌合空間10Aに完全に接着剤が充填することで嵌合空間10A内の接着剤を外筒部12Bの外に流出させる流出孔12dを有する。
このような接着用部材10によると、接着剤充填孔11a0に接着剤充填手段のノズルを差し込み接着剤の充填を始めると、接着剤は、案内筒11C内を経由して接着空間12aに至り、更には流入孔12cを経由して嵌合空間10Aに至り、嵌合空間10Aが完全に充填されると流出孔12dから外側に流出することになる。したがって、完全に接着剤が充填されたことを、流出孔12dを経て外筒部12Bの外に接着剤がはみ出すことで目視によって確認することができる(図5参照)。特に、上面部11Aを透明部材にすることで、その確認が容易になる。
図4は、天井構成材B0と接着用部材10とを仮貼着してユニット化した第1の天井構成材接着ユニット(請求項10参照)を示している。この接着ユニットでは、下面部12Aの接着空間12aの周辺に仮貼着部15が形成され、また、上面部11Aの中央付近に仮貼着部16が形成されている。そして、天井構成材B0の上下に貫通した挿通孔b1と前述した接着剤充填孔11a0とが合致するように、天井構成材B0と接着用部材10とが仮貼着されている。
また、天井構成材B0には、接着用部材10の下面部12Aの外縁に合わせた位置決め凹部b3が形成されている。この位置決め凹部b3によって前述した挿通孔b1と接着剤充填孔11a0との合致が容易になる。更には、接着空間12aに臨む挿通孔b1が突き破ることができる接着剤遮断膜b4で塞がれている。このような第1の天井構成材接着ユニットによって施工現場への機材の搬入を行うことにより、機材の取り扱い性が良好になり、その後の作業を円滑に進めることが可能になる。
図5は、第1の天井構成材接着ユニットに接着剤を充填した状態を示す。下部接着部材12と天井構成材B0との間の接着空間12bに接着剤が充填されていると共に、嵌合空間10Aにも完全に接着剤が充填されている。この際に、接着剤遮断膜b4を設けることで、接着剤が挿通孔b1に流れ込むのを防ぐことができ、仮貼着部15の存在によって、接着剤が接着空間12aからはみ出すことを防ぎ、嵌合空間10Aへの接着剤の流れを良好にしている。接着剤の充填完了は図示のように外筒部12Bからのはみ出しによって目視確認できる。
図6は、接着剤を充填した第1の天井構成材接着ユニットに間隔調整線材13を配備した第2の天井構成材接着ユニット(請求項13参照)を示したものである。これによると、第1の接着ユニットに対して、接着剤充填用孔11a0から間隔調整線材13を挿入して、その上端部13aを接着剤充填用孔11a0が兼ねる凹部11aに係止している。この際に、間隔調整線材13の挿入によって接着剤遮断膜b4は突き破られ、間隔調整線材13は案内筒11Cと挿通孔b1を通して下方に延びた状態で配備される。ここで用いられる間隔調整線材13としては、上向きの係止歯が形成された樹脂製で紐状のもの等を用いることができる。
そして、上部接着部材12の上面における周辺部分に接着剤Mを塗布し、この第2の天井構成材接着ユニットを天井下地面Aに接着させる。図7は、その接着した状態を示す。この際、両面テープ等による仮貼着部16によって接着剤Mが硬化するまでの保持がなされることになる。
また、図8に示すように、嵌合空間10A内の接着剤が硬化するまでの間に、間隔調整固定手段によって、天井下地材Aに対する天井構成材B0の間隔調整又は天井構成材B0のレベル・不陸調整が行われる。この調整は、天井構成材B0を上下しながら行い、天井下地面に傾きがある場合(天井下地面に垂直な軸O2が垂直軸O1に対して傾いている場合)には、天井構成材B0が水平を保つように傾きを調整する。そして、調整が完了したところで、第2の天井構成材接着ユニットに内蔵された間隔調整線材13の下端から調整固定部材14を装着し、この調整固定部材14を、間隔調整線材13に沿って摺動させて挿通孔b1の下端部に形成された凹部b2に当接させ、この状態で間隔調整線材13に固定する。調整に先立って間隔調整線材13に調整固定部材14を装着し、調整固定部材14を凹部b2に当接させた状態で間隔調整線材13に沿って摺動しながら調整を行い、調整が完了したところで調整固定部材14を間隔調整線材13に固定するようにしてもよい。調整後、天井構成材B0の下方に延びた間隔調整線材13の下端部分は、不要であれば切断して除去する。
この調整は、第2の天井構成材接着ユニットに内蔵された間隔調整線材13に調整固定部材14を装着するのみで作業ができるので、他の工具は必要なく、天井下地面Aに接着された上部接着部材11を基準に調整を行うことで、天井下地面Aを傷つけることがなく、天井下地面Aに仮止具を接着する必要もない。また、当然ながら無騒音で作業を行うことができる。
この実施例による天井下地工法の手順をまとめると、図8に示すとおりである。すなわち、機材の搬入工程(S1)は、前述した天井構成材B0に接着用部材10が仮貼着された第1の天井構成材接着ユニット(図4参照)の状態で行うことができる。これに対して接着剤の充填工程(S2)を行い(図5参照)、間隔調整線材13を配備する(工程S3;図6参照)。ここまでの工程はすべて床上で行うことができるので作業が楽であり、また接着剤の充填状態を床上で確認できるので精度の高い作業が格別熟練を要することなく実行できる。更にはユニット化された機材の搬入によって機材の取り扱い性がよい。
その後、間隔調整線材13が配備された第2の天井構成材接着ユニットを天井下地面Aに接着する(工程S4)が、この際にも機材のユニット化によって、工具を用いることなく容易に作業を行うことができる。そして、レベル・不陸調整工程(S5)を行うが、ここでもユニットに内蔵された間隔調整線材13に調整固定材14を装着するだけで作業ができ、接着用部材10の機能によって容易に間隔と傾きを調整することができるので、特に工具を要することもなく簡易に作業を行うことができる。
以上の工程で作業を完了することができ、その後に接着剤の硬化を待つ(接着養生)ことになるが、前述の間隔調整固定手段で天井構成材B0が保持されているので、その間に自重で間隔が変位したり、脱落が生じることはない。また、作業が終了するまでの各工程では接着剤の養生期間が無いので施工期間の短縮化・効率化が可能である。
図9は、このような実施例による施工例を示したものであり、下地材(野縁)Bを天井構成材B0に接着固定した状態を示している。このように、接着用部材10によって間隔Hを極力狭く設定することできるので、室内の天井面を比較的高くすることができる。また、下地材Bは、図示のように、内装材装着用のアンカーボルトPを内設することが可能であり、或いは配線(又は配管)Qを配置する配置溝を形成することもできる。
このような実施例によると、既設のアンカーを用いることなく、天井構成材B0(下地材又は内装材等)と天井下地面Aとを所定間隔を保って接着固定することができ、また、天井構成材B0と天井下地面Aとの間隔を調整することができると共に、天井躯体を傷つけることがなく、且つ無騒音作業による施工が可能である。また、天井に向いた作業を減らすことができ、天井付近での接着剤の充填或いは塗布をなくすと共に、接着剤の充填状態を確認することできるので、作業が楽であり、簡易且つ信頼性の高い施工が可能である。
更には、ユニット化によって、施工時の部品又は機材の取り扱い性或いは作業性が良好になり、施工途中での接着剤の硬化待ちがないので、施工期間の短縮或いは効率化が可能である。そして、天井下地面Aへの接着のみによる施工が可能であるから、施工現場の形態に拘わらず施工が可能であり、また、施工後の天井下地面Aに不要なものを残さないので、その後の配線・配管作業に影響がない。
従来技術の説明図である。 本発明の実施形態に係る天井下地接着構造の概要及び天井下地工法を説明する説明図である。 本発明の実施形態における間隔調整線材及び調整固定部材の構成例を示す説明図である。 本発明の実施例を示す説明図である(第1の天井構成材接着ユニット)。 本発明の実施例を示す説明図である(接着剤充填工程)。 本発明の実施例を示す説明図である(第2の天井構成材接着ユニット)。 本発明の実施例を示す説明図である(調整工程)。 本発明の実施例を示す説明図である(調整工程) 本発明の実施例に係る天井下地工法の手順を示す説明図である。 本発明の実施例による施工例を示す説明図である。
符号の説明
10 接着用部材
10A 嵌合空間
11 上部接着部材
11A 上面部
11B 内筒部
11C 案内筒
11a 凹部
11a0 接着剤充填孔
12d 流出孔
12 下部接着部材
12A 下面部
12B 外筒部
12a 接着空間
12b 孔
12c 流入孔
13 間隔調整線材
13a 上端部
13b1 係止歯
13b2 ねじ部
14 調整固定部材
14a1 係止歯
14b2 ねじ部
15,16 仮貼着材
A 天井下地面
B 下地材
B1 内装材
B0 天井構成材
b1 挿通孔
b2 凹部
b3 位置決め凹部
b4 接着剤遮断膜
M 接着剤

Claims (13)

  1. 天井下地面と天井構成材とを所定間隔を保って接着固定する天井下地工法であって、
    上面に前記天井下地面との接着面が形成される上面部を有する上部接着部材と下面に前記天井構成材との接着面が形成される下面部を有する下部接着部材とが前記上面部及び下面部間の間隔又は傾きを調整自在に嵌合してなる接着用部材を用い、
    上下に挿通孔を貫通させた前記天井構成材の上面に前記挿通孔を覆うように前記接着用部材を載置した状態で、前記下部接着部材の下面と前記天井構成材の上面との間及び前記上部接着部材と前記下部接着部材の嵌合空間に接着剤を充填する工程と、
    前記挿通孔を通して下方に延びる間隔調整線材を、少なくとも下向きの引っ張りに対して前記上部接着部材内に上端が固定されるように配備する工程と、
    前記上部接着部材の上面に接着剤を塗布して該上面を前記天井下地面に接着させる工程と、
    前記間隔調整線材に沿った所定位置で固定可能であると共に前記挿通孔の下端部に当接可能な調整固定部材を前記間隔調整線材に沿って摺動させ、前記接着剤の未硬化状態で前記天井構成材と前記上部接着部材間の間隔又は傾きを調整したところで、該調整固定部材を前記間隔調整線材に固定すると共に前記挿通孔の下端部に当接させる工程とを有することを特徴とする天井下地工法。
  2. 前記天井構成材の上面に前記接着用部材を載置する際に、前記天井構成材の上面と前記下部接着部材の下面とを仮貼着することを特徴とする請求項1に記載された天井下地工法。
  3. 前記上部接着部材の上面を前記天井下地面に接着させる際に、前記上部接着部材の上面と前記天井下地面とを仮貼着することを特徴とする請求項1又は2に記載された天井下地工法。
  4. 天井下地面と天井構成材とを所定間隔を保って接着固定する天井下地接着構造であって、
    上面に前記天井下地面との接着面が形成される上面部を有する上部接着部材と下面に前記天井構成材との接着面が形成される下面部を有する下部接着部材とが前記上面部及び下面部間の間隔又は傾きを調整自在に嵌合してなる接着用部材を用い、
    前記上部接着部材と前記下部接着部材の嵌合空間に充填された接着剤が未硬化の状態で前記天井下地面に接着された前記上部接着部材と前記天井構成材の上面に接着された前記下部接着部材との間隔又は傾きを調整する間隔調整固定手段を備え、
    該間隔調整固定手段は、上端が前記上部接着部材内で少なくとも下向きの引っ張りに対して固定されると共に前記天井構成材の上下に貫通する挿通孔を通して下方に延びる間隔調整線材と、該間隔調整線材に沿った所定位置で固定可能であると共に前記挿通孔の下端部に当接可能な調整固定部材とからなることを特徴とする天井下地接着構造。
  5. 前記間隔調整線材の上端は、前記上部接着部材の上面に形成される凹部に係止され、前記調整固定部材は、前記天井構成材の下面に形成される凹部に当接されることを特徴とする請求項4に記載された天井下地接着構造。
  6. 前記間隔調整線材には、上向きの係止歯が長手方向に沿って設けられ、前記調整固定部材は、前記間隔調整線材が挿通される挿通部に下向きの係止歯が形成されることを特徴とする請求項4又は5に記載された天井下地接着構造。
  7. 前記間隔調整線材には、ねじ部が長手方向に沿って設けられ、前記調整固定部材は、該ねじ部に螺合するねじ部を有することを特徴とする請求項4又は5に記載された天井下地接着構造。
  8. 前記上部接着部材は、前記上面部から下方に突設される内筒部を有すると共に、該上面部中央に開口した孔から前記下面部の中央に開口した孔を介して前記下部接着部材下面の接着空間に至る案内筒を有し、
    前記下部接着部材は、前記下面部から上方に突設され前記内筒部と嵌合する外筒部を有すると共に、前記接着空間から前記内筒部と前記外筒部によって形成される前記嵌合空間に接着剤を流入させる流入孔を有し、
    前記外筒部の上端部には、前記嵌合空間に完全に接着剤が充填することで該嵌合空間内の接着剤を前記外筒部の外に流出させる流出孔を有し、
    前記間隔調整線材は、前記上面部中央に開口した孔から前記案内筒を介して前記挿通孔に配備され、その上端が前記上面部中央に開口した孔の周辺に形成された凹部に係止されることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載された天井下地接着構造。
  9. 少なくとも前記上面部が透明部材で形成され、該上面部の中央付近及び前記下面部の前記接着空間周辺に仮貼着部を形成することを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載された天井下地接着構造。
  10. 天井下地面と天井構成材とを所定間隔を保って接着固定する際に用いる天井構成材接着ユニットであって、
    上面に前記天井下地面との接着面が形成される上面部を有する上部接着部材と下面に前記天井構成材との接着面が形成される下面部を有する下部接着部材とが前記上面部及び下面部間の間隔又は傾きを調整自在に嵌合してなる接着用部材を用い、
    前記天井構成材に上下に貫通する挿通孔を形成し、前記上面部中央に開口した接着剤充填用の孔と前記挿通孔が合致するように、前記天井構成材に前記接着用部材を仮貼着したことを特徴とする天井構成材接着ユニット。
  11. 前記天井構成材には、前記下面部の外縁に合わせた位置決め凹部が形成されていることを特徴とする請求項10に記載された天井構成材接着ユニット。
  12. 前記上部接着部材は、前記上面部から下方に突設される内筒部を有すると共に、前記上面部中央に開口した孔から前記下面部の中央に開口した孔を介して前記下部接着部材下面の接着空間に至る案内筒を有し、
    前記下部接着部材は、前記下面部から上方に突設され前記内筒部と嵌合する外筒部を有すると共に、前記接着空間から前記内筒部と前記外筒部によって形成される前記嵌合空間に接着剤を流入させる流入孔を有し、
    前記接着空間周辺に前記仮貼着がなされる仮貼着部が形成され、
    前記接着空間に臨む挿通孔が突き破ることができる接着剤遮断膜で塞がれていることを特徴とする請求項10又は11に記載された天井構成材接着ユニット。
  13. 前記上部接着部材と前記下部接着部材の嵌合空間に接着剤を充填すると共に、前記下部接着部材の下面と前記天井構成材の上面とを接着した状態で、前記上部接着部材内に前記挿通孔を通して下方に延びる間隔調整線材を配備してなることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載された天井構成材接着ユニット。
JP2003427231A 2003-12-24 2003-12-24 天井下地工法、天井下地接着構造、天井構成材接着ユニット Expired - Fee Related JP4390550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003427231A JP4390550B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 天井下地工法、天井下地接着構造、天井構成材接着ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003427231A JP4390550B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 天井下地工法、天井下地接着構造、天井構成材接着ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005188037A JP2005188037A (ja) 2005-07-14
JP4390550B2 true JP4390550B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=34786567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003427231A Expired - Fee Related JP4390550B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 天井下地工法、天井下地接着構造、天井構成材接着ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4390550B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5571320B2 (ja) * 2009-02-19 2014-08-13 未来工業株式会社 配線・配管材支持具の固定方法および配線・配管材の支持方法
CN108360726B (zh) * 2018-04-03 2023-08-15 苏州美瑞德建筑装饰有限公司 大体量镜面不锈钢吊顶安装结构
CN114293699A (zh) * 2022-01-12 2022-04-08 浙江亚厦装饰股份有限公司 一种装配式搭接空腔吊顶

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005188037A (ja) 2005-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7866636B1 (en) Stanchion base shoe support for railings
US20140157718A1 (en) Embedment attachment system
US5355642A (en) Prefabricated post with dual mounting members
JP2010242412A (ja) 架台固定方法および架台および架台固定システム
JP4390550B2 (ja) 天井下地工法、天井下地接着構造、天井構成材接着ユニット
CA2590516C (en) Method and apparatus for securing a scaffold to a building
GB2491040A (en) Frame Support
JP2928745B2 (ja) 直結まくら木の設置構造および直結まくら木の設置方法
JP2001295496A (ja) 既存のsrc造梁に対する粘性系制震壁の取付け構造および取付け方法
EP1108675A2 (en) Working method and protection system for passenger conveyer
JPH10243A (ja) 改修避難装置
JP2005048523A (ja) 免震部材据付け及び養生方法並びに養生用仮固定具
JP5455943B2 (ja) 可動ホーム柵装置の基礎構造、及び可動ホーム柵装置の基礎工事方法
JP4317769B2 (ja) プラットホーム可動柵の基礎構造
JP3161082U (ja) パネル取付構造
CA2488548A1 (en) Construction fastening system
CA3170565C (en) Balcony comprising an activatable balcony fixing and method therefor
JP3858337B2 (ja) 橋桁架設方法並びにこれに用いられる支承及び橋桁並びに該方法によって架設された橋
EP1564345A2 (en) Provisional railing
JP3820498B2 (ja) 既存建物の免震化工法
JP3188623B2 (ja) 仮設リフト昇降路の固定装置及び固定方法
JP3340963B2 (ja) 外壁と床材間の閉塞工法
JPH11324339A (ja) コンクリート補強方法
JPH04107311U (ja) カーテンウオール用アンカー装置
JP2022107043A (ja) 建物用シャッターとその組立方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060912

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070209

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091006

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees