JP4390476B2 - パンチプレスにおける工具判別方法及び装置 - Google Patents

パンチプレスにおける工具判別方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばタレットパンチプレス等のごときパンチプレスによって板状のワークに加工を行うとき、加工工具がパンチ金型であるのか、又はタッピングツール等のごとき回転切削工具であるのかを判別する工具判別方法及び装置に係り、さらに詳細には、パンチプレスに備えた回転金型割出し装置に装着してある工具を判別する工具判別方法及び判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばタレットパンチプレス等のごときパンチプレスにおいては、板状のワークにバーリング加工や下穴加工を行った後に、上記バーリング加工部や下穴の部分にタッピング加工を行う技術が開発されている。ワークにタッピング加工を行うに際しては、パンチプレスに回転自在に備えた回転金型割出し装置に、パンチ金型に替えてタッピングツールを装着し、回転金型割出し装置の回転を利用してタッピング加工を行う構成が開発されている(例えば特許文献1,2)
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2541404号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平7−185975号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1,2に示されているように、パンチプレスに備えた回転金型割出し装置に対してパンチ金型とタッピングツールとを着脱交換してワークの加工を行うとき、前記回転金型割出し装置にタッピングツールが装着してあるにも拘らず、パンチ金型が装着してあるものとして、パンチプレスに上下動自在に備えたストライカーによって前記タッピングツールを打圧して、当該タッピングツールを損傷することや、逆に、パンチ金型が装着してあるにも拘らず、タッピングツールが装着してあるものとして前記ストライカーを作動することがある。
【0006】
すなわち、従来は、パンチプレスに備えた回転金型割出し装置に対してパンチ金型とタッピングツールとを着脱交換した後、ワークの加工を行う際には工具の確認が行われておらず、ときとしてタッピングツールを損傷したり、パンチ金型による加工動作不良を生じることがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したごとき従来の問題に鑑みてなされたものでパンチプレスに備えた回転金型割出し装置(7)に着脱交換自在に装着した状態においての上型ホルダ(1)からの高さ寸法H1のパンチ金型(P)と高さ寸法H2が前記高さ寸法H1よりも高い回転切削工具(35)とを前記回転金型割出し装置(7)に対し着脱交換して板材の加工を行う際、前記回転金型割出し装置(7)に装着してある工具がパンチ金型(P)又は回転切削工具(35)であるか否かを判別する工具判別方法であって、パンチプレスに上下動自在に備えたストライカー(5)の下方位置へ前記回転金型割出し装置(7)を相対的に割出し位置決めした状態にあるとき、前記ストライカー(5)を、前記パンチ金型(P)の装着時の前記高さ寸法H1よりは高く前記回転切削工具(35)の装着時の前記高さ寸法H2よりは低い位置へ下降し、前記ストライカー(5)に備えたオイルミスト噴射孔(5H)と接続可能な前記回転切削工具(35)の貫通孔(65H)へ接続して前記オイルミスト噴射孔(5H)から流体を噴出したときに前記オイルミスト噴射孔(5H)に接続した流路(83)内の流体圧が上昇したか否かによってパンチ金型(P)と回転切削工具(35)とを判別することを特徴とするものである
【0008】
また、パンチプレスに備えた回転金型割出し装置(7)に着脱交換自在に装着した状態においての上型ホルダ(1)からの高さ寸法H1のパンチ金型(P)と高さ寸法H2が前記高さ寸法H1よりも高い回転切削工具(35)とを前記回転金型割出し装置(7)に対して着脱交換して板材の加工を行う際、前記回転金型割出し装置(7)に装着してある工具がパンチ金型(P)又は回転切削工具(35)であるか否かを判別する工具判別装置であって、パンチプレスに上下動自在に備えたストライカー(5)の下方位置へ前記回転金型割出し装置(7)を相対的に割出し位置決めした状態において、前記ストライカー(5)を、前記パンチ金型(P)の装着時の前記高さ寸法H1よりは高く前記回転切削工具(35)の装着時の前記高さ寸法H2よりは低い位置へ下降し、前記ストライカー(5)に備えたオイルミスト噴射孔(5H)と接続可能な前記回転切削工具(35)の貫通孔(65H)へ接続して前記オイルミスト噴射孔(5H)から流体を噴出したときに、前記オイルミスト噴射孔(5H)に接続した流路(83)内の流体圧の変化を検出する流体圧検知手段(93)の検出値と設定部(95)に予め設定した設定値とを比較する工具判別部(97)を備えていることを特徴とするものである
【0009】
また、前記パンチプレスにおける工具判別装置において、NC装置(71)において実行しようとする加工プログラムを先読みし、前記回転金型割出し装置(7)のステーション番号と対応する工具番号を読み込み、当該工具番号とデータベース(101)に格納してある工具番号とを対比することにより、前記回転金型割出し装置(7)のステーション番号に対応する工具がパンチ金型(P)であるか回転切削工具(35)であるかを判別する加工プログラム判別部(99)と、前記工具判別部(97)において判別された工具と前記加工プログラム判別部(99)において判別された工具が共にパンチ金型(P)又は回転切削工具(35)である場合には加工プログラムを実行し、異なる場合にはアラームを出力する前記NC装置(71)を備えていることを特徴とするものである
【0012】
【発明の実施の形態】
理解を容易にするために、先ず、回転金型割出し装置及び当該回転金型割出し装置に装着して使用される回転切削工具の一例としてのタッピングツールの構成について説明する。
【0013】
図1を参照するに、本実施の形態に係るパンチプレスは、例えばタレットパンチプレスにおける上部タレット,下部タレットに相当する上型ホルダ1,下型ホルダ3を備えていると共に上下動自在かつ上下位置を調節可能のストライカー5を備えている。なお、この種のパンチプレスは公知であるから、パンチプレスの全体的構成の詳細についての説明は省略する。
【0014】
前記上型ホルダ1には、板状のワークWに例えば長孔のごとく方向性を有する加工を行うパンチ金型(図示省略)の方向性の割出しを行う回転金型割出し装置7が装着してある。この回転金型割出し装置7は、複数の軸受9を介して前記上型ホルダ1に回転自在に支持された円筒形状の回転筒11を備えており、この回転筒11の上部には環状のウオームホィール13が一体的に固定してある。
【0015】
前記ウオームホィール13には、正逆回転自在の制御モータ(図示省略)によって回転されるウオームギア(図示省略)が噛合してある。また、ウオームホィール13には、前記上型ホルダ1の適宜位置に設けた例えばリミットスイッチ等のごとき原点センサ15を作動するためのドグ17が取付けてある。またウオームホィールとウオームギヤに替えて、タイシングプーリーとタイシングベルトで構成し、制御モータによりタイミングプーリーを回転しても良い。また、複数の歯車を噛合した歯車機構によって回転筒11を回転する構成としても良いものである。
【0016】
したがって、前記制御モータによりウオームホィール13を回転し、前記ドグ17によって前記原点センサ15を作動したときには、前記回転筒11に装着したパンチ金型が回転方向の原点位置に位置することとして検出できる。または、アブソリュートエンコーダ付モータの使用により原点センサー等の部品なしに原点検位置の検出をすることも可能である。そして、前記原点位置からの上金型の回転位置は、前記制御モータに備えたロータリーエンコーダ等のごとき回転センサによって制御モータMの回転を検出することにより検出することができるものである。
【0017】
前記回転金型割出し装置7の上方位置には金型ホルダ21が上下動自在に配置されている。より詳細には、前記上型ホルダ1の上面の複数箇所に立設したガイドピン23にはスライダ25が上下動自在に支持されており、このスライダ25と前記上型ホルダ1の上面との間には前記スライダ25を常に上方向に付勢するリフタースプリング27が弾装してある。
【0018】
前記複数のスライダ25はリフタプレート29によって一体的に連結してあり、このリフタプレート29が前記回転筒11に対応した位置には円筒形状のホルダ筒31が装着してある。このホルダ筒31は、前記回転金型割出し装置7に装着するパンチ金型を着脱交換可能に支持するもので、当該ホルダ筒31の下端部は前記回転筒11内に上側から上下動自在に嵌入してあり、この回転筒11の下端部には、上金型を支持する環状の内方突出部33が設けてある。
【0019】
前述したごとき構成の回転金型割出し装置7に装着して使用するための回転切削工具の一例としてのタッピングツール35は、前記回転筒11に上下動自在に嵌合する円筒形状のシャンク本体37を備えている。このシャンク本体37の外周面には、前記回転筒11の内周面の下部に備えたキー39と係合する上下方向のキー溝41が形成してある。
【0020】
そして、前記シャンク本体37内には、シャンク本体37に備えたキー43によって回転を規制されたタップホルダ45が上下動のみ自在に設けられており、このタップホルダ45の下部にはタップ47が下方向へ突出して着脱交換可能に取付けてある。前記タップホルダ45の上部は、前記シャンク本体37に設けた大径孔37H内に突出してあり、この大径孔37Hの底部と前記タップホルダ45の上端部に設けたフランジ部との間には、タップホルダ45を常に上方向へ付勢するコイルスプリング等のごとき弾性部材49が弾装してある。
【0021】
さらに前記タップホルダ45には、前記シャンク本体37とタップホルダ47等の摺動部や前記タップホルダ47に対してオイルを供給するためのオイル流路として、上下方向の貫通孔45Hが設けられている。
【0022】
前記シャンク本体37の下端部には、常態においては前記タップ47の先端部(下端部)よりも下側へ突出した筒状のワーク押え51が軸受を介して回転自在に装着してある。そして、前記シャンク本体37の上端部外周面には、前記ホルダ筒31の内方突出部33に上側から係止自在の係止リング53が軸受を介して相対的に回転自在に取付けてある。
【0023】
さらに、前記シャンク本体37の上部には、前記ストライカー5の下降動作を前記タップホルダ45に伝達する下降動作伝達手段55が設けてある。より詳細には、前記シャンク本体37の上部には筒状のヘッドホルダ57が軸受を介して相対的に回転のみ自在に支持されており、このヘッドホルダ57に形成した上下方向の大径穴57H内には、常態においては下端面が前記タップホルダ45の上端面に当接した押圧ロッド59が上下動自在に設けられている。この押圧ロッド59には、前記タップホルダ45の貫通孔45Hと連通自在の上下方向のキー溝59Kがオイル流路として形成してある。
【0024】
前記ヘッドホルダ57の前記大径穴57H内において前記押圧ロッド59の上方には、軸心部にオイル流路としての上下方向の貫通孔を備えたピストン61が上下動自在に嵌入してあり、このピストン61と前記押圧ロッド59との間には、前記ピストン61の下降動作を前記押圧ロッド59を介して前記タップホルダ45へ伝達自在の弾性手段の一例としてコイルスプリング,ゴム体などのごとき弾性部材63が弾装してある。この弾性部材63のばね定数は、前記タップホルダ45を上方向へ付勢した前記弾性部材49のばね定数より小さく設定してあり、上記弾性部材63は、タップ47の先端部をワークWの下穴に係合する際の衝撃を吸収する衝撃吸収手段を構成するものである。
【0025】
前記ヘッドホルダ57の前記大径穴57Hの上部には前記ピストン61を押下げ自在のヘッド部材65が上下動自在に嵌合してある。このヘッド部材65と前記ヘッドホルダ57との間に弾装したコイルスプリングなどのごとき板押え用の弾性部材69によって常に上方向へ付勢されている。そして、前記ヘッド部材65の軸心部には、前記ストライカー5に設けたオイルミスト噴出孔5Hと接続可能かつ前記ピストン61に設けた小径の前記貫通孔に接続可能の上下方向の大径の貫通孔65Hがオイルミスト流路として形成してある。
【0026】
以上のごとき構成において、パンチプレスの全体的な動作は、通常のパンチプレスと同様にNC装置71の制御によって行われるものであり、前記回転金型割出し装置7の制御モータは、回転金型割出し装置7に通常のパンチ金型が装着してあるときには、上記パンチ金型の回転割出しを行うべく間欠的に回転制御されるものである。そして、前記回転金型割出し装置7にタッピングツール35が装着してあるときには、タッピングツール35に備えたタップ47の切削条件に適した高速回転でもって正回転が継続して行われ得るように前記制御モータの回転が制御され、かつタッピング加工終了時には制御モータを逆回転するように制御されるものである。
【0027】
さて、以上のごとき構成において、回転金型割出し装置7に通常のパンチ金型が装着してあって、この回転金型割出し装置7がストライカー5の下方位置へ相対的に割出し位置決めされた場合には、NC装置71の指令に基づいて、パンチ金型を所望の角度に割出し位置決めすべく制御モータの回転を間欠的に行うべく回転制御を行うものである。
【0028】
前記回転金型割出し装置7にタッピングツール35が装着してあって、この回転金型割出し装置7がラム5の下方位置へ相対的に割出し位置決めされた後に、前記タッピングツール35に備えたタップ47によってワークWに予め形成した下穴にタッピング加工が行われるものである。
【0029】
さて、図1に示すように、パンチプレスに備えたストライカー5が下降してヘッド部材65に当接した(図1に示す状態)後、前記ストライカー5をさらに下降すると、タッピングツールとホルダ筒が下降される。
【0030】
この際、リフタースプリング27は比較的弱いスプリングであるので、前記ホルダ筒31,タッピングツール35は、前記リフタースプリング27の付勢力に抗して下降される。
【0031】
上述のごとくホルダ筒31及びタッピングツール35が下降すると、シャンク本体37の下端部に備えたワーク押え51がワークWの上面に当接する。さらにラム5を僅かに下降すると、前記弾性部材69の付勢力によって前記ワーク押え51は、ワークWを下型ホルダ3に備えたダイDに押圧固定することになる。
【0032】
したがって、タップ47によるタッピング加工時にワークWが移動するようなことがなく、タッピング加工を安定的に行うことができるものである。
【0033】
前述のごとく、ワーク押え51がワークWをダイDに押圧した状態となったときに、前記ストライカー5の下降を停止し、回転筒11を回転させながらストライカー5に備えた大径のオイルミスト噴出孔5Hからオイルミストを噴出すると、ピストン61の小径の貫通孔61Hからオイルが流下されるものの、前記ヘッド部材65とピストン61との間の流体圧が次第に上昇し、ピストン61は次第に下降されることになる。したがって、タップホルダ45を下方向へ押圧するための押圧手段としての前記ピストン61は、弾性部材63,押圧ロッド59を介して弾性部材49の付勢力に抗して前記タップホルダ45を下方向へ押圧することになる。よって、タップホルダ45の下端部に備えたタップ47の先端部(下端部)がワークWに予め形成された下穴に係合することになる。
【0034】
上述のように、タップ47の先端部がワークWの下穴に係合した状態にあるときに、前記制御モータを高速で正回転してタップ47を正回転することになる。
【0035】
前述のごとく、タップ47の先端部がワークWの下穴に係合した状態において制御モータが高速で正回転されて、タップ47がタッピング加工に適した回転速度で正回転すると、タップ47はワークWの下穴に喰い込むこととなり、タップ47は下穴にタッピング加工を行ないつつ能動的に推進下降することになる。
【0036】
この際、ストライカー5のオイルミスト噴出孔5Hから噴出されたオイルミストは、ヘッド部材65,ピストン61,押圧ロッド59及びタップホルダ45にそれぞれ設けたオイル流路を流下してタップ47に導かれて、タップ47の冷却が行なわれると共に、前記ヘッド部材65,ピストン61,押圧ロッド59及びタップホルダ45の滑動部に導かれて潤滑機能を奏するものである。したがって、タップ47の長寿命化及び各滑動部の円滑動作化を図ることができるものである。
【0037】
前述のごとくタップ47が正回転されてタッピング加工が行われた後、前記制御モータの正回転を停止して逆回転に回転方向を切り換えると、タップ47はワークWの下穴から後退し抜け出ることになる。
【0038】
前述のごとくワークWの下穴からタップ47が抜け出た後に、前記ストライカー5を元の位置へ上昇復帰することにより、ホルダ筒31,シャンク本体37及びヘッド部材65等の各部材は初期の状態に復帰するものである。なお、ストライカー5のオイルミスト噴出孔5Hからのオイルミストの噴出は、NC装置71の制御の下に、タップ47の正回転を停止したときに停止されるものである。
【0039】
既に理解されるように、パンチプレスに備えた回転金型割出し装置7に対してパンチ金型又はタッピングツール(回転切削工具)35を着脱交換して、ワークWにパンチング加工又はタッピング加工を行うことができるものである。
【0040】
そこで、次に、前記回転金型割出し装置7に装着してある工具がパンチ金型であるのか回転切削工具(タッピングツール)35であるのかを判別するための構成について説明する。
【0041】
図1を参照するに、前記ストライカー5を上下動するために、例えばボールネジ機構,流体圧シリンダ等のごとき適宜のストライカー上下動手段73が備えられている。このストライカー上下動手段73は前記NC装置71の制御の下に上下作動されるものであって、上限位置からの前記ストライカー5の下降位置を検出するために、例えばリニアスケール等のごとき上下位置検出手段75が設けられている。
【0042】
なお、前記ストライカー上下動手段73として、前記NC装置71の制御によって制御される制御バルブ77の制御の下にストライカー5を上下動する流体圧シリンダを採用した場合について例示してあるが、ストライカー上下動手段73としてはサーボモータによって回転されるボールネジ機構やクランク機構を採用することも可能である。
【0043】
前記上下位置検出手段75の検出値は、設定部79に予め設定された設定値と比較部81において比較され、この比較部81の比較結果は前記NC装置71に入力されるようになっている。
【0044】
前記ストライカー5に備えた前記オイルミスト噴出孔5Hは、流路83を介してエアー源85に接続してあり、この流路83には開閉弁87が配置してある。さらに、前記流路83にはオイルを吸引するように、タンクTに接続して吸引路89が接続してあり、この吸引路89には開閉弁91が配置してある。上記開閉弁87,91の開閉は前記NC装置71によって制御されるものである。
【0045】
さらに、前記流路83には、当該流路83内の流体圧の変化を検知する流体圧検知手段の一例として圧力センサ93が設けられている。この圧力センサ93の検出値は、設定部95に予め設定した設定値と工具判別部97において比較され、この工具判別部97の判別結果は前記NC装置71に入力するようになっている。
【0046】
前記NC装置71には、加工プログラム判別部99が設けられている。この加工プログラム判別部99は、前記回転金型割出し装置7に装着してある工具がパンチ金型又はタッピングツール35であることを判別した後に、実行しようとする加工プログラムが判別した工具に適切な加工プログラムか否かを判別するもので、前記NC装置71によって実行しようとする加工プログラムを先読みし、前記回転金型割出し装置7のステーション番号及び当該ステーション番号に装着してある工具番号を読み込み、この工具番号をデータベース101に格納してある工具番号と対比することにより、加工プログラムにおいての工具がパンチ金型又はタッピングツールであると判別し、この判別結果を前記NC装置71に入力するものである。
【0047】
前記NC装置71においては、前記工具判別部97において判別された工具と前記加工プログラム判別部99において判別された回転金型割出し装置7のステーション番号に対応した工具番号の工具とを対比することにより、実行しようとする加工プログラムが適切か否かを判別し、適切である場合には加工プログラムを実行し、適切でない場合には、アラームを出力して、作業者に対して工具交換を喚起するものである。
【0048】
さて、以上のごとき構成において、パンチプレスに備えた前記回転金型割出し装置7が前記ストライカー5の下方位置に相対的に割出し位置決めされると、前記ストライカー上下動手段73が作動され、ストライカー5が上限位置から所定寸法下降される。ストライカー5が所定寸法下降したか否かは、前記上下位置検出手段75の検出値と設定部79に設定された設定値とを比較部81において比較することにより検知できるものである。
【0049】
ところで、前記回転金型割出し装置7に着脱交換自在に装着した状態においてのパンチ金型P(図2参照)の高さ寸法H1は、前記回転金型割出し装置7に装着した状態の前記タッピングツール(回転切削工具)35の高さ寸法H2より僅かに低いものである。そして、前記ストライカー5が上限位置から所定寸法下降した位置は、前記タッピングツール35の頭部よりは低く、前記パンチ金型Pの頭部よりは高い位置である。
【0050】
したがって、前記ストライカー5を上限位置から所定寸法下降したときに、前記回転金型割出し装置7に装着してある工具の頭部に接触したか否かを検知することにより、前記工具がパンチ金型Pであるか、又はタッピングツール35であるかを判別することができるものである。
【0051】
そこで、前述のごとくストライカー5が上限位置から所定寸法下降したことを前記比較部81において検知されると、前記ストライカー5の下降が停止され、かつ開閉弁87が開作動されて、ストライカー5のオイルミスト噴射孔5Hに対してエアーが供給され、この際の流路83内のエアー圧の上昇が圧力センサ93によって検出される。
【0052】
すなわち、前記開閉弁87を開作動した後に、流路83内のエアー圧が上昇しない場合には、ストライカー5は工具に接触していないこととなり、工具判別部97において、回転金型割出し装置7に装着してある工具はパンチ金型Pであると判別するものである。逆に、前記流路83内のエアー圧が上昇したときには、工具はタッピングツール35であると判別される。そして、工具判別部97においての判別結果はNC装置71に入力される。
【0053】
加工プログラム判別部99においては、NC装置71において実行しようとする加工プログラムを先読みし、前記回転金型割出し装置7のステーション番号と対応する工具番号を読み込み、当該工具番号とデータベース101に格納してある工具番号とを対比することにより、回転金型割出し装置7のステーション番号に対応する工具がパンチ金型Pであるかタッピングツール35であるかを判別する。そして、その判別結果をNC装置71に入力する。
【0054】
NC装置71においては、前記工具判別部97において判別された工具と加工プログラム判別部99において判別された工具が共にパンチ金型P又はタッピングツール35である場合には加工プログラムを実行し、前記工具判別部97において判別された工具がパンチ金型P(又はタッピングツール35)であって、加工プログラム判別部99において判別された工具がタッピングツール35(又はパンチ金型P)である場合には、アラームを出力し、作業者に対して工具交換を要求するものである。
【0055】
したがって、回転金型割出し装置7に例えばタッピングツール35が装着してあるにも拘らず、パンチ金型Pのようにストライカー5でもって打圧することを防止でき、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【0056】
また、回転金型割出し装置7の同一ステーション番号の位置にパンチ金型Pとタッピングツール35とを着脱交換して加工を行うにも拘らず、装着してある工具がパンチ金型Pまたはタッピングツール35であることを判別できることにより、パンチ金型P,タッピングツール35の累積使用時間等の管理を行うことができ、工具寿命の管理を行うことができるものである。
【0057】
また、前記構成においては、ストライカー5に備えたオイルミスト噴出孔5H内のエアー圧の上昇の有無によってパンチ金型P,タッピングツール35の判別を行うものであるから、例えば通電によって接触を検出する場合のように、オイル皮膜等の影響がないものである。
【0058】
なお、本発明は前述した実施形態のみに限るものではなく、適宜の変更を行うことによりその他の形態でも実施可能である。例えば、前記上下位置検出手段75としては、所定位置へ位置調節可能に設けたリミットスイッチや近接スイッチ等の検出手段とすることも可能である。また、ストライカー5の下降を所定位置で一時的に停止可能のストッパーの構成とすることも可能である。さらに、前記圧力センサ93は、所定圧でもってON,OFFする圧力スイッチとすることも可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上のごとき説明より理解されるように、本発明によれば、回転金型割出し装置に装着してある工具がパンチ金型であるか、又は回転切削工具であるのかを判別することができるので、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパンチプレスの回転金型割出し装置及びタッピングツールの断面作用説明図である。
【図2】パンチ金型とタッピングツールの高さ寸法の相違を示す説明図である。
【符号の説明】
1 上型ホルダ
3 下型ホルダ
5 ストライカー
5H オイルミスト噴出孔
7 回転金型割出し装置
35 タッピングツール
47 タップ
65 ヘッド部材
71 NC装置
73 ストライカー上下動手段
75 上下位置検出手段
83 流路
93 圧力センサ(流体圧検知手段)
97 工具判別部
99 加工プログラム判別部
101 データベース

Claims (3)

  1. パンチプレスに備えた回転金型割出し装置(7)に着脱交換自在に装着した状態においての上型ホルダ(1)からの高さ寸法H1のパンチ金型(P)と高さ寸法H2が前記高さ寸法H1よりも高い回転切削工具(35)とを前記回転金型割出し装置(7)に対し着脱交換して板材の加工を行う際、前記回転金型割出し装置(7)に装着してある工具がパンチ金型(P)又は回転切削工具(35)であるか否かを判別する工具判別方法であって、パンチプレスに上下動自在に備えたストライカー(5)の下方位置へ前記回転金型割出し装置(7)を相対的に割出し位置決めした状態にあるとき、前記ストライカー(5)を、前記パンチ金型(P)の装着時の前記高さ寸法H1よりは高く前記回転切削工具(35)の装着時の前記高さ寸法H2よりは低い位置へ下降し、前記ストライカー(5)に備えたオイルミスト噴射孔(5H)と接続可能な前記回転切削工具(35)の貫通孔(65H)へ接続して前記オイルミスト噴射孔(5H)から流体を噴出したときに前記オイルミスト噴射孔(5H)に接続した流路(83)内の流体圧が上昇したか否かによってパンチ金型(P)と回転切削工具(35)とを判別することを特徴とするパンチプレスにおける工具判別方法
  2. パンチプレスに備えた回転金型割出し装置(7)に着脱交換自在に装着した状態においての上型ホルダ(1)からの高さ寸法H1のパンチ金型(P)と高さ寸法H2が前記高さ寸法H1よりも高い回転切削工具(35)とを前記回転金型割出し装置(7)に対して着脱交換して板材の加工を行う際、前記回転金型割出し装置(7)に装着してある工具がパンチ金型(P)又は回転切削工具(35)であるか否かを判別する工具判別装置であって、パンチプレスに上下動自在に備えたストライカー(5)の下方位置へ前記回転金型割出し装置(7)を相対的に割出し位置決めした状態において、前記ストライカー(5)を、前記パンチ金型(P)の装着時の前記高さ寸法H1よりは高く前記回転切削工具(35)の装着時の前記高さ寸法H2よりは低い位置へ下降し、前記ストライカー(5)に備えたオイルミスト噴射孔(5H)と接続可能な前記回転切削工具(35)の貫通孔(65H)へ接続して前記オイルミスト噴射孔(5H)から流体を噴出したときに、前記オイルミスト噴射孔(5H)に接続した流路(83)内の流体圧の変化を検出する流体圧検知手段(93)の検出値と設定部(95)に予め設定した設定値とを比較する工具判別部(97)を備えていることを特徴とするパンチプレスにおける工具判別装置。
  3. 請求項2に記載のパンチプレスにおける工具判別装置において、NC装置(71)において実行しようとする加工プログラムを先読みし、前記回転金型割出し装置(7)のステーション番号と対応する工具番号を読み込み、当該工具番号とデータベース(101)に格納してある工具番号とを対比することにより、前記回転金型割出し装置(7)のステーション番号に対応する工具がパンチ金型(P)であるか回転切削工具(35)であるかを判別する加工プログラム判別部(99)と、前記工具判別部(97)において判別された工具と前記加工プログラム判別部(99)において判別された工具が共にパンチ金型(P)又は回転切削工具(35)である場合には加工プログラムを実行し、異なる場合にはアラームを出力する前記NC装置(71)を備えていることを特徴とするパンチプレスにおける工具判別装置
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