JPS6218353Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は面板上にスライドを持ち、該スライド
上を摺動するツールブロツクに装着される工具を
自動交換する装置に関するものである。

従来のマシニングセンタにおける自動工具交換
装置では主軸を所定の位置に位置決めし、工具交
換アームによつて主軸と工具マガジンとの間の工
具交換を行なうものである。しかしながら主軸に
面板を具え、該面板上を摺動するツールブロツク
に工具を装着する場合には、ツールブロツクが主
軸に直交する方向に沿つて任意の位置にあるた
め、従来の自動工具交換装置ではツールブロツク
の位置を制御するための複雑な機能を必要とす
る。

本考案は上記従来装置の実情に鑑み、簡単な機
構によつて面板上のツールブロツクに対して工具
を交換できる装置を提供することを目的とし、そ
の要旨は主軸にフエーシングヘツドを設け、該フ
エーシングヘツドに支持された工具保持具が主軸
軸線に直交する方向に摺動自在に設けられた工作
機械において、前記工具保持具に保持された工具
を交換するための工具交換アームを回転自在に支
持し主軸軸線に対して直交する方向に移動自在な
スライド部材に、前記工具保持具との当接を検知
するとともにこの検知信号によつてスライド部材
の移動を停止させる手段を有することを特徴とす
るものである。

以下本考案による実施例を図面にもとずいて説
明する。Ｍは工作機械の主軸頭で、該主軸頭Ｍの
主軸には面板Ｆが設けられている。面板Ｆにはツ
ールスライド３が径方向に摺動自在に装着されて
いる。

チエンジアーム１はチエンジヤスライド４に取
付けられ、油圧シリンダ５により上下移動する。
ツールブロツク２は内側にツールを取付けるテー
パ穴があり、ツールスライド３上に固定されてい
る。ツールスライド３はNC制御により移動する
が、ツールブロツク２はツールスライド３上任意
の位置に取付けることが出来る。チエンジヤスラ
イド４には検出ヘツド６が取付けられており、チ
エンジヤスライド４が下降すると検出ヘツド６の
先端がツールブロツク２に接触する。

第３図に検出ヘツドの詳細を示す。ロツド８は
スプリング７により常に最下端に位置しており、
チエンジヤスライド４がさらに下降すると検出ヘ
ツド６がツールブロツク２に当たるため相対的に
上昇し減速用センサ１０で検知し減速する。さら
にチエンジヤスライド４の下降によりドグ９が停
止用センサ１１を作動させると、チエンジヤスラ
イド４の移動が停止して、工具交換位置に位置決
めされる。

次にチエンジヤスライド４を上下させる油圧シ
リンダ５を駆動するための油圧回路を第４図によ
つて説明する。減速用センサ１０の信号により、
減速用電磁弁１３が切換わり、減速用の絞りを通
す回路となり、チエンジヤスライド４の下降が減
速される。さらに停止用センサ１１の信号により
上下用電磁弁１２がOFFとなつてチエンジヤス
ライド４の下降が停止する。

したがつてツールブロツク２とチエンジアーム
１との位置関係を常に一定に保ちながら工具交換
が可能となる。

以上の説明から明らかなように、本考案は、ツ
ールブロツクの位置を直接検知してチエンジヤス
ライドを減速停止させるようにしたので、ツール
ブロツクの停止位置に無関係に工具交換が可能で
あるとともにツールブロツクをツールスライド上
の異なつた位置に取付けてもツールブロツクの位
置に関係なく工具交換が可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案による実施例を示し、第１図は側
面図、第２図は正面図、第３図は検出ヘツドの詳
細図、第４図は油圧回路図である。 １……チエンジアーム、２……ツールブロツ
ク、３……ツールスライド、４……チエンジヤス
ライド、５……油圧シリンダ、６……検出ヘツ
ド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主軸にフエーシングヘツドを設け、該フエーシ
   ングヘツドに支持された工具保持具が主軸軸線に
   直交する方向に摺動自在に設けられた工作機械に
   おいて、前記工具保持具に保持された工具を交換
   するための工具交換アームを回転自在に支持し且
   つ主軸軸線に対して直交する方向に移動自在なス
   ライド部材に、前記工具保持具との当接を検知す
   るとともにこの検知信号によつてスライド部材の
   移動を停止させる手段を設けたことを特徴とする
   フエーシングヘツド用工具交換装置。