JP2669994B2 - 自動昇降式振止め装置 - Google Patents

自動昇降式振止め装置

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JP2669994B2
JP2669994B2 JP13150492A JP13150492A JP2669994B2 JP 2669994 B2 JP2669994 B2 JP 2669994B2 JP 13150492 A JP13150492 A JP 13150492A JP 13150492 A JP13150492 A JP 13150492A JP 2669994 B2 JP2669994 B2 JP 2669994B2
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照雄 星野
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大日金属工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、旋盤において長尺ワ
ークに例えばねじ加工を施す場合の振止め装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の旋盤においては図19に
示すように、細長い丸棒材Wにねじ切り加工を施す場
合、ベッドbの長手方向に所定の間隔で複数の手動ジャ
ッキ式のワーク受台aを配設し、横送り台に取付けた移
動振止めにより加工が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ねじ切
り作業は、ねじ切りサイクルが数10回(P−6で約2
0回程度)繰り返されるために、ワーク受台aの位置の
ずらしや、取付けおよび取外しを頻繁に行わなければな
らないため、極めて手数を要する問題点があり、さら
に、刃具も高速度工具鋼から超硬合金に移行しており、
このため往復台の送り速度が速くなり、ねじ切り作業は
非能率的となる問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、予め、ベッド側に複数台のワーク受台
を配設し、この各ワーク受台は往復台の往動に伴い、順
次ベット側に退避して移動を可能とし、通過後、上動し
てワークを支持し、また、往復台の復動においても同様
に退避と支持との動作を行う、自動昇降式振止め装置
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、長尺のワークにねじ加工を施す旋盤に
おいて、該旋盤のベッドの谷底部の長手方向に沿って、
筒状の第1軸に摺動可能に内嵌された第2軸とが滑り対
偶をなす回り止め部に連繋して上下に直線的に作動する
作動シリンダと、この回り止め部の下端部に作動シリン
ダの上昇速度を減速するシリンダ減速部からなるワーク
受台を複数配設し、前記ベッドと往復台間のベッド側に
は前記複数のワーク受台に対応して往復台の往復動方向
に所定のパターンで位置調整可能に往復台の往動用ドッ
グと復動用ドッグを並設して、両ドッグの何れか一方を
早戻りにプログラム設定変更可能に設け、かつ往復台側
にこれら各往復動用ドッグに接離して電気信号により前
記ワーク受台を上下動可能とする検出部とからなる受台
昇降作動部を設けて、該往復台には前記ワーク受台に指
向して突出する衝突軸を弾着してワーク受台との干渉を
防止する衝突防止装置を配設する構成とした自動昇降式
振止め装置である。
【0006】
【作用】上記構成としたことにより、往復台の±Z方向
の移動時に±Z用ドッグの一方を切削送りに、他方を早
戻りに変更可能に設けて、往復台の通過時に各ワーク受
部を±Z用ドッグを介して順次降下・上昇作動する。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1は旋盤1のベッド2の正面側を示すも
ので、同ベッド2に図示左端部には主軸台3が設けら
れ、また、同ベッド2の図示右側には心押し台4が摺動
可能に載置されるとともに、この主軸台3と心押し台4
との間には往復台5が往復動可能に設けられ、この往復
台5には図2に示す移動振止め6が付設されるととも
に、同往復台5の移動方向と直交する方向へ移動可能に
刃物台7が設けられている。
【0008】この移動振止め6は主軸台3のセンタと心
押し台4のセンタとを結ぶ中心線Cすなわち、ワークW
の中心線Cに指向する振止め爪12を有するもので、略
円弧状のフレーム8には中心線Cに向けて水平な下部筒
状体9と同下部筒状体9より所定の角度の上部前方位置
にほぼ同様の上部筒状体10が一体に形成され、この上
下の筒状体9,10には先端に振止め爪12を取り付け
た筒状の摺動体11が摺動可能に嵌合されるとともに、
この摺動体11にはねじ受部13が形成されてハンドル
15を有する調整ねじ杆14が螺合されて、ハンドル1
5を回すことで振止め爪12は中心線Cに向けて進退調
整可能に設けられている。また、下部筒状体9の下部に
は先端に振止め爪12を有するリンクアーム16が軸ピ
ン17を介して枢着され、同リンクアーム16には軸ピ
ン17を中心として所定の半径位置に円弧状の位置決め
溝18が貫設されて同溝18にはフレーム8に植設され
た固定用ねじ19が挿通されている。また、フレーム8
側にはリンクアーム16に形成した凸部20に指向して
ハンドル15を有する調整ねじ杆21が図示水平状に螺
着され、同ねじ杆21を螺進するとリンクアーム16は
軸ピン17を中心としてその先端の振止め爪12は中心
線Cに指向して回動される。このように設けられた移動
振止め6は主軸台3のセンタと心押し台4のセンタとの
間に保持されたワークWを同一平面内で3点支持して往
復台5と一体状に移動される。
【0009】このように移動振止め6を付設した往復台
5を摺動案内するベッド2側には所定の間隔で複数本
(本例では3本の場合を例示した)のワーク受台25が
配設され、このワーク受台25を図3ないし図9にした
がって説明すると、この各ワーク受台25は同様に構成
されるもので、テレスコピックタイプの作動シリンダ2
6とピストンロッド27の複動回り止め部36とシリン
ダ減速部50とより構成されている。
【0010】この作動シリンダ26は図3に示すように
ベッド2の左右の案内面2a,2b間の谷底部22にそ
のピストンロッド27を上向きのして取り付けられると
ともに、同ピストンロッド27の中心線C1 はセンタ中
心線Cと直交するように取付けられてストロークSが与
えられるように設けられている。また、図6に示すよう
にこのピストンロッド27の先端に螺設されたねじ部2
7aにはヘッドメタル32の嵌込み凹部29を有するヘ
ッド取付けブラケット28が取付けられ、この嵌込み凹
部29の左右には図4および図5に示すように調整ねじ
31を有する位置決めブロック30が取付けられてい
る。また、ヘッドメタル32は嵌込み凹部29に嵌込み
可能なブロック状に形成され、このヘッドメタル32の
一方の面の中心にはワークWの径に応じた円弧状凹部3
3例えばミニマム径dからマキシマムDの間の複数種類
の円弧状凹部33を凹設したヘッドメタル32が用意さ
れている。このヘッドメタル32はその円弧状凹部33
を中心線C方向にして嵌込み凹部29に嵌め込むととも
に、左右の位置決めブロック30の調整ねじ31を螺進
退して円弧状凹部33の中心をセンタ中心線Cに整合
し、かつ嵌込み凹部29の一方の縁部側に螺着したロッ
クねじ34により固定され、同嵌込み凹部29の他方の
縁部側には回り止めブラケット35が取付けられて複動
回り止め部36に連携されている。
【0011】この複動回り止め部36はベッド2の谷底
部22に作動シリンダ26と並設して取付けられるもの
で、この回り止め部36は図7に示すように筒状の取付
けフランジ37と筒状の第2軸40とこの第2軸40に
摺動可能に嵌装される第1軸44とから構成され、取付
けフランジ37は谷底部22にその筒部38が貫通状に
取付けられ、この筒部38の上部には内径側に突出する
ガイド用ねじ39が取付けられている。また、第2軸4
0は取付けフランジ37に摺動可能に嵌合する筒状体に
形成され、その上端にはフランジ部41が形成されて取
付けフランジ37に当接支持可能に設けられ、第2軸4
0の外周部の長手方向には取付けフランジ37に取付け
たガイド用ねじ39と係合して同第2軸40を回り止め
して直線的にガイドするガイド溝42が凹設されてい
る。また、第2軸40のフランジ部41には第1軸44
を挿通する孔を有する上蓋43が取付けられている。こ
の第1軸44は上蓋43に挿通される所定の長さを有す
る小径軸部45と同小径軸部45の下端部に形成されて
第2軸40の内径部に摺動可能に嵌合する大径軸部46
とから形成され、同第2軸40の上端に形成されたねじ
部47を介して回り止めブラケット35に連携されてい
る。
【0012】このように連結された複動回り止め部36
は作動シリンダ26が伸長作動すると、回り止めブラケ
ット35を介して第1軸44が上動され、下端部の大径
軸部46が第2軸40に取付けた上蓋43に当接係合さ
れると同第2軸40は第1軸44と一体にガイド溝42
がガイド用ねじ39に案内されて直線的に上動されてピ
ストンロッド27の回り止めが防止され、同ピストンロ
ッド27の先端に取付けたヘッドメタル32の円弧状凹
部33はセンタ間のワークWを当接支持する。このヘッ
ドメタル32によりワークWを当接支持するに際し、そ
の衝撃を緩衝するため複動回り止め部36とベッド2と
の間にシリンダ減速部50が介装されている。
【0013】このシリンダ減速部50は図8および図9
に示すように回り止め部36の第2軸40の下端部にド
ッグ取付ブラケット52を介して取付けられるドッグ5
1と、このドッグ51と対設するベッド2側にはリミッ
トスイッチ取付ブラケット54を介してリミットスイッ
チ53がドッグ51の移動軌跡上に臨むように取付けら
れ、このドッグ51は断面略方形状の棒状に形成され、
作動シリンダ26が短縮、すなわち回り止め部36が短
縮されて第2軸40が降下された状態でその先端はリミ
ットスイッチ53と所定の間隔を有して取付けられてい
る。また、リミットスイッチ53は図示はしないが作動
シリンダ26のピストン室側に接続された油圧配管路に
配設された電磁流量制御弁に継電されている。このよう
に設けられたシリンダ減速部50は作動シリンダ26が
伸長作動すると、回り止めブラケット35を介して第1
軸44が上動され、下端部の大径軸部46が第2軸40
に取付けた上蓋43に当接係合されると同第2軸40は
第1軸44と一体に上動され、この上動により第2軸に
取付けたドッグ51がその移動軌跡上に臨まれたリミッ
トスイッチ53に接触すると、この接触信号により油圧
回路に配設された電磁流量制御弁が作動されて作動シリ
ンダ26のピストン室への給油量が絞られてピストンロ
ッド27の上昇速度が減速されて先端のヘッドメタル3
2はワークWに柔軟状に当接支持するように構成されて
いる。
【0014】このように配設された各ワーク受台25と
往復台5との関係において、往復台5の移動速度とワー
ク受台25の降下タイミングのずれに起因する衝突を防
止するため衝突防止装置55が往復台5の下面側の前後
に付設されている。この前後の衝突防止装置55は同様
に構成されるもので、図10ないし図13に示すように
略方形状の有底箱体56の一方の側縁56a寄りの対応
する側縁56b,56cには所定の径の挿通孔57a,
57bが貫設され、同挿通孔57a,57bには中央外
周部に凹溝59を有する衝突棒58が挿通され、この衝
突棒58の一方の軸部58a側の端部は側縁56bより
突出されて止めリング60aにより係着されるととも
に、同軸部58aの溝部59寄りにも止めリング60b
が取付けられ、この止めリング60bと側縁56bとの
間には所定のばね圧を有するコイルばね61が弾着され
て衝突棒58の他方の軸部58bは側縁56cより所定
の長さ突出されている。また、有底箱体56内にはリミ
ットスイッチ62が取付けられ、その作動ローラ62a
は衝突棒58の溝部59に臨まれている。
【0015】このように設けられた衝突防止装置55は
図11および図12に示すように往復台5に対し箱体取
付ブラケット63a,63bを介して衝突棒58の軸部
58bを前後面より突出させ、かつセンタ中心線Cに整
合、あるいは若干位置ずれして取付けられている(本例
では若干位置ずれして取付けられている)。なお、この
リミットスイッチ62は往復台5を往復動する送りねじ
のサーボモータに継電され、往復台5の移動中にタイミ
ングのずれにより衝突棒58がワーク受台25側に衝突
すると、同衝突棒58の溝部59に臨まれたリミットス
イッチ62を作動して往復台5の送りねじのサーボモー
タの回転を停止して往復台5を停止するように設けられ
ている。
【0016】このように衝突防止装置55を取付けた往
復台5とベッド2との間には各ワーク受台25を昇降作
動する受台昇降作動部65が介装されている。この作動
部65はベッド2側に取付けられるドッグ部材66と往
復台5のエプロン73の主軸台3側に取付けられる検知
部75とからなるもので、このドッグ部材66のドッグ
取付けプレート67は複数枚の板材が接続されて所定の
長さに形成され、このドッグ取付けプレート67には長
手方向に沿って複数本すなわち3台のN0.1 ワーク受台
25A,N0.2 ワーク受台25B,N0.3 ワーク受台2
5Cに対する往復台5の往復動作に対処して6本のドッ
グ取付用溝68が凹設され、同ドッグ取付用溝68には
所定の長さのドッグ69,70が着脱可能に取付けられ
ている。このドッグ69,70は図15に示すように溝
68に嵌め込み固定して所定の長さ突出する断面略長方
形状に形成され、その複数箇所には面69a側より所定
の径のねじ部69bが螺設され、そのねじ部69bの端
部にはドッグ取付用溝68の対向面に向けて孔69cが
貫設され、同孔69cには所定の径を有する鋼球71が
納められるとともに、同孔69cの両端開口はカシメ状
に狭められて鋼球71の逸脱が防止され、ねじ部69b
には押しねじ72が螺着されている。なお、ドッグ70
も同様に形成されている。このように形成されたドッグ
69,70は溝部68に嵌込んで押しねじ72を螺進す
ることで鋼球71をドッグ取付用溝68へ押圧してドッ
グ67,70を固定するように設けられている。
【0017】このように設けられたドッグ取付けプレー
ト67はベッド2のサイドに取付けられるとともに、各
ドッグ取付用溝68には図17に示す所定の取付けパタ
ーンで取付けられている。なお、この取付けパターンは
ねじ切り速度(主軸回転×ピッチ)で決まるもので、例
えばドッグ取付けプレート67に図示はしないが旋盤1
専用のパターン目盛が付されている。すなわち、上側3
本の取付用溝68は往復台5の+Z方向(往動または復
)への移動時でのN0.1 ワーク受台25A,N0.2 ワ
ーク受台25B,N0.3 ワーク受台25Cを作動するた
め、下側より+ZN0.1 ドッグ69A,+ZN0.2 ドッ
グ69B,+ZN0.3 ドッグ69Cが図示パターンで取
付けられ、また、下側3本の取付用溝68は往復台5の
−Z方向(復動または往動)への移動時でのN0.1 ワー
ク受台25A,N0.2 ワーク受台25B,N0.3 ワーク
受台25Cを作動するため、下側より−ZN0.1 ドッグ
70A,−ZN0.2 ドッグ70B,−ZN0.3 ドッグ7
0Cが図示パターンで取付けられられ、この−Z方向の
場合には+Z方向とは逆に−ZN0.1 ドッグ70A,−
ZN0.2 ドッグ70B,−ZN0.3 ドッグ70CはN0.
3 ワーク受台25Cから順次に対応され、ねじ切削の場
合、右ねじ切削は、−ZN0.1 ドッグ70A,−ZN0.
2 ドッグ70B,−ZN0.3 ドッグ70C側が切削送り
で作動し、+ZN0.1 ドッグ69A,+ZN0.2 ドッグ
69B,+ZN0.3 ドッグ69C側は早戻りで作動し、
左ねじの場合には+ZN0.1 ドッグ69A,+ZN0.2
ドッグ69B,+ZN0.3 ドッグ69C側が切削送りで
作動し、−ZN0.1 ドッグ70A,−ZN0.2 ドッグ7
0B,−ZN0.3 ドッグ70C側が早りで作動するよ
うにプログラムされている。なお、ドッグ69,70の
取付け位置および長さは作動シリンダ26の昇降速度
(例えば6m/min)で設定され、昇降速度6m/min を
越えるとドッグ69,70の取付け位置および長さを変
更する必要がある。また、この切削送りと早戻りの切替
えはねじ切り長さが予めプログラムに設定されており、
往復台5が加工終点に達すると往復台5の送りねじが逆
転されて往復台5はねじ切り開始点に早戻りするように
設定されている。
【0018】このように配設されたドッグ部材66と対
応して往復台5のエプロン73の主軸台3側には検知部
75がブラケット74を介して取付けられている。この
検出部75はボックス状に形成され、同検出部75内に
はドッグ部材66に配設された+ZN0.1 ドッグ69
A,+ZN0.2 ドッグ69B,+ZN0.3 ドッグ69C
および−ZN0.1 ドッグ70A,−ZN0.2 ドッグ70
B,−ZN0.3 ドッグ70Cと対応して+ZN0.1 リミ
ットスイッチ76A,+ZN0.1 リミットスイッチ76
B,+ZN0.3 リミットスイッチ76および−ZN0.1
リミットスイッチ77A,−ZN0.2 リミットスイッチ
77B,+ZN0.3 リミットスイッチ77が図示縦方向
に一列状に配設され、この各リミットスイッチ76,7
7は操作盤のプログラマブル・シーケンス・コントロー
ラに継電されて、各リミットスイッチ76,77が±Z
方向への移動でドッグ69,70を踏むと信号をコント
ローラに入力し、この入力信号によりワーク受台25の
油圧回路を制御して各ワーク受台25を昇降動するよう
に設けられている。
【0019】次に、ねじ切削作業の段取りから加工完了
までのフローチャートを簡単に説明する。 (1) ワークWの径に合わせてヘッドメタル32をヘッド
取付けブラケット28に取付ける。 (2) 操作盤側にねじ切り速度(主軸速度×ピッチ)を設
定する。 (3) 刃物台7に刃具を取付ける。(必要に応じてホルダ
ー付きとする) (4) ワークWを主軸台3と心押し台4との間に取付け
る。 (5) ねじ切り速度に合わせて、各ドッグ69,70をパ
ターン目盛りに合わせて調整する。なお、作動シリンダ
26の昇降速度の調整が必要な場合には油圧回路の電磁
流量制御弁にて行う。 (6) 各ワーク受台25A,25B,25Cを上昇してヘ
ッドメタル32によりワークWを支持する。 (7) ねじ切り開始点に往復台5を移動する。このねじ切
り開始点は右ねじ切削の場合は心押し台4側であり、左
ねじ切削の場合は主軸側である。また、この右ねじの場
合、−ZN0.1 ドッグ70A,−ZN0.2 ドッグ70
B,−ZN0.3 ドッグ70C側が切削送りで作動し、+
ZN0.1 ドッグ69A,+ZN0.2 ドッグ69B,+Z
N0.3 ドッグ69C側は早戻りで作動するようにプログ
ラムされている。この右ねじ切削の場合、上述したよう
にN0.1 ワーク受台25A,N0.2 ワーク受台25B,
N0.3 ワーク受台25Cはその順番が逆になりN0.3 ワ
ーク受台25CがN0.1 となる。また、左ねじ切削の場
合はこの逆にプログラムされている。 (8) 次に、移動振止め6をワークWに対し正確にセット
する。 (9) 操作盤によりプログラムに基づいてねじ切削加工を
開始する。 (10)これにより往復台5が−Z方向へ移動して−ZNO.
1 リミットスイッチ77Aが−ZNO.1 ドッグ70Aを
踏むと、NO.3 ワーク受台26Cが降下し、−ZNO.1
リミットスイッチ77Aが−ZNO.1 ドッグ70Aを外
れると上昇される。 (11)そして−Z方向へ移動するに伴い上記の動作で順次
NO.2 ワーク受台26B、NO.1 ワーク受台26Aが降
下・上昇を行う。 (12)そして第1回目の加工終点になると往復台5は+Z
方向へ早戻り移動を開始する。 (13)往復台5が+Z方向へ移動して+ZNO.1 リミット
スイッチ76Aが+ZNO.1 ドッグ69Aを踏むと、N
O.1 ワーク受台26Aが降下し、+ZNO.1 リミットス
イッチ76Aが+ZNO.1 ドッグ69Aを外れると上昇
される。 (14)そして、順次NO.2 ワーク受台26B、NO.3 ワー
ク受台26Cが降下・上昇を行い、往復台5はねじ切り
開始点に復帰する。 (15)引き続き2回目、3回目…とねじ切りサイクルが繰
り返されプログラム終了にて加工終了となる。 以下、上記手順によりワークWに順次ねじ加工を施すも
のである。
【0020】このように、本実施例においては配設した
作動シリンダ26に応じて+Z方向および−Z方向にそ
れぞけ対応して+ZN0.1 ドッグ69A,+ZN0.2 ド
ッグ69B,+ZN0.3 ドッグ69Cおよび−ZN0.1
ドッグ70A,−ZN0.2 ドッグ70B,−ZN0.3 ド
ッグ70Cを配設したものであるから、右ねじと左ねじ
の切削加工に際し、一方を切削送りにすると他方を早戻
りにプログラムすることができて、ねじ切り速度と早戻
り速度に対処して各ワーク受台26の上下動作をより効
率的に行うことができて加工能率を向上することができ
る。また、作動シリンダ26に並設して複動回り止め部
36を設けたので作動シリンダ26の上下動作によりワ
ークWに対するヘッドメタル32の位置ずれを生ずるこ
とがなく、また、この複動回り止め部36の下部側にシ
リンダ減速部50を設けたことで作動シリンダ26の上
昇時、ワークWに当たるヘッドメタル32の衝撃をやわ
らげることができて、切削面への影響を防止することが
できて製品品質を確保することができる。また、往復台
5の±Z方向への動きとワーク受台26上下動との関係
は、それぞれの速度に合わせて各ドッグの位置や油圧作
動油量により段取り調整時に行われるが、何等かのトラ
ブルによりワーク受台26の降下作動に遅れを生じた場
合、往復台5の下面に前後に突出する衝突棒58を有す
る衝突防止装置55を設けたので、この衝突棒58が緩
衝的に衝突すると内装したリミットスイッチ62の作動
により往復台5の送りが停止され、同往復台5の衝突を
防止することができる。
【0021】なお、上記実施例ではワーク受台26を3
個配設して例示したが、このワーク受台26の個数は旋
盤の長さにより決定される。また、ワークWの長さによ
り使用ワーク受台26の台数を決定するもので、使用の
要、不要は操作盤側の選択スイッチにより行われる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたことにより、
ベッドに配設した作動シリンダに応じて+Z方向および
−Z方向にそれぞけ対応して+Z用ドッグおよび−Z用
ドッグを配設したものであるから、右ねじと左ねじの切
削加工に際し、一方を切削送りにすると他方を早戻りに
プログラムすることができて、ねじ切り速度と早戻り速
度に対処して各ワーク受台の上下動作をより効率的に行
うことができて加工能率を向上することができる。ま
た、作動シリンダに並設して複動回り止め部を設けたの
で作動シリンダの上下動作によりワークに対するヘッド
メタルの位置ずれを生ずることがなく、また、この複動
回り止め部の下部側にシリンダ減速部を設けたことで作
動シリンダの上昇時、ワークWに当たるヘッドメタルの
衝撃をやわらげることができて、切削面への影響を防止
することができて製品品質を確保することができる。ま
た、往復台5の±Z方向への動きとワーク受台の上下動
との関係は、それぞれの速度に合わせて各ドッグの位置
や油圧作動油量により段取り調整時に行われるが、何等
かのトラブルによりワーク受台の降下作動に遅れを生じ
た場合、往復台の下面に前後に突出する衝突棒を有する
衝突防止装置を設けたので、この衝突棒が緩衝的に衝突
すると内装したリミットスイッチの作動により往復台の
送りが停止され、同往復台の衝突を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】旋盤の正面図である。
【図2】移動振止めの断面図である。
【図3】ワーク受部の取付け位置の断面図である。
【図4】ワーク受部の正面図である。
【図5】ワーク受部の平面図である。
【図6】ワーク受部と複動回り止め部との連結を示す拡
大図である。
【図7】複動回り止め部の断面図である。
【図8】シリンダ減速部の取付けを示す側面図である。
【図9】同じくシリンダ減速部の取付けを示す正面図で
ある。
【図10】衝突防止装置の平面図である。
【図11】衝突防止装置の取付け状態を示す正面図であ
る。
【図12】衝突防止装置の取付け状態を示す平面図であ
る。
【図13】衝突防止装置の取付け状態を示す側面図であ
る。
【図14】受台昇降作動部の検出部の取付けを示す正面
図である。
【図15】ドッグ部材の断面図である。
【図16】受台昇降作動部の側面図である。
【図17】ドッグ部材のドッグの取付けパターンを示す
正面図である。
【図18】受台昇降作動部の正面図である。
【図19】従来のワーク受台の斜視図である。
【符号の説明】
1 旋盤 2 ベッド 5 往復台 22 ベッドの谷底部 25 ワーク受台 26 作動シリンダ 36 複動回り止め部 50 シリンダ減速部 55 衝突防止装置 58 衝突棒 65 受台昇降作動部 69,70 ドッグ 75 検知部 W ワーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のワークにねじ加工を施す旋盤にお
    いて、該旋盤のベッドの谷底部の長手方向に沿って、筒
    状の第1軸に摺動可能に内嵌された第2軸とが滑り対偶
    をなす回り止め部に連繋して上下に直線的に作動する作
    動シリンダと、この回り止め部の下端部に作動シリンダ
    の上昇速度を減速するシリンダ減速部からなるワーク受
    台を複数配設し、前記ベッドと往復台間のベッド側には
    前記複数のワーク受台に対応して往復台の往復動方向に
    所定のパターンで位置調整可能に往復台の往動用ドッグ
    と復動用ドッグを並設して、両ドッグの何れか一方を早
    戻りにプログラム設定変更可能に設け、かつ往復台側に
    これら各往復動用ドッグに接離して電気信号により前記
    ワーク受台を上下動可能とする検出部とからなる受台昇
    降作動部を設けて、該往復台には前記ワーク受台に指向
    して突出する衝突軸を弾着してワーク受台との干渉を防
    止する衝突防止装置を配設する構成とした自動昇降式振
    止め装置。
JP13150492A 1992-04-24 1992-04-24 自動昇降式振止め装置 Expired - Lifetime JP2669994B2 (ja)

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