JP4390318B2 - 巻取表皮切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙、プラスチックフィルム等のウェブを巻き取った巻取の外周面の表皮(梱包材のみ、或いは梱包材と表層の本紙)を軸線方向に切断するための巻取表皮切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、輪転印刷機に使われる巻取は、クラフト紙、板紙、塩化ビニール樹脂シート等の梱包材により外周面及び端面が覆われた状態で運搬されている。そして、この梱包された巻取を輪転印刷機にかけるには、巻取の端面部の梱包材を除去し、次いで外周面に残った梱包材を軸線方向に切り開き、巻取を回転させて除去し、その後、巻取から表層の本紙を繰り出し、その先端を適当な形にカットして紙継ぎ用の紙端を形成し、その紙端に両面テープを貼り付け、その後、その紙端を巻取上に巻き戻し、巻取表面にほぐれ止めタブを用いて仮止めするという紙継ぎのための仕立てを行っている。
【0003】
本出願人は先に、このような仕立て動作を行う際の外周面梱包材の切断を自動化した装置を開発し、特許出願した(特開平8−40426号公報参照)。この公報に開示のものは、巻取端面に対向して且つ所定の半径方向位置に、表皮切断用のへら及び切断具を位置決めし、次いでそのへら及び切断具を巻取の軸線方向に移動させて巻取に切り込み、巻取外周面の梱包材とその内側にある表層の本紙とを同時に切開してゆくものであり、梱包材のみならず、除去すべき表層の本紙をも同時に切断できるという利点を備えたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この装置では巻取外周面の梱包材とその内側の本紙の約十数枚を同時に切断するため、へら及び切断具の寿命が短くなり、しかも、本紙の損紙も多く発生するという問題があった。そこで、この問題を解決するには、へら及び切断具を梱包材と本紙との間に差し込んで梱包材のみを切開するようにすればよいと考えられる。ところが、巻取は通常外周面にうねりをもっているため、へら及び切断具を梱包材と本紙との間に挿入し、梱包材のみを切開しようとした時に、そのへらがうねりを拾うため途中で本紙に深く食い込んでしまい、へらの破損につながるとか、梱包材の外に飛び出してしまい、切開不良を生じるという問題の生じることが判明した。また、この問題は、梱包材と表層本紙とを表皮として一緒に切断して行く場合にも生じていた。
【0005】
本発明はかかる問題点を解決せんとするもので、巻取の外周面にうねりがあっても、梱包材等の表皮を良好に切断可能な巻取表皮切断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するため、巻取外周面の梱包材等の巻取表皮を切断する切断具を備えた切断ユニットを、所定位置に置かれた巻取の外周面に平行な軸線方向案内部を備えたガイド装置に移動可能に保持させると共に、そのガイド装置を巻取の軸線に直角なY軸方向に移動可能なY軸スライドテーブルに保持させ、前記切断具が巻取外周面に平行に移動して外周面の表皮を切断して行く時に、その切断具の前方で巻取外周面の半径方向位置を周面凹凸検出手段で検出し、その検出信号に応じて前記Y軸スライドテーブルをY軸方向に移動させる構成としたものである。この構成により、切断具が巻取外周面に沿って移動しながら巻取表皮を切断する際に、その切断具が巻取外周面のうねりに追従して移動し、このため、常に一定量の表皮(切断具を梱包材と本紙との間に挿入した時には梱包材のみ、表層の数枚の本紙の下に挿入した時には、梱包材に数枚の本紙を加えたもの)を安定して切断することができ、また切断具に無理な力が加わることがないので破損を防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の巻取表皮切断装置は、巻取表皮を切断する切断具を備えた切断ユニットと、該切断ユニットを、所定位置に置かれた巻取の外周面に平行に移動可能に保持する軸線方向案内部を備えたガイド装置と、前記切断ユニットを前記ガイド装置に沿って移動させる切断ユニット移動装置と、前記切断具の前方で巻取外周面の半径方向位置を検出する周面凹凸検出手段と、前記ガイド装置を保持し、前記巻取の軸線に直角なY軸方向に移動可能なY軸スライドテーブルと、該Y軸スライドテーブルをY軸方向に移動させるY軸駆動装置と、前記切断具が巻取外周面に対する所定の切断深さを移動するように、前記周面凹凸検出手段の検出信号に応じて前記Y軸駆動装置を制御する凹凸追従制御手段とを備えたものである。
【0008】
そして、この構成により、Y軸スライドテーブルを巻取の半径方向の所定位置に位置決めし、巻取端面から切断具を表皮を切断するための位置に挿入し、その切断具を切断ユニット移動装置によって巻取の外周面に平行に移動させて表皮切断を行って行く際に、周面凹凸検出手段が切断具の前方で巻取表面の凹凸を検出し、それに応じて凹凸追従制御手段がY軸駆動装置を制御してY軸スライドテーブルをY軸方向に移動させ、切断具を巻取外周面の凹凸に追従させることができ、従って、切断具が巻取外周面に対する所定の切断深さを移動して、常に一定量の表皮を安定して切断でき、切断具が本紙に食い込んで破損するとか、外部に飛び出して切断不良を生じるといったことを防止できる。
【0009】
ここで、前記ガイド装置には、前記軸線方向案内部に続いて、前記切断具のほぼ先端を中心として切断ユニットが旋回するように案内する円弧状案内部と、前記切断ユニットを前記切断具が巻取の端面に平行で且つ半径方向に移動するように案内する半径方向案内部を設け、更に、巻取表皮切断装置には、そのガイド装置を保持し、巻取の軸線に平行なX軸方向に移動可能なX軸スライドテーブルと、そのX軸スライドテーブルをX軸方向に移動させるX軸駆動装置とを設けておく。
【0010】
この構成とすると、表皮切断開始に当たって、まず、切断ユニットがガイド装置の半径方向案内部に位置している状態で、Y軸スライドテーブルを巻取外周面に対する所定の位置に位置決めし、次にX軸スライドテーブルを巻取端面に対して、切断具が巻取端面に対して押し付けられる状態となる所定位置に位置決めし、その後、切断ユニット移動装置が切断ユニットをガイド装置に沿って走行させることで、切断具が巻取端面に沿って半径方向外方に移動し、端面に残っている外周面梱包材の切れ残り或いは巻取端面から突出している外周面梱包材を切断具先端で持ち上げ、次いで切断具がその先端近傍を中心として旋回することで、先端が梱包材と本紙との間に挿入され、その後は、巻取の軸線方向に移動し、梱包材と本紙との間を進行して梱包材を切断してゆくという動作を行うことができる。すなわち、切断具を確実に梱包材と表皮との間に挿入して、梱包材のみを表皮として切断することができる。
【0011】
ここで使用する切断ユニット移動装置は、前記ガイド装置の軸線方向案内部に移動可能に保持された牽引スライダと、該牽引スライダを直線状に往復動させる直動駆動装置と、前記牽引スライダを前記切断ユニットに連結する連結機構とを有する構成とする。この構成とすると、切断ユニットが巻取の半径方向、円弧状及び巻取の軸線方向に移動するにも係わらず、その切断ユニットを移動させるための駆動源として、牽引スライダを直線状に往復動させる直動駆動装置のみを用いればよく、このため、構造を簡略化できる利点が得られる。また、その牽引スライダに前記周面凹凸検出手段を保持させることで、切断具から一定距離だけ離れた前方の巻取外周面の凹凸を容易に検出できる。ここで、前記牽引スライダと切断ユニットを連結する連結機構は、両者の間で前記ガイド装置に移動可能に保持された連結スライダを備えた構成とすることが好ましい。この構成とすると、切断ユニットがガイド装置の円弧状案内部を通過する際に移動が円滑となる利点が得られる。
【0012】
【実施例】
以下、図面に示す本発明の実施例を説明する。図1は本発明の一実施例による巻取表皮切断装置全体を示す概略平面図、図2はその概略端面図、図3(a)は図1の主要部を拡大して示す概略平面図、図3(b)は(a)と同一部分を異なる作動状態で示す概略平面図である。1は外周面の梱包材を除去すべき巻取であり、端面の梱包材はほとんどを除去しており、一部の梱包材1cのみを切り残している。2は巻取1を搬送するコンベア、3は巻取をコンベア2から所定位置に持ち上げて回転させる回転ローラであり、昇降手段(図示せず)に保持されて昇降可能であり、且つ駆動モータ(図示せず)に回転駆動されるよう連結されている。
【0013】
7は巻取1の外周面の表皮を切断する切断具、8はその切断具7を保持した切断ユニットである。ここで使用する切断具7は、図4、図5に示す形状に金属或いはプラスチックで作られたもので、巻取表皮の下に挿入されて表皮をすくい上げるへら部7aと、そのへら部7aですくい上げた表皮を切断するくさび状の刃部7bを備えており、そのへら部7aの裏面は巻取に押し付けて滑らすことができるよう平坦面7cとしている。なお、切断具7は、図示したへら部と刃部を一体構造で有するものに限らず、特開平8−40426号公報に記載しているようにへらと回転刃とを組み合わせたものを使用しても良い。
【0014】
図1〜図3において、切断ユニット8は、切断具7を先端に支持して軸線方向に移動可能なガイド軸11と、切断具7をガイド軸11の軸線方向の所定の中立位置に戻すように作用するばね(図示せず)を備えたアジャスト機構を備えており、切断具7にガイド軸11の軸線方向の力が作用しない時には、その切断具7を所定の中立位置に保つが、切断具7がガイド軸11の軸線方向に押された時には切断具7の移動を可能としている。このアジャスト機構を設けているので、切断具7を巻取1に対して後退可能に押し付けることができ、その切断具7を巻取1の端面に押し付けて移動させる際、巻取端面に凹凸があってもそれに確実に追従して移動させることができる。なお、このようなアジャスト機構は好ましいものではあるが、必要なければ省略し、切断具7を切断ユニット8に移動しないよう固定した構成としてもよい。
【0015】
15は切断ユニット8を移動可能に保持するガイド装置である。このガイド装置15は、切断ユニット8を巻取1の端面に平行に且つほぼ半径方向に案内する半径方向案内部15aと、巻取1の外周面に平行に案内する軸線方向案内部15cと、前記半径方向案内部15aと軸線方向案内部15cとの間に位置し、前記切断具7のほぼ先端を中心として切断ユニット8が旋回するように案内する円弧状案内部15bとを備えている。なお、この実施例では切断具7が切断ユニット8に対してガイド軸11の軸線方向に移動可能な構造であるので、前記した切断ユニット8の旋回中心は、厳密には、切断具7が中立位置よりも所定量だけ切断ユニット8側に偏倚して巻取端面に押し付けられた状態での切断具7の先端近傍〔図9(b)に示す点P〕を中心として旋回するように、定められている。
【0016】
17は切断ユニット8をガイド装置15に沿って移動させる切断ユニット移動装置である。この切断ユニット移動装置17は、ガイド装置15の軸線方向案内部15cに移動可能に保持された牽引スライダ21と、その牽引スライダ21を直線状に往復動させる直動駆動装置(例えば、ロッドレスシリンダ)22と、スライダ21を切断ユニット8に連結する連結機構23を有している。連結機構23はガイド装置15に移動可能に保持された連結スライダ23aと、その連結スライダ23aをそれぞれ牽引スライダ21及び切断ユニット8に屈曲自在に連結する連結レバー23b、23cを有しており、この構成により、牽引スライダ21の巻取軸線に平行な直線状の動きにより、切断ユニット8を軸線方向案内部15cに沿って巻取軸線に平行に移動させるのみならず、円弧状案内部15b及び半径方向案内部15aに沿って移動させることもできる。なお、切断ユニット移動装置17としては、図示の形態に限らず、適宜変更可能であり、例えば、ガイド装置15に全長に沿って牽引用のチェーンを配置し、そのチェーンを切断ユニット8に連結して切断ユニット8を移動させる構成としてもよい。ただし、図示した構成の切断ユニット移動装置17を用いると、直動駆動装置22を用いて切断ユニット8を巻取の半径方向、軸線方向の両方向にに移動させることができるので、装置の構造を簡単化できる利点が得られる。
【0017】
25は、牽引スライダ21に取り付けられた周面凹凸検出手段であり、巻取1の外周面に接触してその半径方向位置を検出する機能を備えている。従って、牽引スライダ21を巻取外周面に沿って移動させながら、その周面凹凸検出手段25を作動させることで、切断ユニット8に設けられている切断具7の前方で巻取外周面の半径方向位置を検出でき、従って巻取周面の凹凸を検出することができる。
【0018】
27は、ガイド装置15及び切断ユニット移動装置17等を保持したX軸スライドテーブル、28はそのX軸スライドテーブル27を保持したY軸スライドテーブルである。Y軸スライドテーブル28は、巻取1の軸線に直角なY軸方向に設けられたY軸ガイドレール29に移動可能に保持されており、従って、X軸スライドテーブル27を介してガイド装置15を保持し、Y軸方向に移動可能である。30はそのY軸スライドテーブル28をY軸方向に移動させるY軸駆動装置であり、この実施例では、ねじ軸30aとそのねじ軸30aを回転させるサーボモータ30bを備えている。このサーボモータ30bは、周面凹凸検出手段25の検出信号に応じて凹凸追従制御手段(図示せず)によって制御される構成となっている。X軸スライドテーブル27は、Y軸スライドテーブル28に、巻取1の軸線に平行方向に設けられたX軸ガイドレール33に移動可能に保持されている。34は、Y軸スライドテーブル28に取り付けられ、X軸スライドテーブル27をX軸方向に移動させるX軸駆動装置であり、この実施例ではシリンダ機構が用いられている。
【0019】
次に、上記構成の巻取表皮切断装置による表皮切断動作を説明する。この巻取表皮切断装置に供給される巻取1は、図6に示すように、予め端面の梱包材を除去し、本紙1aの外周面に梱包材1bを残した状態のものであるが、端面の梱包材の除去の際に、外周近傍の一部の梱包材1cをわざと切り残している。切り残した梱包材1cの半径方向の長さは、切断具7の先端で引っかけて持ち上げることができる程度の長さであればよく、例えば1〜5mm程度あればよい。また、梱包材1cを切り残す代わりに、図7に示すように、外周面の梱包材1bが本紙1aの端面よりも少し突出した状態となるように、端面梱包材を除去したものを用いても良い。この場合においても、外周面の梱包材1bの本紙端面からの突出量は、切断具7の先端で引っかけて持ち上げることができるよう、1〜5mm程度とすることが好ましい。
【0020】
図1、図2において、Y軸スライドテーブル28が後方(回転ローラ3から離れた方向)に待機した状態で、コンベア2によって巻取1が供給され、所定位置に停止すると、回転ローラ3がその巻取1を所定高さ位置に持ち上げ、且つ巻取1を回転させて切り残しの梱包材1c(図6参照)が、巻取表皮切断装置を配置した側となるように位置決めする。なお、巻取1をコンベア2に供給する際に、切り残しの梱包材1cが図2に示す位置となるように位置決めして供給しておいてもよく、その場合には回転ローラ3は単に巻取1を所定高さ位置に持ち上げるのみでよい。
【0021】
次に、Y軸スライドテーブル28がY軸駆動装置30によって前進し、周面凹凸検出手段25が巻取外周面の位置を検出し、あらかじめ設定した基準位置に達した時点でY軸スライドテーブル28を停止させる。これにより、ガイド装置15が巻取1の外周面に対する所定距離の位置に位置決めされる。なお、この時には切断ユニット8の切断具7が巻取1にぶつかることがないよう、X軸スライドテーブル27は図1に示す位置より右方向に移動しており、また、牽引スライダ21は、保持している周面凹凸検出手段25が巻取1の右側の端部近傍の外周面に接触する位置に停止している。次に、X軸駆動装置34が作動してX軸スライドテーブル27を、切断ユニット8が巻取端面に近づく方向に移動させ、切断ユニット8を巻取1の端面から所定距離の位置に位置決めして停止させる。なお、X軸スライドテーブル27の位置決めは、適当なストッパを用いて行っても良いし、適当なセンサで位置を検出して停止させる方法で行っても良い。以上の動作により、図1及び図3(a)に示すように、切断具7が巻取1の端面に対して適当な押圧力で押し付けられる状態となる。この時の状態が図8(a)に示す状態である。なお、図8(a)に示すように、切断具7を巻取1の端面に押し付けた時には、その切断具7は図6に示す切り残しの梱包材1cよりも半径方向の内側で巻取端面に押し付けられるように、切断ユニット8のガイド装置15に対する停止位置が定められており、また、この状態において、牽引スライダ21はガイド装置15の軸線方向案内部15cに保持され且つ周面凹凸検出手段25が巻取1の端面近傍の外周面に接触するように、牽引スライダ21と切断ユニット8との間隔(連結機構23による連結長さ)が定められている。
【0022】
次に、直動駆動装置22が作動して牽引スライダ21を図8(a)で矢印A方向に移動させ、牽引スライダ21が切断ユニット8を牽引することで切断ユニット8が、矢印Bで示すように、15の半径方向案内部15aに沿って走行を開始し、切断具7が巻取1の端面に押し付けられた状態で半径方向外方に移動してゆく。そして、図9(a)、(b)に拡大して示すように、切断具7の先端が切れ残りの梱包材1cを引っかけながら移動し、切断具7の先端が本紙1aの外周よりも少し外方まで(例えば、突出量d=1〜3mm程度)突出し、外周面の梱包材1bの端部を持ち上げて本紙1aとの間に小さい隙間を生じさせた時点で、図8(b)に示すように、切断ユニット8がガイド装置15の円弧状案内部15bに到達する。
【0023】
その後、切断ユニット8が円弧状案内部15bで案内されることで、図9(c)に示すように、切断具7は先端近傍の点Pを中心として旋回し、切断具7が巻取の軸線に平行方向となると共にその先端が梱包材1bと本紙1aの間に挿入される〔図8(c)参照〕。その後、切断ユニット8がガイド装置15の軸線方向案内部15cに沿って走行を開始し、図8(d)に示すように切断具7が巻取1の外周面に沿って軸線方向に移動し、その切断具7ですくい上げた梱包材1b(表皮)を切断して行く。以上のようにして、単に切断ユニット8をガイド装置15に沿って走行させるのみで、切断具7の先端を巻取1の外周面の梱包材1bと本紙1aとの間に確実に挿入し、梱包材1bを軸線方向に切断して行くことができる。
【0024】
次に、図8(d)に示すように、切断ユニット8が巻取1の軸線方向に移動して表皮を切断して行く際に、牽引スライダ21に設けている周面凹凸検出手段25がその切断ユニット8に先行して移動し、巻取1の外周面の凹凸量を検出する。すなわち、周面凹凸検出手段25が巻取外周面の基準位置Nからの偏倚量を検出する。ここで基準位置Nとしては、図8(a)に示すように、X軸スライドテーブル27をY軸方向の所定位置に位置決めした状態で、周面凹凸検出手段25が検出した巻取1の端面近傍の巻取外周面位置を用いる。そして、周面凹凸検出手段25によって検出した偏倚量及び切断具7が周面凹凸検出手段25の検出位置に到達する時間差に基づいて、サーボモータ30bが作動してY軸スライダ28(図1参照)をY軸方向に移動させ、その上に保持しているX軸スライダ27及びガイド装置15をY軸方向に移動させ、位置制御を行う。この時のY軸方向の移動量は、切断具7が先に周面凹凸検出手段25が検出した位置に到達した時に先に検出した偏倚量に相当する量となるように制御される。これにより、切断具7が巻取外周面に存在する凹凸に追従して移動し、切断具7が常に巻取外周面に対する所定の切断深さを移動する。かくして、切断具7は梱包材1bと本紙1aとの間を安定して走行し、巻取外周面に凹凸があっても、本紙1a内に切り込んで切断具7が破損するとか、梱包材1bを突き破って外側に飛び出してしまうということがなく、梱包材1bのみを良好に切断することができる。
【0025】
図1、図2において、巻取1の表皮(梱包材)を軸線方向に切断した後は、巻取1を回転ローラ3が回転させ、切断した表皮を本紙から外して隣接した梱包材回収位置に排出する。その後、回転ローラ3が巻取1をコンベア2上に下ろし、コンベア2が巻取1を排出する。以上で1回の表皮切断、除去動作が終了する。なお、回転ローラ3に隣接して、その回転ローラ3で保持した巻取に対して紙継ぎ用の仕立て作業を行うための装置を設けておき、表皮除去後の巻取1を排出せずにその位置で、その巻取1の本紙に対して直ちに紙継ぎ用の仕立てを行う構成としてもよい。
【0026】
なお、以上の動作説明では、外周面の梱包材1bと本紙1aとの間に切断具7を挿入して梱包材1bのみを切断する場合を示したが、この巻取表皮切断装置は梱包材1bのみを切断する場合に限らず、本紙1aの表層内に切断具7を挿入して表層の本紙と梱包材1bとを同時に切断することも可能である。この場合には、図10(a)に示すように、切断具7を巻取1の端面に沿って半径方向外方に移動させ、その先端が、表層本紙内への挿入位置Qに到達した時点で、図10(b)に示すように、切断具7が切断具7の先端位置(位置Q)を中心として旋回し、その後、切断具7が巻取1の軸線に平行に走行するように、ガイド装置15(図3参照)の巻取1に対する位置を定めておくことで、切断具7を位置Qで本紙1a内に挿入し、表層の本紙1aと梱包材1bとを一緒に切断できる。
【0027】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、切断具が巻取外周面に沿って移動しながら巻取表皮を切断する際に、その切断具の前方で巻取外周面の凹凸を検出し、それに応じて切断具を備えた切断ユニット及びそれを保持したガイド装置を、巻取軸線に直角なY軸方向(巻取の半径方向)に移動させる構成としたことにより、表皮を切断している切断具が巻取外周面のうねりに追従して移動し、このため、常に一定量の表皮(切断具を梱包材と本紙との間に挿入した時には梱包材のみ、表層の数枚の本紙の下に挿入した時には、梱包材に数枚の本紙を加えたもの)を安定して切断することができ、且つ切断具に無理な力が加わることがないので破損を防止できる等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による巻取表皮切断装置全体を示す概略平面図
【図2】図1に示す巻取表皮切断装置の概略端面図
【図3】(a)は図1に示す装置の主要部を拡大して示す概略平面図(b)は(a)と同一部分を異なる作動状態で示す概略平面図
【図4】切断具の概略上面図
【図5】切断具の概略側面図
【図6】図1の巻取表皮切断装置に供給する巻取を示す概略斜視図
【図7】図1の巻取表皮切断装置に供給する巻取の他の例を示す概略斜視図
【図8】(a)(b)(c)(d)は、図1に示す装置における表皮切断動作を示す概略平面図
【図9】(a)(b)(c)は、図1に示す装置における表皮切断動作中において、切断具が巻取の外周部で旋回する状況を示す概略断面図
【図10】(a)(b)(c)は、図1の巻取表皮切断装置による表皮切断動作の変形例を示す概略断面図
【符号の説明】
1 巻取
1a 本紙
1b 巻取外周面の梱包材
1c 端面の切れ残りの梱包材
2 コンベア
3 回転ローラ
7 切断具
8 切断ユニット
15 ガイド装置
15a 半径方向案内部
15b 円弧状案内部
15c 軸線方向案内部
17 切断ユニット移動装置
21 牽引スライダ
22 直動駆動装置
23 連結機構
25 周面凹凸検出手段
27 X軸スライドテーブル
28 Y軸スライドテーブル
30 Y軸駆動装置
34 X軸駆動装置

Claims (2)

  1. 巻取表皮を切断する切断具を備えた切断ユニットと、該切断ユニットを、所定位置に置かれた巻取の外周面に平行に移動可能に保持する軸線方向案内部を備えたガイド装置と、前記切断ユニットを前記ガイド装置に沿って移動させる切断ユニット移動装置と、前記切断具の前方で巻取外周面の半径方向位置を検出する周面凹凸検出手段と、前記ガイド装置を保持し、前記巻取の軸線に直角なY軸方向に移動可能なY軸スライドテーブルと、該Y軸スライドテーブルをY軸方向に移動させるY軸駆動装置と、前記切断具が巻取外周面に対する所定の切断深さを移動するように、前記周面凹凸検出手段の検出信号に応じて前記Y軸駆動装置を制御する凹凸追従制御手段とを備えた巻取表皮切断装置であって、前記ガイド装置が、前記軸線方向案内部に続いて、前記切断具のほぼ先端を中心として切断ユニットが旋回するように案内する円弧状案内部と、前記切断ユニットを前記切断具が巻取の端面に平行で且つ半径方向に移動するように案内する半径方向案内部とを備えており、前記巻取表皮切断装置は更に、前記ガイド装置を保持し、巻取の軸線に平行なX軸方向に移動可能なX軸スライドテーブルと、そのX軸スライドテーブルをX軸方向に移動させるX軸駆動装置とを有しており、更に、前記切断ユニット移動装置が、前記ガイド装置の軸線方向案内部に移動可能に保持された牽引スライダと、該牽引スライダを直線状に往復動させる直動駆動装置と、前記牽引スライダを前記切断ユニットに連結する連結機構とを有し、前記周面凹凸検出手段が前記牽引スライダに保持されていることを特徴とする巻取表皮切断装置。
  2. 前記牽引スライダと切断ユニットを連結する連結機構が、両者の間で前記ガイド装置に移動可能に保持された連結スライダを備えていることを特徴とする請求項1記載の巻取表皮切断装置。
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